日記　2012年 １月　 　 　

　ぐっすり寝ていたら、ケチ女房に叩き起こされます。　正月の花火をするからと言います。　何時だ、と訊（き）けば、１２時だと、なるほど正月だ。　ところで、お前とデッカチは、魔境のアブラに行ったのではないのか。　亡霊か。

　玄関先に行けば、煌々（こうこう）とした照明、花火をやるガキども、爆竹の煙で曇る庭先。　盛りだくさんの食べ物。　まあ、正月です。　クリスマスより凄いことになっています。　新しい年ですからね。

　そうだ、そばはありましたから、年越しのそばを食べようと思っていたのです。　ところが、アイリーンが、スパゲティを作ってくれました。　食べるしかありません。　チーズをたっぷりかけるからねと、優しいアイリーンです。

　そのまま寝て、叩き起こされたわけです。　明けましておめでとうございます。　今年も宜しくお願いします。


　

　２回目。　星空のきれいな、澄み切った新年を迎えました。　午前様ですので、きょうは遅い起床です。　どこかの、爆竹の音で目が覚めます。　台所に行けば、あれだけあった料理が、きれいになくなっています。

　なにを食べるの、とアイリーン。　おとそと雑煮だ、と私。　なにそれと、分からなければ、それでいい。　説明する気力もないのだ。　食事は後でいい、身体に毒よと、いつも毒を流し込んでいるのだ。

　朝方、寝ようと思い、執務室に入ります。　いたのアイリーンちゃん、とケツを触ります。　やめてよ、バカじゃないのと、よく見ればタリンです。　なんで、私の部屋に寝ているのだ。　主寝室に移れば、アイリーンがいます。

　なにをしていたのと、なにもしていませんよ。　写真は、正月のをアップ致します。　年も明け、今年も頑張りましょうね。

　紺碧（こんぺき）の海が、目に浮かぶような青空の本日。　きのう、喫煙室から表を見れば、玄関先で飲み会をやっています。　カラオケ屋にも、ぼちぼちと客が入っています。　私も仲間に入れてもらうかと、ビールを取りに行きます。

　栓を抜くかと、店に入れば、ケチ女房はもちろんですが、デッカチのバカッタレまでいます。　私の顔を見るなり、脱兎のごとく逃げ出すデッカチです。　ケチ女房が店を出れば、金をかっぱらおうという魂胆の構図です。

　正月です。　穏（おだ）やかに行きたかったのですが、泥棒根性を許すことは出来ません。　みんなの前で、デッカチを唸（うな）りつけてやります。　お前、何百回言われたら分かるのだ。　店には、あれだけ入るなと、言っただろう、と怒鳴り散らしてやります。

　まあいい、罪滅ぼしにオカマダンスをして、みんなを楽しませろ。　しばらくすれば、パンツで出てくるオカマ野郎、奥深いバカだな、お前は。
　

　２回目。　午後も青空です。　新鮮な田舎の空気です。　深呼吸をすれば、胸が痛みます。　どういう事だと触診します。　なるほど、鎖骨の下の筋肉痛です。　そういえば、きのう、デッカチを眺めていたら、タイガーウッズに見えたのです。

　シャドーゴルフをした記憶がよみがえります。　そのために、筋肉を傷めたのでしょう。　きのう、飲み過ぎたためか、朝から気分がよくありません。　何か食べないといけません。　アイリーンが、まずいメロンと、ウズラのゆで卵を持ってきてくれます。

　ところで、バスルームに、私の髭剃りがありません。　年末から、髭を当たっていません。　おやッ、タリン、どうした。　痛いよとズボンを下げれば、青剃りのオケケ、気持ちが悪いのだから、見せるなそんなもの。　それですべてが理解できました。
　
　毛を剃って、剃刀（かみそり）を捨てたのだな。　正月だぞ、勘弁して下さいね。　おいッ、デッカチ、ビールを持ってこい。

　写真をと思ったのですが、いい写真もありません。　なんかネットも重いので、文章だけで終わります。

　目を覚ませば、部屋が明るくなっています。　朝なのだな、と起き出します。　そういえば、豆腐があったな。　アイリーン、冷奴でビールだ。　どうやって作るのと、なあに、刻みネギと鰹節を乗せればいいだけだ。

　窓から外を見れば、きょうも晴渡った空。　アイリーンちゃん、いい朝だねって、なんで豆腐をぼろぼろにして食べているの。　まあ、なんでもいいさ、ビールがうまい。　どこにも行かない私が、なんで日本食もどきを食べられるのか。

　アイリーンが、私のことは、すべて分かっています。　出不精の私とは違い、行動派のアイリーンです。　行けば日本食材を物色してきます。　感謝しています。　だから、日清のカレーヌードルを買ってきてね。　チャンコナといいましたっけ、この企業、うまければいいのですよね。

　アイリーンちゃんのお尻と愛情に感謝します。

　
　

　２回目。　午後、アイリーンとケチ女房が、オロンガポに行くと、バスで出かけました。　夕食は、なにを買ってくるのと、優しいアイリーン、なんでも、と私。　執務室に行き、寝て起きれば、もう６時、まだ戻らない、アイリーン達です。

　戻らないという事は、考えられる事は２つ。　私と、リッキーを捨てて、新天地に行ったのか。　もう１つは、ケチ女房の新居を探しに行ったかです。　まあ、２つ目の、リッキーの浮気に飽き飽きしての、新居探しが正解でしょう。

　おいッ、リッキー、地下格納庫のヘリコのエンジンを点火しておけ。　どこに行くのだと、このバカッタレ、お前の女房を探しに行くのだ。　ヒュンヒュンとプロペラが回ります。　天井が開きます。　行くぞリッキー。

　おい、リッキー、やめた。　なんで、お前の女房探しなのだ。　飲んでいれば、そのうち帰るだろう。　なにかな、今日の晩ご飯は。　すみません、つまらない本日の日記です。 アイリーンが帰りました、写真の画像までは無理です。明日にでもです。

　薄曇りの朝です。　涼しい風が吹きます。　なんか静かだな、と思えば、学校が始まったのですね。　パソコンを開けば、アイリーンがちょっと貸してと、玄関先でフェイスブックです。　それはどうでもいい、ならば少し飲むかな。

　いい気持ちで飲んでいれば、リッキーが養鶏のブロイラーを持ってきます。　なにをしているのだ、お前は。　話を訊けば、２０日育てて、１キロになったと言います。　それで、いくらなのだ、と訊けば、１２０ペソだと。

　きょうは、これを試食してみると、勝手にしろ。　なぜ、リッキーが配線狂なのか、きのう飲んでいて判明しました。　それなりの学校で勉強したのですね。　私に、ベクトルの質問を投げかけます。　何を言っているのだリッキー、中学生の知識だぞ。

　中卒くらいの私ですから、その辺までは分かります。　難しい事を話しても分かりません。　でも、人間の創造力は無限です。　新しい発明をして儲けてくれリッキー。
　
　　
　

　２回目。　昼飯を食べて、少し寝ようかなと主寝室に行けば、アイリーンとタコルピンが、ＴＶを見ています。　まあいいかと、アイリーンの横に寝転がります。　すると、アイリーンの、いきなりの４の字固め、ごめんなさい、アイリーンちゃん。

　火の点いた女の身体、収まりもしません。　ロープにつかまるしかありません。　ベッドの上です。　ロープがありません。　おいッ、ルピン、カウントを取れ、　なぜか、２で跳ね起きます。　脱出しないと、殺されてしまいます。

　なんとか、ベッドから上半身を出します。　下は床です。　海老反りで床に頭を付けます。　足は絡まったままです。　アイリーンがルピンに、頭をベッドの上に戻せと言っています。　そんなことを、２〜３回もやられれば、たまりませんよね。

　身体が痛いなあ、遊びもほどほどにして下さいね。　いじめないでね、アイリーンちゃん。
　　

　涼風の吹く、ちょっと曇った空。　日は射しています。　気持ちのいい朝だね、アイリーンちゃん。　１本だけ飲もうかな。　あなた、飲んでばかりいたら、１年で死んじゃうよ、とアイリーン。　なんだ、もう１年も生きられるのか。

　氷を８つ頂戴とおばさん。　なんだ、パーティーでもあるのかと、台所の冷蔵庫へ行きます。　アイリーンが、コーヒーを飲んでいます。　氷を取り出せば、それはダメ、これもダメと、小さい氷を選択するアイリーンです。　ケチなのか。

　なんだデッカチ、出かける支度をしています。　働きに出るのか、おい、お前、ふざけているのか、なんだそのリュックは。　ピンク色のリュックはないだろう。　地の底まで奥深いバカだな。　恥ずかしくなければ行けばいい。

　きょうも、オロンガポに行くというアイリーン。　気を付けて行きなさい。
　

　２回目。　きょう、日本人の方が遊びに来てくれました。　話を訊けば、隣街のサンナーシソに、家を持っているといいます。　私より大分年上の方です。　しばらくお話をさせてもらいました。　ほとんど、家にはいないとのことです。

　レンタルをしたいとの話しです。　築１年の新築です。　半年の契約が、希望みたいです。　値段は交渉しだいですよね。　見に行きましょうかと、アイリーンの運転で出かけます。　隣街ですから、私の家からは近いものです。

　着けば、海岸から５０メートルのところに、立派な家が建っています。　外装、内装とも申し分ありません。　寝室にゲストルームともに、バスタブが付いています。　試しに使わせてもらえば、簡易ウォシュレットまであります。　水圧は問題ありません。

　なかなかお客さんはこないと思いますが、ベランダからの外洋の海が一望です。　ご希望があればとの話でした。　海を眺めての生活、それもいいのでしょう。　話だけですので、私に問い合わせがあっても、お答えは出来ませんよ。

　きょうも、いい天気で暑くなっています。　アイリーンは、オロンガポに、バスで買い物です。　タンスの裏に棲みついた白ネズミが臭いと、ゲージを買ってくるのだそうです。　車のオイルとフィルターも買うのよ、と盛りだくさんだね。

　きのう、飲み過ぎたせいか、朝から食欲がありません。　ビールで、身体に溜まった、きのうの濃い酒を薄めないとダメだな。　ケチ女房が、ゆで卵を２個持ってきてくれます。　食欲が出たら食べるから、テーブルに置いておいて下さいね。

　写真を撮ろうと手に取れば、アッチッチッと表にぶん投げるところでした。　熱いなら熱いと言って下さいね。　たかが、ゆで卵の写真です。　ちなみに、小さい卵は５ペソ、大きい卵は６ペソだそうです。　

　朝、シャワーをして、昼飯時に帰ってくれば、昼シャンをしているタリン。　頭が禿（は）げても知らないぞ。　

　２回目。　おかしいな、暗くなってもアイリーンが帰ってきません。　ネズミのゲージに入れられて、誘拐されたか、そんなこともあるまい。　庭先に人を集め、優雅に飲んでいるリッキー。　飲んでいる場合かリッキー。

　捜しに行くぞ、リッキー。　誰をと、アイリーンに決まっているだろう。　そういえばこの前、車にジェットエンジンを搭載して、羽が開くように改良したと言っていたな。　それで行くぞ、リッキー。　なるほど、１００キロ以上のスピードでジェットエンジン点火だな。

　空を飛んで行くのだ。　車のエンジンをかけます。　早く乗れリッキー。　怖いから嫌だだと。　お前の開発した空飛ぶ車だぞ。　それでも嫌だ、とすったもんだしていれば、アイリーンが帰って来ました。

　あら、アイリーンちゃん、いつもきれいなのね。　おいッ、リッキー、エンジンを止めて、みんなと飲め。

　今朝起きれば、熱っぽい身体です。　風邪ですね。　ミルクと卵を身体に流し込み、横になります。　少し静養しないといけません。　もちろん、お酒は飲みません。　毎日では、身体もまいってしまいますよね。

　アイリーンは、どこかへ出かけてしまいました。　昼飯はありません。　トーストとか、ピザはありますが、そんなものを食べる気もしません。　また、作る気力もありません。　水分を取って寝ていれば、大丈夫でしょう。

　何時に帰ってくるのか、ごついフライドチキンでも買ってくるのでしょう。　夕飯は、お粥、と身体が要求しています。 少し葉っぱを刻んで入れてもらい、七草粥にしてもらいましょう。
　
　帰ってきましたね。　いま、お粥を作るからと、もう出来たか、早いな。　どれどれ、七草粥。　おおッこの味は、カップヌードルに、ご飯をぶっ込んで煮込んだか。　さすが、創作料理家だね、アイリーンちゃん。
　

　

　曇り空の涼しい朝。　喫煙室で空を眺めていれば、おっかさんが、ホットミルクを、ガラスのコップに入れて持ってきてくれました。　飲もうとグラスをつかめば、熱いじゃないか、なぜ、ガラスのコップなのだ。　少し冷めるまで待ちます。

　リッキーが、魚を獲る、金属棒を作っています。　バッテリーから、２本の金属棒に電流を流し、魚をショック死させるというものです。　魚をバケツに入れて、実験していましたので、見にいきます。　バケツを覗けば、でかいナマズです。でかいせいか、なかなか死にません。

　おい、リッキー、電気ナマズじゃないのか。　逆電流で、お前が死んでも知らないぞ。　だいぶ前の日記に紹介したのは、小魚用だと言います。　今回は新作の大魚用だと、言っていろ。　そんな魚が川にいるか。

　喫煙室に戻れば、アイリーンが裁縫をしています。　見れば、私の短パンの、破けた尻を縫っています、かわいそうなお尻と。　かわいそうなのは、そんなものをはいていた、私のケツだろう。　いいから新しいのを買ってきなさい。

　きょうも、酒を抜いて、体調を整えます。


　　　

　２回目。　最近、円対ペソ相場がいいですね。　ドルも安くなっています。　日本でも、海外製品は安くなっていると思います。　円を持って、海外旅行をすれば、楽しい旅になります。　この先は分かりませんが、いいレートです。

　フィリピンの物価は上がっているといいます。　それよりも、今は為替のレートのほうが上がっているのですから、何も考えることはありません。　日本円からすれば、物価は割安になっているのです。　日本円を持って、楽しみましょうね。

　私がフィリピンに住んだ頃、１万円が3,600ペソにまで下落しました。　今日現在は、5,700ペソです。　下がれば上がるのが相場です。　予想は出来ませんが、逆にいえば、上がれば下がるということです。

　頭と尻尾はくれてやれ、との格言。　欲張ってはいけないと、そろそろ頭なのかもしれません。

　青空の朝、起きればもう１０時です。　それもそのはずです。　きのう、体調も少し良くなったので、寝酒でも飲んで寝ようかと、ビールを飲みます。　カラオケで、下手糞な歌を歌っているデッカチです。　ワンオクターブ低いのです。　高音の声が出ないのです。

　気持ちよく、歌っていれば、屈強な酔っ払いの男どもが、なだれ込んできます。　歌っている場合ではないデッカチです。　おいッ、ビールを持ってこいとか、カラオケの本を持ってこいとか、絡まれるデッカチです。

　私は、喫煙室から楽しく眺めます。　ビールを出し、家の中に戻るデッカチ。　私の部屋に来て、ビール持ってこようかと、なにをビビッているのだお前は、しょんべんを漏らすなよ。　次第に客も酔いが深くなります。

　そんなこともわからず、店を覗いたり、カラオケの周りを歩くデッカチ。　客も目障りです、面構（つらがま）えの悪いオカマが、フラフラしているわけですから。　また絡まれるデッカチです。　懲（こ）りないバカです。　家の中に逃げ込みます。

　さてと、私が店に出るか。　カラオケ屋に入り、酔っ払いと新年の握手です。　なんだ、狂暴だけど、みんな素直でいい奴じゃないか。　頭を下げて挨拶をしてくれます。　まあ、飲んで歌って楽しんでと、私も店を後にします。

　なぜ絡まれるのだデッカチ、これには３つの理由があります。　１つ目は、面構え、２つ目は、性格、３つ目は、態度です。　これがチグハグだから、客に受け入れられないのです。　笑顔もなく、睨（にら）みつける接客では、客も絡みますよね。　そんなことで、遅い就寝でした。

　長くなりました、画像は２回目に添付いたします。

　２回目。　午後は暑いですね。　リッキーが、玄関先でガラクタを直しています。　カラオケのテレビを点けていますので、人が集まっています。　暇なんだな、ま、働くよりＴＶを見いてたほうが、いいのでしょうか。

　アイリーンは、車で出かけてしまいました。　ケチ女房が、例によって、ゆで卵を２個持ってきます。　私ですか、少しビールを飲んでいます。　それのおつまみですよね。　ありがたいことです。　金の力なのでしょうか。

　そういえばこの前、玄関先で飲んでいるとき、もし、アイリーンが死んだら、私はどうすればいいのだ、と、突飛もない話を、リッキーとドライバーに投げかけます。　心配ない、ここに住んで、女の４〜５人をはべらせればいいのだと。

　１人、２人貸してね、とリッキー。　お前は何をいっているのだ。　考えれば、私１人で、５人は無理だな。　まあ、それもいいだろう。　ドライバーにも回してやれ。　と、ハーレム生活か、その前に、私が死んじまうのでしょうね。

　他愛もないことを書きました。　まあ、楽しく面白ければですよね。


　 　

　なんともいえない、晴渡った朝の空気。　そんな新鮮な空気で深呼吸をします。　大丈夫だ、身体は痛くない。　右肩も８分目までは上がります。　無理をしないことだと、自分に言い聞かせます。　ところで、アイリーンはどこだ。

　まあいい、１本飲んでから捜すか。　まどろみのなかでビールを飲んでいれば、パパァ、ドアを開けてよと、遠い裏庭からアイリーンの叫び声です。　洗濯していたら、ドアがロックされて、中に入れなくなったのですね。

　ドアを開け、ついでに、ヒヨコを見に行きます。　あれれ、もうヒヨコではありません。　成長が早いなあ。　洗濯場に戻れば、もうアイリーンはいません。　また、どこへ行ったのだ。　まあ、主寝室か執務室しかありません。

　執務室を開ければ、金勘定のアイリーンです。　好きだなあお金。　とはいっても、みんな大好きなんですよね、お金は。　さわれば心が温まるのです。　金勘定も終わったのか、また洗濯場へ行くアイリーン。　素敵な笑顔だ、アイリーンちゃん。
　
　　

　２回目。　さてと、なにをやるかな。　小さいマンゴがあります。　茹でてみようか。　マンゴだけでは不経済ですので、卵も茹でましょう。　できた茹でマンゴ、さわれば軟らかくなっています。　熱くて、まだ皮は剥（む）けません。

　アイリーンちゃん、皮を剥いてねと。　皮を剥くアイリーンです。　だからね、誰が卵の皮を剥けといったのだ。　茹でマンゴの皮を剥くのだ。　マンゴの皮を剥きます。　なんだこれは、まるで黄金のジャムじゃないか。

　軟らかくはがれる実、食べてみれば、酸っぱさはそのまま、味は失われていません。　スプーンで実は簡単にはがれます。　そういえばジャムは、茹でて作るのですよね。　それと一緒なのでしょう。　しかし、硬い実が柔らかくなるものです。

　パパァ、裏庭にきてと、どうしたのだと見れば、なんだこれは。　ワニと鳥を捕まえてきたと、今晩のつまみだと、まあな。

　写真はあります。　３回目いけるかな。
　

　　　

　３回目。　世にも奇怪な物語。　アイリーンが、裏庭で私を呼んでいます。　なにごとだ、といつもの調子で裏庭にいきます。　見て、これをと指を差します。　なんだ、これは、トカゲか。　違うの、ワニよ、といいます。

　その横には、私の理解を超えた珍鳥。　危ないから近付かないないでねと、誰が近付くか。　そんなに大きくはないので、まだ子ワニなのでしょう。　どこで捕まえたのだ、アイリーン博士。　山の農場を歩いていたといいます。
　
　水の中か、と訊けば、木に登っていたのだと、おい、いいかげんにしておけよ。　この鳥は、なんという名前なのだ、と訊けば、バードと、それはそうだよな。　どうするのだ、このゲテモノは、と訊けば、もちろん食べるのよと、いいね。

　風習、食文化の違いなのでしょうね。　私の頭では、ついていけません。　奇怪だな、食べないでね、アイリーンちゃん。

　今朝、６時に起きて、おしっこでもしようと、シャワールームに行きます。　あれ、カギが掛かっています。　ノックをすれば、開きました。　なんだ、タリン、素っ裸で、朝からそんなものは見たくもありません。　おしっこをして、ＣＲを出ます。

　朝は心を和（なご）ませてくれます。　１日の始まりだから、そう感じるのでしょうか。　ところでアイリーン、朝からなにをやっているのだ。　あなたのために、おでんを作っているのよ。　そうか、それは酒も進むな。

　ちょっと買い物に行くね、とアイリーン。　おでんの火加減を見ていてねと、おう、まかしておけ。　味は見なくても大丈夫だろう。　何度も教えた、アイリーンの懇親（こんしん）の料理だ。　でも、一応味見をします。

　醤油を垂らせば、完璧な味だな。　あとは、弱火で煮込むだけです。　煮込み料理ですからね。

　すっきりと晴渡った空、風がありますので、車が通れば砂埃が舞い上がります。　先日書いたワニですが、くわしく訊けば、バヤワといいます。　あんなに尻尾の長いワニもいませんよね。　トカゲだったのですね。

　きのう、サボン（闘鶏）の全国大会が、私の家から５０メートルの闘鶏場で行われるといいます。　見に行ってもいいと、アイリーン。　ケチ女房もドライバーも一緒です。　近場だから、私も行くかとビールを飲みます。

　なにッ、入場料が４００ペソか、まあ、全国大会だ。　金持ちのギャンブルだな。　場内のビールは、缶で５０ペソだというドライバー、ホテル並みだな、ならば、ここで飲んで出かけるか。　と思った瞬間、アイリーンの、私への、右腕十字固め。　

　ダウンです。　寝るしかありません。　今朝起きれば、みんなに怒られちゃったとアイリーン。　あなたも怒っているの、とアイリーン。　サボンには行ったのか、と訊けば、行かなかったと、べつに怒ってなどいないよ。　無駄銭を使わない、凄いあらわざだね。
　
　リッキーに訊けば、トカゲは完食したといいます。　平和だな、きょうもいい１日なのでしょうね。

　快晴です。　風も少し吹いています。　気持ちがいいですね。　きのう、おでんの煮卵に、食べ残しのサラダがあったので、サンドイッチを作ります。　煮卵にマヨネーズを入れ、かき混ぜます。　サラダにも味付けをして、作ります。

　下地が出来ていれば、パンに乗っけて切るだけですから、５分も掛かりません。　１２枚のパンです。　卵は、子供用、サラダはアダルトです。　パンの耳は取りません、そのまま切るだけです。　はい、完成、食べなさい。

　きょう、アイリーンが、オロンガポに行くといいます。　仕入れの買い物があるのだと。　あッそう、だったら練りからしを買ってきてね。　おでんが大分ありますからね。　おでんには、練りからしでしょう。

　表に出て送りますが、なかなか、冷房バスが来ません。　暑いなあ、表は、やはり冷房バスだね、アイリーンちゃん。　バスが来て、出かけるアイリーンです。

　　　

　日記を、１度書いたんですがね、消えてしまいました。　遅くなりました、すみません。　きょうは、おでんにカレールーを入れてみました。　おでんだしと、カレーのハーモニー。　なんなのだこれは、フィリピンライスに、ぴったりじゃないか。

　まあ、美味しいといいましょう。　短いですが、本日はこんなところで。

　

　今朝起きて、裏庭に行けば、ブロイラーが、食べてねと腹を出しています。　と殺はとっつぁんの仕事です。　見事な仕事だ、とっつぁん。　裏庭から、部屋へ戻ろうとすれば、デッカチが出てきます。　おいッ、お前、何か部屋の中に隠しているな。

　チェックするぞと、やめてぇパパァと、うるせい、このオカマ野郎、部屋を開ければ、なんだ、なんなのだ、プリンとした、男が出てきます。

　ボーイフレンドか、いい趣味だ。　好きならそれでもいいだろう。　言っておくが、エイズはばら撒くな。　学校は、日曜で休みなのでしょうね。　みんなが家にいます。　休みなら、ボーイフレンドと手を繋（つな）ぎ、出かけるのも青春なのでしょう。

　びっくりしたなあ、男と結婚したか、デッカチ。

　きのうは、リッキーの誕生日です。　朝から料理を作ります。　適当でいいからね、アイリーンちゃん。　例により、ビーフン炒めの大盛り。　それに、から揚げです。　これは時間が掛かります。　まあ、いいよね。　

　好きなもの、美味しいものです、手間暇掛けないと出来はしません。　から揚げに火を通すには、揚げてから２０分は掛かります。　待つしかないのです。　裏庭のブロイラーを調理したのでしょうね。　揚げたてのから揚げは、格別ですよね。

　誕生日ですから、それなりに人は集まります。　４０歳と言っていましたか、リッキー。　まあ、誕生日おめでとうですよね。

　軽く２回目です。　なんだろうな、バースディで踊りすぎたか。　今朝起きれば身体が痛い。　かわいいアイリーンちゃんは、どこに寝ているの。　数日シャワーをしていない私です。　嫌うんですよね、不潔な男は。

　本当に身体が痛いきょうです。 さてと、シャワーでもして寝ますか。　ほいアイリーン、着るぞ下着を、なにをしているの、それはタリンの短パンよ、ッて置いておくな。

　きのうの写真でもアップして、２回目にしますね。

　さくさくと３回目。　暑い午後です。　リッキーの誕生日も終わり、ビール屋が来ます。　車を含め全部でいくらだと訊きます。　冗談ではないぞ、まあいい、５ダースを入れておけ。　２ダースは、私が飲むのだと、笑うビール屋です。

　カラオケ屋は、きょうもケーブルＴＶの映像です。　人が集まります。　暇なのですから、人は集まります。　痛いよお、アイリーンちゃん。　どうしたのと、アイリーン。　きのう、ドンドコドコドコしたので足腰が痛いんだよ。

　バッカじゃないのって、あッ、いたバカ、おいッ、デッカチ、ビールを持ってこい。　なんとなく、さわやかな１日です。　
　

　さて、目覚めの朝です。　きょうもいい天気です。　主寝室に寝ている、アイリーンとタリンが、言い争いをしています。　どうしたのだ、と話を訊けば、タリンのリュックに、３個もコンドームが入っていたといいます。

　なんだ、身体を売って小遣い稼ぎか、友達にもらったのよ、とタリン。　お前の友達は、売春婦か、年齢を考えろよ。　まあいい、私とリッキーにも回してくれ。　いい友達をもったなタリン。　置屋でもやるか。　お前が経営しろ、タリン。

　オカマに売春婦と、好きにやって下さい。　文化といえば、それまででしょう。　暗い世界は、日本にもありますよね。　きょうは、ビコール家の子供をアップしますね。　それなりなんですよ。


　

　２回目。　裏庭に行ってみました。　もうヒヨコは鶏になっています。　仔豚君も元気に育っています。　上を見れば、バナナ（サギン）も生っています。　サギンは調理用バナナです。　サギンの先ッぽには、バナナの花があります。　これも食べるんですね。

　自然です。　まだ小さいバナナです。　カメラに収めることは出来ません。　なにッ、オロンガポに行くと、アイリーン。　昼飯は作っていけよ、とチャーハンを用意してくれます。　昼飯があれば、夜までは大丈夫だ。

　アイリーンが出かけます。　道を挟（はさ）んだ向かいの、トライシクル乗り場に、アイスクリーム屋がいます。　何だビコール、お前もいたか。　裸の写真が撮れるぞ、とビコール。　ビコール家のホステスか。　ビコール家に走ります。

　おいッ、お前ら、早くパンツを脱げ。　渋る女ども、顔を見れば、若いんだろうが不細工だな。　やめた、おやッ、寝室みたいなところがあります。　いくらだ、と訊けば、1,500ベソだと、田舎の相場だな。

　早く帰ってきてね、アイリーンちゃん。
　

　黎明（れいめい）の夜明け前に起きてしまいました。　薄っすらと、空は白んでいます。　なぜか、トウモロコシを茹でているアイリーン。　食べなさいと出されます。　まだいいよ、起きたてだから、後で醤油とマーガリンで焼いて食べます。

　さてと、一服しようかな、と思えば、タバコとライターが消えています。　見事なマジックだ。　いつもの事です。　考えてもしょうがありません。　アイリーンちゃん、タバコがないんだよと、吸わなきゃいいんじゃないのと、その通りだ。

　早起きだな、デッカチ。　どこへ行くのだ、と訊けば、バカ学校へ行くらしいです。　ドライバー、ポギーのジープニーを待っています。　ジープニーが来て、持っていけと、５リッターのミネラルウオーターを渡そうとすれば、やめてよパパァと、それはそうだな。

　きょうも始まるか。　あれッ、カメラはありますが、接続のコードが見当たりません。　なんなのだ一体。　

　２回目。　おいッ、リッキー、カメラの接続ケーブルはあるのか、と訊けば、すぐに出してきます。　私の接続コードではないのか、まあ、どうでもいい。　きょうも、オロンガポに行くという、アイリーンです。　昼飯は作っていってね。

　しばらく寝て起きれば、まだ、アイリーンはいます。　１１時です。　喫煙室のテーブルには、食事が用意してあります。　なにかな、と見れば、海老天ぷらフライ満月そばです。　粋（いき）だねえ、アイリーンちゃん。　ちゃんと食べるのよと、はい、食べます。

　アイリーンも出かけ、ケチ女房が大声で、玄関先から呼びます。　なにごとだ、ＵＦＯが飛んでいるといいます。　まあ、地面は走らないだろう。　カメラのズームを上げて撮ります。　トライシクルドライバーに見せます。　凧（たこ）だろうと、ロマンのない野郎どもです。

　さて、そばでも食べてですよね。


　

　いい朝です。　陽の光を浴びて暮らせれば、幸せな１日です。　きのう、オロンガポから帰ってきたアイリーンです。　ポギーのジープニーで帰ってきました。　荷物持ちはデッカチです。　ポギーには、ビールでも飲ませてやりましょう。

　一緒にビールを玄関先で飲みます。　つまみが来ます。　煮込んだ鶏肉だというアイリーン。　２つ３つ食べてみます。　味はしっかり付いています。　なんかおかしいぞ、妙（みょう）に骨っぽくないか。　笑うリッキーとポギー。　

　何の肉だ、と訊けば、この前の、トカゲの肉だと言います。　なんだと、おいッ、そんな肉を食わせるなよ。　そういえば、前に食べたワニの肉に、味が似ています。　ということは、前のワニも、トカゲだったのでしょうね。　

　仔豚が、豚小屋から１匹逃げ出しました。　朝、哺乳瓶でミルクをやるアイリーンです。　豚も呼べば来るものなのですね。　ああ、驚いた。

　　

　２回目。　あれッ、アイリーンちゃん、きょうはどこへも出かけないの。　いま、サラダを作るからね、あなたは、ビタミン不足なのよ、と優しいね。　出来たサラダ、アイリーンがボリボリ食べています。　これッ、アイリーンちゃん。

　逃げ出した仔豚も、お昼の時間です。　リッキーがミルクを与えます。　おい、リッキー、豚小屋に戻して、大豚のミルクを飲ませれば、いいんじゃないのか。　まあ、そこはそこ、なにか考えがあるのかもしれません。

　左の足が痛いんだよ、アイリーンちゃん、毎日バカみたいに、カラオケで踊っているからでしょう。　なるほど、それはあるよな。　ところでアイリーンちゃん、半分は食べたなサラダを、それはいい。　私のビタミンは、と訊けば、薬があるのよと、そういうことか。

　屋根を見れば、猫が歩いている、なんなのだ。

　３回目。　軽く書きます。　なぜ、仔豚が脱走したのか判明しました。　１番小さい仔豚だったのです。　檻（おり）をすり抜け逃げたのですね。　豚小屋に行けば、タコルピンとマリカーが、哺乳瓶で水を飲ませています。　おいッ、ビールでも飲ませてやれ。

　昼飯を食べ、だいぶ酔いました。　少し寝ようかなアイリーンちゃん。　大丈夫と、うん、なんともない。　なんで泣くすると、君の愛を感じるからだ。　もう、起きなくてもいいからね、ッて死んじまえッてことか。

　なんとか、根性で起きた夕方、主寝室で寝ていた私です。　アイリーンはどこだと捜します。　執務室に寝ていました。　西日の執務室だ、暑いだろうと、冷房をかけてあげます。　ありがとうと、なにをいう、当たり前のことだ。

　裏庭の仔豚を見に行けば、寝ているから起こさないで、とケチ女房。　はいはい、分かりました。


　　

　今朝も早起きです。　５時には起きたのでしょう。　朝方はフィリピンとはいえ、冷えますね。　次第に、空が明るくなります。　晴天です。　きょうも、暑くなるのでしょう。　キッチンから、ブビィ〜という、豚の鳴き声。

　見に行けば、例の仔豚です。　足にまとわり付きます。　部屋の中まで入り込んだか。　お腹が空いたのでしょう。　アイリーンが、ミルクをやります。　大豚ママのお乳は飲まないのか、と訊きます。　ママのお乳は、嫌いだと言っているのよ、ッて、豚語を理解しているアイリーンです。

　もう１つ、白ネズミの話です。　ゲージというか、カゴはあるのですが、いまだに捕まえられません。　カゴの中に、餌を入れて、入れば蓋をするという、簡単なことなのですよね。　すばしっこいのですよ、私には無理です。

　人間好きの仔豚君と、人間嫌いの白ネズミ、それに、女好きなリッキーと、さまざまですよね。

　
　

　２回目。　朝、アイリーンが、冷奴を持ってきてくれました。　スービック・ベイの、ロイヤルというデパートで買ってきたと言います。　いくらした、と訊けば、１００ペソ、２００日本円ですか、高いなあ、でも、日本の飲み屋で頼めば、もっと高いですよね。

　オロンガポに行くねとアイリーン。　例によって、昼飯は作っていってね。　太陽と地球のサラダを作るからね。　足りなかったら、トーストでも焼いて食べてねと。　出来たサラダ、見事だ、この茹で卵が、太陽と地球だな。　さすが、創作料理の達人だ。　切るのが、面倒くさかったのかな。

　あれッ、またいる、デッカチ、学校へも行かず、勉強している振りをしている。　頭のバカさは分かっているのだ、やめておけ、そんなパフォーマンスは。　大体、学校へ行かない人間を、褒（ほ）める人はいないのだ。

　シャワーも終わり、行くのか、アイリーン。　カメラを貸してと、いいですよ、好きに使いなさい。

　　
　

　きょうも、晴渡る空。　杖をつき、足を引きずり歩いてくるビコール。　どうしたのだ、と訊けば、足が痛いのだと。　それはそうだろうな。　見れば、右足の親指部分が腫れています。　痛風だ、ビコール。　１週間は足を冷やし、我慢しろ。

　玄関先から、大音量。　何ごとだと行けば、アンプが完成したとリッキー。　分かった、電機と女に生きればいい。　なんだ、喫煙室に仔豚がいますよ。　まさか、こいつまで棲（す）みつくつもりではないだろうな。

　きのう、カメラを持っていったアイリーン。　見れば、２枚しか撮っていません。　そんなことで、本日１回目は、文章だけで終わります。
　

　２回目。　昼寝をしていれば、大音響で起こされます。　まあ、リッキーです。　庭先でトライシクルに、音響機材と発電機を積み込んでいます。　大音量で、街を練り歩くのでしょう。　金にならないことをやるなよ、リッキー。

　喫煙室のテーブルを見れば、ホットケーキの粉と、マーガリンが置いてあります。　作れということなのでしょうか。　まあいい、こんなものは、１０分もあれば５枚は焼けます。　台所に行き、粉をかき混ぜます。

　卵も入れるか。　フライパンに、お玉で１枚です。　アイリーンが見ていましたので、あとはアイリーンに任せます。　メイプルシロップはありませんので、イチゴジャムでいいでしょう。　マーガリンを載せて食べれば、美味しいおやつです。

　しかし、なんでホットケーキの粉がテーブルに、理解に苦しみます。

　３回目。　午後、アイリーンが、主寝室で寝ています。　一緒に寝ようかなと、ベッドに横になろうとすれば、臭いからあっちへいってと。　シャワーをしなさいと、そういえば、しばらくシャワーをしていませんでした。

　面倒くさいけど、シャワーをして、髭を当たります。　さてと、風呂上りのビールだ。　ビールを取りに行こうとすれば、また、仔豚の鳴き声です。　キッチンに行きます。　なんなのだ、こんどは２匹か、前の仔豚と、同じような体格です。

　大豚が入ってきたら大変ですが、仔豚ですからね、まあいいでしょう。　パソコンをネットに繋げてと来るバカ女。　ソニーのパソコンです。　苦労しましたよ。　なにをやるのだ、と訊けば、フェイスブックだと。　スティックは持っていくなよ。

　そのうち満席のカラオケ。　絡まれてはかないません。　とっとと部屋に戻り、ビールを飲みます。　カラオケの友達を撮るのだと、リッキーが、カメラを、持っていきました。　写真は明日ですね。
　

　執務室に寝ていました。　アイリーンが来て、冷房をガンガン掛けるものですから、午前２時に起きてしまいました。　喫煙室に行き、表を見れば、ちょうど店が終わるところです。　ケチ女房が、片付けをしています。　少し手伝います。

　店からビールを持ち出し飲みます。　眠気はありません。　そのまま朝を迎えます。　きょうもいい青空が広がっています。　おや、マリカー、早起きだな。　仔豚にミルクをやるのと、優しいねマリカーは。

　アイリーンも起きてきます。　なんで、寝ていないのと、だって、臭いんだもん、と私。　あなたでしょうと、どうでもいい。　さわやかな朝だ、きょうも始まるぞ。　買い物に、隣街まで行ってくるね、とアイリーン。　マリカーと車でか、どうぞ。
　

　

　２回目。　思い出しました。　先日飲んでいるときに、肉をつまみに出されたのです。　牛肉の煮込みだといいます。　どれどれと、食べてみます。　食せば、なんか違うなあ。　はっきり言ってみろ、なんの肉だ。

　犬か猫の肉だという、バカッタレども。　もうお前らとは、肉は食べない。　なんなのだ、トカゲに犬に猫か、まあ、からかって笑え。　アイリーンとマリカーが、買い物から戻ってきました。　たくさんの買い物ご苦労さん。

　あなたの好きな物を買ってきたのよ、とアイリーン。　スキンよと、何のスキンだ、と訊けば、豚の顔よといいます。　またか、いじめないで下さいね、アイリーンちゃん。　まあ、トカゲ、犬、猫よりは、いいと思うしかありません。

　美味しいおでんを作るからね、とアイリーン。　胸騒ぎがして、台所に行けば、鍋１杯の、豚の皮を煮込んでいます。　もういい、勘弁して下さい。

　３回目。　昼寝をしていれば、暑さで叩き起こされます。　午後の２時です。　台所に行けば、アイリーンが、ピクニックの食事を作っています。　どこに行くのだ、と訊けば、州都イバの手前の、ブトーランに、みんなで行くといいます。

　何回か書きましたが、ポーン・バトという、女の宗教家がいて、その教会に行くのだそうです。　奇跡を起こせる宗教家ということで、この辺では、有名人です。　まあ、台風で、ブトーランの街が水没し崩壊したのですから、奇跡ですよね。

　隣のサリサリの店の前で、ハロハロ（カキ氷）をやっています。　いくらだ、と訊けば、１５ベソといいます。　１つ買うか、写真代です。　トッピングを入れ、氷を削り作ってくれます。　マリカー、持っていって、みんなで食べなさい。

　ドライバーを待ち、アイリーン、リッキー、ケチ女房、おっかさんに子供を乗せ、出かけます。　サリサリはどうするのだ。　まあいい、閉じるしかありません。　閉じようとすれば、客が来ます。　ビコールワイフに、窓越しに手伝ってもらいます。

　店を閉めれば、もう６時です。　帰って来ないんだろうな、あいつら。　ビールでも飲みますか。

　暑くなるのかな、きょうも。　休みなんですね。　チャイニーズホリデーとか言っていました。　チャイナとフィリピンと、何の関係があるのだと訊けば、たくさんの中国人がいるので、ついでに休むのだと、中国の正月らしいですね。

　アイリーンが、車を洗車しています。　なんか、シンナー臭いなと見てみれば、リッキーの黒のペイントでスプレーしています。　なにをしているのだ、アイリーン。　スプレーしたところは、艶 (つや) がなくなり、まだら模様です。

　事故車みたいになった、外装です。　車屋に持っていくしかないな。　なんだ、窓にまで振り掛けたか、まあ、走ればいい中古車です。　バリオ・バレットに、おっかさんと、行ってくるねと、気を付けて行きなさいね。

　きのうブトーランに、お祈りに行った、写真を掲載します。

　涼しい朝です。　薄曇りなんですね。　通常の日です。　子供たちは、学校へ出かけました。　さてとまずは、３日目になるおでんに火を通しましょうか。　煮込みつくすおでんです。　そのうち具が溶けて、おでんスープになるのかな。

　そういえば、カブみたいな形の、シンカマスという野菜がありましたよね。　タリンが皮を手で剥きます。　あとは、味をつけて食べるだけです。　切ったものを、１つ、つまんでみます。　あれ、味のくせも何もありません。　これはフルーツです。

　なんで５年も口にしなかったのか、カブという先入観があったのですね。　こんなものですよね、人間なんて。　５個で３５ペソです。　フィリピンに来たら、旅の土産として、食べてみるのもいいですよね。　酢に唐辛子ですが、お好みの味付けで食べて下さい。

　シャワーでもして、目を覚まします。


　　

　２回目。　さて、昼寝でもしようかな。　そうだ、喫煙室にある、高級ビスケットにジャムでも付けて食べようかなと、部屋を見ます。　あるべきところに、ありません。　何をどこに置いたかなどは、忘れない私です。

　あれだけの、筒に入ったビスケットだ。　キッチンを見回しますが、ありません。　アイリーンは、外出しています。　推理をすれば、誰かの部屋にあるのでしょう。　簡単な結論です。　リッキーとケチ女房の部屋ですね。

　いつものことですから、とやかくは言いません。　まだ、タッパーに入れたチョコが残っていただけ幸いです。　アイリーン警部が帰ってきたら、徹底的にビスケットの調査をさせます。　うまいなチョコはと一眠りです。

　アイリーン警部が、戻ってきました。　棚の上に置いたビスケットは、どこに消えたのだ、と訊けば、冷蔵庫の中よと。　なるほど、ビスケットを冷蔵庫にいれるか。　パンパンガの友達の子供が、誕生日だと言います。

　ニナン（世話役の女の人）になっているので、行ってくるねと、ドライバーを呼びつけ、デッカチとタリンを乗せ出かけました。　帰りは、明日とのことです、いつでもいい。　カメラを貸してね、と持って行ってしまいました。

　さてと、飲みますか。

　
　　　　

　きょうも、爽やかな朝です。　ぐっすりと、８時過ぎまで寝ていました。　アイリーンたちが、どこかへ行って帰って来ませんので、気も休まったのでしょうか。　朝、きのう作ったおでんカレーに、火を通します。

　なぜ、カレーにしたかといえば、きのうアイリーンが、デパートから、とんかつの下地のパックを買ってきたのです。　４〜５枚は入っていますか。　まずは、カツカレーというところです。　カツ丼も楽しめます。

　なんかうるさいんじゃない、と庭先に出れば、向かいのトライシクル待合所で、リッキーが、発電機を積んだトライシクルで、大音量で音楽を流しています。　部屋に戻れば、でっかい蜘蛛（くも）がいます。　メイドを呼び、駆除してもらいます。

　カメラは、アイリーンが持っていったのでありません。　写真はまた後でです。
　

　２回目。　昼寝をしていれば、カラオケに起こされます。　アイリーンはいるのか、と玄関先に行けば、庭先で酒盛りをしている、バカどもです。　飲めと呼ばれますが、誰が飲むか。　アイリーンは、まだ帰りません。　しかし長いなリッキー、お前の誕生日は。

　まあ、飲んで歌って騒げばいい、何日か前からの誕生日だ。 そのうち帰ってきたアイリーンです。　お土産を持ってきたよと、チキンの丸焼きです。　パンパンガの、アラヤット山の近くの家だそうです。　寝る部屋がないから、車に寝たと言います。　よかった、行かなくて。

　庭先では、まだ酒盛りです。　１〜２杯付き合い、で、この日記を書き、写真を掲載致します。　少し酔いました。

　　
　

　今朝、ついにダウンです。　起きられません。　きのうの飲み過ぎと、治らない風邪のせいです。　アイリーンに、薬と水、それにジュースを持ってきてもらい、飲んで横になります。　午後から起き出します。

　なにか食べないといけません。　ま、いいか、その前にビールだ。　くぅ、身体に沁みるなあ、きょうのビールは。　きのう、庭先で飲んでいれば、椅子にもたれ　酔い潰れている奴がいます。　ドライバーのポギーに、こいつは死んでいるのか、と訊きます。

　うん、死んでいると、ならば、１番安い、棺桶を買ってきてくれ、お金は出す。　棺に入れて、墓場に置いておくのだ。　カギは掛けないで置いてくるのだ、生きていれば、夜中か朝にでも起きて、蓋を開けて帰るだろう。

　写真を撮っていませんので、パンパンガの続きをアップします。


　

　きょうも、気持ちのいい朝です。　まあまあの体調です。　何を食べるの、とアイリーン。　カツカレーでいいですよ。　すッと顔色が変わるアイリーン。　カツカレーって、とんかつとカレーのことと、訊きます。　それ以外に何がある。
　
　ごめんね、きのう、カレーを食べちゃったと、しょうがありませんね。　ならば、とんかつ定食にしてもらおうか。　作り方は、キャベツを刻み、とんかつを揚げて切るだけですよ。　出てきたカツ定食、大盛りのキャベツに、黒く揚げたとんかつ 。

　肉のうまみはあるのかと、食べてみます。　うん、さすがに創作料理家だ、みごとな、メンチカツ定食だ。　１時間もしないうちに、天ザルそばを持ってきます。　腹が１杯だぞアイリーン。　オロンガポに行くから、お腹が空いたら食べてねと。

　そばは、乾いてしまうので、ビニール袋に入れ、冷蔵庫に入れます。　また、何時に帰ってくるのか、ビールでも飲んで待ちます。

　２回目。　書きますので、写真は２回目で。

　２回目。　メンチカツを食べ、さすがに、キャベツは半分ほど残りました。　これからの、激戦のために、シャワーを浴びます。　激戦の後にシャワーじゃないのかと、まあいいのです。　天ザルの後に、昼にカツ定だろうと、激戦のことで、頭が１杯なのです。

　なぜ、激戦の決意をしたか、それは、白ネズミ捕獲のためです。　タンスの裏の白ネズミが、喫煙室でくつろいでいれば、私の足を噛みにきます。　毎日餌をやっているから、馴れすぎてしまったのか。　しかし、ネズミに噛まれるわけにはいきません。

　捕まえるしかありません。　死闘の開始です。　まずは、捕獲するカゴに、餌を入れます。　パン屑です。　よし、入ったなと、蓋を閉めに行けば、１メートルも手前で察知して、タンスの裏へと逃げます。　私の足音か、体臭か、だからシャワーをしたのです。

　こうなれば、持久戦です。　カゴのそばに、構える私です。　しょせん、腹の空いた動物です。　出てこないはずはありません。　静かに、静かに待ちます。　来ました、カゴに入り、カゴを引っくり返して、なんとか捕獲したわけです。

　あとは、動物飼育係のリッキーに任せます。　また、色つきのヒヨコが、玄関先にいます。　ネズミに噛まれては、たまりませんよね。

　きのう、ガキどもを、怒鳴り散らしてやりました。　というのも、夕方、執務室に行けば、私の腕時計がなくなっています。　泥棒です。　その日、部屋に入ったのは、私、アイリーン、メイドにタリン、ということは憶えています。

　必然的な結論として、犯人はタリンです。　部屋に入ってもいいのです、泥棒をしなければです。　もう、部屋には入れません。　これからは、私が主寝室に寝ることにします。　今回ではっきり分かりました、かっぱらいは治らないのだと。

　主寝室で寝ていました。　カラオケの音で、目が覚めます。　何時だと、喫煙室の掛け時計を見れば午前２時です。　表を見れば、泥棒一味のデッカチが、右往左往しています。　客の注文に対処出来ないのでしょう。　少し、出るか店に。

　おいッ、デッカチ、何をやっているのだ。　パパァ、ビールがなくなるから、買いに行かないとダメなんだよと。　冷凍庫を開けば、残りわずかです。　このバカ、あのバカ、デッカチのバカ。　お前な、時間を考えろよ、売り切れれば、店を閉じるのだ。

　きょう起きたのが、午前１０時です。　少し雲っていますが、陽は照っています。　起きるまで、主寝室には、誰も入ってきません。　気遣いなのか、カギを掛けていたためなのか、どうでもいいですよね。

　２回目。　午後、雲ってきました。　天候は風情です。　少し変化があったほうがいいですよね。　リッキーが、裏庭から呼んでいます。　まさか私を、電気の実験台にするのではあるまいな。　慎重に裏庭へ行きます。

　見てみろと、なにを見るのだ、お前の裸なぞ、見たくもないぞ。　ダックを捕まえてきたのだと言います。　案内され、見に行けば、私の部屋の横に飼ってあります。　なぜか、きのう寝ていれば、ピチャピチャと水を飲む音がしていました。

　なんで私の部屋の横なのだ、と訊けば、もう１つあるのだと。　見に行けば、なんだ、でっかくなったブロイラーじゃないか、これは、リッキーの部屋の横に、飼っています。　ヒヨコをゲージに入れて、でかいのと入れ替えです。

　なんか、鳥の話が長くなってしまいましたね。　まあ、これも田舎です。

　午前も６時になれば、空も白んできます。　ぼちぼちと、みんなも起きだしてきます。　美味しいハンバーガーを作るね、とアイリーン。　まだ、いいよ、と私。　作っておくから、お腹が空いたら食べてねと、またどこかへ出かけるのか。

　日曜日ですから、メイドを家に送って行くのだそうです。　隣街の山奥です。　アイタ（先住民族）もいるので、一緒に行こうよと誘われます。　いやいい、背広がないのだ。　裏庭に隔離された白ネズミに、餌をやるからとアイリーン。

　なんだ、変な飼いかたをしているな。　カゴごと、宙ぶらりんです。　それが、本当の飼いかたかどうかは分かりません。　元気がないよ、とアイリーン。　新しい新居だ、動物にとっては、慣れるまでに時間が掛かるのでしょう。

　おや、ハンバーガーができたか。　さすが、創作料理の鬼。　斬新すぎる、バンズの上下を、引っくり返しての盛り付け、なんというデザイン、大きいものは下へか、崩れることもありません。　青空を眺めながら、きょうも１日です。
　
　

　２回目。　主寝室に寝ていれば、アイリーンが帰ってきます。　もう夕方です。　なんで、お店を閉じているのと、当たり前だ、みんなで遊びに出かけて、店番におっかさん１人はないだろう。　考えろ、自分達の行動をだ。

　べつに店などには固執（こしゅう）はありません。　暑い中、サリサリで寝ているおっかさん。　閉めようねと言います。　全部を閉じ、部屋の中に戻ります。　表は、音響もなく静かです。　ぐっすり寝ていれば、起こされたと、そんなことです。

　で、アイリーンが撮ってきたという、メイドの家の写真を見ます。　まあ、こんなもんだろう。　食べ物も何もないのよ、とアイリーン。　写真の食べ物は、私の家から調達したものです。　こんな暮らし、田舎の暮らしです。

　　　

　今朝起きれば、アイリーンがいません。　テーブルの上には、オムレツサラダが載っています。　どこかに出かけたのでしょう。　ガキどもは、学校へ行くための支度です。　ジープニーのお兄さんが来ます。　

　ジープニーを出すために、車を出してくれないか、というわけです。　車のカギを渡します。　自家用車に乗ったことがないのか、悪戦苦闘しています。　なにをやっているのだ、オートマの車だ、悩むな、とギヤ入れを教えてあげます。

　私がやればよかった。　ジープニーも出て行き、車庫入れです。　Ｕターンをするのですが、車半分国道に出た頃、対向車が来ます。　向かいのトライシクルドライバーが対向車を止めてくれます。　ビールでも飲ませてあげるか。

　オムレツサラダには、ビールですよね。　どこへ行ったのだアイリーンは、まあ、いいでしょう。

　２回目。　ぐっすり昼寝をしていれば、アイリーン警部が帰ってきました。　何をしているのだ、とアイリーン。　はい、お昼寝です、と私。　眠い目をこすり、見れば、肩から機関銃をぶらさげています。　あれッ、まずいなと、ベッドを飛び出し、両手をあげます。

　昼は食べたのか、と銃口で頭を小突きます。　はい、食べました。　おいしいオムレツでした。　私はまた訓練に出る、とアイリーン。　なんの訓練なのだ、好きにしなさいとは言えません。　はい、分かりました、お気を付けて。

　パシーンと長靴を鳴らし、振り向きもせずに部屋を出るアイリーン。　なんなのだ、もう一眠りしよう。　寝覚めが悪いな、その前にビールですよね。
　

　月末ですね。　空はそんなことも考えず、晴れています。　トイレに行けば、アイリーンがシャワーをしています。　あなたも、シャワーをしなさいと、水をぶっ掛けられます。　ひどいんじゃない、アイリーンちゃん。

　こうでもしないと、あなたはシャワーをしないのよと、ま、言えてるな。　アイリーンが出たあと、シャワーを浴びます。　ところで、アイリーン、どこかへ行くのか。　役所で、店の営業許可の更新だそうです。　おっかさんと、車で出かけてしまいました。

　きのう、餃子が食べたいよ、とごねていたら、本当に作るアイリーン。　焼きは私がやる。　フライパンに餃子を入れ、焼きます。　焦（こ）げているよと、引っくり返そうとするアイリーン。　いいのだ、水を入れて蓋をしろ。

　焼いて蒸すのが餃子なのだ、とそんなことを言っても分かりません。　水分も飛び、皿に盛れば、いい焼き上がりです。　タレのラー油とか、そんなものはありません。　秘伝の奥義です。　醤油にタバスコを入れれば、餃子のタレとなります。

　おいしいね、アイリーンちゃん。　酸っぱいんじゃないと、余計なことは言うな。