日記　2010年 7月　 　 　

　６月最後の日に、更新出来なくてすみません。　というのも、きのうは、新大統領の就任式ということで、休みになりました。　ならばビーチに行こう、ということになり、みんなで、ランディーの住むビーチに行きました。　ジープニーを呼びつけ、ビーチへと向かいます。　話は、これからです。
　店のジンは売り切れてなかったので、ビーチに行く途中、おっさんにジンを買わせに走らせます。　大瓶２本と頼んだところ、特大瓶を買ってきました、大瓶が７００ミリリットルです。　特大瓶は１リットル入っています。　それを２本も買ってきたものですから、アイリーンが怒るのは当たり前です。
　ビーチに着き、いつものようにＢＢＱをして涼みます。　なんか髪が伸びたのか、風が吹くと、うっとうしい髪の毛です。　床屋はあるのか、と訊けば、現地の人が、いま呼んでくると言います。　来ましたよ床屋が。　海辺で散髪です。　床屋代５０ペソと、ジンを飲ませて飯を食わせてやります。
　ガキどもが、キャンディとせがみます。　じゃあ、サリサリで買おうか、ということで、手を繋いで出掛けようとしたその時、ランディーのバカ息子が、石を私に投げました。　ただの石ではありません。　漬物石のような、大きな大きな石です。　危ないと思いましたが、遅かったのです。
　右足の小指を直撃です。　痛くて歩けませんが、酒は飲めます。　そのころ、アイリーンの携帯に、ビコール家の長男カロイが、目をケガしたと連絡が入ります。　放っておけそんなもの、私もケガをしているのだ。　カロイは、塀によじ登っていて、落ちたのだそうです。　自爆じゃしかたないだろう。

　　　
　

　朝起きれば、ひさしぶりに透き通った空、それとは裏腹に、赤黒く腫れあがった、右足の小指。　見せてみなさい、とアイリーン。　小指を見せると、痛いのと、思いっきり指をひねります。　グワァーッ、激痛が走ります。　なにをやっているのだアイリーン、失神するところでした。　
　こういうものは、時間が経たないと治りません。　外傷はありません、内出血はしています。　骨は大丈夫でしょう。　腫れが引くまでの辛抱です。　昼飯を食べていると、カロイが学校から戻ってきました。　カロイを呼びます。　ゲッ、なんだ、すごいことになっています。　
　目の上に、たんこぶが出来ていますよ。　目の横を切ったそうで、何針か縫ったみたいです。　ちょっと見せてみろと、まぶたを強めに押せば、イテテテッ、とそうだな、痛いだろう。　オカマの世界から目覚めるのだカロイ、まあ無理ならそれでいい、美貌が大事だ、これからはヘルメットを被り塀に登れ。
　なんか、ジープニーを買い替えたというドライバー。　ふーん、きれいなジープニーだ、と言うしかありません。　ジープニーの営業範囲は、３０〜４０キロまでといいます。　ここからオロンガポまで４０キロですから、なんとか、オロンガポまでの往復で稼いでいるのでしょう。
　そんなことで、きのうはパソコンを打てませんでした。　２才の子供が投げた漬物石です、怒るわけにもいきません。　しかし、よく持てたな、そんな重い石を。

　　
　

　今朝起きて、朝食を食べ、車にワックスを掛けていると、アイリーンがオロンガポに行くといいます。　バスで行くのだそうです。　なにも車で行けばいいんじゃないの。　じゃあ、あなたが運転してと。　車で行くとなれば、ラニーにおっかさん、それにランディーのバカ息子も同乗です。
　足が痛いんだけど、と言えば、硬いサンダルを履けばいいのよと、なるほど、その通りだ。　オロンガポに着けば、食事だと言います。　だから、私は食べてきたのですよ。　関係ありません、ファーストフードのチョーキンに入り、楽しい食事です。　私は軽く焼きそばを頂きました。
　ところで、オロンガポに何をしにきたのだ、と訊けば、インターネットのプリペイドカードの購入と、両替と店の仕入れだそうです。　１万円が、5,200ペソですから、確かにレートはいいですよね。　店の仕入れに出掛けている間、車の中で待つ私です。　歩けないのですから、待つしかありません。
　えッ、帰りも私が運転ですか。　当たり前でしょう、と言われれば、そうですね、と答えるしかありません。　景気をつけて帰りましょう、アイリーンちゃん、ビールでも買ってきて下さい。　帰る途中に売っているから、早く車を出しなさいと。　バレットのサリサリで、なんとかビールをゲットしました。
　私のガソリンよりも、車のガソリンがありませんよ。　ということで、給油です。　足が痛いというのに、よく使ってくれますよね。　ところで、なんで朝にワックスなんか掛けていたのでしょう。　足は、回復に向かっているのでしょうね。　車で行けばいいと言った、私がバカでした。



　　　　　

　きのう、オロンガポから帰ってきて夕方、ビールでもと店を覗けば、焼場のおばさんが、ジンを飲んでいます。　仕事前だろう、なにをやっているのだお前は、私にも飲ませろ、とジンを飲みます。　別に、飲んで楽しく仕事をしてくれれば、それでいいのですよね。　空も暗くなり、客も入った頃、おや、停電ですね。
　非常用の充電式蛍光灯を持って、客のテーブルを照らしてやります。　顧客サービスですよね、客も喜びます。　３０分程で、通電しました。　また、カラオケが始まります。　ビールの在庫が少ないというより、レッドホースビールは、もうありません。　完売です。　リッキーに、トライシクルで買いに行かせます。
　そのうち、とっつぁんが酔って、なだれ込んできます。　絡みのとっつぁんです。　客が引けたら、早仕舞いしましょうと、客が引けるのを待ちます。　１２時ちょい過ぎに、客が引けたので、早めの店仕舞いでした。　飲んだら絡むな、絡むなら飲むな、ですよね。　大声で喚（わめ）いているとっつぁん、いいかげんにしろよ。
　ガキの嬌声（きょうせい）で、昼に目が覚めたきょう、そうか、学校が休みなんだな。　お昼は何を食べる、というアイリーン。　玉子焼きに、そうだ、福神漬けがあったな、カレーを作らないなら、福神漬けを食べましょう。　と何を言っているのか。　ご飯に、玉子焼きに、福神漬けを待ちます。
　ご飯が、運ばれて来ました。　いいね、いいねと、あれッ、福神漬けが妙に少ないですよ。　タッパーウェアーの下に、ほんの少しです。　おかしいな、まあいいか、きょうの分はあります。　外を見れば、ランディーのバカ息子がいます。　おじいさんを、いじめないで下さいね。

　
　　

　きのうの夜、飲みましたね。　若いお姉さんの写真を撮ったりしました。　日本人の彼氏が欲しいなどと言いますので、私の友達は、年がいっているよ、と言います。　それでも構わないと。　ならば、紹介しましょう。　１８才の娘さんを、６０才の方に紹介したいと思います。　娘がいいと言っているわけですから、問題はないでしょう。
　身長は、私より低めですので、１５０センチくらいでしょう。　確か、背が高くない人との希望、いいですね、部長さん。　あれッ、ばればれですか、私のところに遊びに来た部長さんです。　隣に写っているのがお姉さんです。　２１才です。　韓国人に騙されたと、泣いていました。
　きょう９時に起きて、朝飯を食べていると、オロンガポに行くとアイリーン。　だから、飯を食べる前に言ってくださいよ。　ガキどもを総動員で、オロンガポヘ向かいます。　まずは、ジョリビーで食事です。　私は、フライドポテトで十分です。　そのあと、バカ娘が美容院だそうです。
　その間に仕入れをしましょう。　仕入れも終わり、美容院を覗けば、あと３０分は掛かると。　はい、アイリーンちゃん、お金を頂戴。　ビールを買って飲むのです。　ビールを飲みながら、バカ娘とラニーを待ちます。　美容院から出てきたバカ娘、なにが面白くないのか、怒っています。
　関係ありません、一路家へと車をとばします。　教会へ行くとバカ娘、家に寄り、制服に着替えます。　車で待ちますが、出てきませんよ。　なにッ、ネクタイがないだと、だらしのないことこの上ありません。　結局、ネクタイなしで、教会へと送ります。　こうなると、信仰心の問題ではありませんよね。

　

　きょうは、焼場のおばさんの誕生日です。　年を訊いてもしかたありません。　おばさんと言うほどでもありませんね。　３０才です。　２０代のお別れの、誕生日のご馳走は、バナナケチャップのスパゲティです。　ひと口だけ頂きました。　ナポリタンもどきでした。　夕方の店は、カラオケで賑わっています。
　おや、おばさんは何を飲んでいるの、隠してもダメですよ。　ほら、ジンのボトルが、そこにあるじゃないですか。　きょうくらいは、誕生日ですからいいでしょう。　私にも飲ませろ、といつものパターンです。　飲んでいれば、一雨来ます。　涼しくなっていいですね。　さあ、パーティーを続けて下さいね。
　太ったメイドがいましたが、来ないので、別のメイドを雇いました。　いくらでもいるのですね、メイドで働きたいという人間が。　３食、食事が食べられて、給金をもらえるわけですから、働きますよね。　私は、細かいことは言いません。　アイリーン任せです。　だだ、泥棒だけは許しませんよ。
　もうこの年です、楽しく仲良く暮らせれば、それでいいのです。　災（わざわ）いはたくさんです。　気をもむだけ、寿命が縮まります。　えッ、もう長くはないだろうって、やめて下さいよ。　酒は百薬の長、といいます。　勝手に言っていろと、また手厳（てきび）しいことを、勘弁して下さい。
　さて、おばさんの様子でも見てきますか、裸踊りなんかやっていたら大変ですからね。


　

　今朝起きて、ハンバーガーを食べていると、オロンガポに行くというアイリーンです。　だから、食べる前に言って下さいね。　ラニーを乗せて、オロンガポへと向かいます。　まずは、車屋に寄り、車のカバーシートの購入です。　しばらく日本に行きますから、車もそうは使わないでしょう。
　次に、航空券の値段のチェックです。　７月半ばの６ヶ月オープンチケットで、２万７千ペソです。　安いですよね。　フィリピンエアラインのチケットです。　ラニーも、台湾への航空券を訊いていましたが、知ったことではありません。　一緒の日に行こうよと、知るかいそんなもの。
　お昼です。　スービック・ベイ内の日本レストラン、スパニッシュゲートに入ります。　私は、マグロの握りです。　アイリーンとラニーは、太巻きセットとか、カツ丼とか、餃子もたのんでいましたね。　帰り際、お腹いっぱいで動けないと、いいかげんにしろよ、お前らは、ですよね。
　少し店の商品を仕入れ、帰り道、満腹の２人は、ぐっすりと寝ています。　帰れば、車の洗車をして、シートを被せてみます。　おお、いい感じだ。　こうでなくてはいけません。　米袋に被せるビニールシートを掛け、石を載せて留められたのではかないません。　親切心なのでしょうが、まあいいですね。
　すっかり運転手になってしまった私です。　仮免でいいのかな、本免は出来ていると言いますが、また今度でいいでしょう。


　　

　また風邪をひいてしまいました。　子供を車で運んでいるときに、うつされたのでしょう。　喉の痛みに、鼻水と風邪の症状です。　万年風邪のマリカーから、もらったのでしょうね。　そんなことで、昼は大人しくしていました。　風邪薬は飲みません。　風邪くらいで、飲んではいられません。　そうだ、ビールがあるじゃないか。
　ビールをチビリチビリとやっていると、突然の雷雨です。　なんか、家の前が騒がしいな、アイリーンが来て、事故よ、と言います。　門の外に、スクーターが転がっています。　店の前には、ビクトリーライナーのバスです。　ナンバープレートが曲がっています。　説明してみろ、アイリーン警部。
　雷雨の中、バスが客を乗せるために、道に停まったのだそうです。　その後ろに、スクーターがオカマを掘ったのだそうです。　スクーターに乗っていたのは女性だそうで、どうせ無免許なのでしょう。　アイリーン警部の話では、片寄せしないで、道の真ん中に停まったバスが悪いと言います。
　そんなことないだろう、アイリーン警部。　どこの国でも、後ろから衝突したほうが悪いのだ。　それでも、バスが悪いと。　禅問答ですから、これ以上は話しません。　スクーターも、スピードを出していなかったのでしょう。　自転車で転んだ感覚ですので、女性は無事です。
　事故ですから、ポリスでも来るのかな、と思って見ていると、この豪雨の中、来るわけがありませんよね。　どんな話し合いで和解したのかは知りませんが、アバウトなお国ですよね。　まあ、お互い悪かったのだで、決着がついたのでしょう。　事故などどうでもいい、この雷雨だ。
　車のカバーシートを見れば、しっかりと雨をはじいています。　当たり前です、メイドインジャパンを買って来たのですからね。　中国製より安い、日本のカバーでした。　日本の製品に外れはないでしょう。　明日、カバーを取り、雨が染みていたら、メーカーに殴り込みを掛けるだけです。
　


　

　遅くなりました、酔って寝ていたら今の時間になっただけです。　きょうは、オロンガポへ行って来ました。　朝、早くに出掛けました。　オロンガポに行くと訊いたバカ娘は、私も行きたいと、学校をズル休みです。　ラニーも、朝食が食べられるので、もちろん行きます。
　オロンガポに隣接する、スービック･ベイのジョリビーで、モーニングセットを食べます。　食事が終われば、ロイヤルへ買い物です。　暑い日だったので、車の中でビールを飲みながら待ちます。　買い物も終わり、次はどこへ行くの、と訊けば、あなたの日本へのチケットを買いに行くのだと言います。
　旅行代理店に行き、チケットを買います。　６ヶ月オープンのチケットが、２万５千ペソで買えました。　約５万日本円ですよね。　フィリピンエアラインです。　アイリーンも、ラニーと台湾に行くと、チケットの交渉をしています。　ところが、パスポートがないアイリーンです。
　代理店では、パスポートの発行まで、２ヶ月掛かると言われていました。　マニラで手続きすれば、２週間で出来るとのことですが、そのころ私は、フィリピンにはいません。　好きにやって下さい、ということになります。　チケットを買い、車に戻れば、誰もいません。　なにッ、美容院へ行っただと。
　ビールを飲みながら、待つしかありません。　さて、帰りです。　いいかげん酔っ払っています。　危ないから私が運転すると、アイリーン。　オーケー、ユーハブ（分かった、君が操縦しろ）と答えます。　あれッ、運転の仕方を忘れたと、何を言っているのだ、アクセルとブレーキだけだろう。
　家に着き、またビールを飲み、熟睡です。　でも風邪は治っていません。　当たり前ですよね、日本では、清く正しく生活すれば、相殺されるのでしょうね。　またお前はと、はい、分かっていますよ、いつもの冗談です。
　
　

　今朝起きれば、曇り空です。　インスタント味噌汁を鍋に掛け、卵を落として煮て、トーストを食べます。　味噌汁に卵は、私は好きです。　昼は、ゆで卵にキャベツの千切りです。　まあ、ビールのおつまみですよね。　裏庭で産んだ、新鮮な卵なので、皮が剥きづらいのです。
　古い卵だと、剥きやすいです。　剥きやすい卵は、古い卵なのですね。　黄身を真ん中にするのは、ゆでているときに、箸で掻き混ぜていればいいのですよね。　新鮮な卵でも、冷水に浸せば皮が剥きやすくなる、と試しましたが、うまくは剥けませんでしたね。　はい、卵の話は、これくらいで。
　いきなり午後に、オロンガポに行くと言うアイリーンです。　携帯を買いにいくのだと。　おい、この曇り空だぞ。　いつ雷雨になるかもしれないぞ、と却下します。　案の定、夕方は雨降りです。　雷の通り道なのでしょうか、午後になると、ゴロゴロと雷が通ります。　昼間は晴れ、夕方は雨と、分かりやすくて、いい天候ですね。
　きのう、子供に買ってやった、ラジコンカーが受けています。　８００日本円でしたね。　単三電池を３つ車に入れて、その電池がバッテリーチャージャーで充電できるのです。　ラジコンのヘリコプターも売っていました。　そんなに大きなものではありませんが、２千日本円ほどです。　これは、私のお楽しみですね。　今度買います。
　きょうも、こんなことで暮れていきます。　花の金曜日にしては、ビールの在庫が少ないような、いいでしょう、在庫がなくならなければ仕入れないという、経済的な考えなのですからね。

　
　　　

　きのうの深夜、ビールでもと店に取りに行けば、ケチ女房１人だけです。　カラオケの席は、ほぼ埋まっています。　するとなんだ、店番を手伝わないとならないのか。　ということで、店でビールを飲むことにしました。　午前２時になっても、３時になっても客は帰りません。　それどころか、追加のオーダーです。
　これは、明け方まで客は居座るぞ、と覚悟を決めます。　ビールを飲んでいたら、眠くなりました。　店の長椅子で仮眠をします。　ウトウトして、寝返りを打ったその瞬間、体が宙に浮きました。　何ごとだと考える暇もなく、コンクリートに叩きつけられました。　長椅子から転げ落ちたのです。
　左半身からの落下です。　左の肘を強打、腕があばら骨に食い込みます。　大丈夫と、ケチ女房が駆け寄ります。　大丈夫だ、ビールを飲めば治ると、大丈夫なわけないだろう、痛いよォ〜。　肘を見れば、擦りむいています。　左のあばら骨の下の、小さな骨が痛みます。　肘が食い込むあたりの骨です。
　店を閉じる準備で、長椅子に商品を置いていたのです。　狭い長椅子となっていました。　その狭いところに寝てしまったのですね。　まだ、背中から落下して、後頭部を打つよりは、いいですよね。　最後まで残って歌っていたのは、オカマの集団です。　午前５時に帰りました。　オカマが日本語で、ありがとうと、なんだそれ。
　もう朝です。　朝食を食べて寝ます。　午後に起きれば、身体が痛い。　リッキー、お前がいないから、こういうことになるのだ。　土曜のきょうは、お前が店番だ。　今、夜の１０時、店にビールを取りに行くと、満席状態。　リッキーはと見れば、また飲んでいるかお前は。　おや、アイリーンちゃんが店番ですね。
　ケチ女房は、疲れて寝ているらしいです。　焼場のおばさんに、アイリーンに、リッキーで、きょうはやりなさい。
　　　　　　　　　　　　

　きのう、夜の１２時、警備兼喫煙室で飲んでいると、リッキーが窓の外から何か言っています。　なになに、客が１杯来て、ビールの在庫がなくなっただと。　土曜日だぞ、よく考えて仕入れをしておけよ。　金曜日だって、朝の５時まで客がいたのだぞ。　ないものは、しょうがありません。　客が引けたら店仕舞いしなさい。
　午前２時に、客が引けました。　ビールがなくて、カラオケでもないだろう。　店を閉じて、営業終了です。　だからいつも言っているだろう。　腐るものでもあるまいし、多めに仕入れておけと。　確か前にも、こんなことがあったな。　教訓を活かさないといけませんよね。
　ビールの仕入れから始まる今朝、リッキーが仕入れにと走ります。　多少は多めに仕入れて来たと思います。　売り物がなければ、それだけ自分たちの給金が減るわけですから、私の知ったことではありません。　タバコや酒類は、多めの仕入れをしておかないとダメです。　いつも、なくなってからの仕入れですからね。
　アイリーンが、ボスとしてやっている仕事は、とっつぁんの田んぼを借りての米作り、裏庭での養豚、サリサリにＢＢＱ、カラオケハウス、それに金貸し、と広範囲になってきました。　次の一手を考える時期かもしれません。　資本いらずの、楽をして儲かる商売です。　考えるだけはタダですから、考えてみましょう。
　きょうの夕方、また大雨です。　だいたい１時間で止みますね。　コンクリートに打ち付けた、ろっ骨が痛い。　リッキーはいるかと見れば、台所で飯を食べていますよ。　飲んで食べてばかりいないで、仕事をしろ、リッキー。

　　
　　　

　本格的に痛くなってきた、左のろっ骨。　歩くと骨に響きます。　そんな状態の今朝、オロンガポに行くよ、とアイリーン。　しばらく、仕入れに行っていませんでしたから、付き合うしかありません。　ラニーも一緒です。　オロンガポに着けば、まずは、ジョリビーで食事です。
　オロンガポを１周して、仕入れを済ませます。　すると、アイリーンが携帯を買うのだと。　はい、いいですよ、何でも買って下さい。　待つ間のビールだけは、用意して下さいね。　ビールを飲みながら、暑い車の中で待ちます。　それでも、冷房は入れてありますので、表よりは涼しいのです。
　道往くお姉さんの、お尻を眺めながら、ビールを飲んでいると、そのうち、アイリーンとラニーが戻ってきました。　車の中が臭いよと、何もしていませんよ私は。　携帯、ありがとうと、アイリーン。　今度は、お腹が空いたとぬかしますよ。　途中のチョーキンに寄ってと言います。
　寄るしかありません。　テイクアウトで、なんか、チャーハンと豆腐もどきと、餃子もどきを買ってきて、ラニーと車の中で食べていました。　あなたも食べると、いるかそんなもの。　半酔っ払いの運転です、食べるよりもビールです。　満腹になれば、新しい携帯をいじるアイリーンです。
　運転は、代わってもらえないのでしょうね。　そのまま、家まで走ります。　空は曇り空、一雨くれば洗車です。　雨のシャワーに洗車ですから、風邪など治るわけもありません。　そのうえ、ろっ骨の痛みに、右の小指の腫れ、酔わないとやれない仕事です。　こき使われているうちが華ですか。

　　　　

　フィリピンに、来られているかたも感じているでしょう。　午後からの曇り空に、夕方からの雨。　常夏の国に来たのに、どうなっているのだ、なんてね。　でも寒くはありませんよ。　雨季ですから、しょうがありません。　シトシトと降る雨ではありません。　ザーッと降れば、ピタリと止みます。
　暑かった日々の反動でしょうか、よく降る雨です。　きのう、オロンガポで仕入れをしましたので、きょうは暇です。　アイリーンもオロンガポへ行こう、などとは言いません。　そんなことより、風邪と、脇腹の痛みで、それどころではありません。　安静にしていないといけませんよね。
　寝ていれば、アイリーンにちょっと来て、と叩き起こされます。　なにがどうしたのだ、と訊けば、私のフルーツがなくなったと、そんなことで起こしてくれるなよ。　警部なのだから、捜査をしなさい。　簡単でしょう、犯人は、ケチ女房かラニーしかいないのですから。　まさか、メイドが食べるわけもないでしょう。
　新しい携帯をいじるアイリーン。　何を見ているのだと覗けば、Ｈ動画を見ていますよ。　いいか、アイリーンよく考えるのだ、キリスト様が、右の頬を打たれたら、左の頬を出せ、と言ったな。　すれば、犯人は、左利きなのだ。　左手で打つから右の頬に当たるのだぞ。　すみません、単純な推理で。
　どれどれ、私にも見せてくれ、その動画を。


　

　なんか台風なんか来て、きのうは停電で更新出来ませんでした。　日本人のお客さんも、来てくれましたね。　そして、きのうと本日、オロンガポです。　なんでか、ガキどもが、きのう、きょうと学校が休みなのです。　台風のせいでしょうか。　まあ、休みの日は、仕入れついでに連れて行きます。
　いつものジョリビーです。　ハンバーグライスにかぶりつくマリカー、だれも取らないからね、ゆっくり食べなさい。　マリカーのハンバーグをくすめ取るラニー、だからやめなさい。　食事が終われば、飲みかけのコーヒーを持ち帰るのだと、店員を呼びつけ、プラスチックのパックに入れさせます。
　こちらの人は、余ったものや、食い残したものは持ち帰ります。　家で食べるのか、家畜の餌にするのかは分かりませんが、ひどい場合は、骨まで持ち帰ります。　買ったものですから、当然と言えば当然なのでしょうね。　店員も何も言いません。　そういう習慣なのですから、しかたがありません。
　朝からビールを飲みながらの運転です。　大丈夫、とアイリーン。　君よりは大丈夫だ、と私。　ガソリンスタンドに寄ります。　ガソリンを入れれば、タイヤの空気圧とか、ラジエターの水のチェックとか、えッ、オイルもですか。　日本車ですよ。　そんなにこまめにチェックしなくてもいいでしょう。
　仕入れをしている間、少し眠ろうかなと、シートを倒し寝ようとすれば、バカ娘がＣＤを掛けます。　それはいいですよ、だから、大音量だけはやめて下さいね。　走らない車が、走っている様な振動です。　背中から、音の槍が突き刺さります。　さて、仕入れも終わり帰ろうかな、と思えば、バカ娘の血液検査だそうです。
　病院の近くに、ジープニーの溜まり場があります。　そこに駐車しろと言うアイリーン。　狭いぞアイリーン、おやッ、ドライバーがいますね。　で、ドライバーに運転させて駐車させます。　ジープニーの中に、普通車、なんとも不思議な光景です。　待ちます、バカを待ちます。　しかたありません。

　　
　　　

　日記の更新が出来なくてすみません。　きのう、日本人の方、掲示板ではアレックスさん、が来て頂きまして、飲んだわけです。　いいかたです。　アイリーンの体調が悪いので、婦人科へも付き合ってもらいました。　そうすれば、また医者がいないと、しょうがありません。　１度家へ戻ります。
　妊娠しているわけですから、生理はありませんよね。　それなのに、出血すると言うのです。　また、医者に行き、磁気スコープでの検査です。　あらら、子宮外妊娠か、ポリープがあるのか、街医者ですから、はっきりはしません。　すっかり元気のなくなったアイリーン。　大丈夫ですよ、アイリーンちゃん。
　アレックスさんが、１泊されて、きょう、アンへレスまでの送りです。　ドライバーを呼んで、アンヘルスまでの往復です。　ビコールワイフに散髪と髪の毛を染められ、すっかり黒髪になったアレックスさん、帰っての職場での評判など、私は知りません。　しかし、なんでビコールワイフだ。　床屋を呼べと言っただけですよ。
　アイリーンの体調が気がかりです。　でも、なるようにしかなりません。　週が明けたら、オロンガポの病院へ連れて行ってみます。　結果がよければいいのですが、ダメであれば、しかたありません。


　

　雨の日の朝、泣いているアイリーン。　訳は訊かなくても分かります。　かわいそうです、抱きしめてやります。　大丈夫だアイリーン、と言うしかありません。　なんか目頭が熱くなります。　君の身体が１番大事なのだ。　何もないことを祈るしかありません。　２人で泣きました。
　ランディーの住むビーチに、子宮外妊娠で手術した人がいるというので、話を訊こうと行きます。　運転手は、いつものドライバーです。　ビーチに着き、手術をしたという人が来ます。　お腹を見せてくれました。　臍（へそ）の下から、手術の痕があります。　正視は出来ません。　
　もし、悪ければ、そこまで考えているアイリーンです。　飲んでいて、涙も出ますよね。　気丈なアイリーンです。　でも思い出すように泣くアイリーン。　すみません、きょうはこのへんで、勘弁して下さい。
　　　　

　きょう、ランディーの運転で、州都のイバの婦人科へ行きました。　エコー検査の結果、子宮外妊娠とのことです。　早い時期に、切開して摘出しないと、母体も危ないと言う話です。　覚悟を決めなければなりません。　手術は、オロンガポでします。　今週中のオペになります。
　私の帰国が、２２日と決まっていますから、アイリーンのオペには付き合われません。　でも、アイリーンは、何も心配することないよ、と言ってくれます。　神様の間違いで、私のお腹に入った子供だと言います。　ごめんなさい、と私が謝ります。　私は元気だから、大丈夫よ、と言うアイリーン、涙がこぼれます。
　なんか、ドライバーの誕生日だと、ドライバーが来ました。　そんな雰囲気でもないだろう、と玄関先に出ます。　まあ、ジンをとおごります。　大瓶１本も飲めば、ドライバーは帰ります。　なんだ、リッキーも飲まずにいるか。　というのも、とっつぁんが絡んでしょうがないのです。
　毎日酔って絡むとっつぁんです。　どうなっているのだ、大人しく飲めないのかですよね。　ついにリッキーも頭に来て、とっつぁんに殴りかかろうとしますが、ケチ女房が制止に入ります。　ケチ女房がいなければ、もちろん私が制止に入ります。　カラオケハウスにも乗り込み、営業妨害も、はなはだしいとっつぁん。
　とっつぁんの話どころではありません、アイリーン、日本から電話をしますから、元気な声を訊かせて下さいね。

　明日、荷造りをして翌日、日本に帰ります。　日本に着きましたら、また日記の更新をしますね。

　あれッ、明日２２日、日本へ帰るものだと思っていたら、まだ、２０日だったのですね。　時間のない国ですから、まあいいでしょう。　アイリーンの検診のために、車で、カステリオスの病院へ行きます。　車では行けない、山の中の病院だというので、途中で降ろし、トライシクルに乗せます。
　暇なので、総料理長のタマさんのところにおじゃまします。　アイリーン、ラニー、おっかさん、マリカーを待つこと、２時間ちょっと。　ビールでも飲んで、タマさんとお話です。　そのうち、戻ってきたアイリーンです。　で、どうだった、と訊けば、何も異常がないと言われたそうです。
　どういう診察をしたのだ、と訊けば、脈を計り、お腹をなでて、女の子ですと言われたそうです。　ちゃんと子宮の中にいるそうです。　おいコラッ、いいかげんにしてくれよ、祈祷師に診てもらったのか、タマさんもあきれています。　エコー診察はなかったみたいです。　まさに祈祷師の世界ですよね。
　まあ、判定は今のところ、サンフェリペ黒、イバ黒、カステリオス白です。　こんなことをしている場合ではありませんよね。　大きい病院での検査が必要です。　困ったときの神頼みでもありません。　でも、覚悟は出来ているアイリーンです。　オロンガポの病院で黒なら、しかたありませんね。
　掲示板への返信は、日本に帰ってから致します。　くよくよしても始まりません。　　　

　日本のネットは快適ですね。　いまは、２３日の午前の３時ですから、きのうになりますか、２２日の日の夕暮れに着き、成田のにホテル入り、１泊して家へ帰るわけです。　飛行機の遅れもなく、というより、予定よりも３０分も早く着きました。　なんだ、余裕だなということで、パソコンを繋げてみたわけです。
　機内で、ビーフの食事と、ビールを飲みましたから、お腹は空いていません。　ホテルの近くのコンビニで、すじこと、ねぎとろのおにぎりを買い、晩飯にします。　もちろん、缶酎杯も忘れません。　その前に、風呂に浸かります。　ホテルの風呂ですから、好きなように使います。　で、ネットの速さに驚きながら、晩酌をします。
　いまのホテルは凄いですね、もちろん日本のホテルですよ。　私の部屋は、ＭＴさんに予約して頂いた部屋です。　まず、キーはカードキーです。　その役目は、エレベーターにもキーを差し込まなければ、作動しないことです。　一種のセキュリティーなのですよね。　部屋は、１０階です。　
　部屋になにがあるかと言えば、キングサイズのベッドはもちろん、大型の液晶テレビ、冷暖房に加湿器、冷蔵庫に湯沸かし器、コーヒーにお茶、照明は、明るすぎるほどです。　ズボンプレッサーもありますね。　風呂場も申し分ありません。　いま見たら、服に掛ける、消臭雑菌材までありますよ。　そうだ、靴の中にも掛けておいたほうがいいですよね。
　枕や、タオル類は２セットありますので、２人で泊まってもいいのでしょうね。　キングサイズのベッドですから、当たり前ですよね。　綺麗で清潔な部屋です。　気持ちよくなり、酎杯を全部飲んでしまいました。　おやッ、５階にドリンクの販売機があるじゃないですか。　着替えて５階に行くしかありません。　そしてまた、酎杯です。
　なんと、税込みで６千円もしないのに、朝食が付くのです。　チェックインが１４時、アウトが翌１１時だそうです。　余裕のある時間の設定です。　やはり、ハエや蚊のいない、こういうところがいいですよね。　おや、もう寝ないといけません。　もう１度５階に行って、焼酎でも買って寝ますね。　　　

　きょう、早朝に地震があったらしいですね。　ホテルでぐっすり寝ていたので、気が付きませんでした。　でも無意識のなかで、ベッドが波打っているのを感じましたが、どうせタコ坊主が下に潜り込み、ベッドを揺すっているのだろうと、そのまま寝込んでしまいます。　フィリピンではないのに、フィリピンの悪ガキが出てきます。
　起きて、シャワーをして、朝飯を食べて、チェックアウトです。　駅に行けば、地震のため、電車のダイヤが乱れています。　猛暑の中、構内で待たされます。　上野でも、待つこと１時間半でした。　売店でビールを買い、飲みながら待つしかありません。　家に着けば、もう４時です。　お袋に、お土産のせんべいと、現金を渡します。
　クーラーが暑いというお袋です。　見れば、設定温度が３０度の暖房になっています。　よく掛けていられたなと感心します。　ビールを一緒に飲み、晩飯は、うな重と天ぷらの出前です。　たまにはいいでしょう親孝行も、って、お袋が食べたいと言っただけです。　暑い日ですから、食べたくもなります。
　アイリーンですが、オロンガポでの判定も黒と出ました。　ラニーがチェンに話したところ、台湾に大きな病院があるといいます。　ラニーは、今月の末に台湾にいくのでしょう。　それで、一緒に行って、台湾で診察してもらうと言います。　いいでしょう。　気の済むようにしなさい。
　自国の医者を信じられないと、分かる気はします。　それとも自分からの逃避なのか、いずれは決着をつけなければなりません。　早いうちが、私はいいと思うのですが。　医者の言うとおりにしなさいとは言いますが、なかなか決断のつかないアイリーンです。　本人の判断ですから、台湾で黒と出れば、あきらめも付くでしょう。
　きょうは、今年１番の暑さだといいますが、私には、いつも通りの暑さです。　ビールを飲んで、涼むだけです。　なんかフィリピンと同じですよね。　　　

　毎朝、送迎の車で病院に行くお袋です。　どこが悪いということもありません。　血圧を計り、おばあさんたちと、世間話をして帰ってくるのでしょう。　近くに、大手スーパーがありますので、買い物もついでにしてきます。　きょうは、パック寿司を買ってきてくれました。　日本の味です、頂きます。
　やることもないので、ビールを飲みながら、テレビを１日中見ていました。　静かです、カラオケの音もありませんし、ハエや蚊や蟻もいません。　ガキどもの嬌声（きょうせい）もありません。　くつろげます。　暑さなどは、なんともありません。　さて、つまみでも、と冷凍庫を開ければ、ありません。
　中元で届いているはずの、イクラと辛子明太子です。　どうした、イクラに辛子明太子は、と訊くわけにもいきません。　冷蔵庫を開ければ、すじこと明太子が入っています。　まあ、いいでしょう、似たようなものです。　お袋が、きゅうりを切ってくれます。　モロキュウなのでしょうが、味噌がモロ味噌ではありません。
　そのうち、アイリーンから電話が入ります。　なんで、電話をくれないの、寂しいよォと。　あとで、電話をするからと答え、ネットで国際電話のかけ方をみます。　０１０と国番号ですね。　料金を見れば、なにッ、３分間で４５０円だと。　まてよ、私の家の電話は、ＩＰ電話じゃないのか、プロバイダの料金表を見ます。
　フィリピンまで、１分間２２円です。　そうすると、３分間７０円ですね。　かけ方は一緒です。　かければ、問題なく繋がりました。　元気とか、ご飯食べたとか、他愛のない話です。　そういえば、お袋がフィリピンで地震があったと言っていました。　アイリーンに訊けば、ミンダナオのダバオだそうです。
　建物の構造上、フィリピンでの地震は怖いものがありますよね。　食生活の豊かな日本はダイエットの国、私は、太るために努力しなければなりません。

　昼飯を食べて、さてビールでもと冷蔵庫を覗けば、少ない本数です。　きょうの分は間に合いません。　まさか、お袋に買ってきてくれとは言えません。　しょうがありません、２〜３本飲んで、ビールを買いに行きましょう。　車がありませんから、着替えて、歩きで酒屋へと向かいます。　昼の炎天下です。
　安売りのリカーショップまで、歩いて７〜８分です。　６本入りの、缶ビールの大と、小を買います。　それ以上は持てません。　炎天下の道を、ビールをぶら下げ戻ります。　ここはフィリピンだ、と思って歩けば、不思議と暑くはありません。　きょうは、涼しいほうだな、なんて、自分を騙（だま）しながら歩きます。
　家に戻り、パジャマに着替えて、冷房の設定温度を確認して、冷房を入れます。　冷房などなくても大丈夫なのですが、お袋が、熱中症などになられたのでは、飲んでもいられなくなります。　そのうち、空が曇ってきました。　昼間は晴れで、午後は曇りに雨と、なんか、向こうと似ているような。
　のんびりビールなどを飲んでいると、ビールも温くなります。　お袋が、冷蔵庫から、冷たいビールを出し、置いてくれます。　残っている温いビールはと見れば、お袋が飲んでいますよ。　いいでしょう、まだ飲めるのであれば健康です。　元気で、たまに帰ってくればいい、というお袋。　私のことなどは、なにも詮索しません。
　訊かれなければ、私も、アイリーンの現状や、向こうでの生活などは話しません。　話せば、心配を掛けるだけです。　昔の女の人は気丈です。　お袋もそうです。　怖くて言えるわけもありません。　事を起こさなければ、それでいいのですよね。　早いね１日は、と私、人生も早いよ、とお袋。
　　

　きのう、飲みすぎて、午前中寝ていました。　下から、ご飯よ〜、という声がするので、１階へ降りていきます。　なんだ、もう１２時か。　食卓には、うなぎです。　土用の丑の日なのですね。　お袋が、病院の帰りに買ってきた、スーパーのうなぎです。　なにッ、３尾も買ってきただと、これでは、夕飯も、うなぎですよね。
　まだ、牛、豚、鶏よりは、日本的でいいですか。　なんか、ご飯が進みます。　フィリピンにいたとき、暑さで食欲がないのかなあ、と思っていましたが、ご飯と、おかずが違うのですね。　要は、まずいものは食べられない、喉を通らないということです。　でも、美味しいですね、日本の食事は。
　あれれッ、またビールが残りわずかですよ。　ビールを買ってくると言うと、お袋が、タクシーを呼ぼうとします。　まてまて、２人で歩いて、酒屋に行きましょう、と止めます。　で、歩いて酒屋へと向かいます。　お袋は、付いて来るのがやっとです。　酒屋から、ビールを持っての帰りなど出来ません。
　ならば、大量に買って、タクシーで帰りましょうね。　ビールを買い、店の人にタクシーを呼んでもらいます。　配達料より、タクシーのほうが安いのですから、選択の余地はありません。　タクシーで、私の家までは、ワンメーターの５００円です。　配達料は、もっと高いのです。　タクシーの運ちゃんが、荷物の出し入れはしてくれます。
　そんなことで、しばらくは持つビールです。　昔は、スタスタと歩いていたお袋です。　もう、面影もありません。　いつまでも元気ではないのですね。　

　１日中、家の中にいました。　となると、ビールの飲み放題ですよね。　ガーデンはありますから、ビアガーデンでもと思いますが、なにも１人で、炎天下で飲む必要もありません。　テレビでも見て、最近の日本の情勢を知ることが大事です。　見ていれば、政治は、なにも進展していないのですね。
　日本食で、少しずつ栄養が身体に回っています。　むくんだかな、ビールと食事で、でも、食べられます、日本の食事は。　昔から慣れた食事です、お袋が作った食事です。　まずいわけがありません。　というか、スーパーの味なのでしょうね。　いいんです、なにもタクシーで食べに行くこともありません。
　都会の雑踏、マニラの空気はスモッグです。　帰りに、マニラに入ったとたん、スモッグの洗礼です。　前が見えないような、排気ガスで渦巻きます。　渋滞に、モラルのない運転、渋滞の中、追い越しや割り込みをしますからたまりません。　空気の悪いマニラです。　晴れていても曇り空なのでしょうね。
　私の車で、ドライバーに運転してもらい、空港まで送ってもらいました。　それなりの賃金は、もちろん払います。　頭数を考えれば、７人も乗っていたのですか、バス代を考えれば安いものです。
　　　
　　

　あれれれッ、カメラからパソコンへの接続ケーブルを忘れてきましたか。　旅行バックの中を見ても、ありません。　カメラも古いし、新しいのを買うしかありません。　それまで、写真はアップ出来ません。　きょうも昼から、ビールとテレビです。　ぐうたらな生活です。　それもいいでしょう。
　妹から電話があり、8月には帰ってくるそうです。　占い師ですから、帰る日も、占って帰って来るのでしょうね。　まあ、妹はどうでもいいです。　アイリーンに電話を掛ければ、ラニーの送別会だそうです。　あさっての金曜日、ラニーは台湾へ行くとの話です。　で、アイリーンちゃんも一緒なのと訊くと、行かないと。
　それ以上は訊きません。　悩んでいる人間の精神は不安定です。　とても電話などでは語りきれません。　母体が第一ですからね、今回はダメでも、また、チャンスがあるのでしょう。　神様が間違えて授(さず)けた子供、とアイリーンは言います。　その通りですよ、アイリーン。　間違えたものは、神様に戻しなさい。
　テレビを見ていれば、ブラジルで６つ子が産まれたとのニュース。　全員無事らしいです。　ふっと、おそ松君を思い出しました。　あの兄弟も、６つ子だったなあと。　おそ松、から松、とど松と・・・　そんな名前を付けないと、憶えられませんよね。　それにしても、６つ子です、すごいですよね。
　話が飛びましたね、酔っています、こんなところで本日はご勘弁下さい。

　きょうも、どこにも出掛けず、家にいました。　足がない、バスも廃止では、どこへも行くことが出来ません。　お袋が、病院の送迎の帰りに買ってくる、おかずを食べるしかありません。　きょうは、マグロの刺身です。　家で切るわけにもいきませんので、スーパーで刺身にしてもらいます。
　赤身の刺身です。　中トロなんか食べたかったのですが、赤身も中トロも、お袋には分かりません。　どう、美味しいと訊く、お袋です。　そりゃあ、１年ぶりに食べる刺身です、まずいわけがありません。　マグロばかりではない、酒のあてですから、１／３は残す私です。　あまりものは、お袋が、全部食べてくれます。
　テレビを見ていれば、フィリピン人女性が殺害されたというニュース。　日本でも、他国人を平気で殺害しています。　フィリピンでの、邦人殺害も、多々あります。　理由があっての犯行なのでしょうから、海外に暮らす人は、恨(うら)みをかわないように、注意しなければなりません。
　異国での生活ですか、１人では無理があります。　言葉の問題や、生活習慣の問題です。　ホテル住まいなら、問題ないでしょう。　市内に、アパートや借家を借りるのであれば、信頼できる伴侶なり、彼女なりが必要なのでしょう。　あとは自分の器量ですよね。　愛の教えのキリスト教ですから、それなりにですよね。
　きょうも食べて飲みました。　アイリーンから電話がありまして、明日、ラニーは台湾だそうです。　幸せになってくれることを祈ります。
　
2010年7月29日(木) くもり／雨
まずは赤身から

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　涼しさも、きょうまででしょうか。　また、猛暑が戻ってくるみたいです。　夏ですから、それもしかたがありません。　久しぶりに、湯船に浸かりました。　やはり、湯上りは暑いですね。　猛暑になったら、湯船には浸かれませんね。　キンッ、と冷えたビールで、涼むしかありません。
　いまの時期は、フィリピンも日本も似たようなものです。　食べ物は、大違いですけれど、日本にいる間は、食べないといけません。　食べて飲んで寝て、体重を増やさないといけません。　甘いものを食べればいいのでしょうが、甘いものは苦手なのです。　替わりに、ビールということになりますよね。
　ラニーは、台湾に着いたとのことです。　とっつぁんとおっかさんは、日曜日に、ミンダナオに行ってしまうらしいです。　さみしいから、早く来てと、アイリーン。　一応、分かりました、と答えるしかありません。　幸いにも、人に恵まれてやってきた、フィリピンでの生活です。　波風を立てずに、今後もやります。
　毎日、家の中にいるものですから、話題もありません。　ビールを飲みながら、テレビを見ているという、体たらくな生活です。　まあ、骨休みの日本です、それもいいのでしょう。　さて、もう１本飲んで寝ます。
　　

　きょうから猛暑になるのかと思ったら、曇り空の、蒸し暑い１日でした。　フィリピンで知り合った方が、近所に住んでいますので、昼飯でもということで、出掛けてきました。　行ったところは、いわき市の小名浜港です。
　いろんな工場やブラントが建ち並びます。　漁港だけではなく、工業地帯にもなっているのですね。　広場では、お祭りと花火大会があるということで、昼間から賑わっています。　適当なレストランに入り、食事などをしながら、雑談です。
　レストランからは、停泊する観光船、マリンスポーツを楽しむ、若者や家族連れの姿などが見えます。　日本の夏の風景ですね。　露店も出ています。　遊ぶ子供たち、ビールの値段を見れば、カップ１杯、５００円ですか、高いなあ。　観光地ですから、そうなるのでしょうか、レッドホースの５００ミリリットルなら、８本は買えます。
　夜、小名浜港の花火の音が、ここまで響きます。　ビールを飲みながら、花火の音で涼みます。　澄んだ音です。　明日は暑くなるのでしょう。　あれもやろう、これもやろうと、帰って来た日本ですが、まだ何もやっていません。　あせる事はありません。　一つひとつやればいいことです。
　真夏の夜、蝉の鳴き声も止んでいます。　虫の鳴き声を訊いて、また明日です。　今月も終わりです。　ありがとうございました。