日記 2008年 4月     



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2008年4月1日(火) くもり晴れ
農場で酒盛り

 新しい月が始まりました。 夏真っ盛りのフィリピンです。 今月も、気ままに暮らします。
 外出が多くなると思いますので、事故のないように気を付けます。 今月も、よろしくお付き合い下さい。


 きのう、昼飯を食べて、さて、ひと眠りしようかなと思ったら、すでに、私のベッドに寝ているバカがいます。 娘ガキです。 このくそ暑い中、毛布に包(くる)まり爆睡しています。 これでは、どこかへ行くしかありません。
 ブタの世話を終えたアイリーンに、どこかいい場所はないか、と聞くと、農場でいいんじゃない、と言います。 また農場ですか、まあ、いいでしょう、行けばなにか新しい発見があるでしょう。 酒、水、氷、スナックをカゴに入れて、準備をします。
 荷物持ちは、ガキオカマとタコオカマです。 リッキーがいたので、トライシクルで農場まで送ってもらいます。 さあ、農場に着きました。 とっつぁんが、暇なのか、ブラブラしています。 使用人も、暇そうにしています。
 まあ、そんなことはどうでもいいことです。 くつろぎましょう、飲みましょう。 アイリーンが、木に吊るしたハンモックに横になります。 その横では、使用人が、カソイの種を煎(い)って、カシューナッツを作ります。



 寝ているアイリーンのハンモックを、ガキどもが揺すります。 しだいに揺れが大きくなります。 木が、ミシッときしみます。 揺れが最大になったときでしょうか、プツンとハンモックの縄が切れました。
 宙に舞うアイリーンの身体、しかし、警部の肩書きを持つアイリーンです。 護身術や受身は、習得しております。 猫のように、空中でくるりと回転をして、足から着地をするはずです、と見ていると、ドスンとケツから落ちました。 
 体調が悪かったのでしょう。 はいはい、とっつぁん、飲んでばかりいないで、ハンモックを直しておいてね。 そんなことで、農場で暇をつぶして、家に帰りました。 帰れば娘ガキが、なんで連れて行かなかったと、おいおい、私は、お前に追い出されたのだ。



 きょうは、川に探検に行こうかなと思います。 暇なとっつぁんが、川魚でも獲って焼いてくれるでしょう。 水牛の水浴びでも眺めながら、ひとときを過ごしたいと思います。


2008年4月2日(水) 晴れ晴れ
エビの踊り食い

 きのうは、近所の川でバーベキューです。 食材を、リッキーのトライシクルに積み込んで、いざ出発です。 川まで1分で到着です。 川に着けば、とっつぁんが、すでに魚を獲って待っていました。 火も熾(おこ)してあります。
 手回しのいいとっつぁんです。 あとは、食材を焼くだけです。 と思って、アイリーンが、食材を見れば、チャーハンにする肝心のご飯がないと言います。 ご飯は、デッカチ君と娘ガキに託したと言います。 
 バカの要(かなめ)に、肝心のご飯を任せたのか。 バカの要はと見れば、もう川に、どっぷりと浸かっています。 二度手間になりますが、誰かが、ご飯を取りに行かなければなりません。 当然、バイクを操れるリッキーということになります。
 ご飯が来るまで、ほかの焼き物を焼きましょう。 私は、そばで飲んでいますから、手伝いがあれば呼んで下さいね。 とっつぁんは、川で獲れたナマズをぶつ切りにして、鍋で煮込みます。 テラピアは姿焼きにします。
 おかずが出来上がるまでのおつまみにと、川エビのサラダを出してくれます。 生の川エビに、酢を掛けたものです。 ジャンピングサラダという一品です。 この暑さですから、長時間は置けません。 余ったサラダは、リッキーに食べさせます。
 さて、チャーハンも出来上がり、焼き物も焼けました。 あとは、食べて飲むだけです。





 食べて飲んで寝ていると、農場の子供たちが、残り物をもらいにやって来ます。 残飯整理隊です。 なんでも好きなものを拾って食べなさい。 おっと、お金はありませんよ。
 あっ、私の冒険ですか、足のおできが治るまではダメだと、アイリーン博士から、ドクターストップが掛かりましたので、またの機会にということで。
 きょうはどこへ行くのかって、そりゃプールしかありません。
 

2008年4月3日(木) 晴れ晴れ
プールで懇親会

 きのうは、なぜか、みんなでプールに集まりましょう、ということになり、青空の下、みなさんは、高級自家用車で、私は、オンボロバスを拾い、プールへと向かいます。 お昼頃には、全員がそろいました。
 最初に、日本米のおにぎりを、2つも食べてしまいました。 つぎつぎと出てくるご馳走を、腹がくちくなり、食べることが出来ません。 飲めば、腹も空くだろうと、ピッチを上げて飲みましたが、腹が空く前に、酔っ払いです。
 少しずつ少しずつ、品数を多く食べるのでした。 いや、そうすれば、食べたいときには、皿は空っぽになっているのでしょう。 腹がくちくなっただけ、よしとしなければなりません。 夏休みのせいか、プールにはたくさんの子供が、泳いでいます。
 暗くなるころに、家に戻りました。 すると、1日中プールに浸かっていたせいか、娘ガキが熱を出しました。 体温計で測ると、37.5度です。 つぎにアイリーンが測ります。 36度です。 さて、私の番です。 おお、35度って、そんなバカな。
 きのうは、飲みすぎて爆睡でした。 今朝も遅くまで寝ていました。 長期滞在のいつも懇意にして下さる日本人の方、オロンガポからは、渡辺謙さんが、 総料理長のタマさんサーファーのSATORUさん 、たくさんの現地の方と楽しく過ごさせて頂きました。
 みなさん、ありがとうございました。





 明日は、死にぞこないの娘ガキの誕生日です。 オロンガポへ、アイリーンとデッカチ君が、買い出しに出かけて行きました。 そのまま、デッカチ君を、オロンガポに置いてきてほしいものですが、荷物持ちですからね、こき使いましょう。
 きょうは、どこにも行きません。 部屋でのんびりと過ごします。


2008年4月4日(金) 晴れ晴れ
振る舞いのブタ

 今朝、午前3時、番犬が、けたたましく吠える声で、叩き起こされます。 どうした、泥棒かと跳ね起き、あたりを窺(うかが)えば、裏庭が騒々しいではありませんか。 アイリーン警部、ちょっと様子を見てきなさい。
 なんと、この早朝に、とっつぁんが、ブタを絞め殺しています。 おいおい、何時だと思っているのだ、とっつぁん。 まあ、時計のない生活ですから、やむをえません。 きょうは、娘ガキの誕生日です。 そのための、準備なのでしょう。
 きのう、サリサリにビールを買いに行きました。 隣りのサリサリに、ビールがないということで、向かいのサリサリに行きました。 すると、25ペソで買えたレッドホースビールが、27ペソだと言います。 また、嫌がらせか。
 一応、買わずに家に戻り、デッカチ君に買いに行かせました。 ビールをぶら下げて、戻ってきたデッカチ君です。 ビールいくらだった、と聞くと、27ペソだと言います。 ふ〜ん、値上がりしたんだ。 それにしても、10パーセント近い値上げではないてすか。
 冷蔵庫に、なにかつまみでもないかなと、冷蔵庫のドアを開けました。 目ぼしい物は、ありません。 じゃあ、冷凍庫はどうかなと思い、上段の冷凍庫を開けると、つるんと何かが落下します。 氷の塊ですね。
 なにも当たらなくてもいいのに、きっちりと左の足の指を、氷の角が直撃します。 痛いの痛くないのと、うずくまるしかありません。 救急車を呼ぼうにも、呼び方が分かりません。 足を引きずりながら、玄関先に戻ります。 酒を飲んで、痛みを和らげるほかありません。



 ブタを絞めれば、バーベキューしかありません。 そんなことで、きょうは、ブタ料理がメインになるのでしょう。 私は、とんかつを揚げて、カツカレーといきたいところですか、忙しくなりそうなので、またの機会にということにします。
 誕生日の様子は、明日報告いたします。
 

2008年4月5日(土) 晴れ晴れ
11才の誕生日

 きのうは、娘ガキの11回目の誕生日です。 大勢の方が、タダ飯を食べに来てくれました。 タダ飯を、食べに来るだけならいいのですが、蒸しまんじゅうを作ってきて、買ってくれなんて言うバカ女もいました。
 人が集まれば、事件もあります。 あろうことか、リッキーの愛人が、パーティーに参加しています。 リッキーが呼んだのか、愛人が勝手に来たのかは分かりません。 ケチ女房は、鬼の形相です。 いつ、喧嘩が始まっても、おかしくありません。
 夕方、子供たちが待ちに待った、ケーキを配ることになりました。 半分は、あしたに取って置くのだそうです。 ですから、半分のケーキを、大勢の子供たちで分けます。 アイスクリームもありますから、それでじゅうぶんでしょう。
 アイスクリームを食べ終えたカップは、ゴミ箱があるのに、庭先にぶん投げるバカガキどもです。 日本の常識は、世界の非常識と言いますが、フィリピンの常識は、宇宙の非常識ですね。 散らかすだけ散らかして、誕生会も無事に終わります。
 夜は、玄関先で、大人たちが飲み会です。 私は、もちろん参加しません。 飲み会が終わったあと、リッキーは、愛人宅へと向かったようです。







 今朝の4時、ケチ女房が、台所でガチャガチャと、食器でも洗っているのでしょうか、やかましくて寝れません。 どうやら、リッキーが、帰って来ないようです。 だからといって、みんなを起こす理屈にはなりません。
 明けがたに、リッキーが愛人宅から、いい調子で戻ってきました。 始まる大喧嘩です。 もう寝られません。 きょうも、寝不足で始まる1日です。 まずは、朝寝からしなければなりません。   


2008年4月6日(日) 晴れ晴れ
また誕生日

 きのうの朝、カステリオスから、 至高の料理人 が究極のうどんを持ってやって来ました。 腹が空いたから、茹でて食べようと言います。 私は、朝飯を食べたばかりでしたが、うどんくらいなら、つるつると食べられるでしょう。
 台所に行き、アイリーンにうどんのイロハを教えるタマさんです。 私は、台所にいてもしかたがないので、玄関先で待つことにしました。 待っても、なかなかうどんは運ばれてきません。 なにをしているのでしょう。
 台所を覗いてみると、んっ! この至高の香り。 どこで見つけたのか、とんかつをカツとじにして、皿に盛ろうとしている料理長です。 朝から、凄いことになってきました。 さっ、出来た、食べようと玄関先で朝飯です。
 氷のたっぷり入ったボールに、冷やしうどんが盛られています。 ネギとショウガの薬味まで切ってあります。 カツとじは、皿いっぱいに盛ってあります。 食べきれるのかなと思いましたが、おいしいものは、腹に収まるものなのですね。
 朝飯を食べ終え、しばらく話をして、料理長は新たな仕込みでもあるのか、お帰りになられました。 ごちそうさまでした。
 きょうは、ケチ女房の誕生日です。 料理は、ありません。 みんなからのプレゼントは、ハッピーバースデーの歌だけです。 リッキーは、朝から家にいません。 愛人宅で、女房の誕生日を祝うとでもいうのでしょうか。
 さて、どんな誕生日になるのか、見守るしかありません。


 
 しょうがない、ケチ女房には、100ペソをあげて何か買ってもらいましょう。 気持ちです。 きょうは、オロンガポへ行くことになりそうです。 さて、支度をして、待つことにしましょう。


2008年4月7日(月) 晴れ晴れ
真夏のビーチ

 きのうは、オロンガポの渡辺謙さんが、バロイビーチでカレーパーティーをやるというので、お誘いがありました。 くそ暑い中、私と娘ガキで、オンボロバスを拾い、ビーチへと向かいます。 アイリーンは、ケチ女房の誕生日なので、あとから来ると言います。
 1時間半も掛かり、ビーチの入り口に到着しました。 トライシクルはもったいないと、トコトコとビーチをめざして歩きます。 今年1番の暑さでしょう。 意識が遠のく中、どこかで見覚えのある人影が、前から歩いてきます。
 こっちじゃないよ、向こう向こうと言うその声は、なんと巨匠のhiroさんです。 そういえば巨匠の家は、ここバロイビーチでしたよね。 なぜか、汗ダクの巨匠、ビールの運搬をやっていたとのことです。 巨匠に案内されて、会場へと向かいます。
 ビーチは、人で埋めつくされています。 会場に到着すれば、おなじみの人たちが集まっています。 座った席が悪かったのか、私がみんなの酒を作ります。 テーブルの上には、料理があふれています。 飲んで食べて、時間は過ぎていきます。
 だいぶ酔っ払ったころ、バンカーボートで沖に出るといいます。 きっちりと写真を撮っておいてよ、と巨匠が言います。 砂浜で、写真を撮っていると、バンカーボートが、私を残して出港するではありませんか。 おい、私は乗れないのか。
 すっかり、置いてきぼりを食った私は、会場に戻って寝るしかありません。 すると、アイリーンと、なぜかラニーがやって来ました。 誰もいないのをいいことに、このときとばかり、喰らいます。 エビやカニと高級食材を物色して喰らいます。
 そのうち、みんなが戻ってきて、飲みなおしです。 楽しい1日も、こうして暮れていきました。 家に帰れば、もう9時です。 玄関先で、ケチ女房の誕生日の飲み会が、ひっそりと行われていました。



 会場のテーブルの上に、おっ、カツがある、これで念願のカツカレーが食えるぞと思ったら、魚のフライだと言います。 カツカレーの道のりは遠いなあ、でも、福神漬けをてんこ盛りで頂きましたから、大満足でした。 謙さん、みなさん、ありがとうございました。
 きょうも暑いですよ、さて、なにをして過ごしましょうか。


2008年4月8日(火) 晴れ晴れ
生死を彷徨う

 夜、暑くて寝られません。 夜更かしとなり、朝、起きられなくなります。 べつに、寝られる時間に、眠ればいいのですよね。 なにをする訳でもないのですから、時間に縛られる必要はありません。 身体の調子に合わせて、生活をすればいいのでしょう。
 まあ、快適な睡眠を求めるとなると、クーラーと扇風機が必需品です。 クーラーを点ければ、そりゃ、灼熱の地獄が、一変するのでしょう。 昼間でも快適に寝られるのでしょう。 でもそれは、誘惑というものです。 高い電気代を、払わなければならなくなります。
 きのう、娘ガキが起きてきません。 熱が出て、起きられないのです。 アイリーン博士が、体温計を持って、娘ガキの寝ている、ラニーの部屋に診察に行きました。 体温を測ると、40度の熱があるといいます。
 とりあえず、薬を飲ませて寝かせます。 前の日に、炎天下の海で泳いだのが、いけなかったのでしょう。 生死の境をさまよう娘ガキです。 アイリーン博士に、病院に連れて行くのか、それとも棺桶を買うのか、相談しなければなりません。
 頭が弱いと思っていたら、身体まで弱かったのですね。 もともと弱い頭だから、高熱で頭がこれ以上やられることのないのが、せめてもの救いです。 午後に、アイリーン博士が、ふたたび熱を測ります。 私も付いていき、身長を見定めます。
 大人の棺桶では、大きすぎるでしょう。 そのための、身長の見定めです。 座っているので、なかなか見定めがつきません。 ああでもない、こうでもないと、ガキの姿を見ていると、なにをしている、とアイリーン博士。
 熱は、下がったと言います。 えっ! 死なないの。 アイリーン博士が、あたりまえでしょう、なにが棺桶よ、バカじゃないのと、私を一蹴します。 私だって、本気で考えていたわけではありません。 考えているうちに、本気になってしまっただけなのです。



 娘ガキも、今朝は熱が下がったようで、朝から、私の部屋のお菓子を、かっぱらっていく体力が戻ったようです。 きょうも、暑い1日が始まりました。 天然のクーラーがある場所でも、探しておかないといけませんね。
 

2008年4月9日(水) 晴れ晴れ
1960年代に劣る生活

 昼寝をしていると、暑さのために、首筋のあたりから汗が滴(したた)り落ちてきます。 1960年代の新三種の神器、3Cと言われた、カラーテレビ、クーラー、自動車というものを自由に使えたら、どれだけ便利なのでしょう。
 カラーテレビは、部屋が狭くて置けません。 クーラーは、電気代がもったいないので、使えません。 車は、もう少し外壁を固めないと、かっぱらわれるか、妬(ねた)む奴により、ボコボコにされることは、目に見えています。
 台所には、1950年代の三種の神器の1つである、冷蔵庫があります。 しかし、使えません。 中に食料を買って入れておくと、なくなってしまうのです。 私の食料を、断りもなしに、全部食べてしまいます。
 ですから、狭い私の部屋の一角に、食料の保存場所があります。 米はもちろん、インスタント食品や玉子に、パンやマーガリン、コーラに調味料まで確保してあります。 フルーツやお菓子も、台所には置きません。
 コーラなど、私は滅多に飲みませんが、飲みたくなれば、部屋の片隅の、生温いコーラを飲まなければならないということです。 それでそうそう、暑くて昼寝も出来ないので、玄関先でビールでも飲んで、涼もうということになるのです。
 ビールも飲み終え、夕飯も食べてベッドに横になります。 するとリビングで、デッカチ君が暴れているようです。 頭に血が上ったのかデッカチ君、表で寝ると、毛布と枕を持って、玄関先で寝てしまったらしいのです。
 今朝起きて、部屋の窓から玄関先を見れば、デッカチ君の姿はありません。 どこへ行ったのだと、リビングを覗けば、なんとリビングで寝ています。 表で寝る度胸は立派ですよ、ほめてあげましょう、でも寝相が悪いよ、この根性なし!



 きょうは、なにも用事がありません。 のんびりと過ごすだけです。 こう暑いと、外出も出来ません、玄関先で暇をつぶすだけです。
 

2008年4月10日(木) 晴れ晴れ
ゲジゲジ眉毛の微笑み

 きのうは、すっかりカントリー娘になってしまったマリカーが、お菓子をもらいに、私の部屋にやってきました。 お菓子の箱を開けて、アイリーンが、持ちきれないほど与えます。 お兄ちゃんの、カロイとアディンの分も持たせます。
 マリカーが、遊んでいます。 犬にまたがろうとしています。 犬の背中に乗ったところで、犬が暴れだし、振り落とされるマリカーです。 きっと農場では、犬に乗れないとだめなのでしょう。 いずれは、馬に乗るわけですから、犬にまたがりお馬の稽古と、金太郎みたいです。
 玄関先で、いつものようにビールを飲んでいました。 するとアイリーンが、粉を持ってきて こね始めます。 お湯で茹でて、おやつにするのですね。 平らな円形に形を整えます。 お湯を沸かすから、あとはやっておいてねって、やりますよ、やればいいんでしょう。
 おやつも食べ終えて、台所にジンを取りに行くと、アイリーンが、サラダを作っています。 ねえ、玉ねぎは、どうやって切るの、と言うので、こう切るのと、切って見せます。 トマトは、どうやって切るの、と言うので、こうしてこうしてこう切るの、と切って見せます。
 ドレッシングは、何がいいのと言うので、イタリアン、はいはい、作りますよと、結局、サラダを作るという、ダマシに嵌(はま)ってしまった私でした。 そのあと玄関先に戻り、静かにジンを楽しんでいました。
 おやっ、目の錯覚か、幻か、本物の金太郎が笑っています。 飲みすぎたか、いやそんなこともあるまい、と思いながらよく見れば、娘ガキです。 やはり高熱で、頭が侵(おか)されたのでしょう。 ゲジゲジ眉毛で、微笑んでいます。
 油性のマジックで、眉毛を描いてしまったのでしょうか、眉毛が、消えません。 笑わせてくれるじゃありませんか、マリカーと娘ガキの、ダブル金太郎の1日で、日は暮れていきます。



 きょうも暑いフィリピンです。 この暑さでは、昼寝もできません。 読書でもして、暇をつぶすしかありません。 朝からビール、というわけにもいきませんしね。 きょうも、暑さと戦う1日です。 
   

2008年4月11日(金) 晴れ晴れ
魚肉ソーセージ

 玄関先で、ビールを飲んでいると、アイリーンが、これなあにと、赤い包みを持ってきます。 どれどれ、おお、こっ、これは! なんとマルハの魚肉ソーセージです。 なぜこのようなレトロなものが、そういえば、お土産でもらった記憶があります。
 さっそく、頂くことにします。 赤い包みをむけば、オレンジのビニールが現れます。 なかなかむけないビニールに四苦八苦します。 ビニールの中には、ピンク色の魚肉ソーセージ、アイリーンが、ハサミで一口大に切り分けます。
 暑い夏に、あっさり系の魚肉ソーセージは、おつまみにぴったりです。 昔懐かしい味が、口に広がります。 お酒を飲みながら、ゆっくりと食べるのが、おつまみです。 ところが、アイリーンとケチ女房が横にいますから、わずか1分で、食べ尽くされてしまいました。
 こんど、日本に行ったら、いっぱい買ってきてねと、好評なソーセージでした。 お土産に頂いた方に、お礼を申し上げます。 ビールを飲み終えれば、ジンの時間です。 暑くてビールでは、効きません。
 ジンを飲みながら、表を眺めていると、ハァイ、パパ! と背後から野太い声がします。 振り向けば、なんだお前は、この気違い野郎! ガキオカマのデッカチ君が、モデルにでもなったつもりなのでしょうか、ポーズを取って挑発しています。
 気持ちよく飲んでいるときに、いいかげんにしろよ、このスットコドッコイ! たのむから、オロンガポの実家へ帰ってくれ、そして、君のパパの前で、そういうことをやりなさい。



 雲ひとつない本日、朝食は、アツアツのインスタントラーメンです。 朝から、汗ダクです。 冷やし中華が無理なら、せめて冷やしつけ麺でもいいのですが、せっかく茹でた麺を冷やすなんて、そんな面倒なことは、するはずもありません。
 きょうも、ビアガーデンで涼む1日となりそうです。   


2008年4月12日(土) 晴れ晴れ
お米の収穫期

 きのうの午後、部屋が、低温サウナ状態になってきたので、玄関先に避難しようと、リビングを覗けば、兄妹仲良くお昼寝です。 よく、このクソ暑い中、眠れるものです。 小間使いが、お昼寝ということは、私が、ビールを買いに行かなければなりません。
 ビールを買いに行くのも面倒なので、小間使いが起きるまで、ジンを飲むことにしました。 ジンを取りに、台所に行くと、食器棚に、たくさんのメダルが飾ってあります。 運動会で、1等賞になったメダルかなと思い、アイリーンに、このメダルはなんなのと聞いてみました。
 夜店で、きれいだから買ってきたの、とでも言うのかなと思ったら、学業優秀だともらえるメダルだと言います。 ふ〜ん、ラニーって頭が良かったんだと言うと、これは、私のよ、と言うアイリーンです。 いいから白状しなさい、夜店で買ってきたのでしょう。
 台所で、ジンの水割りを作り、玄関先で飲んでいると、小間使いも起きてきて、間食が始まります。



 春巻きと、大学いもの串刺しみたいなものを売りに、お姉さんがやって来ました。 なにを買おうかなと物色していると、匂いを嗅ぎつけたラニーが来て、我慢出来ないと、手づかみで食べ始めます。 支払うお金は、私のビール代ですよ。
 ランディーが、干したお米の取り込み作業をしています。 お米の収穫期なのですね。 玄関先には、お米の袋が、積まれています。 私のところでは、お米は自給自足です。 お金を出して、美味しいお米をなどと、贅沢は言えません。 感謝をして食べるだけてす。
 裏庭では、アイリーンとラニーが、ブタに餌をやっています。 田舎の風景、絵になりますね。


 
 最近、どこにも出かけていませんよね。 どこかへ行こうかと言うと、日に焼けるからいやだと言うのですね。 白い肌が、美人の条件なのでしょうか、そんなわけで、出かけられません。 
 きょうは、ビールです。 やはり、冷たい飲み物が、美味しいですよね。


2008年4月13日(日) 晴れ晴れ
似たもの兄妹

 きのう、ビールを飲みながら、なぜデッカチ君の頭は、大きいのだろうと考えました。 頭が大きいから、デッカチ君と呼んでいるわけですが、それにしても、異様なその頭、いったい中には、何が入っているのでしょう。
 頭が、でかいだけならまだしも、オカマの血も混じっているというのですから、これはもう、始末に負えません。 特異というのでしょうか、デッカチ君が特異であるならば、妹の娘ガキも、特異でないはずがありません。
 玄関先で遊ぶ、デッカチ君と妹の娘ガキです。 アイリーンが、向かいのカラオケ屋が閉じたんだよ、と言います。 なんで、儲からないから閉じたのか、と聞くと、オカマが、売上金をかっぱらって逃げたのよ、と言います。
 オカマは、お金をつかんだ足で、マニラに逃走したそうです。 面が割れているから、そのうちに捕まると、アイリーン警部は言います。 それにしても、売上金をかっぱらわれたぐらいで、お店を閉じますか。
 ところで、娘ガキに、身体の部分で異様に大きなところはないか、と聞いてみました。 ああ、足が大きいよとアイリーン。 それだ! それが特異だ。 で、どの位大きいの、と聞けば、アイリーンの足より大きいと言います。 なにぃ、そんなにか。
 さっそく、お菓子を餌に、娘ガキを部屋に呼びます。 ベッドに腰を掛けさせ、私の足と比べてみます。 私の足のサイズは、25.5センチです。 足を並べて比べてみたところ、おお、私の足より大きいんじゃないのか。
 いよっ! バカの大足。 この、水かきのような大足で、水泳でも覚えたら、金メダルは間違いないでしょう。 てっぺん肥大の兄と、末端肥大の妹の、特異兄妹の物語でした。



 さあて、読書でもして、午前中を過ごしましょう。 いったいきょうは、どんな驚きがあるというのでしょう。
 

2008年4月14日(月) くもり晴れ
爪のお手入れ

 きょうは、二日酔いです。 サクサクと書いて、本日、身体を休めたいと思います。 なぜ二日酔いかって、来たんですよ、 サーファーのSATORUさん と奥さんが。 飲むしかありませんよね、それで、二日酔いというわけです。
 きのうは、オカマのデッカチ君や娘ガキが、教会へ殴り込みに行くというので、私の部屋で、爪の手入れを、なんと2時間も掛けて、たんねんにやっていました。 教会に行くのに、爪の手入れですか、それも2時間も、私の部屋でですよ。
 部屋を出るしかありません。 ビールを買って、玄関先で飲みます。 空を見上げれば、ポッカリと白い雲がひとつ、風に流されて動いていきます。 異国の空の、贅沢な風景を眺めながら、ひとりビールを飲みます。
 1本、2本とビールが空いた頃、教会に行く準備が出来たのか、ガキどもが、着飾って庭先に現れます。 来たな、チンドン屋! 田舎の教会に行くのに、3時間も掛けるバカがどこにいるのだ。 早く行かないと、教会が閉じるだろう。
 ガキどもが出かけた後、シャワーを浴びて、ひと眠りしようかなと思いましたが、ちょっと飲み足りません。 隣のサリサリから、ジンを買ってきて、台所でジンを作っているときに、SATORUさん夫妻が、訪れてきたというわけです。
 まあ、そんなことで、楽しく飲んで、暮れていく1日でした。



 きょうは、昼寝をして、午後からは、お酒を控えめにしたいと思いますが、ビール1本くらいならいいでしょう。 めずらしく曇り空の本日、快適な昼寝が出来るでしょう。 
  

2008年4月15日(火) くもりくもり
4匹の仔犬

 きのう番犬が、4匹の仔犬を産みました。 弱い者いじめが生きがいの、弱虫のデッカチ君と娘ガキです。 仔犬を放っておくわけがありません。 親犬に噛みつかれないように、長い竹の棒を持って、産まれたばかりの仔犬を、小突き廻します。
 しかし運悪く、いじめの現場を、ラニーに見つかってしまいました。 烈火の如く怒るラニーです。 サンダルを片手に、兄妹に襲い掛かります。 逃げる兄妹、追いかけるラニー、逃げ足が速すぎる、どうするラニー、あきらめてしまうのか。
 サンダルを投げるんだ、ラニー。 オカマ走りのデッカチ君の頭になら、目標が大きいから、当たる確率も高いだろう。 そんなこんなで、仔犬の命は無事でしたが、産まれたその日に、オカマにいじめられるとは、なんと運のない仔犬なのでしょう。
 マリカーが、お菓子をもらいに来ました。 仔犬のところに連れて行き、仔犬を見せると、なんの興味も示しません。 そうだったな、マリカー。 マリカーが興味のあるのは、またがって乗れる、大きな犬だったよね。
 きょうは、ひと雨来そうな曇り空です。 風も吹いています。 いつもの暑さはありませんが、たまには雨も必要ですよね。 



 きのうの夜は、近所のカラオケの騒音で、寝付けませんでした。 幸い、本日は涼しそうなので、昼寝が出来そうです。 午前3時、4時まで、大音量のカラオケですからね、いいかげんにして下さいですよね。
 さて、本でも読みながら、寝ることにします。
 

2008年4月16日(水) くもりくもり
フィリピン産 銀シャリ

 窓から、涼しい風が吹き込むきのうは、午後の2時頃まで、昼寝をしたり、読書をしたりで過ごしました。 午後の2時にもなれば、やはり暑くなってきます。 時間も時間ですし、玄関先に移動することにしました。
 娘ガキにお金を渡し、ビールを買ってきてもらいます。 冷えたビールを抱えて持ってきます。 お釣りは、と言うと、ハァ、とすっとぼけるガキです。 釣り銭だよ、釣り銭、このバァカ! と お釣りをもらうと、6ペソ足りません。 
 アイスキャンデイーを、2本買ってきたみたいです。 まあいいか、15円の世界です。 冷えたビールで、喉を潤(うるお)していると、ランディーが、精米したお米を持ってきました。 品質のいいお米が出来たので、買わないかと持ってきたのです。
 とっつぁんが農業なので、家にはたくさんのお米があります。 でも、せっかく精米して持ってきてくれたものを、断るわけにもいかないので、20キロ買うことにしました。 お米の値段が上がっているといっても、日本の4分の1くらいの価格でしょう。
 秤(はかり)がありませんので、隣のビコールワイフに声を掛けて、秤を持ってきてもらいます。 20キロを量り、お米を受け取ります。 このお米は、私のお米ですので、もちろん私の部屋に確保します。
 晩飯に、新米を炊いて食べてみました。 あっ! ぜんぜん味が違います。 盛られたご飯を残さずに食べたなんて、何ヶ月ぶりでしょうか。 確保したお米は、かっぱらわれないようにしなければなりません。 滅多に手に入らない、フィリピン産の銀シャリです。



 仔犬を抱いた番犬が、炎天下で吠えています。 暑いから、日陰に移してくれとでも言っているのでょう。 かわいそうなので、裏庭の涼しいところに、移動させてやることにします。 指揮はリッキーが執(と)ります。
 過去に3回、犬に噛まれたことがあるリッキーです。 こんど噛まれても平気でしょう、ということで、リッキーが、親犬を移動します。 なんとか無事に、犬の引越しも終わりました。 裏庭で涼しそうな、犬の親子です。
 きょうも暇な私です。 本でも読んで、ゴロゴロしているしかありませんよね。
   

2008年4月17日(木) 晴れ晴れ
ダブルバーガー

 お米の刈り入れも、そろそろお終いなのでしょうか、アイリーンが、米作りをやりたいと言います。 働くことはいいことです、真っ黒になって働きなさい。 それで、稲の苗を買うから、1万円頂戴と言います。
 えっ、お金が要るのですか、人も雇うのですか、アイリーンの仕事は、田んぼの監督だと言います。 どうせまた、人件費が足らないだの、肥料を買うだのと、お金の請求があることは、目に見えています。 やるなら、自分のお金でやりなさい。
 なにかをやれば、かならずゴタゴタが起きます。 楽をしては、なにも出来ません。 米の収穫で、いくら儲かるのかは知りませんが、わずかばかりのお金で、苦労を買うこともありません。 とっつぁんの農場でも手伝って、日当をもらいなさい。
 午後からアイリーンが、オロンガポに買い物に行くから付き合ってと言います。 荷物持ちですか、私は行きませんよ。 ということで、荷物持ちには、娘ガキが選ばれました。 バスを待つ間、アイスキャンディーを食べて、余裕を見せます。
 すると、運良く、冷房バスが停まりました。 いってらっしゃい、お元気で! ということで、私は、玄関先で涼みます。 冗談じゃありませんよ、このクソ暑い中、荷物持ちなんかで連れまわされたら、干からびてしまいますよ。
 おやつにと、ラニーがヤキソバを作ってくれました。 ラニーの口からよだれが垂れているのを、見逃すような私ではありません。 私は少しでいいからね、あとはみんなで食べなさいと、小皿に盛ってもらいました。
 ビールのあとにジンを飲んで、眠くなったので、寝てアイリーンの帰りを待つことにします。



 アイリーンが戻り、夕飯です。 はい、とジョリビーのハンバーガーをよこします。 いつもの、ハンバーガー1個の晩飯です。 ダブルバーガーだから100ペソもするのよ って、そういう問題ではないでしょう。
 さて、きのうも飲みすぎてしまいましたので、きょうもお昼寝から始めたいと思います。      


2008年4月18日(金) 晴れ晴れ
フィリピンの夏に冷やしうどん

 きのうは、ジンがあったので、ジンを飲もうと、台所に水と氷を取りに行きました。 おや、テーブルに誰か座っています。 その頭の大きさは、デッカチ君でしょう、とよく見れば、なんとただのパイナップルです。 それにしても、でかいパイナップルです。
 ジンを飲んでいると、アイリーンが、おつまみを持ってやってきました。 見れば、冷やしうどんです。 まあ、暑いですからね、ジンのおつまみにピッタリです。 ツルツルと、ツユにつけて食べていると、デッカチ君が、指をくわえて見ています。
 しょうがありません、少しあげなければなりません。 お椀にうどんを入れて、渡してみました。 ツユもなにもつけずに、手づかみで、そのまま食べています。 おいしいといいます。 味覚というものが、ぶっ壊れているのでしょう。
 向かいのサリサリを眺めていれば、ボトルのコカ・コーラが、よく売れています。 ペプシやスプライトを買っていく人は、あまりいないようです。 ペプシで思い出しましたが、私の部屋に保存しておいたペプシが、消えてしまいました。
 今朝、午前3時、戸棚に置いてある腕時計のアラームが、突然鳴り出しました。 いったん止まり、5分後にまた鳴ります。 アラームを解除するしかありません。 午前3時の作業です、もう眠られません。 娘ガキの仕業です。



 きょうも寝不足ですが、昼間は暑くて、とても寝ていられないでしょう。 でかいパイナップルでも切ってもらい、涼んでいるしかありません。 パイナップルにも、塩をつけて食べるんですよね。 好みの問題ですよね。
  

2008年4月19日(土) 晴れ晴れ
ランディーの誕生日らしい

 きのうも、玄関先にジンを持って涼みにいきました。 大瓶のジンは、3日間持ちます、ということは、1日の酒代が、酔っ払って70円です。 安くていいですね。 ジンを飲んでいると、台所からアイリーンが、私を呼びます。
 どうした、と聞くと、お好み焼きを作るから手伝ってと言います。 手伝うのではなく、私が作るのでしょう、はい、分かりました。 ということで、お好み焼きを焼きます。 2枚目を焼いているそばから、1枚目を食べ尽くすバカガキです。 
 犬でも知っている、おあずけを知らないバカガキです。 2枚目は、アイリーンと食べましょう。 おたふくソースとかつお節を、たっぷり掛けて食べましょう。 焼きあがったお好み焼きを、玄関先に運びナイフを入れます。 
 お好み焼きを、つまみに飲んでいると、パイナップルの登場です。 デッカチ君の頭より大きなパイナップルです。 切って出さないと食べられないでしょう、と言うと、切り方が分からないと言います。 なんだよ、また私が切るのですか。 
 パイナップルを、裏庭の調理場に持っていき、包丁を入れようとすると、イテテって、パイナップルが喋るか、よく見れば、デッカチ君の頭です。 紛らわしいところに、頭を出しているなよ、間違えて切ったら、普通の大きさの頭になってしまうだろう。
 切ったパイナップルを、アイリーンが配ります。 熟して、甘いパイナップルでした。



 きょうは、海辺に住むランディーの誕生日だといいます。 ということは、海に行くことになるのでしょうか。 田舎の海でも、夏休みですから、多少は混雑しているのでしょう。 サーフボードでも持って出かけます。
 あれっ、サーフボードかと思ったら、アイロン台じゃないですかって、やめましょうね。     


2008年4月20日(日) 晴れ晴れ
海辺のランディー30才

 きのうは、アイリーンの弟、ランディーの誕生日でした。 自宅に迎えにきたランディーのトライシクルに乗り込み、海辺のランディーの家へと向かいます。 走るトライシクルに吹き込む風は、熱風です。 
 ハイウェイを飛ばすトライシクルの、バイクの後ろに乗ったデッカチ君の頭から、帽子が風に飛ばされます。 頭がでかいから、風当たりも強いのでしょう。 ハイウェイを引き返し、帽子を取りに行きます。
 川沿いの砂地を走れば、砂にタイヤが取られ立ち往生です。 暑い中、トライシクルを押して、脱出させます。 やっとのことで、ランディーの家に到着です。 容赦のない日差しが、照りつけています。
 風があるせいか、海は荒れています。 夏休みの土曜日というのに、人っ子一人いません。 波が高いせいか、バンカーボートも漁に出ていません。 寂しいところですね、もっとも、こんな暑い日に、海に来るバカもいないのてしょう。
 暑い海で、炭を熾(おこ)してバーベキューです。 気が遠くなりますね。 それでも、来た以上は、やらなければなりません。 ランディーの誕生日です。 祝いに来ているのは、私たちだけです。
 夕方から、人が集まると言います。 そりゃそうです、誰がこんな暑い中、誕生日おめでとうなんて来ますか。 まあいいです、昼飯を食べて、夕方には帰りましょう。





 きょうは、少し身体を休めて、午後から、いつものように、玄関先で涼みます。 ビールがうまくなりそうな1日が、きょうも始まります。


2008年4月21日(月) 晴れ晴れ
ハワイアンマンゴ

 きのうの朝、庭先でバイクの音がします。 こんなに早くからバイクで来るのは、おそらく カステリオスの総料理長 でしょう。 お〜い、おはようという声に、玄関先へ出てみれば、あら、タマさん、いらっしゃい。
 これを食べようと、ソーメンを差し出すタマさんです。 さっそく、アイリーンに茹でてもらい、台所でソーメンを頂きます。 玄関先は、朝日が当たって暑いんですよね。 そのあと、しばらく話をして、タマさんは戻られました。
 午後から、玄関先でビールを飲んでいると、ビコールの長男のカロイが、どこからかっぱらってきたのか、マンゴを抱えて歩いています。 アイリーンが、カロイを呼びつけ、マンゴを置いて行かせます。 
 ビールのつまみにと、アイリーンが切って持ってきます。 実は黄色でうまそうです。 どれ、ひと口、んっ? 甘くもなければ、酸っぱくもない。 というより、水分がない。 実がパサパサです、口の中の唾液を吸うマンゴです。
 アイリーン博士も、まずそうに食べています。 ところで博士、このマンゴの種類はなんなのですか、と質問すると、これは、ハワイアンマンゴです、と断言します。 おいおい博士、ハワイアンマンゴなんて、聞いたことがありませんよ。
 まあ、いままで食べたマンゴとは、明らかに違うわけですから、納得するしかありません。 マンゴにも当たり外れがあり、外れたのをハワイアンマンゴと、おしゃれに呼ぶのでしょう。 さすがに、かっぱらってきたマンゴは、一味違います。



 どこかで、工事でもしているのでしょうか、本日、2回目の停電です。 せっかく書いたものが、消えないうちにアップしたいと思います。 きょうも、暑くなりそうです。 冷えたマンゴでも食べて過ごしましょうか。  
 

2008年4月22日(火) 晴れ晴れ
チョコアイスクリーム

 きのう、午後から玄関先でビールを飲んでいると、アイスクリームがなくなったと、アイリーンが言います。 私は知りませんよ、だいたいアイスなんかを食べませんからね。 また、誰かが見つけて、食べてしまったのでしょう。
 あきらめ切れないアイリーンです。 マンゴを切ってきて、無心に食べています。 博士、きょうのマンゴはなんてすか、と聞けば、インディアンマンゴに決まっているでしょうと、けんもほろろに答えます。
 あっ、そうだ! とアイリーン。 アイスクリームを作ると言います。 ちょっと手伝ってねって、また私が、作るのですか。 はいはい、分かりましたと、台所に行きます。 それじゃあ、まず卵からやりましょう。
 黄身とと白身に振り分けて、黄身には、砂糖とココアパウダーを入れて、かき混ぜます。 チョコアイスの素の部分です。 白身は、ハンドミキサーで泡立てて、メレンゲにします。 最後に生クリームを泡立てるだけです。
 その最後の生クリームが、なかなか角が立つまで泡立ちません。 生クリームとの格闘です。 本当に生クリームなのでしょうか、まさか牛乳を攪拌(かくはん)しているのではと思うほど、固まってくれません。
 腕が疲れた、もうダメですと、中途半端な生クリームを、黄身とメレンゲに混ぜ込みます。 あとは、冷凍庫で冷やせばなんとかなるてしょう。 玄関先に戻り、ビールの飲みなおしです。 はたして、アイスクリームは、無事に出来上がるのでしょうか。



 今朝、冷蔵庫からチョコアイスを取り出してみれば、立派なアイスクリームになっています。 スプーンでなめらかにすくえます。 生クリームをきちんと泡立てていれば、量も増えたのでしょうか、カロリーに変わりはありませんから、よしとしましょう。
 きょうも玄関先で、無理難題に対処したいと思います。
 

2008年4月23日(水) 晴れ晴れ
ヒステリー事件

 きのうの昼のおかずは、鳥のもも肉の照り焼きです。 あと、生野菜が添えられていました。 照り焼きは、なかなか箸では、食べずらいものです。 鳥をひと口食べて残したら、アイリーンが、なぜ食べないのだと、頭から火を噴き怒ります。
 私の食べ残したおかずを、裏庭にぶちまけます。 物に当たります。 デッカチ君に、ジンの大瓶とビールを10本買って来いと命令します。 やけ酒でも飲むつもりでしょうか、私もお付き合いしなければならないのでしょうね。
 デッカチ君が、サリサリから戻ってきました。 ビールは、売り切れてないといいます。 玄関先に、水割りセットを運ぶアイリーンです。 私は水割りですが、アイリーンは、ストロベリージュース割りです。 きれいな やけ酒を飲みますね。
 もう、ご飯は作らないとアイリーンが言います。 好きにしなさい、と答える私です。 鍋や釜も、全部売ると言います。 いいですよ、アイリーンの好きな様にしなさい、とそこに、葬式の行列が通りかかります。
 誰か死んだんだ、と話題を変えます。 私になにを話しても、柳に風なので、アイリーンのヒステリーも少しは収まったのでしょう。 このまえ、近所の家に、トラックが突っ込んだのよ、と話は核心をそれていきます。
 トイレに行くと、水が出ません。 断水だと言います。 シャワーはどうするのかと聞けば、裏庭の井戸水でやりなさいと言います。 そうですか、と裏庭へ行けば、ブタ小屋の掃除を手伝ってと、わかりました、やりますよ。
 井戸水は、冷たいですね。 容赦なく、私の身体に水をぶっかけるアイリーンです。 家族が見て笑っています。 これで、アイリーンのヒステリー事件も、一件落着です。 やれやれ。
 


 今朝の朝食は、チャーハンの大盛りです。 まいったなあ、残すわけにもいかないし、時間をかけて食べましょう。 朝から、満腹の私です。 満腹になれば、眠くなります。 ということは、お昼寝をしなさいということですね。
 断水は、きょうも続いていますが、きのう水道の蛇口を修理していましたから、そのまま元栓を開けていないだけだと思いますよ。 きょうも、井戸水でのシャワーになりそうです。
   

2008年4月24日(木) 晴れ晴れ
それ行けデッカチ

 きのう、さあ飲もうかなと玄関先に出てみると、玄関先が、水浸しになっています。 見れば、デッカチ君が、玄関先の掃除をしているみたいです。 テーブルの上も、水浸しです。 なにを考えているのか、なにも考えないから出来ることですね。
 掃除が終わるのを待っていると、裏庭でアイリーンの呼ぶ声がします。 裏庭へ行ってみると、タライに井戸水を汲み出してくれと言います。 電動ポンプがあるでしょうと言うと、操作が面倒くさいと言います。 
 そりゃ、ホースをタライのところまで持ってきて、電源を入れなければなりません。 たしかに面倒くさいか、ってちっとも面倒くさくないだろう! 1分もポンプを漕げば、タライの水は1杯になります。 漕ぎますか。
 タライの水を1杯にしたら、今度はこっちのタライねって、それなら最初から、電動ポンプを使えばいいのです。 まあいいや、乗りかかった船です、沈没するまでお付き合いしましょう。 結局、タライ3杯で解放されました。 
 玄関先もきれいになり、ビールも飲み終えて、シャワーの時間です。 断水の原因を聞けば、シャワーの蛇口が壊れていて、シャワーの水が止まらないということです。 じゃあ、水道の元栓を開ければ、シャワーは出るわけですよね。
 デッカチ修理工に、道具を持たせ、水道の元栓を開けるようにと指示します。 しばらくすると、シャワーから水が流れ出てきました。 温水のスイッチを入れて、快適なシャワーを浴びます。 シャワーも終わり、デッカチ修理工に栓を閉めるように言います。
 ところが、シャワーの水は止まりません。 もったいないと、アイリーンがシャワーを浴びます。 アイリーンのシャワーが終わっても、水は止まりません。 どうしたというのだ、デッカチ修理工、開けたことと逆のことをやればいいのだ。
 なんとか、デッカチ修理工が水を止めました。 早いところ、器用貧乏のリッキーに直してもらわないと、トイレの水も出ませんから、不便でしょうがありません。 



 今朝、猫が、仔猫を産んでいました。 早いですね、ついこの前まで仔猫だったのに、もう、親猫になってしまいました。 新しい仲間が増えて、ますます賑わい、最後は収拾がつかなくなるのでしょう。  
 

2008年4月25日(金) 晴れ晴れ
白いダイヤ

 食糧不足で、世界が騒いでいますね。 米の輸入国であるフィリピンでは、マニラあたりのレストランでしょうが、ライスを、すべて半ライスで出すお店も現れたとかで、それほど影響が出始めていますね。
 こちらのレストランに入り、ご飯が少なかったらそういう事情なので、我慢して下さい。 庶民の食べる、1キロ20ペソだったお米が、あれよあれよという間に、1,5倍の30ペソに値上がりしたのですからたまりません。 
 米の輸出国も、国内向けを優先させますので、輸入に頼る国は大変です。 フィリピンでは、いまが米の収穫期です。 二毛作の国ですから、土に養分がなくなって、まずい米になるのだと思います。 でも今回、農家は大喜びです。
 となりのビコール家を例にとれば、収穫期には、50キロ入りの袋が、100袋取れます。 5トンのお米が取れるわけですね。 それが、値上がりした金額で売れるわけです。 1キロ20ペソだったものが、30ペソで売れるわけですよね。
 単純に、1キロで10ペソ上乗せ出来るとして、10ペソ×5,000キロですので、5万ペソがなにもしなくて、入ることになります。 農家としては、大金です。 ビコールワイフが、銀行に口座を作りに行ったとも聞きました。
 最早お米は、白いダイヤです。 ビコール家は、お米の倉庫と化しました。 窓枠に金網を張り、泥棒が泥棒対策に走っています。 白いダイヤ御殿は、はたして出来るのでしょうか。



 毎日、米を搬入しては、ハイウェイに天日干しをしているビコール一家ですが、なぜか明るさがあります。 貧困からの、脱出の予感でもするのでしょうか、余裕は、人の心を豊かにするものなのでしょう。
 きょうは、多少雲が出ているせいか、さほど暑くはありません。 まあ、まだ朝ですからね、午後からは、ビアガーデンで涼みます。 
 

2008年4月26日(土) 晴れ晴れ
単純なマジック

 きのう、玄関先に出てみれば、みんなでピーナツを食べています。 ピーナツといっても、茹でたピーナツなので、カリッとした食感や香ばしさはありません。 ソフトな食感は、枝豆といったところでしょうか。
 デッカチ君に、ビールを2本買ってきてくれと、500ペソを渡しました。 となりのサリサリに買いに行くデッカチ君です。 ビールを2本と、ちゃっかり自分のコーラも買ってきました。 お釣りを受け取ると、少ないような気がします。
 コーラはいくらだ、とデッカチ君に聞くと、8ペソと言います。 ビールの値段は分かっていますから、計算すると、10ペソ足りません。 釣り銭をデッカチ君に持たせて、ふたたびサリサリへ行かせ、不足分をもらってこさせました。
 誤魔化しなどは、日常茶飯事なわけですが、相手を見て誤魔化さないといけませんよね。 常連のお客を誤魔化してはいけません、将来もお金を落とすお客です。 デッカチ君が戻ったころには、コーラはみんなに飲まれてカラッポでした。
 いまは、こんなことはないと思いますが、エルミタのマビニ通りにある、セブンイレブンで買い物をしたときです。 男の店員がレジを打つのですが、レシートが出ません。 金額はレジスターの表示板に出ます。
 その通り支払い、ホテルに戻り確認すると、50ペソくらい余分に支払っているわけです。 コンビニあたりで、レシートをよこさなければチョンボをしていますので、レシートの請求はしましょう。 エドゼンという、両替屋の向かいの、セブンイレブンいい気分での話です。



 きのうは、夜中にとっつぁんが、大声で歌っていましたよ。 このところ、毎晩のように酔っ払っているとっつぁんです。 米価格の影響でしょうね。 米成金にでも、なったつもりなのでしょうか、まったく調子のいいとっつぁんです。
 きょうは騙されないように、私がビールを買いに行きましょう。 あっ、そうか、お釣りのないように、小銭をデッカチ君に持たせればいいのですよね。


2008年4月27日(日) 晴れ晴れ
にわか米成金

 きのう、とっつぁんが、昼間っから酔っ払って、家の中でみんなに絡(から)みます。 米成金ですから、お金はあります。 お金のある人が、なにをやっても文句は言えません。 酔っ払いは、しつこいですからね、みんな逃げ回ります。 
 とっつぁんの名前はカルロスですが、きのうから、バカカルロスと呼ばれるようになりました。 毎日毎日、酔っ払っているのだから、しょうがありません。 フラフラで、家の中を歩いては、誰かに絡みつきます。
 私の午後からの日課、玄関先で涼む時間がきました。 リビングに行くと、フラフラのとっつぁんがいますので、絡まれると厄介です。 腰のホルスターに収めた、38口径の水鉄砲を、いつでも引き抜けるように右手を添えます。
 バァンと部屋のドアを開け、姿勢を低くして、一気に玄関先まで突っ走ります。 リビングをチラッと横目で見れば、あれ、とっつぁんがいない。 とっつぁんは、と聞くと、農場へ飲みなおしに、舞い戻ったみたいです。
 玄関先には、ランディーの長男がいました。 アイリーンが、赤ちゃんにと買ってあげたお菓子を、奪い取って食べているバカもいます。 ランディーの娘2人は、デッカチ君が嫌なので来ないのだそうです。 うん、わかるわかる。 
 とっつぁん、リッキー、ビコール、ランディーと、みんな自分の田んぼを持っていますから、米成金一族とでもなるのでしょうか、きのうの夜は、リッキーが、玄関先で大宴会をしていました。 そんなことで、またお金がなくなっていくのでしょう。



 きょうは、 カステリオスのタマさん の奥さんの誕生日です。 おめでとうございます。 昼から、少しおじゃまいたしますので、よろしくお願いします。 そんなことで、きょうは、久しぶりに出かけてきます。 
 

2008年4月28日(月) 晴れ晴れ
料亭「たま」 おかみさんの誕生日

 きのうは、 総料理長 の奥さんの誕生日ということで、カステリオスの日本料亭「たま」におじゃましました。 ハイウェイでバスを降り、夏の日差しの中を、料亭へと向かい歩きます。 3分ほど歩けば、静かなたたずまいの料亭に着きます。
 門を叩くと、お手伝いのフィリピン人の方が、離れの「竹の間」へと案内してくれます。 天然の冷房の効いた「竹の間」は、冷やりとした涼しささえ感じさせます。  SATORUさん ご夫妻に、親戚のフィリピン人の方々が、集(つど)っています。
 総料理長が、厨房で調理をしています。 一品目は、なんとカツカレーです。 夢にまで見た、カツカレーが、テーブルに運ばれました。 ルーは、辛口です。 カレーとカツのハーモニーが絶妙です。 至高の一品と呼ぶにふさわしい、カツカレーでした。
 次から次へと、料理は出てきます。 料理をつまみながら、語ります。 いつの間にか、日が暮れています。 最後は、チャーハンとバーベキューです。 普段、飲めばあまり食べない私ですが、チャーハンを完食させていただきました。
 おいしい料理を作って下さった、タマさんに感謝すると共に、奥さんのお誕生日を祝福いたします。 楽しい1日でした、みなさん、ありがとうございました。 家に戻ったら、そのままバタンキューと寝てしまいました。
 


 きのう、ワニの子供を、リッキーが仕入れてきました。 写真を撮ろうと思ったら、カゴが密閉されています。 それで今朝、写真をと思い、ワニはどこへ行った、と聞けば、売ってしまったと言います。
 なにぃ、売ってしまったって、喰ってしまったじゃないのか。 そんなわけで、貴重なワニの写真を撮ることは出来ませんでした。 カゴの中には、本当にワニがいたのでしょうか。 私自身見ていないので、なんとも言えません。
 きのう、少し飲みすぎてしまいましたので、きょうもお昼寝からです。 


2008年4月29日(火) 晴れ晴れ
カソイ狩り

 きのうは、軽く飲んで終わりにしようと思っていました。 すると、 総料理長 から電話です。 友達を連れて行くから、よろしく、ということです。 わかりました、ということで、玄関先でビールを飲みながら待ちます。
 来ました、来ました。 タマさんと、お友達の方2人です。 お1人とは、以前もお会いしたことがあります。 芋焼酎なんかお土産に持ってきて頂いて、よだれを垂らす私です。 さっそく開けて頂きます。
 お酒を飲むのは、私だけです。 悪いとは思いますが、身体が欲しがるのですから、しょうがありません。 楽しく、しばらくお話をして、そうだ、カソイ(カシューナッツ)でも食べに行きましょう、ということになりました。
 みんなで、農場へと向かいます。 私は、芋焼酎と、おつまみのさきいかを持って行きます。 農場の主、とっつぁんは、どこかで飲んだくれているのでしょうか、農場にいません。 使用人が、カソイの調理をします。
 カソイが出来上がります。 私も出来上がります。 みんなで、カソイやマンゴを食べて、楽しい時は流れていきます。 午前中は海へと、午後には農場へと、お友達の方は、疲れたのではないでしょうか。 私は飲み疲れです。
 マリカーにと頂いたお菓子は、きょうにでもマリカーに渡しておきますね。 ありがとうございました。 また、機会があれば、遊びに来て下さいね。



 きょうは、お酒を控えめにしたいと思います。 バチが当たったのか、途中でパソコンが止まってしまい、日記も書き直しです。 さて、アップして、昼寝でもします。


2008年4月30日(水) 晴れ晴れ
腫れたホッペ

 マリカーが、日本の方からお土産に頂いたお菓子をもらいに、部屋にやってきました。 あれ、太ったか、ホッペがやけにふっくらしています。 ちょっと待て、片方だけ膨らんでいるのか。 そうか奥歯が痛いのか。
 歯が痛いのに、そんな甘いものを食べて大丈夫か。 それにしても、マーブルチョコレートにピッコロチョコレートですか、懐かしいチョコレートが、よくあったものです。 嬉しそうに持ち帰るマリカーです。
 マリカーを送って玄関に出ると、おお、ビコール家のレトロな門が、ぶち壊れています。 出来て間もない門がなぜ。 これだけの壊れかただと、相当な音がするはずです。 でも、音を聞いた記憶がありません。
 ということは、夜中、大音量のカラオケの中での、出来事だったのでしょう。 まあ、米が売れて多少は儲かったので、酒でも飲んでいつもの酒乱になったと、そんなところでしょう。 せっかく作った門を壊して、懲(こ)りない奴です。
 もう月末ですね。 生活費を入れなければなりません。 アイリーンが、お金はまだ、と寂しそうな顔をしています、とここで停電です。 電線に掛かる、木の枝を切る日なのでしょう。 午後まで、停電になるみたいです。


 
 今月も最後になりました。 みなさまからのご声援、感謝しております。
 さあ、明日から新しい月です。 日本も、いい季節になると思います。 気分を一新して、来月もフィリピンでの生活を満喫したいと思います。
  
 


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