日記 2007年 10月     



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2007年10月1日(月) くもり
より男らしく

 きょうから10月の始まりです。 日本はもう秋なのでしょうか、こちらは雨期です。
 クリスマスやお正月も、こちらではもうすぐという感じですね。 日々盛り上がっていく人々です。 
 こちらに来て、2度目の10月です。 2年目のフィリピンです、これからも、面白おかしく暮らせればと思います。

 きのうは、月末の日曜日で、みんな家の中です。 まあ、日曜でなくても家の中なのですが、楽しみは食べることだけみたいです。 昼飯に出たご飯が、いつもと違いうまかったので、味付け海苔を出してくれと言うと、ない との一言。
 えぇっ!、私が、日本から買い込んだ味付け海苔ですよ。 全部食べたと言います。 誰が食べたんだと聞くと、私が食べたのだと言います。 なになに!、私は、少ししか食べた覚えがありませんよ。 それでも、私が全部、食べたのだと言います。
 日本の100円ショップで、1袋しか買ってこなかったわけで、そういわれれば、そうかなぁという気もします。 なぜ、1袋しか買ってこなかったかといえば、オロンガポへ出かければ、海苔は手に入るものですから、そんなに持ってきてもしょうがないかなと思ったわけです。
 考えてみれば、サルが海苔は喰わないだろう。 海苔は後日調達することにして、玄関先で飲むことにします。 あれっ! なんだなんだ、ビコールワイフが髪の毛を切ったか。 少年ワイフとでもいうのでしょうか、ショートカットが似合います。
 失恋か、そんなこともあるまい、悪行の反省か、そんなことするわけがない、そうすると結論は1つしかありません。 シラミで頭が痒くて髪を切った、これでどうでしょう。 本人曰くには、暑いから髪を切ったのだとか。 ウソついてろ、この寒い時期に!



 久しぶりに、仔ブタを見に、ブタ小屋へ行きました。 驚くほど大きくなっています。 裏庭でクッキングしていた、ラニーとケチ女房も駆けつけてきます。 やっぱりラニーのほうが、仔ブタより大きいんですね。 巨大母ブタと、いい勝負のラニーです。
 この前、ビコールが酔っ払って折ったバナナの木、折ったところからピョンと芯が出ています。 この芯がまた育って、バナナの木になるそうなのです。 なので、折れた木の根っ子は、そのままでいいそうなのです。 手間要らずのバナナの木です。
 台湾に戻った、ラニーの恋人チェンから、ラニーにメールが届きました。 HPに、ラニーの写真を載せて下さいとメールがきたそうです。 いいですよ、じゃあラニー、シャワーを浴びるときに私を呼びなさい、チェンが喜ぶ、いい写真を撮ろうではありませんか。
 と、バカな冗談を言って部屋にもどると、ラニーからお呼びが掛かります。 本当かよラニー、知らないぞ、きっとチェンは泣いているぞ。 バスタオルを巻いてたたずむラニー、勘弁してくださいラニー!
 

 
 きょうは、なんか凄い雨と風です。 気象情報をみると、台風は過ぎ去っているものの、暴風域には入っていますね。 1日こんな天気なのでしょうか、雷も鳴っています。 おっと、いつ停電になってもおかしくありません。 日記をアップしましょう。
 

2007年10月2日(火) くもりくもり
音楽CDのコピー

 きのうリッキーが、音楽のCDを抱えてきて、これをウォークマンに入れてくれと言います。 なんだよその古いCDは、年代物のCDで、錆び付いているのではないか、と思われるようなCDです。 面倒くさいことを言ってくれるなぁ、と思いながらも引き受けてしました。
 私のパソコンは、CDドライブが壊れていますので、手持ちのパソコンでは出来ません。 この前、日本に行ったとき会社から、いらないパソコンを1台貰い受けておりましたので、そのパソコンで、音楽を録り込んで、ウォークマンに入れてやればいいでしょう。
 ウォークマンはソニーです。 私の貰ってきたパソコンもソニーです。 問題ないでしょう。 パソコンを開いて、CDを録り込みますが、タイトルや曲名を認識しません。 よほど古いCDなのでしょう。 
 音楽を録り込んでいると、CDに傷があり、録り込み出来ませんのメッセージも出る始末です。 全CDが、タイトル1、タイトル2という曲名で登録されました。 タイトル1という曲が、CDの数だけあるわけですよね。
 1枚目のCDをウォークマンに記憶させて、2枚目を記憶させるとき、同じタイトルの曲があります、上書きしますか、なんていうメッセージが出たらやっかいですので、タイトルの名前を変える作業が始まります。 あぁ、面倒くさい。
 さあ、ウォークマンへのダウンロードです。 パソコンに線を繋ごうと、ウォークマンをつかんだら、手がすべり、床にウォークマンを落としてしまいました。 壊れたかと、恐る恐るスイッチを入れると、おや、大丈夫です。
 線を繋ぎ、ダウンロードです。 ウォークマンの容量1G、空き350Mです、問題ありません。 記憶させていくと、曲が順番に1、2と登録されません。 床に落として、どこかがいかれたのでしょうか。
 そんなことにかまってはいられません。 ランダムの登録だと思えばいいでしょう。 なんとか全曲記憶させて、終了させたわけですが、パソコンも10年前の、リカバリーをしただけのものでしたので、よくここまで出来たなぁ、と感心するばかりです。



 そんなことをして、きのうは、1日中部屋にいたわけですが、夕方から、ネットに繋がらなくなりました。 今朝もまだ繋がりません。 悪天候の影響ではないかと思うのですが、このままネットに繋がらなければ、日記の更新が遅れそうです。
 きょうは、玄関先へ出て飲むことにします。 狭苦しい部屋で、パソコンとにらめっこでは、体によくありませんからね。
 

2007年10月3日(水) くもりくもり
2回で使い捨て

 毎日よく降る雨です。 ハエや蚊には、ジメジメしていて いい季節なのでしょう。 ブンブンと我が物顔で飛んでいます。 掘っ立て小屋に住むビコール家は、ハエの巣にでもなってしまったのでしょうか、ワイフがスプレー殺虫剤を貸してくれと来ます。
 なぜ、スプレー殺虫剤があることを知っているのだ。 オロンガポから、買ってきてもらったばかりの、新しいスプレーをだ。 まさか、貸さないというわけにもいかないので、貸してやりました。 新品のガスが満タンのスプレーをです。
 私は、ハエや蚊を退治するのに、部屋にシューシューとふた吹きくらいして、部屋を閉めきり、外でハエがくたばるまで待つくらいの スプレーの使い方です。 皆さんもそうだと思います。 なので、スプレー缶は、相当長い期間持つ筈なのですが、ここではそうはいかないのです。
 案の定、ワイフから返されたスプレー缶は、ガスが半分もなくなっていたのです。 1回でガスが半分でしょう、それじゃあ2回でなくなってしまう、ってことじゃないの。 どんな使い方をすれば、それだけのガスを無駄にできるのでしょうね。
 きっと、ハエや蚊を見つけたら、それに向かって、死ぬまで吹き付けているのでしょう。 部屋全体に撒くのではなくて、一匹見つけては、それに2〜30秒くらい吹き付けているのでしょうね。 そうしないと、絶対スプレー缶半分ものガスを使えません。
 ラニーに、スブレー殺虫剤を貸したときにも、3分の1も残っていたガスが、1回でなくなってしまいましたからね。 高いんですよ、スプレー殺虫剤、小さいので100ペソ、大きいので200ペソもするんですよ。
 こんな高いものを使ったことがないので、使い方が分からないのですね。 ハエタタキではないのですから、スプレーで狙い撃ちして死ぬという、即効性の物ではないのですよ。 そこのところが、どうにも理解できないのでしょう。
 なにはともあれ、スプレー殺虫剤はもう貸しません、自分で買って撒いて下さい。 冗談じゃない、1回に200円も撒かれたのでは、日本人の私でも負担です。 今朝も、ラニーがスプレーを貸してくれと言います。 
 表のアリに撒くのだと言います。 表のアリって何匹いるんだ、スプレー缶が、10,000本あっても足りないだろう。 よく考えてくれよ、ドブに金を撒けと言われれば、撒かないだろう。 部屋にシューとするくらいなら貸しますがね。



 きょうもアイリーンは、オロンガポへ行くみたいです。 スービック・ベイの食料品がおいてある、ロイヤルというところに行くみたいなので、きょうの注文は、味付け海苔1点に絞りましょう。 多くを頼んで、味付け海苔を忘れた、と言われても困りまからね。
 さて、きょうも曇り空です、いい風が吹いています。 涼しい1日、結構じゃありませんか。 玄関先で、のんびりくつろぎたいと思います。 


2007年10月4日(木) くもりくもり
修復 大八車

 きのうの朝、表でアイリーンが怒っています。 部屋の窓から表を見ると、ハンガーを片手に、ビコールの息子のカロイとアディンに、折かんをしています。 頭こそ殴りませんが、ケツから下をビシバシと引っ叩いています。
 話を聞けば、兄弟そろって学校に行かないのだと言います。 別に、学校なんかに行かなくてもいいのですが、学校に行けないというので、洋服やサンダルを買ってあげたわけです。 それなのに、学校に行かないものだから、怒っているのです。
 バカ兄弟は、いい調子で朝から庭で、石蹴りなんかをして遊んでいたのですね。 親のビコールやワイフは、学校へ行けともなんともいいません。 アイリーンがそれを見て、頭に血が上ったのでしょう。 ノートやエンピツまで買ってやったのに、なんというザマだというところでしょうか。
 さすがに今朝は、朝一番で学校へ行きました。
 ビコールが、たくさんの竹竿をトライシクル積んできました。 どこかでかっぱらってきたことは、言うまでもありません。 なんに使うのだろうと見ていると、大工の助手と竹竿を切ったり、穴を開けたりしています。
 材料を組み立てに掛かります。 おっと、大八車ですね。 この前、ビコールが酔っ払って、大暴れしたときにぶっ壊した大八車です。 ぶっ壊さなければ、こんなこともしなくてよかったのでしょうが、時間の無駄というのか、自業自得とでもいうのか、のんびり作業は続けられます。
 まあ、出来上がるまで、玄関先で飲みながら待ちましょう。



 アイリーンが、午後から買い物に、オロンガポへ出かけて行きました。 見送りを終えて、玄関先で飲んでいると、ビコールの次男のアディンが、私の前の椅子に座り、ゲームを始めました。 さりげなく足をみると、ゲッ、化け物の足かお前は!
 なんと表現すればよいのでしょう、皮膚科の病院に展示してある、皮膚病の足の写真とでもいえばいいのでしょうか。 どうすれば、これだけの足になるのか、しばらく悩むような足です。 アリが原因なのか、食い物が原因なのか、まったくの奇病持ちのアディンです。
 もちろん、薬なんかはつけません。 いや、買うお金がありません。 いや、これがあたり前の足なのでしょう。 こんな足とは知らずに、スプレー殺虫剤を半分も使ったなんて、文句を言って済まなかった。 お前の足に、スプレーをしたんだな、さぞ気持ちよかっただろう。
 庭先に白いものがあります。 なにかなと近づいてみると、白いきのこです。 食べられるのかどうかは分かりませんが、こんなところに生っているということは、あるところにはある、ということでしょう。 近いうちに、食べることの出来るきのこを、採りに行きたいと思っています。
 いよいよ、大八車も完成ですか。 いいんじゃないですか素朴で、水牛に繋いだら絵になりますよ。



 オロンガポへ買い物に行ったアイリーンが帰ってきたのは、夜の8時です。 私の晩飯は、チーズバーガー1個だけ。 でも、味付け海苔を忘れずに買ってきてくれました。 上出来です、よしとしましょう。
 よしはいいけれど、やはりチーズバーガーだけでは、お腹がいっぱいになりません。 ヤキソバを作ってもらい、食べてやっと落ち着きました。 
 きょうも、なにもないのが予定です。 ということは、ハプニングを待って過ごすことになるわけですね。 いいでしょう、玄関先で待機するだけです。 なにぃ、きょうもアイリーンはオロンガポへ行くと言っています。 バスの定期券でも、買ったほうがいいんじゃないですか。   
  

2007年10月5日(金) くもりくもり
仮病という病気

 きのうも、午後から大雨でした。 昼飯を食べに学校から帰って来たガキは、熱っぽいと うそぶいて、そのまま学校を放棄です。 30分くらい、おとなしく寝ていましたが、学校に行かなくていいと分かると、とたんに元気になります。
 今朝、もう学校に行く時間なのですが、どうやら、きょうも休むみたいです。 ビコールのガキ兄弟も、外でブラブラしています。 こいつらも、きょうは学校に行かないのでしょう。 明日から、土、日と、なんとガキ全員が3連休です。
 なまけものというのか、向上心がないというのか、子供天国のお国です。 このバカガキどもが、大人になるのですから、自然と大人地獄が出現することは、目に見えています。 現実もそうなっていますので、今後も何ひとつ変わらないと、そういうことでしょう。
 大人のバカの例を1つご紹介しましょう。 きのうは大雨だと初めに書きましたよね。 その通り大雨でした。 一瞬雨が止んだときに、水溜りの状態を見ようと、庭先を点検してみました。 そこで、大人のバカを発見したわけです。
 ハイウェイから、庭への入り口に土が盛ってあります。 アイリーンに、誰がこの土を、何の目的で盛ったのだ、と聞いてみました。 土を盛ったのは、海辺に住むランディーだと言います。 目的は、ハイウェイに溜まった水が、庭に流れ込まないようにするためだそうです。
 目的に関して、思った通りの答えが返ってきました。 一理ある、納得の出来るような答えです。 しかし、周りをよく見てみろ、明らかに庭のほうが、高いところに位置しているぞ。 ということは、この盛った土の役目はなんなのだ。
 単に、庭からハイウェイに流れ出る水をせき止めて、庭を水浸しにするという、盛り土じゃないのか。 水は高いところから低いところへ流れるのだ、ということを知らない大人のバカの話でした。
 えっ、もう1つ聞きたいと仰いますか。 それではもう1つだけ。 夕方、雨が上がりました。 ラニーが、玄関先にバケツに水を汲んで持ってきます。 なにをするのかなぁ と見ていると、庭の草花に水を撒き始めましたよ。
 そうなんです、大雨が上がったばかりなのです。 なぜか、これは簡単に答えがわかりました。 大雨が降っているときに、ラニーは寝室で爆睡していて、雨が降ったことを知らなかったのでしょう。 そうでなければ、大雨のあと、草花に水を撒くバカはおりません。
 2つ3つの草花に水を撒いて、ふっと気づいたのか、ヤダ〜なんて言ってバケツを持って退散しました。 雨降りのあと、雨が降ったことも知らずに水を撒き、途中で気づきヤメるバカ、いい大人のバカでしょう。 よくそこまで爆睡出来るものです。 
 ラニーが起きてきたときは、夕飯時でもありました。 食事の時間には、なぜか正確にみんなが集まるんですよね。



 きょうも雨かな なんて、気象情報を見てみると、すっぽりと台風の暴風域に入っていますね。 きょうも大雨決定ですね。 子供天国、大人は地獄での饗宴好き、子供も大人も好き勝手なことをやってその日を暮らすという、勝手気ままな生き様。
 自然に暮らし、自然に生きて、自然に育つ、なので人間の本性が剥き出しになるのでしょうか。 本当の人間の姿がここにあるのでしょうか。 いや、あるわけはありません。 これじゃあ、おサルさんと一緒です。 これが、大人のバカの正体かもしれません。
 バカの壁という本がありましたが、みなさん なにかしらバカの壁を持っているのですね。 この国でみなさん感じられることは、この国の、国民的なバカの壁とでもなるのでしょう。 融通のきかない、頭の固い人は壁が厚いですよ。
 ダマシの陽射しが照りつけています。 玄関先で飲むころには、大雨でしょう。


2007年10月6日(土) くもりくもり
ワイフの眼光

 きのうは、久しぶりに晴れ間も現れ、玄関先で過ごす1日となりました。 朝から、部屋はガキに占領されて、居る場所がありません。 天気もいいし、表で涼みましょうということで、玄関先に移動です。
 表へ出れば出たで、ガキが、ノコノコ付いてくるんですよね。 そうか、表で遊ぶのか、それじゃあ私は部屋へと、部屋に戻ると、また部屋へノコノコと付いてきます。 なんだよお前ら、朝からいやがらせか! 
 仮病使いのガキに、タコ坊主のルピン、なんだマリカーまでいるじゃないか。 かわいいなマリカーは。 とにかく部屋の中では狭すぎるということで、ふたたび、玄関先へと移動です。 ところでガキ、お前は病気で学校を休んだんだろう。 病人らしくしていろバカ!
 熱があるって、あたり前だ、バカの頭はいつだって熱いのだ。 勉学に対する情熱が冷えている分、余熱が頭に廻ってくるのだ。 バカの脳みそには、シワが少ないので、よけい早く熱が廻るってことだ。 病は仮病からか、いいかげんにしろよ!
 ガキどもと、午前中無駄な時間を過ごし、昼飯の時間になります。 昼飯はツナバーガーです。 パンをかじると、横からツユがダラダラと垂れます。 ツナ缶のツナの汁です。 ジューシィーで美味しいなと思うしかありません。 
 これがサバ缶だったら、怒っていたでしょうが、サバ缶でなかっただけに、怒りも収まります。



 昼飯も食べて、そろそろ1杯の時間です。 ビールの買い置きがあるといいます。 いいね、じゃあビールでも飲みますか。 アイリーンが、タコ坊主にビールを持ってくるように指示します。 タコ坊主は、リビングのサイドボードの裏へと潜り込みます。
 なにやっているんだ、ビールだぞと思っていると、サイドボードの裏からビールを取り出すタコ坊主です。 なんでそんなところにビールなんだと聞くと、隠しておかないと飲まれてしまうと言うのです。 タコ坊主の体が、やっと入るくらいの狭いところです。
 もちろんビールは冷えていません。 かといって、冷蔵庫に入れておけば飲まれてしまうと。 だったら、歩いて20歩の隣りのサリサリに、キンキンに冷えたビールがあるだろう。 なんで、生温いビールを飲まなくてはならないのだ。
 暑い日に、生温いビール、つまみくらいは贅沢させてもらうぞ、ということで、お好み焼きを作ることになりました。 粉、卵、ネギ、キャベツを混ぜただけのシンプルなものです。 ガキどもがいるので、質より量ですね。 
 直径30センチのお好み焼きです。 返しが大変ですが、中華鍋を煽(あお)り見事にひっくり返す神業、見ているガキはぼう然とたたずみます。 そんなことで出来上がったお好み焼きに、マヨネーズでトッピングして、ええい、大事な揚げ玉も載っけちゃおう。
 生温いビールには、アツアツのお好み焼きです。 ビールの生温さが、冷たさに変わるのですから不思議です。 そんなことで、飲んで喰っていると、あれっ、ビコールワイフのサリサリが営業しています。
 これは、冷たいビールが置いてあるのでは、と声を掛けると、ワイフがなぜか睨みを効かして、ない と一言、威張って言います。 なにを威張っていやがるんだ、この能無し、金なし、アンポンタンのシラミ女!
 私は客だぞ、上客だぞ。 なんだなんだその態度は、接客ということを知らないのか。 こんどマリカーを買いに行くからな、覚悟しておけ このスットコドッコイ!



 きょうは土曜日ですので、オールキャストが家にいます。 海辺に住む、ランディーの娘も遊びにきました。 さてきょうは、どんなバカが始まるのか、ゆっくり見学させてもらいますか。


2007年10月7日(日) くもりくもり
バンブーベッド

 きのうの朝、ビコールワイフが吠えています。 ワイフの子供のガキ兄弟が、右往左往しています。 何をしているのかなぁ、と見ていると、この前、大八車を作った残りの針金で、洗濯物を干すための、物干しを作っているみたいです。
 サリサリの裏口から、バナナの木まで約15メートル、2本の針金を取り付けています。 15メートルでは、さすがにまん中がたるみます。 たるんだところは、竹竿で持ち上げて補強しています。 出来上がったみっともない物干しです。 美観を損なうなあ。
 玄関先で飲んでいると、ネックレスや指輪を売りに、悪そうなババアがやってきます。 悪そうじゃなくて、実際悪いのです。 このババアには、何回もまがい物をつかまされているらしく、みんなに吊るし上げられるババアでした。



 ワイフのサリサリに、冷えたビールがあるということで、場所を替え、サリサリの前でビールを飲むことになりました。 しばらくして、ビコールが、水牛に曳かせた大八車で戻ってきました。 荷台には、なんと大きな竹細工が。
 庭にその竹細工を降ろします。 いいテーブルだとほめてやると、これはベッドだと言います。 なるほどベッドね、しかし、農場で仕事もせずに、こんなものを作っていたのか。 大暴れしたときに、鉄のベッドでは、壊せないとでも思ったのでしょう。
 バーベキュー屋も 焼きに来たので、ベッドのお祝いにと、10本も差し入れしてあげました。 小腸の部分、シロを焼いてもらい食べてみましたが、これは脂がのっていておいしかったですね。 20センチくらいの串に刺さったバーベキューが、1本10ペソですから、高くはないですよね。



 夜も更けてくると、どこからともなく人が集まってきます。 人それぞれ、その日暮らしを終えて、これから楽しもうとでもいうのでしょうか。 何もない田舎で、いったい何をして楽しもうというのでしょう。
 暗闇に黒い肌が溶けて、透明人間が服を着ているようにしか、私の目には見えません。 そんな姿を見て楽しむしか、私にはありません。 さあ、時間も遅くなったし、帰ってラーメンでも食べましょう。 飲んだあとのラーメン、これがまたうまいのです。
 家に戻る途中の、庭先の真っ暗闇の中、ベッドの上では、透明人間ビコールとその仲間が、まだ飲んだくれていました。 なぜ、透明人間なのに、ビコールと判断出来るのかといえば、ビコールは闇よりも黒いために、半透明だから判断出来るわけです。 
 ウソ言っていろといわれても、私の目には、そういうふうに見えるのですから、信じてもらうしかありません。


 
 きょうも曇り空です。 雨もパラついていますね。 蒸し暑い朝です。 仮病のガキの体に、プツプツと赤い発疹が出来てきました。 きょうは日曜日でいいとしても、また明日から学校を休まれたのではたまりません。
 仮病を医学用語では、詐病(さびょう)というそうです、心の病気らしいので、病気だと思っていればその反動が体に現れるのでしょうね。 学校が嫌なわけですから、きっと学校を卒業するまで、詐病を続けるガキなのでしょう。
 そんなことはどうでもいいですか、きょうは、ビコール家のベッドでも見に行って見ましょう。   


2007年10月8日(月) 晴れ晴れ
趣味の植物

 きのう、日曜日の朝ですね。 ラニーが隣り街に買い物に行くといいます。 私に、なにか買ってくるものがないかというので、お任せしますと答えました。 頼んだって、いつもの調子で、忘れちゃったで済まされてしまうだけです。
 ラニーが出かけたあと、大雨が降ってきました。 これは、普段の行ないが、いかに悪いかということを物語る雨ですね。 その大雨の中、海辺に住むランディーが、トライシクルに家族を乗せてやってきました。
 田舎の海辺などに、お店はありません。 なので、食料雑貨の買い出しにやってきたのです。 ラニーが、隣り街の市場に出かけたことを知ると、さっそく後を追いかけて、隣り街へ出かけるランディーと女房です。
 赤ん坊を頼むと言って、赤ん坊をおいていきます。 ランディーの息子なわけですが、観察してみると、髪は天然パーマですか、鼻は開いて唇は厚いと、かわいそうに、先祖返りでもしたのでしょうか、女房に似ただけなのでしょうか、そのまんまフィリピン人ですね。
 しばらくすると、買い物からみんなが帰ってきました。 ランディーの家族は、そのまま時化(しけ)た海へと戻りました。 ラニーが、手にラーメンの麺を持っています。 私に買ってきてくれたのだそうです。
 あとで、晩飯のときにでも食べてみましょう。



 昼飯も食べて、玄関先でいつもの1杯が始まります。 そうだ、ビコール家のバンブーベッドを見に行かなければと思い、ビコール家を訪れてみました。 家の中は、相変わらずの散らかり様で、地べたが床です。
 拷問部屋みたいな寝室に入ると、ありました、バンブーベッドです。 ベッドの上には、マットレスを敷いてあります。 あたり前ですよね、竹の上に直接寝たのでは、痛くてしょうがありません。 ちょっと待て。
 なんか、頭の方が低いんじゃないですか。 このまま寝ると、完全に頭に血が上るというくらい、傾斜しています。 ワイフは、これでいいのだと言います。 でも、これじゃあ寝ずらいでしょう。 高い枕で、頭を持ち上げて寝るとでもいうのでしょうか。
 よく、話を聞いてみると、このベッドで家族全員が寝るのだそうです。 ビコールにワイフ、バカ兄弟2人にマリカーです。 だから、ベッドには縦に寝るのではなくて、横に寝るのだそうです。 頭のところに、出っ張りがあるので、落ちることもないのだとか。
 じゃあ、作る段階で、横幅を広くして、キングサイズのベッドくらいにすればよさそうなものですよね。 うなぎの寝床で雑魚寝とでもいうのでしょうか、そういう狭いところでしか寝たことがないから、そのほうが落ち着くのかもしれません。
 ビコール家の観葉植物でしょうか、トゲの木が、ところ狭しと鉢に植えられています。 やはりちょっと趣味が違うのでしょうね。 きれいさよりも、獰猛(どうもう)さに美を感じるのでしょう。 



 ラニーの買ってきてくれた麺ですが、すごく太いんですよね。 ラーメンには太すぎるしで、冷やし中華で食べました。 味ですか、うどんです。 黄色いうどんですよね。 路線バスの青い水牛、赤い水牛の次は、黄色いうどんですか、どうなっているんだ いったい。 
 今朝目が覚めると、窓が赤く染まっています。 朝焼けですね。 きょうは、いい天気になるのでしょう。 ビコール家のバカ兄弟は、バカなりに学校へ出かけました。 仮病のバカガキは、息を殺して寝ています。 
 学校への、迎えのトライシクルが走り去ると、とたんに起き出して元気になります。 いい笑顔です。 いい食欲です。 理性よりバカが勝つ ガキの頭に降参!
 きょうは、ラニーがオロンガポへ買い物だそうです。 バカガキは、仮病も忘れて連れて行けと泣き叫ぶのでしょう。 そんな姿を見ながら、久しぶりに晴れ渡った空のもとで、キンキンに冷えたビールでも飲みましょう。


2007年10月9日(火) 晴れ晴れ
愛情の一発

 稲刈りのシーズンなのでしょうか。 いつも暇そうにしている、男どもの姿が見えません。 たまに農場の小作人が、米を家に運んできます。 ビコール家にも、米が運ばれています。 ずうずうしくも、運ばれた米を、ハイウェイに天日干しするビコールワイフです。
 きのうは、午後の2時頃まで晴れていました。 朝から暑くて、昼寝もできません。 昼飯にスバゲティを作ったアイリーンは、友達のところへ遊びに出かけます。 ラニーも朝からオロンガポに、買い物に出かけています。
 家にいるのは、おっかさんとケチ女房、それに仮病のガキだけです。 玄関先でビールでも飲もうかなと思い、冷蔵庫を開けますが、もちろんビールのビの字もありません。 しょうがない、徒歩20歩の、隣りのサリサリでビールを買いましょう。
 お金はどこかな、なんて思っていると、ガキがアイリーンの財布から25ペソを取り出し、私にほれ、なんて手渡します。 そこまでするのであれば、ついでにビールを買って来てくれればよさそうなものですが、だだお金が好きなだけのガキなのです。
 おとといの日曜日でしたか、国民的英雄バッキャウのボクシングの試合がありました。 リッキーが、テレビの映りが悪いと言います。 いまさら言わなくても、もともとそれ以上悪くならないほど、映りは悪いだろう。
 映りの悪い原因は、私のパソコンにあると言います。 パソコンのアンテナの電波に、テレビの電波が負けていると言うのですね。 正気で言っているのでしょうか。 始まりましたね、白痴の理論が、分かりました、パソコンの電源を切り、コンセントも抜きましょう。
 どうだテレビは、相変わらず、すりガラスを透したような映像だろう。 ボクシングの試合が終るまで、電源を切っておくから、終ったら教えてくれ と言い、部屋に戻り、パソコンの電源を入れたことは、いうまでもありません。
 だいたい、竹竿にテレビのアンテナをくくり付けて、映りも何もあったものじゃないだろう。 きっと お前の頭の電波も悪いのだろう。 頭の電波を脳波と言って、確か、脳波受信機が八百屋で売っていたから、それを頭に取り付けなさい。
 さて、カンカン照りの中、ビコールワイフの一喝で、周りの連中は、天日干しの米集めを手伝わされます。 暑い中、ぶん殴られてはたまらないと、みんな真剣に作業をします。 ハイウェイに直(じか)に干した米です。 石ころやガラスが、当然混入している特別米です。
 マリカーが、自転車に空気を入れています。 こんなことも出来るようになったのですね。 そのあとです、マリカーがホウキの柄で、私の腕を思いっきり叩きます。 痛いじゃないかマリカー! 腕は赤く腫れましたが、愛情の一発です、我慢しましょう。





 きょうも朝からいい天気だというのに、仮病魔は学校を休み、なんだ、テレビ三昧ではないですか。 病気だというのに、病院にも行かず薬も飲まない、そんな病人がどこにいるのだ。 台所に行けば、鍋に砂糖水を沸かして飲んでいる。
 まるででかいアリが、家中の甘いものを喰い尽しているみたいだ。 きっと頭の病気なのでしょうね。 このバカガキにも、脳波受信機を取り付けなければダメでしょう。
 日本は3連休も終わり、きょうから仕事ですか。 私も玄関先で、本日は 張り込み業をしたいと思います。
 

2007年10月10日(水) 晴れ晴れ
行方不明のラニーは何処へ

 朝の乾いた空気は、爽(さわ)やかです。 朝日の中、空からたくさんのスズメが、チュンチュンと賑やかに降ってきます。 涼しい朝に、熱いコーヒーをすすり、始まる1日です。 そういえば、仮病のバカは、起きたのでしょうか。
 酔っ払って、夜中に大声で歌を歌っていたとっつぁんは、農場へ出かけたのでしょうか。 午前3時に、愛人宅から帰ってきて、ケチ女房と喧嘩をしていたリッキーは、生きているのでしょうか。 隣り街へ行ったまま、帰ってこなかったラニーは、食い倒れたのでしょうか。
 ビコールが、窓辺にライターを持ってきます。 明かりの点くライターです。 明かりを壁に照らすと、女の姿が中にあります。 鼻の穴を膨らまして、凄いだろうとでもいうのでしょうか。 爽やかな朝に、なんという不謹慎。 朝からよだれを垂らしているんじゃないぞ、ビコール。
 きのうはラニーが、隣り街へ、買い物だとか、友達の誕生日だとかで出かけていきました。 そのまま、行方不明になったわけですが、私のビデオカメラを持っていったので、それだけが心配です。 HPの写真は、日本で買った5千円のカメラを使っていますので、問題ありません。
 仮病のガキの母親、ラニーが出かけてからは、ガキの1人天国です。 私の部屋は荒らす、バービー人形は解体する、ビスケットを食べながら、粉末ジュースは全部きれいに飲み干して、平気で昼飯は、大メシを喰らいます。 凄い病気でしょう。
 ジュースは、カップラーメンのカップで飲んでいます。 カップラーメンを食べたあとのカップは、捨てずに洗ってキープしておきます。 それを、コップや食器代わり使うわけです。 どこの家にも 30個や40個は、カップがあるのではないですか。
 さて、ビコールワイフは何をやっているのだ。 覗きにいってみましょう。



 午前中、学校に行っていた、ビコールの長男のカロイがいます。 午後から休んだのでしょうか。 休むのはいいけれど、ブラブラしていると、ワイフに折かんされるぞ、それとも折かん疲れで休んでいるのか。 
 ワイフは 帳面片手に、遠くを見て にやけてみたり、エンピツをペロペロ舐めてみたり、良からぬことが頭の中を駆け巡っているのでしょう。 なにか悪さでも思いついたのでしょうね。 ときどき、ひとりごちているワイフです。
 茶髪のおばさんが、カラオケ屋の前に座っています。 本人は、占い師だといいます。 でも夜に、ビコールワイフのカラオケ屋で飲んだとき、確かビールを運んで来たろう。 その茶髪には、見覚えがあるし、こんな田舎に、そんなデザインの頭の奴は、2人といないからな。
 ただの飯炊きババアの占い師、トランプで星座占いだそうです。 他にやることはないのか、見てみろ、ビコールワイフの真剣な顔、悪巧みを考えるのに、わき目も振らず一生懸命だ。 いきなり、おいハポン(日本人)、ビールがあるぞって、ビックリするじゃないか!



 ぶっ壊された、爽やかな朝。 行方不明のラニーが持っていった、私のビデオカメラ。 ラニーは冷たくなって戻ってきてもいい、しかし、ラニーの所持品として、ビデオカメラだけは戻してください。
 きょうは棺桶屋に、太めの棺桶を注文しに行くことになりそうです。 棺桶代くらいは私が負担しましょう、鼓笛隊のガキにも、鉄琴を持たせて待機させましょう。 さあ、さっそくビコールワイフに話をして、噂をばら撒いてもらうことにしましょう。
 忙しく、熱い1日が始まりそうです。 ラニーは、はたして無事なのでしょうか。 
  

2007年10月11日(木) 晴れ晴れ
カッパ少女

 きのう、いや今朝ですね。 夜中の1時頃、向かいのカラオケ屋で、ホステスとホステスが喧嘩です。 口論に始まり、だんだん興奮して、終いには髪の毛のむしり合いです。 見物人はたくさんいたのですが、不思議に、誰も止めに入りませんでしたね。
 最後、片方が引き倒されると、さすがに、やめろ、やめろと言っていましたが、女の喧嘩ですからね、みんな面白がって見ていました。 私も、窓から眺めていましたが、すっかり目が覚めてしまい、それから2〜3時間は眠られませんでした。 まったく迷惑な話ですよね。 
 それからしばらくウトウトして、夜明け前に、またうるさいので目を覚ますと、まだカラオケで歌を歌っています。 朝の5時ですよ。 向かいのカラオケ屋を見ると、電気が消えています。 ということは、ビコールワイフのカラオケ屋ですよね。
 夜明けの5時30分に、カラオケは止みました。 空が白んできたので、我に返って止めたのでしょう。 窓の外には、ビコールワイフの姿があります。 早起きなのか、一睡もしなかったのか知りませんが、朝から、いい根性を見せてくれます。
 きのう、家の前の塀のところに、変な車が横付けされました。 白いワゴン車に、四面ガラス張りの箱を牽引しています。 どうやら、霊柩車みたいです。 ガラス張りの箱の中に、棺桶を入れて運ぶのでしょう。 
 そういえば、行方不明のラニーは、やはり・・。 太めの棺桶に入って、運ばれてくるのでしょうか、そのために、待機している霊柩車なのでしょうか。 そんなことを考えているうちに、霊柩車はどこかに走り去ってしまいました。
 しかしタイミングが、よすぎるんじゃありませんか。 行方不明のラニーに霊柩車、真相は分かりませんが、ビコールワイフあたりが、いやがらせに呼んだのでしょう。 それにしても、どこへ行ってしまったのだラニー。
 海辺に住むランディーの次女が、髪を短くして遊びにきました。 涼しそうでいいんじゃないと、後頭部を見ると、なんと、カッパみたな頭になっています。 どうしたのだいったい。 どうしたもこうしたも、後頭部を虫に喰われてしまったのだと言います。
 見てみると、カッパの皿の部分が、ポツポツと腫れています。 そこに、軟膏なんか塗っているものですから、白く乾いて、皿が立体的になっています。 いいよ いいよ、芸術の秋だね。 心和む頭をありがとう。
 ビコール家で収穫したお米が うまいというので、ビコールの家の中で試食会を行いました。 電気釜に1杯に炊かれたお米が、白く輝いています。 ひと口食べると、なんか水っぽい、ふた口目には、噛まずに飲み込める。
 おいおい、これって白粥 じゃないのか。 普通に炊くとパサパサになるので、お粥 にしたんだろう。 量も増えるし、一石二鳥ってことか。 塩をかければ、おかずなしでどんぶり1杯、次に醤油をかけてどんぶり1杯、3杯目は味噌か。
 さすがフィリピンのササニシキ、おかずなしで何杯でも食べられて、腹がいっぱいになると豪語しておりました。



 午後の8時、家の中が騒がしくなります。 なにごとだと思ったら、死んだラニーが、化けて出てきたみたいです。 幽霊になっても、重くて飛べません。 いままで、なにをやっていたかといえば、お金がなくなるまで遊んできたと、そんなわけでした。
 気が済んだかラニー、なにっ、まだ気が済まないだと、それはどういうことなのだ。 なんと、まだ晩飯を喰っていないから、気が済まないと、恐れ入りました。
 きのう喧嘩をした女は、顔が傷だらけだそうです。 傷だらけ結構、おかげでこっちは寝不足です。 きょうは、ちょっとひと眠りしてから、行動することにします。  
 

2007年10月12日(金) 晴れ晴れ
撮りそこねたケツ

 アイリーンに4日も前から、カメラの電池がそろそろなくなるから、充電しておいてねと言っているのに、充電しないものだから、ついにきのう電池が切れてしまいました。 私の充電器を、リッキーが使っているので頼んだわけですが、まあ、いつものことです。
 カメラが使えなくなると面白いもので、お客さんが来るのですよね。 バリオ・バレットからは、シュガーさんが、イバに行った帰りに寄って下さいました。 奥さんと、エスコートの日本人ご夫婦の方とご一緒に来られました。
 時間もないと仰るので、表での立ち話でお別れしましたが、今月の末にシュガーさんは、日本へ一時帰国だそうです。 お気を付けて行ってきて下さい。 一緒に来られた方も、バレットにお住まいだとかで、暇があったら、ゆっくり遊びに来ていただきたいと思います。
 部屋に戻り、勉強をしていると、パパ〜なんて野太い声がします。 オカマに知り合いはいないし、誰かなと思って窓を見ると、鉄格子に顔を押し付けて覗いている、人の影があります。 またパパ〜って、パパは分かったちゅうの。
 やって来たのは、 バロイビーチのhiroさんカステリオスのタマさん です。 ジンの大瓶と、ソーメンを持参して来て下さいました。 べつに用事があってというわけではありません。 アイリーンやラニーの顔を見に来たのでしょう。
 残念ながらアイリーンは、オロンガポへ買い物に出かけています。 そのうちに帰ってくるでしょうということで、飲み会が始まります。 いろんな話をしますが、話は、冗談か本気か分からないような話です。 バカ話とでもいうのでしょうね。
 飲んでいると、アイリーンが冷房バスで帰ってきました。 なんと、携帯をドブに落として、壊してしまったと言うのです。 それを聞いて喜ぶ、お2人です。 なんで喜ぶかな。 まあ、天日に3日も干せば大丈夫でしょうと、そう甘くもないのですかね。
 そんなこんなで、ソーメンを食べてさっぱりしたところで、また飲み直しですか。 大瓶のジンがからっぽになったので、小瓶のジンを買ってきて飲んだわけですが、今朝見たら、小瓶のジンもからっぽではありませんか。 よく飲みますよね。 あっ、タマさんは下戸ですからね。
 楽しい話は尽きませんが、お帰りの時間になりました。 タマさんの車でお帰りです。 タマさんは、きょう休養を取るということで、ゆっくり休んで下さいね。 hiroさんもお疲れ様でした。 用事がなければ、ゆっくり過ごして下さいね。 
 そんなことで、楽しい1日でした。 みなさん、ありがとうございました。
 さて、家のほうでは、学校を休んでいる仮病魔が、ところ狭しと遊びます。 もちろん、きょうも学校はお休みしています。 カッパ少女の、頭を撮ることに成功いたしました。 ちょっとインパクトに欠ける頭ですが、軟膏の塗りが足りないせいでしょう。
 リビングが騒々しいので覗いてみると、大変です、ケチ女房が、ガキどもにタオルを剥ぎ取られようとしています。 しかしなにを血迷って、リビングにバスタオル一丁で来たのか、そんなことはどうでもいい、シャッターチャンスじゃないか。
 部屋が暗いので、カメラのフラッシュのスイッチを入れると、あらら、電池切れ。 だから充電しておけって言ったでしょう。 チャンスに電池がなくなる、昔あった、マーフィーの法則っていうやつか。 そんなわけで、ケチ女房のケツの写真は幻に終りました。



 ラニーに貸してやった、ビデオカメラが戻ってきました。 写っている写真は、全部手ぶれでボケています。 その上、前にアイリーンが撮った、ガキの発表会の大事な写真を、ご丁寧にすべて削除したみたいです。 
 きょうは、ドブに放り投げたという携帯を乾かして、なんとか使えるようにしなくてはなりません。 直らなければビコールに、他人様の携帯を調達してきてもらうしかありません。 まあいい、どうせまた私のお金が飛んでいくのだ。
 携帯を前に、お祈りでも捧げましょう、ソーメン。  


2007年10月13日(土) 晴れ晴れ
空飛ぶ オモチャ

 きのうは、1日中ボーっとして過ごしました。 寝ては起きての生活です。 きのう攻めてきたのは、海辺に住むランディーの長女です。 カッパ少女のお姉さんですね。 最初は人見知りをしておとなしいのですが、そのうちに慣れて暴れまわります。
 学校はどうしたのかと思ったら、ラマダンでお休みだそうです。 すると、ビコールのバカ兄弟も学校が休みなのでしょう。 と思っていたら、兄のカロイが、スズメを捕まえてきました。 スズメの足に、紐をつけて振り回しています。
 米を天日干しにしていますので、無数のスズメが、家の周りを飛び交っています。 中には鈍いスズメもいるのでしょう。 捕まって、鳥かごで育てられるのではありません。 足に紐を縛られて、空飛ぶ オモチャにされるのですからたまりません。
 ドブに落としたアイリーンの携帯を、窓辺に干していました。 アイリーンは、新しい携帯を買ってくれと言います。 乾かして直れば、それでいいでしょうと言うと、安いのを買うから買ってくれと言います。
 携帯にバッテリーを入れ、電源をONにしてみましたが、作動しません。 しょうがないですよね、はい1万円。 ということで、アイリーンは、きょうもオロンガポへ出かけるのでしょう。 行くならガキどもを、全員連れて行ってほしいものです。
 夕飯の準備でしょうか、アイリーンが、これ何かわかる と、ボールにミンチ肉をかき混ぜたものを持ってきました。 魚のミンチでしょう、フイッシュボールでも作るのですかと思ったら、餃子にするのだと言います。
 つみれ餃子にでもしようと言うのでしょうか、餃子の皮に包んでくれと言います。 そんな面倒くさいことをと思いながら、2つ3つ包んでやって、あとは自分でやりなさい。 包み終えたら、煮るなり焼くなり揚げるなり、好きにやってください。
 夕飯も終って、部屋でアイリーンが、マッサージをしてくれと言います。 無視をしていたら、ビールを買ってきてあげるからと言います。 えっ、ビールですか、揉みましょうお嬢様。 ひと通り揉んで、ビールを待ちます。
 アイリーンは、リビングでみんなとテレビの観賞です。 この番組が終ったら買ってくると、そればかりです。 2時間、3時間と時は過ぎていきます。 さあ、寝ようなんて、アイリーンが部屋に戻ってきました。
 ビールはと聞くと、あっ、忘れてただって、勘弁してくださいね。 結局ビールにありついたのが、夜中の12時です。 持ってきたビールを見ると、半分くらいしか入っていません。 どうしたんだと聞くと、喉が渇いたから少し飲んだと言います。
 少しって、これは ひと口ふた口ではないだろう。 私が自分で買いに行くのでした、なにせ出不精ですので、こんなこともあるわけです。 それにしても、タバコでもなんでもそうですが、半分なくなったら、次を頼まないと、とても間に合いませんね。
 自分で買いにいくのが1番ってことですよね。 ビールを待つこと4〜5時間、私も暇なんですね。



 きょうは土曜日で、全員集合です。 きのういなかったカッパ少女も、海を泳いでやってきたのでしょうか、いつの間にか仲間に加わっています。 さあ、いい天気ですよ、子供は表で遊びましょうね。 
 日本では、ボクシングの凄い試合があったみたいですね。 面白かったでしょう。 それでは、土、日と、お休みの方はゆっくり休んで下さい。 
   

2007年10月14日(日) 晴れ晴れ
ピンクの携帯

 日曜日の今朝、アイリーンとケチ女房は、教会にお祈りに行きました。 ラニーですか、ラニーはもちろん起きてきません。 普段なら、絶対について行くガキも、明日の学校を休みたい一心で、ついて行きません。
 教会から、何時に帰ってくるのか知りませんが、朝飯くらい作っていってほしいものです。 私の朝飯よりも、神様のほうが大事なのでしょう。 リッキーの大音量スピーカー搭載トライシクルで、騒々しく出かけていきました。
 きのうは、アイリーンとケチ女房が、オロンガポに買い物へ出かけました。 アイリーンの、新しい携帯電話を買うためです。 ケチ女房は値切り魔です、わずか10ペソの買い物でも値切ります。 その強力な助っ人を連れての買い物です。
 アイリーンとケチ女房が出かけたあとには、ガキどもが残ります。 矛先は当然私に向きます。 ラニーは爆睡ですから、ガキも相手にしません。 私の部屋の中で、オモチャを散らかして遊びます。 どうしてくれようか、このバカども。
 私が日本から持ってきたパソコンを、珍しそうにさわっています。 どうせ使っていないパソコンなので、台所に運び出し、ガキに与えてみました。 ゲームの画面を開いてやると、ゲームを始めます。 そのまま、熱中してやっていて下さい。
 ガキも静かになり、玄関先でビールを飲みます。 飲んでいると、ガキがやって来て、パソコンに何も映らなくなったと言います。 パソコンを見にいってみると、これがまた電源が入っていません。 いままで、内臓のバッテリーで楽しんでいたわけですね。
 アイリーンとケチ女房が帰って来たのは、午後の8時頃でしょうか、飲みすぎたせいか、よく覚えていません。 私の夕飯は、いつもの通りハンバーガー1個です。 それで、携帯は買ってきたのと聞くと、あたり前でしょうと言います。
 ピンクの携帯、値段を聞くと、2,500ペソだそうです。 2,800ペソを2,500ペソにしてもらったそうです。 なるほどね、ケチ女房のバス代や、夕飯代を考えると、連れて行かないほうが安上がりだったわけですね。
 で、お釣り頂戴と言うと、ぜ〜んぶ使っちゃったって、またそれですか。 まあ、1万円で携帯が買えて、買い物まで出来たのですから、いいことにしましょうか。





 教会から、アイリーンとケチ女房が戻ってきました。 朝食の時間です。 それに合わせてラニーも起きてきました。 さて、1日の始まりです。 最近、いい天気が続いていますが、きょうも暑くなりそうです。
 暑い日には、ビールだろうって、その通りです。 うまいんですよね、表で飲むビール。 そんなことをして、きょうも暇を潰しましょう。
 

2007年10月15日(月) 晴れ晴れ
あきれた携帯

 きのうは、午後からのんびりと、玄関先で酒を飲んでおりました。 するとハイウェイのまん中を、たくさんの人が歩いて行きます。 白い車を囲み、歩いています。 白い車は霊柩車ですね。 葬式なのでしょう。 墓地へと向かっているようです。
 ハイウェイのまん中を、てくてくと歩かれたのでは、いい迷惑ですよね。 まあ、他人様の迷惑など考えない人達ですから、それに葬式は、そういうやり方なのでしょうから、文句を言ってもしょうがありません。
 ビコールが叩き折ったバナナの木がありましたが、折れたところからニョキニョキと、葉っぱが生えてきました。 このままバナナの木として、成長するのでしょうか。 まったく、いい生命力をしています。
 ビコールの長男カロイと次男のアディンが、頭を刈るといいます。 充電式のバリカンで、私が刈ってやることにしました。 まずは、次男のアディンからです。 調子よくバリカンで頭を刈って、あとは後ろを整えるだけです。
 まずは右の裾を剃ります。 次に左、あれっ、ちょっと右より短いかと、また右を剃ります。 あれっ、こんどは左より短いなと剃っていくうちに、後頭部の下半分の毛がなくなってしまいました。 はい、アディンはお終い。
 次にカロイです。 前のアディンの失敗を踏まえて、後頭部はアイリーンに任せることにしました。 カロイの頭は、普通に仕上がりました。 アディンが家に戻り、ワイフに頭を見せたのでしょう。 ワイフが怒鳴り込んできました。
 こんな頭じゃ学校に行けないだろうと、それはそうですよね。 気の済むようにアディンの頭をデザインして下さいと、ワイフにバリカンを渡しました。 とは言っても、もうスキンヘッドにするしかないでしょう。
 ワイフが、アディンの頭をデザインしている間、おかしくて おかしくて、腹を抱えて笑っていました。 ワイフがデザインした頭は、モヒカン刈りに近いものでした。 後頭部の剃りが甘いので、私の剃ったところは、まだ白く輝いていました。
 先日購入した、アイリーンのピンクの携帯ですが、不良品でした。 電波を送受信しないのです。 電波の表示で、電波がまったくない状態です。 これでは、通信できません。 通信できない携帯電話、売るほうも売るほう、買うほうも買うほうですか。
 そんなことで、本日アイリーンは、オロンガポへ携帯の取替えに出かけます。 オロンガポ中毒ですからね、苦にはならないでしょうけれど、ご苦労様なことです。



 赤提灯の制作もあったのですが、まだ未完成なので、出来上がったらまた報告します。 きょうはガキも観念して、学校へ行きました。 アイリーンと一緒に、リッキーとケチ女房もオロンガポへ行くそうです。
 みんな出かけて、ひさしぶりの静かな1日になりそうです。 ラニーは いますが、昼間は爆睡でしょうから、のんびり出来ると思います。 チビガキとカッパ少女が、部屋に入らないように、ドアをロックすれば完璧です。
 なにぃ、リッキーとケチ女房に携帯を託し、アイリーンは行きませんか、それではいつもの1日となるわけですね。 わかりました。 どっちにしろ、午前中はゴロゴロさせてもらいます。  
 

2007年10月16日(火) 晴れ晴れ
生きていた携帯

 きのう、リッキーとケチ女房、それとリッキーの愛人との子供ルピンが、オロンガポへ出かけました。 先日、アイリーンが買った携帯電話が、不良品のために交換に行くのと、リッキーの買い物もあるみたいです。
 出かける前に、トライシクルで稼いだお金を両替してくれと、小銭をいっぱい持ってきます。 小銭を持ち歩くのは重いから、紙幣にしてくれというのです。 出かける前に、いちいち面倒くさい奴でしょう。 
 海辺に住むランディーの次女が、ラニーにカッパ頭の治療をしてもらっています。 頭のてっぺんを虫に喰われて、てっぺんの髪の毛をカットしたので、カッパ少女になってしまったわけです。 そんな様子を、アディンが窓から見ていました。
 昼飯を食べに、学校から戻って来たアディンです。 窓から手を出して、キャンディを頂戴といいます。 分かった、キャンディをあげるから、後頭部の写真を撮らせてくれと、前の日バリカンで刈って失敗した、頭を撮らせてもらいます。
 いいデザインだ アディン、はい、キャンディ1個。 ワイフと私の共同デザイン、デザイン名は「競泳キャップ」、フィリピンならではのデザインです。 さて、昼飯でも食べて、玄関先でくつろぐことにします。



 暑い日には、ハロハロ(かき氷)なのでしょう。 アイリーンが、私にハロハロを買ってきてよ、と言います。 面倒くさいので いやだと断ると、ビコールワイフの使用人に買ってこさせて、膨れっ面で食べていました。 かわいいじゃないの。
 夕方になり、ガキが、学校から帰ってきました。 テストがあったみたいで、点数は30点でした。 1週間も学校をサボっていたのだから、あたり前といえばあたり前です。 ちょうど、ランディーの女房が来ていたので、勉強の特訓です。
 ランディーの女房は、学校の先生をしています。 この日は、娘のカッパ少女の様子を見に来ていました。 そこに、30点のバカガキの登場です。 教師として、放っておくわけにはいきません。 しごかれるバカガキの姿が、そこにはありました。
 おっと、リッキー 一家のお帰りです。 手には、たくさんの荷物を持っています。 ほとんどが、オンボロ トライシクルのパーツです。 そんなガラクタは捨てておいて、早く、交換してきた携帯を出しなさい。
 携帯を、アイリーンがチェックします。 こんどは、問題がないみたいです。 これで一件落着です。 前に、ドブに落とした携帯も持って行って、見てもらったそうです。 そうしたら、1,000ペソで修理可能だそうです。
 ケチ女房が値切り、600ペソで修理してもらったそうです。 600ペソ支払ったのはリッキーなので、その携帯は、いまリッキーの手元にあります。 だったら、新しく買う必要もなかっただろうに、こんな安携帯を ですよね。
 安携帯が、壊れたときのために、高級携帯のほうは、リッキーから買い戻しておいたほうがいいでしょう。 早く買い戻さないと、きょうにも質草にされかねません。





 おやっ、アイリーンが、さっそくリッキーから携帯を取り返してきました。 ドブに落とした携帯ですが、復活しています。 結局バチが当たったのは、安携帯を買わされた私ということになるのでしょうか。 バチというか、とんでもない とばっちりですよね。
 きょうは、熱風が吹き込むような暑さになりそうです。 雲は、ひとつもありません。 こんな日には、玄関先のビアホールで涼むのが1番でしょう。


2007年10月17日(水) 晴れ晴れ
狙われたアンテナ

 きのうは、玄関先でジンを飲みました。 くそ暑いときに、なんでジンなんだとお思いでしょうが、ビールが売っていなかった、ただそれだけなのです。 暑い日に、ビールくらい用意しておけばいいと思うのですが、腐るものじゃないんだぞ、まったく。
 ビールも満足に手に入らないとは、魔境に住んでいるわけじゃないだろう。 家にビールを買い置きしておけば、ペロリと飲まれてしまうし、かといって、暑い日にビールが飲めないのも困ります。 なにかいい方法がないものでしょうか。
 サリサリでビールをまとめて買い、それをサリサリに預かってもらい、飲みたいときに取りに行くという作戦はどうでしょう。 これは、以前のビコールワイフの前払い事件で、散々な目に遭っていますからね。 
 考えてみれば、ワイフのサリサリでなくても、似たり寄ったりでしょう。 ビールの在庫がなくなれば、私の預けたビールを売ってしまうに違いありません。 で、ビールが飲みたくなったときに取りに行くと、平気で、いまないからなんて言うに決まっています。
 そうすると、自分で酒屋をやればいいのでしょうか。 いやいや、結果は目に見えています。 まず、私が店の酒を飲みます。 家族が飲みます。 近所連中が集まり、宴会が始まります。 1日で在庫がなくなり店仕舞いとなるのでしょう。
 ビールが飲めなかったので、グダグダとくだらないことを書いてしまいました。 ビコールの長男カロイが、ごついパチンコを持っています。 Y字型の木に、ゴムを付けて石ころなんかを飛ばすものですが、そのゴムが凄いんです。
 自転車のチューブでしょうね、それを切ったものです。 この前捕まえたスズメなんか、このパチンコで捕ったものでしょう。 おいカロイ、なんか狙って当てて見せてくれと言うと、石ころをゴムに挟んで、空に向かってゴムを引きます。
 まさか、飛んでいるスズメでも狙っているんじゃないだろうな。 狙い先に目をやると、屋根の上に立つアンテナが目に入りました。 と同時に、カロイが放った石つぶてが、アンテナをかすめます。
 おい、カロイ、大バカ野郎のカロイ! あれは私のパソコンのアンテナだぞ。 当たって壊れたらどうするのだ、外れたからよかったものの、どうりで最近、ネットの繋がりが悪いと思っていたのだ。 原因はお前だったのか、このバカ。
 赤提灯の、あのなんともいえない色合いはなんだろうと、酔って考えました。 おそらく、タバコのヤニと、飛び散る油が付着して、長年の間に、あの風情をかもしだすのでしょう。 ならば、タバコのヤニは別として、油を塗ればいいんじゃないかと思いました。
 制作途中の赤提灯を、玄関先に持ってきて眺めます。 一気に全体に油を塗って、失敗しては元も子もありません。 試しに、目立たない端の部分に塗って、様子を見ます。 乾かないと様子も分からないと思い、一晩寝かせることにしました。
 そして今朝、赤提灯の油を塗った部分は、いい色合いになっています。 触ってみると、油でベトベトしています。 おいおい、油って乾かないものなのか。 まあいいでしょう、きょう油を全体に塗ってみたいと思います。





 バカ野郎のカロイには、一発パチンコで、頭に石つぶてを打ち込まないとなりません。 そんなことをしなくても、どうせワイフにまた頭をぶん殴られて、血まみれになるからいいですか。 きょうも快晴、熱風の嵐です。
 こんな日には、絶対にビールです。  
 

2007年10月18日(木) 晴れ晴れ
ラー油がない

 冷蔵庫に入れておいた餃子の余った皮が、乾いて固くなってきたと言います。 じゃあ、餃子でも作るしかないなということで、餃子を作ることにしました。 餃子のあんを、アイリーンが作ります。 皮に包むのを手伝ってやればいいかなと思い、玄関先でビールを飲んでいました。
 するとアイリーンが来て、辛い油がないよと言います。 ああラー油ね、買ってくれば と言うと、売っているわけないでしょうと、ごもっともです。 じゃあ、ラー油も作るしかないのかということで、ラー油作りを始めます。
 庭に生っている、赤、青唐辛子を摘んで、ワイフのサリサリから、ごま油を買ってと思ったら、ごま油がない。 それじゃあ、普通の油を頂戴と買い、台所に行き、ニンニクにネギ、あと生姜と一味唐辛子、一味唐辛子もないですか。
 いいでしょう、赤、青唐辛子がふんだんにあります。 ニンニク、ネギ、生姜をみじん切りにして、唐辛子の半分も、みじん切りにしましょう。 あとの残りの唐辛子は、輪切りにしてと、さて材料がそろいましたよ。
 鍋に材料をいれて、油、100ccでは多いですね、50ccくらいにして、足りないときには、また入れましょう。 火を点け、弱火で焦がさないように、慎重に炒めます。 油が足りませんね、あと少し入れて、5分も炒めれば上等でしょう。 
 少し材料が、色付くくらいで火を止めます。 味を見ましょうか、かき混ぜた箸をペロリと舐めると、アッチッチってあたり前、火傷をしますから、冷ましてから味を見て下さい。 油が冷えたら最後の仕上げです。
 冷えた出来上がりの油に、醤油、塩、砂糖ですね。 間違えても、油が熱いうちに入れないで下さいね。 油が飛び散り、大火傷をしますからね。 自分だけならいいですけれど、周りに人がいれば、巻き添えになりますよ。
 そうして出来上がったラー油を、瓶に入れて保存します。 やっと終ったと思ったら、餃子のあんを皮に包んでくれって、結局私が全部作るのですね。 なにぃ、食器を洗うから、ついでに餃子も焼いておけって、はい、ご主人様。
 そんなことで、夕飯は、チャーハンに餃子でいただきます。 ラー油は、ちょっと材料を炒めすぎたかな って感じですが、ほどよい辛さで、こんなものでしょう。 ガキも一緒に飯を食べましたが、ガキにラー油は無理ですね。
 ガキは、醤油で餃子を食べたわけですが、餃子の具がまずいと、皮だけ食べます。 皮がうまいと言います。 悪いなあ、具を作ったのは、アイリーンですよ。 皮を焼いたのは、私です。 そんなことで1日が終ってしまい、ほかになにも出来ませんでした。




 
 ないものは作らなければならない、田舎での生活、これも楽しくていいじゃありませんか。 きのうビールを飲んでいたら、夕方雨が降ってきました。 昼までは暑かったのですが、天気は持ちませんでした。
 きょうも、雨が降ろうと槍が降ろうと、どうでもいいのですが、ネットの電波だけは降り続けてほしいものです。 きのうは、ほとんどネットに繋がりませんでした。 アイリーン博士が言うには、10月は電波の少ない月なのだそうです。 そんなことあるわけないだろう、博士。    


2007年10月20日(土) 晴れ晴れ

 ネットが不通でしばらくアップ出来ませんでした。 本日までの数日間をまとめて書いておきます。

 10月19日 (金) 晴れ

 ついに壊れたアンテナ

 ここ2〜3日、ネットに繋がっては切れるという日が続いていました。 きのう、18日の日記をアップしたと同時に、ネットはダウンしてしまいました。 電波が、まったくない状態なのでしょう。 回線が接続されていませんの表示のままです。
 考えられることは、2つです。 1つは、屋根の上に設置してあるアンテナが壊れた、これは、あり得ます。 ビコールの長男カロイが、強力パチンコを持っていましたから、それでアンテナに石つぶてを命中させたのであれば、壊れても不思議ではありません。
 もう1つは、ネット契約会社のなんらかの内部事情で、電波が止まっていることです。 基地アンテナが壊れたとか、メンテナンスをしているとかです。 そんなことを考えていると、呼びもしないのに、スマート・ブロの技術者がやって来ました。
 保守点検に来ましたって、ウソつくんじゃねえ、いままで1度だってそんなもの来たことがないぞ。 電波がなくて、接続出来ないという苦情が多数入り、家を廻っているのだろう。 とりあえず、パソコンを見てもらうことにしました。
 パソコンをパチパチパチと叩いて、はい、アンテナが壊れていますって、この野郎! 屋根に上って、アンテナもチェックしないで、なんという言いざまだ。 お前のところの回線不通を、アンテナのせいにしやがって、なんていう奴だ。
 あさって、アンテナを取替えにくるって、あさっては土曜日だぞ。 すべて分かりました、電波の周波数を変えるかなんかして、既存のアンテナでは、送受信出来なくなったのでしょう。 それで急遽 (きゅうきょ) アンテナの交換となったのでしょう。
 だいたい、休日の土曜日に、お前らが働くわけがないからな。 そう説明すればいいのに、なんで屋根のアンテナのせいにするかなあ。 まあ、別にこちらから、アンテナがおかしいから見に来てくれと言ったわけでもないし、自然にアンテナは壊れたのだと、これでいいでしょう。
 そのあと、子供さんを連れて、 カステリオスのタマさん が、遊びに来てくれました。 いつものように世間話をして、こちらのマーケットに寄って、買い物をして帰られました。 サリサリストアーを自宅で、魚屋さんをカステリオスの市場でやられています。
 サリサリでは、新鮮野菜も販売しています。 アイスクリームは自家製です。 それに手作りおやつも自分で作り販売しています。 毎日、仕入れや、仕込みでたいへんです。 特に、魚の仕入れは早朝になりますから、お体に、お気を付けて頂きたいと思います。
 そんなことで、タマさん、きのうはありがとうございました。



 ビコールの次男アディンは、またワイフにぶん殴られて、眉間を切る怪我です。 傷は深くありません。 かまいたちパンチといって、顔をパンチがかすめるときに、真空状態になり、スパッと皮膚が切れるパンチのようです。
 逆に言えば、真空状態により、ワイフのこぶしも切れなければなりません。 ところが、ワイフのこぶしは、切れていません。 ということは、やはりパンチが、まともに当たったってことですね。 そんなことより、アンテナをなんとかしてくれ!
 飲んで待つ、これしかないでしょう。

 10月20日 (土) 晴れ

 でっち上げられた冤罪 (えんざい)

 ウンともスンともいわない、ネットの電波。 きょうは約束の土曜日です。 はたして、アンテナの交換に来てくれるのでしょうか。 期待は禁物です、サービス精神など持ち合わせない奴等です。 家の中に入れたら、物を盗られないように気を付けろとの、アイリーンの指摘です。
 きのうは、オフラインのパソコンを見ていてもしょうがないので、読書と洒落込みました。 寝転がって本を読むと、眠くなるからいいですよね。 いつのまにかウトウトとして、夢の中にいます。 でも、そんな眠りも長くは続きません。 暑さとハエに、叩き起こされてしまうのです。
 昼飯に盛りそばを食べて、玄関先で飲んでいると、リッキーの息子 タコルピンと、ランディーの娘 カッパ少女がうるさく遊びます。 カッパは学校なのですが、頭がカッパなので、恥ずかしくて学校へ行けません。 静かにしてくれないかなあと思っていたら、想いが通じたのでしょう。
 カッパが、遊んでいる台から足を踏み外し、転げ落ちました。 顔面をコンクリートの床に打ち付けます。 すぐには声が出ないのか、一呼吸おいて泣く、泣く、アイリーン警部が、何事かと玄関先に急行して来ます。
 当然、目撃者である私が、事情聴取されます。 事態を説明しなさいと言います。 見たままでは面白くありませんので、脚色を付けて話します。 本当は、ただ足を滑らせて落下しただけなのですが、タコが、背中を押して、落っことしたのだと説明します。
 これで、カッパの治療と、タコへの説教で、チビバカどもは、家の中に連行されるはずです。  ホッペに赤タンを作り、泣くカッパと、無実の罪でしょっ引かれるタコルピンです。 静かになった玄関先で、しみじみと酒を味わう、至福のひとときの訪れです。
 静かになったかなと思ったら、こんどは、ビコール家の3バカ兄弟の乱入です。 そのうち、無罪放免になったタコと、治療を終えたカッパも参入します。 ホッペに いい赤タンを作ったカッパは、いつ学校へ復帰できるのでしょう。



 きょうも本でも読んで、ゴロゴロしながら、アンテナを待つしかないのでしょう。 しかし、この電波、なにが原因なんですかね。 情報などなにも届かない田舎街、のどかといえばいいのでしょうか。 噂話に花が咲くわけですよね。
 さて、きょうは土曜日。 来るはずもないアンテナ屋を、待ってみましょう。

 ぐっすりと眠っていた、午後の8時に、アンテナ屋がやって来ましたよ。 一応アンテナに上る素振りなんかして、技術者がパソコンをパチパチと叩くと、なんだ繋がるではありませんか。 設定が違うようになったという話で、そんなこと知るかいですよね。
 とりあえず、ネットに通じたので、日記をアップしておきます。 ご迷惑をお掛け致しました。



2007年10月21日(日) 晴れ晴れ
こんにちは デッカチ君

 きょうは、ラニーの台湾人の恋人、チェンの誕生日だそうです。 だからそれがどうしたとなるわけですが、私に、チェンのところにメールを送ってくれといいます。 なんだよそれは、何語で送るんだ、ドイツ語でいいんだな。
 酒の残っている頭で、ドイツ語はきついぜって、医者でもないのに、ドイツ語なんて分かるわけないだろう! まあ、英語で、ハッピー バースデーくらいは書けるので、流暢な英文で送ってあげましたよ。 しかし、どこからドイツ語なんて出てくるのだ。 
 きのうは、ラニーの娘ガキの兄、覚えているでしょうか、デッカチ君、別名をガキオカマ。 オロンガポから、でかい頭を抱えて、ひとりでやって来ました。 なにしに来たかって、聞いて大笑い、でかい頭にも大笑い、ついでに飛び出た目にも大笑い。
 なんと、私の誕生日のお祝いに駆けつけたのだといいます。 私の誕生日は、来週の日曜日じゃないか、来る前に電話の1本でもすれば分かることだろう。 まあいい、チェンの誕生日だから、ラニーがパーティーでもやってくれるだろう。
 デッカチ君、家に着いてすぐに食事です。 午後の3時ですよ。 デッカチ君が食べるのは分かりますが、その横で、なんでラニーも一緒になって食べているかな。 すっかり腹の膨れたデッカチ君、ハロハロ (かき氷) なんかを買ってきて、デザートとでもいうのでしょうか、食べています。
 ガキどもが周りにいますが、ハロハロは独り占めです。 治っていないなデッカチ君、独占欲にいやがらせ。 君が1番のお兄さんなんですよ、みんなのお手本になるような行動をしなさいね。 まあ、頭が重くてそれどころではないか。
 待てど暮らせど、アンテナ屋は来ません。 土曜日ですからね、致し方ないかと思い、飲んだくれて寝ていました。 すると、夜の8時にアンテナ屋がやって来たのです。 真っ暗闇にアンテナの設置をするのかと思いましたが、そんなことはありません。
 私のパソコンをちょちょいといじり、それでネットが接続されました。 アンテナ屋の話では、設定を変更したので、ネットに通じなかったとの話しです。 なんでもいい、金はやらない、早く帰れこのバカです。
 そのあと、日記をアップしたら、写真が1からのアップです。 2,000もある写真を1からです。 この野郎と思いながらも、飲んで待つしかありません。 そんなことで、やっと作業を終えて、もう寝るしかない。



 きょうは日曜日。 デッカチ君も加わって、なにが始まるのか、ビコールワイフの鉄槌は下るのか、予断を許さない展開が予想されます。 シャーシャーと蛮刀を研ぐ音でしょうか、ワイフの家から金属を研磨する音が聞こえてくるのは、気のせいではないでしょう。
 どうだ、これが青空だといわんばかりに、空は真っ青、雲ひとつありません。 この青空に血飛沫 (ちしぶき) が舞うわけですね。 どんなドラマが展開されるのでしょう、デッカチ君に明日はあるのでしょうか。
 きょうはビールでしょう。 きのう隣のサリサリでビールを買ったら、ビコールワイフが怒っていましたよ。 だったらビールを置いとけよ、この ボケ! サンミゲルの小瓶じゃなく、私はレッドホース党なのだ、覚えとけ カス! 小瓶は酔わないし、高くつくのだ。 
 それに、お前のところでは買いたくないというのが、私の本音なのだ。 数々の悪行に、私の小銭も見切りをつけたと、まあそういうことだ。 はたして本日、チェンの誕生日のお祝いはあるのでしょうか。 台湾で、このHPをチェンは見ているぞ、ラニー。
   

2007年10月22日(月) 晴れ晴れ
心優しいカロイの悲劇

 きのうは、デッカチ君にバカガキ、タコルピン、ビコール家の3バカ兄弟に、海辺からはランディーの娘が2人と、ガキだけで8人も集まりました。 日曜白痴教室です。 白痴の勉強は、お遊びです。 ぶっ倒れるまで遊びます。
 昼飯に、私はアイリーンの作ったスパゲティをいただきます。 白痴どもに、飯など作ってやりません。 台所にある残飯に、醤油をぶっかけて食べさせます。 犬、猫以下の食事ですが、白痴には分かりません。
 ビコールの長男カロイが、サリサリの売上金150ペソをかっぱらったそうです。 根性あるなあ、カロイ。 午後から、カロイの姿はありません。 折かん部屋へと、ワイフに引きずられて行ったのでしょう。
 今朝も、カロイの姿はありません。 どうしたのだカロイ、まだ折かん部屋で気絶しているのか。 150ペソはやりすぎだよなあ。 きっと心優しいカロイのことだから、みんなにジュースやキャンディーを買ってあげようとしたんだな。
 これ以上、折かんが続くようであれば、150ペソでカロイを引き取るしかないかな。 まてよ、新しいダマシの手口じゃないだろうな。 ワイフとカロイが、グルでダマシにかかっているのかもしれないな。 カロイの顔の傷を見てからでも、遅くはないか。
 ビコールがトライシクルに、こんどは竹のテーブルを載せてやってきました。 200ペソでどうだと言います。 その2倍くらいの大きさのテーブルなら、玄関先にちょうどいいと言うと、300ペソで作ると言います。
 安いでしょう、300ペソですよ。 話を聞きつけたワイフが、500ペソだと横槍を入れます。 ふざけるな、バカヤロウ! そんなことを言うのであれば、他から、2千ペソでも、3千ペソでも買ってきてやるぞ。 金じゃないんだぞ、こういうものは。
 アイリーンが、私のために、10リットルくらいのポリタンクに入った、飲料水を買ってきてくれました。 私の飲み水ですよと、みんなに宣言してもらいました。 飲まれては敵(かな)わないので、台所に置いて、水位のところに印を付けておきました。
 今朝見ると、水位の印どころではありません。 水が、半分以下になっています。 気付かれないように、コップ1杯だけ飲まさせてもらおう、普通はそうだろう。 なんなんだいったい、シャワーにでも使ったのか、部屋の中に置いておくのでした、大失敗です。
 さあ、デッカチ君もオロンガポへお帰りです。 清々しますね、うっとうしい頭がなくなると思うと。 1人でバスに乗って帰ります。 あたり前です、来るときに1人で来たわけですから、帰るときも1人です。



 ラニーの恋人、チェンの誕生日なのに、ビールの1本もありませんでしたよ、チェン。 そのかわり、私が自腹でビールを買って、お祝いをしてあげましたから、気を悪くしないで下さい。 
 きょうは、そうそう、カロイ問題と、水泥棒の現行犯逮捕ですね。 逮捕となると、ビコールワイフの折かん部屋から、手錠を借りてこないとなりませんね。 ついでに、折かん部屋にいるであろう、カロイを助け出してと、忙しい1日になりそうです。  
 

2007年10月23日(火) くもりくもり
ギター流し

 マリカーが、体に発疹が出来て、顔も赤く腫れています。 それでも玄関先で、元気に遊ぶマリカーです。 写真でも撮ってやろうかなと思い、カメラを構えたら、写真を撮るなと、ビコールワイフが怒ります。
 また始まったかよ、このバカ。 ミンダナオでは、病気のときに写真を撮ると、死んでしまうのだそうです。 ここはミンダナオかよ、そんなことは迷信だと、なぜ分からないのだ。 なにかにつけて因縁をつける、これ全身、バカワイフです。
 ビコール家の次男アディンが、学校へも行かずに遊んでいます。 なにやら騒がしいので、窓の外を見ると、女の子達と、そのお母さんが、ビコール家に詰め寄っています。 アディンが、通学途中の女の子の背中を、引っ叩いたのだと言います。
 女の子達とお母さんの前で、ビコールワイフが、アディンの頭を2〜3発ぶん殴ります。 半べそのアディンに満足したのか、女の子達とお母さんは、引き揚げていきます。 きっと女の子達の中に、好きな女の子がいて、ちょっかいを出したのでしょうね。
 バカだから、そういう行動しか出来なかったのでしょう。 ビコール家の長男カロイが、昼に学校から戻ってきました。 なんだ、折かん部屋に監禁されていたのではなかったのか。 150ペソをかっぱらって、よく無事でいられたな。
 顔にもぶん殴られた痕がないし、考えてみれば、ワイフのサリサリに、150ペソもの大金があるわけもないか。 しかし、150ペソが かっぱらわれた、なんていう嘘をついて、なにが面白いのだ。 私は金持ちです、とでも言いたいのでしょうか。
 玄関先で飲んでいると、また国勢調査員でしょうか、この前 来たばかりなのに、また調査ですか、ご苦労なことです。 権力に滅法弱いビコールワイフは、平身低頭で家族構成を答えます。 弱いものには滅法強く、強いものには滅法弱いビコールワイフです。
 流しのお姉さんが、1人でやって来ました。 1曲いかがなんて、10曲でも20曲でもやって下さいよ。 いいギターだね、いくらするのと聞くと、700ペソと言います。 なんだ、ビコールワイフよりお金持ちじゃないですか。
 ストラップの掛け方が、おかしくないですか、いま流行(はやり)の掛け方なのでしょうか、それともそういう構造のギターなのでしょうか。 まあ細かいことはナシにして、今宵はお姉さんの歌を聞きながら、おいしくお酒を飲みましょう。



 水泥棒の現行犯逮捕がありましたね。 台所に張り付いているわけにもいかないので、これはヤメにしました。 たかだか水です。 水に流すことにしましょう。 よかったね、ラニー。
 どんよりとした曇り空、蒸し暑くなりそうな1日です。 朝からタバコがないよと言って、もう2時間も経ちました、タバコを買いに行きながら、きょうの予定を考えます。    


2007年10月24日(水) くもりくもり
更生の道

 きのう、ビコール家のおとぼけ兄弟、カロイとアディンが、また学校に行かずに遊んでいます。 これはもう、補導して更生させるしかありません。 アイリーン警部が、遊んでいる2人を補導しました。 さっそく更生の指導にあたります。
 まずは、庭の草むしりです。 一生懸命やって、汗とともに悪いものをすべて流しなさい。 ひと通り終ったら、次は道路の掃除です。 アイリーン警部も手伝います って、自分でやりたくないから、兄弟を担(かつ)ぎ出したんじゃないのか。
 注射器を持ったおばさんが、獲物を求めてやって来ます。 獲物は1才〜5才の少年少女です。 餌食になったのは、リッキーの息子のルピンです。 マリカーは発疹が出来ていたために、難を逃れました。
 話を聞けば、マリカーのような発疹が出来ないための、予防注射だと言います。 家に注射器を持ってきて打つわけですから、発疹の子供がそこらじゅうにいるのでしょう。 腕に、ブチッと針を刺されたルピンの、情けない泣きっ面。



 午後から学校が休みなのでしょうか、娘ガキが家で遊んでいます。 ビコールワイフ特製の、なんというのでしょう、水牛のフンとでもしておきましょうか、みたいなおやつを食べています。 飯なのか餅なのか、甘いおやつです。
 おやつの、黒い水牛を食べているガキを横目に、アイリーンは、なぜかパソコンに没頭しています。 オフラインのパソコンに、ガキの教科書のポイントを整理して、打ち込んでいるみたいです。 全部小文字ですね、さすがアイリーン博士。
 酔っ払って寝ていると、玄関先が騒がしいではありませんか。 玄関先に行ってみると、なんとこの前注文した、300ペソのテーブルが出来上がってきたのです。 一見、シングルベッドかと思うほどの大きさです。
 椅子に座ると、目のところにテーブルがきます。 ちょっと足を切らないと、立ち飲みスタイルのテーブルです。 それにしても、仕事が早すぎる。 わずか2日間で作れるわけがない。 もうおわかりでしょう、私は盗品だと思います。
 どこでかっぱらったんだ、ビコール。 なぜ夜に搬入するのだ。 まあいい、私のためにしたことだ、きっちりお金は払いましょう。



 きのう、日本の友達から電話があり、いまマニラに着いたなんて言っていました。 それで本日、遊びに行くからなとか言っていましたが、何時に来るんだか、アンヘレスあたりに行く途中で寄るのでしょう。
 まあ、酒でも飲んで、休んでいって下さい。 私は行動を共にしませんからね。 遊べば楽しいのでしょうが、アイリーン警部に補導されて、更生の道を歩まされるのだけは、勘弁して下さい。
 さあ、安酒ジンでも仕入れて、先に酔っ払って待つことにしましょう。
 

2007年10月25日(木) 晴れ晴れ
日本のお友達

 きのう、日本から友達が遊びに来てくれました。 日本人は2人ですが、雇いの運転手も一緒です。 そのほか、マニラで調達したという女性も2人、連れてきました。 マニラから、車で5時間掛かったそうで、時間がないので早々に帰ると言います。
 まあ、飯でもということで、飲み食いしながら話をしました。 友達は2人とも、不動産関係の会社を経営しています。 1人とは長い付き合いで、もう1人は、この前私が、日本へ行ったときに初めてお会いした方です。 
 名前はオドロキさんとモモノキさんでいいでしょう。 2人とも、パソコンをいじれないので、私のHPなど知りません。 長い付き合いのオドロキさんは、今月30日に帰国の予定で、モモノキさんは、アンヘレスに彼女と子供がいるそうです。 なのでモモノキさんは、1ヶ月ほど滞在するそうです。
 モモノキさんは、現在日本に暮らしているわけですが、いずれはこちらに移住して彼女と暮らしたいとのことです。 彼女がこちらにいるモモノキさんですので、多少はこちらにも詳しいわけですね。 雇いの運転手は、モモノキさんの知り合いだそうです。
 女性2人は、運転手がオドロキさんに紹介したとのことです。 1晩に2人ですか、ごさかんなことです。 1人いくらなんですかと聞けば、12,000ペソとオドロキさんは言います。 いい商売していますね、雇いの運転手。
 1人の女は背が高く、半病人のように痩せこけています。 自称モデルだそうです。 私から見れば、栄養失調にしか見えません。 キリンちゃんなんて、オドロキさんは呼んでいました。 もう1人は、キリンちゃんの半分の身長のおチビちゃんです。 
 よく揃えられましたね、こんなデコボココンビを、感心します。 キリンちゃんとおチビちゃんに、1晩で24,000ペソですか、私の1ヶ月の生活費より高いじゃないですか。 まあ、人様のことですから何も言いませんが、お金持ちなんですねぇ。
 なんだかんだと、2〜3時間も飲み食いしていたのでしょう、最後はジンカラマンシーを、おいしい なんて飲んでいましたからね。 私が日本へ行ったとき、居酒屋「ショウ太」のTシャツの話をしたのでしょうね、見せてくれなんて言います。
 それで気に入ったのか、お情けかは知りませんが、Tシャツをお土産に買ってくれまして、帰るとき、アイリーンにチップだなんて、2,000ペソもジーパンの後ろポケットに入れてくれました。 ただ、アイリーンのケツに さわりたかっただけ、だと思います。
 食事作りを手伝ってくれた、ラニーとケチ女房におこぼれを渡して、また私は、ジンを飲みます。 日本酒の大吟醸やチョコレートをお土産に頂きまして、ありがとうございました。 きょう、アンヘレスへ移動するとか言っていましたね、楽しんで頂きたいと思います。



 きょうは、アイリーンが、オロンガポへ買い物です。 荷物がかさむから、私も同行してくれと言います。 荷物持ちですか、まっ、いいでしょう、たまには表へ出かけてみますか。
 

2007年10月26日(金) 晴れ晴れ
街はハロウィン

 きのうは、久しぶりの外出でした。 海辺に住むランディーの娘、カッパ少女が、家に遊びに来ていましたので、一緒に連れて行くことにしました。 カッパ頭を隠すために、帽子をかぶってのお出かけです。 目的地は、スービック・ベイ内のローヤル食品売り場です。 
 冷房バスで1時間、オロンガポに到着です。 お昼時だったので、まずは昼飯でもということになり、スービック・ベイの入り口のところにある、シティモールへ行きました。 するとカッパ少女は、迷いもせずにジョリビーへと入っていきます。
 なんだ、ジョリビーかよ、ガキの食堂じゃないか、と思いながらも付き合うしかありません。 ハンバーガーとスパゲティそれにフライドチキンにライスなど、食べたくもないものを頼み、つまみました。   
 フライドチキンをかじったカッパ少女は、口から火を噴いています。 私が食べても辛いと思った、スバイシー味のフライドチキンです。 カッパ少女は、辛いとコーラをがぶ飲みにして、口直しにスパゲティを食べますが、まだ口の中に辛さが残っているのか、スパゲティも吐き出します。
 食事も終わり、スービック・ベイのメインゲートをくぐり、ジープニーでローヤルへと向かいます。 10分程でローヤルに到着です。 入り口も中も、ハロウィン一色です。 ローソクや仮面、衣装に化粧道具まで売っています。
 ショッピングカートをと思ったら、カッパ少女が目ざとく、車付きのカートを見つけました。 カートの前面が、車になっているのです。 押してみると、重いじゃないですか、こんなもの置いておくなよ、と言いたくなるカートです。 
 カッパ少女を車に乗せて、ビール売り場へと一目散に押していきます。 クーラーケースから缶ビールを取り出して、一気に飲みます。 もう1本、もう1本と、ビール売り場を動かないものですから、カッパ少女は苛立ちます。 
 アイリーンが、買う品物を持ってきてカートに入れますので、別に動く必要もないのですが、カッパがうるさくてしょうがありません。 じゃあ、オモチャ売り場にでもと連れて行くと、あれも欲しいこれも欲しいで、収集がつきません。
 買い物が終わり、重い荷物を抱えて、オロンガポのバス停まで戻ると、私の家まで行くジープニーがありましたので、それに乗っかって帰って来たわけです。 家に着いたのが、午後の7時です。 買い物も1日仕事なわけです。





 ジープニーで帰って来るとき、あちらこちらで爆竹の音がしていました。 もうクリスマスモードに入っているのでしょうか、いつもより賑やかな道路沿いでした。
 いま、 タマさん が来まして、更新が遅くなりました。 また、楽しい話をしているうちに、時間が過ぎてしまいました。 さてと、もう一発 飲みなおしますかね。  
 

2007年10月27日(土) 晴れ晴れ
苦心作 赤提灯

 きのう日記を書いていて、よし、最後の仕上げだと思ったときに、表で、お〜い! なんて呼ぶ声がします。 窓の外を眺めると、黒いヘルメットをかぶった男の人が立っています。 ハロウィンの仮装か、まだハロウィンには早いだろう。
 よく見ると、なんだ、 カステリオスのタマさん じゃありませんか。 別に用事があっての訪問ではないのですが、新品のバイクを、トライシクルにするためには、1,500キロ走らせないとダメだそうなのです。
 サイドカーを取り付けるのに、1,500キロ走るということは、新品のバイクのトライシクルは、存在しないということですか。 トライシクルは、すべて中古で売買されるという、不思議なことになるわけですよね。
 朝からのタマさんの訪問で、私は嬉しいことに、朝からビールを飲むことが出来ました。 アイリーンに、簡単なつまみを作ってもらい、食べながら、色々なバカ話をしているうちに、時間は過ぎていきます。
 タマさんが帰るとき、リッキーが、タマさんの家の近くに用事があると言うので、タマさんのバイクに乗せて行って貰うことになりました。 本当に、ご迷惑をお掛けいたしまして、申し訳ありません。
 タマさんが帰ったあと、しばらく昼寝をして、目覚めたあと、居酒屋「ショウ太」の提灯の仕上げに掛かりました。 居酒屋という文字を提灯に書くわけですが、直接書けば、提灯が破けてしまいます。
 白い紙に文字を書いて、切り取って貼り付けることにしました。 マジックで下書きをして、ガキの絵具を借りて文字を染めますが、筆は細いし絵具は薄いしで、遅々として作業は、はかどりません。 
 途中でいやになって、アイリーンに任せます。 なんとか文字が出来て、提灯への貼り付けも完了しました。 あとは、紙を丈夫にするためと、風情をかもし出すために、油を提灯全体に塗れば完成です。
 油塗りもアイリーンに任せて、私はビールを飲み続けます。 やっと出来上がりました、赤提灯、玄関先に吊るしてみます。 こんなもんでしょう、これ以上は無理、よしとしましょう。 雰囲気ですからね。


 
 明日は、私の誕生日です。 朝からアイリーンは、子分を連れて買い物へと繰り出しています。 リッキーからは、ブタを1匹調達しました。 ということは、明日はブタがメイン料理になるのでしょう。
 300ペソで購入した、バンブーテーブルの足は切り揃えました。 ちゃくちゃくと準備は進みます。 飲み物は、家族に飲まれないように、私の部屋に確保してあります。 あとは、のれんですが、これは無理かな。
 さて、きょうはなんか忙しくなりそうです。 きょうの様子はまた明日です。
      

2007年10月28日(日) くもりくもり
おもてなしの日

 きょうは私の誕生日です。 早朝から準備が始まっています。  タマ料理長 も、朝から駆けつけて来てくれるはずなので、のんびりと日記を書いている時間はありません。 なので、本日は、短めで失礼いたします。
 空は曇り空です。 涼しくていいですね。 玄関先にレンタルの椅子を運び込み、宴会のセッテングをしています。 ブタは、早朝に1匹絞めました。 頭はパン屋さんに持って行き、丸焼きにしてもらいます。 
 頭以外は、解体して調理をします。 まあ、まだその気配はありませんが、裏庭に行ってみると、いますね、ブタを解体しようとしています。 鍋にはグツグツとお湯が沸いています。 玄関先もだいたいOKですね。
 あとは料理が出来るまで、飲んで待っていればいいのでしょうか、そんなわけにいきません。 タマさんが来ます。 料理長の下で、仕込みと調理を手伝わなければなりません。 まさか料理長、バイクでは来ないと思います。
 アイリーンが、ビールがないと騒いでいます。 部屋に隠しておいた、もてなしのビールを、きのうほとんど飲んでしまいました。 部屋に置いておくことが、間違いでした。 かといって、部屋の外に置けば飲まれてしまうし、まあ、私が飲んだのだから、いいでしょう。
 ビールを買うから、お金頂戴ですか、仕方がないでしょう。 私の責任です。



 さて、そろそろ手伝わないと、おっと、その前にビールでも飲みましょう。 いいじゃないですか、きょうは私の誕生日なのですから。 そんなことで、明日、二日酔いでなければ、面白いことを報告出来ると思います。
 みなさんからの、誕生日のご祝辞、心より感謝いたします。     
  

2007年10月29日(月) 晴れ晴れ
祭りの後

 きのうは私の誕生日でした。 たくさんの皆さまからの、お祝いのお言葉、ありがとうございます。
 さて、朝から、カステリオスの タマ総料理長 が、食材を持って来てくれました。 子供さんも2人一緒です。 挨拶もそこそこに、なにを嗅ぎつけたのか、料理長は、裏庭へと足を運びます。 裏庭では、ブタの解体をやっているのです。 何で分かるかな、タマさん。
 解体されたブタを見て、うなずくタマさんです。 さっそく包丁を握り、肉を小分けにしていきます。 テキパキとさばき、リッキーやランディーに、指示を与えます。 さすが料理長、人使いもうまい。
 私も、飲んでいる暇がありません。 ネギをきざんでみたり、肉を餃子の皮に包んだりと、お金を出したのは私だろうなんて、言っている暇はありません。 なんとか、午前11時には、料理も出来上がりました。
 お疲れのタマ料理長は、リビングでひと眠り。 私は玄関先で、やっとビールを落ち着いて飲むことが出来ました。 ぼちぼちと人が来て、昼飯を食べていきます。 ガキどもは、飯はもちろん、タマさんが作ってきてくれたアイスクリームに群がります。



 しばらくして、マロロスから、bb さんご夫妻、バロイビーチからは、 hiroさん が駆けつけてくれました。 話をしていると、カステリオスから、 SATORUさん ご夫妻もお祝いに来てくれました。
 bb さんは、例の、スタンガン式のハエタタキを3個、お土産に持ってきてくれました。 これを振り回せば、私も少しは体が鍛えられるでしょう。 bb さんの奥さんは、美人の方ですよ。 SATORUさんの奥さんも、もちろん美人です。
 私はいつもの酔っ払いですから、失礼なことも多々発言したと思います。 でも、きのうは誕生日ですので、お許し下さい。 美人に囲まれて、いい夢を見させてもらいました。 いいですよね美人は って、はい、私は二日酔いです。



 昨年の誕生日は、私がフィリピンに来たばかりで、誰も祝ってくれる人もいなかったのですが、今年は盛大でした。 去年の写真を見れば、ブタの頭の丸焼きが、なにっ! ところで今回ブタの頭はどうしたのだ。
 料理長が持って帰ったのかな、まさかそんなこともあるまい。 どのみち、ブタの頭なんていうゲテモノを食べることはしないからいいのですが、飾りとして見せてほしかったものです。 そんなことで、祭りも終ったわけです。
 来週は、ダニエルさんとナベ坊さんの登場です。 祭りは終っていませんね、お暇な方は、是非ご参加下さい。 
 きのうはみなさん、本当にありがとうございました。 楽しい1日が過ごせました。 きょうはビールでも飲みながら、体を休めます。 
   

2007年10月30日(火) くもりくもり
小さな事件

 日本でいえば、お盆みたいな時期なのでしょうか、ガキどもが学校へも行かずに、ブラブラとしています。 もちろんオロンガポのデッカチ君も、住み込みで遊んでいます。 近所の山や川で遊べばいいのですが、家の敷地からは一歩も表へ出ようとしません。
 たまには、海辺のランディーの家に行くとか、オロンガポのデッカチ君のボロアパートに、おじゃまするとかすればいいのですが、なぜかここが、溜まり場となってしまっているのです。 海辺の砂浜で遊ぶとか、オロンガポの大都会で遊んだほうが、よほど楽しいだろう。
 玄関先で飲んでいても、そんな状態ですから、落ち着いて飲むことなど出来ません。 スナック菓子などを食べたあと、ゴミをゴミ箱に捨てるということをしませんので、玄関先はすぐにゴミの山です。 静かなのは、物を喰っているときだけです。 
 デッカチ君が、でかい図体でバンブーテーブルに腰掛けます。 壊れるということが頭にないのか、体を左右に揺すり、竹のきしみを楽しんでいます。 テーブルは腰掛けるものではない、ということが分からないのでしょうか。
 ビコールの次男のアディンが、なにを怒ったのか、娘ガキにオモチャを投げつけました。 娘ガキは、そのオモチャをつかみ、アディンに投げ返します。 アディンの頭に、スコーンと命中します。 半べそのアディンは、ママ、ママ〜とワイフに助けを求めます。
 ワイフが、すっ飛んで来ます。 形相は般若です。 このままハロウィンの仮装をしなくても、大丈夫ですね。 誰がやったというので、最初にアディンが、オモチャを投げたのだと言ってやります。 アディンは、そんなことをしないと般若。
 なにをバカなことをいっているのだ般若、悪さばかりして、いつもお前が、折かんをしているだろう。 バカガキの喧嘩に、バカ親が出てきてどうするのだ。 私から慰謝料でもふんだくるという腹積もりか。
 そんなことはどうでもいいけれど、その般若ヅラをなんとかしろよ。 おかしくて話にならないだろう。 最後に般若は、ウソつくんじゃねえハポン (日本人) と、捨て台詞 (ぜりふ) を吐いていきました。 
 バカ野郎、嘘つき名人のお前らじゃないんだぞ。 私は日本人だ、それにお前のオンボロサリサリの上客だぞ。 分かった、もういい、だからその顔をなんとかしてくれ。 このような小さな事件が、ひっきりなしと起こるのです。



 きょうもガキどもは、表へも出ず、ひっそりと家の中で待機しています。 嵐の前の般若は、なにを考えているのだ。 午前中の行動を見て、読まなければなりません。 心理戦を制するものが、勝利を勝ち取るわけですから、慎重に読まねばなりません。
 さて、きょうもバカどもを相手に、ビールでも飲んで過ごしますか。
    

2007年10月31日(水) くもりくもり
お面など要らない

 きのうは、お土産に貰った日本酒を、玄関先でチビリチビリとやっていました。 するとアイリーンが、お金を頂戴と、もう月末なんですね。 はい、生活費とお金を渡し、しばらくすると、アイリーンが、オロンガポへ行ってくるといいます。
 その前に、爪切りを貸してくれない というと、オロンガポで、大きい、切り易い爪切りを買ってくるといいます。 爪を切ると言ってから、もう1週間も経ちますよ。 夜だから切っちゃダメとか、誕生日の前後はダメだとか、いつ爪を切るんですか。
 鼻毛カッターの電池はどうしました、1ヶ月前から、電池をお願いしているんですよ。 鼻毛ボウボウ、爪は伸び放題で、爪切りと電池をお願いしますね、買ってきて下さいよ。 そんなことで、アイリーンはオロンガポへと、出かけていきました。
 なにを嗅ぎつけたのか、タカリババアがやって来ます。 アイリーンが出かけた、ちょっと後です。 なぜ、お金が入ったと分かるのだ、手にはダマシの商品をぶら下げています。 アイリーンと行き違いになったタカリババア、くやしそうな顔をします。
 タバコの3本もくれてやり、ダマシの商品を見せて貰いました。 なんと、また枕カバーです。 よく見ると、シミが付いています。 シミがあるぞ と言うと、洗えば大丈夫だ と言うタカリババアです。 そういう問題かよバアさん。
 日本酒をやめて、ビールを飲むことにしました。 一応、ビコールワイフのサリサリに買いに行ってみました。 するとワイフが、なにっ、ビール! ねえよ、と言います。 なんだこいつ、喧嘩を売っているのか。 バカを相手にしてはいられません。
 サリサリ「般若」を後にして、隣りのサリサリへと、ビールを買いに行きます。 庭を見れば、ガキが10人もいるのでしょうか、スナック菓子でも買ってやることにしました。 1個1ペソのスナック菓子を10個買い、みんなに配ってあげました。 10ペソの出費か、痛いなあ。
 アイリーンが帰って来たのは、午後の8時です。 寝ていた私は叩き起こされ、ハンバーガー1個の食事にありつきます。 そうだ、爪でも切ろうかなと思い、爪切りは と言うと、あっ、忘れた。 じゃあ鼻毛の電池は、これもありません。
 まあ、きょうはハロウィンですから、鼻毛ボウボウ魔女の爪 ってことでいいですか。 もちろん、般若には負けますが。





 今月もお終いですね。 無事に過ごせたことを感謝いたします。 また、たくさんの皆様からの、ご指摘、ご指導ありがとうございます。
 こちらでは、これからクリスマスに向け、1番盛り上がるときです。 たのしい話をご報告していきますので、今後も宜しくお願いいたします。
  
  


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