日記 2007年 4月     



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2007年4月1日(日) 晴れ晴れ
太陽と月

 きょうから新しい月です。 今月も何か新しい発見をしたいと思っています。
 しかし、夏本番ということでまずは暑さとの戦いとなりそうです。 日本もそろそろいい季節だと思います。
 今月も頑張って生活いたしますので、引き続き宜しくお願いいたします。

 きのうは玄関先でカソイの種(カシューナッツ)をつまみにビールを飲んでおりました。 庭先のひまわりもだいぶ大きくなってきました。 そんなのを眺めながら飲んでいると、アイリーンが出掛けるよと言います。
 汗疹(あせも)でケツがヒリヒリする私は、どうせパレンケ(市場)にでも行くのだろうと無視しておりました。 台所になんかつまみがないかなぁと行ってみると、ジンが置いてあります。 目の前にジンがあれば飲むだけです。 で、玄関先でジンの口を開けて飲んでいると、アイリーンが烈火の如く怒り始めます。
 なんでもこのジンは出掛けた先で飲むものらしいのです。 ジンを飲み始めたので私が出掛けないと思ったのでしょう。 手さげバックに詰めたガキどものお菓子をバラ撒き始めました。 ちょっと待ってくださいよアイリーンさん、私はどこに行くとも聞いていませんよ。
 なんでもビーチに行くつもりで用意していたらしいのです。 てっきりパレンケに買い物に行くものと思ってた私でした。 勘違いしていたことを素直にあやまり、機嫌を直してもらい出掛けることになりました。
 ビーチに行く途中、きれいなブゴンビリヤの花が私達を迎えます。



 ビーチはアイリーンの弟、ランディーの住むラワグビーチです。 ここから北に20分くらいの隣街カバンガンというところのビーチです。 夏だというのに人影はありません、田舎のビーチです、開放感あふれる海と空を独り占めできるビーチです。
 おやっ、なんかホテルのような建物がある。 聞けばやはりホテルだそうです。 値段は1泊500ペソだそうで温水シャワーも付いていてきれいだそうです。 全部で5室あるそうで、全部借りても2500ペソですか、安いですねぇ。 今度、見に行ってきます。
 一生懸命夫婦で網を引いています。 なにが獲れたのかなぁとタライを覗かせて貰うと、なんと小さな小魚、いや稚魚ですね。 なんでもいけすで育てるのだそうですが、あれだけ苦労して引っ張った網にこれだけ。 驚きました、うぉ〜(魚)





 さて日も暮れてきて帰る時間です。 夕方に出掛けたのでそんなに長い時間ではありませんでしたが、じゅうぶんに楽しめました。 バーベキューでもやるのかなぁと思っておりましたが、みんなはサリサリでおやつを買って食べておりました。
 私はインスタントラーメンです。 なんでビーチに来てまでこんな食べ物なのか理解に苦しみますが、フィリピンスタイルなのだからしょうがありません。 きれいな夕日とお月さんを見ながら食べるインスタントラーメン、オツでしょう。



 そんなことで今月も始まりました。 きょうはエイプリルフールで、嘘をついてもいい日です。 しかし調子に乗っているととんでもないことになりますから、気を付けて頂きたいと思います。 
 さてきょうから少し気持ちを新たにして暮らしてみますか、なんて出来るわけありませんよね。 いつもの通り飲んで騙されてきょうも暮らします。 それにしてもケツが痛い。


2007年4月2日(月) 晴れ晴れ
他人様のプール

 きのう、タホ〜 タホ〜と豆腐売りが来る。 バケツを2つ棒に吊るしてかついで来る。 1つにはタホがもう1つのバケツにはシロップとタピオカが入っている。 ガキが呼び止めカップによそって貰い、ストローですすって食べるいつもの光景です。
 タカリババアが、私がこの前買った Tシャツの集金に来ました。 約束ですから私は50ペソのお金を払いましたよ。 そしたらまた売りつけようと、今度は金盆とたまご切りとプラッチックボトルを持って来ました。 値段を聞くと1つ50ペソだと言います。 
 誰が買うかそんなもの。 玄関先でごちゃごちゃうるさいことを言っています。 長居しそうなので、この前買った Tシャツのプリント柄がおかしいから返品するぞ、金返せと言ってやりました。 たまご切りとペットボトルを寄こせば許してやると言うと、すなおに差し出すタカリババアです。 本当にプリント柄がかすれていたのですから、しょうがありません。
 タカリに来てタカられてどうするんだタカリハバア、そんなくだらない物ばかり持ってくるからいけないのだ、金を集金したらとっとと帰れば、こっちだって何も言わないのだ。 
 夕方、プールにでも行こうか、ということになりました。 私はジンを忘れないように自分で用意します。 さあお出かけ お出かけ!



 プールはここから1分くらいのところにあります。 トライシクルに乗り込み出掛けました。 ところが、トライシクルのあんちゃん、北へ北へとハイウェイを走ります。 ちょっと方角が違うんじゃないのと思っていると、着いたよとハイウェイ沿いの立派な家の前で止まります。
 たしかに家の中の庭にプールがあります。 だからなんなんだよ! 誰が知らない人の家のプールで泳ぐバカがいるんだよ。 ほんとバカ、天然バカの巨大バカ! まさかジョークで連れて来たわけじゃないだろう。 気を取り直していざプールへ。
 着きましたここがプールです、って閉まっている。 近所の人の話では水曜日にしか開かないのだとか。 アイリーンとしょうがないから帰ろうかなんて話していると、ぐずるガキども、なんかいい手はないのかって、すぐそこがビーチじゃないの。
 入場料も何もかからないサンフェリペビーチがあるじゃないですか。 なぜビーチがあるのにプールなんかに行かなきゃならないのだ。 
 さあサンフェリペビーチです。 誰もいません、このビーチも独り占めです。 水着に着替えて泳ぎます。 私はパンツ1丁になり、まずはジンを飲みます。 いい景色がここにもあるじゃないですか、沈む太陽のシルエットになるアイリーンを眺めながら飲むお酒はまた格別です。





 というわけで2日間連続でビーチに行ってまいりました。 きのうは私も久しぶりに泳ぎました。 例によって海砂で体を洗い清めていると、暮れゆく砂浜に無数の小蟹が蟻のように這っています。 なんとも幻想的な光景ではありませんか。 
 ガキどもは、蟹をつかまえてはカップに入れています。 よく見ると私のジンのカップじゃないのか、中身のジンは無残にもぶちまけられていたのです。 いいんです、楽しければ、なんて思わないぞ。 おぼえてろクソガキども! 
 かくして本日はガキどもに制裁を加える日にします。 まずはパソコンのゲームを出来ないようにしたいと思います。  
  

2007年4月3日(火) 晴れ晴れ
ラニーの弁護士

 インターネットの会社から請求書が届きません、かといって支払わなければ止められてしまうのでしょう。 いつも月末には請求書が届くのですがどうしたのでしょう。 娘ガキの誕生日も重なり、ちょうどいいので、ケーキを買いに行くついでに支払ってきて貰います。
 インターネット代1,000ペソに、誕生日のお祝いとして1,000ペソ合計2,000ペソ、日本円でポッキリ5千円を持たせてアイリーンにオロンガポへ行ってもらいます。 しかしなんで私がケーキを買ってやらなければならないのだ。 母親のラニーが買うのが本当じゃないのか。
 兄ガキもすっかり居座って、この家に居ついてしまうし、だいたい前夫が面倒を見ると約束したのだから、前夫のところに返せばいいだろう。 ガキが1人いなくなっただけで清々するし、そのぶん食費やお菓子代だって浮くのだ。
 ラニーの離婚調停を担当している、顧問弁護士がやって来ました。 またラニーと打ち合わせでもするのかと思っていたら、そうではないようなのです。 手にポスターやチラシを持って、若い衆を連れてやって来たのです。
 この顧問弁護士、この州の議員さんらしくて、こんどの選挙にも出るのでポスターを貼らせてほしいというのです。 アイリーンにお金を貰って貼らせるのかと聞いたら、タダで貼らせてやるのだと言います。 なんともったいない、ラニーの1件があるからしょうがないのでしょう。



 きのうの朝、ビコールとワイフが喧嘩をしています。 どうやらビコールが朝帰りをしたらしいのです。 どこかの不細工な女と一夜を過ごしたのでしょう。 すごい剣幕でまくし立てるワイフ、たまにはいいじゃないかと応戦するビコール。
 しかしなんで朝帰りなんかするかなぁ、バレるに決まっているだろう。 分かるでしょう、ビコールのオツムの程度が。 それにしても、最強の瞬間湯沸器を相手に戦えるビコールの根性がすばらしい。 
 そのワイフ、どっぷりと数字当てのギャンブルにハマり、今では予想屋と集金人をやっている。 金を集めれば幾らか貰えるのでしょう。 そのお金をギャンブルにつぎ込むという、悪循環。 タダ働きと一緒です。 そのうちノミ行為を行って、とんでもないことにならなければいいのですが。
 夕方はいつものように、陽気なみんなが庭先できょうも無事に暮らせたことを喜び合います。 そして夕飯を食べて部屋でくつろいでいると、窓の外でパチパチと火の燃える音がします。 そのうち窓が真っ赤に染まり、煙がじわ〜と部屋に入ってきます。
 なにごとかと窓の外を見ると、ビコールワイフが私の窓のそばで大量のゴミを燃やしています。 ギャンブルで負けた腹いせか、ビコールの浮気に怒っての事か、どうでもいいけど、なんで夜に私の窓のそばなのだ。 
 庭先とか裏庭とか場所はいくらでもあるだろう。 何を考えているんだか、何も考えていないからこういうことをするのだろう。 ちょっと考えれば、ここでは迷惑かなとわかるだろう。 しょうがない、バカどもと付き合っているのだ、文句を言っても始まらない。



 井戸水の汲み出しもなくなり、快適な生活に1歩踏み出しました。 電動ポンプにホースを繋ぎ、家の周りすべてに水撒きが出来ます。 わずかなお金で快適な生活が送れるわけですから、必要なものは買ったほうがいいということを学びました。
 夏が終われば温水シャワーでもと思っています。 冷たい水のシャワーを浴びるほどの根性もなくなってきました。 いくら気温が高いからといって、水は水です、冷たいですよ。 今の時期でも冷たいと感じるのですから、夏が終われば凍る思いに違いありません。
 きょうは彼女がオロンガポなので、早い時間に酒が飲めると思うと嬉しくてしかたがありません。 
 

2007年4月4日(水) 晴れ晴れ
私のケーキです

 明日はY社長が渡比する日ではありませんか。 バロイビーチのhiroさんカステリオスのタマさん 、 また忙しくなるのではないでしょうか。 Y社長! お気を付けて旅して来て下さい。 みんなお待ちしております。 hiroさんにタマさん、暑い日が続きますので、お体にお気を付けて仕事に励んで下さい。 
 オーキッズ(欄)が寄生するというカットクワーティ(KATKWATI)の木にオーキッズらしいものが結わえ付けてあります。 よく見ると紐でくくりつけただけの雑な仕事です。 本当にこれで欄の花が咲くのでしょうか。
 私はてっきり、木を割るなり削るなりして、その隙間に欄の根っこ部分を差し込んで接(つ)ぎ木するのかと思っていました。  紐で結わえるのはいいのですが、根っこ部分が浮いています。 根っこはどうでもいいのでしょうか。
 この欄はパレンケ(市場)で売っているそうです。 ということは一般的な物なのかもしれません。 どこの家でもこうして接ぎ木しているのでしょう。 しかし大雑把、今後の成長が楽しみです。
 欄が寄生するカットクワーティの木は、アイリーンの弟、海辺に住むランディーのところにもありましたので、おそらくどこにでもある木なのでしょう。 接ぎ木をする欄の根っこのことが気になったので、ここで少し欄の接ぎ木について、アイリーン博士に質問をしてみました。
 まず根っこ部分ですが、この部分は直接木に触れさせなくてもいいそうです。 そしたら紐で結わいて木に接している、欄の接ぎ木の胴体部分から、新たに根っこが出て寄生するのかといえばそうではありません。
 浮いた根っこがありますよね、それが伸びてカットクワーティの枝に絡みつき寄生するのだそうです。 そうして大きくなり欄の花が咲くのだとアイリーン博士は説明していました。 欄が勝手に寄生する木を見つけて、根っこを絡ませると理解したほうがいいのでしょうか。
 ということは、他にも欄が寄生する木があってもおかしくはありませんよね。 実際、欄が寄生するのはこの木だけではないという話でした。



 きのうは午後からアイリーンと娘ガキがオロンガポにケーキを買いに出掛けました。 ガキの誕生日だからしかたありません。 ガキの誕生日の日にちなど、私は知りませんし聞きもしません。 きのうはケーキを食べていなかったので、きょうか明日なのでしょう。
 兄ガキも行けばいいのに、オロンガポに行くと強制送還されると思ってか、一緒には行きません。 ガキを引き取りに来いよ、オロンガポに住むラニーの前夫のバカ親父! こっちは大迷惑だ、クソ親父! ラニーもラニーだ、そんなガキ追い返せばいいじゃないか。
 オロンガポから帰って来た2人、手には大きなケーキとビニール袋をぶら下げて、買い物もしてきたのでしょう。 5千円渡し、ネット代とケーキ、ケーキは400ペソだそうです、お釣りはと聞くと、あるわけないでしょうだもんな。



 女どもは朝から台所に立って、トントンと料理を作っています。 ガキの誕生日の料理でも作っているのでしょう。 ということは甘いボソボソのスパゲティがきょうの昼飯か、腹っ減らしのガキどもはいいだろうが、いまのうち別メニューをオーダーしておこう。
 誕生日のつまらない様子は、明日書くことにします。 誕生日なんだから、酒はあるのだろうな。
 

2007年4月5日(木) 晴れ晴れ
主催者は私です

 きのうはラニーの娘ガキの誕生日でした。 私にとってはガキの誕生日などどうでもいいことです。 おかげで昼も夜も主食が甘いスパゲティではありませんか。 大量に作るせいか、麺は伸びきってボソボソです。 それに甘いケチャップ、たまりません。
 家の前を長い行列を作って、人や車、馬に鼓笛隊が通り過ぎて行きます。 1キロは延々と続いているのでしょう。 ホーリーウイークのパレードかなと思ったら、葬式みたいです。 教会に行き、墓地に埋葬するのだそうです。 それにしてもハイウェイのまん中を、何を考えているんだか。
 台所に行くと仔豚君の頭と足があります。 誕生日なので裏庭の豚を1匹、解体したのだそうです。 まだ仔豚なのにかわいそうなことです。 ガキの誕生日だから仔豚なのでしょうか。 仔豚君の魂はハイウェイのお葬式に混じって教会へと消えていきました。



 台所では料理が始まります。 何が楽しいのか、踊りながらの料理です。 やはりそういう血が流れているのでしょうか。 陽気過ぎて見ているほうが恥ずかしくなります。 玄関先で飲んでいると、人が集まってきます。 落ち着いて飲んでいられないので、私は部屋に非難です。
 午後3時ごろ料理は完成しました。 さあパーティーです ってちょっと早いんじゃないの、ということもおかまいなしに宴は始まります。 集まりも集まったきたない近所のガキどもに、スパゲティと厚さ1センチに切ったケーキを与えます。 
 もちろんタカリババアも来ました。 見ていると食べる前にビニール袋を出して、スパゲティを袋に詰め込みます。 おいおい、帰りにお土産で持たせてやるのだから、そんなことを自分でしなくてもいいのだ。 そのための大量のスパゲティじゃないか。
 ケーキは半分、女どもの夜食のためにキープされました。 ガキどもには1センチのケーキ、女どもは半分のケーキです。 ほんと、いい根性していますよね。 なんなんだお前ら、と言いたくなりますよね。 
 ところで豚の頭はどうしたんだろう、まあそのうちなんらかの形で見られるのでしょう。





 私のお金で賄われた誕生パーティーは、そうこうしているうちに幕を閉じました。 よく考えると、結局またタカられてしまったということになります。 今回の被害総額 2,500円、許してやろうじゃないか、年1回の誕生日じゃないか、ちっきしょう。
 さて本日、Y社長がはるばる日本からいらっしゃいます。 掲示板のほうに Yさん夫婦 での投稿がありましたので、ご夫婦でいらっしゃるのでしょうか。 またにぎやかになることでしょう。
 空港までは hiroさんタマさん でお出迎えに行ったのでしょうか、もう空港で待機しているころでしょう。 気を付けて戻ってきて下さいね。
 きょうも容赦なく太陽は照りつけております。 太陽とガキを避けての1日が始まります。
   

2007年4月6日(金) 晴れ晴れ
一匹目

 アイリーンがなにかフルーツを食べようとしています。 何のフルーツかと聞くと、サントールだと言います。 なんで写真を撮らせてくれないのと言うと、あっ忘れてただって。 サントールはとっつぁんが農場から持ち帰ったものです。 これは珍しくないのでいいでしょう。 
 もう1つ、チコというフルーツですが バロイビーチのhiroさん から、生っている木と実を、あるのであれば見せて欲しいとのご要望がありました。 アイリーンが言うには、木は近所にあるそうですが時期尚早でまだ実が生っていないとのことなので、あとしばらくお待ち下さい。
 そのhiroさんのところでイベントなどを手伝っていたエミリーさんという女性の方が、お亡くなりになったそうです。 私も2度3度お会いしたことがありますが、歌が好きで、陽気な方と記憶しております。
 ここにエミリーさんのご冥福を心よりお祈りいたします。
 ホーリーウイークということで、田舎の街の裏通りには、竹で組んだやぐらがあちらこちらに見受けられます。 やぐらの下にはマリア様が祭られています。 道ばたにはたくさんの露天、アイリーンの友達の家も露天を出していましたので、そこで焼きとうもろこしを頂きました。



 ここの近所では、そこの友達の家にしか生っていないという、チーズナッツ(CHEZ NUT)という木の実を頂きました。 木に緑色のボールみたいなものが生っていて、その中にチーズナッツが10粒くらい入っています。 粒の表の殻を剥くと、白い実が出てきます。
 生でそのまま食べますが、味はあっさりしたクルミって感じでしょうか。 この木の実が珍しいものかどうかは分かりませんが、この辺ではここにしかないと言うのですから、珍しいものなのかもしれません。



 しばらくその友達の家で暇をつぶして家に戻ると、朝から産気づいていた大豚が子供を産んでいました。 まだ一匹です。 ぜんぶ出るにはまだまだ時間が掛かりそうです。 とりあえず一匹目の長男を載せておきます。 
 きょうはもう兄弟でミルクを飲んでいるはずですから、あとで裏庭へ行って様子を見てきます。 仔豚が乳離れするころには、いまいる仔豚も大きくなり売られていくのでしょう。 なんか、この前豚のちょん切られた頭を見てから、豚肉に手が伸びません。
 よその豚肉なら大丈夫なのですが、自分の家の豚肉はいまひとつ、気持的にダメです。 そんなことも言っていられませんか、何でも食べなければ暑い夏に負けてしまいます。



 ほんと、毎日色んなことがありますよね。 部屋に閉じこもってじっとしていればいいのでしょうが、気候のよさについフラフラと表に出て酒なんか飲んでいるから、こういうことになってしまうのでしょうか。
 きょうは豚でも眺めて、のんびり暮らします。
 

2007年4月7日(土) 晴れ晴れ
やらせか

 無事に産まれた大ブタの子供は全部で9匹でした。 種付け料が1,000ペソですから、1匹あたり100ペソということになるのでしょうか。 これから大きくなるまでの餌代が大変です。 どうせ私のお金で餌を購入するのでしょう。
 ブタが1日でもっとも元気なときは、餌を食べるときです。 ものすごい勢いで食べます。 歯は丈夫ですよ、腹が減るとブタ小屋のブロックなんかをガリガリとやっています。 でも食事は流動食なんですよね。 それ以外のときは、死んだように寝ています。
 ホーリーウィークでみんなお休みです。 この田舎街では、普段でもみんなお休みですからいつもと変わりません。 せっかくですから街をひと回りしてみることにしました。 キリスト様が処刑台へ行くときの、受難の様子の再現も見られるかもしれません。
 街の裏通りをぐるりと回ると、キリスト様やマリア様が祭られた、やぐらの下の祠(ほこら)が十数個もありました。 まわる順番があるらしく、順番通りに回ってもらいました。 面白くもなんともありません、なんかないのか。



 最後のほうの、マーケット横の大きな祠のそばで、ブコ(ココナッツ)ジュースなんか飲んで涼んでいると、カランカランと音がします。 何ごとかと見てみると、黒い覆面をした上半身裸の男達がやって来ます。 
 黒い覆面なんかしなくても、顔が黒いのですから必要もないのですが、なぜか暑い中被っています。 上半身裸の女はいないのかと見渡しましたが、残念ながら見当たりません。 手には紐を通した竹筒を持って、それで背中を打ち付けています。
 疲れたのか祈っているのか、祠の中でうつ伏せになりしばらく動きません。 隣りはパン屋のお姉さんのお店です。 覗いてみましたが、パンはわずかばかりでお姉さんもいません。 残念と思っていると、男達が起き上がり次の祠へと去って行きます。
 カランカランと背中をムチ打ち去る男達、血を飛ばさないでくれ、お前ら病気持ちだったら大迷惑だぞ。 そんなことでシジイとハバアとガキの田舎街のショーは幕を閉じました。 いまどきこんなことをするバカがいるのか、私の考えでは金が裏で流れているのではないかと思います。



 不謹慎なことを書いて申し訳ありません、とひと言付け加えておきます。
 今朝は5時にアイリーンの弟、ランディーの住むラワグビーチにバーベキューに行く予定ですが、誰も起きてきません。 私は早朝に起きて日記を書き終えました。 本日の更新が早い時間なのはそのせいです。
 それにしてももう6時です。 はたして何時に出掛けるのでしょうか。 何時でもいいんです。 青空の下(もと)で朝から1杯やれるだけで幸せです。
  

2007年4月8日(日) 晴れ晴れ
いました仔豚君

 さてと、きょうも早めに更新しなければなりません。 というのも先日渡比されたY社長ご夫妻が、本日ここより北のリゾート、ハンドレッド・アイランドに行かれるそうなのです。 私の家はちょうど通り道なので、ついでに私とアイリーンを拾って連れて行ってくれるとのことなのです。
 メンバーはY社長ご夫妻に バロイビーチのhiroさん 一家と カステリオスのタマさん 一家、それに私たちということになりそうです。 そんなわけで、1泊の旅にお付き合いさせて頂くことになりました。 
 きのうはアイリーンの弟、ランディーの住むラワグビーチに行ってきました。 朝5時出発の予定でしたが、現地に到着したのが7時過ぎでした。 
 着くと、いつもとは違いました。 いつもは人っ子ひとりいないビーチなのですが、なにを間違えたのか、たくさんの人でにぎわっています。 海水浴場そのものです。 こんな田舎街の海岸に人が集まるのですから、本日のハンドレット・アイランドはすごい人ごみが予想されます。
 なにはともあれ、ランディーの家がありますので、場所の確保などは不要です。 それにしても、ランディーハウスの隣りの駐車場は車で一杯、普段この辺りはコースにないジープニーまで走ってくる始末です。 みなさん暇なんですね。
 ガキどもをトライシクルに乗っけて、途中でアイリーンの友達を拾ってラワグビーチ入りです。 我々は先発隊です。 後発隊のために食事の準備をしなくてはなりません。 そんなことはどうでもいい私です。 早い時間に酒にありつければいいのです。



 ガキどもは現地に着くなり海にドボンです。 さっそくバーベキューの準備に取り掛かります。 あれっ、ミッキーマウスが盆の上に。 ありましたよ、こんなところに仔豚君の頭が、これも丸ごと焼くのだそうです。
 バーベキューの肉を刺す竹串を忘れてきたときましたか。 そうなればじかに金網に載せて焼くしかありませんが、金網の目が粗すぎる。 大きめの肉しか焼けません、残りは後発隊のリッキーにまかせましょう。
 ブランディーを半分も飲んだころ、後発隊がやってきました。 そして料理も完成して、食事会が始まります。 食べた後は私も海に入ってお姉さん達を眺めます。 いい眺めじゃありませんか、海に浮かぶ人魚達、日焼けをするのも忘れて見入っておりました。





 海はいいですね。 背中がヒリヒリするのは自分が悪いとして、なにも考えない1日があっという間に過ぎてしまいます。 皆さんもフィリピンに来たさいには、ぜひ海を訪れて頂きたいと思います。
   本日そのようなわけで、ハンドレット・アイランドに行ってまいります。 明日は何時の帰宅になるのかわかりません。 いつもは早い時間の更新ですが、明日は遅くなると思いますのでご了承下さい。
 また楽しい報告が出来ればと思っています。 では行ってまいります。
 

2007年4月9日(月) 晴れ晴れ
ハンドレッド・アイランド 第一部

 きのうときょうに掛けて行ってきました、ハンドレッド・アイランド。 ハンドレット・アイランドはここサンフェリペからですと、車で約4時間掛かります、はっきり言って遠いところです。 きのうの朝の9時に出発しました。
 私のところが通り道なので、 バロイビーチのhiroさんカステリオスのタマさん が迎えに来てくれました。 hiroさんの車には、Y社長ご夫妻が乗り込んでいます、運転手はチンさんです。 タマさんの車にはタマさん一家とチンさんの嫁さんに子供さん、それに私たちが乗り込みました。
 hiroさんの奥さんは、エミリーさんがお亡くなりになったことでお忙しいのでしょう、残念ながら参加されませんでした。 さあ、車は一路ハンドレッド・アイランドへと向かいます。 途中買い物などをしたので、現地に到着したのは午後の2時でした。
 さっそくホテルを探したのですが、聖週の日曜日なのでどこも満室みたいです。 ちょうど1軒家を貸し出しているところがあったので、そこで1泊することになりました。 そんなことは兎も角、早く島に渡ってバーベキューをしなければなりません。
 バンカーボートでどんぶらこと島に渡り、さあバーベキューの始まりです。 日本から持ってきたというササニシキのお米、こちらの市場で調達してきたでかいカニ、エビ、もちろんブタ肉の串に刺したバーベキューなど盛りだくさんです。
 カニに指を挟まれて血を流しているチンさん、大丈夫か? 料理はタマさんが奮闘して作っておりました。 タマさん料理おいしかったです。 社長さんも奥さんも大満足のご様子でした。 そうしているうちに日も暮れてくるのです。







 ふたたびバンカーボートに乗り込んで帰ります。 確か私が酔っ払って橋げたまで運んだ、最高級のコシヒカリを炊いたお米が、鍋ごとなくなってしまいました。 かっぱらわれたのですね。 ボートを待つまで真っ暗な中、星なんか見て話し込んでいましたから、やられたのでしょう。
 かっぱらわれた飯と鍋は、とやかく言っても始まりません。 民宿に戻り、また何か食べて寝たのは覚えていますが、何を食べたのかは記憶にありません。 そして朝です、続きは第二部で書きます。



 今回の旅行ではひどい目に遭(あ)いました、目に遭ったんです。 まあ他の皆さんも面白く日記やブログに書くと思いますが、私だって皆さんの爆弾は抱えています。 お手並みを拝見してから、爆弾を落っことすことにします。
 皆さんご苦労様でした、Y社長ご夫妻、ありがとうございました。     


2007年4月10日(火) 晴れ晴れ
ハンドレット・アイランド 第二部

 ハンドレット・アイランドの朝を迎え、2日目となりました。 朝起きるとなぜか私はリビングのソファに寝ていました。 手っ取り早くていいじゃないですか。 ふっと奥を見ると、 hiroさん が床にぶっ倒れて寝ています。 起こすのもかわいそうだから、そのままにしておきました。
 そのうち2階から タマさん が降りてきました。 朝飯のパンを買ってくると、パンの買い出しに出かけて行きました。 そのうち皆さん起きだしてきて、朝食の準備に取り掛かります。 スクランブルエッグに食パンを頂き、そのあと私は洗面所で歯を磨いていたのです。
 そのときです、アリが右の目ん玉に喰らいつきました。 痛いのなんの、早くとってくれー! ティッシュペーパーでアイリーンとチンさんが、目ん玉をこねくり回します。 痛いと言っても容赦せずにこねくり回します。 アリより痛いぞ、いいかげんにしろ!
 そうしているうちにアリは無事取れました。 目ん玉は真っ赤です。 タマさんの気持ちがよ〜く分かりました。 皆さん食事も終わりお出かけです。 荷物を車に運んでいると思い出しました、そう、ドブに落っこちた人がいるのです。
 この民宿に入るには、細い道を歩かなければなりません。 その途中に小さなドブに架けた橋があるのです。 両端は見ての通り道がありません。 前の夜 暗い中、hiroさんと私は荷物を民宿に搬入するために、ちょっと大き目の荷物を2人で持ってそこを歩いたのです。
 hiroさんが先頭です。 2人とも酔っ払いです。 暗くて道など見えません。 先頭を歩いていたhiroさんが忽然と私の視界から消えてしまいました。 そう、ドツボにハマったのです。 左足だけだったので、上半身はかろうじて橋のところにとどまっておりました。
 大丈夫と聞いたら、大丈夫とは言っていましたが、朝痛かったと思いますよ。 後ろを歩いていたアイリーンに状況を聞くと、hiroさんが後ろの私と話をしながら歩いていたので、どうやら前を見ていなかったようです。
 そんなわけで、なにも私だけ災難に遇ったわけではないことを伝えておきます。 さて車に乗り込み、北に1時間のリンガエンという街を見て帰ることになりました。 この街はかつて日本軍が上陸した街で、ちょっとした展示館があり展示物が飾ってあります。





 帰りにイバのピザ屋さんで昼食です。 食べきれないほどのピザや鳥の唐揚げです。 半分はお土産で持ち帰ったのではないでしょうか。 社長の奥さんがカソイを見たいとのことで、私の家に寄る事になりました。
 イバから30分ほどで私の家です。 裏庭の産まれたての仔豚や電動ポンプなどを見学して、カソイの生る農場へと向かいました。 農場では大人は出払ってしまい子供しかいません。 でも現地の子供ですので、カソイを調理するぐらいは朝飯前です。
 木に生るカソイをもいで、実を食べて、種は煎ってカシューナッツにします。 何もない農場です、楽しんで頂けたでしょうか。 皆さんお疲れのところ、しばらく農場で過ごして頂きました。 そして私とアイリーンは皆さんと農場でお別れです。
 Y社長ご夫妻、皆さんお疲れ様でした。 帰路、お気を付けてお戻り下さい。 というわけで、ワンハンドレット・アイランドの旅行は終了いたしました。



 農場の模様は、私がドジしてカメラを家に置いて出掛けたために撮れませんでした。 でもいつもの農園です。 そこでの楽しい様子は想像がつくと思います。 カソイを煎るときの煙はすごいですね。 鶏もそばで餌を突っついていました。
 アイリーンが味を覚えた紀州の梅干しを、Y社長ご夫妻からお土産に頂きました。 ありがとうございます、アイリーンもお礼を申しておりました。
 Y社長ご夫妻並びに バロイビーチのhiroさんカステリオスのタマさん に改めて御礼を申し上げます。 楽しい旅を、本当にありがとうございました。 
     

2007年4月11日(水) 晴れ晴れ
ドクター・リッキー

 きのうガキどもは朝からビニールプールに水を張り、優雅に水浴びを楽しんでいました。 私が購入してやった電動ポンプの威力です。 しかし目と鼻の先に海があるのだから、なにもそんな狭いところで遊んでいないで、海にでも行けばよさそうなものです。
 アイリーンの兄、リッキーが注射器を持ってやって来ました。 注射液のビンも持っています。 ピッグ、ピッグと訳の分からないことを言っています。 手招きするのでついて行くと、豚小屋に案内されました。 どうやらブタに注射をするみたいです。
 リッキーのケチ女房が助手です。 注射器に注射液をセットして、準備完了です。 もちろん注射を打つのは、この前産まれた仔豚です。 おっとっとなんて足を滑らせて、大ブタのケツにでも刺したらとん(豚)でもない事になります。
 仔豚は産まれて1週間経つと、注射をするのだそうです。 なんかの予防注射かビタミン注射かは分かりませんが、打たなければならないのでしょう。 ドクター・リッキーが仔豚を1匹つかみ、ナース・ケチに手渡します。
 ナース・ケチは仔豚の後ろ足をつかみ、仔豚のケツを上に宙吊りにします。 そんな状態に慣れていない仔豚は、首を振って暴れます。 ドクター・リッキーが脱脂綿にアルコールをしみ込ませ、ケツを消毒します。
 暴れる仔豚に四苦八苦です。 大ブタがナース・ケチを睨みつけます。 はたしてうまく注射が出来るのでしょうか。



 いよいよ注射です。 ナース・ラニーも手伝いに来ました。 暴れる仔豚の前足を押さえつけます。 ドクター・リッキーがおもむろにブタのケツに注射針を刺します。 注射液がブタのケツに注入されます。 気持ちがいいのか仔豚はピクリともしません。
 1匹目が終わりました。 ナース・ケチがマジックで仔豚の頭に終了のマークをつけます。 あと8匹、はたして無事に終えることが出来るのか。 こんなことを見ていてもしょうがないので、私は部屋へと戻りました。
 玄関先でウォッカを飲んでいると、タカリババアがやって来ました。 機嫌が悪いのか、頭が悪いのかガキに当たり散らしています。 結局何をしに来たのか分からないうちに、悪態をついて帰って行くババアでした。 もう来るな、クソババア!
 ガキが氷キャンディーを食べています、1本3ペソです。 懐かしいですね、昔、駄菓子屋にありましたよね。 こちらではチューチューと鼻ですすって食べるんですね、本当に器用ですね。 いつまでもそうやってやっていなさいね。 
 ガキが食べているのは黄色い氷キャンディーですが、赤、青、緑、オレンジなどいろんな色のがあります。 そういえば日本の食品売り場にも置いてありましたね、冷凍庫で氷らせて今年の夏にでも鼻ですすってみて下さい。 



 きょうはハンドレッド・アイランドでお世話になった、Y社長の奥様が帰国される日ですね。 いろいろとありがとうございました。 お気を付けてお戻り下さい。 またお会い出来る日を楽しみにお待ちしております。
 ブタの注射は9匹全部無事終了したと、ドクターが言っておりました。 ブタの世話も大変ですよね、注射まで自分でしなくてはならないのですから。 ガキの頭にもぜひ1本打ってもらいましょう。
 さあ、きょうも1日無計画で頑張ろう。
 

2007年4月12日(木) 晴れ晴れ
バナナの木

 裏庭のバナナの木になんか生っている。 バナナの木だからバナナだろうと言われればそれまでですが、初めて見たものですからめずらしいのです。 三角柱を逆さにしたようなのがバナナの花(プソ ナン サギン)ですね。 
 プソは心臓、サギンはバナナですので、直訳ではバナナの心臓となることは前にもお話しました。 憶えていますか。 その花の上の緑色のものがバナナらしいのです。 毎年は生らないそうで、数年に1度 生るのだそうです。 今年は見られてラッキーでした。
 バナナの木の横には、リッキーが北の魔境アブラに行ったときに持ち帰った、タバコの葉っぱが育っています。 それにしても、なんでタバコなんか栽培するのだと思ってしまいます。 タバコを作って私に売りつけるつもりでしょうか、真意の程は分かりません。
 ビコールハウスのところに青とうがらしが生っています。 いつもはビコールワイフが採っていくのでありません。 最近、数字当てのギャンブルにハマっているので、とうがらしどころではないのでしょう。 
 よく見ると、赤とうがらしも一緒に生っています。 アイリーン博士に、なんで青とうがらしと赤とうがらしが一緒の木に生っているのと聞くと、青とうがらしを放っておくと赤とうがらしになるという明快な答えです。 ほんとかよアイリーン博士?
 せっかく見つけたとうがらしです、ビコールワイフが気付かないうちに採っておくことにしました。 ちなみに赤とうがらしのほうが辛いみたいです。 パンにはさんで、食い意地の張ったガキにでも試食してもらいましょう。



 おっかさんがお米のゴミ取りをしています。 こちらのお米は、よく石ころやガラスなどが混じっているのです。 おいしいご飯を食べるためです、おっかさんに感謝です。 と、リッキーとビコールが米袋をトライシクルに積んで運んできました。
 ビコールが籾殻を剥(む)いて生米を食べています。 私にも食べろと言うので、ちょっと貰って食べてみました。 味もなにもないじゃないか、ただの生米、カリカリ噛むだけ、いいかげんにしろよ このやろう! スズメじゃねぇんだぞ、人をおちょくっているのかコラ!



 ビコールの長男カロイが歯が痛いと言っています。 よく見ると左の頬が腫(は)れています。 かわいそうに、歯医者に行くお金なんてビコール家にはありません。 自然治癒するまで待つのでしょう。 しかしふだんロクな食べ物しか口にしていないのに、ムシ歯だけは いち人前になるか。
 さて、夕飯は玄関先でソーメンです。 さっきの赤とうがらしをきざみ、ピリ辛のつゆで食べましょう。 のどごし爽やかなソーメン、日本の味です。 夏はあっさりとしたものがおいしいですね。 でも飲み物はウォッカ、まあいいじゃないですか。



 日が暮れれば寝る、日が昇る前に起きる、そんな生活になってきたこのごろです。 別に夜、これといってなにもすることもないし、酒は昼間飲んでしまうしで夜起きている意味がないのです。 早寝早起きいいですよね。
 自然に暮らすのが一番です、きょうも自然に暮らすことにします。
  

2007年4月13日(金) 晴れ晴れ
カラオケ屋の買い物

 2〜3日前にオープンした向かいのカラオケ屋に、大きなトラックが横付けされました。 それにしても4t車なのでしょうが、鼻の尖(とが)ったえらく旧式のトラックです。 荷台に2つの屋根が見えます。 
 バンガローというのか、コテージというのか知りませんが、竹の長椅子の上に屋根を付けた簡単な作りのものです。 そのトラックの上の小屋の中に、ガキがたくさん座っています。 このガキどもは小屋をトラックから降ろすための要員です。
 さあ、ガキが総動員で小屋に群がります。 作業は慎重です。 こんな小屋、落っことそうものなら、あっけなく壊れてしまいます。 降ろすときにだって、ミシミシと今にも壊れそうです。 重機くらい用意して降ろせよまったく。
 小屋はカラオケ屋の横に2つ並べて置かれましたが、私は店の前に置いた方がインパクトがあっていいと思います。 その前に、店がガラガラなのにそんなものを置くバカがどこにいるんだ、ということになりますよね。
 カラオケ屋の外の小屋に座った人は、カラオケが出来ないのか、お前のところは何屋なんだ、カラオケ屋じゃないのか、という問題も起きてきます。 まさかお店の女の子とのちょいの間というわけではないでしょう。
 そんなところでやっていたら表から丸見えだぞ。 まあ酔っ払いに恥ずかしいも何もない、といわれればその通りですが、そんなところでやるバカもいないでしょう。 そのうち経営不振で潰れる日が来ると思います。
 そのときは、私が小屋を下取りしましょう。 捨てるよりは買い取ってもらったほうがいいでしょう。 小屋の値段は日本円で3〜4万円です、下取り価格は2千円も出せばじゅうぶんでしょう。 私が下取りするまで、きれいに使って下さいね カラオケ屋さん。



 玄関先で飲んでいると、アイリーンがつまみにヤキソバを作ってくれました。 嬉しいねと食べると、これがまた塩辛い。 どんな調理をすればこれだけしょっぱく作れるのだ。 アイリーンにヤキソバの袋を持ってきてもらいました。
 おいおい、これラーメンじゃないか、つゆを入れてちょうどいい味になるのだ。 ラーメンスープの素でヤキソバでは塩辛いのはあたりまえです。 アイリーンが台所へヤキソバを持って行き、お湯を入れて持って来ました、はいラーメンって おいおい。
 裏庭のパパイヤの木にも実が付き始めました。 夏はフルーツのシーズンなんですね。 フルーツ好きの人にはたまらないシーズンです。 私はあまりフルーツは頂きません、酒のつまみにならないし甘いのが苦手なのです。



 アイリーンが抱いている赤ちゃんですが、誰の子供と聞いても、橋の下から拾ってきたとか言って教えてくれません。 私はリッキーの隠し子と読んでいます。 リッキーの愛人が抱いているのを見たことがあるからです。
 そのうち、またケチ女房とひと悶着(もんちゃく)あるのでしょう。 子作り名人リッキー、子供を橋の下から拾ってきたと言い訳するのか、ああそうなの と言うほどバカな女房でもあるまいし、血の雨だけはやめてほしいものです。
 毎日朝、食べたくもないバナナを食っています。 猿じゃないんだから勘弁して下さい。 朝からデザートはいりません、と今朝もバナナでした。 きょうもやることはありませんが、13日の金曜日、なんかとばっちりがあるのでしょう。 毎日そうなのですから。   
     

2007年4月14日(土) 晴れ晴れ
ガキ対策

 きのうというか今朝午前3時ごろ、向かいのカラオケ屋で喧嘩が始まりました。 ただでさえカラオケでやかましいのに、喧嘩も始まったのでは寝ていられません。 ビンを割る音、怒鳴りあい、やれやれと思い見ていましたが、割ったビンで切りつけるほどの根性はありませんでした。
 きのうガキが塀の外にホースを延ばし、裏庭からむしった草っ葉を植えつけようと溝を掘って水を撒いています。 そんなものを植えてどうしようというのか、まして塀の外だぞ。 でかくなったら、こんどはその草むしりか、ご苦労なことです。
 リッキーのケチ女房が、おそらくリッキーの隠し子であろう子供を抱いています。 誰の子、なんてのぞいています。 私でもうすうす隠し子と感じているのですから、ケチ女房が気付かぬはずはありません。 ケチ女房に対して、みんなで隠し通しているのでしょうか。
 竹細工売りがやって来ました。 トライシクルにこれでもかと積んでいます。 まあ事故を起こしても竹がクッションになり、ケガをしないと本人は思っているのでしょう。 これだけ積めば、事故の確率が高くなるのも忘れているのです。



 リッキーが竹カゴをお買い上げです。 何も知らずに子供をあやすケチ女房、のどかな雰囲気です。 それにしてもこの前もそうでしたが、竹細工売りの衣装、なぜジャンパーの袖を逆に通しているのでしょうか。 竹細工売りのファッションなのでしょうか。
 ビコールが道の真ん中で、干した籾を回収しています。 回収した後のハイウェイはピカピカです。 ゴミもお米と一緒に総ざらいするからです。 この前食べた生米ですが、まさかビコールが裸足で脱穀したものか、いやそんなはずはない、と思うしかないでしょう。
 リッキーがポンコツジープにスピーカーを取り付けています。 選挙宣伝用のスピーカーらしいです。 それでマイクを使い候補者が挨拶するのではなく、ポスターを車に貼り付け、大音量で音楽をたれ流して走るだけなのです。 まったく迷惑な話です。


 
 うるさいガキ対策として、パソコンゲームを削除してガキ用のアカウントもパソコンから削除しました。 私のアカウントにはパスワードを設定してありますので、パソコンを開いたところで、ガキは進入できません。 ざまあみろです。
 部屋のカギは出来るだけ掛けるようにして、ガキの部屋への進入も防ぐようにしています。 ガキがベッドに寝転ぶと、シラミやノミやダニを置いていくので、翌日痒(かゆ)くてしかたありません。 
 ベッドの上でボロボロこぼしながら物は食べる、爪は切る、でかいずうたいをして飛び跳ねるものだから、ベッドはガタガタです。 ガキが夏休みに入って勉強している姿など1度も見たことがありません。 バカに拍車が掛かるわけですよね。
 朝から酔っ払いが、喚(わめ)きながらフラフラで通りを歩いて行きます。 子供もバカなら大人もバカなお国なんですね。 アイリーンが酔っ払いを見て、私みたいだと言います。 失礼ですよね、私もバカってことですか。 


2007年4月15日(日) 晴れ晴れ
なぜヤギ肉だ

 新しいジンの紹介です。 サンミゲル・ライト・ジンです。 いつも飲んでいるジンよりも度数が半分なのです。 でも私のように水で割って飲む人間には、関係ありませんよね。 水で割れば度数を調節出来るわけですからね。
 こちらでは生(き)のまま口に含んで胃に落とし、そのあと水を飲みます。 ですから度数の低いライト・ジンは飲みやすいか、物足りないかになると思います。 それより酔っ払うためには値段が同じであれば、度数の高いほうを買ったほうがお得です。
 水増ししたライト・ジン、よく考えれば意味のない飲み物ですよね。 普通のジンと水があればライト・ジンが出来るわけですから。
 玄関先でライト・ジンを飲んでいると、アイリーンのお友達がやってきました。 このおばさん面のお友達、選挙に立候補したそうで、選挙カーでやってきました。 しばらく話し込んで帰りましたが、ビコールとも話しておりましたので、それなりの方だと思います。
 選挙カーに貼ったポスター、なんか顔の色が異様に白いのです。 マイケル・ジャクソン並みの白さです、やはり白熱光を思いっきり当てて撮影したのでしょうか。 そういうところから嘘で塗り固めている選挙なのです。



 庭にたくさんのトライシクルが集まりました。 悪の巣、ビコールハウスでなにやらやっています。 何かを調理しています、なにそれと聞くと、ヤギだと言います。 まさかこの連中がお金を出して買ってくるわけがありません。
 どうしたのこのお肉と聞くと、買ってきたのだと言います。 ビコールがお金を出して買ったのだと言います。 一瞬我が耳を疑った私です。 かっぱらったかひき殺して持ってきたものとばかり思っておりました。 いやぁ まさか買ってくるとは心の温まるお話でしたが、半信半疑です。
 裏庭でリッキーがレトロなスピーカーをラジオにつなげて音楽を流しています。 電波が悪いのか、途切れ途切れの音楽に雑音が混じります。 大音量だからたまりませんよね。 むかつく音楽っていうのを初めて聴きました。



 このところ外出していませんが、どこかに行こうと思ってもこの暑さでは表に出る気になれません。 昼寝もロクに出来ない暑さです。 私はクーラーを使用しませんのでなおさらです。 昼間は何もしないのに汗だくです。
 やはり飲んで涼むしかありません。 きょうは冷たいビールでも飲んで涼むことにします。  
 

2007年4月16日(月) 晴れ晴れ
ライトライター

 暑い日が続いています。 庭のひまわりも、あと2〜3日で花を咲かせるのではないでしょうか。 暑い日にはハロハロ(カキ氷)が売れます。 近所のサリサリで売っています。 甘いものがいっぱい入っているようで、女性や子供は大好きなのではないでしょうか。
 私はハロハロやアイスクリームなどの甘い冷菓もダメなので、めったにいただきませんが、アイリーンとガキは甘いものが大好きです。 アイリーンがガキにハロハロを買いに行かせました、なぜか1つしか買ってきません。
 なんで1つしか買ってこないのと聞くと、分けて食べるからいいのだそうです。 見ていると分けるどころか、アイリーンがほとんど食べていました。 地団駄を踏むガキ、1杯10ペソのハロハロです、2つ買ってくればよさそうなものですが、まあ自分だけ食えればいいのでしょう。
 裏庭でリッキーがまたエジソンまがいのことをやっています。 こんどは何を作るのか知りませんがご熱心なことです。 その熱心さを仕事に活かしてほしいものですが、仕事より機械いじりが好きだといわれればそれまでです。



 玄関先でビールでもと思い、冷たいビールを買いに行こうとしたらライト・ジンがあるよと、あるものは飲まなければなりません。 そんなわけで、きのうはライト・ジンを飲みました。 ジンは効くんですよね、すぐ酔っ払いです。
 酔っ払って裏庭へ行くと、まだリッキーがエジソンをやっています。 その向こうに、並々と水を湛(たた)えたビニールプールが見えます。 ふと暑い中、水浴びとシャワーを思いつきました。 アイリーンに石鹸とシャンプーを用意してもらい、さっそく水風呂に入ることにしました。
 鼻歌なんか口ずさみながら入っていると、アイリーンと娘ガキとビコールのチビガキも入ってきました。 プールの中で体を洗い、電動ポンプのホースで体を流しさっぱりして出ようとすると、あとかたづけしておいてね ときました。
 プールの水を抜いて、プールを洗って、柱に立てかける作業ですが、プールの水がなかなか抜けないんですよね。 作業が終わったころには酒も醒(さ)めて、さあ飲みなおしという悪の循環が始まります。 まあこれでいいのです。
 こちらのライターにはライトが付いています。 しょっちゅう停電があるので付いているのでしょう。 私も夜何度か停電を経験しましたが、このライトには重宝いたしました。 真っ暗な中、けっこう明るく照らしてくれるのです。 
 生活の知恵でしょうか、いろんな物があるものだと感心しました。 リッキーも大音量に凝っていないでこういう有意義なものでも作れば、少しは世の中のお役に立てるのではないかと思います。



 窓の外を見ると、ひまわりの花が開いていました。 お日様のほうを向いています。 ひまわりだからあたりまえですよね。 まだ花は大きくありませんが、これから大きくなるのでしょう。 きょうも暑くなりますよ。
 きょうこそ冷たいビールを飲もうと思います。 
   

2007年4月17日(火) 晴れ晴れ
化け物の正体

 きのうビコールワイフが鬼の形相で怒りまくっている。 原因は兄妹ガキ、それとビコールの長男カロイの火遊びです。 どうやら小屋の中で焚き火をしたらしいのです。 ものすごい怒りにガキどもはどこかへすっとんで逃げていきました。
 ガキどもがいないから、こちらにとばっちりがきます。 私の部屋の窓越しに、アイリーンに対しものすごい剣幕でがなりたてます。 まあいつもの剣幕ですので聞く耳は持ちませんが、それにしても悪いのはガキども、ビコールワイフに征伐される日は近いでしょう。
 ほとぼりがさめたころ、ガキが様子を窺(うか)がいながら戻ってきました。 ビコールワイフが姿を現すたびに物陰に隠れるバカどもです。 
 きのうも暑いのでハロハロ(カキ氷)です。 きのうは4つ買ってきました。 アイリーンとガキどもが食べますが、他人の物はよく見えるようで、そっちのほうが具が多いなどともめておりました。 アイリーンは1個では物足らず、追加でもう1個買って食べていました。



 選挙の候補者の応援に、この街の市長さんが同伴でやって来ました。 飴やお菓子を各家に配っています。 それって収賄じゃないのか! ガキどもは大喜びです。 市長さんも選挙なので自分のために来たのかもしれません。
 私は玄関先でひと飲みして、裏庭のビニールプールで水風呂を浴び1日が終わります。 今朝写真を見ると、兄ガキがアイリーンの真っ赤なパンティをはいて写っている写真があります。 なるほどこういう奴だったのかと思った次第です。
 そういえば、シャワーのあとにボディクリームとか、顔にもクリームをベタベタ塗りつけて、男のくせに変な奴だなぁとは思っていましたが、これで謎が解けました。 早くオロンガポに帰せよこんな奴、気持ち悪くてしょうがないぞ!



 これからは兄妹ガキではなく、ガキ姉妹と書かなくてはなりません。 ガキオカマはご覧の通り、顔、頭、目が異様に大きな化け物です。 私はビック・アイ、もしくはビック・ヘッドと呼んでいます。 一刻も早くこの化け物を退治してほしいと、ビコールワイフに期待を掛ける私です。
 冷たいビールをと毎日思っているのですが、アイリーンがウォッカを買い込んできてしまいました。 しばらく冷たいビールはおあずけです。 酔えればそれでいいのですし、水風呂もありますからまあいいでしょう。
 ビコールハウスは4ヶ月間電気代を支払っていないために、本日午後1時に電気を止められてしまうということです。 怒れ、ビコールワイフ! その怒りをガキオカマに向けてくれ!
 化け物の 正体見たり ガキオカマ、と本日は一句詠んでみました。
  

2007年4月18日(水) 晴れ晴れ
紙巻タバコ

 きのうは隣町のパレンケ(市場)に買い出しに行ってきました。 もちろん私は荷物持ちです。 もう1人ガキオカマも同行です。 どこも一緒の市場です、とりたてて変わったところはありません。 臭くて不衛生な市場です。
 生きた、甲羅がこぶし大くらいのカニが売っていたので、買ってきて食べてみました。 身がスカスカで食べるところがほとんどありません。 こんなもんなんですよね。 まあ1杯200円くらいなのであきらめもつきますが、もうカニは買わない!
 サントールという果物が、黄色く色づいていたので買ってきました。 皮を剥いて食べるわけですが、これは酸っぱいですね。 レモンみたいです。 この種の周りの白い果肉がまた食べずらいのです。 はがれないというか、チューチュー吸うだけの感じです。
 ガキどもは塩を付けて食べていましたが、酸っぱいマンゴもそうですが、なぜ酸っぱいものに塩を付けて食べるのでしょう。 ガキどもなんか甘いものが大好きですから、砂糖を付けたほうがおいしいと思うのですが、なぜか塩なんです。
 まあみんなが塩を付けて食べているから塩なのでしょう。 ほんとうは砂糖のほうがおいしいのですが、砂糖は高いので塩を付けて食べる習慣になったのが、今に引き継がれているのでしょう。 レモンなんか塩を付けるより、砂糖のほうがおいしいですよね。
 果物のフレッシュジュースに塩を入れるかといえば、砂糖を入れるのではないですか。 でもトマトジュースは塩です、なんでだろう。 野菜ジュースだからでしょうか。 まあ人それぞれ好みがありますから、酒でも醤油でも味噌でも何でも、好きなものを付けるなり入れるなりして召し上がって下さい。





 ライターがないと思ったら、ガキ姉妹がまた火遊びをしている。 今度は何かといえば、ノートを破いて丸めタバコのまねごとをしています。 この前あれだけビコールワイフに怒鳴りつけられたのに、反省の色なし。 喉もと過ぎればバカが復活です。
 この前のおばさん面の選挙立候補者やってきて、リビングで選挙カーで流す演説の録音をやっています。 バックミュージックを掛けて演説を録音しています。 マイクのボリュームが高いのでうるさくてしょうがありません。
 ポンコツ車の前面に陳腐なスピーカーを取り付けて、街の中を流して走るのです。 録音、スピーカー取り付け係りはもちろんリッキーです。 おばさん面とは友達なのでお金は貰わないとのこと、でもスピーカーはレンタルなのでその料金2,500ペソは貰うそうです。
 なんだよ、結局もらうんじゃん リッキー!
 さて最後に、私だけに好評のガキオカマの薔薇族の写真を1枚。



 ガキオカマが塀の外の道路を掃除しています。 感心なんですが、その集めたゴミを塀の中の庭にぶちまけてる大バカ者です。 今度は庭を掃除して、ゴミを道路にぶちまけるのか。 いつまでもそんなことをやってろバ〜カ。
 さあ、きょうも楽しく暮らしましょう。  
  

2007年4月19日(木) 晴れ晴れ
クサヤ一家

 きのうの朝歯を磨いていたら、ビコールの娘、マリカーが泣いています。 兄のカロイとアディンにいじめられたみたいです。 さあビコールワイフの登場です。 カロイとアディンを家の中に連れ込み摂関が始まります。
 ベッドの隅に子供を追いやり、今回は小さな薪(まき)ですね、これで軽く2〜3回ぶん殴ります。 そして延々と説教をがなり立てます。 普段のうっぷん晴らしも兼ねて、この時とばかりに怒鳴り散らします。 子供はたまったものではありません。
 兄妹ガキが、隠れてタバコごっこをしているところを、母親のラニーに見つかりました。 怒るラニー、こちらは竹ボウキで摂関です。 おもいっきり竹ボウキでケツを引っぱたきます。 ガキどもは一目散に逃げてしまいました。
 しばらくして、ガキオカマが反省したのか、庭の掃除を始めました。 ゴミを集めてどうするのかなと思っていると、ポケットからマッチを出して火を点けています。 火遊びするための掃除だったのですね。 懲りないでしょう、ほんとバカですね。



 不細工な姉ちゃんがガキを2人連れてやって来ました。 アイリーンの従姉(いとこ)みたいです。ミンダナオからはるばる船でやって来たのだそうです。 近所に実家があり、里帰りってとこでしょう。 なんか臭くないか。
 魚の干物です。 お土産にとクサヤを持ってきたみたいです。 表にいてこの臭さ、道中乗った船やバスの中でよく殺されなかったものです。 迷惑したと思いますよ、一緒に乗り合わせた人たち、この強烈なにおいをよく我慢できたものです。 
 しかしわざわざミンダナオからクサヤをお土産に持ってくるか。 どこの市場でも売っているぞ。 それともミンダナオのクサヤは名物なのか、まあ名物なのでしょう、これだけ臭いのですから。 どうか家の中では焼かないでほしいと思います。
 クサヤ女が帰ったころ、リッキーとケチ女房がオロンガポから帰ってきました。 リッキーとケチ女房の結婚記念日で、オロンガポへ旅行にいったのです。 ほんとケチでしょう。 記念日なので料理を振る舞ってくれるそうです。
 夕飯どき、料理が出来上がった、というので台所に行きました。 はい、と出されたのはスパゲティだけ、他におかずも何もありません。 どういう神経なんだか、目まいがします。 ケーキもなんにもないことに、楽しみにしていたガキどもも唖然、やってくれますねケチ女房。
 貧しい夕食も終わり、アイリーンが怒っていたことは言うまでもありません。 そうやってケチして貯めたお金で、リッキーがパロパロ(浮気)するのですから、パロパロの原因は小金を貯めるケチ女房にあるのです。
 ケチ女房により台無しとなった1日は、こうして暮れていきました。



 みんなで悪の限りを尽くし、滅びようとしている我が家に明日はあるのでしょうか。 悪同士が激突して滅ぶ分にはかまいません、しかしとばっちりだけは受けたくないものです。 
 赤い舌、黒い腹の探り合いと、きょうも暴れまわる化け物を眺めながら、1杯やることにします。
   

2007年4月20日(金) 晴れ晴れ
謎の生物

 リッキーがトライシクルを購入したそうです。 中古のトライシクルです。 走行距離6万キロで値段は2万ペソだそうです。 日本円で5万円ですか、この田舎ではすごい大金です。 なぜトラシイクルなどを買うのか不思議です。
 アイリーンの話だと、遊びに行くのに自転車では不便だからということです。 ねっ、バカでしょう。 大金をはたいてトライシクルを買って、遊びに使うバカがいるか ですよね。 なんのためにバスがあるのだということになります。
 トライシクルを買わなくても、その辺にいくらでもトライシクルが客待ちをしています。 それに乗って遊びに行けばいいことなんですよね。 クーラーとか洗濯機もないくせに、遊びに出掛けるトライシクルを買うバカさ加減、話になりません。
 ガキどもが塀に 紙を釘で打ちつけています。 アイスキャンディ2ペソと書いてありますが、字が小さいので見えません。 家で作ったアイスキャンディを売るのだそうです。 客なんかもちろん来るわけはないのですが、売る前にガキどもが食べてお終いです。
 アイスキャンディを食べるのならまだいいのですが、まだ冷えもしないうちにジュースを飲んでしまいました。 はいアイスキャンディ屋のお終いです。



 リッキーと愛人との子供、ルピンが愛人宅から戻ってきました。 あまりにやかましいので、アイリーンが、ウォッカ入りオレンジジュースを飲ませて寝かしつけようとします。 そんなのありかよ おい、しかしルピンはおいしそうにグビグビ飲んでいました。
 見世物の世界へようこそ! これがガキオカマの顔、頭、目です。 となりのアイリーンと比べてみて下さい。 大人ではありません、まだ子供です。 この巨大な頭、めくれた唇も異様です。 餌を食べさせているところです。
 大人になったらこの2倍には膨れ上がるのでしょう。 進化した人間なのか、奇形動物なのかは分かりませんが恐ろしいことです。 そのうえオカマだというのですから、これはもう化け物の世界です。 もうこうなると不憫(ふびん)と言うより脅威です。
 フィリピンのカップラーメンです。 容器がプラスチックなので、お湯を注ぐと熱くて持てません。 でもよく見ると、上の部分が蛇腹(じゃばら)になっていますよね。 その部分を持つと熱くありませんでした。 そんなことお前に言われなくても知っているって、失礼しました。



 本日は見世物小屋へのご来場ありがとうございました。 また新しい動物が現れましたら紹介いたしますので、楽しみにお待ち下さい。 
 そんなところで、本日は読書でもして暇を潰します。    
 

2007年4月21日(土) 晴れ晴れ
言葉などいらない

 アディンが泣いている。 アディンはビコール家の次男だ。 さっそくアディンにビコールワイフの事情聴取が始まります。 原因はガキオカマがいじめたためとの結論です。 さあ大変です、顔を真っ赤にしてビコールワイフが乗り込んできます。 ガキオカマはどこだ!
 ガキオカマは危険を察して、どこかへ隠れたようです。 ワイフは鬼の形相で各部屋を探し回ります。 そのうちに部屋の隅に隠れていたガキオカマを発見します。 引きずり出すビコールワイフ、恐怖におののくガキオカマ、さあ摂関の始まりです。
 尻を隠して頭隠さずのガキオカマ、リビングに引っぱり出されて正念場です。 ガキは一生懸命言い訳をしていますが、そんなことはおかまいなしに殴る! 殴る! 殴る! すごいぜ ビコールワイフ、さすが と殺屋の女房、私たちは傍(はた)で見ていて震えておりました。
 しばらくはおとなしくなったガキオカマですが、懲りずに悪さを続けます。 母親ラニーも叱りつけますが、デカイ頭にはこたえません。 早くオロンガポの狭いクーラーのないボロアパートに帰してやれよ、頭デッカチには化け物屋敷がお似合いなのだ。
 おや、椅子なんか用意して何を始める気だ。



 庭にきれいに配置された椅子、照明、マイク、選挙演説をやるみたいです。 私の部屋の前で迷惑な話です。 酔っ払っている私は早く寝たいだけなのに、大音量の音楽と、わけのわからないスピーチでまた飲みなおしです。
 やっと終わったかなと思ったら、こんどは飲み会です。 お前ら飲み会をやりたいから、こんなことをやっているんじゃないのか!  私の部屋の窓のすぐ外で、奇声を発しながら飲むバカどもの宴、バカどもからジンを貰って飲む私、どうなっているんだ。
 遅い時間だというのに、蜜という名のタダで配るジュースに群がるガキ、すごい行列だ。 行列が途絶えないと思ったら、飲んだ後にまた並んでいるだけの堂々めぐりじゃないか。 いいかげんにしろよ このクソガキ!



 夜の写真は難しいですね、人が闇に同化してしまい、写真に写らないんですよね。 小麦粉でも顔に塗ってきてくれるとありがたいのですが、なかなかそうもいきません。  
 そんなことで飲み過ぎてしまい、きょうは二日酔い気味です。 のんびりとお昼寝でもして、午後の事件に体調を整えることにします。 
  

2007年4月22日(日) 晴れ晴れ
シャープ全自動洗濯機

 きのうリッキーのケチ女房が、めずらしく玄関先にココナッツを持ってきました。 でも中身がほとんどありません。 ココナッツの中の白い実がわずかに残る程度です。 ジュースと実はほとんど自分で食べて、カスを持ってきたのです。
 もう捨てても惜しくないけれど、少し実があるから持ってきたのでしょう。 要するにゴミを食えってことでしょう。 それで喜ぶとでも思っているのか、悪すぎます。 ココナッツの実は2口3口、チビガキの口に入ってお終いでした。
 アイリーンが洗濯機を買ってと言います。 こんなところに電気屋がないだろう。 オロンガポから かついで持って来るつもりかと言うと、隣りで売っていると言います。 おいおい、隣りはサリサリストアーだろう。
 とにかく見に行ってみることにしました。 なるほど、家具屋があります。 サリサリの家の家具屋だそうで、家具、ベッド、応接セットなどそろっています。 とうぜん、冷蔵庫や洗濯機も置いてありました。 いったい、いくらなんだよ、洗濯機。



 値段を聞いてびっくり、シャープの全自動洗濯機5リットルがなんと4,000ペソ、日本円で1万円です。 安すぎる、もちろん新品です。 ためしに値切ってみると、3,700ペソでいいよだって。 オロンガポで両替したらお金持ってくるからと予約して帰ってきました。
 なんだよ、ケチ女房を連れていって値切らせるんだったな。 アイリーンが言うには、オロンガポあたりだと、3,000〜3,500ペソではないかと言いますが、だから誰がバスの中 かついで持ってくるのだということになります。 配達してもらうにも送料が掛かるのでは一緒です。
 ケチ女房がココナッツなんかを持ってきたからでしょうか、すごいスコールです。 表に跳び出し天然シャワーを浴びますが、体を洗っているうちにピタリと止んでしまいました。 裏庭の電動ポンプで続きをして気分爽快です。
 玄関先でバスタオル一丁でジンを飲んでいると、若い女が2人も来るではありませんか。 話を聞けば、アイスキャンディを買いにきたという物好きです。 記念に写真を1枚撮ってあげましたが、バスタオル一丁の私をどう思ったのか心配です。
 夕方、ビコールワイフがまた殴りこみに来ました。 なんでもガキオカマが、炊事のお湯をぶち撒けたと言うのです。 ガキは雲隠れして居ません。 見つかればこんどは半殺しでしょう。 早くオロンガポの巣に帰ってほしいものです。



 百姓が水牛の背中に乗り、腰には1尺の蛮刀を差し、荷車に米袋を山と積み、ナショナルハイウェイを我がもの顔で行くのを眺めながら、のんびりと時は過ぎます。 きょうも夏空が眩しい一日になりそうです。
 きょうはどんなとばっちりがあるか、楽しみです。
   

2007年4月23日(月) 晴れ晴れ
ノーライセンス

 リッキーが自転車で出掛けます。 この前買ったトライシクルはと、裏庭に見に行くと、きちんと駐車させてあります。 リッキーがトライシクルを買って、1度も運転しているところを見たことがありません。 せっかくのトライシクルで出掛ければよさそうなものですが。
 アイリーンに、なんでリッキーは高いお金を出して買ったトライシクルに乗らないの、と聞いてみましたところ、な、なんと、免許がない。 弟ビコールや海辺のランディーが持っているので、長男のプライドで買ったのか、それにしても免許がないのでは話になりません。
 買った後で免許がないことに気付いたのでしょうか、そんなバカはおりません。 なんらかの理由があって買ったのでしょう。 まさか今から免許を取るのでもないでしょうし、まったく不可解です。 転売して儲けようというのでしょうか、今後の動向が楽しみです。
 サリサリの前に停車した選挙用のトラック、すごいスピーカーを搭載しています。 ものすごい大音量です。 これだけのスピーカーを積むことを、思いつくだけでもたいしたものです。 大音量は迷惑ですが、運転手は頭の後ろの大音量に大変でしょう。
 またガキが悪さをしたのでしょう、こんどはビコールが怒っています。 なにをしたのかは知りませんが、毎回毎回、新しい悪さを考えては実践するたくましいガキどもです。 怒るほうも怒り疲れです。 誰か大けがでもして、病院送りにならないとダメみたいです。



 冷蔵庫のある家が少ないせいでしょうか、アイスキャンディと氷の売り上げが伸びてまいりました。 そんなことないですよね、粉末ジュースをビニール袋に詰めて氷らせるなんて、面倒くさいことを誰もやらないだけです。
 裏庭で気持ちよく露天シャワーを浴びて、パンツ一丁でタオルで頭を拭きながら玄関先に戻ると誰もいません。 早く家の中に入れと叫んでいます。 なんでも向かいのカラオケ屋で銃撃戦が始まりそうだと言うのです。
 冗談じゃないぞ! 裏庭にいたのだから、裏庭に来て教えてくれれば、ノコノコ玄関先になんか行かなかったのだ。 あぶないじゃないか、一目散に家の中に逃げ込みました。 部屋から成り行きを見守っていましたが、銃撃戦は始まりませんでした。
 まあいつでもカラオケ屋では喧嘩がありますが、それの延長ではなかったかと思います。 昼間に女同士が、服を引きちぎって喧嘩しているときもあります。 最後は下着だけになりそれはそれで楽しい喧嘩ですが、銃器はかんべんしてほしいと思います。



 さて、きょうはオロンガポに洗濯機のお金でも両替しに行って、暇をつぶしてくることにします。 暑いけどしょうがない、たまには外出して気分転換でもしてみましょう。


2007年4月24日(火) 晴れ晴れ
泥棒猫

 きのう私の部屋の窓の外で、ガキオカマがビコールワイフにぶん殴られていました。 理由はまたビコールの次男アディンをいじめたせいです。 5発はストレートで顔面にきれいにパンチが入っていました。 唇を切り、出血するガキオカマ。
 それを見ていた犬殺しビコールは、トライシクルの整備をしながら大笑いしていました。 みんなで高みの見物です。 摂関を止めに入る者などおりません、ガキがすべて悪いのです。 ここから出て行けと言うビコールワイフ、もう家に帰ると言うガキ、しかしまだ帰りません。
 オロンガポに洗濯機を買うためのお金、2万円を持ってアイリーンと両替に行きました。 オロンガポのバスターミナルの近くの両替屋です。 中では若い女が2人で仕事をしています。 アイリーンが2万円渡して両替してもらい、私がお金を数えると足りません。
 女は目の前で数えて渡すわけですが、私はそんなものは見ません。 手元にきたお金を自分で数えれば済むことです。 2万円ですから約8,000ペソです。 数えると6,000ペソしかありません。 2,000ペソ、約5千円が抜かれています。
 始まったか泥棒野郎、まったくこれですからね。 こいつらは何度かやって味を占めているのでしょう。 アイリーンが2万円渡し、受け取りが私ですから、そのままポケットに突っ込み店を出るとでも思ったのでしょう。
 足りない、と泥棒猫にお金を渡し、きっちりお金はもらいましたが、まったく気分が悪いですよね。 両替したらきちんとその場でお金を確認して下さいね。 一歩店の外に出れば、もう文句は言えませんからね。 タカリと泥棒の国です。



 オロンガポで買い物をして、重い荷物を持たされて帰ってきました。 気を取り直して隣りの家具屋に洗濯機の買い物に行きました。 すでに値切ってはあるのですが、もう一声とリッキーのケチ女房を値切り役に連れて行きました。
 結果、4,000ペソが3,500ペソになりました。 オロンガポでは3,750ペソで同じものが売っていました。 この洗濯機は全自動ではなく、洗濯槽だけの洗濯機だそうです。 脱水槽は家にありますから、これでいいでしょう。
 リッキーに修理してもらった扇風機は、なんと2日で壊れてしまいました。 この暑いときに扇風機なしでは苦痛ですので、扇風機も隣の家具屋で買いました。 扇風機は1,300ペソです。 これは月末一括払いとさせてもらいました。





 裏庭で私が気持ちよく露天シャワーを浴びているのを見ているせいか、ラニーとケチ女房も暗くなってから下着姿でシャワーを浴びています。 ほほえましいことです。 私も一緒になんて言ったら、ストレートパンチでは済まないでしょう。 ラニー、白い下着はやめなさい。
 きょうは洗濯機の設置です。 リッキーがポンプのそばにでも設置、配線するのでしょう。 酒でも飲みながら、見学したいと思います。  
     

2007年4月25日(水) 晴れ晴れ
キングサイズベッド

 きのうの朝、トラックが家の前に横付けされました。 ベッドの移動販売だといいます。 工場で生産過剰のため、投げ売りをしているということです。 ベッドのサイズはキングサイズで、値段は4,500ペソだといいます。 相手にするなというのに、アイリーンなんか買う気満点です。
 私がそんなものいらないと突っぱねていると、4,500が3,500になり、昼飯代がないので1,500ペソでどうかということになりました。 キングサイズのベッドが1,500ペソですよ、ベッドの台と分厚いマットレス付きでとのアイリーンの話です。
 1,500ペソならタダみたいな金額です。 さっそく搬入してもらいました。 まず、分厚いマットレスを家の中に運び入れました。 さあベッドの台はというと、マットレスだけだといいます。 あっそうと、ビコールを呼んでたたき返してもらいました。
 バカな野郎どもでしょう。 最初からマットレスだけと言えばいいのに、ベッドの台がないのにキングサイズのマットレスだけ買うやつがいるかですよね。 今になって考えると、そんなでかいベッドがこの狭い部屋に入るわけがないのでよかったのでしょう。
 新しい洗濯機が設置されて、これでみんな裏庭の重労働から解放されました。 メイドも雇う必要がなくなりました。 タダで居候させて貰っている私です、これくらいのことをしてやるのは当然でしょう。 さて次はどんな要求を言ってくるのでしょう。



 いじめ好きのガキオカマ、こんどはビコールの娘、マリカーの髪を引っ張り泣かせて雲隠れです。 ビコールワイフにあれだけ雨あられのパンチを浴びても、ビコールのガキへの攻撃は止めません。 ワイフに病院送りにされる日は近いでしょう。
 仔豚がだいぶ大きくなりました。 手洗いの洗濯から開放されて時間が出来たのか、ポンプのところではラニーとケチ女房がまた水浴びをしています。 きょうはケチ女房の半ケツで楽しんで下さい。 気持ちいいんですよね、炎天下での水浴び。



 きょうはアイリーンの弟、海辺に住むランディーの、この前産まれた男の子の洗礼式だそうです。 ニノン(男のスポンサー)になってくれというので、1,000ペソ渡しました。 あとでパーティーがあるので出席しなければなりません。
 教会に行かないかと言われましたが、任意だそうなのでお断りしました。 いついくの 教会、今日かい なんて独り言をつぶやきました。
 さてパーティーがあるのでは、体調を整えなければなりません。 さっそく扇風機でお昼寝をさせてもらいます。 ハイパワーな扇風機なので、風邪を引かないようにして寝ます。 
    

2007年4月26日(木) 晴れ晴れ
ランディーの長男

 きのう朝、カステリオスのタマさん がここより北の街、ザンバレス州の州都イバという街でのマンゴフェスティバルを見学に行く途中、私の家に寄って下さいました。 私は用事があったので一緒には行けませんでしたが、立ち話をして今後の予定などを伺いました。 フェスティバルの様子は タマさんのブログ をご覧下さい。
 きょうY社長の奥さんがこちらに来られるそうで、また何かと忙しくなるみたいです。 明日はタマさんの奥さんの誕生日で、バリオ・バレットでパーティーを行うそうです。 午後からですが、私も参加させて頂くことになりました。
 立ち話も終わり、タマさんがイバへ出発したあとに、待ちに待ったガキオカマのおばさん(父親の母)が、オロンガポからガキを迎えに来ました。 素直に帰るガキオカマではありません。 じたんだを踏んで泣きわめき収拾がつきません。
 物はぶん投げる、椅子はひっくり返すでバカは暴れまくります。 海辺に住むランディーの息子の洗礼パーティーがあるので、結局、ガキオカマとおばさんも一緒に行くことになりました。 はたしてパーティーが終わったら帰るのでしょうか。



 さて、アイリーンの弟、ランディーの住む海辺へ到着です。 2ヶ月前に産まれたランディーの長男のパーティーです。 パーティーといっても、近所の人がタダ飯 目当てに飲み食いするだけなのですが、ちゃんとテントを設営して、バイキング方式の立派なものでした。
 ガキオカマの天敵、ビコールワイフもタダ飯と聞いては黙っていません。 ビーチにビコールのトライシクルで家族全員で乗り付け、手づかみで飯をあおります。 そんな横でアイリーンと、この子供いくらで売ってくれるのと冗談で話していたら、ビコールワイフが絡(から)んできます。
 真剣な顔で、子供を買うのかと聞いてきます。 いや、レンタルで貸してもらえればと言うと、1ヶ月いくら払うんだとこれも真剣。 こいつは冗談が通じないやと思い、酒を作りに席を立ちました。 あの真剣さを見ると、ワイフは人身売買に手を染めているのかもしれません。 ああ恐ろしい。
 リッキーの愛人も来ていましたよ。 ケチ女房は愛人がいるためか来ませんでした。 家へ帰るとリッキーとケチ女房が愛人のことで大喧嘩です。 私はリッキーが愛人とキスをしていたよと、ケチ女房に言ってやりました。 怒り心頭! ケチ女房です。



 ガキオカマのおばさんは、ひとり寂しくオロンガポへと戻って行きました。 こんどはガキの親父が迎えに来るのでしょう。 私は親父と1度会ったことがあります。 貧乏人のくせにプライドの塊、首にゴールドのネックレスなんかチャラチャラさせて、貧乏とうさんやめなさい。
 性格は至って凶暴、粗雑、他人の迷惑おかまいなし、典型的なフィリピン人です。 ガキオカマなど小突かれ、殴られ、蹴飛ばされすぐに連れ戻されるのでしょう。 そんな家庭に戻りたくないガキオカマ、気持ちはわかるが、お前は悪すぎる。
 ついでに娘ガキも、オロンガポへ一緒に遊びに行ってほしいものです。
 きのうは飲みすぎたので、きょうはほどほどにしたいと思います。
   

2007年4月27日(金) 晴れ晴れ
浮き草

 接(つ)ぎ木したオーキッズ(欄)の枝に花が生っています。 欄の枝に生っているのだから欄なのでしょうが、小さい、径5センチほどの白い花です。 まだ1輪の花ですが、アイリーン博士の話によるとこれは欄で、これからたくさんの花が咲くそうです。 ほんとうか?
 欄って、もっときれいで大きな花だと思っていましたが、ここはフィリピンです、まあいいでしょう。 裏庭のタバコの葉っぱが、いいかげん大きくなっています。 もういいでしょう、乾燥させてタバコを作ってみることにしました。
 試しに大きめの葉っぱを1枚もいで、洗濯バサミで天日に干してみます。 タバコは話を聞くと、葉っぱが育つ段階で煙などで燻(いぶ)してストレスを与えると、おいしいタバコが出来るみたいですが、タバコ屋をやる気はないのでそこまで手間は掛けていられません。
 20ペソの粉ジュースで60本のアイスキャンディを作り売っていますが、これがまた好評で次から次へと売れていきます。 粉ジュースは色付け程度で、中身は砂糖水を氷らせたものです。 1本2ペソで1日70本売れますから、140ペソの売り上げです。
 ガキもサリサリにアイスキャンディを買いに行かないので、その分も浮くわけです。 サリサリのアイスキャンディは1本3ペソですから、うまいまずいは関係なく、貧乏人は安い方へと流れて来ます。



 アイリーンがアイスキャンディで儲けたお金を見せてくれました。 けっこうあります。 儲けてでかい冷凍庫を買い、業務拡張をするのも夢ではありません。 将来私はアイスクリーム屋の亭主として、老後を過ごすことになるのでしょう。 人間夢が大事です。 
 裏庭の露天シャワーは気持ちがいいのですが、人間だんだんぜいたくになるらしく、もっと気持ちのいい水浴び場はないのかということになりました。 ビコールが知っているということなので、案内してもらいました。
 場所はトライシクルで南へ1分のハイウェイの橋の下の川です。 けもの道を歩いて降(くだ)ると現場です。 草が生い茂る中に川が流れています。 水はきれいですがここは下流ですので、上流で何を流しているか分かりません。
 浮き草や水草もあります。 ビコールは一生懸命、豆みたいなものを取っています。 なんだよ、結局ビコールの夕飯の食材を取りに付き合わされたんじゃないか。 待っている間暇なので、水浴びをしました。 帰ってから体を消毒したのはあたり前です。



 きょうは カステリオスのタマさん の奥さんの誕生日です。 何回目の誕生日なのかは知りませんが、若い奥さんです。 アツアツぶりを見ればわかります。 午後からパーティーを行うということなので参加させて頂きます。
 タマさんの奥さんの身内の方やY社長、きのうこちらにお越しになったY社長の奥さんや社員の皆さんなど、大勢の方が参加されてにぎやかなパーティーになると思います。 バロイビーチのhiroさん がスービック・ベイに潟Gイトジャパンご一行様を迎えに行くのでしょう。
 飲みすぎてケツを出さないように気をつけたいと思います。 ハンドレット・アイランドでケツの汗疹(あせも)を見せろと言われ、ケツを出してしまった私です。 気をつけなければなりません。 


2007年4月28日(土) 晴れ晴れ
タマさんワイフの誕生日

 きのうはすっかり酔っ払ってしまい、皆さまにご迷惑をかけたことをお詫びいたします。 タマさんの奥さん の誕生日で、オロンガポ北のドリフトウッド・ビーチに行ってきました。 私が着いたころには、皆さん集まっていました。 さすが日本人、時間には正確です。
 すごい料理です。 それにもましてすごいハエには閉口します。 料理を挙げればきりがありません。 エビ、貝、串かつ、スバゲティ、焼き鳥、焼き魚、焼き女と書ききれません。 飲み物はこれまた清涼飲料、ビール、ジン、ブランディと酔っ払わないわけがありませんよね。
 集まった人数も大勢です。 タマさんご夫妻、Y社長率いる潟Gイトジャパンのお偉方、酔っ払いのhiroさんご夫妻 、その他フィリピン人多数というまとまりのないメンバーです。 飲めや騒げの大騒ぎって酔っ払いだけですが、盛り上がります。
 Y社長の部下の岩田部長、杉山さんご夫妻、杉山さんは引退されて奥様が会社に残って働いておられるそうです。 要は会社のbP・2・3・4がフィリピンに来てしまったということです。 大丈夫なのか会社はと思うのは私だけでしょうか。





 さて、泳ぐ人は泳ぎ、飲み会はひと段落です。 カラオケでも行こうということになり、スービック・ベイ内のカラオケ屋に行くことになりました。 その前にちょっとhiroさん宅でビールを飲んだ記憶はあります。 
 カラオケ屋に全員集合して、また飲み食いが始まります。 別室にはきれいどころが指名してくれと、たむろしていました。 飲んで歌って、このころから女性は高級酒テキーラを飲み始めました。 帰るころにはアイリーンはぐでんぐでんです。 
 心優しい岩田部長が、私のマンションの部屋に泊まりなさいとおっしゃってくれます。 ありがたいお言葉に甘え、私とアイリーンは部屋に泊めさせて頂きました。 部長は社長の部屋でふたたび飲むと言い、部屋を出て行かれました。
 飲みすぎのアイリーンが気持ち悪いと、ベッドの上で吐きます。 おいおいと思い、吐いたものはしょうがないので、風呂場にシーツを持っていき置いておきました。 岩田部長、すみません! クリーニングに出して下さい。
 アイリーンが気持ちが悪いというので、挨拶もせずに朝帰ってきてしまいました。 部長もお疲れで熟睡していると思ったものですから、非礼をお許し下さい。  
 そんなわけで、迷惑をかけたことをお詫びいたします。



 明日は結婚披露宴のパーティーで出掛けます。 きょうはゆっくり休みたいと思います。 それではおやすみなさい。 


2007年4月29日(日) 晴れ晴れ
ガキオカマの最後

 裏庭に生ったバナナの実が、だいぶ大きくなりました。 もっと房が付くはずだとは言っていますが、こんなものなのでしょう。 プソ・ナン・サギン(バナナの花)、バナナの下の三角の赤いやつですが、これはきのうの夜カットして食べてしまったとのことです。
 なるほど今朝バナナを見ると、三角がなくなっています。 バナナはまだまだ大きくなるそうで、そのままにしてあります。 
 リッキーの息子、ルピンが泣いています。 ガキオカマにいじめられたのです。 ビコールのガキどもには手を出さなくなりました。 あたり前です、ビコールワイフの鉄拳が待ち構えているのです。 かといって、リッキーの息子だぞ、本当のバカガキです。
 そんなことをしていると、ガキの親父がやって来ました。 ラニーの離婚調停中の夫です。 ガキを1ヶ月もほったらかしにして、やっと迎えに来ました。 ガキはもういままでの元気がありません、借りてきた猫のようにおとなしくなりました。
 よほど恐ろしいのでしょうこの親父、ガキは渋々帰り支度を始めます。 みんな大喜びです、もう来るんじゃないぞ頭デッカチ! 誰も別れを惜しみません。 こうして悪の限りを尽くしたガキオカマは、オロンガポの巣へと戻って行ったのです。



 アイリーンがアイスキャンディを作っていました。 私はビールのアイスキャンディがいいなと、ビールをビニール袋に入れていました。 さあ完成です。 冷凍庫にアイリーンがアイスキャンディを入れていると、なんと冷凍庫からでかい氷の塊が落下したのです。
 アイリーンの左足の親指の付け根を直撃です。 笑うわけにいかないので、大丈夫かとは言いましたが、きっとテキーラの飲みすぎでバチが当たったのでしょう。 かわいそうに、指の付け根が腫れておりました。 
 きょうは カステリオスのタマさん の奥さんの姉妹、妹さんですね、その方の結婚披露宴がバリオ・バレットのスズキビーチホテルで行われます。 私も出席させて頂きます。 アイリーン共々飲み過ぎないようにしたいと思います。



 本日もまた、Y社長率いる潟Gイトジャパンの皆さん、バロイビーチのhiroさん とたくさんの人々が集まり、賑やかで楽しい披露宴になることでしょう。 パーティーの様子は明日報告いたします。    
   

2007年4月30日(月) 晴れ晴れ
ボックスとフェイ 末永く暮らしてね

 きのうは カステリオスのタマさん の奥さんの妹さん、だいぶ前には結婚しているのですが、まあ披露宴ということで、おめでたいことです。 タマさんご夫妻の司会で始まった披露宴です。 午後6時のスタートです。
 会場はバリオ・バレットのススキビーチホテルの庭です。 100人も収容出来るのでしょうか、椅子が所狭しと並んでいます。 マイクの調子が悪いので、拡声器でやっておりましたが、ここはフィリピン、あたり前のことです。
 主役のボックスさんとフェイさん、新郎新婦です。 皆さんの祝福をうけて、感無量でしょう。 ひたすら平身低頭のご両人です。 ここまでやってくれたタマさんにご両人は感謝をして頂きたいと思います。
 会場はほぼ満員です。 知らない人もいたのかな? 私たち身内みたいな日本人は別の席で、食事を頂きます。 茶そば、天ぷら、注文をすればなんでも持ってきて頂けるという別待遇です。 フィリピン人の方々は、バイキング料理に並びます。 しょうがないことです。
 Y社長と奥様、岩田部長に杉山さんご夫妻、 バロイビーチのhiroさん ご夫妻と豪華絢爛 (ごうかけんらん) です。 また酔ってしまいました。 いつもご迷惑をお掛けしてすみません。







 おっと、タマさんのアツアツの写真を忘れたぜ! ってこの日はさすがにありませんでした。 次回のお楽しみです。
 さて本日も、サンアントニオビーチに出掛ける予定です。 ビーチで1泊して、その翌日カソイ (カシューナッツ) を皆さんで賞味する予定ですので、明日の日記は夕方更新させて頂きます。 そんなことで本日は失礼いたします。

 今月も今日でお終いですね。 日本はゴールデンウィークということで、皆さんお出かけですか?
 まあ、私の日記なんぞを見ておられる方は暇な方かもしれませんよね。
 また無事に暮らせた今月です。 ありがとうございます。 皆さまのおかげです。
 また新たな気持ちで暮らしていければと思っています。 来月フィリピンはラストサマーですね、頑張ります。
 



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