日記 2008年 11月     



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2008年11月1日(土) くもりくもり
酒類販売禁止の日

 11月です。 乾季ということで、こちらは暑い日が続くと思います。 今月も、楽しいこと、面白いこと、ちょっとした事件などありましたら、書いていきたいと思います。 また今月も、宜しくお願い致します。

 フィリピンでは、きのうがハロウィンでした。 そして、きょうが、オール・セインツ・デー (万聖祭) になります。 死者の霊を鎮 (しず) める日、お墓にお参りに行く日ですよね。 ご先祖様に、感謝をする日なのでしょう。
 お墓に、たくさんの露店が立ち並び、お祭りのような感じになります。 お酒を飲んでは、いけない日らしいですね。 きょう、酒類の販売は、一切禁止されます。 買い置きしておかないと、きょう、お酒は飲めないことになります。
 きのうの午後、サリサリにお酒を買いに行きました。 そうしたら、お酒はないと言います。 もう、買い占められてしまったのでしょうか。 市場ならあるだろうということで、アイリーンに買い物のついでに頼みました。
 買い物から戻れば、ウォッカ しかなかったと言います。 何がどうなって、お酒が消えるのかは知りませんが、3日くらい前に買い置きしておかないとダメですね。 小瓶のウォッカですが、きょうは、これをチビリチビリやって過ごします。


 
 きょうは、曇り空で暑くありません。 お墓参りには、いい日ではないでしょうか。 私もあとで、様子を見に行きたいと思います。 露店でも眺めながら、ゆっくりとお墓参りですね。  


2008年11月2日(日) 晴れ晴れ
動物刑務所

 リッキーの飼っているヤギが、2匹の仔ヤギを産みました。 裏庭で飼っているわけですが、そのうち、仔ヤギが、ヨチヨチと歩き出したのでしょう。 親を間違えたのか、番犬のところに行ってしまった仔ヤギです。
 一溜まりもありません。 番犬が、仔ヤギを1匹食べてしまいました。 リッキーが怒ります。 バカ犬を殺してやると、棒で犬を殴りつけます。 あまりの痛さに、キャイ〜ン、やめて下さい! とタガログ語で哀願する番犬です。 
 仔ヤギを食べてしまうとは、犬みたいな野郎だと、おい、犬だろうリッキー。 しばらく殴って、興奮もおさまったのか、殴る手を止めます。 犬にロクな餌をやっていなかったのでしょう、腹でも空かしていたのでしょうね。 
 アイリーン警部が、犬に事情を聞いたところ、あまりにかわいかったので、食べてしまった、と自供したそうです。 もういたしません、と反省もしていたといいます。 しばらく番犬は、裏庭の隅の、動物刑務所で暮らすことになります。
 きのう、お墓参りに行ってきました。 大勢の人が来ていました。 露店が立ち並び、賑やかなお墓参りでした。 お墓参りから帰ると、カラオケ屋がやっています。 あれっ、お酒を飲んではダメな日ではありませんでしたか。
 アイリーンに聞くと、前の日のハロウィンがダメで、この日は飲んでもいいのだそうです。 どうりで、前の日にお酒が手に入らなかったわけです。 まあ、過ぎたことはいいです。 きょうからは、普通に飲めるわけですからね。




 
 きょうは快晴です。 空気が乾いて、蒸し暑くありません。 喉が渇く1日となるのでしよう。 ようし決めた、川に行き、バーベキューでもして過ごすことにします。 それでは、支度をして出掛けてきます。
 

2008年11月4日(火) 晴れ晴れ
田んぼで遊ぶ

 おとといは、とっつぁんの田んぼでバーベキューでした。 川でやるはずだったのですが、ランディーが、何を勘違いしたのか、とっつぁんの田んぼへと、トライシクルを走らせたのです。 まあ、いいでしょう。
 田んぼの中にある、バハイクボ、竹の掘っ立て小屋ですよね、そこでバーベキューです。 小屋までは、ぬかるみの田んぼのあぜ道ですので、水牛の曳く大八車に乗って行きます。 朝から酔っ払っているとっつぁんが、水牛に鞭打ちます。
 走るように、水牛がスピードを上げます。 スプリングのない大八車が、上下左右にバウンドします。 水牛も、ぬかるみに足を取られてズッコケます。 とっつぁん、静かにやって下さいよ。 さあ、掘っ立て小屋に着きました。
 田んぼに水を引く小川が流れています。 この水が、ぬかるみの原因なのですね。 さて、炭を熾 (おこ) さないといけませんね。 しゃがんで、炭を熾したのはいいのですが、膝関節が固まって立てません。 転がって、膝を伸ばしましょう。
 飲んで、食べて、自然を満喫して、家へ戻ったのは夕方です。 メールをチェックしていると、jyoli吉さんという方から、オロンガポにいるので、遊びに行きたいとのメールがあります。 いいですよ、ということで、きのう来て下さいました。
 体格のいい方ですね。 100キロはあるでしょう。 奥さんと一緒に来て下さいました。 jyoli吉さんは、日本に、奥さんは、こちらにお住まいだそうです。 飲んで食べてと、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
 jyoli吉さん、奥さん、ありがとうございました。 また遊びに来て下さいね。
 




 きょうは、おとなしく読書でもして過ごします。 でも、いい天気ですから、またどこかに行こう、ということになるのかもしれません。 いいですよ、雑踏の中でなければ、どこへでも行きましょう。   


2008年11月5日(水) 晴れ晴れ
部屋の模様替え

 お〜っと! 停電ですべて消えてしまいました。 きょうの書きかけの日記は、どこへ飛んでいってしまったのでしょうか。 書き直しですか。 こまめにセーブしなかった、私が悪かったのですよね。 しかたありませんね、書き直しましょう。
 きのう、寝転がって本を読んでいると、いきなり、部屋の模様替えをするというアイリーンです。 こんなウサギ小屋みたいな部屋を、模様替えしてもしょうがないでしょう。 なにっ! リビングも模様替えするときましたか。 
 この暑いときに、いい思い付きをしてくれますね。 物を移動するのは、私ですよね。 ならば、身体にガソリンを補給しないと無理です。 玄関先で、ガソリンを補給していると、早く来てよと、お呼びが掛かります。
 まずは、リビングですか。 タンスはあそこ、テレビは向こう、長椅子はここと指示があり、その通り移動します。 アイリーンさん、私はもうガス欠です。 少し休憩しましょうね。 今度は、私の部屋ですか。
 タンスを移動すると、ふさがれていた窓が現れます。 窓ガラスが、割れたままですね。 窓ガラスを入れないといけませんね。 ガラス職人を呼んで、窓ガラスを入れてもらうことにしました。 そして、ガラス職人がやってきます。
 ちょっとガラスが大きいかなと、その場で、ガラスカッターでガラスを切って、窓枠に合わせます。 あとは、接着剤でくっ付けて、はい出来上がりです。 窓が1つ増えた分、余分に日光が射し込みます。 
 なんだかんだと、夕方までこき使われて解放された私です。 玄関先でのお酒のつまみは、となりのサリサリのバーベキューです。 ビコールの長男のカロイがいましたので、カロイには、ドゴ(血の塊)を食べさせてあげました。





 模様替えで、見違えるほど明るくなった部屋の中です。 明るいぶん、暑いということですよね。 今朝、ベッドを見れば、陽だまりの中にあります。 これではベッドに横になれません。 窓を閉じればいいだろうって、おぅ そんな手が。 


2008年11月6日(木) くもりくもり
おやつの移動販売

 きのう、裏庭の調理場から、楽しそうな話し声が聞こえてきます。 覗いてみると、大量のバナナキューや春巻きや、ホットケーキを作っています。 そんなにたくさん、どうするのかと聞けば、近所に売って歩くのだそうです。
 近所のおばさんが、売り歩くわけですが、儲けは、アイリーンと折半だそうです。 自転車のサイドカーに、品物を積み込んで、昼からおばさんは、売りに出掛けて行きました。 全部売れたところで、儲けは微々たるものです。
 裏庭に出たついでに、動物刑務所に暮らす犬を見に行きました。 点呼を取りましょう。 番号! と号令を掛けると、ワン! と答えます。 1匹ですから、ワンでいいわけですよね。 2匹だったら、2匹目は、なんと答えるのでしょう。
 炎天下の中、お勤めご苦労様、と声を掛けて、もう1匹の番犬を見に行きました。 もう1匹は、ブタ小屋の番をしています。 というより、ブタに喰われそうじゃありませんか。 ブタが、よだれを垂らして番犬を見ています。
 玄関先で、今回仕込んだ納豆の味をみながら、ビールで涼みます。 味はいいのですが、粘りがいまいちというところです。 温度管理が悪かったのですね。 まあ、1週間分仕込みましたから、とうぶんは、納豆三昧で楽しめます。 
 行商のおばさんが戻ってきました。 凄いじゃありませんか、ほぼ完売です。 700ペソの売り上げだそうです。 材料費が400ペソですから、300ペソの儲けですね。 アイリーンと仲良く150ペソずつ分けていました。





 きょうは曇り空です。 ひと雨降れば、涼しくなるのでしょうね。 朝から、バナナ売りに、魚売りと訪れて来ます。 きょうも、そんな風景を眺めながら、過ごす1日です。  


2008年11月7日(金) 晴れ晴れ
田舎の治安

 フィリピンに移住したいのですが、田舎の治安はどうですか、という質問がよく寄せられます。 人口密度が少ない分、人と接する機会も少ないわけですから、都会とは比較にならないくらい、治安がいいのはいうまでもありません。 
 狭い田舎ですから、悪いことをすれば、よそ者の犯行でない限り、あいつだとすぐバレてしまいます。 都会は、そうはいきません。 知らない者同士の寄せ集めですから、犯人もなかなか捕まりません。 犯罪もやりやすいでしょうね。 
 どこでもそうですが、自分から事を起こさなければ、そうは事件には巻き込まれません。 奥さんの田舎に住めば、親兄弟や親戚連中が押し寄せてタカられるとか、それは、こちらのスタイルなのですから、しょうがありません。
 たとえば、都会に親兄弟を排除して住んで、奥さんが、親兄弟に援助しなければならないと言えば、いやとは言えませんよね。 結局、お金を、親兄弟のために使うことになるでしょう。 ならば、一緒に暮らしたほうが楽だと、私は思います。
 仕事をしないのであれば、都会に住むこともないと思います。 確かに便利で何でもありますよね。 お金も掛かります。 人それぞれですので、暮らしやすいところを見つけて、暮らして下さいとしか言えません。
 こちらの習慣をわきまえて、目立った事をしなければ、どこに暮らしても大丈夫だと思いますよ。 何もしなければ、火の粉は降りかかりません。 日本でもそうですよね。 いざこざの原因を作らないことが大事だと思います。
 仕事や遊びをするのであれば都会、不便で構わない、自然が好きで、のんびり暮らすのであれば田舎、というところでしょうか。
     

2008年11月8日(土) 晴れ晴れ
タマさんのブログ

 きょうは、書くこともないし、日記をお休みしようかな、と思っていたのですが、タマさんから連絡があり、きょうからブログを復活したといいます。 ならば、タマさんファンの皆さんに、紹介しなければなりませんよね。
 ブログのタイトルは、tamasan日記 です。 少しずつアップしていくそうなので、お楽しみにご覧下さい。 

 きのう、アイリーンが、オロンガポへ買い物に行くといいます。 付き合ってといいますが、どうせ荷物持ちですので、丁寧にお断りしました。 代わりにラニーと娘ガキと、ランディーの次女のカッパ少女が行くことになりました。
 出掛けたのが3時過ぎです。 私の、国際キャッシュカードを持たせます。 というのも、使わないので、暗証番号を忘れてしまったのですよね。 アイリーンが、出掛けるたびに、心当たりの暗証番号で試してもらっています。
 いまだに、暗証番号は、謎のままです。 暗証番号を、3度間違えると、機械がカードを飲み込んでしまいますので、2度までしか試せません。 間違えれば、日にちをおいて、また今度ということになります。
 夜も9時を過ぎたころ、やっと買い物から帰ってきました。 私の晩飯は、ビックマックです。 それで、アイリーンに、カードはどうだったと聞くと、暗証番号が合っていたといいます。 それはよかった。
 残高照会はしてくれた、と聞くと、ゴメンといいます。 間違えて、お金を引き出しちゃった、ってなんだそれ。 5,000のところを押したら、5,000ペソ出てきたといいます。 まあいいでしょう、来月分の生活費にまわしましょう。
 暗証番号も分かったし、玄関先で星を眺めながら、夜酒で涼みます。



 きょうも暑くなりそうです。 冷やしソーメンでも、ツルツルと食べたいところですが、あるわけないか。 冷えたビールでも飲んで、涼むしかないですね。
  

2008年11月10日(月) くもり
ホクホク顔

 今朝は、雨です。 雨が降ると涼しいですね。 涼しいときには、寝るのが1番です。 ということで、起きるのが遅くなってしまいました。 もう少し寝たかったのですが、近所のカラオケが、そうはさせてくれません。
 朝から、カラオケで盛り上がっているのですね。 月曜の朝ですよ。 どうなっているのでしょう。 さて、きのうは、アイリーンのお米の出荷です。 大金を手にして、ホクホク顔のアイリーンです。 よいことは続くものです。
 数字当てのギャンブルで、1,000ペソ当てたアイリーンです。 神様にお礼に行ってくると、私の朝飯も作らず、教会へと行ってしまいました。 腹が減ったなあ、と思っていると、カステリオスから、 タマさん が、バイクで遊びに来て下さいました。
 お昼ごろまで居たでしょうか、奥さんの兄弟の誕生日がある、ということで戻られました。 少し部屋でお昼寝でも、と思ってベッドに横になると、リッキーが、これを見てくれと、ダンボールに配線したものを持ってきます。
 何、これ、と聞くと、カラオケを作るのだといいます。 ふ〜ん、それがどうした、ですよね。 あのね、リッキー、ハエを追い払う機械とか、蚊を寄せ付けない機械とか、そういう生活密着型の機械を作りなさいね。
 夜、玄関先に近所のババアが集まり、酔っ払って騒いでいます。 うるさくて寝られません。 玄関先を覗くと、一緒に飲めとババア。 しょうがありません、飲みましょう。 飲んでいると、平気で庭先で小便をするババア達です。 やめなさい。





 曇り空です。 きょうは、晴れないでしょう。 涼しい1日になりそうです。 カラオケも終わったみたいですので、昼寝でもしてそれからですね。


2008年11月11日(火)
半裸に乾杯

 きのうも雨、きょうも雨ですね。 暑くないと、いつまでも寝ていられます。 今朝もゆっくりと寝坊して起きました。 朝食は、パンとオムレツです。 いつも、こんなものです。 海苔に味噌汁にアツアツのご飯は出てきません。
 きのう、お昼寝をしていると、犬が大変だ! とアイリーンが部屋に駆け込んできます。 それは大変だ、と訳の分からないまま、台所の勝手口に走ります。 勝手口から裏庭を見れば、半裸でケチ女房が、井戸水で身体を洗っています。 
 そういうことだったのか、アイリーン。 あの丈夫な犬が、くたばるわけもありませんよね。 私は、うしろ姿をチラッと見ただけですよ。 今朝、写真を整理していると、なんと、ケチ女房の水浴びが写っています。
 下着を着けての水浴びですねクククッ、ってそんなことはどうでもいいのです。 やめなさいね、アイリーン。 こんどは、ラニーのときに呼んで下さいね。 午後からは、玄関先で雨見酒です。 そういえばこんな詩が。
 −酒友− 
 花咲けば花見酒、雨降らば雨見酒、風吹かば風見酒、月出れば月見酒、雪降らば雪見酒、我は楽しき酒の友 と、誰が詠(うた)ったのか、風情のある詩ですよね。 そしてつまみは、ウエハースですか、これまたオツなことで。
 ハイウェイを眺めれば、相変わらずの水溜りです。 この前、砂利を敷いて、水溜りにならないようにしたと思ったのですが、いい仕事をしてくれました。 前以上の水溜りですね。 下の砂利が、雨水を押し上げているのでしょうね。



 雨の日に、半裸になり、井戸水で身体を清めるケチ女房。 根性がありますね。 絵になりますね。 きょうは、全裸で水浴びしてくれないかな。 


2008年11月13日(木) 晴れ晴れ
銀行口座

 おとといは、寒さのため部屋に閉じこもっていて、何もありませんでした。 きのうは、なぜか、銀行口座を作ろう、ということになり、オロンガポへと出掛けます。 どうせなら、ドル預金と、ペソ預金を作ろうということになりました。
 いま、円高ですので、レートがいいときに、少しずつでも、ドルとペソを用意しておこうということです。 現金でもいいのですが、危険なので、口座を作ろうということですよね。 パスポートとIDを持って出掛けます。
 出掛けたのが、12時半過ぎです。 オロンガポに着いたのが、2時ちょっと前ですね。 ピザ屋で食事をして、両替をして、パスポートとIDのコピー、顔写真を撮り、銀行に着いたのが、2時50分です。
 フィリピンの銀行も、3時でシャッターを下ろすのですね。 時間がないので、明日お越し下さいとのことです。 ドル預金は、500ドル(約5万円)から、ペソ預金は、2,000ペソ(約4,000円)から口座を作れるそうです。 何しに行ったのでしょうね。
 こちらの銀行が破綻(はたん)すれば、10万ペソ(約20万)の保護しかありませんから、大手の銀行に預金するしかありません。 田舎には、ポツンと小さな、名前も聞いたこともないような銀行はあります。 そんなところでは嫌ですよね。
 家に戻ると、近所のおばさんの誕生日だといいます。 なぜか、私の家でパーティーを行うというのです。 まあ、飲めればいいのですが、酒代は私持ちですよね。 そんなことで、近所からも人が集まり、飲んで騒いだきのうでした。 



 今度銀行に行くときには、早めに家を出て行かないといけませんね。 こちらで暮らすうちに、時間にルーズになっているのでしょうね。 さて、昼寝でもしてから、きょうのことは考えましょう。
 

2008年11月15日(土) 晴れ晴れ
アディダス

 おとといは、二日酔いで調子が悪く、粉のオレンジジュースで玄関先で涼んでいました。 すると、バーベキューのいい香りが、風に乗って流れてきます。 いいなあ、バーベキューでビールか、ということになり、ビールを買いに走ります。
 バーベキューを食べながら、ビールを飲んでいると、調子が戻ります。 よし、ジンでも飲んで、盛り上がるか、ということになってしまうのですね。 二日酔いは、どこ吹く風かということになってしまいます。
 そんなことで、また飲みすぎた翌日、きのうですよね。 アイリーンの借りている田んぼで、田植えをするのだそうです。 お昼ご飯を、作業員に出さなくてはなりません。 ご飯を炊いて、おかずを作り、田んぼへと出掛けます。
 田んぼで、ジンを飲みながら、時の過ぎるのを待ちます。 雲ひとつない、晴れ渡った空ですが、いい風が吹いているので、暑くはありません。 夕方も5時になるころ、田植えの作業も終わります。 作業員に、1人400円の日給を渡します。
 本当は、300円なのですが、3時のおやつを出さない分、100円多く渡したわけです。 時給ではありません、日給で200ペソですからね、こちらでは働けませんよね。 さて、帰って晩飯を食べましょう。


 
 バーベキューにニワトリの足がありました。 骨ごと食べるのでしょうか。 名前をアディダスと言います。 ちなみにブタの耳は、ウォークマンと言うそうです。 のどかな呼び名ですね。 さあ、玄関先が呼んでいます。


2008年11月17日(月) 晴れ晴れ
バレットに集う

 きょうは、とっつぁんの誕生日です。 昼は甘いスパゲティなのでしょう。 きのうは、バレットで、日本人の方の集まりがあるということで、おじゃましてきました。 なぜか、アメリカ人も加わったりして、楽しく過ごさせて頂きました。
 飲みすぎて、皆さんにはご迷惑をお掛けしたと思います。 こんな人間ですので、ご勘弁下さい。 タマさん も見えていましたので、とっつぁんの誕生日のプレゼントにと、タマさんのところで、特製のおやつを買って帰ることにしました。
 小麦粉を蒸して作った、クッチンタというおやつです。 モチモチした食感のおやつです。 直径50センチくらいのザルに並べられています。 家に戻り、とっつぁんにクッチンタをあげます。 抱きつく とっつぁんです。 また酔っ払いか。
 ビコールのセカンドハウスは、先日紹介しましたよね。 今度は、サードハウスを作ったそうです。 陸橋のそばだそうで、バスからも、掘っ立て小屋が見えます。 きょう、そこでお昼の予定ですので、明日にでも紹介しますね。
 朝から酔っ払いのとっつぁんです。 とっつぁん抜きの、誕生パーティーになるのでしょう。 朝から酔っ払っている、とっつぁんが悪い、ということになりますよね。





 さて、きょうも青い空を眺めながら、表で過ごす1日になります。 陸橋の下の川は、ピナツボ火山から流れてきた白砂です。 景色はいいと思いますが、ビコールワイフがいますから、滅多な事は出来ません。


2008年11月18日(火) 晴れ晴れ
昨日はとっつぁんとカロイ11才の誕生日

 きのうは、とっつぁんと、ビコール家の長男カロイの誕生日でした。 ピナツボ火山から流れ出た、白砂の川のそばに建つ、ビコールのサードハウスでのパーティーです。 なぜ、ビコールのところでと、そんなことはどうでもいいのです。
 お昼に、タマさん が来て下さいました。 アイリーンが、おやつの追加注文をしていたみたいです。 粉をこねて蒸した、プトというお菓子を持ってきてくれたのです。 お昼を食べて、ビコールのところへと出掛けます。
 凄いところです。 掘っ立て小屋が2軒あるだけです。 1軒は、ビコールのサードハウスです。 もう1軒は、ブロックを作る小屋です。 あとは、何もありません。 さて、写真でもと思い、カメラを出すと、電池切れです。
 アイリーンが、家に戻るというので、電池を持ってくるように頼みました。 その間、料理を頂くことにします。 スパゲティとビーフンとココナッツご飯と春巻きですね。 ところで、とっつぁんはどうした。 姿が見えません。
 誰のための誕生日なのか、カロイはいますよ。 時間が経ち、人も集まり、賑やかになってきます。 そんなとき、家からケチ女房がやってきました。 アイリーンに頼まれた、食材やつまみを持ってきたのですね。
 アイリーンは、と聞けば、用事があるので来ないといいます。 それで電池は、と聞けば、そんなもの知らないといいます。 これですからね、頼んだ私がバカでした。 ビコール家の風景は、後日、また行く機会があったら写真に収めます。
 夕方、ビコールのトライシクルで家に戻りました。 タマさんも、そろそろお帰りの時間です。 家に戻れば、アイリーンがいます。 電池は、と聞けば、あっ、忘れたといつもの調子です。 そのうち、どこからか、とっつぁんも現れます。
 夜の部の始まりですよね。 その前に、タマさんは、戻られました。 タマさん、お疲れ様でした、ありがとうございました。 夜中まで、巨大スピーカーで大音量です。 酔っていても寝られない夜でした。  
 

2008年11月19日(水) 晴れ晴れ
涼を求めて

 きのうは、アイリーンと娘ガキ、それに学校の先生でオロンガポに買い物だそうです。 学校の、何かのコンテストで、娘ガキが2位になったので、表彰式に着るドレスを買いに行くのだそうです。 午前中に出掛けていきました。
 私は、部屋の中でお昼寝です。 部屋の中は、サウナルームです。 扇風機を掛けますが、効きません。 流れ出る汗に、干からびる身体、私はミイラか。 おっかさんが、熱いコーヒーでも、と声を掛けてくれます。 イヤとは言えません。
 お昼になり、ラニーが昼飯を持ってきてくれました。 なに、このてんこ盛りのご飯は。 おかずは、ギトギトの肉にもやし炒めです。 サウナルームで、こんなものを食えるか、ですよね。 半分以上残った昼飯でした。
 このままでは、アジの干物になってしまいます。 水分の補給と涼を求めて、玄関先へと移動します。 サリサリから、ビールを買ってきて、一気に1本飲み干します。 頭の中では、もう1本コールが聞こえています。
 ええい、ままよということで、もう1本買ってきて、半分飲んだところで落ち着きます。 この暑さをカメラにと思い、景色を写そうとすれば、電池がありません。 交換しておくように言ったのですが、言った私がバカでした。
 サウナルームに電池を探しますが、見当たりません。 アイリーンが、帰ってくるのを待つしかありません。 しばらく飲んで、シャワーを浴びていたら、アイリーンが帰ってきました。 日傘を差して娘ガキと、暑い中ご苦労様。
 ところで、カメラの電池がないんだけれど、と言うと、あっ、忘れたと。



 晩飯のおかずは、厚揚げの炒め物とバーベキューです。 おかずというよりは、ビールのつまみとして、おいしく頂きました。 きょうも、表は燃えています。 おやっ、蜃気楼で日本が見えているような、そんなわけはありません。


2008年11月20日(木) 晴れ晴れ
夜風に酔う

 きのうも、暑い1日でした。 玄関先で、ビールを1本、すぐになくなりますよね。 アイリーン、ビールを買うから、お金を頂戴というと、ジンを持ってきます。 見れば、もう残り少ないジンです。 水割りで2杯も飲めば、お終いです。
 もう少し飲みたいなといえば、ダメといいます。 なにっ、カチンと頭にきます。 ならば、もういい、ということで、部屋でふて寝です。 気持ちよく、飲ませてくれればいいではありませんか。 いじめの趣味でもあるのでしょうか。
 そのうち、酔っ払いのとっつぁんが帰ってきます。 玄関先で、アイリーンやラニーと大喧嘩をしています。 止めに行かなければなりません。 玄関先に行き、まあまあとっつぁん、となだめます。 とっつぁんの機嫌もよくなりました。
 飲み直しです。 単純でしょう、これがいいのですよね。 リッキーにケチ女房と、近所からも2〜3人集まり、ジンで乾杯です。 夜風が気持ちいいですね。 とっつぁんが歌います。 酔えばいつも歌う、とっつぁんです。
 私も酔っ払い、火を食べるというマジックを披露しました。 ライターの炎を食べるというマジックです。 炎を最大にします。 それを口で吸い込むのです。 それでは皆さんいいですか、と炎を吸い込んだところ、アッチッチ。
 あたり前ですよね、酔わなければ出来ないマジックでした。 今朝、唇がヒリヒリしています。 お子さんは、真似をしないで下さいね。



 飲んでいると、日清のカップヌードル、醤油味が食べたくなります。 そんなときには、醤油を舐めるしかありません。 ここは南国、フィリピンなのですから。 
 

2008年11月21日(金) 晴れ晴れ
バナナ爆弾

 きのうは、娘ガキのドレスが出来上がったというので、アイリーンとラニーで、オロンガポへ取りに行きました。 昼前に出掛けたので、お昼ご飯は、ケチ女房が作ることになります。 台所で、トントンと料理をするケチ女房です。
 私は部屋で、寝転がって昼飯を待ちます。 すると、裏庭から、バキバキドスーンという音。 キャーというケチ女房の悲鳴。 どうしたというのだ、リッキーが屋根からでも落ちたか。 とりあえず、裏庭の勝手口に走ります。
 勝手口から裏庭を見れば、おお、バナナの木が折れています。 そんなバナナ、と古いギャグをケチ女房に言って、現場へと向かいます。 風のない、いい天気の日に、木が折れるわけがありません。 原因は何かと調べます。
 原因は、たわわに実ったバナナの房でした。 房の重さに耐えられずに、ポキリと木が折れてしまったのですね。 危ないですね。 気持ちがいいからと、たわわに実るバナナの房の下で昼寝なんかしていると、バナナ爆弾が落ちてきます。
 折れたバナナの木を眺めながら、台所で昼飯を食べます。 ひと口カツとサラダですね。 食事も終わり、ひと眠りして、玄関先でビールを飲んでいると、アイリーンとラニーが帰ってきます。 手には大きな荷物です。 娘ガキのドレスですね。



 私の洋服やズボンも買ってきました。 そんなもの着ないよ、というと、私も娘ガキの表彰式に出席するのだそうです。 それも、王冠をかぶって、娘ガキをエスコートするって、勘弁して下さいよ。 


2008年11月22日(土) 晴れ晴れ
飲んで食べて騒ぐ

 きのうは、強面(こわもて)の謙さんと、タマさん が遊びに来て下さいました。 謙さんは、日本で仕事をしています。 今回は、社員旅行での渡比とのことです。 親分さんが社員旅行とはこれまた、まあいいでしょう。
 ビールで乾杯をして、お土産に頂いた焼酎のいいちこを飲みます。 謙さんは、こちらのジンを飲みます。 タマさんは、コーラです。 そのうち、タマさんが、顔が熱いと言い始めます。 まさかコーラで酔いませんよね。
 お酒を飲めないタマさんです。 考えられることは、コーラに毒を盛られた。 これしかありません。 見ていると、アイリーンが、タマさんのコーラにジンを注いでいます。 いいね、ジンコークって、やめなさい。
 楽しく飲んで、食べて、騒いでいるうちに夕方です。 謙さんのお迎えが来ました。 お開きです。 謙さん、タマさん、ありがとうございました。 またいつでも、遊びに来て下さい。 きのうも、酔ってしまった1日です。
 きょうは、王冠をかぶり、娘ガキをエスコートする日です。 なんの表彰式かは知りませんが、夕方から会場に出掛けなければなりません。 午後から、先生や生徒が私の部屋に来るそうです。 娘ガキと私の着付けです。
 本当に王冠をかぶるのでしょうか。 私は、冒険ダン吉になってしまうのでしょうか。 飲まずにはやれませんよ。 なにをしたのか覚えていない、くらいに飲まないといけませんね。



 ベッドもきれいになったし、どうやら本気のようです。 飲んで、時が来るのを待ちましょう。 そして、ダン吉王子になりましょう。 笑い者になってあげましょう。 きょうは、娘ガキの引き立て役です。  
   

2008年11月23日(日) 晴れ晴れ
表彰式 第一部

 きのうは、娘ガキの表彰式でした。 お昼に、着付けの先生が来ました。 オカマの先生です。 髪を結って、お化粧をして、ドレスを着させてくれます。 私は、玄関先で、いつものようにお酒を飲みながら、涼んでいました。
 すると、魔のハイウェイから、キキキーッ、ガシャーンという音が。 また事故です。 塀越しにハイウェイを眺めると、左斜め向かいの、立派な家の塀に、車が突っ込んでいます。 自爆ですね。 やじ馬が集まります。
 乗っている人に、怪我はないようです。 でも、車は壊れたようで、塀から離れようとするのですが、エンジンが掛かりません。 そんな光景を眺めていると、写真屋がやってきました。 娘ガキの、晴れ姿を撮影するのですね。
 ビデオの撮影も終わると、オープントラックに乗って、パレードに出ます。 学校の先生も来て、見送ってくれます。 あとは、時間にみんなで会場に行くだけです。 私は、少し寝て、酔いを醒まします。
 きょうも、パレードがあるので、オカマ先生が着付けに来ます。 時間がありませんので、第一部、祭りの前、ということで、続きは明日書かせてもらいます。



 さすがに、きのうは、疲れました。 夜7時からの表彰式です。 終わったのが夜中の1時です。 詳しくは明日ということで、あ〜ら、オカマ先生、いらっしゃ〜い。
 

2008年11月24日(月) 晴れ晴れ
表彰式 第二部

 おととい、家でひと眠りした後、みんなで、娘ガキの表彰式の会場へと向かいます。 学校の運動場です。 凄い人が集まっています。 近隣の学校から、1位、2位、3位が集まりますから、表彰される子供も大勢います。
 その子供の家族や親戚、見物人も来ますので、運動場が人で1杯です。 表彰台に子供が上がり、家族が呼ばれ、トロフィーや王冠をかぶせてやるわけです。 なので、別に私が王冠をかぶり、歩くわけではないのですね。
 ティアラというのですか、それを表彰台に持って行き、娘ガキの頭にかぶせてやるのが、私の役目でした。 笑えない話で、どうもすみません。 夜の7時に始まり、夜中の1時まで、同じことの繰り返しです。
 市長の、これでもかという長い演説。 国歌がスピーカーから流れて、壇上で腕を振り指揮をする女。 オーケストラもいないのに、なぜスピーカーに指揮をするのか。 11時頃まで、辛抱して居ましたが、先に帰らせてもらいました。
 きのうは、パレードです。 娘ガキの乗った、オープントラックの後ろを、鼓笛隊が付いて行きます。 その後ろを、リッキーのトライシクルで追いかけます。 町内の表通りや裏通りを回ります。 鼓笛隊の最後尾は、大太鼓小太鼓です。
 ドンドコドコドコ、スッテンテンと、リズムに乗り追いかけます。







 オープントラックには、驚きましたね。 本当に、オープンなんですね。 先端が階段になっていて、上ったところの床に穴が開いています。 その穴に運転席があるのですね。 顔だけ出るようになっていました。 


2008年11月25日(火) 晴れ晴れ
獄中の犬

 ラニーが、大きな荷物を持って、オロンガポに行くといいます。 おや、その荷物は、娘ガキのドレスではないですか。 ドレスは、買い取りではなく、レンタルしたものだそうです。 王冠やイヤリングや日傘がセットで、2,500ペソです。
 ドレスなんて滅多に着ませんから、レンタルでいいのですね。 アイリーンが、ブタの餌を買いに出掛けました。 すぐに戻ってきたわけですが、ブタの餌を裏庭に運んでといいます。 えーっ、50キロもの餌を運べますか。
 トライシクルに積んであるといいます。 見に行くと、餌がありません。 どこに餌があるの、と聞けば、その赤いビニール袋だといいます。 10キロ買ってきたのだといいます。 なんだ、びっくりさせないで下さいよ。
 10キロくらいなら、私でも運べます。 それにしても、ケチくさい買い物ですね。 お金がないの、と言えば、お金頂戴になりますから、そんなことは間違っても口に出せません。 裏庭に行けば、娘ガキが私を呼びます。
 なになにどうした、と娘ガキのところに行ってみれば、犬が仔犬を産んでいます。 仔ヤギを喰い殺したとして、動物刑務所に入所している犬です。 さあ、親ヤギのリベンジが始まるのか、仔犬をしっかりと抱いた、獄中の犬です。



 きょうも暑くなるでしょう。 あっさりした、ところてんなんか食べたくなりますね。 冷えたところてんを突いて、酢醤油でツルツルと、涼むでしょうね。 冷麺もいいですね。 冷麺なら、韓国食品を置いてある店にあるかもしれません。 
 ビーフンなら、どこにでも売っています。 工夫すれば、冷やしビーフンとか、つけビーフンなんか出来そうですね。 暇なときにでも試してみます。 
  

2008年11月26日(水) くもり晴れ
カキ氷

 今の季節は、初夏なのでしょうね。 夏といえばカキ氷ですね。 近所のいつも遊びに来るおばさんが、道端でカキ氷を売っているというので、見に行くことにしました。 色とりどりのシロップやトッピングが並べてあります。
 カキ氷の機械がありません。 どうやって氷を削るのか、と聞けば、カンナのようなもので削るのですね。 削った氷に、シロップをかけてトッピングをすれば、カキ氷の出来上がりです。 1杯10ペソです。
 暑い日には、1日に50杯売れるそうです。 曇った日や、暑くない日は、カンナを持って大工仕事に行くそうです、って行くわけないだろう。 商売も上手いが、口も上手いんじゃないか、おばさん。 揚げ物も売っていますね。
 お酒のつまみにと、魚のすり身を揚げた物と、チーズフライをもらいました。 すり身のフライはいいとして、なんですかこのチーズフライは、割り箸のような細さではありませんか。 本当にチーズは入っているのですか。
 かじって中を見てみると、マッチ棒のようなチーズが確かにはいっています。 これだけ細いと、味など分かりません。 さけるチーズでなければ、ここまで細くは出来ないでしょう。 よく器用に、こんな小さな物を作るものです。



 学校から帰ってきた娘ガキも、緊張がほぐれたのか、元の顔に戻っていました。 きょうは曇っていますので、それほど暑くはありません。 カキ氷のおばさんは、大工仕事にも行かず、私の家で遊んでいます。
 さて、涼しいうちに、お昼寝でもしましょう。 


2008年11月27日(木) 晴れ晴れ
海のジャンピングサラダ

 きのうは、ランディーの住む、浜辺へ行ってきました。 というのも、リッキーが、ランディーの家の、電気配線をするために出掛けたのです。 ちょうどいいや、ということで、お昼ご飯を持って出掛けました。
 お昼を食べて、ジンを飲みます。 つまみは、生の小エビです。 ランディーに言わせると、海の浅瀬で、小エビが渦巻いて跳ねているといいます。 それを、網ですくったのだそうです。 確かにボールの中の小エビは生きています。
 この小エビに、酢をかけて食べます。 玉ねぎのみじん切りや生姜、唐辛子なども入れます。 川エビに酢をかけて、踊らせて食べる、ジャンピングサラダというのがありますが、こちらはそれの海版ですね。 海のジャンピングサラダだそうです。
 生のシラスやシラウオのような味ですね。 そのうち、バンカーボートが漁から戻ってきます。 ボートを浜に上げるのに、たくさんの人が手伝います。 なぜ手伝うのかといえば、手伝えば、コップ3杯の小魚がもらえるのです。
 どこから人が集まるのか、普段の浜辺には人影がありません。 バンカーボートの音がしたら、浜辺へ出て手伝う、それが浜辺に住む者の掟なのでしょうか。 それとも、食糧確保のためなのか、小魚といえども、貴重な食料なのでしょう。





 浅瀬に渦巻くエビを網ですくうか、どう考えても嘘っぽいですよね。 まあ、話半分で聞いておきましょう。 きょうは、家で大人しく、読書でもして過ごします。       


2008年11月28日(金) 晴れ晴れ
おやつにビビンカ

 きのうも、暑い1日でした。 玄関先で、ビールを飲んで、時間を潰すのも暇です。 そうだ、カキ氷でも作るところを見に行きましょう、ということになりました。 カキ氷屋のおばさんのところに、ビールを持って出掛けます。
 やっていますね、カキ氷を作っています。 色とりどりのトッピングを、カップにスプーン1杯ずつ入れます。 カンナで氷を削ります。 カンナの上に、削った氷が、溜まるようになっているのですね。 削った氷を、カップに入れます。
 その上から、練乳をかけて出来上がりです。 あとは、掻き混ぜて食べるだけです。 甘くないよという人には、砂糖を入れてあげます。 白い豆のトッピングがありました。 食べさせてもらうと、甘納豆ですね。 こんなものもあるのですね。
 七輪に炭を熾(おこ)し始めました。 なにをするのか、と聞けば、ビビンカを作って売るのだといいます。 ふ〜ん、と見ていると、茶碗くらいの器を用意します。 バナナの葉っぱを、器の大きさに合わせて丸く切ります。
 器を、炭火で焼いて、バナナの葉っぱを敷きます。 そこに、米の粉と水を混ぜ合わせたものを流し込みます。 器の上と下から、炭火で焼き上げます。 1個15ペソです。 ゆで卵が入れば、25ペソです。
 私は、ゆで卵入りのビビンカを作ってもらうことにしました。 出来上がったビビンカを食べてみれば、甘いお好み焼きです。 ビールのつまみにはなりませんね。 なぜこちらの人は、こうも甘いものが好きなのでしょう。





 暑くて、昼は眠れません。 夜は、カラオケの攻撃です。 きのうの夜は、カラオケがうるさくて眠られないので、玄関先でジンを飲んで酔って寝ました。 きょうも暑くなりそうです。 昼寝は無理ですね。  


2008年11月29日(土) 晴れ晴れ
ほのぼのと過ごす

 きのうですか、きのうは何もありませんでした。 たまには、何もない日もあります。 そんな日には、みんなと飲むだけです。 ビールを買ってきて、つまみは、ランディーがオムレツもどきを作ってくれました。
 ケチャップやマヨネーズが欲しいところですが、少し塩味が効いていますので、そのままで頂きます。 シンプルがいいのですよね。 マリカーも、どこからか現れて、一緒につまみを食べます。 ところで、カキ氷屋はどうした。
 ビビンカでも、つまみにいいんじゃないか、とアイリーンに聞けば、カキ氷屋はお休みだそうです。 そのうち、ビールがジンになり、ウォッカへと変わります。 カラオケの音も耳に入らなくなります。 酔っ払いですよね。
 そんなことで過ごした1日でした。 さあ、時間がありません。 今日は、これから停電になります。 夕方の5時までだそうです。 

  

 あと20分で停電になります。 そんなことで、本日は面白くない話ですみません。


2008年11月30日(日) 晴れ晴れ
留守番の心得

 何もない毎日が流れていきます。 これでいいのです。 わずらわしさも何もありません。 考えることもありません。 玄関先で、涼みながら酒でも飲んでいれば、1日が終わります。 喧騒から隔離された別世界に暮らします。
 自分で買い物や、食事の支度や、掃除をするわけではありません。 何もしなくても、暮らしていけるわけです。 気が向けば、海に、山に、川にと、毎日でもお弁当を持ってピクニックに行けます。 これが、田舎での生活です。
 夜、カラオケ屋や飲み屋には行きません。 というより、出歩きませんよね。 夜遊びなんかしていると、いつ事件に巻き込まれるかもしれません。 自分からは問題は起こさないし、起こりそうな場所には近寄らないようにしています。
 この前、みんなが出掛けてしまい、家に私だけというときがありました。 最後にアイリーンが出掛けたわけですが、家のカギを全部掛けて出掛けて行きました。 誰が来ても、開けないようにと言い残して出掛けたのです。
 たまに、近所の知り合いのおばさんなんか来ますが、家には入れません。 誰もいないからと、追い返します。 誰が来ても、カギは開けるな、という言葉の重みですね。 そのうち、アイリーンが帰ってきましたが、カギは開けません。
 怒っていましたね。 カギを開けるなと言ったのはアイリーンですよ。 カギくらい持って出掛けて下さいよ。 ときに、のんびりとした生活に、緊張を忘れがちになりますが、ここは異国なのだということを、心に留めておかねばなりません。



 今月もきょうでお仕舞いですね。 無事に過ごせたことを、皆さんや家族に感謝致します。 年末ですので、色んなことがあると思います。 面白いことがあれば、報告していきたいと思います。 今月もありがとうございました。 



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