日記 2010年 1月     



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2010年1月14日(木) 晴れくもり
なんとか繋がりました
 ご無沙汰致しました。 
 新年のご挨拶もせずに、ご無礼をお許し下さい。 
 昨年の9月から、なぜかネットに繋がらなくなりました。 スマート・ブロに来てもらい、アンテナなどをチェックしたのですが、シグナルが弱いとのことで、ネットには繋がりません。 原因はと聞けば、周りの木が高くなったのだと、寝ぼけたことを言っているなよ、このサルピーノですよね。
 しかたがありません。 待つしかありません。 他社のグローブや、ケーブルTVなどをあたりましたが、まだここまでは開通していないとのことです。 そして4ヶ月の月日が流れた今日、やっと見つけました。 携帯電話を利用した通信です。 まあ、繋がらないよりはいいですよね。
 常時接続とはいきません。 1日2時間もやれば、1ヶ月1,000ペソです。 通信速度も遅いですよね。 値段的には、ネットカフェと一緒です。 1時間20ペソですよね。 携帯電話が通じるところであれば、どこでも使えます。 そんなことで、なんとかネットに繋がったわけです。
 さて、空白の4ヶ月、この間に、サリサリ御殿として、私の部屋の増築、BBQの試し売り、ビデオケの開店など、さまざまなことがありました。 これは追って報告致します。 本日は、皆さんへのご挨拶ということで、このへんにさせていただきます。
 掲示板に書き込んでいただいた皆さん、ありがとうございます。 返信できなくて申し訳ありませんでした。 このようなネット環境なので、今後も返信の遅れはご了承下さい。


2010年1月15日(金) 晴れ晴れ
みんなが好きなBBQ
 きょうは、リッキーの誕生日です。 と、そんなことはどうでもいいですね。 サリサリは、順調に営業を続けています。 夕方頃から、店の前で酒を飲む客が増えてきました。 ならばBBQ(バーベキュー)でも置けば売れるだろうと、店の横でBBQを焼いてみました。
 そうしたらなんと、3時間も経たないうちに完売です。 店先の酔っ払いだけでなく、近所のおばさん、おじさん、お姉さんにお兄さん、ガキにホステスと、みんなBBQが好きだったのですね。 1週間試し売りをしましたが、すべて完売に終わりました。 これはやるしかないな、ということになりますよね。
 店の前は国道です。 そこに群がり、飲み食いされては危険です。 そこで、BBQハウスを作ることにしました。 BBQハウスが完成するまでは、店の横での営業になります。 肉の仕入れも増やしていき、揚げ物も始めます。 揚げ物と言っても、こちらで定番のフィッシュボールですよね。
 肉にホットドック(ウインナー)、フィッシュボールなどは、朝、メイドに買いに行かせます。 肉は、豚肉の塊と豚の血の塊(ドゴ)、それと鳥の頭に心臓や腸、手羽も買います。 鳥の足(アディダス)は、あまり売れませんので仕入れません。 そうして、朝から串に刺して仕込みをします。
 火の通りの悪いものは、1度煮込みます。 鳥の頭や豚の血の塊、鳥の腸などですね。 そのために、裏庭の一部に調理場を作りました。 こうなると家族だけでは無理です。 人を1人雇って、仕込みと焼き場を手伝ってもらいます。 今は、夕方からBBQを焼いて、売切れるまで、だいたい午前1時頃まで焼いています。
 カラオケは、客が帰るまでの営業です。 昨日と言うか、今朝私が寝たのが、午前4時でした。 カラオケの最後の客は、オカマの集団でした。 だからなんでこうなるのか、勘弁してください、ですよね。


 

2010年1月16日(土) 晴れ晴れ
リッキーの誕生日
 きのう日記をアップしようとしたら、ネットに繋がりません。 いや、繋がっているのですが、繋がらないのです。 アイリーン博士を呼んで、どういうことだと聞けば、プリペイドカードの残高がないのだと。 そんなことで、きのう書いた日記は、本日アップいたしました。
 きのうは、リッキーの誕生日でした。 立派な大音量のカラオケがあるのに、そのカラオケにミキサーを繋ぎ、アンプを庭にセットするリッキーです。 その音量たるや、この世のものではありません。 続々と人が集まり、裏庭にまで、ただ飯を喰らう人間で一杯です。 午前3時までの誕生パーティーでした。
 話は変わり、BBQハウスが完成して、カラオケを入れることになりました。 カラオケは、電気関係に詳しいリッキーが、マニラまで買いに行きました。 値段は、運搬費込みで4万ペソです。 1曲歌うのに、5ペソ必要です。 1ヶ月で1万6千ペソのコインが入りますので、3ヶ月で元は取れますね。
 BBQは1本10ペソです。 5ペソで1本出来ますから、倍の儲けとなっています。 肉類は、毎日7kg購入します。 1kgから、35〜40本の串が取れます。 肉1kg190ペソの仕入れですから、約、倍の儲けとなるわけです。 ちなみに、BBQハウスは、6万ペソでした。
 いつも涼む玄関先は、タイルを敷いてきれいにしました。 そうすると、ガキの遊び場と化して、玄関先では、のんびりと涼めなくなってしまったのです。 でも、サリサリの儲けで増築した、サリサリ御殿があります。 これは、後日写真で紹介いたします。 おや、表でカラオケの音が。
 表へ出てみれば、リッキーが、誕生日の続きをやっています。 仲間とジンなんか飲みながら、カラオケ大会です。 なにをやっているのだリッキー、私にも一杯飲ませてくれ、とジンをもらいます。 効きますね昼間のジンは、ということで、本日はここまでです。
 ネットの調子がいまいちなので、掲示板、メール等の返信が出来ないことをご了承下さい。 左の写真は、リッキーが愛人に産ませた、エンジェルちゃんです。 いいかげんにしろよ、リッキー。

 


2010年1月17日(日) 晴れくもり
言いがかり
 ある日のエピソードです。 客が途切れずに、朝までカラオケをやっていました。 店番は、私とケチ女房です。 すると朝方、隣のビコールワイフが、血相を変えて怒鳴り込んできます。 カラオケがうるさくて寝られないと言うのです。 なにを言っているのだ、お前のところも、カラオケをやっているだろう。 更年期障害じゃないのか。
 向かいも隣もすべてカラオケ屋ですよ。 なぜ私のところに怒鳴り込んで来るのでしょう。 ワイフのところは、サリサリとBBQにカラオケをやっています。 売り切れないBBQを、冷蔵庫に入れておいてなんて、頼まれた日もあります。 腐ったBBQを売るのでは、客も来ませんよね。
 向かいや近所のカラオケ屋は、ホステスを雇っての商売です。 私のところは、サリサリの酒を売るだけなので、ホステスは置きません。 人件費が掛かりませんから、安く飲み物を提供できます。 たとえば、レッドホースビールは、ホステスのいるところでは、45ペソですが、私のところは、サリサリ価格の30ペソです。
 これだけの価格差があれば、客が来ないわけがありません。 仲間と、カラオケを歌って酒を飲むだけなら、なにも値段の高いところへ行く必要もありませんよね。 暇なホステスが、BBQを買いにきたり、歌を歌いにきますので、そんなのを冷やかしていればいいのです。
 サリサリとカラオケの営業許可は、アイリーンの名義で取ってあります。 ビジネスタックスは、サリサリが年3千ペソ、カラオケ屋が年6千ペソ、ちゃんと支払っていますよ。 客がBBQハウスに入りきれないときは、庭先にテーブルを出します。 ワイヤレスマイクのカラオケですので、どこでも歌えます。




2010年1月18日(月) 晴れ晴れ
売り上げと儲け
 今、日本円対フィリピンペソのレートは、1万円≒5千ペソです。 10ペソ≒20円、100ペソ≒200円とお考え下さい。 サリサリから私が受け取る報酬は、1日1,000ペソです。 5千ペソの売り上げで、2割の1,000ペソの儲けとなります。 売り上げが5千ペソを下回ることは、泥棒でもないかぎりありません。
 5千ペソ以上の儲けに関しては、家族の手取りとなります。 たとえば、月に1日平均8千ペソの売り上げであれば、2割の1,600ペソの儲けです。 1,000ペソは私ですから、600ペソは家族です。 600ペソ×30日で、1万8千ペソを、リッキー、ケチ女房、ラニーで分けることになります。
 1人頭、6千ペソですよね。 氷や携帯のロード、カラオケのコインなどは、電気代や水道、ガス代にと別勘定で、サリサリの売り上げには計上していません。 氷は1日50個以上売れますから、250ペソですね。 携帯のロードは2割の儲けですが、詳しい数字は分かりません。 カラオケは、1日500ペソ以上のコインが入ります。
 氷とカラオケで、月2万5千ペソは入るのでしょう。 その中から、公共料金を払い、80%は私がもらい、残りは家族で分けます。 家族の飲み食いはタダですから、使わなければお金は貯まります。 この辺のサリサリの店番のバイトは、1日50ペソが相場です。 1ヶ月休みなしで、1,500ペソでこき使われます。
 家族に、いかに破格な賃金を支払っているか、おわかり頂けると思います。 毎日トライシクルドライバーをやって、100ペソも稼げなかったリッキーです。 ガソリン代込みでですよ。 今では、ケチ女房と合わせれば、公務員以上の高給取りではないですか。 それも、毎日飲めてです。 だから仕事をしろよ、リッキー。
 それと、BBQですね。 これもサリサリとは別勘定です。 毎日肉類を1,500ペソ仕込んでいますので、最低でも、1日1,000ペソの儲けにはなっているはずです。 月3万ペソですか。 それでも月末になれば、お金頂戴とアイリーンちゃん。 本当に、勘弁して下さいよ、はい、私はお店のピエロです。
  

2010年1月18日(月) 晴れくもり
今日も朝まで
 本日2回目です。 売り上げや儲けのことは書きました。 フィリピンで商売をしていいのか、確かに私は就労ビザは持っていません。 だから営業許可は、アイリーンの名義になっているわけです。 私への報酬と書きましたが、アイリーンの報酬と考えれば、問題はありませんよね。
 きのうは早めに寝ました。 カラオケの音で目が覚めたのが、午前2時です。 窓の外を見れば、BBQハウスは満席です。 店に行けば、ラニーが1人で頑張っています。 しょうがありません、手伝うしかないですよね。 客を見れば、酔っ払いの集団です。 1人は酔いつぶれてテーブルに伏せています。
 歌う曲が、ハードロックだからたまりません。 ドリンクのデリバリーがない日だったので、ビールの在庫もわずかです。 この客が引けたら、店を閉じて寝ましょうと、ラニーに言います。 2時間後の午前4時、やっと酔っ払い集団が帰りました。 酔いつぶれは担がれて、トライシクルに押し込まれていました。
 さあ、終わりにしましょう、と思ったら、また客が来ます。 近所のカラオケ屋は、すべて閉店しています。 ビールのオーダーです。 在庫わずかですが、あるだけ飲ませましょう。 そして2時間後の午前6時、もうビールはありません。 それでやっと帰った客です。 さあ、店を閉じて寝ましょう、って、もう朝ではありませんか。
 結局掃除をして、ケチ女房と交替です。 24時間営業です。 寝酒のビールでもと、あるわけがありませんよね。 寝たのが午前7時、起床が午前9時、2時間の睡眠です。 ナポレオンより凄い睡眠時間です。 あれッ、アイリーンちゃんは、とアイリーンの部屋に行けば、ぐっすりときのうからお休みです。
 2部屋増築しましたので、私とアイリーンの寝室は別々になっています。 アイリーンの寝室は、キングサイズのベッドです。 そこに1人で、夜はぐっすりと眠っているわけです。 私への報酬、と書いた意味がおわかり頂けるでしょう。




2010年1月19日(火) 晴れ晴れ
サリサリ御殿の番犬
 メイドの名前は、テスと言います。 そのテスが、子犬を持ってきました。 子犬の丸焼きにでもして、食べるのかと思ったら、私のサリサリ御殿の番犬にするのだそうです。 見事なまでの野良犬の血統に、獲物を狙う蚊のような目。 大窓の鉄格子に、鎖で繋いであります。
 餌は、ねこマンマを椰子の器に入れて与えます。 肉も喰わせないと、ひ弱な番犬になるんじゃないのか。 椰子の器の底が丸いため、ねこマンマをボロボロこぼしながら食べています。 部屋で寝ていれば、キャンキャンとうるさくて寝られません。 ところで、水は与えなくていいのでしょうか。
 サリサリ御殿を少し紹介します。 部屋は2部屋です。 10畳と6畳くらいの部屋です。 10畳の部屋には、キングサイズのベッド、6畳のほうには、ダブルベッドが置いてあります。 私の部屋は、奥の6畳間です。 西窓なので、明るいのですが、暑くてたまりません。
 シャワールームにはバスタブがありますので、風呂にはいつでも入れます。 トイレは、ウォシュレットですので快適です。 まあ、広いバスルームです。 アイリーンの広い部屋には、大きな鏡台を置きました。 ソファセットも買いましたが、これはリビングルームに置いてあります。
 なぜ、こんな物を買うことになったかといえば、テスが、手作りの高級家具屋を知っていると言います。 ならば行ってみようということで、夜でしたので、ビールを片手に、テスを先頭に、アイリーンと値切りのケチ女房で行ってみました。 歩いて5分くらいのところです。
 家具工場の横に、家具が展示されています。 値段を聞いて、ケチ女房がビックリ。 高価すぎるのでしょう。 ケチ女房では値切りは無理です。 私が、これとこれとこれを買うから、20%ディスカウント、それと、国鳥のアギラの彫り物は、鏡台に飾るからサービスで、ということで話はまとまりました。
 アギラの彫り物を飾った鏡台は、日本円で5万円ですが、20%引きなので、4万円です。 いい鏡台でしょう。 高くはありませんよね。 番犬に水をやれ、とテスに言っておかないと、番犬が干からびてしまいます。 犬の干物は食えないでしょう。

     
  

2010年1月20日(水) 晴れ晴れ
崩壊した街
 午後の9時です。 今日は暇ですね。 まあ、たまには暇な日もないといけません。 でも、勝負は、12時すぎからです。 暇なうちにパチパチと日記を更新しますね。
 カラオケ屋で、ジープニーのドライバーと知り合いました。 こいつがいい奴で、イバのビーチに行こうよなんてことになりました。 イバは、ここ、ザンバレス州の州都です。 私のところからは、北に、カバンガン、ブトーラン、という街を通り、イバに到着します。 日曜日のことでした。
 イバは、プライベートビーチの多い街です。 いや、市でしょうか。 日曜日に、トライシクルドライバーが、仲間たちとやってきます。 リッキーにアイリーンとメイドのテス、それにガキどもが乗り込み、イバへ向かいます。 道中、何気なく風景を眺めていると、ななッ、なんなんだ。
 ブトーランの街が崩壊しています。 橋は流されたのでしょうか。 迂回の砂利道があります。 学校や協会は、半分土砂に埋もれています。 去年の凄い台風でやられたのですね。 復旧作業は続いていましたが、なにせフィリピンですから、いつ復旧することか。 イバまでの、国道遮断のあった街です。
 イバのビーチに到着して、飲み会がはじまります。 ミネラルの大ボトルに入った、お酒を持ってきて、飲むかときました。 匂いを嗅げば、梅酒です。 甘いんですよね梅酒は。 丁寧にお断りをして、炎天下でビールをあおります。 メイドのテスは、焼き場で頑張っています。
 アイリーンが、たまにはゆっくりしなさいと言ってくれます。 たまには働きなさい、と言われるよりいいですか。


2010年1月21日(木) 晴れ晴れ
お嫁に行くラニー
 雲ひとつない、カラッと晴れ渡った空。 空気が乾燥しているせいか、肌寒いくらいの朝です。 テーブルの上には、完熟した黄色いマンゴが置いてあります。 トロピカルな夏の訪れなのでしょう。 それにしても大きなマンゴです。 これはグリーンマンゴとは違うのですか、とアイリーン博士に聞いてみました。
 そうすると、グリーンマンゴと一緒との答えです。 グリーンマンゴが、1週間くらいで完熟して、黄色いマンゴになるのだそうです。 青いバナナが、黄色いバナナになるようなものでしょうか。 本当かどうかは、私には分かりませんが、しかし、この大きなマンゴ、わずか25ペソだそうです。
 ラニーが来月、台湾人の恋人チェンと結婚するそうです。 書類をそろえるのに、マニラやオロンガポを行ったり来たりしています。 台湾での入管の手続きが終われば、ラニーは台湾へ行くことになります。 あと2〜3ヶ月でお別れですね。 バカ娘のクリスタリンは、ここにおいていくって、かわいそうに、捨てられたバカ娘のクリスタリンです。
 クリスタリンの心境とすれば、お父さんお母さんにポイされて、お兄さんはオカマです、といったところでしょうか。 リッキーの嫁のケチ女房も、香港に出稼ぎに行っている間に、リッキーが、愛人に2人も子供を儲けたのですから、たまりませんよね。 その愛人も、たまにやって来て、ケチ女房と顔を合わせるのですから、いいタマですよね。
 ラニーがいなくなれば、人手が足りなくなる。 さてどうするか。 リッキーの愛人を働かせるか。 するとリッキーは両手に花。 当然、ケチ女房が憤怒する。 憤怒したケチ女房に、リッキーが刺される。 ケチ女房は、刑務所行きとなり、愛人は、子供を連れてどこかに去る。 なるほど、リッキーの愛人では、無理がありますよね。
 しょうがありません、ラニーが離婚して、戻るのを待つことにしましょう。



 チェンが写真を見るから、HPに掲載してくれと、高級ソファでポーズするラニーです。 この高級ソファセットですが、ラニーの座っている椅子が2点と、3人掛けの長椅子が1点、それとテーブルにサイドテーブルも2点付いています。 鏡台やベッドと一緒に買ったものです。 この街では買える人がいないとおだてられ、買ってしまったバカな私です。
  

2010年1月22日(金) 晴れ晴れ
BBQ その名はウロ
 フィリピンでは、出入り口に足を向けて寝ないそうです。 死んだ人を、出入り口に足を向かせて、寝させるのだそうです。 日本でいう、北枕みたいなものですね。 それで、アイリーンのキングベッドの右半分がドアに向いています。 なのでアイリーンは、ベッドに逆さに寝ています。 ベッドを反転させれば、普通に寝れますよね。
 裏庭の調理場を覗いてみました。 メイドのテスが、BBQを串に刺しています。 肉団子みたいにみえます。 つくねでも新メニューに加えたのかなとよく見れば、ちょっと違います。 なんだテスこれは、と聞けば、ウロ(頭)と言います。 ウロを見て、思わずウロたえた私です。
 アイリーン博士を呼んで、ウロについて質問します。 まず、ニワトリの頭だということですね。 トサカと口ばしは、食べないそうです。 なんで、と聞けば、そんなもの食べる人はいないでしょう、と言います。 ニワトリの頭だって、日本では、食べる人なんかいないぞ、と思う私です。
 それで、どこを食べるの、と聞けば、頭の皮を食べるのだそうです。 そうして、極めつけは、脳みそだそうで、これがまた美味でうまいと、平気な顔をして言います。 頭の骨は、さすがに食べないみたいです。 頭3つを串に刺して焼いたウロ、1本10ペソでの販売となります。
 夜、近所のホステスが、暇なのか、カラオケを歌いに集まってきました。 適当に歌って、帰るのかなと思ったら、帰りません。 店にいた客が、ホステスに話しかけると、客の隣に座って、ビールやBBQなんかをご馳走になっています。 お〜い、君たち、働く場所が違うだろう。
 ホステスの中の1人は、明らかに黒人です。 客も珍しがって、自分より黒い女を眺めています。 タガログ語を話していましたので、フィリピンで育ったのでしょうね。 リッキーは、抱きついて、キスをしようとしていました。 だれでもいいのかお前は、飲んでばかりいないで働けよ。
 ホステスも、店に帰って客が付かなければ、お金になりませんからね。 ならば、飲んで歌って、食べられたほうがいい、ということになるのでしょう。 うまくいけば、誘われてお金になるかもしれない、などと考えて。 まあ、女性の客が来れば、華やかになりますからいいことです。




2010年1月23日(土) 晴れ晴れ
節電魔
 土曜日の朝、ガキどもがうるさくて寝られません。 バカ娘のクリスタリンは、なぜか学校ですが、リッキーの子供が2人に、海辺に住むランディーの子供が3人、それにマリカーもいます。 なんだ、リッキーの愛人も来ているじゃないか。 リッキーは、裏庭で蛮刀を砥いでいます。 そんなことをしていると、蛮刀でケチ女房に頭を叩き割られるぞ。
 朝食は、ハムエッグにレタスにトーストです。 きのう卵が売り切れていたはずですが、まあいいでしょう。 コーヒーは熱くていいのですが、水が生温くて飲めません。 温冷水器の上の、ミネラルのボトルが空っぽです。 きのうの昼から空っぽなのに、補充しません。 これはまだいいほうです。
 夜、熱いコーヒーと、冷たい水を飲んだ人間が、ご丁寧に、保温、保冷のスイッチを切ってから寝ますからね。 次に飲む人間のことも考えてほしいものです。 電気代がもったいないとでも、思っているのでしょうか、沸かしたり冷やしたりするのに、電気代が掛かるわけですよね。 ポットで沸かしたお湯も、すぐに電源を抜いてしまいます。 保温の習慣がないのですね。
 昼食は、牛釜飯です。 釜飯でもないのですが、器に盛れば一緒です。 作り方は至って簡単。 お釜に、お米とくず野菜と牛肉を入れ、麺つゆをお好みで入れます。 あとは、炊飯器のスイッチを入れるだけです。 炊き上がったご飯をかき混ぜれば、美味しい牛釜飯の出来上がりです。 
 大ブタが、7匹の子供を産みました。 そのうち2匹は、大ブタの下敷きとなり、死んでしまいました。 原因はリッキーにあります。 朝方まで飲んで、酔っ払ったリッキーが、大ブタの出産に立ち会わなかったのです。 疲れた大ブタは、子供を下敷きにして寝てしまったのでしょう。
 やはりね、台所に行ってみれば、牛釜飯の炊飯器の電源が抜かれています。 リッキー、きょうは、お前が大ブタの下敷きになれ。

 
     

2010年1月23日(土) 晴れ晴れ
奇跡の人 ポーン・バト
 奇跡を起こす人、ポーン・バトの集会があるそうで、きょう、アイリーンとラニーは、集会へと出かけて行きました。 午後4時のバスで、ブトーランという街に行きます。 そこに、ポーン・バトがいるわけです。 先日書いた、壊滅した街、それがブトーランです。 奇跡の人の住む街が、壊滅するのでしょうか。
 ポーン・バトに願い事をすれば、なんでも叶うといいます。 それが奇跡だというのです。 インドにサイババという、空間から物質を取り出すという、インチキ宗教家がいました。 これは、手品であると解明されています。 しかし、このポーン・バトは、奇跡を行う人ですから、そりゃ、なかには、自然治癒で病気が治る人もいるでしょう。
 大勢の人が集まれば、お金持ちになる人もいれば、子宝に恵まれる人、人生がうまくいったという人は、必ずいますよね。 だいたい、ポーン・バト1人で、みんなの願いを叶えるなど、出来るわけがありません。 こちらは、キリスト教ですから、奇跡が行えるとの、広報からの噂が噂を呼んだのでしょう。
 だから、ポーン・バトよ、なぜ、お前の街は、台風で崩壊し、壊滅したのだ、と問いたいですよね。 確かに街が壊滅したのは、奇跡だ。 そんな奇跡なら、誰しも望みはしないだろう、ポーン・バトよ。 生き残ったお前はいい、なぜ亡くなった人々を、お前の予知で救えなかったのか。 警告を事前に発せなかったのか。
 問えば、神々の計画と言うだろう。 神々の計画が、何の罪もない田舎の人々を、洪水に飲み込ませることなのか、ポーン・バトよ。 自分の街をも救えない人間が、なぜ、衆生を救えるというのだ。 アイリーンとラニーが、お前のところに行ったため、きょうは、BBQが中止だぞ。
 稼ぎ時の、土曜日というのに、人手がないじゃないか。 奇跡の人、ポーン・バトは、今頃、気持ちよく、みんなに説教をしているのでしょうね。
     

2010年1月24日(日) 晴れくもり
BBQはお休み
 きのう、アイリーンとラニーが、壊滅した街ブトーランから戻ったのが、午後の11時でした。 ああ、疲れた疲れたと、飯を食って、2人とも寝てしまいました。 店は、と見れば、ケチ女房が1人でやっています。 リッキーはどうしたと見渡しますが、どこにもいません。 リッキーも、寝てしまったのでしょうか。
 カラオケ屋の酔っ払いに、ケチ女房1人では、何かあったら大変です。 BBQをやらなかったので、焼き場のおばさんも休みです。 私が店に出て、手伝うしかありません。 BBQをやらなかったせいか、客の出足も遅く、満席になったのが、12時過ぎでした。 これは、朝までを覚悟しなければなりません。
 土曜日の深夜というのに、午前2時を過ぎたころには、周りのカラオケ屋は1軒もやっていません。 結局、店を閉じたのが、午前4時でした。 ああ、喉が渇いた、冷たい水でもと、待てよ、台所へ行くだけ無駄だろう。 どうせ、冷水器のスイッチは切ってあるのでしょう。 サンミゲルビールでも、グビッっと飲んで、寝ましょう。
 きょうは、メイドのテスが休みです。 BBQは、焼き場のおばさんが刺します。 このおばさん、よく休むんですよね。 週に、2日しか出ないときもありました。 アイリーンが、あまり休むようなら辞めてもらうと、厳重注意です。 それでも、週に2回は休んでいるおばさんです。
 サリサリ御殿の番犬がいません。 アイリーンに聞けば、うるさいから裏庭に繋いであると言います。 裏庭に見に行ってみると、あれッ、こんなんだったかな。 なんか違うような気がしますが、聞いても、前からこうだった、と言われればそれまでです。 まあ、子犬がいる、という現実に変わりはありませんよね。


      

2010年1月25日(月) 晴れ晴れ
満員御礼
 アイリーンは、山に柴刈りに、ラニーは、川に洗濯に、ケチ女房は、どんぶらこと流れてきた桃を割り、中身の確認をしています。 と、いくら田舎でも、こんな生活はありえません。 きのうは、日曜日でした。 日本も、日曜日だったのでしょうか。 というバカな話から始まります。
 午後の5時に、BBQを焼き始めると、カラオケ屋に最初の客が入ります。 あれよあれよという間に、満席になりました。 アイリーンは、オロンガポヘ仕入れに行っていて、7時に帰って来たわけですが、腹が空いたと、のんびりと晩飯を食べています。 その間にも、客が押し寄せます。
 BBQハウスは、もう1杯なので、庭先にテーブルを用意して客を入れます。 ケチ女房は、サリサリの店番、ラニーはホステス、リッキーは、調理人、私は、ドリンクの冷蔵庫への補充に走ります。 だから、アイリーン、のんびり飯なんか食べているなよ。 仕入れた商品の陳列も、私の仕事です。
 BBQは、9時で売り切れました。 引っ切り無しに来た客も、12時には引けました。 12時からが、また客が来るんですよね。 それで、私が、カラオケ屋の掃除をしていると、もう終わりかなと思った、リッキーにラニー、それにアイリーンまでも、部屋に戻って寝てしまいました。
 案の定、客はやって来ます。 また、ケチ女房と私とで、客の相手をします。 客が引けたのが、午前4時です。 12時に客が引けて、もう来ないから寝よう、などというあまい考えではダメですよね。 周りのカラオケ屋は、やっているのですから、客が来ないわけがありません。
 今朝起きたのが、午前9時。 アイリーンに、番犬のことを聞けば、いるでしょうと。 裏庭に行けば、おお、いるいる、ならば最初から、子犬が2匹いると言って下さいよ。 さあ、快晴の本日、ビールがうまい1日となるのでしょう。 ああ、筋子でご飯が食べたいなあ。
 桃から産まれた、桃太郎、こちらでは、マンゴから産まれた、万五郎が有名です。 お前、まだ酔っているんだろうって、飲まなければやっていられませんよ。 分かって下さい。


   

2010年1月26日(火) 晴れ晴れ
また午前様です
 夕方、BBQハウスのオープンです。 焼き場のおばさんはどうした、なにッ、また休みか。 アイリーンはどうした、なにッ、オロンガポで買ったタバコを、店に忘れてきたので、取りに行っただと。 ついでに、仕入れもしてくるのか。 ラニーはどうした、なにッ、マニラに結婚の書類を取りに行って、いないのか。
 しょうがない、焼き場にメイドのテスを置くしかありません。 ケチ女房1人で、店と焼き場は無理です。 リッキー、お前は、カラオケの客の相手をしていろ。 私は、部屋でビールを飲んでいるから、しっかり働けよ。 そのうちに、アイリーンとラニーが帰ってきました。
 ラニーが、マニラから私にお土産を買ってきたと言います。 なんだろうなと、ビニール袋を覗けば、ミニストップのチャーハンです。 マニラまで行って、ミニストップの弁当はないだろう、ラニー。 アイリーンが仕入れてきた、商品の陳列をしなければなりません。 店に行き、ビールを飲みながら、棚に商品を並べます。
 カラオケの客から、一緒に飲もうとお誘いが掛かります。 いつも来てくれる常連さんですから、断るわけにもいきません。 気持ちよく飲んでいると、なんだッ、またオカマの集団が、押し寄せて来ました。 ビールでも、オーダーしてくれればいいのですが、安上がりのジンを、みんなで飲むオカマです。
 そうして、例によって、ケチ女房と私で、午前3時まで頑張りました。 本日は、フルメンバーがいますから、少しは楽をさせてもらいますよ。 本日、午後4時半、もう、おばさん連中がカラオケにきました。 メイドのテスが、カラオケのカバーを取ってくれと、私の部屋にきます。 おい、リッキーはどうしたのだ。
 なにッ、きょうも、焼き場のババアは休みだと。 しょうがない、アイリーンとラニーに焼かせましょう。 窓の外では、ビールを飲みながらカラオケをする、おばさん連中。 きょうも、忙しくなりそうです。

  
 

2010年1月27日(水) 晴れ晴れ
あってはならない事
 きのう、酔っ払いのリッキーは、客とカラオケをやっていましたので、私は、午前2時に寝かせてもらいました。 今朝起きると、男が酒を持って、売りにきました。 アイリーンが、男と話をしています。 なにやら、子供のミルクを買うお金がないので、酒を買ってほしい、ということらしいのです。
 スペインのブランデーだと言います。 いくらと聞けば、200ペソでいいと言います。 ずいぶん安いブランデーだな、と思い、まあ部屋に飾っておけばいいかと、男にお金を渡します。 ミルクを買うお金のない男に、ブランデーが買えるはずがありません。 どこかで、かっぱらってきたのでしょうね。
 ラニーの結婚の書類が、まだそろっていないようです。 市長に聞いてから、オロンガポに行くと、アイリーンを連れて出かけて行きました。 何度も、マニラやオロンガポを往復するラニーです。 必要な書類は決まっているわけですから、計画を立てて、マニラでは、これとこれを取得すると、1度にやればいいのですがね。
 来月、結婚式でしょう。 切羽詰らないとやらないのが、フィリピン人なんですね。 そういえば、披露宴は、この家でやるとか言っていたな。 チェンは、台湾人でしょう。 ならば、中国料理店でやったほうが、いいんじゃないのか。 あるか、田舎に中国料理店。 あるじゃないか、チョーキン。 と、子供の誕生日じゃないですからね。
 いつだったか、隣町の結婚披露宴に行ったことがありました。 確か、日記にも書いたと思うのですが、やはり、自宅での披露宴でした。 あふれる人で、賑わったわけですが、途中で、料理がなくなってしまったのです。 後から来た、街の偉い人に料理を振舞うことが出来なくなったのです。
 これは、フィリピンでは、あってはならない、1番恥ずかしい事なのです。 夜まで続くはずの披露宴も、午後には終わりました。というより、中止ですね。 サルピーノにサルピーナはともかくとして、お偉いさんの料理は、確保しておかなければいけません。 音響を担当したリッキーも、明るいうちに帰ってきて、笑っていましたよ。

      


2010年1月28日(木) 晴れ晴れ
おやすみのキス
 焼き場のおばさんが来て、BBQハウスのオープンです。 アイリーンとラニーも、オロンガポから戻ってきました。 ごめん、髪をカットしていたので、遅くなっちゃったなんて、お土産に、ピザとビックマックを買ってきてくれました。 部屋で、ビールを飲みながら、アイリーンとピザを食べていました。 すると・・
 どこで飲んできたのか、大酔っ払いの客が3人、BBQハウスにやって来ました。 まあ、うるさいこと。 リッキーが相手をしていましたが、手に負えないようです。 行くか、アイリーン警部。 警部は話をしなくていいから、とBBQハウスに向かいます。 酔っ払いに一言、ウェルカム・サーと声を掛けます。
 サーなどと呼ばれたことのない酔っ払いは、外人の私を見て、キョトンとしています。 なにか話しかけてきますが、言葉が分からない私です、笑うだけですよね。 少しは静かになりました。 それでお仕舞いです。 焼き場に行くと、ラニー警部補が、危ないから店の中に入っていなさいと、腕力で私を店の中に押し込めます。 
 結局、酔っ払いは、サンミゲルビールを1本づつ飲んで帰りました。 ケチ女房が店番をしていましたが、毎日、午前3時、4時までなので、きのうは、早く寝なさいと、12時に寝かせてやりました。 おやすみのキスは、と言うと、思いっきりケツを蹴られてしまいました。 
 リッキーとアイリーンはいません。 寝てしまったのでしょう。 ラニーとの深夜番です。 ラニーは、カラオケで接客です。 私は、店先の酔っ払いを相手に、冷凍庫の霜取りです。 どこでどうなったのか、左手の中指と薬指を挟んでしまいました。 さあ、もう2時を過ぎたぞ、客が引けたら寝ようねラニー、おやすみのキスは、と、それは禁句です。 
 今朝、指を見ると、爪が黒ずんでいますよ。 冷凍庫もきれいにしたし、週の半ばなので、そんなには忙しくはならないでしょう。 きょうは部屋で、のんびりさせてもらいます。

      
  

2010年1月29日(金) 晴れくもり
また集団オカマだ
 夕方、台所から、ドドォーン! バキバキバキッ! という音が。 リビングにいた、バカ娘のクリスタリンが台所に走ります。 遅れてなるものかと、私も台所へ走ります。 床に散らばった、氷の塊、何がどうしたのだ。 ケチ女房が、冷蔵庫の横で、茫然としています。 なにッ、冷蔵庫の上の冷凍庫から、氷が降ってきただと。
 冷凍庫を見てみれば、上の棚が外れています。 上の棚の氷が、冷凍庫のドアを蹴破り、落下したのですね。 アイリーン警部はどうしたとみれば、カラオケを歌っていますよ。 まだ、BBQの開店前でしょう。 景気付けに、誘い水を撒いているのでしょう。 ラニーは、また書類集めです。 間に合うのか、結婚式に。
 しかし待てよ、私が前の日に、台所の冷凍庫も霜取りをして、きれいにしたはずだぞ。 きちんと揃えて入れていたはずの、冷凍庫の氷です。 だいたい、棚が外れるわけもありません。 氷が崩れたくらいで、扉は開かないでしょう。 とすると、ケチ女房、君か。 まあ、詮索はやめましょう。
 連日の疲れで、きのうは、店に出る気はありませんでした。 部屋でビールを飲んでいると、アイリーンが、お客さんが一緒に飲もうと言っているよ、と来ます。 疲れて寝ているから、と断ってくれるようたのみます。 そして午前1時、カラオケの音で、目が覚めました。
 窓の外を見れば、げッ、オカマの大集団で満席です。 台所の冷蔵庫を開けば、ビールが残りわずかです。 補充しないと、間に合いません。 私が、ビールケースを運んでいると、交替とでも思ったのか、リッキーにケチ女房、それにアイリーンまで、次々と部屋に戻り寝てしまいました。
 また、ラニーと深夜番です。 オカマが、この子のお姉さんが、日本で働いているの、と話しかけてきます。 そんなこと知るかい、ですよね。 ねえ、一緒に踊って、ってふざけてろ、このカマ子。 んッ、どこかで見た顔が、なんだッ、隣のサリサリのあんちゃんじゃないか。
 オカマに交じって、歌なんか歌っていますよ。 オカマと遊んでいないで、自分の店で仕事をしていろよ。 子供が3人もいて、その気があるのか、お前は。 オカマが引けたのが、3時です。 ラニーが、オカマを送っていくと、一緒に店を出て行きました。 なんだよ、後片付けは、私かい。
 後片付けに、掃除も終わり、店を閉めラニーを待ちますが、戻ってきません。 鍵を閉められないじゃないか、何をやっているのだ、ラニー。 BBQハウスで、ビールを飲みながら、ラニーの帰るのを待ちます。 すると、またオカマが、タバコ2本とキャンディー頂戴と、店が閉じているのが、目に入らないのか。
 というわけで、きのうも働いてしまいました。




2010年1月30日(土) 晴れ晴れ
バカ娘
 しまった! 寝過ごしたと、腹筋を使いベッドに立ち上がると、天井に頭をぶつけ、額から血が。 そんな夢を見ながら起きれば、午前の8時です。 きのうも、なんだかんだと寝たのが、午前4時です。 最後の客がしつこくて、なかなか帰りません。 3時半にラストオーダーですよ、と言って帰しました。
 ケチ女房との、深夜番です。 店を閉じて寝るときに、おやすみのキスは、と言おうと思ったのですが、おやすみのグットナイトが頭に浮かびません。 それで、キス、キスと言っていると、あきらかに軽蔑の目で、私を見るケチ女房です。 変態とでもみたのでしょうね。 いいんです、そんなことは。
 店を終わり、部屋に行けば、なんだ、アイリーンが私の部屋に寝ていますよ。 私の部屋は、カラオケから離れたところですから、少しは静かなんですよね。 それで、私の部屋に寝たのでしょう。 ならば私は、アイリーンの部屋のキングベッドに寝ましょうと、アイリーンの部屋で寝ました。
 朝方、アイリーンが寝ていると思ったのか、バカ娘のクリスタリンが部屋に入ってきます。 鏡台の前で、高級化粧品を物色しているので、腹筋を使って起きた私は、バカ娘のケツをつねります。 なにをするのと、いきなり、私の首を絞めるクリスタリンです。 もう子供ではありませんから、力があります。
 首を絞める手を振りほどき、逃げるしかありません。 逃げる瞬間に、もう1度ケツをひねろうかなと思いましたが、相手はバカですから、何をされるかわかりません。 素直に逃げるしかありませんよね。 なんで、私が部屋から逃げなければならないのだ。 と思っても、相手はバカです、部屋を出るしかありません。
 そうか、きょうは土曜で、学校が休みなんだな。 休みの日には、勉強でもすれば、少しはバカも治るのでしょうが、勉強しなさいと言えば、私の半ズボンを、ズリ下げにかかるバカです。 まあ、ラニーの娘ですから、多くを求めてもしょうがありませんよね。

   
  

2010年1月31日(日) 晴れ晴れ
金貸しもやっているのか
 アイリーンたちは、午後からワインでカラオケです。 そうなると、私もビールを飲まなければなりませんよね。 そんなことで、昼間から盛り上がっていたわけですが、昼間のツケは、夜、私に回ってくるのです。 土曜日ということもあり、BBQは、午後4時から焼き始めました。 
 焼き場のおばさんは、また、ずる休みです。 近所のおばさんを連れてきて、焼き場を手伝わせます。 疲れたので、私は部屋で横になっていました。 すると、アイリーンが、パソコンを持ってきました。 これを担保に、お金を貸してほしいと客がきた、と言います。 客も私の部屋に入ってきます。
 どれどれと、パソコンをみます。 エイサー社の17型ワイド画面の、ノートパソコンです。 OSは、ウインドウズ・ビスタです。 操作に問題はありません。 ネットにも繋がります。 それで、いくら借りたいのと聞けば、1,000ペソほしいと言います。 問題ないよアイリーンと、パソコンを担保にお金を貸しました。
 1週間で返済すると言います。 アイリーンに、金利を聞けば、100ペソとのことです。 凄いなあ、トイチじゃなくて、週イチかよ。 そして夜、土曜日ですから、それなりに客が入ります。 店先や庭先にまでも客が、そんな状態が午前3時まで続きます。 飲んで騒いで踊ってと、私はもうクタクタです。
 きょうは、日曜日、きょうもそれなりに客は来るのでしょう。 きのう来なかった、オカマの大集団でも来るのでしょうか。 きょうは、お呼びが掛からなければ、部屋でくつろいでいることにします。



  



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