日記 2007年 9月     



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2007年9月1日(土) くもりくもり
片目のラジカセ

 月が替わって、早いものでもう9月になりました。 私もこちらに来て、今月で1年が過ぎます。
 初心を忘れずに、これからも、こちらでの生活をしていきたいと思いますので、今後とも宜しくお願いいたします。


 きのうは、ザンバレスデーという日で、ここ、ザンバレス州はお休みでした。 そんなことで、ガキも学校がお休みです。 肌寒い雨の日です。 なにを想えば、そういう考えが出てくるのか、スイミングプールに行きたいと、ゴネるガキです。
 そう、表で遊ぶことはいいことですが、寒い雨の日に、そういう突飛な考えをするのはやめなさい。 プールに連れて行ってくれないと分ると、私の部屋の中で、ゴロゴロしているガキです。 友達のいないガキは、表へは出て行きません。
 部屋にいても、ガキがうるさいだけです。 玄関先へ出て、ビールを飲むことにしました。 ビコールワイフのサリサリに、ビールを買いに行くと、新品のラジカセがガンガン鳴っています。 そうです、ギャンブルで当てたお金で買ったのです。
 そんなものを買わずに、借金の返済でもすればいいのですが、ギャンブルを当てて、お金が入ったと知った誰かが、売りつけたのでしょうね。 私は、ラジカセの箱を抱えてきた人物を、目撃しましたよ。 その人物は、リッキーでした。
 白ネズミの横にラジカセを置いて、いい調子で鳴らしています。 両方のスピーカーが、点滅すると箱に書いてあります。 点滅のスイッチを入れてみると、片方しか点滅しません。 やばいと思い、すぐに点滅スイッチを切り、サリサリを出てきました。
 大胆不敵なリッキー、不良品をワイフに売ったのか。 ワイフのことですから、点滅スイッチなんて、触れることもないのでしょうが、それにしても、片目のラジカセ。 まさか、修理して、またお金をもらおうなんて魂胆ではないだろうな。



 アイリーン博士と、玄関先で話をしていると、水牛を2頭連れたおっさんが、ハイウェイを歩いて来ます。 博士に、あの水牛は、とっつぁんの農場からかっぱらってきた水牛じゃないのか、と疑問をぶつけてみました。
 すると即座に、あの水牛は違うと言います。 なぜ違うと分るのでしょう。 水牛の顔でも違うというのでしょうか。 犬とか猫なら、毛の色で分かるとは思いますが、真っ黒い水牛です、どこが違うというのでしょうか。
 なんと、博士は、ケツが違うのだ、ときっぱりと言い切ります。 えっ! ケツが違うのかと驚く私です。 そういえば、ビコールが、水牛のケツに手を入れて、恍惚 (こうこつ) の表情をしているときがありました。 ただの変態かと思っていましたが、そういう理由があったのでしょうか。
 それで、博士に、ケツのどこが違うのだと聞くと、腰周りの筋肉だと言います。 おお、そうか、やはりビコールは、ただの変態だったのです。 そんな、とりとめもない話をしていると、赤い水牛が、目の前を走り去っていきました。



 きょうは、水牛の角に鏡を取り付けて、後ろを見やすくしてやろうかな、と思いましたが、残念、水牛の角は、目より後ろに付いているんですよね。 
 そんなことで、今月も面白いことがあれば、ご紹介していきたいと思います。 
    

2007年9月2日(日) くもりくもり
居酒屋「ショウ太」のTシャツ

 きのうは、凄い雷と同時に、大雨が降ってきました。 ラニーが、玄関先の椅子やテーブルを雨水にさらします。 雨水を利用しての、玄関先の掃除です。 なんという手抜きというのか、合理的というのか、ずぶ濡れのラニーです。
 大雨の写真を撮ろうと、凛(りん)として、玄関先にカメラを構えて立つ私です。 するといきなり誰かが、私のケツを蹴ります。 危ないじゃないか! 前のめりになり、たたらを踏む私です。 あやうくカメラを落とすところでした。
 ばかやろう! と振り向くと、バカガキがいたことは、お察しの通りです。 さっき、キャンディをあげなかったことを、根に持っての犯行です。 年寄りの平衡感覚のなさを知り尽くした、巧みな犯罪でした。 いよっ! この頭脳犯。
 ビコールの次男の、アディンが泣いています。 バカガキに、折かんごっこでいじめられたのです。 まだ、心の傷が癒(い)えていないアディンです。 それを知り尽くしたうえでの、いじめです。 恐怖の折かんを思い出したのでしょう、泣きじゃくるアディンでした。
 とっつぁんの農場の使用人が、グァバを採ってきました。 2つ3つアイリーンがもらいました。 そのまま、グァバの袋を玄関先に置いて、使用人はどこかに行ってしまいました。 アイリーンとラニーが放っておくわけがありません。 
 使用人がいない隙に、食べる、喰らうが始まります。 使用人が戻ったころには、すでに残り少なくなっていました。 うまいうまい、と食べるのなら話は分りますが、まずいまずい、と言って食べるのですから話になりません。



 玄関先で飲んでいると、カステリオスから、 タマさん 夫妻が、少し遅れて、 SATORUさん 夫妻が遊びに来てくれました。 居酒屋「ショウ太」のTシャツが完成したので、持って来ましたよとのことです。
 さっそく、Tシャツを拝見しましたが、なかなかいいじゃありませんか。 写真撮影です。 アイリーンにTシャツを着てもらい、紹介用の写真を撮ります。 日本への販売は、 バロイビーチのhiroさん にお願いしました。
 そのhiroさんですが、本日より4日までマニラ入りだそうで、その間は、質問その他について、ご返事ができないそうですので、ご了承下さい。 Tシャツの制作について、hiroさん、タマさんのご尽力に感謝いたします。



 Tシャツの価格は、来ていただいた方は、1,000ペソ、 日本への発送 をご希望される方は、送料込みで、2,300円になります。 もちろん強制ではありません、ご協力をお願いするだけです。
 きょうもうっとうしい雨模様です。 日曜日で、ガキはまた学校が休みです。 玄関先に避難する時間も早くなりそうです。 
   

2007年9月3日(月) 晴れ晴れ
親父ガキ

 ガキは結局、金、土、日の3日間、学校が休みでした。 その間なんと、1人も友達が訪ねてこないし、表に遊びに行くこともしません。 なんという、特異体質、嫌われ者なのでしょうか。 1日中、私の部屋でゴロゴロしています。
 ぐうたら親父でも、こんなにはゴロゴロしないでしょう。 口を開けば、憑(と)リつかれたように、お金、キャンディ、チョコレートと、3種の神器を唱(とな)えます。 小銭なんか置いておこうものなら、ムンズとつかみ、サリサリへと突っ走ります。
 ここにあるお金、頂戴もなにもありません、こそ泥、かっぱらいはあたりまえ、欲望の塊が、私の部屋に3日間も巣食っていたのです。 そう、欲望という名のガキの友達は、私の部屋の、お金、キャンディ、チョコレートなのです。
 そんなバカは放っておいて、玄関先で飲むことにします。 飲んでいると、バカが飯を持ってきて食べています。 でかい1センチはあろうかというハエが、飯にたかります。 私とバカは、あまりのハエのでかさに、しばらく見とれておりました。 
 ふっと我に返ったガキは、やめなしゃ〜いラニー、とハエを追い払います。 そういえば、ラニーに似ているな。 まるまると太った、巨大バエです。 あまりの重さに、浮力を得られないのか、フラフラになって飛んでいきました。
 あきれ顔で見つめる、アイリーン博士の姿が傍(そば)にありました。



 巨大バエに変身していたと思われるラニーと、アイリーン博士の対談が始まりました。 今月、台湾から来る、ラニーの恋人のチェンについて話しているみたいです。 私は、ジンを飲みながら、訳の分からない話を聞いていました。
 なぜ訳が分らないかといえば、言葉が分からないからですね。 日本語で喋ってくれるわけではありません。 それで、ベランダの手すりに腰掛けている、ラニーの後姿なんかを眺めていました。 ちょうどケツが目の前にあります。
 目の前のケツはいいのですが、おいラニー、ピンクの短パンに穴が開いているぞ。 要するに、穴の開いたところから、パンツが見えているということなのです。 なんなんだよ、パンツを見せながら、恋人チェンの話もないだろう。
 私に、ケツを向けて、パンツまで見せて、愛してるわチェンって、バカはやめなさいね。 すっかり酔いが醒(さ)めてしまいました。 ところで、ビコール一家はなにをしているのかなと思い、サリサリへと足を運んでみました。
 いますいます、ビコールとワイフです。 なにやら、こちらも話し合いをしているみたいです。 私の顔を見るなり、ワイフが、おいハポン(日本人)、数字当てのギャンブルにお金を賭けろと言います。
 ビコールはビコールで、ハゲ頭を出して、一発殴ってくれと言います。 バカかお前ら、そんなことをいつまでもやってろ! マリカーは、誰も遊んでくれないので、1人で、砂遊びをしています。 遊び相手のバカガキはどうしたのだ。
 私の部屋へ行ってみると、喰い疲れたのか、ガキは大いびきをかいて寝ています。 手には、しっかりとキャンディを握りしめています。 さて、玄関先で飲みなおしをしましょう。



 きようは青空が広がっています。 このところ雨で、目立った事件がありませんでした。 きょうみたいな日が、大事件が起こる可能性が高いんですよね。 気を引き締めて、任務に当たりたいと思います。


2007年9月4日(火) 晴れ晴れ
タカリババアのお使い

 きのうは、フィリピンらしい青空の1日でした。 午前中をダラダラと過ごし、暑くなってきたのでさて飲もうかなと思い、アイリーンを呼ぶと、どこへ出かけてしまったのか見当たりません。 買い物にでも出かけたのでしょうか。
 台所に行き、ビールでもないかと探しますが、ありません。 ジンが少し残っていたので、とりあえずジンを飲んで待つことにしました。 ビールを買えばいいじゃないか、と言われましても、お金の置いてあるところが分りません。
 ツケで、その辺のサリサリで買えるのですが、酔ってもいないのに、恥ずかしくてツケなど出来ません。 暑い中、絶好のビール日和に、ジンを飲みながら、アイリーンの帰りを待つことにしました。
 庭を眺めながらジンを飲んでいると、太陽に反射をしてキラッと光る物体があります。 なんだあれは、レーダーかパラボラアンテナか! それとも、太陽光の焦点にタバコをかざして火を点ける、巨大ライターだとでもいうのか。
 タバコをくわえ、多少、唇のあたりが火傷をするのは覚悟の上で、実験してみました。 なんだ、火が点かないじゃないか、これは、集光ライターではないのだ。 そんなことをして、農作業のオンボロ機械と遊び終えると、マリカーが、不思議そうな顔で私を覗き込みます。
 そのうち、アイリーンとラニーが帰ってきました。 晩飯のおかずでも、買っていたみたいです。 そこにタイミングよく、タカリババアが現れました。 まるで買い物から帰ってくるのを、待ち受けていたかのように来ます。



 やっとビールが飲めます。 アイリーンに、ビールを買ってくるようにたのむと、暑いからいやだといいます。 暑い中買い物に行って、隣りにビールを買いにいくのはいやか。 ならば、タカリババアにたのむしかない。
 タカリババアに、タバコを2本あげて、アイリーンが50ペソ渡して、ビールを買いに行かせました。 隣りのサリサリから戻った、タカリババアの手には、ポップコーラが2本と、パンなんかもぶら下げています。
 この野郎! それじゃ、ビコールのバカガキの買い物と、変わらないじゃないか。 なにぃ、もう1回行ってくるから、またタバコをくれだと、ふざけてろ! そんなことで、結局私が、ビールを買いに行ったわけです。
 そんなわけで、まんまと50ペソをタカリ取られてしまいました。 まさかビールを買ってこないなんて、思いもしませんよね。 だいたい、なんでタカリババアなんかに、買い物をたのんでしまったのだ。 油断というほかありません。
 玄関先で飲んでいると、タカリババアが、こりずにまたタバコをタカリにきます。 いい話があるとかいって、独身の若い娘が、日本人を紹介してくれと言っている、なんていいます。 またその手の話かよ、タバコをやるからあっちへ行け!



 きょうも青空です。 朝から暑くなっています。 冷たいビールでも飲みたいところですが、昼からにしましょう。 楽しみは後回しになんて思っていると、雨が降ってきたりするんですよね。
  

2007年9月5日(水) 晴れ晴れ
裏庭の中華ナベ

 このところ、暑い日が続いています。 暑くて昼寝が出来ません。 クーラーでも掛けて、快適に眠ればいいのでしょうが、それよりは、暑い自然の中で汗をかいたほうが、いいに決まっています。 とにかく、部屋の中は暑いので、玄関先へと出ます。
 隣りのサリサリに、ビールを買いに行きます。 ビールが冷えていません。 とりあえず2本買って、1本飲んでいる間に、もう1本を冷蔵庫で冷やすことにしました。 アイリーンがきて、ポテトチップやスパゲティを食い散らします。
 なにげなく裏庭に行くと、ビコールハウスの裏手に中華ナベが置いてあります。 その横には、肉の塊があります。 よく見てみると、動物の足ですね。 なんの足かは判断できないので、そばで遊んでいる、ビコールの次男のアディンを呼びました。
 キャンディでも もらえると思ったのか、すっ飛んでやってきました。 これなあにと聞くと、犬だと言います。 おいしかったのかと聞くと、おいしかったと言います。 素直な子だなアディンは。 そういえば、もうそんな時期なのですね。
 去年、私がこの時期に、この家に住み始めたころ、ビコールは犬狩りをしていましたから、そろそろ今年も犬狩りを始めて、畜生肉の販売でも始めるつもりなのでしょう。 それの試食会でも行ったのでしょうね。 前の晩は、ビコールハウスの横で、大宴会を開いていましたから。



 いつもリッキーの女問題で、喧嘩ばかりしているケチ女房です。 天気がいいからでしょうか、ブタ小屋の掃除をしています。 部屋に閉じこもってばかりでは、体によくありません。 たまには、ブタにでも当たり散らすのもいいでしょう。
 すっかり心の傷が癒(い)えたのか、学校にも行かず、アディンが近所のガキどもと遊んでいます。 ということは、近所のガキどもも、学校に行っていないということなのでしょうか。 家の周辺を、バカどもの溜まり場にしないでくれよアディン。
 まあ、ビコールワイフがいますから、ガキどもなんてイチコロですよね。 マリカーにポテトチップをと思い、ビコールにポテトチップの袋を渡すと、なんと、おいしいところは、全部自分で食べてしまい、マリカーには、下に残ったカスの部分を与えています。
 マリカーも、なにを喰わされているのか分りませんよね。 きっと、犬の肉なんかも、喰わされていると思いますよ。 喰わないわけがないですよね、家族の食卓に犬の肉が出るわけですからね。 さぞ、丈夫に育つのでしょうね。



 きのうの夜、リッキーが、私のカメラの電池を貸してくれないかなんて、そのまま返してくれません。 リッキーはどこへ行ってしまったのか、姿がありません。 リッキー探しをして、電池を取り返さないと、写真が撮れないことになります。
 まったく、面倒くさいことです。 電池は、オロンガポまで行かないと、売っていませんからね。 電池を買いに、往復2時間もバスに乗っていられません。 どこへ行ってしまったのだリッキー、早く帰って来て下さい。
 居酒屋「ショウ太」のTシャツの方ですが、ぼちぼち注文が入っているようです。 みなさまのご協力に感謝いたします。 いつでもご注文を承っておりますので、よろしくお願いいたします。
 きょうもいい天気です。 玄関先が私を呼んでいます。 おっとその前に、カメラの電池を回収に走らなければなりません。 リッキー! どこにいる、愛人宅か? 
  

2007年9月6日(木) 晴れ晴れ
初めてのブタ語

 きのうの朝、アイリーンがまた熱を出して寝込んでいます。 寒気がすると、汗をかきながら寝ています。 風邪でもひいたのでしょう。 したがって、朝飯はカップラーメンだけです。 ラニーもケチ女房も作ってくれません。
 作ってくれないもなにも、まだ起きていないのだからしょうがありません。 とりあえず、アイリーンに薬を飲ませて、早くよくなれと、祈りの踊りをしてやろうと思いました。 でも、いざ踊ろうとすると、踊り方が分らないので、やめることにしました。
 昼飯をラニーに作ってもらい、午後から、玄関先でビールを飲んでいました。 おやっ、あれは。 ビコールハウスの横に、見覚えのある竹カゴが、天日に干してあります。 竹カゴの中を覗くと、気持ちよさそうに、白ネズミがお昼寝をしています。
 竹カゴ付きで、50ペソの白ネズミです。 50ペソあれば、レッドホースビールが2本買えます。 見せびらかして、私に買えとでもいっているのでしょうか。 ワイフの指を噛んだネズミです。 そんな凶暴なネズミは買えません。
 アイリーンが、元気になったのか腹が減ったのか、玄関先に出てきました。 機嫌が悪そうです。 こういうときは、腹が減っているのですね。 パンとコーラを買ってきて、むしゃむしゃと食べています。
 ラニーが、おこぼれに預かろうと玄関先にきます。 ブタ語でペチャクチャ喋っています。 私には、ブーブーとしか聞こえませんが、アイリーン博士は、ブタ語を理解するみたいです。 腹が膨れたのか、ラニーは寝室へと消えていきます。



 入れ替わりに、ケチ女房がきます。 んっ、この短いセンテンスでの喋りは、ははぁん、ケチ語ですね。 言葉も短く、ケチに喋るケチ女房ですが、博士は、ケチ語も理解するみたいです。 きっと、リッキーの悪口でも言っていることは、想像がつきます。
 リッキーといえば、きのうの昼に、私が貸した電池を取り返したわけですが、夜、充電器に入れておいた電池が、今朝、またありません。 夜中に、電池を持ち出したんですね。 お前のために充電しているんじゃないぞ!
 アイリーンに、何に電池を使っているのか聞いてみたところ、ウォークマンみたいなもので音楽を聴いているのだとか。 そんな電池なら、その辺のサリサリで売っているだろう。 私の電池は、高級な電池なのだ。 
 1本175ペソの、田舎の日給にも値する電池なのだ、それを2本も 持ち出しやがって! きょうも、午前中、お前を探すのかリッキー、勘弁してくださいよ。 電池はオロンガポまで って、きのうと同じことを書かせないでくださいよ。
 ビコールワイフが、マリカーを自転車に乗せて、笑顔を振りまいています。 私が、ビスケットを買ってあげたからでしょう。 そう思うしかありません。 ガキが帰ってきて、さっそく仲間に加わります。
 着替えもしないで、遊ぶバカです。 私のポケットのビスケットを見つけたガキは、私を追いかけます。 逃げてはみたものの、背後から腰にタックルをかまされて、危うく転倒するところでした。 ヘヘヘ サンキュ〜って、なんだそれ。



 やはり暑い日はビールですね。 フィリピンらしい天気に戻ってきましたが、日本は台風が直撃みたいですので、くれぐれもお気を付け下さい。
 さてと、リッキーのバカ野郎でも探しますか。    


2007年9月7日(金) 晴れ晴れ
お金がない

 ガキが朝から、お金、お金と騒いでいます。 学校に行くのに、お金なんか要らないだろう、と思うのですが、チョコレートを食べたいのか、窓の外から早くしろと催促します。 だから、なんで私なのだ、君のお母さんはラニーじゃないのか。
 朝からガキに、お金をふんだくられて始まる1日です。 ろくなことがないぞきょうも、と思っていると、 バロイビーチのhiroさん から、Tシャツを日本に発送してくれと、連絡がありました。 はい、わかりましたと郵便局に急ぎます。
 郵便局に着けば、職員がいません。 なんだよ、宝くじみたいなところだな。 出直すしかないのか、そんなわけでいったん家へ戻ります。 郵便局には、午後から行くことにしました。 しばらく、昼寝なんかして過ごします。
 昼飯を食べて、再度郵便局へと向かいました。 こんどは職員がいました。 日本への発送を頼んで、再び家へ戻ります。 たまに出歩くと、喉がカラカラになります。 シャワーでも浴びて、ビールでも飲みましょうか。
 ちょっと、Tシャツの件で書いておきます。 私のところには、プリンターとか、印刷器具などはなにもありません。 なので、送り先の住所などは、すべて、手書きになります。 私の下手くそな字で、発送させてもらいます。 なので、梱包の見苦しい点はご了承下さい。
 発送から到着までは、1週間ほど掛かるそうです。 発送した時点で、メールでお知らせいたしますので、到着までしばらくお待ち下さい。 そんなことで、いよいよ始まりました、居酒屋「ショウ太」のTシャツの販売です。 



 私事ですみませんが、明日の日記を書いた後、しばらくお休みさせて頂きます。 というのも、お金がなくなりまして、日本へお金を取りに行ってまいります。 あと、日本での、前の会社での手伝いもあります。
 10日ほど、日本には滞在する予定です。 パソコンとかは持って行きませんので、音信不通になると思います。 日本での滞在費や、旅費、食費は会社で払ってくれますので、別に急いで戻る必要もないのですよね。
 Tシャツの発送は、 バロイビーチのhiroさんカステリオスのタマさん に委託しておきますので、ご注文は承ります。 出不精の私ですので、移動が面倒くさくて、今からうんざりしております。 
 でも、お金を持ってこないと、この家でメイドをしなくてはならなくなります。 それを考えれば、まだ、移動のほうが楽です。 ビコールワイフに、おい、ハポン (日本人) 洗濯やらんかい! なんて言われたのでは、とても耐えられませんよね。
 そんなわけで、日本へ働きに行ってきます。



 きょうは、私のさよならパーティーでしょうかね。 居酒屋「ショウ太」で盛り上がるしかないでしょう。 さあ、酒だ酒だ! あれ! またカメラの電池がない。   
         

2007年9月8日(土) くもり晴れ
しばらく留守にします

 明日、マニラへ行きまして、あさっての早朝便の飛行機で、日本へ一時帰国をします。 1週間ほどの滞在予定です。 なので、明日から10日間ほど、日記をお休みさせて頂きます。
 きのうは、お馴染みの皆さまが集まって下さり、居酒屋「ショウ太」の開店と、私の、もう戻ってくるなパーティー、を行って下さいました。 料理の段取りは、 カステリオスのタマさん が早めに来ていただき、テキパキとやって下さいました。
 お昼に、 バロイビーチのhiroさん が、お客さんを連れて到着です。 飲んで食べて、Tシャツもたくさんお買い上げ戴きまして、ありがとうございました。 楽しい食事会でした。 皆さんに深く感謝いたします。
 私の帰りのチケットは、マイレージを使って取得した、1年オープンの帰路分のチケットです。 ですから、タダっていうことになりますよね。 お金が続いていれば、チケットを捨ててもいいかな、と思っていたのですが、そうはなりませんでした。
 みずほの、国際キャッシュカードは持っているのですが、取引毎に手数料を取られて、銀行間のレートですから、なんか使う気になれません。 たまに、日本へ戻り、リフレッシュするのもいいでしょう。 日本での滞在は、ホテルを予定しています。
 アイリーンも、私の帰りを待つ間、マニラのホテルに1週間滞在です。 たまには、マニラを堪能(たんのう)して下さい。 私は日本を堪能します。



 皆さんがお帰りなったあと、タマさんに残ってもらい、Tシャツの発送の件などをお願いします。 しばらく、世間話などをしてタマさんはお帰りです。 お土産お願いねって、着替えた洋服を忘れていくタマさんでした。
 後片付けです。 リッキーがテーブルをたたみます。 テーブルはレンタルだそうで、100ペソ掛かったそうです。 まあしょうがないかと、100ペソ払ってやりました。 ビコールワイフのカラオケ屋の椅子が、50ペソ・・ おいおいお前ら!
 海辺に住むランディーが、数字当てのギャンブルを当てました。 5ペソ賭けて、2,000ペソを当てました。 配当金をビコールワイフが持ってきました。 全部小銭です。 玄関先で暗い中、一生懸命数えるランディーでした。
 私には、ご祝儀で5ペソくれました。 気持ちですから受け取りましたが、なんなんだ5ペソって、ビールの1本でも持って来いよ。 そんなことで、あわただしい1日が暮れていきました。


 
 おお、ラッキー。 円高が進んでいます。 1万円が4,100ペソで両替出来そうです。 さて、荷物の準備でもして、体調を整えるために、本日は、お酒を飲まないことにします。
 戻りましたら、また日記を書きますので、宜しくお願いいたします。 それでは、行ってまいります。


2007年9月16日(日)
無事 戻りました

 ご無沙汰でした。 日本へ行って来ました。 14日にフィリピンに戻ってまいりました。 日本は15日〜17日まで3連休なのですね。 連休の期間は、航空券が満席で取れません。 そんなわけで、本当は本日に、日本からマニラへ戻ってくる予定だったのですが、早めの帰宅になってしまいました。
 日本での滞在は、ホテルを利用させて頂きました。 毎日飲んだくれては、ホテルで寝るという生活でした。 朝は、コンビニ弁当を買って会社へ行き、昼はデパ地下の弁当です。 夕方から居酒屋に繰り出して飲み始めます。
 飲めば、腹は空きませんので、つまみ程度で1日が終ります。 毎日がそんな生活でした。 ソバ、ラーメン、卵かけご飯、味噌汁、納豆、鮭の朝定食など、なにも食べていません。 日本酒が腹に溜まっただけでした。
 まあ、居酒屋で、枝豆、豆腐、おしんこ、刺身とかを食べたわけですが、納豆を注文すると、ないと言うのですよね。 納豆のない居酒屋なんて、あるんですね。 じゃあ、山かけ頂戴というと、これもないと言います。
 某有名、居酒屋チェーン店ですよ。 とろろ はあるのと聞くと、メニューにはないけれど、すればあるといいます。 なんだ、とろろとマグロの刺身で山かけが出来るだろう。 山芋をすってもらい、マグロの刺身を中に入れて、山かけを作り食べました。
 鯨(くじら)のベーコンはうまかったですね。 3皿、たて続けに食べてしまいました。 さらし玉ねぎの上に載ったベーコンを、酢醤油とからしを付けて食べます。 脂身が、なんともいえない味わいをかもし出します。
 大体がそんな生活を、日本で送っておりました。 心残りの、納豆、ソバ、ラーメン、味噌汁は、日本から持ち込んであります。 きのうのフィリピンでの晩飯は、納豆ご飯をいただきました。 ソバには、揚げ玉も買ってきてあります。 あれっ、七味唐辛子を買い忘れたか。
 またきょうから、フィリピンでの生活が始まります。 フィリピンの空港へ着いてからの話は、明日から書きたいと思います。 日本でも、フィリピンとなんら変わらない生活でした。 だから、フィリピンでも、うまく生活ができているのかもしれませんよね。
 雨です。 きょうは無事に戻れたご挨拶だけで失礼します。 少し体を休めて、早くも、戻ってから起こった、事件の整理をしたいと思います。  
 

2007年9月17日(月) くもりくもり
200メートル防水時計

 日本の空港のチェックインカウンターで、フィリピン航空の片道チケットを見せると、あっ、ご帰国されるのですねって、なんだそれ。 私はフィリピン人かよ。 フィリピンに到着してゲートを出ると、アイリーンが出迎えてくれました。 
 あれっ、ラニーもいる、まあいいかと、駐車場に待たせてあるタクシーへと向かいました。 なんと、タクシーの中に、ラニーの娘ガキと、リッキーの息子のルピンが乗っています。 なんだよお前ら、ここはマニラだぞ。 
 まあいい、とりあえず私の退職者ビザのIDを更新しなくてはなりませんので、一路マカティへと向かいました。 途中、IDの写真を撮って、シティバンクタワーへと向かいます。 タワーに着いて、退職者ビザの受け付けの札をもらい待ちます。
 私より後から来た奴らが、順番も待たずに先に受付けをしています。 なんだよ、ばかやろう。 守衛にアイリーンが文句を言いに行きます。 やっとのことで、順番が廻ってきて受付です。 その受付のバカ女、歌なんか歌って、遅々として仕事が進みません。 
 私用電話でムダ話を30分もしています。 電話が終れば、事務所の奥に引っ込んで出てきません。 ほんと、バカ女、仕事などする気がありません。 私の仕事を最後にしようと、時間稼ぎをしているのはみえみえなのです。
 2時間も掛かって、やっとIDの更新が終りました。 撮った写真は使わずに、カードの日付を更新するだけの簡単単純、バカでも出来る仕事に2時間です。 終った時間がちょうど午後の5時、ぴったり退社時間ではありませんか。 フィリピンスタイル恐るべしです。
 待たせたラニーとガキどもを連れて、ホテルへと向かいました。 ホテルに着くと、チビガキのおばさんが待っていました。 なんでも、アイリーンが、自分の荷物番をさせていたそうで、待ったでしょうおばさん、さあ、飯でも喰いに行きましょう。



 友達と、日本の居酒屋に行ったときの話しですが、私は時計を持っておりません。 それで、いま何時と腕を指差して友達に聞きました。 友達は、なんで時計をしていないのだと聞きます。 べつに明るくなったら起きるし、暗くなったら寝るから必要がないのだと答えました。
 すると、なにを考えたのか、腕時計を外して、私に、これやるよと言います。 G−ショックという腕時計です。 まだ新品だといいます。 200メートルの防水で、海で泳いでもなんともないそうです。 電波を受信して、自動で時間が合うのだそうです。
 ソーラーバッテリーだそうで、電池は不要とのこと、暑い貧しい国にピッタリの時計ではありませんか。 世界29ヶ国の電波を受信するそうで、さっそくこちらで試したところ、フィリピンには電波がないんですね。 
 まあ、普通の時計として使っても、じゅうぶんですが、マニラでG−ショックを見ましたよ。 電波のない国で、電波時計が売れるのでしょうかね。 それにしても、ダマシとかタカリを仕掛けたわけではないのですが、結果、まんまと引っかかった友達でした。
 玄関先でビールを飲んでいると、 バロイビーチのhiroさん と 、 カステリオスのタマさん がやってきました。 べつに用事があって来た訳でもなく、日本の話なんかをして過ごしました。 タマさんが、冷やし中華を作って食べさせてくれることになりました。
 麺が少し軟らかかったのですが、味はなかなかでしたよ。 この麺ですが、タマさんが言うには、この前、同じ袋にはいっている麺を買ったところ、おいしかったと言います。 しかし、今回、袋は同じなのに、中身が違うとのことなのです。
 フィリピンですからね、そんなこともあるのでしょうね。



 居酒屋「ショウ太」の赤ちょうちんと のれんまで、手が廻りませんでした。 しょうがない、作るしかありません。 Tシャツのほうは、おかげさまで売れています。 まもなく在庫切れになるでしょう。 
 きょうは、ちょうちんと のれんの構想です。 玄関先で飲んでいれば閃 (ひらめ) くでしょう。 
  

2007年9月18日(火) くもりくもり
鳥の餌

 攻め、攻め、攻められる。 朝からお金頂戴とアイリーン。 私が日本から、金のブレスレットをお土産に買ってくると約束したと言います。 確かに、冗談では買ってきてやると言いましたよ。 それを本気にしていたわけですね。
 あと、ベッドです。 日本から戻ったら、新しいベッドを買ってやると言いました。 忘れずに覚えていましたか、そういうことは忘れないのですよね。 ブレスレットが8,000ペソ、ベッドが7,000ペソですか。 合わせて15,000ペソじゃないですか。
 日本円に換算すると、なにぃ、4万円ですか。 昼頃まで、お金頂戴、ブレスレット欲しいの攻めに、ついに根負けしてしまいました。 財布から4万円を抜き取り、アイリーンに渡しましたよ。 買いなさい、使いなさい、ばら撒きなさい。
 この調子でいくと、ふたたびお金が底をついて、日本にまた帰る日も近いのでしょう。 まあ、ベッドが4万円と思うしかないのか、戻りの航空券がタダでしたから、その分だと思うしかないでしょう。 ダニだらけのベッドと、お別れ出来るだけでもいいですか。
 お金を握りしめ、アイリーンとラニーが、オロンガポへと凱旋します。 夕飯は作らないので、買ってくると言います。 何がいいと言うので、フライドチキンとライスを頼みました。 帰りを待つ間、私は玄関先で、1人寂しくビールを飲みます。



 ブレスレットを想っていると、私の腕にはめている、200メートル防水時計のG−ショックが目にはいりました。 G−ショックというくらいだから、ショックに強いのだろうと思い、足にはめて、歩いてみることにしました。
 腕時計が、はたして足にはまるものなのか、考えても始まりません、さっそく足に装着してみると、おぉ! ぴったりフィットするではありませんか。 庭先を歩いていると、ビコールが不審そうな顔で、私の足もとを見つめます。
 やめてくれよビコール、これは実験なんだからなと言っても、ビコールには理解出来ないでしょう。 バカの仲間が増えた、とでも思ったのでしょう。 ニヤニヤしながら見ています。 暇なんだなビコール、働けよコラ!
 さて、6時を廻っても、オロンガポへ出かけた2人は帰ってきません。 腹が減ったなぁと思って横になっていると、7時に、やっと帰ってきました。 さあ、飯、飯と買ってきてもらった弁当を開けてみます。
 ご飯の上にチキンカツ、その上に真っ黒いソースがかけてあります。 カツを1切れ食べると、甘くて食えません。 チョコレートソースとでも言うのでしょうか、とても、ご飯のおかずではありません。 
 カツを全部取っ払い、ご飯を食べてみると、典型的なフィリピン米です。 とっつぁんの農場の米と寸分違(すんぶんたが)いません。 みごとなパラパラ感、箸でなど、器用な人でもつかめません。 これは、鳥の餌を間違って買ってきたのだと、真剣に思いました。
 ビールを飲みなおして、もう寝るしかありません。 大金を持って、買い物に行ったんでしょう。 おいしい食べ物を買ってきて下さいよ。



 きょうは、でかいベッドでも来るのでしょうか、力仕事はいやですよ。 リッキーにでもたのんで、セッティングをしてほしいと思いますが、またどこへ行ったのか、いないんですよねリッキーの野郎。 
 考えてみれば、タカリババアよりすごい、アイリーン博士でした。 今後のことを、玄関先で考えたいと思います。
  

2007年9月19日(水) くもりくもり
オロンガポで1番の美容院

 また体がダニに喰われ始めました。 日本に滞在しているときには、喰われたところも治り、きれいな体で戻ってきたのですが、この家のベッドに寝るとダニに喰われます。 新しいベッドが、きのう納品される予定だったのですが、来ませんでしたね。
 ベッドが新しくなったら、ガキは絶対ベッドの上でゴロゴロさせません。 また、ダニだらけのベッドになったらたまりません。 なぜ私だけダニに喰われるのか、不思議でしょうがありません。 家族やガキどもは、喰われないみたいです。
 アイリーンがオロンガポで買ったブレスレット、指輪とセットで7,000ペソだそうです。 K18の指輪とブレスレットですが、高いのか安いのかは分りません。 これで気が済んで、お金頂戴の攻撃がなくなれば、私も楽になります。
 玄関先でジンを飲みます。 お相手は、マリカーです。 小さなときから、酔っ払いとのお付き合い、ご苦労様です。 マリカーのお気に入りは、火遊びとハエ叩きです。 紙を丸めて、ライターで火を点けてやると、私にぶん投げます、危ないじゃないかマリカー!
 ハエを叩いたハエタタキで、私を叩きます。 汚いからやめなさいねマリカー。 やめろと言っても、やめないのが子供です。 執拗なマリカーの攻撃に、酒を飲むどころではなくなります。 しょうがない、お菓子を与えて大人しくさせよう作戦の決行です。



 アイリーンと、オロンガポへ一緒に行ったラニーは、髪をセットしてきたみたいです。 もうすぐ、台湾人の恋人チェンが来るので、おめかしでもというところらしいのです。 女がきれいに磨きをかけて男を待つ、いいですよね。
 で、セット代はいくらなのと聞くと、6,000ペソと言います。 えっ! 聞き違えたかな、もう1度言ってと聞きなおすと、やはり6,000ペソと言います。 6,000ペソといえば、1万5千円ですか。 おいおいコラコラ!
 なんで髪の毛に1万5千円なんだ、絶対喜ばないぞ、台湾人のチェン。 台湾からコツコツ仕送りしてもらったお金を、なんという無駄遣い。 なになに、オロンガポで1番高い美容院、デビッドサロンでセットしただと、それがどうした。 
 いいかラニー、ここはどこだ、周りに何がある、田舎で、山と海と川しかないんだぞ。 そんな田舎街で、どこに出かけて見せびらかそうというのだ。 ああそうか、マニラにチェンを迎えにいくのか。 それにしても、ストレートパーマの相場が、600ペソだぞ。 10回分の頭ということか。
 アイリーンは、指輪にブレスレットそれにベッドと、形あるものを買うだけまだ偉い。 まさか今度は、美容院に行くからお金頂戴じゃないだろうな。 なんていうことをしてくれたのだラニー、断固、600ペソのストレートパーマで通すしかない。
 ラニーの6,000ペソの頭は、まだ写真に撮っていませんので、後日、お見せしたいと思います。



 きょうは、 バロイビーチのhiroさん のところに、takaさんが来るそうで、バーベキューを行うというので参加させてもらいます。 曇り空で、雨が降りそうですが、屋根付きのコテージなので、問題はないでしょう。 アイリーン博士と行ってまいります。
 もちろん、 カステリオスの料理長 や、たくさんのお仲間が集まると思います。 明日、報告いたします。 
  

2007年9月20日(木) 晴れ晴れ
takaさん 再び

 きのうは、 バロイビーチのhiroさん の所有と思われるビーチで、バーベキューがありました。 久しぶりに takaさんが、お姉さんと、その息子さん、といってももう29才になるとかで、その息子さんのフィアンセのお嬢様と来て下さいました。
 お姉さんの息子さんの結婚式を、こちらで挙げられるそうで、その、前祝いってとこでしょうか。 お酒にお食事を用意して頂きまして、ほんとうにありがとうございます。 天気は曇り空です。 涼しくていいじゃありませんか。
 食べて飲んで、少し時間が経ったころ、お馴染みの社長さんも、駆けつけてくれました。 カステリオスのタマ料理長 は、鼻の頭にバンドエイドを装着しています。 タマさん、また変なことをしたんじゃありませんか。
 飲んで、騒いで、海にはまったバカは、私1人だけだったのでしょうか。 なんか風邪気味で、体調が悪かったのです、と言い訳をしておきましょう。 しかし、飲んだ飲んだ、そうそう takaさん、お土産をありがとうございました。





 帰るころには、私はぐでんぐでんになり、タマさんに送ってもらったのですよね。 タマさん、申し訳ありません、ありがとうございました。 さて、家へ帰ると、新しいベッドがありました。 今朝起きると、体が痒 (かゆ) くありません。 
 調子いいやと思っていると、アイリーンがベッドの上で、ガキの頭をブラシし始めます。 だからね、やめなさい。 そうそう、ラニーの6,000ペソの頭でしたね、ご覧下さい、どこが6,000ペソなのでしょうか。 
 今朝、鼓笛隊のバカガキが出かけます。 いい頭をしていますね。 10,000ペソのバカ頭です。 髪の毛に脳みそを吸い取られた、とでもいうのでしょうか、日増しに頭がちいさくなるようです。 私は、酒に脳みそが溶かされているのでしょうね。



 きのうは皆さん、ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。 厚く御礼を申し上げます。
 きょうは、ちょっと体がだるいので、短めの日記で失礼します。 朝も、寝坊してしまいました。 少し体を休めて、風邪を追い出さないとなりませんよね。 


2007年9月21日(金) 晴れ晴れ
近所のガキの誕生日

 きのうは、アイリーンのお友達の子供の、4才の誕生日ということで、お祝いに行ってきました。 着くなり酒を飲めときましたか。 臨(のぞ)むところです、ブランデーをストレートで胃に流し込みました。 
 料理は、フライドチキンと真っ赤なスパゲティ、それに、焼き魚と焼きナスですか。 いろんな人が来て食べています。 タダ飯ですので、料理はあっという間になくなります。 私は、スパゲティを少し頂いただけです。
 やけに真っ黒い、女の子がいます。 アイタ(先住民族)かと思ったら、ブラックアメリカンだといいます。 ということは、アメリカ人か。 なんでアメリカ人が、こんな田舎にいるのだ、借金苦で逃げてきたとでもいうのでしょうか。
 バイクで、おばさんがさっそうと現れました。 アイリーンのお友達の旦那さんのお姉さんで、年齢は50才だそうです。 子供が3人いて、旦那さんとは死別だそうです。 日本人で60才くらいの人を紹介してくれといいます。
 紹介しろって、余るほど、若くてきれいなピチピチギャルがいるのに、無理だと思うよおばさん。 俺は空手家だ、なんていう奴もいまして、初段の賞状なんかを持ってきて見せてくれました。 こぶしを見せてもらうと、殴りだこのない、ひ弱なこぶしでした。
 アイリーンのお友達の旦那が、こんど闘鶏をやりに行こうといいます。 庭には、たくさんの闘鶏用のニワトリを飼っています。 べつにいいけれど、賭け方が分からないから、お金を渡すので、儲けたら折半にしようというと、なぜか大喜びしていました。
 さて、だいぶ酔っ払ったので、帰ることにしました。 ご馳走になって悪いので、お金を300ペソ、気持ちで置いていくことにしました。 アイリーンが500ペソ札を出すと、お釣りがないときましたか。
 両替してくるというので、その間、待つのも面倒くさいですよね、なのでそのまま500ペソを置いて帰ってきたようなわけです。
 






 きょうは、台湾からラニーの恋人のチェンがやってきます。 朝早く、ラニーとアイリーンが、マニラまでお出迎えに出かけました。 ラニーとチェンは、どこかに1泊してくるのでしょう。 そして、6,000ペソの頭のことで大喧嘩ですか。
 チェンが、6,000ペソの美容院代のことを知っていたので、ラニーは、驚いていましたよ。 なぜ知っているのかといえば、コンピューターの会社に勤めるチェンは、私のHPを見ていたのだそうです。 
 まさか、日本語は解さないと思いますが、ラニーに関して、あまり変なことも書けなくなりますか。 きようは、のんびりさせてもらいますよ。 あれっ! 電波時計が日本時間になっている。 日本からの電波を受信して、日本時間になったみたいです。
 ならば、香港の時間に設定すればいいのでしょうか、なんか訳が分かりませんよね。 午後から考えることにします。  
 

2007年9月22日(土) くもり
獲物を待つ ビコールワイフ

 きのうは、アイリーン博士と妹のラニーが、マニラへお出かけでした。 ラニーの台湾人の恋人チェンが、フィリピンに遊びに来るというので、お出迎えです。 11時頃、エバー航空の飛行機で到着なので、家を朝早く出て行きました。
 家に誰もいなくなると、さすがに暇ですね。 リッキーの息子のルピンと、海辺に住むランディーの下の娘がいるだけです。 こちょこちょと部屋に入ってきては、ベッドの下なんかにもぐり込んで、隠れているつもりなのでしょう。
 チビガキと、かくれんぼなんかしていられません。 ベッドの下から、引きずり出そうとすると、奥へスルスルと、ゴキブリのように逃げ込みます。 戸棚を見ると、ヨーヨーが置いてあったので、ヨーヨーをして誘(おび)き出すことにしました。
 ヨーヨーを廻していると、チビガキがベッドの下から、バカ面を覗かせます。 ベッドの下から出てきて、ヨーヨーをくれとせがみます。 ヨーヨーを、ドアの外に置いて、チビガキが取りにいったところで、ドアをロックして一件落着ということですね。
 ケチ女房の作った、甘い煮込みの昼飯を食べて、部屋でゴロゴロしていました。 さて、酒でも飲もうかなと思ったら、お金がありません。 お金くらい置いていってくれても、いいんじゃありませんか。 
 しょうがない、スーツケースを開けて、財布の中身を見ると、ペソがあります。 ビールを買ってきて、部屋でおとなしく飲んでいました。 すると、ベッドの下でガサゴソと音がします。 おいおい、チビガキ、いいかげんにしてくれよ!
 アイリーンが帰って来たのが、午後の7時ですか。 夕飯にと、フライドチキンとスパゲティにピザ、それとライスのセットです。 縦にして持ってきたのでしょうね、ピザの上にスパゲティが載っかっていました。 
 ラニーと恋人のチェンは、オロンガポにお泊りとのことで、本日、この家に来る予定です。 お土産の1つくらいは、買ってくるのでしょうね。 期待していますよ。



 ところで、ビコールワイフが、静かではありませんか。 サリサリストアも閉じっきりで、なにか不気味な気配です。 一発、台湾人のチェンに、仕掛けるつもりなのでしょうか。 なんか、面白くなりそうな予感ですよね。
 ラニーに娘ガキがいるでしょう、ということは、チェンがパパということですよね。 そこで、ガキに、パパが来るよ、いいねぇと言うと、なぜか怒るガキなのです。 なんでだろうな、きっと恥ずかしいんでしょうね。 
 かわいいバカガキ、滅多にないチャンスです、とことん からかってやりましょう。 きょうは土曜日、ガキは学校がお休みです。 なにをお土産にもらえるのか、今からウキウキです。 なにも買ってこなかったら面白いだろうな。
 外は雨です。 きょうはお土産を頂く、それしかない!  


2007年9月23日(日) くもりくもり
闘鶏で負けちゃった

 本日、朝からお客さんがお見えになりまして、更新が遅くなってすみません。 きのうは、先日子供の誕生日でお祝いに行った旦那さんが来てくれて、闘鶏場に行こうというので、闘鶏場の見学に行ってきました。 
 闘鶏場は、私の家から歩いて、2分くらいのところです。 六角形の大きな建物で、闘鶏のリングっていうんですか、これも六角形です。 手に闘鶏用のニワトリ、サボンマノック、サボンは闘鶏ですね、マノックがニワトリという意味です、を持った男達が、次々と集まります。
 観衆もぞくぞく集まってきます。 ニワトリの準備室みたいなところがありまして、なんと、そこでニワトリの足に、ナイフを括(くく)り付けます。 まさに殺し合いの戦いですよね。 闘鶏が始まるまで、闘鶏場の外では、皆、ギャンブルを楽しんでいます。
 さあ、闘鶏の始まりです。 盛り上がります、会場は興奮の坩堝(るつぼ)と化します。 乱(みだ)れ飛ぶ札束、怒声に罵声に嬌声の中、ニワトリが戦意を喪失するまで戦います。 見ているだけでも、面白い戦いです。
 私は、1回目、500ペソを賭けて負けました。 2回目も500ペソを賭けたところ、これはみごと的中です。 元になりましたね。 3回目です。 大きなニワトリと小さなニワトリの戦いです。 これはチャンスですよね。
 もちろん、大きなニワトリに、今度は1,000ペソを賭けました。 誰もが勝利すると思った大きなニワトリ、しかし悲しいかな、体力がありません。 2度ほどジャンプして、相手に攻撃を仕掛けたのですが、後が続きません。 負けてしまいました。
 私は、1,000ペソ負けたら終わりと思っていましたので、一緒に来てくれた旦那とお別れをして、おけら街道を家へと戻りました。



 家へ戻り、玄関先でビールを飲んでいると、午後の4時頃でしょうか、ラニーと恋人チェンが、オロンガポから帰ってきました。 よく来たなチェン、なんて挨拶をしていると、チェンの後ろに、女が3人います。
 なんでも、台湾のチェンと同じ会社で働いている同僚で、ラニーの友達でもあるらしいのです。 もちろん、フィリピンからの出稼ぎ組ですよ。 しばらく話をして、カラオケに行こうということになり、ビコールワイフのカラオケ屋に繰り出したわけです。
 時間も遅くなり、帰らないのかとアイリーンに聞くと、泊まっていくのだといいます。 どこに寝たのかは知りませんが、朝起きたら、女どもは家にいました。 トイレと思い、シャワールームに行くと、ふさがっています。
 なんだよ、早く出てくれよと思っても、シャワーでものんびり浴びているのでしょう、一向に出てくる気配はありません。 腹の痛さを我慢して待つ事1時間、やっと出たと思ったら、こんどは違う女が先に入ります。 お前ら、私のトイレだぞ!
 朝から、産みの苦しみを味わったようなわけでした。



 先ほどもお話したとおり、お客さんが見えて、朝から飲んでしまいました。 ようやく本日の日記が完成といったところです。 ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。


2007年9月24日(月) 晴れ晴れ
チェンの歓迎パーティー

 きのうの朝、ビコールワイフが窓の外から、日本人が来ていると私に言います。 はて、きょうはなにか約束でもしていたかなと思い、窓の外を見ると、見なれた黒い車が、塀の外に停まっています。 あれっ、あの車は、総料理長の車ではないですか。 そうです、 カステリオスのタマさん の車です。
 タマさんが、玄関先に来たので、きょうはなにかありましたっけ、と聞くと、またまた、なんて笑っています。 本当に、なにがあるのか知らない私です。 まあいいです、1杯飲みましょうということで、酒盛りが始まります。
 タマさんは、お酒がダメなので、コーラです。 私のビールはと見ると、昨日の飲み残しが玄関先にありましたので、とりあえず、それを飲むことにしました。 二日酔いの頭に、ビールが効いてきて、余計に、頭が廻らなくなります。
 それで、きょうはなんでしたっけ、とふたたび聞き返します。 きょうは、台湾人のチェンが来たので、プールで歓迎パーティーをやることになっているのだと言います。 へぇそうですか、と私、そうですかじゃないでしょう、とタマさん。
 外は肌寒く、雨も降っています。 アイリーンが、雨なのでプールは無理だと判断を下します。 それじゃあ、玄関先でお話でもして過ごしましょうということで、楽しい時間は始まるのです。 お話をして、飲んでいる間も、雨は降ったり止んだりです。
 なんでも、プールでのパーティーのために、タマさんが、特製のアイスクリームを作ってきてくれたのだといいます。 アイリーンが注文を入れていたみたいなのですね。 車の中から、アイスクリームを運び出すタマさんです。
 うわっ! でかい入れ物。 四角の箱の中には、丸いステンレスの寸胴が入っています。 その周りに、溶けないように、氷を囲っています。 寸胴の中には、紫色のウベのアイスクリームが詰まっています。 
 なんと、5ガロンのアイスクリームが入っていると言います。 1ガロン4リッターとして、20リッターですか、約20キロのアイスクリームですよね。 全部食べたら、体が凍 (こご) えてしまいますって、食べられるわけありませんよね。
 でも、ガキは2時間にわたって、食べ続けておりました。 余ったアイスクリームは、容器に移し、冷凍庫に保管です。 ディッシャーという、アイスクリームを丸めてすくい取る器具があるのですが、私の見たところ、14番ディッシャーではないかと思われます。
 径4センチくらいの物ですね。 それを使い、残ったアイスクリームを、一生懸命すくうアイリーンです。 おいおい、お玉やしゃもじですくったほうが早いんじゃありませんか、アイリーンはそれでもディッシャーですくい続けます。
 終ったあと、手がウベ色になったって、あたり前でしょう。 冷凍庫に入りきらなかったのでしょうか、そのぶんは、隣近所におすそ分けですね。 それにしても20リッターのアイスクリーム、タマさんご苦労さまでした。



 夕方、タマさんもそろそろお帰りです。 すると、台湾人のチェンとラニー、台湾に出稼ぎの同僚3人が、オロンガポへ買い物に行くのだそうです。 で、タマさんの車で、タマさんの自宅のある、カステリオスまで載っけて行ってもらうことになりました。
 ほんと、タマさんすみません、ご迷惑をお掛けいたします。 出掛けるまでが、これまた長いんですよね。 テキパキと行動できないんですね。 そんなことで、チェンとラニーの歓迎パーティーは終了です。 ありがとうございました、タマさん。
 きょうはゆっくりしようかなと思っても、アイリーン、ラニー、台湾人のチェンがいますからね、はたしてどうなるのでしょう。
  

2007年9月25日(火) くもりくもり
ダニの巣マットレス

 かわいそうに、ラニーの恋人、台湾人のチェンが、ダニの餌食になってしまいました。 原因は、私が前に使っていた、ベッドのマットレスにあります。 私が、新しいベッドを買って、不要になったマットレスがありました。
 私が、毎晩ダニに喰われた、ダニの巣になっているマットレスです。 あろうことか、捨てるのが勿体ないということで、ラニーが、自分のベッドに使用たらしいのです。 そこから不幸は始まりました。
 ダニに対して抵抗力があるのか、こちらの人は、ダニには喰われないみたいです。 ダニの巣マットレスに寝ていたとき、喰われるのは私だけで、アイリーンはダニには喰われません。 ラニーも喰われないのでしょう。
 台湾人のチェンは、泊まったその日から喰われたわけですので、これはもう、ダニの巣のマットレスに寝たからに違いありません。 しかし、みんなが言うには、アリに噛まれたのだとか、犬のノミがうつったのだとかで、決して、ダニの巣マットレスのせいにはしません。
 私がベッドを替えて、ダニに喰われなくなったのだから、ダニ以外には考えられないのですが、ダニの巣マットレスを提供した非は決して認めないのです。 よしんばチェンが、アリやノミに喰われたとしましょう、ではなぜ、私や家族はアリやノミに喰われないのだということですよね。
 明日マニラに行くという、ラニーとチェンです。 もう1日、ダニに喰われて下さい、チェン。
 きのう、マッサージ師が来て、体を揉んでもらいました。 ツボというのか、急所を思いっきりグリグリ圧 (お) して、ここ痛いって、痛いに決まっているだろう! 痛いというのに、おかまいなしに攻め立てます。
 ここが痛いのは、目が疲れているからだとか、ここは、肩だとか、ほれ、内臓だとか、適当に思いつきでやっているんじゃないのか。 やられているほうは、たまったものではありません。 急所攻撃に、マットを叩き、脂汗を流します。
 あっちこっちグリグリやられて、痛いのなんのと、今朝起きたら、筋肉痛ですよ。 私が終わり、アイリーンの番ですが、アイリーンは、途中でギブアップしていました。 なんか恨みでもあるのか、という揉みかたでした。



 アイリーンとラニーと台湾人のチェンは、本日オロンガポへ出掛けるみたいです。 すっかり、体をガタガタにされてしまった私は、自宅で待機します。 右の腕が上がらないほどに、体をぶっ壊されてしまいました。
 きょうも、ひと雨きそうな曇り空です。 きのうは、玄関先をラニーとチェンに占領されてしまいましたからね。 きょうは、みんな出掛けるので、玄関先での1杯を楽しめるでしょう。
   

2007年9月26日(水) 晴れ晴れ
ビコール大暴れ

 きのうは、午後からラニーと台湾人の恋人チェンが、オロンガポへ買い物に出かけました。 玄関先でビールを飲んでいると、またハエがうるさくてしょうがありません。 アイリーンに、スプレー殺虫剤を持ってくるようにと言うと、ラニーが全部使ってしまったと言います。
 全部使ったって、3分の1は残っていたはずなのですが、とにかく全部使ってしまったそうなのです。 アイリーンが、ここのスプレー殺虫剤は凄い猛毒だと言うので、私は少しずつ使っていたのですが、そうですか、3分の1を1晩で使い切りましたか。
 ならば、オロンガポへ行った2人に買ってきてもらいましょう。 アイリーンが、ラニーの携帯にメールを入れます。 なぜか、パイナップルが食べたくなったので、ついでに買ってきてもらうように伝えてもらいます。
 夕方、ラニーと台湾人のチェンが戻ってきました。 殺虫剤もパイナップルも売っていなかったと、まあ、いいです。 たのんだ私が愚 (おろ) かでした。 



 夜11時、外でビコールが、なにか大声で喚 (わめ) いています。 完璧な酔っ払いです。 竹ざおでも持っているのでしょうか、ここの家の周りや、玄関をめった打ちにしています。 非難するしかありません。
 キッチンに行ってみると、リッキーが飯を喰っていました。 外ではビコールが大暴れです。 どういう神経をしているのだリッキー。 飯を喰えと私に勧めますが、そんな場合じゃないだろうリッキー!
 ビコールはといえば、こんどはワイフのサリサリの前で、大立ち回りです。 相手は2人、殴り合いをしているビコールです。 リッキーが、台所で手を洗い、ビコールを拳銃で撃ってやると意気込んで、部屋に拳銃を取りに行こうとします。
 リッキーの腕をつかみ止めるケチ女房です。 この非常事態に、そうやって2人で芝居をしていろ! そのうちポリスが来て、静かになったわけですが、喧嘩はビコールが勝ったって、そういう問題じゃないだろう。
 しばらくして、事態は収まったみたいです。 ビコールはどうしたとアイリーンに聞くと、もう寝ているよと言います。 遅い時間に暴れて、人を叩き起こしておいて、なんという大迷惑。 謝りの1つもない、ビコール一家です。
 今朝、窓の外を見ると、見事に、ビコール家のバナナの木が倒れています。 それも、実の生っていないほうのバナナの木です。 大八車の持ち手の部分も壊れています。 いったいなにがあったのだビコール、大暴れの原因は、本日究明しなければなりません。



 ビコールに関しては、過去1〜2回、大暴れがありました。 台湾人のチェンは、さぞ驚いたことでしょう。 そのチェンも、明日は台湾に飛ぶので、本日マニラへ向かいます。 
 きょうは、いい天気になりそうです。 玄関先に駐在して、治安の維持に務めたいと思います。   
   

2007年9月27日(木) 晴れ晴れ
アイタの暴挙

 台湾人のチェンは、きょう台湾へ帰ります。 なので、チェンとラニーは、きのうマニラへ移動しました。 手ぶらというお土産を持ってきて、3泊4日の旅、お疲れ様でした。 こんど来るときには、期待していますからね。 中国の食料品以外の物を、お願いしますね。
 きのうは、おっかさんと、メイドのおばさんも、オロンガポの北の街、スービックへ出かけていきました。 メイドのおばさんの娘が、アメリカ人と結婚するので、スービックに住むそうなのです。 メイドのおばさんは、ミンダナオの人です。
 オロンガポから北に、バリオ・バレット、スービックとなるわけですが、バレットとスービックの間に、家を買ったのだといいます。 外人の多いところなので、その辺にしたのかもしれません。 娘25才、旦那になる人は44才のカップルです。
 家は1軒家で、ベッドルームにリビングとキッチンの、小さな家だそうです。 値段は、15万ペソといいますから、今の相場だと、日本円で約40万円ということになりますね。 旦那は、アメリカで仕事ですから、それで十分なのでしょう。
 家の中はきれいだそうですよ。 来年の2月に結婚式だと言っていましたから、私も参加してみます。 メイドのおばさんが、とっつぁんの親戚なので、娘は、アイリーンの友達でもあるわけです。 近いうちに、40万円の家を見に行きたいと思います。
 さて、気違いビコールの大暴れの原因です。 玄関先でビールを飲んでいると、ワイフのカラオケ屋の従業員がやって来ます。 アイリーン警部が、ジュースを出して、状況を聞き込みます。 話し好きの従業員は、ペラペラと喋り始めます。
 2人の近所に住む男が、アイタ (先住民族) の男を連れて、3人で飲みに来たのだそうです。 ビコールが居合わせて、楽しく飲んでいたのですが、酔ってかどうかビコールに、最近外人、私とチェンのことでしょうね、と暮らして生意気だ、くらいのことを、言ったみたいなのです。
 言い合いをしているうちに、アイタが表に出て、カラオケ屋の屋根に、石を投げつけたらしいのです。 プツッと音がして、ビコールが切れます。 棒切れを持ちに、庭にやってきます。 見つけた竹ざおで、まず、私の家を滅多打ちにします。 何をやっているのだビコール、相手が違うだろう!
 そんなことをしていると、アイタが、今度はビコールに石を投げつけたみたいです。 ふっと、あいつらだと気付いたビコールは、一目散に、3人に飛び掛ります。 長い竹ざおでは、振り廻すのが大変です。 素手で勝負に出るのでした。
 相手をボコボコにして、少しは気も済んだのでしょうと、こんな内容の話なのです。 1番悪いのは、よそ者のアイタです。 ビコールの凄さを知らずに、屋根に石を投げる直接行動に出てしまったのですから。
 近所の2人は、被害者ですよね。 ビコールに喧嘩を売るバカは、この辺にはおりません。 アイタくらいの頭になると、冗談が通じませんからね。 前、メイドで使っていたアイタも、冗談を言うと怒って、石を投げていましたよ。 石器時代に生きる者の最大の武器、石をです。
 きのうビコールは、大人しく農場で仕事です。 アイリーン警部、事情聴取、ご苦労様でした。 



 まだ、バナナの木が倒れたままです。 何かに使うのと聞くと、ブタが食べるのだそうです。 中の軟らかいところを切って、食べさせるのだそうです。
 きょうも、玄関先でくつろぐ1日になりそうです。
  

2007年9月28日(金) くもりくもり
嗅覚の月末

 きのうの朝アイリーンが、ラニーの使っているダニの巣マットレスを、天日に干していました。 ラニーは台湾人の恋人、チェンの見送りでマニラに泊まっています。 私が1年間、ダニに悩まされたマットレスです。
 アイリーンが、このマットレスを私のベッドに使うと言います。 なにっ、ダニの巣マットレスを私のベッドに敷きますか。 ダメダメ、ベッドを替えて、やっとダニとおさらばしたのに、なんということを言うのでしょう。
 わけを聞けば、ベッドの高さが少しばかり低いと言います。 ならば、新しいマットレスを買いなさい。 なんで、ダニの巣マットレスなのだ。 いや、別に新しいマットレスなんか買わなくても、ベッドを高くすればいいのでしょう。
 ベッドを点検すると、7センチほどは高く出来るようになっています。 そのかわり、四隅のネジを外して、一段上のところにネジを絞め直さなければなりません。 簡単ににいえば、ベッドを解体して組み直すのです。
 新しいマットレスを買うか、ベッドの解体をするか、ん〜、難しい選択です。 それとも、ダニの巣マットレスを使うかですが、これは没案ですよね。 考えた結果、時間はあるし、たまには、体を動かすのもいいだろうということで、ベッドの解体をすることにしました。
 まず、マットレスを外しますが、なんという重さのマットレス、それとも、私が非力なだけなのか。 やっとのことで、引きずりながら、マットレスをベッドから外します。 アイリーンに手伝ってもらいたいところですが、買い物にでも行ったのでしょうか、見当たりません。
 さあ、ベッドとの格闘です。 まずは、マットレス受けの鉄柵を撤去して、流れる汗、震える手元で、四隅に固定してあるネジを六角レンチで外し、解体に取り掛かります。 途中でやめるわけにはまいりません、やめれば待っているのは、野宿です。
 悪戦苦闘をして、やっと組み直しの完成です。 わずか7センチのために、精魂尽き果てました。 まてよ、なにもこんなことをしなくても、四隅の柱の下に、缶カラでも置いて高くすればよかったのか。 まあいい、もうやってしまったのだ。
 玄関先で、いい汗をかいた後のビールは、格別だなあなんて飲んでいると、タカリババアがやって来ました。 そういえばもう月末、アイリーンの給料日ではありませんか。 月末の嗅覚、タカリババアです。
 袋を持っていますね。 中にはなにが入っているのでしょう。 アイリーンが、袋を開けます。 おっと、中身は枕カバーです。 恐ろしや、タカリババア、新しいベッドに新しい枕カバーをとでもいうのでしょうか。 
 それに、私が、ベッドと格闘したすぐ後に、枕カバーです。 私の部屋に、まさか隠しカメラなんかを仕掛けてあるのでは、と勘繰りたくなるような、オババの勘のよさです。 新しいベッドを買った、という噂が流れたとでもいうのか、枕カバーには一本取られました。
 4枚で100ペソという枕カバー、買わなければならない、そんな気がして買ってしまいました。 なぜ、枕カバーなのだ、教えてくれタカリババア!
 ラニーが、マニラからお戻りです。 お土産は、ないですね。 そうですか、少しの食材を買ってきましたか。 それだけで上出来ですよラニー。



 きょうは、学校が休みみたいですね。 ガキが、休みの日のオヤジのように、ゴロゴロとしています。 そろそろ、ビコールワイフが、なにか仕掛けてきてもいいころです。 アイリーンの給料日なのですからね。
 ベッドの解体、組み立てという過酷な重労働で、筋肉痛です。 マッサージ師でも呼んで、って また体がぶっ壊れてしまいますよね。 


2007年9月29日(土)
カステリオスの料亭

 今朝起きると、頭が痛い。 完全な二日酔いです。 きょうは短めの文章で失礼します。 
 きのうは、アイリーンの給料日です。 なんて、その前から、お金、お金とは始まっていたのですね。 アイリーンは、オロンガポへ行く予定だったのですが、1万円が3,900ペソにしかならないと知って、見合わせることにしたみたいです。
 円が、上に行っても下に行っても、1万円で200円程の違いなのですが、切羽詰っての両替でもないし、買い物も、そんなにあるわけでもないので、オロンガポ中毒のアイリーンも、今回は見送りです。 
 なんて書いているそばから、きょうオロンガポに行ってくると、なんですかそれ。 
 きのうは、長期滞在していました社長が、本日帰国されるとのことで、お別れのパーティーがありました。 場所は、料亭「たま」です。 こじんまりとした、静かなたたずまいの中の料亭、とでも表現すればよいのでしょうか。
 経営は日本人です。 そう、ご存知、 総料理長のタマさん が経営しているお店なのです。 料亭の横では、サリサリストアー日本版、も経営しています。 どこが日本版だと聞かれても、ちょっと分かりませんが、斬新なメニューがサリサリにはあるのです。
 社長と奥様ですね。 バロイビーチのhiroさん の車で、料亭「たま」に御到着です。 さあ、食事の始まりです。 料亭「たま」のお味は、好評です。 それはそうです、総料理長が、朝から時間をかけて仕上げたものばかりです。
 そんなわけで、ついつい私も飲みすぎてしまい、二日酔いという、今朝の現実です。 きのう酔ってしまった私は、また、タマさんに自宅まで送ってもらってしまいました。 タマさん、すみません、またご迷惑をお掛けしてしまいました。





 社長は、料亭「たま」に、居酒屋「ショウ太」のTシャツを着てのご来店でした。 ありがとうございます。 家に帰った私は、部屋でゲロを吐いたそうですが、覚えていません。 とっつぁんも、酔っ払って帰り、小便をリビングにしたとかで、本日総スカンです。
 さて、寝ます。
 

2007年9月30日(日) くもりくもり
10時のおやつ

 きのうは、1日中大雨でした。 そんな中、何を考えてか、アイリーンとガキは、果敢にオロンガポへと買い物に出かけるのでした。 何か買ってくるものは、と聞きますので、スプレー殺虫剤とパイナップル、それに電池を頼みます。
 これ以上は無理でしょう。 私の話など、うわの空で覚える気もなければ、メモを取ってなんていう気もありません。 1つ頼んでも忘れてくるのに、いいところ、3つが限界でしょう。 お昼は買ってくるから、心配しないでと言います。
 大雨の中、出かける2人を見送ったあと、二日酔いもあって、少し寝ることにしました。 寝ていると、ラニーが部屋をノックします。 コーヒーを飲むかと言います、眠るのにコーヒーもないわけですが、むげに断る訳にもまいりません。
 コーヒーを飲んで、しばらくすると、またノックの音が、こんどはケチ女房です。 コーヒー飲むって、いま飲んだばかりだろう! またノックの音が、こんどはリッキーです。 おやつにとヤキソバを持ってきました。
 まだ10時だぞリッキー、これも、むげには断れないので、部屋でヤキソバを食べていると、またノックの音が。 リッキーです。 小皿にゆで卵を持ってきました。 いっぺんに持ってきてくれよリッキー! 私は二日酔いなのだ。
 ヤキソバとゆで卵を食べて、食器を台所に返しに行くと、いるわいるわ、みんなで大盛りのヤキソバをパクついています。 わかった、私のは、お前らのついでに作ったヤキソバだな。 私のためにじゃなくて、お前らのおやつの、お裾分けってことですね。
 ほんとうは、私には食べさせたくなかったが、万が一、私が部屋を出て、大盛りヤキソバを食べているところを目撃されたら、バツが悪いと、そういうことですね。 しかしなんなんだ、私のヤキソバとは、盛りが天と地じゃないか! 
 手づかみで食べて、熱くないのか、熱いわけないか、喰うのに夢中で、手の熱さまで神経がいかないのだろう。 すっかり眠気が吹き飛んだ私は、部屋で、まんじりともせず時を過ごします。 やがて昼になりますが、バカどもは帰ってきません。
 2時になり、腹も空いてきましたが、誰も飯など作ってくれません。 それじゃあビールでもと、部屋のドアを開けリビングに行くと、ラニーがカップ麺をパクついています。 私の顔を見るなり、食べるカップ麺だって、食べるかそんなもの。
 相変わらず外は雨です。 傘を借りて、サリサリへとビールを買いに行きました。 部屋に戻りビールを飲んでいると、3時です。 やっと帰ってきましたよ、お腹空いたでしょうと、買ってきた昼飯は、ビックマック1個です。
 腹も空いていたし、美味しく頂きました。 私が買い物を頼んだ、スプレー殺虫剤とパイナップルは買ってきてくれましたが、電池はありませんでした。 大雨の中の買い物ですから、許してあげましょう。 缶ビールも2本、買ってきてくれたことですしね。



 きょうも雨です。 南シナ海に、熱帯低気圧がある影響でしょうか。 私の家のそばの海は、南シナ海でいいんですよね。 そんなことで、日曜日ではありますが、家の中に閉じこもります。

 今月も、きょうでお終いです。 フィリピンに住んで、早いもので1年が過ぎてしまいました。 いろんなことがある国です。 
 時が過ぎても変わらない国での生活、これからも、なにも変わることなく、生活していきたいと思います。
 今後も日記を綴っていきますので、改めて宜しくお願いいたします。

 


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