日記 2008年 7月     



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2008年7月1日(火) 晴れくもり
久しぶりの外出

 1年の半分が終わり、折り返し初日の本日です。 半分走れたわけですから、あと半分走って、今年を完走させればいいのですよね。 今月も、いろいろな事があると思いますので、よろしくお付き合い下さい。

 きのう、アイリーンが、オロンガポに行くから付き合ってと言います。 いやです、と断り続けていると、怒り出すアイリーンです。 分かりましたよ、行きます、行けばいいのでしょう。 ということで、荷物持ちとして出かけることになりました。
 タコ坊主のルピンも一緒です。 この前、ルピンの誕生日に何もあげなかったから、おもちゃの1つでも買ってやるのだそうです。 出かける前に、サンミゲルビールで意気を高めます。 冷房バスでオロンガポへと向かいました。
 喧騒と雑踏の街、オロンガポ。 着けば、肌を刺す暑さです。 お昼の食事は、ピザ屋で取りました。 虫歯で歯のないルピンは、硬いものを食べられません。 フライドチキンやピザが、ぜんぶ私のところに回ってきます。
 しかたがありません、甘ったるいコーラで、つまみを食べるしかありません。 食事も終わり、スービック・ベイ内の、食品、雑貨を売っているデパートへと行きました。 車じゃありませんからね、買い物はほどほどにして下さいね。
 と言っているのに、あれもこれもと買い込むアイリーンです。 覚悟を決めて、ビールを飲みながら見守るほかありません。 2時間3時間と、デパートの中を歩き回ります。 それだけで、もうクタクタです。 
 買い物が終われば案の定、重い荷物を持たされて、オロンガポのバスターミナルへ向かうのかな、と思ったら、こんどは市場で買い物だと言います。 オロンガポの市場で、アイリーンが、ガキを捕まえて荷物持ちにさせます。 
 荷物持ちのガキと私は、道端で帰りを待つことにしました。 長い買い物です、1時間は待ちましたよ。 また、野菜やお菓子を買い込んできました。 ガキに全部持たせて、バスターミナルに行こうとしましたが、無理です。
 ガキ1人では、持ちきれません。 しかたがない、私も少し持ってやることにします。 バスの中まで荷物を運んでもらい、ご苦労さん、はい20ペソとチップを渡します。 長い買い物でした。 家に戻ったら、もう8時でした。



 やはり外出は疲れます。 市場なんか、露店の集まりですから、歩いて安いところを探さなければなりません。 何百と並ぶ露店です。 根性がいりますよ。 そんなことで、きょうは筋肉痛です。
 身体を休める1日にしたいと思います。   


2008年7月2日(水) くもりくもり
ウズラの卵

 きのうは、昼飯を食べたあと、前日の荷物持ちの疲れもあって、ぐっすりと寝込んでしまいました。 目を覚ますと、もう3時です。 ちょうどいい、玄関先で飲む時間じゃないかと、玄関先に繰り出します。
 つまみは、前の日にバスの中で買った、ウズラの卵です。 もちろん茹でてあります。 6個と塩が付いて、10ペソです。 ニワトリの生卵が、10ペソで3個買えますから、高いですよね。 車内販売ですから、こんなものなのでしょう。
 中身を潰さないように、殻を指で細かく砕くと、ツルンとむけます。 ゆで卵の黄身でむせる口に、ビールを流し込みます。 うまいですね、ゆで卵と塩とビールのハーモニー。 口の中での、三重奏が、心を酔わせます。
 身も心もゆで卵に酔いしれていると、アイリーンが、とっつぁんの農場へ行くから付き合って、と言います。 まあ、農場くらいでしたら、気分転換にいいでしょう、ということで、リッキーのトライシクルで出かけます。 
 おや、ケチ女房も一緒ですか、これまためずらしい。 農場に着けば、リッキーとケチ女房は、食べられそうな草をむしります。 なるほど、そのためにケチ女房も来たわけですね。 アイリーンはと見れば、ブタ小屋にいます。
 ブタ小屋に行ってみれば、これでもか、という仔ブタがいます。 仔ブタの商談に来たのですね。 それはいいとして、私のビールは持ってこなかったのでしょうか。 しょうがない、タバコでも吸って待つか、と思えば、タバコは空箱です。
 しばらく、のんびりした時間を過ごし、家へ戻ります。 残りのビールを、ゆで卵で楽しもうかなと思い、テーブルを見れば、ゆで卵もスナックもなくなっています。 おいラニー、ここにあったものを知らない?
 ルピンが食べたんじゃない、と唇の横に黄身を付けて言わないで下さいよ。 まあいい、こんど市場で、ウズラの卵を大量に買ってきて、飽きるほど食べてやります。





 あのホラー映画「リング」に出てくる井戸が、とっつぁんの農場にありました。 妖気が漂う井戸の中を恐る恐る覗けば、うわ〜っ! 貞子がこちらを睨んでいる、ってそんなわけありません。 夜中に見れば、恐いと思いますよ。
 きょうは、曇り空です。 涼しくなるのか、蒸し暑くなるのか分かりませんが、スズメが飛び交う爽やかな朝です。


2008年7月3日(木) くもりくもり
目を離せば

 宴会好きで肉食のアメリカ人。 きのうも、バリオ・バレットのアメリカ人から、ブタの注文がありました。 肉は、解体してバスで運びます。 とっつぁんと解体師で、ブタをバラします。 お値段1匹、5,500ペソ、毎度ありがとうございます。
 マリカーの顔が、ベビーパウダーで真っ白です。 幼稚園に行くのに、お化粧なんかして、白人の子供に間違われるぞ。 幼稚園は、小学校より遅い時間に始まりますので、マリカーも、のんびりと朝の支度ができます。
 近所のおばさんが亡くなり、葬式も終わり出棺です。 道路の真ん中を、歩いて墓地へと向かいます。 道路といっても、ハイウェイですからね、あっという間に渋滞を招きます。 柩(ひつぎ)を納めた霊柩車の上には、天使が舞っています。
 柩と棺の違いですが、どちらもひつぎと読みます。 遺体が収まっているものが柩で、まだ納まっていないものを、棺というのだそうです。 ゆっくりと、お墓に向かって行進します。 長蛇の列に、後続の車が、追越をかけられません。
 午後から、玄関先でジンを飲みます。 ジンの大瓶をサリサリから買ってきます。 大瓶1本54ペソです。 150円しませんね、安いですね。 ジンを飲みながら、何気なくリビングを見れば、ラニーが、大飯を喰らっています。
 まだ、午後の3時ですよ、さっきお昼を食べたばかりでしょう。 と釣られたのか、アイリーンも台所からご飯を盛って食べ始めます。 悩みというものがないのか、無心に食べます。 食べているときは、静かです。
 とっつぁんが、ジンの匂いを嗅ぎつたのか、1杯飲ませてくれと来ます。 片足をかばった歩き方です。 ケガでもしたのかな、と思ったら、痛風で足が痛いのだそうです。 だったら飲むなよ、と言いたいところですが、自己責任ですからね。
 今朝とっつぁんは、リビングに寝たまま起きてきません。 アイリーンが、私の痛風の薬を、とっつぁんに飲ませていました。 私も日本で痛風でしたが、こちらへ来てからは、尿酸値が4台に落ち着いています。 現在、薬は服用していません。





 きょうも、また曇り空です。 ガキどもがいなければ、とっつぁんがいます。 足の痛みで動けないのでしょう。 気持ちよさそうに寝ています。 きょうもジンを飲ませてやりましょう。 痛みには、アルコールです。 


2008年7月4日(金) くもりくもり
ビタミンE

 きのうのお昼、ガキどもが昼飯を食べに、家に戻ってきました。 おかずは、肉抜きの八宝菜です。 中華丼の上に乗っている、あんかけの野菜ですね。 どうしたのだ、デッカチ君が食べません。 野菜が苦手なのか、とろりがダメなのか。
 いい味していますよ。 まさに中華料理そのものです。 作ったのは、ラニーです。 台湾に出稼ぎしているときに覚えた一品でしょう。 なるほど、フィリピン料理しか食べたことのないデッカチ君には、無理があるのでしょう。
 野菜なんか食べないフィリピン人です。 コテコテの油まみれの肉と、てんこ盛りのご飯を愛するフィリピン人です。 八宝菜は、あまりにも上品すぎます。 気品がありすぎます。 あまりにも気高い八宝菜に、圧倒されたのでしょう。
 食べる食べないは、自由です。 替わりのおかずはありません。 嫌なら、ご飯に醤油でもぶっ掛けて食べて下さい。 飯を喰い終えた娘ガキが、鍵の掛かった私の部屋をノックします。 ノートがどうのこうのと言っています。
 ノートでも部屋に忘れたか、と思いドアを開けてやります。 ツカツカと部屋に入るなり、アイリーンの財布から20ペソをかっぱらい、サンキューと言って出ていきます。 なんだあいつは、と唖然とする私です。
 ビールでも飲もうかな、と玄関先に出ると、なんかの葉っぱが置いてあります。 これなぁに、と聞けば、芋の葉っぱだと言います。 ふ〜ん、と感心していると、きょうのおつまみだと言います。 毒じゃないだろうな。
 芋の葉っぱを茹でて、本当に持ってきました。 食べるのを躊躇(ちゅうちょ)していると、ビタミンEがいっぱいなのよ、と言うアイリーンです。 どれ、とひと口、なんだホウレン草の味じゃないか、醤油をかけて頂戴ね。
 生の芋の葉っぱは、ウサギやハムスターの餌です。 それをなぜ私に食べさせるのか、そもそも芋の葉っぱなんて、戦後の食糧難の時代の食べものでしょう。 いいです、そのビタミンEという響きに免じて、頂きましょう。
 なんか静かだなと思ったら、チビガキが、裏庭で水遊びをしているのですね。 私が、飲み終えるまで遊んでいなさい。 さて、ビタミンEでビールを飲みましょう。 八宝菜でビタミンは摂りましたが、まあ、いいでしょう。



 左足親指付け根が、3倍にも膨れ上がった痛風のとっつぁん。 医者に行けというのに、農場へと行ってしまいました。 痛風は贅沢病だ、とっつぁん。 農場で、毎日宴会でもしたのじゃないのか。 米成金ですからね。
 きょうのビタミンは何かな、牧草を湯がくなんて言うんじゃないでしょうね。 勘弁して下さいよ。


2008年7月5日(土) くもりくもり
生き甲斐

 きのう、お昼休みに、食事ために家に戻ってきたデッカチ君です。 ラニーに、60ペソ頂戴と、お金をねだります。 何に使うのかといえば、床屋に行くのだそうです。 ふつう床屋代は50ペソですが、なぜ60ペソなのでしょうか。
 理由は簡単です。 人の3倍大きな頭ですから、割り増し料金を取られるのですね。 ところがラニーは、お金がないからと、床屋代をあげません。 隣にカリスマ美容師の、ビコールワイフがいたので、デッカチ君の頭を刈るために、ワイフを呼びます。
 ワイフが選んだ道具は、私が日本から持ってきた、高性能充電式アタッチメント付きバリカンです。 一気に、丸坊主にするつもりなのか、毛の長さを調節するアタッチメントを外します。 あわや、お坊さんの頭にされてしまうのか。
 危険を察知したデッカチ君は、もう家の中にはいません。 床屋に行きたいと言ったのは君だろう、デッカチ君、いさぎよくワイフの手に掛かりなさい。 そんなどさくさに紛(まぎ)れて、娘ガキが、私の部屋にかっぱらいに入ります。
 アイリーンの財布を探します。 でもありません。 あたり前です、アイリーンの財布は、私のポケットの中に入れてあります。 気の済むまで探しなさい。 ないと分かったのか、地団駄を踏んで部屋を出て行く娘ガキです。
 タコ坊主のルピンが、妹のエンジェルの誕生日のために、リッキーとマニラに出かけました。 また一人取り残されたケチ女房です。 ラニーに負けじと、やけ食いをして、平常心を取り戻そうとします。





 きょうは、アイリーン博士の田んぼに、ピクニックに行きます。 この前、苗は植えたそうです、と書きましたが、まだ植えていなくて、本日植えるのだそうです。 雇った農夫達がサボらないように、監視をするのです。
 監視なら、玄関先で毎日していますので、お手の物です。 38口径の水鉄砲を、肩から吊るしたホルスターに収めて、ジンの大瓶を持って出かけます。 まてよ、きょうは土曜日、ということは、バカガキどもも一緒ですか。
 農夫達の働く横で、宴会なんかやっていていいのでしょうか。 いや、監視です。 きびしい監視では、農夫も緊張します。 盛り上げて、楽しく仕事をさせなければなりません。 ゴタクはいいから早く行けと、それもそうですね。   


2008年7月6日(日) くもり
パパイヤと雑草のスープ

 きのうは、アイリーンが借りた田んぼに、苗を植えるというので行ってきました。 朝から、マリカーをいじめているデッカチ君は、置いていくことにしました。 なんで僕を連れて行ってくれないの、とあたり前だろう、このアンポンタン。
 田んぼの入り口で、トライシクルを降ります。 田んぼのあぜ道は、腰まで浸かるほどのぬかるみです。 痛風のとっつぁんの、水牛に曳かせた大八車で、奥へと入って行きます。 10分も行けば、とっつぁんの小屋があります。
 農夫達は、田植えをしています。 農夫達には、昼飯とおやつを出さなければなりません。 そろそろお昼です。 食事の支度を、しなければなりません。 炭を熾そうとするアイリーンが、あっ、あなたのおかずを忘れてきた、と言います。
 なっ、なにぃ〜 ! 農夫のご飯とおかずはあります。 それに、3時のおやつもあります。 農夫のおかずは、わずかばかりの豚の内臓の煮込みに、パパイヤと雑草のスープです。 スープをご飯にぶっ掛けて食べます。
 しょうがないでしょう、あなたもスープで食べてねと、はい、分かりました。 忘れた私のおかずは、焼き鳥の、ねぎまの串と、チーズ入りのウインナーです。 ねぎまは、塩で焼きます。 それがなぜ、パパイヤスープになってしまったのでしょう。
 とっつぁんのところで働く、女の子が2人、腹を空かせてやって来ました。 アイリーンが、飯を食わせてやり、家から私のおかずを持ってきてね、と言いつけます。 素直に取りに行く、女の子2人です。
 しばらくして、私のおかずも来ましたが、もうお腹1杯です。 3時のおやつにたべましょう。 農夫の3時のおやつは、ラーメンとパンです。 私は、ねぎまとチーズウインナーです。 こうでなくてはいけません。
 




 家へ戻れば、なんだ、この静けさは。 なにっ、デッカチ君を連れて行かなかったから、膨れてオロンガポに帰ったか。 いいことだ、しかし、いじめることは大好きでも、いじめられることには滅法弱い、アンポンタンですね。
 今朝も静かだ。 このまま消えてくれば、みんなどれほど喜ぶことか。 いつまで続く静寂かは分かりませんが、今後もバカは、どこへも連れて行かないことにしましょう。 きょうは雨です。 デッカチ君の涙でしょうか。
   

2008年7月7日(月) 晴れくもり
巨匠再び

 びっくりしました。 いきなり、 巨匠のhiroさん から、10年ぶりの電話です。 これから行くから、大丈夫でしょうと、私は、大丈夫てすが、hiroさんこそ大丈夫なのですか。 日本からの、お友達を連れてくると言います。
 お友達が、お嫁さんを探しているので、用意しておいてね、っておいおい、それが10年ぶりの話ですか。 まあ、言われれば、その辺で調達しておきましょう、ということで、17才の女の子を、準備して待ちます。
 hiroさん1人ならまだしも、お客さんが来るとなると、多少の準備をしなければなりません。 食材や経費は、お客さん持ちなのでいいのですが、急の訪問ですから、簡単なものになります。 近所から手伝いも雇います。
 さあ、準備万端になったところへ、巨匠がお友達を連れて、バスでやって来ました。 その前に、デッカチ君が、戻って来ていたことを、付け加えておきましょう。 ビールで乾杯をして、ジンを飲む巨匠と私です。
 少し酔ったころ、お嫁さん候補にご登場願います。 17才ですからね、恥かしいのでしょう。 話は弾みません。 アイリーンやラニーを呼んで、盛り上がりを図(はか)ります。 とそこへ、 サーファーのSATORUさん 夫妻が現れます。
 もう、宴会ですよね。 飲めや、騒げで、どうなったのでしょうね、お見合いは。 私は、知りませんよ、ジンの大瓶が2本も空になったのですから、覚えているわけもありません。 真面目なお見合いの席で、ありですか、こんなことが。
 今朝、アイリーンにどうだった、と聞けば、女の子は、考えておくという、含みのあるお言葉だったそうです。 考えてくれるだけ、大成功と思うしかありません。 あとは、上手くいくようにお祈りするだけです。





 皆さん、ありがとうございました。 巨匠一同、お客様には、ご迷惑をお掛けいたしましたことを、お詫び申し上げます。 まあ、飲んだ席ですから、無礼講ということで、大目に見て下さればと思います。
 さて、オロンガポから戻ったデッカチ君、何のためのオロンガポかといえば、床屋に行ってきたのです。 この贅沢野郎ですよね。 きょうも、田植えの続きです。 田んぼへ監視に行かなければなりません。 二日酔いなんのそのです。    
 

2008年7月8日(火) くもりくもり
タニシの卵

 きのうも、田んぼの監視に行ってきました。 監視といっても、農夫達の飯を運ぶだけです。 田んぼの入り口で、とっつぁん送迎の、大八車を曳いた水牛を待ちます。 ふと、あぜ道を見ると、5トンはあろうかと思われる、岩石が転がっています。
 山の中ではありませんから、岩石などあろうはずもありません。 アイリーン博士に、あれは、誰かが持ってきて置いたのか、と聞けば、なんと、ピナツボ火山が爆発したときに、飛ばされてきたのだと言います。
 5トンもの大岩が、何キロも飛びますか、そして都合よく、田んぼのあぜ道に落ちますか。 はい、とっつぁんが来ましたよ。 田んぼの小屋へと急ぎましょう。 時速1キロの、馬力だけの水牛カーで、小屋へと向かいます。
 昼飯のおかずは、豆のスープと煮魚です。 なんでも食べる、元気な農夫達です。 昼飯が終われば、農夫はお昼寝です。 なんとも、のんびりと時は流れます。 アイリーンは、種苗のある田んぼに入り、タニシ取りです。
 周りの草に、ピンク色の卵のようなものが、たくさんあります。 博士、これは何の卵ですか、と聞けば、タニシの卵だと言います。 タニシは、草の茎に卵を産み付けるのてすね。 触ってみたら、ねっとりとしていました。
 3時のおやつは、この日もラーメンです。 量を多く見せるために、多めのお湯で茹で上げます。 味が薄くなりますから、塩をぶち込んで調整します。 15分も置いておけば、麺も伸びてちょうどよくなります。





 田植えも、あと1日は掛かるでしょう。 そのときは、また田んぼへ行ってきます。 きょうは、少しおとなしく過ごしたいと思います。 


2008年7月9日(水) 晴れくもり
病気の娘ガキ

 お昼時には、学校から昼飯を食べに戻る、ガキどもです。 ガキどもが戻る前に、部屋に鍵を掛けて、ガキの乱入を防ぎます。 とくに娘ガキは要注意です。 部屋の外では、やかましく飯を食べる、ガキどもの笑い声。
 飯も食べ終えたのでしょう。 私の部屋を、ノックもせずに、ドアのノブをガチャガチャと回すバカがいます。 開かないと分かれば、ドアを蹴たぐるバカです。 お金とお菓子をかっぱらいに来た、娘ガキですね。
 入れないので、面白くない娘ガキです。 アイリーンとラニーに、お金をねだりますが、アイリーンの財布は、私の部屋の中です。 母親のラニーが、お小遣いをあげればそれでいいのですが、何を考えているのか、お小遣いは与えません。
 ふたたび、私の部屋が攻撃されます。 何度もドアを蹴たぐるバカガキです。 あきらめたのか、午後からの学校は、ずる休みです。 熱があると、いつもの仮病です。 私には分かります。 学校を休んで、お菓子を食べようという魂胆なのですね。
 午後から、アイリーンの財布をポケットに入れて、玄関先でビールです。 娘ガキは、さっそく私の部屋に忍び込み、バナナとお菓子をかっぱらっていました。 それだけのために、学校を休むという、とんでもないガキです。
 そう、ラニーが、お小遣いをあげれば、すんなりと登校したのです。 かっぱらいもやめるでしょう。 お金を頂戴とか、お菓子を頂戴と言えば、あげないような私ではありません。 人の部屋から、だまって持っていくという根性、いやですね。
 きょうも、昼は部屋を閉ざしますよ。 娘ガキの、かっぱらい癖を直すためです。 なぜ部屋に入れてくれないのかを、考えてもらいたいと思います。



 ラニーも大変です。 前は、娘ガキだけでしたので、娘ガキと私の朝食は、アイリーンが作っていました。 爆睡大好きのラニーは、10時まで寝ていられました。 ところが、デッカチ君の登場で、生活は一変です。 
 2人の子供の、朝食を作らなければなりません。 早起きをして、いやいやでも、作らなければなりません。 いいお荷物を背負ったわけで、かなり頭にきていると思いますよ、お小遣いどころではないのでしょうね。
 きょうも元気に出かけた、デッカチ君と娘ガキです。 きょうは、なにが面白くなくて帰ってくるのでしょう。 内弁慶なので、家で暴れる、バカ兄妹です。
   

2008年7月10日(木) 晴れくもり
餃子の皮の物語

 お昼ご飯 なんにする、と言うので、何でも、と答えると、餃子の皮があるよと言います。 あっそう、じゃあワンタンメンにしましょう。 ということで、餃子の皮にひき肉を包み、インスタントラーメンと一緒に煮て、お昼はワンタンメンでした。
 餃子の皮が余ります。 しょうがない、餃子を作りましょう、ということになりました。 白菜はある、ニラはない、ネギはある、ということは、白菜とネギとひき肉の餃子になります。 餃子の中身なんかは、お好みでいいのですよね。
 じゃあ、私はビールを飲んで待っているから、おいしいおつまみを作ってね、と言うと、ブタに餌をやるから、あなたが作ってよと言います。 ブタ小屋の掃除をするのであれば、作らないわけにはいきません。
 暑い台所で、白菜とネギとニンニクを、みじんに刻みます。 白菜に塩を振って、出てきた水分を絞ります。 ひき肉と調味料を入れて混ぜ合わせれば、はい、具の出来上がり。 皮に包んで、はい、餃子の出来上がり。
 焼きに入ります。 フライパンに油を、おっと多めに入れすぎました。 いいでしょう、揚げ餃子にしましょう。 サクサクとクリスピーな歯ざわりは、ビールのおつまみにぴったりです。 揚げ餃子にしては、油が少ないかな。
 少ない油での揚げ物です。 フライパンを傾けて、油を片寄らせて、まんべんなく揚げます。 餃子が、恥かしそうに色付いてきます。 最後に強火で、カリッと仕上げて完成です。 揚げ餃子が、黄金色に眩しく輝きます。
 玄関先でビールを飲んでいると、ラニーが覗いています。 餃子が食べたいのでしょう。 ひとつ食べなさいと言うと、台所から野菜スープをかけた、てんこ盛りのご飯を持ってくるではありませんか、1個だけですよ、ラニー。
 アイリーンも、ご飯を持ってきました。 苦労して作った揚げ餃子も、私の口に入ったのは、たったの2個だけでした。



 餃子のストックは、冷凍庫に入れておきましたから、きょうも餃子でいけます。 マリカーは、風邪で鼻水ダラダラです。 ティッシュをあげても、着ている洋服で鼻水を拭いています。 風邪をうつされないようにしないといけませんね。
 きょうも、カラバウごっこでもして、健康的に遊んで過ごします。


2008年7月11日(金) 晴れくもり
マリカーと過ごす午後

 きょうは、学校が休みなのでしょうか、ガキどもが家に閉じこもっています。 ということは、3連休になるのですか、勉強もせずに、これでは頭が悪くなるはずです。 3日間、隠居ガキと過ごさなければなりません。
 きのうアイリーンが、ネットの支払いと買い物に、オロンガポへ行ってくると言います。 昼飯を食べに戻っていた娘ガキが、それを聞きつけます。 午後から学校があるというのに、一緒にオロンガポへ行くとごねる娘ガキです。
 もう学校になど、行く気はありません。 ラニーの部屋でシーツに包(くる)まって、学校行きのトライシクルをやり過ごします。 そんなことで、娘ガキが、まともに学校へ通ったのは、今週2日だけでした。 バカでしょう。
 アイリーンと娘ガキが出かけて、私は玄関先でビールです。 ホステスに、マリカーを指名したわけではないのですが、お菓子のチップ欲しさに、横に座るマリカーです。 風邪のために、目やにと青洟(あおばな)での接待です。
 無理しなくていいんだぞ、マリカー、お菓子はあげるから寝ていなさい、と言っても、接待をやめません。 鼻水を、私の服で拭おうとします。 やめなさい、過剰なサービスは、と言っても、ひとり盛り上がるマリカーを、止めることはできません。
 うるさくて、落ち着いて飲めません。 タバコはぶん投げるし、マッチはばら撒くし、カメラをつかめば離しません。 マリカー、おあいそだ、勘定してくれ。 なにっ、サービス料と税込みで5ペソか、また来てやるからな。
 オロンガポから2人が帰ってきたのは、午後の9時です。 私の晩飯は、もちろんハンバーガー1個だけです。 なにも買って来ないよりは、いいでしょう。
 


 さてきょう、ガキどもは、相変わらずのバカです。 勉強はしない、文句は垂れるで、家の中で奇声を上げています。 なにが面白くないのか、大自然がすぐそこにあるというのに、家の中にいても発散しないでしょう。
 きょうは、晴れ渡ったいい天気です。 湿気もなくカラリとしています。 絶好のビアガーデン日和ですね。 午後からオープンです。 
 

2008年7月12日(土) 晴れくもり
吐けばお腹も空くだろう

 水道代の請求書を持って、職員の人がやって来ました。 近所の分も置いていくから、あとで渡しておいてと、2〜3軒分の請求書をアイリーンに渡します。 この家の水道代はと見れば、800ペソです。 いつもの金額です。
 隣近所はと見ると、なんと2,500〜3,000ペソの請求額です。 なんでこんなに高いのか、考えられることは1つです。 井戸水を使っていないのでしょう。 隣の家は、アメリカ人が、そこの娘と結婚して建ててあげた家です。
 当然、維持費や公共料金は、アメリカ人持ちなのでしょう。 湯水のように水道水を使っているのでしょうね。 湯水のように使わなければ、こんな高額な請求はきません。 私の家の、3〜4倍もの金額です。 それも、隣の家でです。
 アメリカ人とそこの娘は、海外に暮らしていますので、隣の家には、おばあさんと親戚しかいないはずなのですが、どうせ人の金、贅沢三昧をやっているのでしょう。 2階建ての、そんなには大きくない家ですね。 
 もう1軒、高額な請求書の家も、似たような境遇の家です。 そんなことを考えながら、玄関先で飲んでいると、昼寝から起きた風邪ひきマリカーが、ラニーに抱えられて、庭先で吐いています。 吐けばお腹が空くのでしょう。
 私のおつまみのウズラの卵を、5個もペロリと食べてしまうマリカーです。 娘ガキも残り全部を食べます。 食べれば元気を取り戻します。 ウズラのパワーで、元気になるのはいいのですが、私のおつまみは、どうしてくれるのだ。



 きょうは、雲はあるものの、暑くなりそうな1日です。 でも、不安定な天気ですから、午後からはどうなることか。 午前中停電がありましたので、アップする時間が遅くなりました。 インフラの悪い国ですから、しょうがありませんよね。    
  

2008年7月13日(日) くもり
青いリンゴ

 きのうは、ジンを緑茶で割ってみました。 あざやかな、緑色の飲み物が出来上がります。 ジンリョクチャです。 緑茶の香りのほうが強いのか、ジンの匂いはほとんどしません。 ということは、飲みやすいということですね。
 たまにくる、メイドのおばさんは、とっつぁんの妹です。 そのおばさんが、17才の娘を連れてきました。 長女は、この前バレットで、アメリカ人と式を挙げましたね。 その妹です。 なんと誕生日が、アイリーンと一緒の日なのです。
 誕生日は来月ですが、一緒にここで、パーティーに参加するそうです。 彼女は、誕生日がきて18才になるわけですね。 ミンダナオの学校に通っているそうで、卒業も近いのでしょう。 10月までオロンガポ周辺で、就職活動をするという話です。
 もちろん、いい人がいれば結婚したいと、純情な乙女心も覗かせます。 かわいいじゃありませんか。 よし、おじさんが一肌脱いでやろう、で、どんな人がいいの。 なになに、ハンサムでシャイで優しくてお金持ちの人。 となるほど田村正和ですね。 
 理想は高いほどいいのです。 まだ若いのですから、妥協はダメですよ。 まあ、これからの長い人生、結婚はゆっくり考えるとして、就職が決まらなければ、ビアガーデンの専属ホステスで雇ってあげますからね。
 うまいね、ジンリョクチャ、もう1杯ね。





 いいですね、青いリンゴです。 摘むには、まだ少し早すぎますかね。 でも、付き合っているいるうちに、すぐに大人になるのでしょう。 夢見る年頃です。 なんて、いまの娘は早熟ですから、そんなこともないのでしょうか。
 窓の外は雨です。 ぐずついた天気です。 ガキどもも、家の中でくすぶっています。 そんなことで、きょうも1日が始まります。
  

2008年7月14日(月) くもりくもり
ぐうたらの極致

 隠居ガキが、ゴロゴロと寝転がる日曜日の朝。 マリカーの姿が見えません。 隠居兄妹が、やることがないので、マリカーをいじめて泣かせてしまったのです。 怒ったビコールワイフが、農場へマリカーを連れて行ってしまったのですね。
 ビコール一家は、全員農場です。 ますます暇になる、隠居老人のようなバカ兄妹です。 やることといえば、テレビ、火遊び、動物虐待です。 一歩も表に出ません。 一頁も教科書を開きません。 休みの丸3日間、食べて寝るだけです。
 友達のところにも行かないし、友達も訪ねて来ません。 これが健全な子供の生活なのでしょうか。 勉学やスポーツに励む、ということはないのでしょうか。 フィリピン社会の縮図です。 のんべんだらりと育った人間の、寄せ集めの社会です。
 午後から玄関先に出て、ジンを飲みながら、マリカーの出勤を待ちます。 アイリーンが、冷凍庫にあった、餃子を焼いて持ってきます。 ガキどもに、食べるかと聞いても、食べないと言います。 べつに無理強いはしません。 
 アイリーンと餃子をおいしく食べたあと、なんか物足りないということになり、ピザを焼くことになりました。 ネットでレシピを見て、ピザの生地から作ります。 ドライイーストなどはないですから、硬い生地です。
 焼けばクリスピーで、おいしくなるでしょう。 生地を丸く伸ばして、ケチャップを掛け、具をトッピングします。 おお、いい感じです。 よし、アイリーン、最後にチーズをトッピングだ、と言うと、ないと言います。 えーっ、ピザですよ。
 なんと、チーズは、トッピングしたウインナーの中に入っているのだ、と言います。 そういう考えだったのですか、最初に確認しておくのでした。 まあいい、マヨネーズをチーズの代わりにぶっ掛けて、焼きに入ります。
 焼くこと10分、いい仕上がりです。 見た目はピザです、生地もサクサクです。 ただし、ビローンと伸びるチーズがありません。 でも、ガキどもも、奪うようにして食べていましたので、これでよしとしましょう。
 ガキどもが、ピザをほとんど食べてしまいましたので、今度はホットドックの調理パンを作ります。 キャベツを炒め・・  と、1日こんなことばかりでした。



 きょうは、月曜日。 うれしい学校の始まりです。 隠居暮らしのガキどもも、嫌々、渋々と学校へ行きました。 外は涼しい曇り空です。 思う存分昼寝が出来ます。 まずは、ひと眠りしてからです。
 

2008年7月15日(火)
裂迫の気合

 沖縄の南に発生した、熱帯低気圧のせいでしょうか、きのうは1日中、強い雨が降り続きました。 熱帯低気圧は、ほとんど移動をせずに停滞したままです。 そんなこともあり、きょうも曇り空の、ぐずついた天気です。
 台風ではないのですが、ここの人は、台風だと思っています。 いや、思い込んでいる、といったほうが いいでしょう。 台風は、仕事を休める口実になります。 現に、学校が、台風のために休校だそうです。 なんだよそれ、嘘だろう。
 こちらの気象情報などは、いい加減なのでしょうね。 ちょっと強い雨が降れば台風です。 仕事など、もともとやる気がないのですから、平気で休みにします。 台風じゃないんだから、働けよお前ら! 怠けるのも程々にしろよ、まったく。
 きのうは雨に煙る中、玄関先でビールです。 雨足が弱まることはあっても、晴れ間の覗くことはありません。 いつものようにマリカーが横に来て、私のくつろぎをぶち壊します。 この日は、竹の棒を持ってきました。
 竹の棒を上段に構えたか、と思った瞬間、オチョ〜ッ! という裂迫の気合と共に、強烈な面が私の顔面を襲います。 あわや直撃かと思いましたが、剣道の心得のないマリカーです、そう簡単には当たりません。
 そのあとも、面、胴と、なにをやっているのだマリカー。 なんだ、ハエを追い払っていたのか、びっくりするじゃないか、ビコールワイフの血が騒いだのかと思ったぞ。 少し休みなさい、つまみのオーダーだマリカー。



 きょう、学校が休みのガキどもは、何をしているのかといえば、玄関先にたむろして、ギャンブルに興じています。 ビコール家の兄弟もいますので、そのうち大喧嘩になるのでしょう。 デッカチ君は、イカサマ師ですからね。
 風もなく、雨もあがり、爽快な日なのですが、なんで、こんな日を休みにするのでしょう。 最高の勉強日和ですよ。 朝からギャンブルに現(うつつ)を抜かす、愚かなバカガキどもです。 フィリピンの将来を担(にな)うガキどもですよ。   


2008年7月16日(水) くもりくもり
台風7号で休校だと

 熱帯低気圧は、ルソン島の北東の海上で進化して、台風7号になりました。 このまま北上して、日本へ向かうのではないでしょうか。 十分に注意して頂きたいと思います。 ルソン島は、雨の影響くらいで、なんの心配もありません。
 それなのにですよ、きょうも台風で、学校が休みだと言うのですよ。 確かに台風ですが、沖縄を直撃する台風ですよ。 ここは沖縄じゃないだろう。 休む口実ばかり探していないで、仕事をしろよ、働けよ、この ボケのボンクラ花盛り。
 きのうは、曇り空の涼しい1日でした。 玄関先に涼みに出れば、ガキどもが所狭しと遊んでいます。 おい、お前らはゲージの中のネズミか。 狭い玄関先で遊んで、何が楽しいのだ、すぐそこに、農場でも、川でもあるだろう。
 まったく一歩も表に出ません。 これはもう特技というしかありません。 ご隠居さんでも、散歩くらいは出かけるでしょう。 老人よりも、行動力がないとは、まるで私みたいではありませんか。 おやっ、私もそうでしたね。
 涼しい日には、ジンを緑茶で割ります。 鮮やかな緑の液体に、涼しさも倍増します。 なんで横にガキどもが、そうか台風だったのだなと思いながら、空を眺めます。 なんだよ、いまにも晴れそうな空じゃないか。
 ガキどもがうるさくて、落ち着いて飲めません。 早々に切り上げて、部屋で寝ていると、ガキどもが乱入してきます。 こんな狭い部屋に来て、なにが楽しいのか、表で遊んで下さいね。 勉強しましょうね。



 なんだ、学校が休みなのに静かじゃないか、ガキどもは何をしているのだ、と見に行けば、きょうは、リビングで、寝たきり老人をやっています。 お前ら、たいがいにしろよ。 朝から何もしないで、ゴロゴロくつろぐガキが、どこにいるのだ。
 きょうは、台風だということですから、私も家の中でゴロゴロして、台風の過ぎるのを待つことにします。   
  

2008年7月17日(木) くもりくもり
前代未聞

 台所で、ケチ女房が怒っています。 どうしたのだと見に行けば、床が水浸しです。 台風で床上浸水でもしたのかな、とそんなわけはありません。 裏庭に通じる扉の外では、デッカチ君が、井戸水ポンプでシャワーをしています。
 娘ガキや落第生のアディンが、台所にいたので、それ目掛けて台所に水をぶち撒けたのですね。 床は、タイルですから、水を撒いたからといって、どうとなるものではありません。 でも、濡れたタイルは、非常に危険なのですね。
 知らずに歩けば、滑って転びます。 打ち所が悪ければ、そのままあの世への旅立ちになります。 ケチ女房の怒る理由も、そこにあるわけです。 怒ったところで、聞く耳を持たないバカオカマです。 懲りもせずに、水をぶち撒き続けます。
 騒ぎを聞きつけ、リッキーが駆け付けて来ます。 リッキーが居たとは、さすがのバカも気付かなかったのでしょう。 気付いたときには、後の祭りです。 殴りやすい、でかい頭を、いやというほどリッキーにぶん殴られます。
 それはそうです、滑って転んでからでは遅いのです。 厳重注意です。 なにせデッカチ君は、木造のアパート育ちですからね、タイルの危険性などは認識していません。 雨も降らないのに、床上浸水の被害に遭うという、前代未聞の話です。
 おっと、ここで停電です。 1時間のロスです。 早めに仕上げたいと思います。 それで、午後からが、静かなのですよね。 昼飯を食べたあと、ガキどもは、寝たきり状態です。 夕飯時までお昼寝です。 
 これまた、昼寝の時間が6時間という、前代未聞の、ぐうたら生活のガキどもです。



 調理用バナナをサバといいます。 そのままでも食べられますが、茹でたほうがおいしいのでしょう。 アツアツの皮をむいて食べてみます。 この味は、芋ですね。 でも噛んでいるうちに、バナナの酸味と甘味が出てきます。
 私は、半分で大満足でした。 お腹を膨らませるための食べものと、理解すればいいでしょう。 きょうは、台風も通り過ぎたということで、通常の生活が始まっています。 きょうこそは、のんびりと出来るでしょう。 


2008年7月18日(金) くもりくもり
黒い絨毯

 最近、夜、涼しいというか、寒く感じられます。 毛布を掛けないと、寒くて寝られない日もあります。 連日の雨、ということもあるのでしょうね。 昼間は、快適に過ごせますが、黒の集団が攻めてくるのには、参ってしまいます。
 黒の集団、ハエですね。 どこから湧いてくるのか、玄関先のテーブルの上には、50匹以上のハエが飛び交っています。 蚊のように、チクリと刺さないからまだいいのですが、うるさいし、うっとうしくてしょうがありません。
 手で追い払っても、切がありません。 そこで、掃除道具のハタキのようなものを作り、振り回せば、多少の効果はあります。 テーブルの上くらいのハエでしたら、ハタキを2往復もさせれば、追い払えますが、またすぐに、集まってくるのですね。
 ハエが集まるのには、それなりの原因があるのだろう、と調査をすれば、床に黒い絨毯があります。 よく見れば、ハエの塊です。 もぞもぞと集団で蠢(うごめ)いています。 何にタカっているのだと、ハタキを一振りします。
 出てきたものは、チョコレートのかけらです。 マリカーにあげたチョコレートです。 ボロボロこぼしながら食べたのでしょう。 これはもう、玄関先を大掃除するしかありません。 でも面倒くさいので、もちろんやりません。
 きっとハエのボスがいるのだろう、女王蜂みたいな、女王バエがいるに違いない。 そいつを叩けば、ハエどもも飛散するのだろうと、女王バエを探します。 いたっ! でかい黒光りのする女王バエだ。 とよく見れば、またマリカーか。



 ブタの買い付けに、お客さんです。 キロいくらと相場があるのですから、値切っても無駄です。 相場よりも1,000ペソも下の値段を提示されたのでは、話はまとまりません。 とっととお引取り願うしかありません。
 きょうは、日本からお客さんが来て下さる予定なので、何かと忙しくなると思います。 さて、準備でもして、待つことにします。 
 

2008年7月22日(火) 晴れ晴れ
暑いですね

 暑い日が続いています。 日本からのお客さんもお見えになり、しばらく日記を休んでいました。 お客さんは、近所のホテルに、3泊されてお帰りになられました。 フィリピンには、2週間滞在されて、いろいろなところを回られたみたいです。
 カステリオスのタマさん も、偶然見えられて、楽しい話で盛り上がりました。 どこかへ出かけますか、と思っても、海とか、プールしかありません。 田舎ですからね、我慢してもらわなければなりません。
 さてきのう、お客さんを見送ってから、部屋でお昼寝をしていました。 すると裏庭で、アイリーンとケチ女房が、私を呼びます。 ロクなことじゃないだろう、と裏庭に行けば、バナナの木をへし折っています。
 要するに、へし折るのを手伝え、ということみたいです。 木の上を見れば、たわわに実ったバナナの房があります。 房を取るのに、バナナの木をへし折るのですか、なにか違うような気がしますが、まあいいでしょう。
 中途半端にへし折った木から、バナナの実をもぎ取ります。 調理用バナナのサバというやつですね。 茹でると、芋のような味になるやつです。 生でも喰えるというので、ひと口かじると、なんだ、生のほうがうまいですよ。
 甘味を抑えた、上品な味です。
 




 きょうも暑いですね。 太陽が照りつければ、やはり南国です。 夏は過ぎたとはいえ、半端ではない暑さです。 きょうはビールですね。 午後から、涼みます。
 日本からのお客さんと、タマさんには、お礼を申し上げます。 また機会がありましたら、遊びにいらして下さいね。 ありがとうございました。 


2008年7月23日(水) 晴れ晴れ
ついに抜いた伝家の宝刀

 依然として暑い日が続いています。 きのうは、玄関先でビールのはずでしたが、間違えてジンを飲んでしまいました。 そんな間違いをするのか、ってするわけはありません。 ただ、ジンが家にあっただけです。
 ジンを飲むと、身体が温まるのでしょうか、汗が噴き出してきます。 大瓶の3分の1も飲めば、もうたくさんです。 ガキどもが、学校から帰ってくる前に、シャワーを浴びて部屋に鍵をかけます。 表より暑い部屋の中です。
 扇風機を回しますが、生温い風で涼しくなりません。 夏は過ぎたというのに、どういうことでしょう。 夏以上の暑さじゃないですか。 しょうがない、抜くか、伝家の宝刀、今年初めてのクーラーです。
 うぅっ、電気代が、と思いながら、震える手でスイッチをひねります。 ウィーンという軽快なモーター音に合わせて、今年初めての冷気が、クーラーから吹き出します。 やはりいいですよね、みるみる部屋が冷えていきます。
 ジンで火照った身体が、いい具合に冷えます。 ビールを飲んでいれば、クーラーは使わなかったでしょう。 そんな暑い、毎日が続いているフィリピンです。



 きょうも、暑くて昼寝は無理でしょう。 朝から扇風機ですが、温風器のような風ですね。 まあ、南国ですから、いいのですが、私の朝飯が、ウズラの卵 5個だけというのも、これまたビックリですよね。


2008年7月24日(木) 晴れくもり
食中毒

 きのうは、ウズラのゆで卵、5個の朝食で始まる1日でした。 なにか不吉な予感が。 昼飯は、なぜか玄関先で食べることになりました。 最初に、ライスとハンバーグが運ばれてきます。 ちょっと待っていてね、とアイリーンが言います。
 ハエを追い払いながら待っていると、イカ焼きとサラダを持ってきました。 さあ、食事です。 ハンバーグといっても、ハンバーガーのパテですが、それでもご馳走です。 イカは、味付けが薄かったので、私は、少し食べただけです。
 食事も終わり、昼寝をしていると、アイリーンが気持ち悪いと言いだします。 トイレに駆け込み、吐いています。 妊娠ではありませんよ、イカに中(あた)ったのですね。 2回、3回と吐いています。 薬でも飲みなさい、と胃薬を飲ませます。
 私も危ないのではないかと思い、ジンで身体を消毒することにしました。 台所に、前の日に3分の1だけ飲んで置いてあった、ジンを手に取れば、あれれっ、3分の1しか残っていませんよ。 1番おいしい、真ん中の3分の1はどこに。
 まあいいか、と玄関先でジンを飲みます。 本当は、ビールの予定だったのですが、午後から雨模様の天気で、涼しくなりましたので、それに、身体の消毒もありましたので、ジンでいいや、ということになったわけです。
 アイリーンは、具合が悪くて、晩飯を作れません。 しかたがありません、バナナを食べれば腹も膨れるだろうと、晩飯には、部屋にあったバナナを4本食べて、そのまま寝てしまいました。 
 不吉な予感は、現実のものとなりましたが、今朝、アイリーンは、元気にしていますので、心配はいりません。



 今の時季、フィリピンは、湿度が高いのでしょうね。 食べものは傷みやすくなります。 食あたりには、注意して下さい。   
 

2008年7月25日(金) くもり
建設中の米御殿

 朝から雨の田舎街です。 周期的に降るので、またかと思い天気図を見れば、フィリピンの北東の海上に、オギャ〜と、台風の子供が生まれています。 熱帯低気圧ですね、発達すれば台風になります。 停滞すれば、またしばらく雨が続きます。
 きのうもまた、ブタの出荷から始まりました。 バレットのアメリカ人の購入ですので、解体してバレットまで運びます。 ブタの断末魔の叫びと共に、2時間ほどで、すべての作業は終了します。
 午後から、玄関先で飲んでいると、アイリーンが、ビコール家でもブタを飼っていると言います。 ビコール家の、どこにそんなスペースがあるのでしょう。 これは、見てみなければなりません。 カメラを片手に、ビコール家に乗り込みます。
 ビコール家の門の入り口の横に、サリサリがあります。 ここは今、人に貸しているみたいです。 定食屋みたいなことをやっているのでしょうか、目玉焼きや、魚のスープが陳列されています。 ちなみに目玉焼きは、10ペソだそうです。
 いよいよ、ビコール家本宅へと おじゃまします。 一歩中に入ると、あれぇ、前は確か土間だったのに、コンクリートが打ってありますよ。 いつの間に、こんなに綺麗にしたのだ、ペンキでも塗れば、立派な家じゃないですか。
 ところでブタは、と見てみれば、裏の炊事場の横に、小さなブタ小屋があります。 中を見れば、仔ブタが2匹もいます。 よくお金があったな、この米成金! あっ、そうか、米成金だったのでしたね。
 ビコール家にブタがいるとなれば、私の家の裏庭にある、高価なブタの餌を、かっぱらわれないようにしなくてはなりません。 今後は、裏庭にも目を光らせて、巡回警備をしなくてはなりませんね。
 




 きょうは、蒸し暑くなるのか涼しくなるのか、微妙なところです。 朝方、雷が鳴って、雨が降っていましたが、しだいに晴れ間も見えてきました。 でも、熱帯低気圧がありますからね、ビールにするか、ジンにするか、迷うところです。    


2008年7月26日(土)
魔のハイウェイ直線コース

 魔のハイウェイ、そのようなものが、本当に存在するのだろうか。 きのう、玄関先で、豚の生姜焼きをつまみに、飲んでいました。 アイリーン警部と、裏庭の警備の強化について話していると、バキンッ、という音が隣のサリサリから聞こえます。
 庭先に跳び出して、隣のサリサリを見れば、電柱にトライシクルが激突しています。 アイリーン警部! 警部は、事故現場の実況見分をしてくれ。 私は、リッキー刑事を呼んでくる。 と素早い指示を出し、持ち場へと向かいます。
 私は表から、リッキー刑事の部屋の窓を覗きます。 すると部屋の中で、ケチ女房とイチャついているリッキー刑事です。 おい、リッキー刑事、事故だ、の声に、部屋を跳び出すリッキーです。 おい、ズボンをはいて出てきなさい。
 先に現場に到着しているアイリーンに状況を聞けば、トライシクルがフラフラと蛇行運転をして、電柱にぶつかったということです。 運転手が、よろめきながら、サリサリのところまで来て、倒れたといいます。
 お客が乗っていなかったのは幸いです。 酔っ払いか、いや違うようです。 突然のめまいが襲ったみたいです。 意識は、朦朧(もうろう)としています。 しばらくは、寝かせておくしかありません。
 バケツに水を用意して、身体を冷やしてやります。 ケチ女房が、裏庭から薬草を採って来ます。 仲間が薬を買いに走ります。 リッキー刑事は、病人の身体を揺すり覚醒させようとしています。 揺すらないほうがいいんじゃないのか、リッキー。
 しばらくして、意識も戻り、仲間に送られて病院へ行きました。 それにしても、この前の暴走トレーラーと、進入コースが一緒です。 こんど同じような事故があれば、魔のハイウェイ直線コースとして恐れられ、語り継がれることでしょう。
 


 きょうも台風の影響でしょうか、ぐずついた天気です。 そのうえ、ガキどもが休みで、家の中にいます。 鬱陶しい1日になるのでしょう。
 

2008年7月27日(日)
天然シャワー

 台風の影響でしょうか、朝から、強い雨が降っています。 アイリーンの母親の具合が悪く、本日、オロンガポの病院へ連れて行くというので、朝からゴタゴタしています。 そんなことで、きょうは簡単に書いてお終いにします。
 ブタが、また売れました。 1番大きなブタです。 メスのブタで、種ブタにしようと、4ヶ月育てたブタでした。 ブタは8ヶ月で子供を産むそうで、もう少し育てれば親ブタになったのですが、欲しいというものは、売らなければなりません。
 お客さんが、自分のトライシクルに、苦労して積み込んで、お持ち帰りです。 麻酔の注射でも打って、眠らせて運べば楽なのでしょうが、そんなものはありませんから、ブタと格闘して、運ばなければなりません。
 時折強く降る雨の中で、ラニーとケチ女房が、雨水シャワーを浴びています。 全身ずぶ濡れです。 そのあとで、本物のシャワーを浴びるわけですから、雨水シャワーは、無駄なシャワーということです。 遊ぶのはやめなさい。



 さて、雨の日曜日、日曜日は病院がやっているのでしょうか。 まあ、行くと言っているのですから、やっているのでしょうね。 ところで、朝飯はまだかな。
  

2008年7月28日(月) くもりくもり
台湾の台風

 きょうは月曜日、1週間の始まりだというのに、学校が休みです。 理由は、台風が来ているから、っておいおいまたかよ。 台風は、台湾に上陸して、北上中じゃないのか。 まったく、バカもたいがいにしろよ、ですよね。
 きのう、病院へ行くはずだったおっかさんですが、日曜日なので、病院はやっていないだろう、ということになり行きませんでした。 きょうは、行くと思いますよ。 体調の悪さは相変わらずなので、診てもらったほうがいいでしょう。
 きのうのお酒のおつまみは、きのこと雑草のスープです。 きのこは まだしも、雑草は苦くて喰えません。 身体にいいからと、そりゃあ、こんな苦いものですから、身体にいいか悪いかのどちらかでしょう。 私はいいから、おっかさんに食べさせなさい。
 魔のハイウェイから、ドスンという音がします。 ビコール家の前です。 なんだまた事故かと、庭先から覗けば、ネコですね。 ネコが虫の息で倒れています。 そのまま絶命しましたが、屍は、ビコール家の前に、置きっ放しです。
 どこからともなく、煮込み、なんて声が聞こえてきますが、まさかですよね。 写真は撮りましたが、載せられませんね。 ある時は、魔のハイウェイ、またある時は、食材のハイウェイと、七色の顔を持つ、ナショナルハイウェイです。
 学校が休みの本日、ガキどももオロンガポの病院へ行くのでしょうか。 台風が危険なので休校になったわけですから、出歩くバカはいないと、私は思っています。 そう、台湾の台風で休みになったのです。 
 ということは、台湾とルソン島の区別が出来ない人が、お休みを決めている、ということになるのでしょうか。 なんでもいいのですよね、サボれて遊べてタカれれば、休んで陽気に暮らしましょう、というところですか。
 


 病院行きのメンバーが決まりました。 おっかさんはもちろんですが、お供にラニー、そしてなんと、用心棒にはビコールワイフです。 なぜワイフが、まあいいですけれども、無事に戻ることを祈ります。


2008年7月30日(水) 晴れ晴れ
おっかさんの入院

 おととい体調が悪くなり、オロンガポの病院へ検査に行ったおっかさんです。 帰ってくれば、検査結果がよくないと言います。 問題は、血液にありました。 血液の赤さをつかさどる、ヘモグロビンの量が、通常人の20分の1しかないといいます。
 ヘモグロビンがないと、体内に酸素が供給されなくなるそうで、このくらいの値になれば、普通は死んでいるというのです。 婦人病からきているみたいで、不必要に血液が体外に出たのだそうです。 最後は、子宮を切り取らなければ治らないそうです。
 まずは、早急に輸血をして、血液を正常にしなくてはなりません。 そこできのう、輸血のために病院へ行くことになりました。 おっかさんをバスで病院に連れて行って、輸血してと簡単に考えていました。 ところがそうではないのですね。 
 血液を買うには、その分の血液を献血しないと、売ってくれないのだそうです。 患者がA型なら、まずA型の血液を献血します。 その献血をした同量の血液が、そこで初めて買えるのです。 1人、500tくらいの献血になります。
 おっかさんの必要な血液量は6リッターです。 すると、1人、500tの献血で、12人の同型血液の人員を集めなければなりません。 とっつぁんが、農場から人を集めます。 ビコールを入れて、7人集まりました。
 あと5人足りませんが、後日でいいでしょう。 家族全員と、献血者ですから大人数です。 こうなると、バス代よりレンタカーのほうが、安く上がります。 レンタカーを借りて、一路病院へと向かいます。
 人間の血液量というは、体重の、13分の1くらいだそうです。 痩せたおっかさんに、6リッターというのは、身体の血液を、2回入れ替えるほどの量に相当します。 なんとかおっかさんには、耐えて頑張ってもらわなくてはなりません。
 献血者には、もちろんタダというわけにはまいりません。 日当を、1人に200ペソと、昼飯を食べさせます。 午前と、午後に分けて、2回採血されます。 そのあいだおっかさんは、精密検査を受けます。
 午後に献血者に話を聞くと、針を5回も6回も刺されたとか、1リッターは、抜かれたとか、滅茶苦茶な話です。 みんな貧血気味で、フラフラしています。 そばに、バロット(ふ化前のひよこのゆで卵)売りがいたので、バロットで精をつけてもらいます。
 さて、これで、3,500tの血液を買える権利を得ました。 1パック500tです。 1パックいくらなのと聞けば、2,400ペソといいます。 なにぃー! 1パック6千円もするのか。 最終的に12パック必要なのですよ、血液だけで、7万円ですか。
 おっかさんが、病室に入ったというので見に行きました。 大部屋です。 あれっ、個室じゃないのと聞くと、個室は恐いからと、おっかさんが、言うそうです。 偉いなあ、おっかさんは、お金を気遣っているのでしょう。 
 大部屋は、1日200ペソだそうです。 個室になれば、専属医も付きますので、2,000ペソ以上になるそうです。 予想外の血液の高さでしたので、ここは、おっかさんに辛抱してもらいましょう。 両手に点滴では、そばに人がいるほうが、安心でしょう。
 きのうは、ビコールワイフが泊り掛けで看病です。 最初が肝心です。 周りに睨みを効かせておかなければなりません。 今朝は、アイリーンが、交替で出かけました。 きょうの夜は、ラニーとケチ女房です。
 大変ですが、頑張ってもらうしかありません。



 フィリピンでは、薬や点滴のチューブ、注射器まで、すべて自分で買い揃えます。 買えない人は、治療してもらえません。 医者に掛かれずに、亡くなる人も多いわけです。 
 縁があり一緒に暮らしている、おっかさんですので、私に力になれることであれば、何でもやるつもりです。 そして、早く元気になってもらえれば、と思っています。   
 

2008年7月31日(木) 晴れ晴れ
もう1リッター追加

 おっかさんが、輸血のために入院して2日が経ちました。 6リッターの血液という話だったのですが、もう1リッター追加になりました。 あと7人集めて、残りの血液、3,500tを確保しなければなりません。
 血液は、点滴で落としていますので、時間が掛かります。 とりあえず、本日2人の献血者を送り込みます。 1人、500tの献血です。 献血しないと血液を売ってくれない、というのですから連れて行かなければなりません。
 きのうは、昼間アイリーンが、看病に病院へ行きました。 午後の5時に、ラニーとケチ女房に交替の予定でした。 しかし、ラニーとケチ女房が、家を出たのは6時過ぎです。 病院に着いたのが、8時を回っていたといいます。
 オロンガポからの、最終のバスは9時です。 ぎりぎりで、最終のバスに乗り込んだアイリーンです。 最終バスは、隣街止まりです。 リッキーが、トライシクルで迎えに行きます。 家に着けば、もう11時です。
 それまで、私の晩飯などありません。 もう夜も遅いからと、軽くパンを食べて寝ました。 きのう、病院に1泊したラニーとケチ女房です。 交替はどうするの、とアイリーンに聞けば、2人で行ったのだから、もう1泊、つまり2泊してもらうのだと、なるほどね。
 おっかさんは、片腕から常に薬の点滴をして、もう片腕からは、血液と栄養剤の点滴をしている、という話です。 血液500tが落ちるのに4時間、そのあとその腕に、栄養剤の点滴が4時間、そしてまた血液と繰り返し行われているそうです。
 終わるまでには、相当の時間が掛かりそうです。


 
 きょうの、献血者2人は、リッキーが連れて行きました。 あと、5人ですね。 しかし、7リッターの血液を買うために、14人もの献血者が必要とは、驚きですよね。

 今月も、本日でお終いです。 おっかさんの具合が悪くなり、ご心配をお掛けしています。 もう少し回復までには、時間が掛かると思います。 励ましや、お見舞いのお言葉、ありがとうございます。
 日本も、暑い季節ですので、皆さんもお身体には、十分お気を付けてお過ごし下さい。 また来月も、引き続き宜しくお願い致します。
 



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