日記　2011年 12月　 　 　

　パチパチとパソコンをいじっていたら、先月の日記の後半が、どこかへ飛んでしまいました。　まあ、なくなったものはしょうがありません。　師走です。　今月も、宜しくお願い致します。

　２回目。　澄み渡った空、スズメが屋根にぶつかり、チュンチュンと鳴いています。　きのう、アイリーンをいじくっていたら、身体が筋肉痛です。　ところでアイリーン、ラニーの長男のデッカチは帰ったのか、と訊けば、まだ寝ていると言います。

　どうせ、腐りきった学校などはないのだ。　オロンガポに友達もなく、こんな田舎にくる、デッカチ。　それなりなのです。　僕は学校で１番頭がいいんだよと、アンニョンゼヨと言ってやります。　韓国語での、こんにちはですよね。　理解は出来ません。

　グーテンモルゲン（おはよう）と、ドイツ語でも話しかけますが、これも理解しません。　いいんだな、頭の髪の毛が。　しょせんはバカ野郎、下手をすれば、ぶっちめてやるからな、学校で１番頭のいいデッカチ君です。

　３回目。　あなたのチケットを買ってくるからね、とオロンガポに行ったアイリーン。　ようするに、金を持ってこいというのです。　マニラの私の日本銀行に問い合わせれば、引き出しは出来ないとのことです。　で、なんで私が日本まで行って、金を持ってくるのだ。

　先月の消えた日記に書きましたが、私が死んだらどうするのだ、ということです。　まあ、それはあるけれども、あと２〜３年は大丈夫だろう。　冗談だからね、とアイリーン、ならば言うな。　誰がこの厳寒の日本に、金を取りにいくのだ。

　パワーと迫力のアイリーンちゃん、私はなされるままです。　疲れたなきのうは。
　
　

　４回目。　あなた、私をポイですかと、いきなり何を言っているのだアイリーンちゃん。　ここはアイリーンちゃんの家だろう。　ポイされるのは、私なのですよ。　なんでかわいいの、アイリーンちゃん、どこを舐めてほしいの。

　あなたを好きになるんじゃなかったと、泣くなアイリーン、これからが始まりなのだ。　人は前向きに生きなければいけないのだ。　この先、私がいれば、辛（つら）い人生でもないだろう。　考えすぎるなアイリーン。　愛しているのだ。

　ところでアイリーン、日本人の方からのお土産の、もろ味噌を皿に盛ってあるのだ。　たしか、きゅうりとか、マンゴを買ってきてくれと言ったよな。　うん、買ってきたよとハンバーガー、なんだそれ。　かわいいなあ。

　まあ、どこまでもかわいいアイリーンちゃんです。

　きょうも晴渡った真っ青な空。　おかしいな最近。　きのう書いた日記の内容を憶えていません。　認知症か、待てよ、自分で認知症と理解する患者はいないだろう。　あまり憶えていると、偏執狂になってしまうから、中間でいいのでしょう。

　認知症という漢字は、これでよかったのかな。　その昔、ゴーダマ・シュツタルダー、釈尊という方が、修業しました。　断食の修業です。　もうダメ、ミルクを頂戴と、腹を満たします。　人間は中道でいかないとダメだと悟ります。　中間がいいのですね。

　こんな話は知っていますよね。　なにもお説教ではありませんからね。　なんだ、デッカチ、まだいたか、学校はいつからなのだ、と訊けば、月曜日からだと、なんと、腐った学校か。　ニイハオと中国語、理解をしないか、学校で１番頭のいいデッカチ君。

　違うな、学校で１番頭のでかい奴だな。


　

　２回目。　あれッ、アイリーンちゃん、朝からビールの私に、おつまみですか。　見れば、きゅうりにもろ味噌です。　くう〜、アイリーンちゃん、さすがだね。　男の心を包む一品。　見事な仕事だ。　いくらだこのモロキュウは、えッ、１万円か、やめなさい、暴力酒場は。

　おいッ、デッカチ、ビールがなくなったのだ。　持ってこい、このバカったれ。　はい、ご主人様と、なんだ、奴隷になったか。　まあ、オカマの世界はそんなものだ。　月曜日の学校が始まるまで、メイドでいろ。

　銀行に行くというアイリーン。　さすがお金持ち。　ついでに、オカマメイドも連れて行け。　僕まだ帰らないよと、ひ弱なオカマ。　勝手にしろ、奴隷で暮らすのもいいだろう。　アイリーンを送り出します。　おいッ、ビールを持ってこい、このオカマ野郎。

　

　３回目。　一眠りして起きれば、気持ちのいい午後。　玄関先でパソコンをしている、オカマ奴隷メイドに、ビールを持ってこいと命令をします。　素直じゃないか、人間そういう気持ちが大事なのだ。　ところで、お金持ちのアイリーンはどこへ行ったのだ。

　さて、ハンバーガーでも食べるかな、と皿をあければ、蟻だらけです。　好きなんだな蟻は、マックのハンバーガーが。　しょうがない、白ネズミにあげるか。　プクプクと太った白ネズミです。　まだ生きています。

　喫煙室でパソコンを叩いていれば、化粧しに来るオカマ野朗、なんだお前は、いいかげんにしておけよ。　酒が入った身体だ、プッチンしても知らないぞ。　おかしいな、アイリーンが帰ってこない、逃亡したのか。　

　裏庭の地下格納庫のヘリコに、エンジンを点火しておけリッキー。
　

　４回目。　おい、リッキー、裏庭のヘリコに乗り込むぞ、お前は助手席に座れ。　ヒュンヒュンとプロペラが回ります。　そろそろいいな、地下格納庫の天井を開けろリッキー。　飛び立つぞ。　早くしろリッキー、なにッ、天井が開かないだと。

　どういうわけだリッキー、電源系統がおかしいのだと、直るまでに何時間掛かるのだ、２日くらいだと、勝手にさらせ。　エンジンは止めておけ、アイドリングのガス代は、お前の給料から引いておく。

　そのうち帰ってきたアイリーン。　ヘリコで迎えに行くかと思っていたのだよ。　そんなことをしなくてもいいのよ、とアイリーン。　優しいね。　ところで、マンゴとかきゅうりは買ってきてくれたのかな。　あッ、忘れたと、やっぱりかわいいね。


　

　夜も明けていない５時、なぜか起きてしまいました。　いいでしょう、黎明（れいめい）を待つだけです。　アイリーンが急須に入れてくれた、きのうのお茶を飲みます。　うまいなあ、アイリーンちゃん、お茶って茶色でしたか。

　口直しに、日本の方から頂いた、八海山という清酒を飲みます。　これもうまい。　言葉ではありません。　頭に響くうまさです。　モロキュウがあれば最高なのですが、まだ寝ているアイリーンを起こすわけにはいきません。

　少し、朝を、楽しませてもらいます。

　２回目。　酒を飲み、しばらくして起きれば、いい朝だ。　なんだ、おちびちゃん、キャンディを食べなさい。　おとうさんにはあげませんよ。　台所に行けば、旬の山菜、きざんで、お茶にして飲みましょう。　一種の薬にはなるのでしょう。

　早朝にシャワーをして、髭を当たり、さっぱりとします。　早朝に清酒、八海山を全部飲んでしまった私。　少し時間が経てば、香りも出てくるお茶です。　おいしいよアイリーンちゃんと言えば、なにを入れたのと、山菜ですよ、と私。

　よく飲めるわねッて、炒めて喰うものだろう。　喰うものを飲めないわけがないのだ。　少し酔っています。　この辺で。

　３回目。　起きればもう夕方。　新鮮な風が頬をなでます。　確か飯は食べたよな。　思い出した、玉子焼きに焼き海苔とキムチだ。　まあ、玉子焼きと焼き海苔はそれなりです。　勘弁してよ、アイリーンちゃん、このキムチはなんなの。

　韓国食材店で買ってきたキムチですから、味はそれなりです。　それはいいのですが、なんで白菜の葉っぱ、青いところしか盛らないの。　白いところがコリコリして美味しいのでしょう。　まあね、美味しいところは、アイリーンちゃんが食べるのです。

　冷えたフィリピンライスで食べます。　まあ、腹に入ればいいのです。　美味しいよアイリーンちゃんと、お替りすると、もうお腹１杯です。　玉子焼きは、ダシ卵ですから、それで完成された一品です。

　おかずがよければ、まずい飯も食べられる、と言うことですね。
　

　

　曇り空の日曜日。　一雨来そうな天気です。　雨が降り、通り過ぎれば、気温も下がります。　喫煙室から表を眺めくつろぎます。　曇り空は、気持ち的に寂しい日です。　愛するあなたに書いた、一通の手紙を渡せず、破り、風に飛ばすような寂しさです。

　歳を取れば、感傷的になるのでしょうか、いてッ、扇風機の風で、タバコの灰が目に入りましたよ。　なんということだ、洗面所に行き、目ん玉を洗います。　目薬はないか、アイリーン、あるわけもありません。　ビールで消毒と、そういうわけにもいきません。

　リビングに行けば、ガキどもの渦です。　まだいたか、オカマ奴隷のデッカチ、明日は学校だろう。　何日もだだ飯を喰っていないで、そろそろ帰れよ、唸りつけてやるかな、この赤の他人。

　　　　
　

　２回目。　午後、雨が落ちてきました。　扇風機はなくても、暑くはありませんね。　また、タバコの燃えカスが目に入ってもたまりません。　海にでも行こうか、アイリーンちゃん。　こんな雨の日に海に行ってどうするのと。

　風情（ふぜい）だ。　なにも陽光が照りつける、紺碧（こんぺき）のキラキラした海だけが、海ではないのだ。　雨の中にたたずみ、遠くに見える船はどこに行くのだと、霧雨の中で見るのもいいものだぞ。　１人で行ってきなさいと、もう１本飲むかな。

　タリン、ハンバーガーを食べるのはいい、おい、皿はそのままか、台所へ持っていかないか、ケツを拭かないのと一緒だな。　だらしのないバカだ、やればやりっぱなし、それがフィリピンの女です。　ゴミはゴミ箱に入れろと言っても、部屋の中に、ぶん投げます。

　ガムまで、床に吐き捨てますからね、どうしようも、道徳のないバカです。

　３回目。　ネットには繋がるのですが、私のＨＰも掲示板も、開けません。　掲示板への返信、日記の更新、遅くなります。　すみません。　日本の方から頂いた、オーシャンズ１３、というＤＶＤを見ていれば、カラオケの音がうるさくて、内容を把握できません。

　あッ、岩さん、日本語で見れていますよ。　ところで、誰だ唸り散らしているバカはと、カラオケ屋に行きます。　タリンの髪をセットした、髪結いの仲間です。　久しぶりだなと挨拶をして、今度私の髪の毛と、そうだ、下の毛も剃ってくれと言えば、もちろんですよと、人種が違うのか。

　まあいい、人それぞれ、それなりの仕事があるのでしょう。　通信速度の関係で、写真はあるのですが、明日になります。

　曇り空の月曜日。　おはよう、アイリーンちゃんと起きます。　子供の食事を作るために、台所にいます。　ジープニーのお兄さんが来ます。　車を出さないといけません。　あなた、車を出して、車庫に戻しておいてと、カギを渡されます。

　車を出すのはいいけれど、変なところに行かないでね、とアイリーン。　行きませんよ、こんな早朝に、面白いところなどありません。　ジープニーも出て行き、車を車庫に戻します。　朝ご飯はなんにするのと、アイリーン、車の運転で疲れた、ビールを飲んで考える。

　朝風が涼しく吹いています。　扇風機はいらない涼しさです。　うまいなあ、朝のビールは、喫煙室でたしなみます。　仕事をしてくるよ、アイリーンちゃん。　なにをするの。　豆腐を売って歩くんだよ、肉体を使わないといけないよね。

　いいことだわ、豆腐を食べながら歩けば、健康になるでしょうと、勘弁して下さいよ、アイリーンちゃん。

　

　きのうは、午後から停電です。　晴れ間が広がった午後でした。　晴れれば暑くなります。　ベッドに横になっても、寝ることもできないし、喫煙室にいても、扇風機が回りません。　まあ、南国、この暑さがいいのだと思うしかありません。

　通電したのが、夕方です。　いいかげん酔っ払い、シャワーを浴びれば、疲れて眠るしかありません。　そんなことで、パソコンも開けませんでした。　きょうは、薄い雲があるものの、晴れています。

　きょうもどうなるか分かりません。　電気があるうちに、１回目です。
　　

　２回目。　毎日酔っ払い、滅茶苦茶な生活。　危険だといわれるフィリピン、銃社会のフィリピン。　なんで怪我もなく生きていられるのだと、簡単なことです。　恨（うら）みをかわないことです。　現地人に、深入りしないことです。

　何年か住んでいますが、現地人との友達などいません。　挨拶するくらいです。　同じ人間ですが、言葉も違えば、生活、習慣も違います。　みんなが悪い奴ではありません、でも、いつ豹変するかも分からないので、気を付けて下さい、ということです。

　暮らしていれば、それなりのいい奴が集まってきます。　でも私は、一線を措（お）いて付き合っています。　異国で生活すること、私が主ではありません、現地人が主なのです。　そういうことですよね。

　リッキーが玄関先を占領しています。　音響機器の調整か、写真は後日。　日記は、喫煙室から送信してみます。

　３回目。　寝ていれば、音響機器に電源を入れたリッキー。　スピーカーからは大音量の音楽です。　起きて表を見れば、何ごとかと集まる、暇なトライシクルドライバー。　アイリーンは、オロンガポに仕入れでいません。

　まあいい、ビールを取りに行き、写真の１枚も撮らせてもらおう。　クリスマスシーズンも近く、色々なイベントがあります。　そのための、音響装置です。　需要があれば、機材を持っていくリッキーです。

　どこまでも陽気な人々、その日を楽しめればいいのですね。　考えてもしょうがありません、こんな田舎では、働く場所などないのですよね。　５０キロの米袋を、軽々持ち上げるか、頭に載せて歩けるような男でなければ、生活は出来ません。

　だから、娯楽を求め、陽気なのかもしれません。

　

　曇り空の朝、風も吹いています。　涼しくて、過ごしやすい１日になりそうですと、まだ朝の８時ですから、分かりませんよね。　きのう、アイリーンが、仕入れから帰ってきたのが、午後の８時過ぎです。

　仕入れの荷物は、ドライバーのポギーが、ジープニーで夕方に運んで来てくれました。　どこへ行っていたのだアイリーン。　お腹、ペコペコだぞ。　なんでも、美容院に行っていたと言います。　パーマだから、時間が掛かったのよと。

　それはいいけれど、飯だ。　はい、お土産と、あんかけ野菜炒めと、春巻きを出してくれます。　まだ温かい、ということは、近くの街の美容院だな、と推理をします。　そんなことはどうでもいい、ライスを頂戴。

　朝飯を食べてから、午後８時まで、酒でしのいでいた、きのう１日でした。

　２回目。　ぐっすりと昼寝をして起きれば、もう午後。　曇り空で暑くはありません。　タバコが切れたか、ビールもないなと、サリサリに取りに行きます。　玄関先では、リッキーが音響機器の調整をしています。　でかいスピーカーが庭先に並んでいます。

　おや、アイリーンがいないな。　そういえば、美容院に行くとか行っていたな。　きのうは、時間がなくて、途中までだったと言うのです。　そんなことがありか。　車がありません。　出かけたのでしょうね。

　ビールを飲みながら、表を眺めていれば、車が帰って来ます。　シャワーキャップを被ったアイリーンが、ダッシュで車から飛び出します。　どうしたのだ、アイリーン。　どいて、どいてと、トイレに走ります。　マリカーもトコトコとついて来ます。

　ウンコをもらしちゃつたのよと、それは大変だ、シャワーをしなさい。　美容院での、パーマが長いので、昼飯を買いに出かけたと言います。　そこで、ウンコをもらしたみたいです。　その昼飯をみんなに配るアイリーン。

　ところで、まだ終わっていないのか、美容院。　終わっているわけもないよな、シャワーキャップで帰って来たわけだからな。　最後の仕上げに、もう一度行くのと。　いつが最後になるのかな。　どんなデザインか、楽しみです。
　

　今朝、ハードロックの大音響で叩き起こされます。　またリッキーか。　巨大スピーカーにパソコンを繋いでいます。　ところでリッキー、いつ搬送するのだ、このスピーカーは、と訊けば、明日だと言います。　最後の調整か、好きにやっていろ。

　なんでも、ランディーの長女のお岩が、小学校の美人コンテストで、ＮＯ１クイーンになったと言います。　その、音響機材らしいです。　ある日、蚊にまぶたを刺され、瞼が膨れ上がりました。　お岩という名の由来です。

　明日が表彰式です。　音響担当のリッキーです。　で、表彰式にハードロックは必要ないだろう。　玄関先に１杯の機材です。　そのくらいは必要なのでしょうね。　アイリーン、リッキーはいくら稼ぐのだ、と訊けば、2,500ペソだそうです。

　じゃあ、前祝にビールでも飲むか。
　

　

　２回目。　明日のお岩の表彰式のために、オロンガポに、花束を買いに行くというアイリーン。　オロンガポの奴隷デッカチからメールがあり、僕も行くと言っているといいます。　なぜ、情報が漏れたのだ、考えることもありません。　タリンが知らせたのです。

　週休５日制の学校です。　バカの温床を作る学校なのです。　競争心、切磋琢磨などはありません。　毎日が遊びの日々です。　驚くよなあ、ビコールワイフ。　私の部屋の食パンを取っていきます。　それはいいのだ。

　取れば封をしてくれよ、封などしませんから、次に見たときには、蟻だらけの食パンです。　と、だらしがないのです。　もちろん、マーガリンやジャムは隠してあります。　また、蟻の食パンを喰えばいいのですよね。

　花束と、でかい頭が来るのか、少し寝よう。
　

　雨が落ちてきそうな曇り空です。　まあ、いくら南の国の夏とはいえ、晴ればかりとはいきませんよね。　アイリーン、いつ庭先の機材を運ぶのだ、と訊きます。　お岩の式典が、午後の６時からだといいます。

　搬出は、お昼過ぎからになるのでしょうね。　みんなで、式典に出かけるらしいです。　私は辞退します。　式典が終わった後、海辺のランディーの家で飲み会をして、泊まってくるというのです。　ついでに機材も捨ててこい。

　おっかさんと私が留守番になるのでしょう。　お店もお休みですよね。　盛り上がってくれればいい式典です、ＮＯ１の表彰式ですから、お岩も、いまからドキドキしているのでしょう。　６年生の、お岩ちゃん、小学校の最年長に、おめでとう。

　２回目。　雨がポツポツと、屋根を叩きます。　私は喫煙室で酒を飲んでいます。　おい、デッカチと、私の喫煙室でアイリーンが叫びます。　タンスを移動しろと、強引なアイリーンです。　なにをするのだアイリーン、と訊けば、白ネズミの巣の掃除だと、いいことだ。

　雨も小降りになり、そのうち、ジープニーに機材を積み込む雇われ人。　見ていれば、リッキーやランディーは、ご主人様なのですね。　すべての機材を積み込み、出かけていきました。　積めるものなのですね、ジープニー。

　小雨とはいえ、雨ですから、発電機を持っていくとリッキー。　いい心構えだ、見れば、燃料が半分しかないが、まあいいか。　寝る、もういい。

　晴れませんね、きょうも曇り空です。　きのう、お岩の表彰式に、みんなで出かけていきました。　サリサリは開いていますので、おっかさんに、閉じなさいと話し、一緒に閉じます。　駄菓子屋などやらせて、おっかさんに負担をかけることもありません。

　ぐっすりと熟睡していれば、バッコーンと執務室のドアを開けるバカ。　飛び跳ねて戦闘態勢モードに突入しようと思いますが、飛び跳ねる腹筋がありません。　何者だお前はと、ベッドから仰ぎます。　女忍者かと、しっかりしてくれ、私の頭。

　なんだアイリーンじゃないか、帰ってきたのか、それで式典はどうした、と訊けば、雨もなく、無事に終わりましたよと、それはよかった。　イベントをつかさどるのは、音響です。　で、リッキーの音響隊はどうした、と訊けば、　海辺でラッパを吹いていると、いいね。

　今朝、カメラを見れば、無数の写真があります。　吟味して、少しずつアップしますね。

　きのう、続きを書こうかなと、パソコンを見れば、ネット接続のスティックがありません。　おいッ、タリン、お前か。　アイリーンが持っていったのだと言います。　きのうは、お岩のパレードです。　パレードになんで持っていくのだ。

　それで、夜飲んでいれば、土曜日です。　客も来ます。　取り巻きも来ます。　適当にあしらうわけですが、どうにも、筋肉質の身体が気になります。　おや、デッカチ、ちょっと来いと呼び、腕相撲をしようと言います。

　手を組み交わした瞬間は、なんでもありません。　オカマの手です。　腕の太さも、私と変わらないでしょう。　さて、やるかと、はい、負けました。　凄いな、オカマパワーは、だから早く帰れ、オロンガポにだ。

　きのう、２回目も書いたのですが、どこかに飛んでいきました。　簡単に内容だけ書かせてもらいます。　ガキに負けた、腕相撲のリベンジです。　アームレスリングなどは、物理です。　支点を低くすれば勝てるのです。

　もう１回やるぞ、デッカチ、その前に、手のひらが痛いのだ、だから手首をつかんでくれ。　何も知らないデッカチ君、素直に手首をつかみます。　いいか、いくぞ、と１秒もかからず、引っくり返るデッカチ君、怪我はなかったか。

　朝も明けてきました。　玄関先にはリッキーがいます。　一晩中パソコンをやっていたのでしょう。

　２回目。　入道雲がモクモクと、晴渡った空です。　あなた、空ばかり眺めて、私を見つめてくれないの、とアイリーン。　そんなことはないよ、君のすべてが詰まった空だ。　少しは眺めてもいいだろう。　ふんッ、とアイリーン。

　きょうは、学校の日です。　みんなが、チンタラと出かけます。　どれ、ビールでもと冷凍庫を開けます。　あるな、レッドホースと手に取れば、なんだよ、小瓶じゃないか。　あったか、レッドホースの小瓶など。

　冷凍庫を吟味すれば、コルト４５が寝ています。　アルコール7.2％のストロングビールです。　いいじゃないか、しのぐか、これで午前中を。　アイリーンちゃん、目が回ってきたよ、寝ますからね。

　

　夕方、表を眺めていれば、ポギーのジープニーが止まります。　降りてきたのは、奴隷野郎のデッカチ君。　きょうから学校だと、朝出かけたのではないか。　そんなに奴隷生活が好きか、ならば、血反吐 (ちへど) を吐くまでこき使ってやろう。

　まずは、レッドホースの大瓶の確認をしろ。　え〜んと、このバカッタレ、仕事をしないでタダ飯を喰らうなよ。　なければ、仕入れに走れ、当たり前だ、このバカッタレ。　いいか、学業がお前の仕事なのだ、素直に学業に励め。

　奴隷、英語ではスヌーブと言うのでしょうか、最低の人間の代名詞です。　なんという情けない人間か。　仕事もせず、食事にありつく、日本では乞食 (こじき) 差別用語です。　といいます。　なりはてた姿です。

　お前の親は何を考えているのだ、後日徹底的に叩いてやるからな。　この赤の他人。
　

　すっきりと晴れ上がった空。　こういう時には、すっきりと切れのあるレッドホースビール。　そういえば、奴隷デッカチはいないか。　朝早くに、ドライバーのポギーのジープニーで、連れ去られたといいます。

　当たり前の結末。　学校があるのです。　いい朝だね、アイリーンちゃん。　きのうね、大きい虫が足首と、襟首を喰ったんだよ。　瞬発力のない虫なので、叩き潰したんだよ。　見せてみなさい、とアイリーン。　なあに、血が出ているわよと。

　いま、消毒するからね、と優しいアイリーン。　後ろから包丁を持ってくるリッキー。　なんでも、切開して悪い血をだすのだと、なんだと、この、大バカッタレ。　私はブタではないのだぞ。　人間の身体はな、電気の配線とは違うのだ。

　と、またバカを書いて始まる１日です。

　

　２回目。　午後から、アイリーンとタリンが、オロンガポにバスで出かけました。　みんなに配る、クリスマスのプレゼントを買ってくるというのです。　もうそんなシーズンなんだなと、前から、そんなシーズンなのですよね。

　ハイウェイに出て、バスを待ちます。　暑いなあ、炎天下です。　そのうちバスも来ます、はい、行っていらっしゃい。　あッ、そうだ、トイレットペーパーを頼むのを忘れた。　おい、ケチ、携帯からTexを入れてくれといいます。

　ケチの携帯には、送るだけのカード残量がないといいます。　言っていろ、１Tex、２円だぞ、意固地なのか、ケチなのか、お前にはもう頼まない。　隣のビコールワイフの家に、電話番号と３０円を持って行きます。

　わかったとワイフ。　さて、トイレットペーパーは、買ってきてもらえるのでしょうか。


　　　

　きのう、また来たデッカチ奴隷野郎。　連れてくるなよポギー。　さてと、日本の小学生の算数だ、台形の面積をだしてみろ。　学校で１番頭がいいというデッカチ君だ。　すぐに答えがでるだろうと、考えあねくデッカチ君です。

　きちんと、上と下は平行なのだよ、と書いてやります。　あとは三角形の羅列 (られつ) が台形なのです。　もうすぐ高校生だろう、このバカ、こんなことも分からないとは、いいかげんにしろよ。　いいか (上底＋下底)×高さ÷２、これが公式だ。

　で、今朝寝床を見れば、学校にも行かず寝ているバカオカマ。　昨日を見れば、午前様までパソコン三昧です。　エロパソコン、やめておけよ。

　
　

　２回目。　学校があるのか、休んだのか、奴隷がいます。　アイリーンとケチ女房は、オロンガポへ買出しです。　するはずもない掃除を、自発的にするデッカチ君。　パパの部屋も掃除するからと、うん、喫煙室だけでいい。

　ほうきをかけて、モップをしておけ。　お前の狙いなど分かっているのだ。　主寝室や執務室の金品をかっぱらうことだ。　学校を休んで、奉仕するバカがどこにいる。　休む理由はそれしかないのだ、この台形の面積。

　昼飯は、アイリーンちゃんが作ってくれた、厚揚げの炒め物です。　おいしいよ、アイリーンちゃん、何でこんなにおいしいの、匂いが愛の香りです。　愛のペッパーをぶち込んだアイリーンです。　憎 (にく) いことをしてくれますね。

　燦々 (さんさん) と輝く太陽。　主寝室の冷房をかけて、少し寝ますね。

　今朝起きれば、体調不良です。　きのう、とっつぁんに絡まれて、深酒したのが原因でしょう。　食欲もないし、寝ているしかありません。　玄関先では、たくさんのヒヨコが、ダンボール箱の中で鳴いています。

　裏庭では、リッキーが、小屋作りをしています。　また養鶏でも始めるのでしょうか。　ヒヨコをよく見れば、羽に色が付いています。　露店で売っている、カラーのヒヨコが大きくなったのでしょう。

　どれ写真でもと、カメラがありません。　車もないので、アイリーンが、どこかへ持って行ったのでしょう。　さて、少しなにかを食べて、早く寝ます。
　　　　

　きのう、市場のほうから、打ち上げ花火の音が聞こえてきます。　ナイトマーケットもやっていますので、いろんなイベントがあるのでしょう。　きのうの夜も、体調が回復しません。　花火の音と、カラオケを聞きながら、夕方５時には、横になりました。

　寒気がするので、毛布に包まって寝ます。　朝起きれば、汗だくです。　鼻水、頭痛、腹痛と、身体が痛みます。　寒気は治まりません。　風邪ですね。　酒で、ここまで体調が悪くなることはありません。

　朝飯を無理して食べ、寝ます。　昼飯時に起き、ところで、ヒヨコはどうしたのだ、と裏庭に見に行きます。　まあ小さなゲージですが、ヒヨコも増えれば、小屋も大きくすればいいことです。　昼飯を食べ、毛布に包まります。

　

　２回目。　夕方寝て起きれば、アイリーンがいません。　ランディーの娘と、オロンガポへ買い物に行ったといいます。　ビールを飲んで寝たせいか、体調はほぼ回復しました。　体調がよければ、軽快な文章が書けます。

　先のフルーツですが、庭のマンゴの木に寄生していました。　写真もあります。　サンタクロースの話です。　１日で、全世界にプレゼントを配れるわけもありません。　そうすると、サンタクロースは複数いることになります。

　私の調べたところでは、各国に１０人前後がいるらしいです。　何日かにわけて回ります。　それでも、人手が足りません。　協力者が必要です。　それは、教会の牧師や信徒です。　信徒が、家でプレゼントを作り、配れば、仕事も軽減します。

　フィリピンのサンタクロースは、空飛ぶオープンカーで来ます。　暑いのですから、しかたがありません。　サンタクローセス・カミング・トゥホーム、とみんなで歌えば、サンタクロースが来ます。　証拠写真もあります。　ああ、すっかり調子が戻りました。

　

　風の強い日です。　雲が風に流されるのか、晴れたり曇ったりします。　体調はまあまあです。　朝食を軽く取り、１日の始まりです。　爪が伸びているな、切らないといけません。　パッチンパッチンと、足の爪まで切ります。

　出来栄えはどうだと、爪をチェックします。　あれッ、おかしくないか、爪の付け根の、白い三日月みたいなものが、１０指全部ありません。　おいアイリーン、爪を見せてくれ。　ありますよね、白い三日月。

　ちょっと見せて、とアイリーン。　あるじゃない、これがそうなのよといいます。　どれがだ、と私。　ほら、爪の半分まで白いでしょう。　そういえば、薄っすらと白いな。　するとなにか、三日月が満月になったのか。

　お昼は、おいしいコーンスープを作るからと、いいね、アイリーンちゃん。　身体にやさしい黄金のスープだね。　そしてお昼、コーンスープが運ばれてきました。　たしかに、コーンスープだ。　笑わないでとアイリーン。　ま、料理は愛情だ。
　

　２回目。　夕方、チンドン屋を終わって帰ってきたリッキー。　機材をトライシクルから降ろします。　よく、そんな面倒くさいことが出来るな。　金にもならないのに、街中を大音量で練り歩いているのです。　優越感かな。

　喫煙室でくつろいでいると、トライシクルが止まり、ブタと私に言っています。　ブタか、待っていろと、豚係のケチ女房を呼びます。　中程度のブタが１匹売れたのでしょう。　紐で結わいで、トライシクルに乗せ、持って行きました。

　このシーズンは、ブタは欠かせません。　早いもの勝ちになるのかもしれません。　お祭りのシーズンは、稼ぎのシーズンでもあります。　ここをしのいで、いくらになるのです。　浮かれて遊ぶのは、儲けた後でいいのですよね。

　とは言っても、人手不足です。　負担はかけられません。


　　

　曇り空の朝、喫煙室でビールを飲んでいると、たまには外出しないと身体に毒よ、とアイリーン。　海を見ながら食事でもどう、といいます。　それはいいけれど、どこに行くんだ。　バレットのスズキビーチホテルでいいんじゃないのと。

　車の助手席に座れば、タリンとデッカチが乗り込んできます。　なんだお前ら。　デッカチ君は、まだいます。　もう半月は学校に行っていないバカ者です。　まあ、しょうがない、車を出せアイリーン。

　ホテルに着き、ビールをたのみます。　ガキどもには、２人でコーラ１缶です。　コップを２つ持ってきてもらい、分けて飲ませます。　私は、かつ弁当、アイリーンは、ツナサンド、ガキどもは、照り焼きチキンライスです。

　みんな食べ終わるころになっても、デッカチ君の食べ物がきません。　照り焼きチキンライスが、１つしか来なかったわけです。　私の弁当の残飯と、アイリーンのツナサンドを食べさせます。　普段の行ないが悪いからこうなるのでしょう。

　オロンガポに行くと、ホテルを出たガキども、そのあとで、照り焼きチキンがきました。　お土産にしてと、持って帰ります。　たまの外出、家に戻ればぐったりです。　寝て起きれば夕方です。
　
　海を見ての食事会、素晴らしい企画だったよ、アイリーンちゃん。

　きょうも曇り空の朝です。　ミンダナオの台風の影響でしょうか。　台風の上陸は知っていました。　アイリーンにも話してあります。　まさか、ここまでの被害になるとは、思いもしませんでした。　その台風も、過ぎ去ったようです。

　台風はないというミンダナオ、でも、自然は恐いものです。　襲ってくることもあるのですね。　この時期に、多くの犠牲者を出してしまいました。　クリススマスを前に、こんな災害ですから、たまりませんよね。

　きのう、店にビールを取りに行けば、オカマ野郎に絡まれてしまいます。　半酔っ払いの私です。
　オカマといえども男です。　まあ、男でも女でも腕力では負ける私です。　少し遊ぶかと、オカマの相手をします。

　それなりに、楽しいものです。

　いい青空が広がっています、で書いた日記。　アップをしようと思ったら、すべて消えてしまいました。　憶えているところを、簡単に書いてアップしてみます。

　きのう、ＴＶを見ていれば、金正日が地獄に旅立ったということです。　死は怖くはありません、そのあとが怖いのです。

　それと、オロンガポにＳＭデパートが開店したという話です。　前の、シティモールに建てられたみたいです。　スービック・ベイの入り口のところです。　サドマゾデパートではないという、冗談も書いたはずです。

　そうだ、おいしいおでんを作るね、とアイリーン。　うん、期待しているからね、とこんなことを書きました。

　２回目。　アイリーンが、オロンガポのＳＭデパートに行ってしまいました。　昼です。　おでんでも食べようかなと、温めます。　皿に盛り、練りからしはと見れば、ありません。　なんだ、しょうがないなと、粉ワサビを練ります。

　シンカマスの話がありましたよね。　シンカマスは、私が思うに、かぶみたいなものなのでしょう。　切って、酢に付けて食べます。　フィリピンのおしんこなのでしょう。　で、スズキホテルの帰り、シンカマスを買っていく、とアイリーン。

　道端にいっぱい露店がありますので、どこで買ってもいいわけです。　車の横付けで、私が乗っていますから、値段は倍になります。　容赦のないアイリーンです。　向こうでは、１０ペソで売っているのに、なんで４０ペソなのだと、凄いなあ。

　正規の値段が、一束２０ペソです。　１番下のやつを寄こせと、これまた凄いなあ。　新鮮なものは、山積みされた下にあります。　そんなことで、楽しませてもらいました。　きょう、アイリーンが、カメラを持って行きました。

　ＳＭデパートでも撮ってきてくれればと思います。
　　

　夜も１時をすぎたころ、カラオケの音で目が覚めます。　ビールでもと取りに行けば、冷凍庫は空っぽに近い状態です。　客は満席です。　オカマの客です。　これは大変だと、とりあえずのビールは確保します。

　写真を撮ってパパァと、いいかげんにしておけよ、ビールをぜんぶ飲みやがって、まあね、２〜３枚は撮ってあげます。　パパァ、チンチン食べると、だから、そんな言葉をどこで憶えて来るのだ。　まったく切りのない奴らです。

　いま、午前２時です。　店が閉じる前に、アップしないといけません。

　２回目。　バスで、きのうオロンガポの、ＳＭデパートに行ってきたアイリーン。　二階建てなのでしょうか、２階部分はまだやっていないそうです。　日本食材というか、世界の食材コーナーがあったみたいです。　値段は、それなりです。

　日本食材か、と冷蔵庫を覗きます。　ソースにマヨネーズと、半分以上なくなっています。　分かった、誰が食べようともいい。　腐るものではないのだ、私の喫煙室で管理をします。　もう１つ、おでんがありますね。

　おでんも、朝、昼、晩と火を通し、私の喫煙室に持ち込みます。　煮込めば煮込むほど美味しくなるおでんです。　つまみ食いをして、うまければ、ぜんぶ食べるバカどもです。　不味いわけがありません。　日本での完成品なのです。

　繊細な味など、ないフィリピンです。　味に対する、心が違うのでしょう。

　　 　 　　　

　３回目。　アイリーンから電話です。　きょう帰れそうもないと、ご飯食をべたのと、心配はいらないよ。　君の作ったおでんがあるから、もう１週間は大丈夫だよ。　それより、気を付けて旅をするんだ、アイリーン。

　朝から出かけて、帰ってこないというアイリーン、まあ、かわいいですよね。　カラオケ屋、写真機は客に持たせ、勝手に撮れと、私が撮れば、文句の１つも来るのです。　下手くそな写真ですが、それはそれで面白いものです。

　考えれば、それでいいのですよね。　その中からのバカな写真をアップすれば、それでいいのかな。　酔っています、この辺で。
　

　晴渡った空、気持ちのいい朝です。　きのうも客に絡まれました。　ビールを取りに店に行けば、とっつぁんとおっかさんの店番です。　ケチ女房にリッキーはどうしたのだ、と言っても始まりません。　しょうがない、店に出るかとなりますよね。

　１２時過ぎに、ケチ女房が来ましたので、交代です。　まあ、助け合い仕事をすればいいのです。　儲けなどはいくらでもいいのです。　働ける場所があるだけ幸せなのですよね。　私にすれば、飲める場所です。　いい環境です。　

　アイリーンが、放蕩（ほうとう）の旅から帰ってきません。　おでんでしのぎます。　家出をしてしまったアイリーンです。　もう戻って来ないのでしょうか。　それはそれでいい、新しい境地（きょうち）を開くだけです。

　ところで、またないぞ、冷凍庫のビール。

　午前も２時。　主寝室で寝ていました。　ふッと起きれば、アイリーンが寝ています。　帰ってきたんだね、アイリーン。　長旅お疲れさま、気の済むまで眠りなさい。　まあいい、起きてしまったものはしょうがない、ビールでも飲むか。

　店にビールを取りにいけば、カラオケはもちろんですが、酔っ払いが酔い潰れています。　なんだ、面倒くさいな、起こして帰さないといけません。　酔っ払いの友達もいたので、起こし、トライシクルに放り投げ帰します。

　冷凍庫を開ければ、サンミゲルはあるものの、レッドホースは残り４本。　時間が時間ですからいいのです。　とりあえず、いつものように、ビールを３本確保します。　こんな時間です。　売り物がなくなれば、閉じるだけです。

　ところでアイリーンは、どこへ行ってきたのだ。　喫煙室のテーブルを見れば、お土産があります。　イチゴジャムはまだいい、ガーリックピーナッツもいい、で、なんだ、無印のお酒は。　バギオに行ったんだな。


　

　２回目。　午前５時に目が覚めます。　リッキーが大音量で音楽をかけています。　寝られるわけもありません。　玄関先に出れば、トライシクルにチンドン屋の準備です。　おやッ、タリンが早朝に帰ってきます。

　教会に行っていたのだと言います。　夜中に教会か、まあいいだろう。　好きなんですよね、子供は夜遊びが。　パパァ、写真撮ってと、なにをやっているのだタリン、まだ早朝だぞ。　パンツ一丁で歩くバカがどこにいる。

　裏庭を見れば、煌々（こうこう）とライトに照らされた鶏小屋、大きくなってきたヒヨコどもです。　クリスマスには間に合わないだろう、正月かって、売り物なのですよね。　窓から表を眺めれば、まだ、フルーツ乙女は歩いていません。

　起きてこないアイリーン、疲れたのかな。


　　

　３回目。　また、音響機材をジープニーに積み込み、どこかへ消えたリッキー。　天職だな、リッキー。　最近、食べ過ぎです。　この２〜３日で、太ってしまいました。　食べ放題、飲み放題ですから、太りますよね。

　太るということは、生体機能が正常なのでしょう。　不健康な生活とは分かっています。　まあ、おかしくなれば、身体が知らせてくれます。　それでもダメなら、ダメなのでしょうね。　悲観的にばかり考えてもなにもありません。

　なんか、やっと上がってきた右腕。　少しリハビリをすれば、大丈夫でしょうか。　肩揉みのプロがいるといいます。　揉んでもらうと、それはいい。　治ってきた肩を、勘弁してね、アイリーンちゃん。

　きょうも終わります。


　　

　きのうですか、玄関先でパソコンをいじっていれば、アイリーンが、どこに足を絡（から）ませたのか、パソコンがテーブルから落下します。　ごめんなさい、とアイリーン。　いいんだ、別に機械だ、壊れるときもある。

　パソコンをチェックすれば、なんともありません。　スマートのスティックはダメです。　通信できません。　壊れています。　クリスマスを前に、ネットに繋げません。　考えれば、今日は土曜日、明日はクリスマスの日曜日ですよね。

　スマートの会社がやっている分けもありません。　この日記、来週 になるのでしょうね。

　２回目。　いい青空に、新鮮な空気。　壊れた、スマート・ブロのスティックの話です。　海辺に住むランディーが、スティックを持っているといいます。　ならば、持ってきてもらいましょう。　どうせ、使ってなどいないのです。

　朝に持ってきたスマート・ブロのスティック。　凄いなあ、黒光りがしているじゃないか。　まあ、中身は一緒でしょう。　私のシムカードを差し込みます。　反応はあります。　しばらくすれば、ネットへの接続は出来ました。

　当分は、これでいけるでしょう。　あとは、パソコンを引っくり返されないように、注意をすれば、いいだけです。
　なんとかなったパソコンです。　喜ぶしかありません。
　
　
　　

　酔い潰れ、起きれば午前２時です。　クリスマスなのですね。　花火の音が、あちこちから聞こえます。　店は暇です。　他に遊ぶところがありますので、そちらへ行くのでしょう。　戻り客を待つか、ともうそんな時間でもありません。

　よく見れば、店は開けていないのですね。　それでも、ワイヤレスマイクで歌う、好きな客。　クリスマスの夜、誰がどこに消えるかしれません。　イルミネーションだけのクリスマス。　田舎のクリスマスなど、こんなものです。

　子供へのお土産はと見れば、配ったみたいです。　私へのお土産が残っているだけです。　いいクリスマスだね、アイリーン、と見れば、ぐっすりと眠っています。

　２回目。　ですか。　クリスマスくらいは、来た人に、それなりにしないといけません。　疲れたな、もういいや、寝ます。　そうだ、スマート・ブロの壊れたスティックをリッキーに渡しました、　直るわけもないだろう、と見ていれば、なんとか修理をしています。

　直ったと言うリッキー。　本当かと、パソコンに差し込みます。　あれッ、直っている。　なんなのだお前は、電子機器だぞ、よくも直せるな、まあいいか。　先にも書いたが、天職だ、それで生きろ。　それしかないのだ。

　クリスマス、子供には飴をあげ、楽しい日々です。　アイリーンはワインを飲んでいますか。　それもいいでしょう。　１年に１度のお祭りです。　涼しい風が吹いています。　ありがとう、みんなの愛に感謝しています。　メリークリスマス。

　素晴らしい青空、バターかマーガリンをまとった乙女。　いい香りです。　きょうは、顧問、前に上場会社の部長さんが、来てくれるとの連絡がありました。　剪定したせいか、風にそよぐマンゴの葉。　それはそれで美しいものです。

　なにを書いているのだ。　ビール売りがやってきます。　いつも無くなるビールです。　仕込んでおけよと、いいます。　私の飲む分がなくなるのですから、たまりません。　すっかり直ったスマートのスティック、さすが配線偏執狂のリッキーです。

　さて、写真でもアップして、１回目の日記にさせてもらいます。

　きのう、大ブタが、仔豚を産みました。　なんか、腹がでかいなあと思っていたら、妊娠していたのですね。　鶏小屋のヒヨコは、元気に育っています。　表のニワトリは、空を飛んでいます。　のどかな風景です。

　日本人の方、部長さんと言えば、わかりがいいでしょうか。　遊びに来て下さいました。　きょうは、釣りと、ＢＢＱで、ランディーのビーチへ行きます。　バンカーボートで海に出るわけですが、ガソリン代とお小遣いで出してくれます。

　クリスマスも終わり、こんどは、正月ですよね。　アイリーンが部長さんから、お守りをもらいました。　ギリシャのお守りだといいます。　ギリシャの女神はアフロディテだよ。　とそんなことを話しても、アイリーンには分かりません。

　いまは、会社の顧問になっているんですね、部長さん。　無理をしないで、働いて下さいね。　まあ、行きましょう、釣りに。　ソーセージが餌ですか。　餌のミミズくらいはは用意しますよ。

　午前４時。　なぜか起きてしまいました。　お腹か空いたと、ガーリックピーナッツを食べます。　きのうは、元部長さんと、ランディーのビーチに行ってきました。　着けば、釣りをすると部長さん。　なんとか、ボートをチャーターします。

　すでに酔っ払いの私は、ボートには乗りません。　寝て、帰りを待つか、ということで、車に寝転がります。　しばらくして起きて、海を眺めます。　ボートの影がありません。　死んじゃったか、部長さん。

　死ぬわけもありませんよね。　そのうち、帰ってきました。　釣果はありましたか、と訊けば、１匹も釣れなかったと、そんなものですよね。　食べて飲んで、家に戻れば、部長さんはマッサージを呼び、揉んでもらっています。

　私は、執務室で寝ます。　起きれば、あれッ、部長さんがいません。　訊けば、ホテルへ戻ったとのことです。　当然ですよね。　さて、朝のビールでも。
　

　きょうも晴渡った青空が広がります。　きのうは、顧問（元部長）さんと、州都イバの手前の街、ブトーランというところの、動物園に行ってきました。　リッキーの運転のトライシクルです。　なんだ、大田舎です。

　まあ、それなりのＺＯＯ（動物園）です。　園内に入る前に、おしっこをしようと、河原に行きます。　きれいな小川が流れています。　さてと、と思って河原に行こうと思えば、なににつまずいたのか、たたらを踏みます。

　膝から崩れ落ち、左の顔面を、地面に打ち付けます。　痛い右腕をかばったのでしょうね。　後ろから走り、リッキーが起こしてくれます。　右腕が上ですから、右腕をつかみ引っ張り上げます。　親切心からのことです。　我慢するしかありません。

　今朝起きれば、左顔面は痛いし、両膝は青タンです。　顧問さんは、きょうマニラに戻り、お正月を迎えます。　よいお正月を迎えて下さいね。

　２回目。　きのう、スッテンコロリンしたせいか、朝から、身体がコッチンコッチンに痛みます。　少しビールでも飲めば治るだろうと、たしなみます。　何本かビールを飲み、寝ます。　おいッ、タリン、ケチャプを持ってこい。

　何をするのと、きのうの再現だ。　持ってきたケチャップ。　このバカ、ホットケチャプはないだろう。　きのうの顔の傷口に付けて、迫力を出すのだ。　顔にホットケチャップを付けてみろ。　腫れ上がるぞ顔が。

　それでも、何とか、普通のケチャップで、メイクをして撮影をして、終わります。　バカでしょう。　表の庭に魚売り、小さなイエローフィン、１尾２００ペソだそうです。　子供の、偽金を持ち、全部くれと言いますが、偽金を見破られてしまいます。

　まあ、コンクリートで転んでは、なにもなりません。　少し楽しいのがいいのですよね。


　

　雲ひとつない空。　年末です。　年末には、こちらでも大掃除があります。　きのう、新しいメイドが来て、ほとんどやってくれました。　最後の仕上げと、メイドを待ちますが、来ません。　なんだ、１日だけか、アイリーン。

　まあいい、デッカチとタリンのバカ兄弟がいる。　こき使うしかありません。　タダ飯ほど高いものはないのだと、身をもって教えてやります。　部屋の掃除に、モップ掛け、カラオケ屋の水撒きと、やることは山ほどあります。

　年末なのか、カラオケ屋は盛況です。　ビールを取りに行く度に、みんなと握手を交わします。　メリークリスマス、ハッピーニューイヤーの挨拶です。　もちろん、握手をした後は、手を洗います。　挨拶をすれば、多少売り上げは伸びます。

　働いているか、バカ兄弟、メイドの道を歩め。

　２回目。　そういえば、仔豚はどうしたと、裏庭へ行きます。　いますね、元気に育っています。　何匹生まれたの、と訊けば、１６匹だそうです。　１匹死にましたので、１５匹の仔豚です。　その横では、ヒヨコが食べごろになっています。

　喫煙室に戻り、棚を見れば、ボールがあります。　手に取れば、質量があります。　もしかして、でかいみかんかな。　アイリーン、これはなんだと訊けば、オメロと言います。　お正月に食べるために、中身は確認していません。　夏みかんの一種なのでしょうね。　仕事をしないバカに投げるには、ちょうどいい大きさです。

　家の前に車が停まります。　近所の人なのでしょう。　氷を買いに来たみたいです。　トランクに大魚が乗っていると言います。　どこまで行くのだ、と訊けば、マニラに行くと言います。　車を覗けば、赤ら顔の白人が助手席に座っています。

　クーラーボックスに氷を入れないと、魚は悪くなりますよね。　ホンダの２シートの車です。　いくらだ、と訊けば、１００万日本円だと、メーターを見れば、１３万キロも走っています。　ふざけていろ、ですよね。

　子供を含め、５人で乗っていましたか、子犬まで乗せています。　中国の犬だ、と白人。　シーズだろう。　犬に国籍があるのか、まあいい。　気を付けてと送り出します。

　木々の緑と、透き通った青空。　そんな、今年、最後の日となりました。　この１年、日本での震災で、しばらく家に戻りました。　地震も体験しました。　原発の問題もありました。　なんか、忙しかった１年でした。

　日本に家があるということは、何か困れば帰ります。　私は、長男です。　当たり前の事ですよね。　２階への階段を、手を付いて上るお袋。　もう８７歳です。　きょうは、年越しそばを食べて、明日は、お雑煮でも食べるのでしょうね。
　
　なんだとッ、ケチ女房、故郷の秘境アブラに帰るだと。　リッキーの下半身が蠢（うごめ）いたと言います。　また浮気か、しょうがない奴だな。　ちょうどいい、デッカチも連れて行け、ということで、追い出します。

　今年の日記は、これでお仕舞いです。　来年も、宜しくお願い致します。