日記 2008年 9月     



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2008年9月1日(月) 晴れ晴れ
パワーありますね

 きょうから9月ですね。 こちらに住むようになって、2年の月日が流れました。 ひとつの区切りですので、気持ちを新たにして、暮らさなければなりませんね。 そうすれば、違ったことも見えてくるのかもしれません。
 3年目に入る、フィリピンでの生活、今後も宜しくお願い致します。

 きのうも、玄関先で孤独を楽しんでおりました。 飲みものは、ジンです。 一杯飲んで、喉の渇きを潤(うるお)していると、爆音を鳴らした白い車が、塀の外に横付けします。 サーファーのSATORUさん の車です。
 こんな早い時間に、めずらしいなと思っていると、友達が一緒です。 誰かなと見れば、頭に手拭いでねじり鉢巻、それに強面(こわもて)の顔ということは、渡辺謙さんですか。 いよ〜! なんて、パワーがありますね。
 フィリピンの1番暑い時期に、昼間の海で日光浴をした強面ですからね。 そのあと、火傷をして苦しんだと、私は思っています。 SATORUさんは、前の日、オロンガポの謙さんの家に泊まったらしく、夜の街をサーフィンしたそうです。
 ケンタッキーから、たくさんのフライドチキンを買ってきてもらい、家族もご馳走になってしまいました。 謙さんもSATORUさんも、二日酔いだというのに、どこからここまで来るパワーが生まれるのか、不思議ですよね。
 いつものように、飲んで騒いで、楽しい時間を過ごしました。 飲みすぎたのか、気付いたら朝です。 謙さん、SATORUさん、ありがとうございました。 また暇なときにでも、遊びに来て下さいね。



 途中、タマさんのところに寄ってきたそうで、お誘いしたそうですが、奥さんがお出かけとかで、お店でお留守番だそうです。 こんど、遊びに来て下さいね、タマさん。 さて、少し横になって、それからですね。 


2008年9月3日(水) 晴れ晴れ
揚げあたりめ

 さて、暑い日が続くフィリピンです。 きのう、確か、オロンガポの謙さんに、バーベキューのお誘いを受けていたなぁ、と思いながら飲み始めます。 いつだったかなぁ、と思い出せません。 まあ、やる日には連絡があるでしょう、と思い飲んでいました。
 しばらく飲んでいると、何やっているの、と携帯にメールが入ります。 誰からのメールか、分かりませんが、家で酔っ払っています、とメールを返信しました。 それっきり、メールは来ませんでしたが、きのうが、バーベキューの日だったのですね。
 謙さん、皆さん、ごめんなさい。 大チョンボをしてしまいました。 すっかり、日にちを忘れていた私がバカでした。 ご勘弁下さい。 そんなことで、家で1人で盛り上がったわけです。 酒の肴(さかな)は、冷奴とあたりめです。
 冷奴は、アイリーンが、スービック・ベイの食材店で買ってきた、中国産の豆腐です。 それなりの味ですよね。 あたりめは、お土産で頂いたものです。 ランディーが居たので、あたりめを焼いてもらうことにしました。
 あぶれば、それでいいのですが、何を思ったのか、油で揚げています。 おい、ランディー、なにをやっているのだ、あたりめを食べたことがないのなら、調理法を聞いて下さいよ。 あたりめが、香ばしく揚がりました。
 香ばしく揚がった、あたりめを食べてみれば、あれ、うまい。 表面が、サクッとして、中はあたりめそのものです。 ほどよく軟らかく、歯ごたえも丁度いいし、塩加減もいい具合です。 ほんとうかよ、ってお試し下さい。



 ビコール家のサリサリは、人に貸していましたが、お金が払えないということで、立ち退きさせました。 今度は、またビコールワイフが、サリサリをやります。 品数がほとんどありません。 撤退も考えての、品揃えなのでしょう。
 日が照れば、暑いフィリピンです。 きょうも、いいお日様が照りつけています。 玄関先が日陰になるまで、読書でもして過ごします。


2008年9月4日(木) 晴れ晴れ
依頼

 うだるような暑さの本日、いつもの二日酔いです。 二日酔いの身体には効きますよね、この暑さ。 なんで二日酔いかと言えば、すべてはリッキーのせいなのです。 リッキーが、何をやったかですか、分かりましたお話致しましょう。
 さて、玄関先で飲んで、気持ちよく部屋で寝ていた私です。 すると、夜中に、玄関先から話し声が聞こえます。 いや、この声で私は起こされたわけです。 アイリーンが、あなたを誘っていると言います。 まあ、一緒には飲まない私です。
 アイリーンに、私の飲む酒はあるのか、と聞いたところ、冷蔵庫に飲み残しのビールがあるでしょうと、きびしいお言葉です。 で、冷蔵庫を覗けば、ありますね、半分のビールです。 ビール半分では、満足しませんよね。
 玄関先の連中にもあげてもいいから、ジンを買ってきなさい、と頼みます。 これは自分が飲みたいだけの理由です。 さて、ジンが来て、私は部屋で嗜(たしな)んでおりました。 ここからが、始まりですよね。
 玄関先で、酔っ払ったリッキーが、私の部屋に来ます。 なんだ、普段、私の部屋などには、足を踏み入れないリッキーです。 手に、ピストルを持っています。 リボルバー式の拳銃です。 弾も持っています。
 どうしたのだリッキー、と聞けば、塀の外から石を投げた気違いがいると言います。 そいつを、私に撃ち殺してくれというわけです。 こら、自分で撃てばいいだろう、なんで私なのだ、そんなことも聞かず、拳銃に弾を装填するリッキーです。
 大体、塀の外から石を投げる気違いがいたとしてもいい、それを拳銃で撃ち殺す気違いがどこにいるのだ。 それも、私に依頼するか。 きっぱり断り、でもリッキーは酔っ払いです。 一応ここでの役職は刑事ですので、家の周りを練り歩いていました。
 石を投げた犯人は、私はビコールと思っています。 そうでなければ、火器を持ち出すわけもありません。 酔えば拳銃でもマシンガンでもぶっ放す、フィリピンです。 私の家にでさえ、拳銃があるのですから、気を付けて下さいね。
 まあ、面白いことと思い、書いてみました。


2008年9月5日(金) 晴れ
北風と太陽

 きょうも暑い1日です。 午後からいきなり曇り、1時間ほどのスコールで、いくぶん涼しくはなりましたが、とにかく暑いです。 温度計では、部屋の中で35度です。 暑いときには、玄関先で涼むしかありません。
 玄関先で涼んで、外を眺めれば、上半身裸で男は歩いています。 男などどうでもいいのです。 上半身裸の女は歩いていないのか、と探しますが、いるわけはありません。 バスタオルを頭から被り、日除けをして歩くのですね。
 北風と太陽の物語のようにはいきません。 日に焼けるのが嫌な女の人は、太陽が照れば、長袖を着ます。 暑さよりも、美容に気を遣うのが女の人なのですよね。 それ以上、黒くならないであろうと思われる肌でも、暑い日には表に出ません。
 なにげなく、ビコール家を隔(へだ)てているレトロなフェンスを見れば、一部金網が、取り外されています。 なんで、とアイリーンに聞けば、マリカーがここに来るのに、ハイウェイを歩かなければならないからとのことです。
 だったら、最初からフェンスなど設けなければよかったのですが、もし仮に、ブロック塀にしていたら、ブロック塀をぶっ壊されていた、ということでしょうね。 お家断絶にまでした、ビコール一家です。 そろそろ、また何か企(たくら)んでいるのでしょうか。
 常識では考えられないことをやりますからね。 以前にも書きましたが、日本の常識は世界の非常識、ですか、ならばフィリピンの常識は全宇宙の非常識、となるわけですよね。 宇宙人でも住むのが難しい、ということにでもなるのでしょう。



 もう、日本時間で11時を回りました。 私も、そろそろ寝たいと思います。 きょうは、飲みが足りなかったので、夜更かししています。 夜更かしという時間でもないですよね。
 

2008年9月8日(月) 晴れ晴れ
再び納豆

 ここ数日、日本のN博士から、納豆の作り方を教わっておりました。 N博士のNは、もちろん納豆のNです。 納豆を作るためには、大豆と納豆菌が必要なことは、分かります。 でも、納豆が売っていない田舎です。
 そこで、ご親切に、N博士が納豆菌を取り寄せて、送って下さいました。 なんと、温度計と耳掻きまで、同封されています。 大豆は、オロンガポに売っているので、アイリーンに買ってきてもらいました。
 簡単に、作り方を説明すれば、大豆を水に浸けて一晩置きます。 次に、大豆を煮ます。 これでもかと軟らかくなるまで煮ます。 私は、8時間煮ました。 なぜ8時間もとお思いでしょう。 途中忘れて、炭火が消えてしまうのです。
 煮あがった大豆に、耳掻き一杯の納豆菌を、少量のお湯に溶いたものと混ぜ合わせます。 あとは、40度で、24時間発酵させれば完成します。 そのための、温度計ですよね。 クーラーボックスに鍋に入れたお湯を置き、その横に納豆を置きます。
 この、温度管理が大変なのです。 途中何度か温度が下がり、下がった分の時間だけ、発酵時間を長くしなければなりません。 と私は思っています。 24時間経過した夜、納豆を見に行けば、あれっ! 納豆がありません。
 アイリーンに、納豆はどうしたの、と聞けば、納豆が臭いから、出来たものだと思い、冷蔵庫に入れた、というのです。 冷蔵庫を見れば、まだ粘りの少ない納豆が、容器に入って置いてあります。 もう少し発酵させれば、完璧でした。





 売っていないものは、作るしかありません。 これからも、納豆作りは続きます。 そのうちコツをつかみ、美味しい納豆が出来るものと思っています。 保温するお湯は、アイリーンが電気ポットで沸かしたものです。
 どこで沸かしたかって、そりゃあ、ビコールハウスで沸かすのです。 電気代が勿体ないですからね。 
 N博士、アドバイスをありがとうございます。 今後も、なにかと質問させて頂きます。 その時には、宜しくお願い致します。 一袋で、納豆を60キロも作れる納豆菌です、N博士に感謝いたします。 
 

2008年9月10日(水)
嵐の海

 きのうは、海辺に住むランディーの家で、バーベキューをして過ごしました。 目の前が、すぐ海です。 雨季の今、もちろん泳いでいる人などいません。 泳ぐ人どころか、浜辺でバーベキューなんかをやっているのは、私たちだけです。
 ひっそりと静まり返った海で、昼飯を食べて飲んでいると、雲行きが怪しくなってきます。 ポツリポツリと、雨が落ちてきます。 風も吹いてきます。 アイリーンは、おばさん達と、トランプ博打(ばくち)をやっています。
 雨が強くなってきたので、アイリーンとおばさん達は、家の中で博打を続けます。 私は、海の家に置いてきぼりですか。 酔ったら、そこに寝ていてねと、毛布も何もありません。 降りしきる雨の中、犬を相手にジンを飲みます。
 そのうち眠くなり、竹ベッドの上で寝ていました。 気温が下がり、寒さで目覚めれば、なんと表は暴風雨です。 犬も寒さのため、丸くなっています。 飲んで温まるしかありません。 暴風雨の中、ひたすら飲みます。
 飲んでいるうち、雨も小降りになってきます。 帰るチャンスとばかり、ランディーの家を覗けば、まだ博打をやっています。 もう少し待ってねと、はいはい、分かりました。 とランディーが、ビールを抜いてくれます。
 



 
 きのうの夜から、強い雨です。 天気図を見ると、台風13号が、ルソン島 東の海上にあります。 でも、学校は休みではありません。 台風がなくても、強い雨の日には、休みになるはずなのですが、基準がないのでしょうか。
 きょうは、1日中雨でしょう。 涼しくて、過ごしやすい日になりそうです。
 

2008年9月11日(木)
ラニーの荷造り

 アミノ酸、何言っているんだお前、となるでしょう。 少しお酒も入り、お酒を飲んだときに書いたことは、これまでの経験で、叩かれる、とは分かっております。 きょうは、報告だけですから、叩かれることもないでしょう。
 納豆の、3作目が完成しました。 ほぼ完璧ですが、改良点はもちろんあります。 何を納豆ごときにと思われるでしょうが、暇なのだからしかたありません。 それで、今回の納豆について説明させて頂きます。
 なんて、そんなことは聞きたくもないと、当たり前です、納豆を作らない人が、ほとんどのところに、納豆でもありませんよね。 さあ、台風の影響で、ぐずついた天気のフィリピンです。 まあ、台風はいいでしょう。
 輪を掛けて、ぐずついているのが、デッカチ君です。 性格といえばその通りです。 好きなときに学校を休みます。 休む理由は、面白くない、それだけです。 ついに、学校へ行かないバカに、母親のラニーが、意見します。
 ここぞとばかり、面白くない花火に火を点けるデッカチ君です。 さあ、もう、話し合いでは収まりませんよね。 ラニーに対して、空き瓶などを裏庭でぶん投げたデッカチ君です。 野球をやっていないデッカチ君ですから、当たりません。
 デッカチ君が、出て行かなければ、ラニーが出て行くという、ちょっと待てよ、の展開になりました。 いつものことです、こんなことばかりの繰り返しなのです。 で、アミノ酸の効果でしょうか、納豆にうまみがあったのです。



 反省のないデッカチ君は、きょうも暴れています。 でも、少し大人しい暴れ方なので、ふぅん、とみんなは見ています。 何か、少しでも気に入らないことがあれば、大爆発する、マグマの詰まった頭です。
 バカに限って、大声なのですよね。 野太いオカマ声で、フィリピン人特有の、あそこに告げ口しただろうなどど言いますが、バカを告げ口するバカもいないだろう。 よく、ラニーは耐えていると思いますよ。 さて、納豆でもつまんで寝ます。
 しかし、バカにこれだけやられて、よく辛抱できるものです。 私なら、一刀両断ですよね。
 

2008年9月13日(土) くもり
土曜日に学校とは

 きょうも、朝から雨が降っています。 パソコンのバッテリーが、充電されません。 ということは、停電になったら、一瞬で、すべてが水の泡になるということですよね。 こまめにセーブしながら、日記も書かなければなりません。
 日本は、15日が敬老の日ということで、きょうから3連休というかたも多いのではないでしょうか。 連休といえば、Mr.ホリデーのデッカチ君がいました。 きょうは、土曜日で学校が休みのはずなのですが、出かけて行きました。
 妹の娘ガキも学校です。 なんで、と聞けば、きょうはテストの日らしいのです。 テスト嫌いのデッカチ君が出かけたくらいですから、受けなければ落第するくらいに重要なテストなのでしょう。 それにしても、なんで土曜日に、ですよね。
 ラニーの台湾人の恋人のチェンから、連絡があったといいます。 私のHPを見ているチェンです。 ラニーが、家を出て行ったようなことを書いたので、心配しての連絡だったみたいです。 ラニーは家にいますので、安心して下さいね。
 いま、台湾に台風が上陸していますので、十分気をつけてください。 と、なんか国際的になってきましたね。 国際的になっても、食べ物は和風が1番です。 手作り納豆は、きのう容器に小分けにしておきました。
 N博士が、納豆菌のついでに送って下さった容器です。 こうみると、もう市販の納豆と遜色がありませんね。 きのうも1パック、娘ガキに食べられてしまいました。 なんと、生卵を入れて、フライパンで焼いて食べていました。
 さすがに、アイリーンや家族は手を付けません。 納豆の粘りは、アミノ酸の一種であるグルタミン酸が30〜5,000個結合したポリグルタミン酸であると、味の素のHPにありました。 だからどうなんだって、私にも分かりません。
 うまいものに理屈はいりません、うまければそれでいいのです。 おっと、そろそろセーブしないと、とんでもないことになってしまいます。



 セーブしておくものですね。 セーブした直後に1時間の停電でした。 あぶなく書き直しになるところでした。 雨の日は、いつ停電になるか分かりません。 パソコンのバッテリーが壊れた今、慎重に作業しないといけません。
    

2008年9月14日(日) くもりくもり
お祈りもしないうちに

 きょうは、日曜日です。 みんなで教会に行って、お祈りをする日です。 おっかさん、アイリーン、ケチ女房、娘ガキがお出かけです。 ラニーは、なぜか留守番で家に残ります。 リッキーのトライシクルで出かけて行きました。
 デッカチ君は、行きません。 悪魔の子ですから、教会の強い 神の光には耐えられません。 というか、信心などないデッカチ君です。 遊んでいたほうがいいのでしょう。 私も、別にキリスト教ではありませんので、教会へは行きません。
 1時間もしたころ、ラニーの携帯に連絡が入ります。 ラニーが、私の部屋にあわただしく入ってきます。 見ていると、アイリーンの財布から、お金を抜き取っています。 リッキーが、戻ってきます。 リッキーにお金を渡す、ラニーです。
 どうしたのだ、と聞けば、娘ガキが、教会でぶっ倒れたのだといいます。 教会には椅子がありません。 牧師の説教を、立ったままで聞かなくてはなりません。 長時間、立ちっ放しで、貧血でも起こしたのでしょうか。
 なぜお金かといえば、夜更かしをして、立ったまま眠った、と私は理解していますが、ぶっ倒れ方が悪かったのですね。 なんと、顔面から床に突っ込んだといいます。 下唇も切ったので、病院に連れて行かなくてはなりません。
 そのための、お金です。 病院では、ぶっ倒れたわけですから、血液を採り検査をして、鼻からチューブを入れて酸素を送り込み、点滴をして、しばらく寝かせて様子をみましょう、ということになったそうです。
 ところが、そんなのはいやだ、と娘ガキです。 しかたがありません。 そのまま家へと連れ戻ってきました。 何をしに教会へ行ったのか、全部、娘ガキがぶっ壊しです。 眠かったら行かなければいいのだ。 病院代は、私のお金か、コラ。



 今はもう、鼻歌なんか歌っていますから、たいしたことはないのでしょう。 それとも、頭の打ちどころでも悪かったのでしょうか。 でかい注射でも、脳みその中に打ってほしいところでした。


2008年9月15日(月) くもりくもり
奇病でないことを祈ります

 きのう、ぶっ倒れた娘ガキのクリスタリンです。 また、泡を噴かれても困るので、きょうは、病院に検診に連れて行きます。 こういう病気は、なかなか病名が特定できませんよね。 腹が痛いから、はい胃薬、というわけにはいきません。
 おっかさんも、奇病といえば奇病ですよね。 なにしろ、病名が分からないのですからね。 たしか、リッキーと愛人の間に出来た女の子、エンジェルも、病名が分かりませんでしたよね。 どういうことでしょう。
 まあ、田舎街の病院で、娘ガキは検査をするわけです。 貧血で倒れたとすると、鉄分が血液中に不足しているのでしょうか。 となると、おっかさんと一緒の症状ですよね。 赤血球不足ともなれば、また輸血となるのでしょうか。
 いい遺伝であれば、それでいいのでしょうが、隔世遺伝ともなれば、勘弁して下さい、ということになりますよね。 まあ、女の人は、10人に1人が貧血持ちとのことですから、そこまで心配する必要もないのですかね。
 親の因果が子に報い、子の因果が祖父母に報った、とでもいうのでしょうか。 隔世に渡るこの遺伝、教会でぶっ倒れた、謎の出来事、これはもう怪奇なことです。 さあ、血液検査は、吉と出るのか凶と出るのか、微妙なところです。
 何を言いたいのかといえば、盲腸なら盲腸で切ってくれと、病名を特定してほしいのです。 日本なら、まず病名を断定してからの治療だと思います。 ここは、病名も分からず、とりあえず、ということですよね。
 娘ガキまで奇病であったら、もう逃げるしかありませんかね。 なんで、保険のない人間だけが病気になるのでしょう。 これは、ラニーが払うお金ですよね、っね。



 きょうは、午前中停電でした。 停電になった瞬間、パソコンが、プシュ〜という音をたてて消えます。 もう、慣れるしかありませんよね。 パソコンが壊れたらそのときですよね。
 この時間、現地で午後の5時です。 少し飲んでいますので、誤字脱字があれば、ご勘弁下さい。


2008年9月16日(火) 晴れ晴れ
リーマン破綻

 きょうは、更新する予定もなかったのですが、アメリカの大手証券会社の、リーマンブラザーズが破綻したということで、少し書かせて頂きます。 流血の日曜日と題されているようですね。 確かにNY市場は、500ドルを越える下げに終わりました。
 それを受けて、東京市場でも、600円を越える下げで終わった本日です。 リーマン救済を行わなかった米政府の対応など、不可思議なことはあります。 また、大手金融の破綻は続くという、政府筋からの情報も流れています。
 考えれば、日本でもそのようなことがあったわけで、米国の中小の金融機関は、身売りするなり、合併をして体力をつけるしかなさそうです。 これ以上の金融関係の経営破綻は、おそらくないと思っています。 吸収合併でまとまるのでしょう。
 株式相場の見通しですが、私は本日、2番底をつけたと思っています。 いつの時も、NY市場次第ですが、本日、日本深夜の、米国ダウを見ればあきらかと思います。 余程の悪材料が出ない限りは、反発するはずです。
 NYダウが反発すれば、円は売られます。 とはいっても、円のトレンドは円高方向に推移したままです。 一時的に円安もあるのでしょうが、再び、どんな要因が出てくるかも分かりません。 それが、まさか、もう1度の金融破綻かもしれませんね。
 原油先物が、95ドルの本日です。 200ドルを超えるとかは、もう昔の話です。 損切りの嵐のなかで、原油価格は下がっています。 楽観の誤謬がなさせた業だと、私は思っています。 高値より3割下落した原油ですが、恩恵はありませんよね。

どんな金融政策をアメリカは出すのか、今晩のNY市場に注目したいと思います。


2008年9月17日(水) 晴れくもり
一献の贅沢

 きのう、さて飲もうかなと、玄関先に出ると、ガソリン臭いではありませんか。 リッキーが、また何かやっているのでしょう。 見れば、オートバイのタンクを、ドライヤーで乾かしています。 あのね、そんな臭い物は、裏庭でやって下さいよ。
 腐ったタンクを、修理でもしているのでしょうか。 臭くて、酒など飲めません。 終わるまで待つしかありません。 しばらくして、オンボロタンクといなくなったリッキーです。 さあ、飲みましょう、つまみは、手作り納豆です。
 娘ガキは、病院に行くので、月曜日ときのうは学校を休みました。 休みとなれば、元気です。 玄関先で、遊び回ります。 デッカチ君は、お昼に機嫌を損ねて、午後からは、学校に行きません。 男のヒステリーですか。
 午後から、姿の見えなくなったデッカチ君です。 どこへ行ったの、あのバカ、と聞けば、オロンガポに行ったとのことです。 学校へも行かずに、何をしているのでしょうか。 それでも夕飯時には、餌を求めて帰ってくるデッカチ君です。
 きょうは、2人とも学校へ行っていますので、めずらしく静かな朝です。 出かけるまでが、うるさいですよね。 特に、おしゃべりデッカチ君の、大声でのおしゃべりですね。 仕舞いには自分の言葉に酔うというのか、1人で癇癪(かんしゃく)を起こすバカです。
 納豆でも食べて、粘りのある人間になってほしいものです。 キレてはいけませんよね。 おや、マリカーが、物をぶん投げてキレていますか。 ビコール家の長女です。 女王様にでもなるのでしょうか。



 一汁一菜を食べて、一献傾ける贅沢があれば、それで良しです。 曇り空から、時たま覗く太陽の本日、裏庭で納豆仕込みに、汗を流したいと思います。


2008年9月19日(金) 晴れくもり
フィリピンの朝は早い

 きのうは運動会、きょうは遠足なのでしょうか。 勉強がないとなれば、絶対に学校を休まない、デッカチ君と娘ガキです。 いつもは、ギリギリに起きるのに、目覚ましなんかをセットして、5時に起きるバカどもです。
 早く起きたところで、出かけるのは7時です。 準備をして、庭先で、1時間も暇を潰すことになります。 バカ、特におしゃべりデッカチ君の、野太い大声がうるさくて、寝ていられません。 で、私も起こされることになります。
 早起きは三文の得、と言いますが、幕末ごろ金1両で米1石(150キロ)が買えたと言います。 逆算すれば、いまの金額で300円くらいだそうです。 さっそくYahoo!ファイナンスでレート計算をすれば、なんと130ペソと弾き出されます。
 こちらの、1日分の日当にも匹敵する金額です。 それで、こちらの人は、早起きなのですね。 働かなくても、早起きだけで、130ペソも儲かってしまうのですからね。 フィリピンの朝が早いのは、こういうわけだったのです。
 きのう、アイリーンが、私のパンツをハサミで、チョキチョキチョッキンと切っています。 ゴムが伸びて、はけなくなったパンツなので、別にいいのですが、何をしているのでしょう。 見ていると、小さな四角形に切っています。
 テーブルの敷物の飾りにするみたいです。 娘ガキの学校の、家庭科の宿題みたいです。 それにしても、パンツの柄を飾りにしますか。 どこからそのような発想が生まれるのか、飾りじゃないのよパンツは、って中森明菜が歌っているでしょう。
 きょうは、いいお天気です。 絶好の遠足日和ですね。 暑さで、ガキどもが ぶっ倒れて、戻ってこないように祈るだけです。



 なにぃ! ビコールワイフが妊娠しているだと! きょうは、酔い潰れるしかありません。
 

2008年9月20日(土) 晴れくもり
ガセネタか

 ビコールワイフ妊娠、といういいところで、話は終わっています。 真相を探るべく、きのう午後から、玄関先で飲みながら、アイリーンに話を聞くことにしました。 ビコール家の長男のカロイに、ジンを買ってこさせます。
 アイリーンは、また私のパンツをこま切れにしています。 あっ、そうだ、納豆が出来上がっているだろうと、つまみに納豆を用意します。 ひと口食べると、まだ熟成していないのか、うまみが足りません。 もう少し寝かせておきましょう。
 ジンを飲みながら、アイリーンにビコールワイフのことを質問します。 ところで、ワイフは、いつ出産するの、と聞けば、12月ときっぱり断言します。 今、妊娠何ヶ月なの、と聞けば、6ヶ月と言います。
 ふ〜ん、ちょっと産まれるのが早くないか、とは思いましたが、まあいいでしょう。 お腹の中には、女の子がいるそうです。 えっ、そんなことまで分かるのか。 12月のクリスマスに、産まれるのだそうです。
 ワイフの名前が、マリチェです、娘がマリカーですね。 クリスマスに産まれる娘は、マリアと名付けるのだそうです。 筋は通っていますね。 それで、それでと私がしつこく聞くものですから、ぜ〜んぶ ウッソ〜、ってなんだそれ。
 ということで、真相は闇の中へと消えました。 もう、ワイフを観察するしかありません。 ワイフのお腹でも膨らんできたら、またお知らせいたします。
 




 1番いいのは、ワイフに妊娠しているのか、と聞けばいいのでしょうが、袋叩きにされてはかないません。 時間が経てば分かることです。 それまで真相は闇の中ということで、楽しみは後に取っておきましょう。
 今朝は、ブタの解体から始まりました。 お昼は、トンカツかなと、淡い期待を抱いています。
 

2008年9月21日(日) 晴れ晴れ
85万ペソはどこへ

 きのう、日本の前の会社の上司である、オドロキさんから電話がありました。 オドロキさんは、1度ここに来たことがあります。 日記にも書いているので、憶えている方もいるかなと思います。 そう、モモノキさんと一緒に来たのですね。
 オドロキさんは、なんでそのような名前かといえば、ここに来たとき、キリンちゃんという、2メートルもあろうかと思われる女と、おちびちゃんという、小人みたいな女を、マニラから連れてきたのですね。
 モモノキさんの知っているお店から、1人、12,000ペソで連れ出してきたのです。 12,000ペソですから、オドロキさんとなるわけです。 モモノキさんは、アンヘレスに女房と子供がいます。 そのモモノキさんに、騙されたとの電話です。
 オドロキさんと、モモノキさんは、知り合って1年も経っていないでしょう。 モモノキさんは、日本に住んでいます。 不動産の売買が仕事です。 それで、モモノキさんから、フィリピンで商売をしないか、という話があったそうです。
 一緒にフィリピンまで来て、モモノキさんの実家まで行った仲です。 いいよ、ということで、モモノキさんに、お金を振り込んだオドロキさんです。 200万や300万ではないでしょう。 それで、モモノキさんは、ドロンです。
 日本の住所や、会社は嘘っぱちです。 フィリピンの実家の奥さんに連絡を取り、モモノキさんの電話番号を聞き出し掛ければ、プツリと切られるそうです。 今は、腸(はらわた)が煮え繰り返り刑事事件で訴えているそうです。
 なぜ、女1人12,000ペソなのか、そのへんから騙しの要素はあったわけです。 人の良さそうなモモノキさんでした。 詐欺師ですからね、人が良さそうに見せかけていたのでしょう。 そういうこともありますから、気をつけて下さいね。
 さて、玄関先で、ビコールワイフの観察をしなくてはなりません。 ちょうど良いことに、ビコールワイフの賭け事が、最終の選考に残っているといいます。 当たれば、85万ペソです。 アイリーンの携帯に、次々と情報が入ります。
 ワイフが玄関先で、今か今かと結果を待ちます。 私は、妊婦の腹かどうか、ワイフの腹を眺めます。 6ヶ月ですからね、微妙な膨らみはあるものの、太ってのそれかは判断出来ません。 やがて、賭け事は外れとなるわけです。
 妊婦かどうか分からないまま、酔って寝てしまいました。 すると、そこへ サーファーのSATORUさん ご夫妻が遊びに来て下さいました。 マニラに行っていたという、SATORUさんの楽しい話を聞いて、暗くなるまで飲んだわけです。





 賭け事の外れは、大した損ではありませんが、騙されれば大損ですからね。 いい話などないのだと、気を引き締めて物事に当たらなければなりません。 85万ペソ、約200万円のビコールワイフの呪いは、どこに吹き荒れるのでしょう。
 それにしても、妊婦の腹かどうか分からない、ワイフのポッテリとしたお腹でした。
 

2008年9月22日(月)
犠牲者アディン

 きのう、玄関先に酒を持って出てみると、ビコール家から、ワイフの怒鳴り声が聞こえます。 何事かと見てみると、次男のアディンを折檻(せっかん)しています。 手に竹の棒を持って、ひたすら殴り続けます。
 ビシッ、バシッと、竹棒がしなります。 主に弁慶の泣き所である、向うずねを正確に叩きます。 我慢できないアディンは、大泣きです。 それでも、容赦などしないワイフです。 たまりかねて、逃げ出すアディンです。
 85万ペソの、賭け事に当たらなかった腹いせでしょうか。 20発は、殴り続けたワイフでした。 相変わらず凄いなあ、ということで、玄関先で飲んでいると、誰が呼んだのか、アイスクリーム屋がやって来ました。
 奥からラニーが、茶碗を持って跳んできます。 みんな小さな器に、ちょこんと盛られたアイスを食べているのに、ラニーだけは、茶碗にてんこ盛りのアイスです。 アイスクリーム屋のおやじも、もっと盛れ、というラニーに苦笑いです。
 しばらく飲んでいると、ビコールワイフに朗報が入ります。 賭け事が、当たっていたといいます。 85万ペソかと思いましたが、当選金額は、1万ペソでした。 さっそく貰いに行くワイフです。
 戻ってきて、お金をみんなに見せびらかします。 その横では、先程、20連発の折檻を浴びたアディンが、笑っています。 あれだけの痛い思いをして、もう忘れている、バカのアディンです。 ワイフもお金が入り、ニコニコです。
 


 きょうは、ルソン島北部を、台風が直撃するみたいです。 もちろん、学校は休みです。 停電になる前に、アップしておきましょう。 


2008年9月24日(水) くもり
溺れるハエ

 台風が去ったとはいえ、きのうの夜から続く大雨です。 月曜日は、台風で学校がお休みでした。 そしてきのう、学校はありましたが、午後からデッカチ君は、お休みです。 で、本日も学校を休んでいる、しょうがない野郎のデッカチ君です。
 今週は、まだ半日しか学校へ行っていない、デッカチ君です。 もう、誰も何も言いません。 このまま、退学となるのでしょう。 喰って寝て悪さをするだけの居候、いわば赤の他人の面倒を見ることもありませんよね。
 きのう、ビコールワイフが出かけるというので、サリサリの留守番をしてくれと言います。 暇なので、アイリーンと私で、サリサリの留守番をしていました。 ジンを飲みながら、そのへんのスナックをつまみます。
 棟続きの隣のカラオケ屋が、工事をしています。 ビコールワイフのカラオケ屋ですが、借り手が見つかったので、工事をしているのでしょう。 見ると、部屋を2つに仕切っています。 どうするつもりなのでしょうか。
 聞けば、1つはカラオケ屋で、もう1つはサリサリにするのだそうです。 ちょっと待ってくださいよ、サリサリって、ビコールワイフのサリサリがあるでしょう。 えっ、それの横をサリサリにするのですか。 何を考えているのでしょうね。
 夕方、店番のお礼だと、サリサリで売っている煮物を持ってきたワイフです。 娘ガキとデッカチ君が、むさぼるように食べます。 食べている途中で、うわぁ! と叫ぶ2人です。 何事かと煮物を覗けば、ハエが溺れています。
 1匹や2匹ではありません。 ハエの混入を知って、持って来たワイフでしょうか。 そんなものを、サリサリの店頭で売っているのです。 田舎の惣菜屋の食べものは、口にしないほうがいいのでしょうね。
 


 今朝は、停電があり、書きかけの日記が消えてしまいました。 セーブしていないときに限って、停電になるのですよね。 マーフィーの法則というやつでしょうか。 本日は、こんなところで。


2008年9月26日(金) くもりくもり
襲う風邪

 こちらの風邪は強烈ですね。 おととい、玄関先で飲んでいたら、急にくしゃみが出ます。 よく、電車の中で、くしゃみが止まらない人がいるでしょう。 そういう状態なのです。 しばらくすると、鼻水が、ポタポタと落ちてきます。
 本当に鼻水か、と疑いたくなるような、水っぽさです。 涙腺と鼻腔が繋がっているとすれば、涙が鼻から出てきたのでしょう。 鼻をかみながら、辛抱していると、こんどは、悪寒が走ります。 頭が割れるように痛みます。
 もうダメ、ということで、おとといは、寝てしまったわけです。 そして、きのうの朝、起きようかな、と思えば、起きられません。 身体に熱があるのか、寒くてダメです。 頭は朦朧(もうろう)として、何かを考えるどころではありません。
 寝ているしかありません。 そんなことで、きのうは1日中寝ていたのですが、大型連休のデッカチ君と仮病使いの娘ガキが、学校を休みます。 仮病使いは、きのうも夜、トイレで吐く芝居をしていました。 それできょうも休みだそうです。
 デッカチ君も休みです。 デッカチ君は、今週、半日だけの学校でした。 娘ガキは、2日も通いましたか。 具合が悪いのは私なのですが、どうしても学校に行きたくない、ガキどもです。 きのう、きょうと休んで、日曜まで4連休です。 
 デッカチ君は、10連休じゃないですか。 それにしても、強烈な風邪です。 まだフラフラしています。 きょうも、寝て過ごすしかありません。   


2008年9月27日(土) くもり
闘病生活

 ここは、アイリーン・サハゴン ホスピタル。 サハゴンは、アイリーンの名字です。 院長は、もちろんアイリーン博士です。 フィリピン総合医科大学で、外科、内科はもちろん、各種診療科目、細菌学、免疫学などを修め開業しています。
 その病院の個室に、原因不明の発熱をした私は、入院しています。 きのう、個室で寝ていると、窓から、お〜い 大丈夫か、と日本語が聞こえてきます。 幻聴かなと、窓の外を見ると、なんと、タマさんが、お見舞いに来てくれたのですね。
 玄関先に出て、お話をします。 小腹が空いたので、軽く食事をします。 食事の後はデザートです。 フィリピンのデザートといえば、バナナに決まっています。 アイリーンが、バナナを持ってきます。 黄色くて美味しそうなバナナです。
 バナナの皮をむいて、ひと口かじると、甘い蜜のような味が口の中に広がりません。 これ、なんの味、懐かしい味とでもいうのか、渋柿の味です。 熟れていないバナナなのですね。 私も、タマさんも、吐き出します。
 口の中に、渋味が残ります。 すみませんねタマさん、嫌がらせじゃないですからね。 そんなことで、タマさんも、私の病気を気遣ってか、長居をしないで帰られました。 タマさん、ありがとうございました。
 タマさんが、帰られた後、薬を飲んで、個室で寝ていました。 するとアイリーン博士の検診です。 体温を測るからと、体温計を私の脇に挟み、部屋を出て行きます。 そのうち、うとうとして、寝てしまいました。
 1時間も寝ていたでしょうか、目を覚ませば、まだ体温計が、脇に挟まっています。 まあ、いいやとそのままにしていると、晩御飯なんにする、とアイリーンが部屋に入ってきす。 晩御飯はいいけれど、私の体温は、測ったのですか。
 あっ、忘れてた、と体温計を脇から抜き取ります。 39度、おかしいな、とアイリーン博士が言います。 長い時間、脇に挟んでいたから、体温が高くなったのだと言います。 それもそうだね、とうなずくしかありません。
 もう1度測ると言います。 測る時間は、1分30秒だと言います。 ふたたび脇に体温計を挟み、1分30秒待ちます。 もういいよ、と博士が体温計を抜き取ります。 もういいよ、ってまだ30秒しか経っていませんよ。
 ほら38度、とアイリーン博士。 なるほど、30秒で測れば、1度も体温が下がるのですね。 そのあたり、さすがというしかありません。 きょうは、喉に風邪がきています。 咳をすると、腹筋を使うのでしょうか、腹筋まで痛い本日です。
 現在アイリーン博士は、裏庭の細菌培養室で、今回の風邪のウィルスの特定に全力を注いでいます。 菌が特定されれば、ワクチンを開発してくれるはずです。 すみません、熱があるものですから、話が絵空事になってしまいます。
 きのうのバナナを、今朝食べてみましたが、きのうの渋味は、今朝はありません。 1日で熟したバナナでした。 きょうも、検診と薬漬けの1日です。 周りをみれば、頭の不自由な人もいますから、精神病棟もあるのでしょうね。


2008年9月28日(日) くもり
闘病生活後半

 きのう、風邪ひきの私は、寝ていればいいものを、なぜか午後から、玄関先でビールを飲んでいました。 1本だけ飲んで、部屋に戻り、ベッドに横になっていると、アイリーンが、マッサージ師を呼んだからといいます。
 おお、それはいい、ということで、ベッドに寝っ転がって待っていましたが、いつになっても来ません。 リビングを覗けば、アイリーンがマッサージを受けているではありませんか。 私のために呼んだのじゃないのですか。
 まあ、いい、次は私の番だといいます。 やっと、マッサージ師の22才という、たくましいお姉さんが、部屋にきました。 まずは、背中からですか、はい、とシャツを脱ぎ、揉まれるのを待ちます。 メントールオイルを背中に振りかけます。
 お姉さんの手が、背中をさすります。 おお、なんという ささくれ立った手のひらでしょう。 無数のトゲが、背中の皮膚を傷つける、そんな感じです。 ひと通り全身を撫で、それで、お終いです。 わずか30分の出来事でした。
 マッサージっていうから、揉んでくれるのかなと思ったら、撫でるだけの可愛いものでした。 次は、ケチ女房の番だそうです。 アイリーンに、いくら払うのと聞けば、私とアイリーンは、1人50ペソ、ケチ女房は、20ペソだそうです。
 値切るのはいいことですよ、でも、もう来ない、マッサージのお姉さんでしょうね。 アイリーンもケチ女房も、1時間以上にわたるマッサージです。 ついでに私のマッサージがあったのでしょうね。
 夜、寝ていると、寝汗を掻くためでしょうか、喉が渇きます。 部屋に置いてある、生温い水も美味しくありません。 ジュースとか、そういうものはないの、とアイリーンに聞くと、ないという素っ気のない返事です。
 飴玉でも舐めながら、水を飲めば、少しはジュースの味がするだろうと、キャンディを舐めながら水を飲みます。 おや、この味は、スポーツドリンクの味に似ていますよ。 そうか、スポーツドリンクを作ればいいのだ。
 ということで、また汗を掻きながら眠ります。
  

2008年9月29日(月) くもりくもり
圧力鍋とガス台

 先日、アイリーンが、オロンガポから、圧力鍋を買ってきました。 6リッターの鍋で、アメリカ製です。 値段は800ペソ、2,000円です。 さっそく、一晩水に浸した大豆を煮てみました。 沸騰して、圧力ピンが上がったら、弱火にして加圧します。 
 5分加圧して火を止めます。 後は自然冷却に10分です。 10分経ち、蓋を開けると すごい熱気です。 豆を食べてみれば、軟らかく煮上がっています。 炭火で普通に煮ると、6時間ですからね、すごい時間の短縮です。
 暑いうちに、納豆菌を掛けて処理をして、保温します。 そうして、2〜3日で納豆は出来上がりました。 熱々のご飯で、朝飯に納豆ご飯を、と思い、圧力鍋でご飯を炊こうとしました。 ところが、ガス台が壊れたといいます。
 それで きのう、アイリーンとラニーで、ガス台を買いにオロンガポへ出かけました。 ちょうどいいや、ということで、私はビール三昧です。 ところが、風邪薬とビールの相性が悪かったのか、胃がキリキリと痛みだします。
 ベッドに潜って、3時間も苦しんだでしょうか、やっと痛みが和らいできます。 薬を飲んだときには、アルコールはよくありませんね。 夜も9時を過ぎたころ、アイリーンとラニーが帰ってきました。 
 私の晩飯は、ジョリビーの、フライドチキンにライスのセットです。 ガス台はと見れば、ちゃんと買ってきたみたいです。 いくらなの、と聞けば、セブンといいます。 700ペソですね、2,000円もしないのですから驚きです。



 きょうは、ネットが不通です。 いつかは繋がるのでしょうから、待つしかありませんね。 風邪は、大分よくなりました。 ご心配をお掛け致しましたが、もう大丈夫です。 そろそろ、玄関先での通常任務に就かないといけません。
 大型連休11日目に突入している、大バカ野郎が、玄関先の秩序を乱していますから、厳重に取り締まらなければなりません。 さて、少しずつ身体を動かせば、体調もよくなるのでしょう。      


2008年9月30日(火) 晴れ晴れ
ウィルスの正体

 真っ青な空が広がる、9月最後の日です。 雨季も終わり、乾季への変わり目なのでしょうか。 季節の変わり目ですよね。 季節の変わり目の置き土産、それが、強烈な風邪という、私へのプレゼントだったのでしょう。
 大型連休中だったデッカチ君は、きのう学校に呼び出されました。 進路指導ですね。 学校に通わないで、今後どうするのかということでしょう。 デッカチ君は、オロンガポの学校に行く、と言ったみたいです。
 こちらの学校での、出席日数や、成績表を提出しないと、相手の学校は、入れてくれないと先生は話します。 どのみち、今のままでは出席日数不足で、転校は出来ないと言います。 とすれば、学校に通うか、学校を辞めるかです。
 まあ、一学期が10月で終了するので、それまで毎日学校に通えば、出席日数はなんとかなる、との先生の話です。 そんなことで、大型連休は止めて、きょうから、学校に通っているデッカチ君です。 はたして、Mr.ホリデーが、あと1ヶ月も通えるのでしょうか。
 なぜ、学校に行かないのかといえば、こちらの学校のレベルが高くて、付いていけないのだそうです。 そうじゃないだろう、お前がバカなだけなのだろう。 中学程度の勉強に落ちこぼれて、ビコール家のアディンと一緒じゃないのか。
 アイリーン博士が、細菌培養室で究明を続けた、今回の、風邪のウィルスの正体が明らかになりました。 博士、なんという種類の菌なのですか、と聞くと、難しいことを言っても分からないと思いますよ、ってなんだよ。
 じゃあ、簡単にお願いします、と言うと、これは、納豆風邪です、と言います。 いいですか、あなたが、納豆菌を家の中にばら撒いたために、インフルエンザ菌と結合して、新種の納豆インフルエンザ菌が、誕生したわけです。
 なるほど、一理ありますね。 それで、納豆風邪のワクチンとかは、完成しているのでしょうか。 ワクチンは、あなたが作った納豆で十分です。 納豆風邪には、納豆というのが、現代医学の常識ですからね。 はい、お薬やめて、納豆食べます。



 今月も無事終了しました。 納豆も作れるようになりましたし、納豆風邪の恐ろしさも知りました。 
 これから、徐々に天候も回復して、暑い日が続くフィリピンだと思います。 10月にもなれば、クリスマス商戦などで、次第に盛り上がるフィリピンです。
 身近な話題しかありませんが、また来月も応援して頂ければと思います。 今月も、無事に過ごせましたことを、皆様に深く感謝致します。

   


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