日記　2011年 8月　 　 　

　８月になりました。　雨樋（あまどい）から流れ落ちる、雨しずくの音。　まだ、台風はあるのでしょうか。　風流だとは思いたいのですが、なかなかそうもいきません。　おいッ、アイリーン、台風はあるのか、と訊（き）けば、ある、という明快な返答です。

　朝から大雨、落雷、そしてお昼には停電です。　きのうランディーが、豚の餌を忘れていきました。　しょうがない、届けるしかありません。　腕の上がらない私に、５０キロの餌など持てません。　ドライバーを呼びつけるアイリーンです。

　津波でも見に行こうぜルンルンルン、とジンを片手に出掛けます。　着けば予想以上に荒れている海です。　危なくて近寄れないという感じです。　とっつぁんも一緒に行ったのですが、砂浜まで下りる辺りは、さすがに死を予感した人間の成せる業。

　きょうも学校は午後から休校です。　自然って凄いですね。



　別に、面白おかしく書いているわけではありません。　表現に誤りがあれば、謝罪いたします。
　　　　　　

　今朝起きれば、体調がいいんですね。　ビールを飲みながら、空を眺めていれば、雨が降ったり止んだりしています。　グッとビールを２本ほどあおり、おいッ、アイリーン、朝飯だとなります。　何が出てくるのでしょうか。

　いいね、さばの水煮缶ですか、それにしては、量が少なくないですか、ほとんど、つゆだけではありませんか。　まあ、いいさと、つゆをすすりながらご飯を食べます。　ところでアイリーン、最近ビコールの元気がないな。

　ああ、しばらく刑務所に入っていたのよ、とアイリーン警部。　なんだと、それで容疑はなんなのだ、と訊けば、　銃器不法所持よ、と言います。　そういえば、持っていたよな。　なんか悪さをしたのでしょうね。

　そうか、務所帰りで大人しいんだ。　刑務所内では、相当の暴力を喰らったみたいです。　こんど何かやれば、もう出て来れませんから、行動も慎重にしないといけません。　で、アイリーン、誰が缶詰の中身を食べたの、と訊けば、それしか入っていなかったのと。

　

　カラオケがうるさくて寝不足です。　どうにも寝つけません。　以外と静かな執務室は、みなしごタリンが使っています。　まてよ、考えれば私の部屋じゃないか。　なぜ、私が寝苦しい思いをしなければならないのだ。　アイリーンを呼び、クリスタリンを叩き出します。

　 シャワーノズルを新品に替えました。　なんと、３日で壊れてしまいました。　一体いくらのノズルなのだと訊けば、３００日本円だそうです。　いい加減にしておけよ、ですよね。　シャワールーム中に飛び散る水しぶき、勘弁して下さいね。

　おいッ、おやじ、パソコンを貸してくれ、とみなしごタリン。　何をするのだ、と訊けば、フェイスブックと言います。　いいけれど、１時間２０ペソだからな、とパソコンをセットしてやります。　請求書はチェンに回しておいてと、いいのか、チェン。

　知らない人のために、タリンの母親の再婚相手が、台湾人のチェンなのです。　すべてを捨て去り、台湾に嫁いだラニー。　その捨てられた子供が、タリンなのです。　みなしごタリン、と、そんな訳です。

　画像は重いので、調子のいいときにアップいたします。　きょうも雨のフィリピンです。
　　

　久しぶりに見せてくれた、南国の空。　青い空には、乾杯をしなくてはなりません。　眩（まぶ）しいほどに降り注ぐ、光、そして光の渦（うず）。　すべてを流してくれた雨の次には、輝くばかりの世界が広がります。

　向かいのカラオケ屋が、サリサリに商売替えしました。　サリサリ激戦区です。　もうサリサリでは儲かりません。　もともと薄利多売の商売です。　暇つぶしぐらいに考えていましたので、それはそれでいいでしょう。

　向かいのカラオケ屋が、１軒なくなったわけですから、非常に商売がやりやすくなります。　酒を定価の倍の値段で提供したのでは、客もいやになりますよね。　そんなことで、潰れてしまった向かいのカラオケ屋です。

　あなた、おでんを作ってあげるからね、とアイリーン。　そうね、暑い日には、おでんだよね。

　　
　　

　２回目。　学校も終わり、テレビ三昧のみなしごタリン。　夕食です。　電気もテレビも点けっ放しで、部屋を出て行きます。　後始末は私です。　もういい、とばかりに、メインのカギを掛けます。　部屋の中には、タリンの携帯がありました。

　執務室に寝ていると、裏庭から携帯頂戴と、窓枠をぶっ壊すクリスタリンです。　凶暴さはビコール以上です。　携帯くらいは渡しますよ。　それによって、あなたの朝の温水シャワーもなければ、冷房部屋も、もうないのです。

　どうしようかな、窓枠代。　いったい、誰に食べさせてもらい、小遣いをもらっているのだ。　だからチェンにラニー、連れて行って下さいよ、こんなバカ。　連れて行かなくても、養育費くらいはお願いしますね。

　また大雨です。　朝から、計画停電に計画断水と、どうなっているのだ。　おっと、ここはフィリピン、計画などという言葉はありません。　やはり停電になると、水道水も出なくなるのですね。　こんな日には、ビールでも飲みましょう。

　おやマリカー、幼稚園はどうしたのだ。　アイリーンに訊けば、雨だから休みみたいです。　ねえ、マリカー、君の家は隣りでしょう。　お家で勉強しないと、台湾バカ娘みたいになるよ。　うん、マッサージしてあげると肩を揉むマリカーです。

　かわいいなあ、マリカーは。　わずか１０秒のマッサージですが、身も心も洗われます。　だから勉強しなさいね。　あなた臭いよ、とアイリーン。　シャワーしなさいと、下着を用意します。　いやだなあ、あのぶっ壊れシャワー。

　まあ、一汗掻けば、ビールも美味くなりますか。

　きょうも天気は曇り空です。　土曜日で学校が休みなのですね。　タコルピンとマリカーが、大きなボールで遊んでいます。　アイリーンは車の車庫出しです。　ジープニーの営業がありますので、自家用車は出すしかありません。

　ちょっとボールを貸してね、と腹に入れて、あッ、ベイビーが出来ちゃったと遊んでいると、思いっきりアイリーンに、頭を引っ叩かれます。　やさしいね、アイリーンちゃん、七分の引っ叩きですね。　手加減しないと、死んじゃいますからね。

　タカリババアが、朝から揚げバナナを持ってきます。　バナナを買え、というところでしょう。　そんなことはどうでもいい。　はい、タバコを３本と、恵んでやります。　土砂降りの雨の中、きのうも忙しかったね。

　ビールを取りに行けば、客が写真を撮ってくれと、そんな１日でした。

　２回目。　レッドホースを飲み過ぎ、深い、深い眠りにと入りました。　目を覚ませば、小屋の中にいます。　起きたのあなた、いま熱いコーヒーを入れますね。　あなた・・ッて、君は誰なのだ、と訊けば　アイリーンよ、と答えます。

　熱いコーヒーをすすりながら、なんか違うなと思い始めます。　大体がアイリーンの顔とは違うのです。　もしや、ここは黄泉（よみ）の・・、と思えば、頭が割れそうに痛みます。　少し寝たほうがいいわ、と黄泉のアイリーン。

　目を覚ませば、元の部屋です。　どうしたのあなた、うなされていたわよ。　いま熱いコーヒーを入れるからね、とアイリーン。　まさか、黄泉の国のアイリーンに会ってきたとは言えません。　アイリーンの魂の兄弟なのでしょうか。

　眠りから覚めれば現実です。　夢の続きがあの世かもしれません。　この年となってはね。

　今朝、お金がないよ、とアイリーン警部。　何事だと寝室に走ります。　あれッ、私の財布も空っぽですよ。　警部の財布には、万札数枚、私の財布には、１千日本円。　だいたいが、泥棒の察しはつきます。　だから、台湾に連れて行けよラニー。

　嘘つきは泥棒の始まり、と日本では言います。　フィリピンでは、バカは泥棒の素、とでもなるのでしょう。　まだ、未成年ですから許しますが、成人になった日には、牢屋にぶち込んでやります。　まあ、あと数年待ちましょう。

　タコルピンとマリカーの尋問が、警部により行われています。　金をどこに隠したのだ、と問い詰める警部。　ルピンが走り、お金を持ってきます。　お前らだったのか、とお札を見れば、偽札です。　やることまで、偽物なんだな。

　やはり、犯人は台湾バカ娘だ、逮捕しろアイリーン警部。

　今朝、午前３時半、激しい雷雨に叩き起こされました。　喫煙室に行き、表を見れば、またきょうも雨かとなります。　でも、明け方には雨も収まり、曇り空の１日となりそうです。　きのう、のんびりと寝ていたので、体調も少し回復しています。

　朝食を食べていると、マニラの、おばさんのところにに行ってくるね、と出掛けるアイリーンです。　部屋には誰も入れないで、とカギを預かります。　おう、任せておけと、すべての部屋にカギを掛けます。

　いつもは、喫煙室で日記を書いているのですが、きょうは、執務室です。　蒸し暑い曇りの日には、冷房の効いた部屋がいいですね。　部屋の中での、ネットへの接続は不可能ですから、玄関先でアップしなければなりません。

　美味しいものを、たくさんお土産に買ってくるからね、と期待してますよ、アイリーンちゃん。　きょうは、マニラから戻って来ないのでしょう。

　写真は暇なとき、ネットの調子をみながらアップいたします。
　　　　

　２回目。　見てほしい、私の執務室の変わり果てた様子。　執務机は主寝室に運ばれ、大型モニターは、リッキーが持っていってしまった。　スマートブロのスティックも、リッキーが管理しているらしい。　必要なときには、借りるしかありません。

　どうせ、ネットに繋がらない執務室です。　玄関先でアップするのに、大型モニターも要りません。　いまでは、椅子の上の靴箱にパソコンを置き、下書きをするだけです。　持ち運びに便利な、小型のパソコンで上等です。

　みなしごタリンが壊した網戸が、玄関先に置いてあります。　はめ込むだけだから、直しておいてくれと、そのままです。　窓を見れば、ロック式の内カギが壊れています。　まあ、好きなようにやってくれ、ですよね。　



　やはり表は暑いですね。　アイリーンには、冷奴を買ってきてもらうんだったな。
　

　３回目。　なにが原因かは知りませんが、リッキーと愛人の息子、タコルピンが、叱られています。　勉強もせず、夜の９時まで、遊びまわり、サリサリからお菓子をかっぱらいます。　叱られて当たり前です。

　喫煙室でビールを飲みながら見ていると、タコルピンが、私の喫煙室に逃げ込み、カギを掛けます。　迷惑な奴ですよね。　玄関先で飲んでいるリッキーを呼びつけ、なにをやっているのだ、と、強い調子でリッキーに注意をします。

　お菓子の家に、子供を入れてはいけません。　マリカーと落第生のアディンも絞められています。　言いたいことはただ１つ、寝ろよ、明日も学校なんだろう、ということです。　みなしごタリンも、パパ、パソコン貸してと、よく言えるなあ、あれだけのことをして。

　さて、アイリーンも帰ってこないし、もう寝ます。　疲れますよ、まったく。

　きのうも飲み過ぎで、今朝は遅くまで寝ていよう、と思っていると、ケチ女房が、朝飯を食べろと起こしにきます。　食欲もありません。　見れば、パンと玉子です。　これくらいなら、腹に入るだろうと食べます。　食べないと怒られますからね。

　アイリーンはどこへ行ったの、と訊くケチ女房。　アイリーンは、私のお金を持って、逃げてしまったんだよ、いわゆるエスケープってやつだ。　どこへ逃げたの、と真剣に訊くケチ女房。　たぶん海外だろうな、と言っておきます。

　リッキーのところに走るケチ女房。　リッキーに事態の説明でもしているのでしょう。　そのうち、アイリーンからケチ女房に電話が入ります。　アイリーンからと、電話を渡されます。　あなた、ケチに何を言ったのと、いや別に何も、と言うしかありません。

　ご飯食べたの、何を食べたの、誰が作ったの、と切りがありません。　お昼食べたら帰るからと、いっぱい買ったよ、日本食材店でと。　そうか、日本に行っていたのか、早く帰ってきなさい。

　写真は、アイリーンがダバオに、両親を迎えに行ったときのものです。　何枚か掲載していきます。



　まだまだ続くダバオの写真ですが、少しずつ掲載させていただきます。

　２回目。　午後も７時を過ぎたころ、アイリーンが戻ってきました。　表から、チンポコいる〜、と何を言っているのだ。　アイリーンは、腹式呼吸でしゃべりますから、近所にはすべて聞こえます。　まあ、日本語ですから、理解をする近所の人はいません。

　お土産袋を持ってくれば、泥棒タリンが真っ先にチェックです。　おいッ、バカ、やめろと言ってもやめません。　そのうち、お土産が、テーブルの上に並べられます。　いいね、いいよ、アイリーンちゃん。　生ラーメンに、味噌、椎茸と盛りだくさんです。

　お漬物もありますね。　何を食べるの、と訊かれますが、もう飲み会は始まっているのだ。　寝る時に、生ラーメンを作って下さい。　しかし、マニラには何でもあるのですね。　甘酢しょうがに、しば漬けまで、さあて、明日からの食生活が充実します。

　ありがとうアイリーンちゃん、ところで何しに行ったのだ。
　
　写真は、ダバオの続きです。

　ご飯出来たよ、と起こされます。　まだ６時半です。　起きるしかありません。　喫煙室に行けば、食事が用意してあります。　なんと、和定食ではありませんか。　納豆に目玉焼き、海苔に味噌汁と、ご飯が輝いて見えます。

　もしや、このお米は、私が日本から持ってきた、福島県産の会津コシヒカリではないのか。　そんなことで、アイリーンと食事をします。　このお米、オクラみたい、とアイリーン。　日本米は粘（ねば）りがあるから、そう感じるのでしょう。

　でも、美味しいよ、と納豆まで全部食べるアイリーンです。　おいコラ、少しはおかずを残しておいてね。　きょう、オロンガポに行ってくるね、とアイリーン。　車で行くのか、と私。　車は掃除してあるから、バスで行くのと。

　見れば、車の窓は開け放たれ、フロアーマットは、外に干してあります。　アイリーンも出掛け、昼頃、雨が降ってきます。　マットを取り込み、車の窓を閉めなければなりません。　雨の中、なんで私が、そんなことをしなければならないのだ。

　きちんと片付けてから出掛けてね、アイリーンちゃん。

　

　２回目。　昼間、ビールを飲んで起きれば、きょうも、もう夕方です。 オロンガポに出掛けたアイリーンは、戻ってきません。　私が戻ったら、美味しいお昼を作るねと、もう夕方ですよ。　ということは、昼飯抜きなのですね。

　まあいいでしょう。　夕方に起きても腹は空いていない私です。　まずは、寝起きのビールで、喉をうるおしましょう。　美味いですね、寝起きのビールは、ところで、隣のビコール家は、どうなっているのだ、とカメラを手に行ってみます。

　それなりです。　もう１つの隣のサリサリ、これもそれなりです。　たかが駄菓子屋ですが、上手くやれば、貴重な収入源なのです。　日本も、こんな商売から始まりましたよね。


　

　今朝も、体調不良で目覚めます。　飲み過ぎはそうですが、風邪もひいたみたいです。　相変わらず、右腕は痛いし、食欲もありません。　何食べる、とアイリーン。　まだいいな、後で食べますよ。　そうだ、風邪には玉子酒です。　

　アイリーン、玉子酒を作ってくれないか。　何それと、当たり前ですよね。　じゃあ卵を２個、茹でてくれ、玉子ビールでいいや。　なんだ、表で大音量です。　窓から覗けば、なにをやっているのだリッキー。　

　トライシクルの後ろに発電機を積み込み、ラッパスピーカーを上に付け、音響機器はトライシクルの中にと、フィリピンのチンドン屋か、お前は。　まあいい、相手にすると能書きが始まるからな。　美味しいな、茹で玉子ビールは。

　車、直ったよ、見てとアイリーン。　悪いところなどあったか。　見に行けば、整備士が直しています。　車音痴の私には、なにも分かりません。　直ってよかったね、と言うしかありません。　しかし、なんとかしろ大音量を、リッキー。

　

　２回目。　昼前から、ぐっすりと眠ります。　起きたのが、２時過ぎでしょう。　ゆで卵しか食べていなかったので、空腹感はあります。　アイリーンちゃん、ご飯作ってとたのみます。　何を作ってくれるの、と訊（き）けば、チキンフライよと。

　それはいいけれど、美味しいご飯が大事ですからね。　わかっているわ、と会津コシヒカリを炊きます。　待つ事しばし、カラリと揚がったチキンに、ご飯です。　あれッ、アイリーンちゃん、ご飯が少ないんじゃないの。

　盃（さかずき）１杯のご飯です。　付け合せのしば漬けを食べれば、もうご飯がありません。　チキンも、ほんの少し齧（かじ）っただけです。　１合は炊いているだろう、どこに行ったのだ私の日本米。　それでも、お腹は１杯です。

　ありがとう、アイリーン、さてビールでも。
　

　最近は雨も少なくなり、過ごしやすい日々が続くフィリピンです。　パイナップル果汁のような乙女たちも、早く食べてねと、路（みち）を行き来します。　いい光景だ、ビールから始めるかと、なんだよ、また売り切れかレッドホース。

　きょうは土曜日で、学校はお休みです。　ランディーの家からは、３人の子供が来ました。　タコルピンもマリカーもいます。　みなしごタリンも、もちろんです。　私の主寝室で、シアターの鑑賞会です。　バカにもなりますよね。

　泥棒でもしていないか、と部屋に行けば、あらッ、ランディーの女房がいるのね。　小学校の先生ですから、みなしごタリンの天敵です。　タリンも下手（へた）は打てません。　と、またやかましく始まる週末です。

　きのうは酔っ払い、客に絡んだかな、そんなことは、どうでもいいことですよね。　また熟れたパイナップルが目の前を。
　

　　　

　２回目。　あなた、もうお昼よ、とアイリーン。　何を食べるの、と訊きます。　そういえば、朝から何も食べていなかったよな。　よし、焼きそばでいきますか。　野菜をきざんでくれ、アイリーン。　調味料などいらないぞ、市販の日本の焼きそばだ。

　まあ、野菜を炒め、麺を入れてと、ここからが勝負なのだアイリーン。　前の日記で、お好み焼き屋の焼きそば作りを学んだ私です。　コツは麺に空気を絡めることです。　出来上がる寸前の焼きそばの水分を、縦横無尽にかき混ぜて、麺を絡めるのですね。　

　昼寝をして起きれば、どこに行ったのだ、アイリーン。　車がありません。　ビールを飲みながら帰りを待ちます。　そのうち帰ってきたアイリーン。　魚を買いに行ったのだと、余裕だな。　一生懸命掃除をしているケチ女房。

　その短パンをつかみ、ずり下げ、見て見てと、バカじゃないのか。


　

　きのう、何か知りませんが、大泥棒のデッカチ君が現れました。　そう、クリスタリンのお兄さんです。　ラニーの息子ですよね。　騒動はそこから始まります。　ビールでもと、取りに行けば、サリサリの中に大泥棒兄弟がいます。

　出て行けこのバカッタレどもと、まずは追い出します。　ごめんなさい、もう入りませんと、オカマデッカチ君。　ふざけるな、分かっていたら入るなよバカ。　アイリーンが、酔っているようです。　誰にやられたのか、左の足を引きずっています。

　まあ、こんなことはありませんから、デッカチを呼びます。　お前だろう、どうするのだと問い詰めれば、土下座をして謝ります。　そばにドライバーもいました。　私に任せてくれという、ドライバーです。　しかし、私の憤怒は積もります。

　お前も成人すれば、牢獄行きだ、楽しみだぜ、デッカチ君。


　

　今朝起きれば、アイリーンが足が腫れちゃったと、痛そうにしています。　歩けないほどではないので、大丈夫でしょう。　なにが原因でケガをしたのだ、と訊けば、椅子が壊れて、膝（ひざ）を捻（ひね）ったのよと言います。

　じゃあ、原因はデッカチ君ではないのだな。　それなら、なんで土下座して謝っていたのだ、あの泥棒オカマは。　まあ、他にも色々悪さをしているのでしょう。　爪でも切ろうかなと、きのう買ってきてもらった爪切り。

　鏡台の上に置いておいた爪切りです。　今朝見れば、ありません。　いい加減にして下さいよ。　どうやって爪を切るのだ。　壁を引っかけば、って私は猫か。　バカに始まり、バカで終わるですか、いいでしょう。　きょうも爪切り買ってきてね、アイリーンちゃん。

　きょうは、オレンジ果汁が路を行き交う、おいッ、ババアはあっちに行っていろ。

　朝から良く晴れています。　暑くなりそうな１日です。　新しく出来た向かいのサリサリの店先に、５〜６人の男女が、椅子に座りたむろしています。　まさか店番ではないでしょう。　アイリーンに訊けば、仕事がないから暇を潰しているのだと。

　なるほどね、とそれを見ている、私も私ですよね。　きのうは、カラオケの金勘定をしていました。　１曲５ペソですが、それでも結構入っているものですね。　金色に光る、日本で言えば１０円玉。　みんなで好きに分けて使いなさい。

　午後から雷雲と共に大雨です。　車、車庫に入れて頂戴、とアイリーン。　ふざけるな、こんな土砂降りの中、外へ出られるか。　雨に車を洗わせておけ。　その雨も、１時間ほどで上がり、青空が広がります。

　水溜りの中を、茶髪の少女が、髪をかき上げ歩いていきます。　あれッ、買い溜めしておいたライターがありませんよ。　爪は、ケチ女房の爪切りを借りて切りました。　それにしても、執務室に置いたライターなど、誰が持っていったのでしょうね。

　　　
　

　曇り空の本日、きょうも一雨あるのかもしれません。　晴れれば暑いし、雨になれば気温は落ち込みます。　そんなことで、いまだに治らない風邪です。　体調は万全ではありません。　朝起きても、食欲がありません。

　そうだ、おでんを作ってあげるね、とアイリーン。　市場へと、買い物に出掛けました。　まあ、ビールでも飲んで、帰りを待ちましょう。　そのうち帰ってきたアイリーンです。　お昼までには出来るから待っていてね。

　アイリーン、味付けを間違えないでね。　この前のおでんに麺つゆを入れたでしょう。　甘くて、パンチのない仕上がりでしたよ。　麺つゆは入れないでね、と私。　はい、よろこんで、ってどこかで訊いたようなフレーズ。

　玄関先に出れば、ガラクタテレビを直しているリッキー。　そんなことをしていないで、なんか、金になる発明でもしろよ、リッキー。

　

　２回目。　おでんはまだかな、と待っていると、ちょっとイバ(州都)に行ってくるねと言います。　運転は、海辺のランディー、アイリーンとケチ女房で出掛けます。　お昼は用意してあるから、温めて食べてねと。

　台所に行けば、おでんのおの字もありません。　黄色い紙に包まれた、ハンバーガーが置いてあります。　その周りには、おでんの具材でしょうか、散らばっています。　まさか私に作っておけと、そんなこともありませんよね。

　学校が早く終わったのか、みなしごタリンがいます。　喫煙室に来て、姿見鏡を眺めてうっとりしているバカ。　後ろから、レッドホースの瓶をかざせば、なんと、タリンの腕の色と一緒です。　かわいいなタリンと、レッドホースにほおずりします。

　で、おでんはと、もう忘れているでしょう。　いまごろはイバの街で、美味しいものでも食べているのでしょう。　うまいなあ、ハンバーガー。
　

　きのうイバから帰ってきたアイリーン。　フライドチキンをお土産に持ってきました。　美味しいよ、と食べていると、なんで私のパソコンはないの、とアイリーン。　フェイスブックが大好きですから、欲しいということになるのでしょう。
　
　分かりましたよ、いま取り付けますからね、と私の予備のパソコンを大型テレビに繋ぎます。　モニター接続の線は、リッキーが使っています。　お構いなしに引っこ抜いて、接続します。　明日、買って上げなさいね、接続の線。

　主寝室は、まだネットが繋げます。　うらやましいなあ、と来る、リッキーとケチ女房。　まあ、それなりなんですよ。　今朝、仔牛が庭先にいます。　弱っています。　誰もが死ぬと思っていました。　そこにとっつぁん、仔牛のマッサージです。　獣医かとっつぁん。　そのうち仔牛も、草を食べ始めました。　

　明日はアイリーンの誕生日です。　この仔牛でよかったのですが、豚にするしかありませんよね。

　午前４時。　ブビィ〜、という豚の鳴き声で目が覚めます。　薄暗いというか、真っ暗闇の中、裏庭を覗きます。　と殺部隊が豚やニワトリを、と殺しています。　そういえば、アイリーンの誕生日か、料理を作らないといけません。

　午前６時。　裏庭を見れば、解体も終わりに近付いています。　あとは、調理だけです。　ハッピーバースディでも言おうかとアイリーンの部屋に行けば、カギが掛っています。　表を見れば、車がありません。

　ならば、ビールでも飲んで待つか。　表の仔牛は、まだ立てませんが、元気に草を食べています。　ときどき、獣医のとっつぁんが、無理やり水やお粥を流し込んでいます。　午後から、誕生日のパーティーなのでしょう。

　写真は、まとめて掲載しますね。

　きのうは、アイリーンの誕生日です。　朝から料理を作り、準備をします。　宴は夕方から始まったのでしょう。　不覚にも、昼間からビールの私は、寝てしまいました。　まあ、きょうは写真だけです。　ご覧下さい。

　きのうケチ女房が、香港に出稼ぎに行っている姉妹が、秘境の地のふるさと、アブラに戻ってくるというので、夕方から、出掛けてしまいました。　リッキーは居残りです。　土曜日です。　午後１１時まで、手伝いの売り子が店をやります。

　１１時からはアイリーンが、酔っ払いを制圧します。　なんだかんだと、午前３時までの営業でした。　レッドホースはすべて完売、１１時までの売り上げは知りませんが、アイリーンだけで、3,000ペソ売ったそうです。

　今朝起きて、裏庭に行きます。　豚はいいのですが、私の番犬のシェパードはどこだ、と捜していると、この前死んだと、とっつぁん。　なんだ、養鶏も始めたのか、若鶏がゲージの中でうごめいています。　売れなければ、食べてしまえばいいだけのことです。　

　ビールの仕入れに走るリッキーと、きょうも始まります。

　きのうの夕方、玄関先でジンを飲んでいました。　何気なくサリサリを見れば、タコルピンとマリカーの２人だけです。　お菓子の袋は、床に散らかり放題。　この、泥棒野郎どもです。　隣のビコールワイフを呼びつけます。

　見てみろこのザマを、お前の娘とタコがこのザマだ。　お金があるからいいだろう、とワイフ。　なに、お前だってロトで１万ペソ(約２万日本円)、当てただろう、と私。　だから、ＢＢＱをあげただろうと、そういう問題じゃないのだ。

　とにかく、バカガキを追い出し、なにをやっているのだワイフは、と見に行きます。　ロトの金が入ったので、若い娘を雇い、ＢＢＱを焼いています。　そのうち、雷雨です。　私の店の客も帰りました。　閉じて寝よう、あまり寝ていないアイリーンです。

　今朝起きれば、アイリーンがワイフをぶっちめています。　私の、福島産会津コシヒカリを持っていったらしいのです。　ふざけたことを、親子で泥棒とは。　お米は取り返しましたよ。　なんか最近、怒りばかりですよね。
　

　いい曇り空てすねと、朝からビールを飲み、もう一眠りです。　起きれば１０時です。　和定食を作ってもらい食べます。　食べ終わり、一服していると、白ネズミが走り回っています。　前に見たときは、酔っ払いの錯覚だろうと思っていました。

　そういえば、風呂場で足を齧（かじ）られたこともありました。　アイリーン博士を呼び、白ネズミの話をします。　すると、私の喫煙室に棲（す）み付いたのだと言います。　ルピンとマリカーが持ってきた白ネズミだそうです。　そういえば、あったな、そんなこと。

　ところで博士、どうにも風邪が治らないのだ、いい薬でもないのか。　あなたのテーブルの上にあるでしょう、と博士。　そんなことを言われても、何十種類もの薬があるのですよ。　はい、これと、これを飲みなさいと、さすが博士、ネズミ駆除剤もお願いしますね。

　きょうは、ランディーがぶっちめられています。　すごいなあ、アイリーン博士。



　素早いネズミの写真はありません。　このネズミは、何という種類なのだ、と訊けば、げっ歯トロピカル類だと、さすがアイリーン博士だね。

　眠りから覚め、午前１時に喉が渇いたと、ビールを取りにサリサリへ行きます。　アイリーンが店番をしています。　ケチ女房は、ふるさとのアブラに行ったのでいません。　アルバイトの売り子は、土曜と日曜だけの出勤です。

　一応、客には挨拶をします。　すれば、写真を撮ってくれとか、角度が悪いとか、ふざけているなよ、この酔っ払い。　それでも、いい奴らです。　あなたジャパニーズ、と客の女。　うん、ジャニーズだ。　ありがとうと言う客の女。

　客が引けたら店を閉めて寝ようね、アイリーンちゃん。　冷凍庫に冷やしてあるビールは、爆発するから出しておこうか。　瓶を出し始めると、なにをやっているの、とアイリーン。　コンセントを抜けばいいのよ。　さすがだ、アイリーン。

　一緒に寝るの、と訊けば、あなたシャワーしていないでしょう、臭いよと執務室に寝かされます。　ひとり寝の多い、このごろです。


　

　フィリピンでの暮らしについて、少し書いてみます。　もちろん都会、中堅都市、田舎と日本と変わりはありません。　奥さんや、彼女さんがいるのなら、実家か、その近辺になるかと思われます。　実家がいいのでしょうね。

　家賃代わりの生活費を、毎月入れてあげれば、それで大丈夫です。　土地があれば、増築して、自分達の快適な新居も持てます。　それで食わせてもらえますから、楽は楽ですよね。　お金のある人は、もちろん好きなところに暮らせばいいのです。

　私みたいな、ものぐさで出不精は、どこでも暮らせます。　ちょっとそこまで、と門を出れば、アイリーンの兄弟が張り付き、危ないから出歩くなと、戻されます。　買いたい物があるなら、買ってくるからと、保護されます。　これが、実家です。
　
　信頼関係が出来れば、おのずとこうなります。　何年掛かったんだろう、長かったな。　続きは明日書きます。

　朝から、雷雨の叩きつける音で起こされます。　移住生活の続きの話は、後日書きます。　きのう、夕方から、おばさんの集団がカラオケを歌い始めます。　そのうち、男の客も入り、若い女の客も入ってきます。　満席です。

　酔って踊りだす客です。　私は、喫煙室から眺めていました。　リッキーとドライバーは、玄関先で飲んでいます。　すると、ほら始まりましたよ、喧嘩です。　男と女の喧嘩ですから、たいしたことにはならないのでしょう。

　喫煙室を飛び出し、店へ向かいます。　なにをしている早く来ないか、リッキー刑事にドライバー刑事は。　アイリーン警部が店から呼んでいます。　やっと駆けつけたぐうたら刑事、パパは離れていなさい、とドライバー刑事。

　喧嘩をした、当人同士の腹の虫が収まれば、それでお仕舞いです。　その後も、２回転、３回転とフル稼働するカラオケです。　レッドホースは完売、ご苦労様でした。　雨が止みません、停電もありました。　写真は後日にアップいたします。

　よく降る雨です。　大雨ですから、台風なのでしょう。　移住の話ですが、せっかくの移住です。　ご自分の好きなところに住むのがいいですよね。　海が好き、山が好き、お姉さんが好きと、条件は色々です。

　場所は、ご自分で探すしかありません。　まずは、現地に数年かけて、足を運んで下さい。　特に雨の日には、必ず訪れて下さい。　水没する街かもしれません。　交通の便に買い物などを考えると、幹線道路沿いがいいのでしょうね。

　田舎街であれば、一軒家の家賃が、１万日本円くらいです。　それが相場ですから、快適に生活できるところを探して下さい。　最初は、見るもの聞くものが新鮮ですが、時が経てば、新鮮さも薄れます。　たまに表に出るから、楽しいのですよね。

　外食をしたり、飲みにいけば、お金がかかります。　移住して、何がしたいのか、目的と計画を持って、移住して下さいね。　私ですか、もちろん家の中で、のんびりしています。

　断続的な大雨は止みません。　台風は、フィリピンの北に抜けようとしていますが、ルソン島は、まだ暴風域圏内なのでしょう。　水害に弱いフィリピンです。　各地で、洪水などの被害が出ているのではないかと思います。

　停電、これはしかたがありません。　温水器が使えないので、シャワーは水で、ということになります。　ならばなにも、雨水を浴びて身体を洗いましょう、と表に出て、雨水を浴びます。　ひいッ、なんだよこの冷たさは。

　南国の雨は、温(ぬる)いものだと思っていたら、とんでもありません。　冷蔵庫で冷やした水のようです。　それはそうですよね、上空の冷えた雲からの水滴です。　我慢をして、身体を洗おうかな、と思ったら、ピタリと止む雨です。

　結局、シャワールームで、水シャワーです。　しばらくすると、通電します。　シャワーしよう、とアイリーン。　余裕でホットシャワーを浴びています。　私の水シャワーは、なんだったのでしょう。

　たまには、冷水で身体を洗うのも、いいことですよね。　台風の日曜日、文章だけのアップにさせていただきます。
　　

　やんだと思えば、また降ってくる雨。　トタン屋根を叩きます。　そのうち雷雨で、停電の連続、無計画停電は続きます。　なぜか学校が休みのガキどもです。　州のイベントとかで、しばらく休みは続くみたいです。

　それにしても、よく降る雨です。　休みということで、ランディー、一家も遊びに来ました。　養鶏している、裏庭の鶏を、平気で解体するランディーの女房。　フライドチキンを作るのだそうです。　どんな味なのでしょうね。

　みなしごタリンを筆頭に集結した、悪魔の軍団。　徹底的に戦いますよ私は。　ガキを相手にして、なにをやっているのだと、はい、ただの暇つぶしですからね。　雨の日には、セクシーギャルも歩きません。　ところで、唐揚げはまだか。

　ピカッ、ズダダダーンッ、と落雷の音、その後に豪雨です。　バチバチバチと、雨が屋根を叩きます。　時計を見れば、午前７時。　すぐに停電になることは、経験上から分かっています。　コンセントを抜かないと、電化製品がやられる恐れがあります。

　執務室の電源はもちろん抜いて、主寝室へと走ります。　ドアを開ければ冷凍庫。　おおッ、凍っているかみなしごタリン。　ただでさえ寒い日に、よく冷房を効かせて、バカかお前は。　とりあえず主寝室の電源をぜんぶ切り、３分後には、プッチンという音とともに停電です。

　マリカーの頭のシラミ取りをしているアイリーン。　大変だよ、いっぱいいるよと。　なぜか、酢を持って来て、マリカーの頭に塗りたくります。　風呂場で洗い流しますが、酢の臭いは取れません。　玄関先で、泣き崩れるマリカー。

　もう私は知りません。


　　

　今朝、大雨の中、車のエンジンが掛からないよ、とアイリーンが起こしにきます。　車を出さないと、ジープニーが営業できません。　傘をさして、車を見ますが、なにがなんだか分かりません。　何回かキーを回せば、始動しました。

　なんなの、とアイリーン。　車にだって、きょうは休みたいよ、という日があるのだ。　あまり考えるな、アイリーン。　きのう、オカマが飲み逃げしたのよと、いくら踏み倒したのだと訊けば、５００ペソとの事。　まあいい。

　今度来たら、私がぶっちめてやるからね、アイリーン。　ところで、あのオカマたち、どこかの店で働いているのか、と訊けば、お母さんから、お小遣いをもらって遊んでいるのよと。　なんだ、泥棒と一緒だな、ならば、飲み逃げもするよね。

　さて、８月も終わりです。　なんか疲れた数ヶ月でした。　来月も、宜しくお願いいたします。