日記　2012年 2月　 　 　

　青空に包まれた、２月の初日。　今月も、宜しくお願い致します。

　きのうは、リッキーの友達の誕生日だと言います。　なぜか、庭先で宴会をしています。　スパゲティにその他、つまみを作るアイリーンです。　しょうがねえなあ。　私からは、安ブランデーのプレゼントです。

　台所に行けば、また、おでんを作っています。　具材は、ゆで卵、ウインナー、大根、人参。　まあ、練り製品を入れるという概念はないのでしょう。　豚肉を入れて、味噌でかき混ぜれば、豚汁じゃないか。　半分も食べたら、豚汁にしてみます。

　おいッ、アイリーン、とんかつもどきはどうした。　冷凍庫にあるわよと。　餃子はどうした、冷凍庫にあるわよと。　おいしい料理を作るからね、とアイリーン。　うん、きょうは、おまかせだ。

　２回目。　アイリーンが、トレーニングジムで身体を鍛えてくると、カメラを持ち、出かけてしまいました。　近所のジムです。　そんなことで、少し、まともなことを書きましょう。　不精者のたわごとです。

　フィリピンに住むにしても、永住ビザが必要です。　アイリーンとは、結婚していませんので、そちらのビザは無理です。　退職者ビザというのがあります。　これだな、と思い、メールで質問をして、指定銀行に、日本から２万ドルを振り込みます。

　解約すれば、もちろん戻るお金です。　金利も付きます。　現地での、すべての手続きは、半日で終わります。　現地スタッフが同行してくれます。　ビザの発行まで、アイリーンの家で、１ヶ月待ちます。　そしてビザを受け取り、これで、すべて終了です。

　なんの苦労もありませんでした。　アイリーンがいたから、スムーズにいったのです。　同行者は必要です。　あれッ、アイリーンちゃん、帰りが早いんじゃない。　あんな重いバーベルを持ち上げられないよと、うん、そうか。


　　

　いい朝だと起きて、喫煙室に行きます。　あれッ、椅子の脇にビールがあります。　きのうの、飲み残しのビールです。　もちろん勿体ないから飲みます。　そのうち、ガキどもが起きてきます。　学校ですからね、早くいなくなれです。

　泥棒タリンは、一切、私の私の部屋には入れませんし、シャワールームも使わせていません。　デッカチの学校は、オロンガポです。　ここから通う、奇特なバカです。　どうしようもない、バカ兄妹。　いつも、自分で自分の首を絞めるのです。

　ちょっと来て、とアイリーン。　白ネズミが餌を食べないのよと。　痩せちゃったの、あなたに馴れていたから、あなたが、餌をやらないとダメなのよ。　そうか、どれどれ、パン屑を用意しろ、と白ネズミに餌をやります。

　なんだ、食べるじゃないか。　あなたに馴れているからよと。　なんか、おかしいんじゃないか、アイリーンちゃん。　天空のネズミの世話は、結局私か。

　

　２回目。　あれッ、あれれれ、庭先が騒がしいな。　何ごとだと出てみれば、ビコールとランディーがいます。　地面を見れば、とっつぁんがクロールで、コンクリートの上を泳いでいます。　人智を超えた酔っ払い。

　お前ら、起こして、部屋の中へ連れて行けよと言いますが、このままでいいのだと、ま、それもそうだな。　しばらくすれば、起きるのだろう。　下手に起こせば、絡まれるからな。　そのうち起きてきたとっつぁんです。　大声で歌っています。　

　リッキーとケチ女房は、豚の顔肉の解体です。　シシッグの下地を作っているのですね。　豚の大きな耳に、おーい、と話しかけますが、反応はありません。　アイリーンが、スービックに仕入れに行くと言います。

　バスで出かけます。　お腹が空いたら、おでんを温めて食べてね。　温め方は分かるのと。　うん、鍋を太陽に当てればいいんだよね。　はい、おりこうさん、と出て行きました。　早く帰ってきてね、アイリーンちゃん。

　なんだ、まだ歌っていますよ、とっつぁん。


　

　きょうも、カンカンと、陽が頭を叩きます。　風が、庭先のマンゴの木を揺らします。　暑くなるのでしょうか、きょうも。　アイリーンは、と見れば、台所で、おでんに火を通しています。　卵にも色が付き、いい感じだアイリーン。

　きのう、カッキン、コーンと裏庭で音がします。　行けば、リッキーが豚の足を鉈（なた）で切っています。　調理場にはメイドがいて、それを焼いています。　おぞましいな、誰が食べるのだそんなものを。　もう、騙されませんよ、私は。

　きょうと、明日は、お酒を飲んではダメな日です。　この州だけです。　お偉いさんの選挙が、明日あるのですね。　酒類の販売も、当然ダメです。　冷凍庫のビールを片付けるアイリーンです。　あなたの部屋には、ビールを置いておくからねと、天使のアイリーン。

　自然を眺め、ビールを飲み、みんなの愛が感じられれば、それで満足の私です。

　　　　

　２回目。　また、大酔っ払いで帰ってきたとっつぁん。　お酒を飲んではダメな日なんだぞ。　ふらふら外を歩いていると捕まるぞ。　と、酔っ払いに言っても、分かりませんよね。　アイリーンが、どこかへ出かけ、戻って来ました。

　たくさんの買い物をしてきたみたいです。　どうしたの、アイリーンちゃん、と訊けば、海辺に住むランディーの、長男の誕生日だと言います。　みんなで、外出の準備をしています。　そのうち、全員集合と、みんなで出かけて行ってしまいました。

　酒の販売は出来ないので、カラオケは閉じたまま。　サリサリは開いていますが、おっかさん１人です。　閉じようねと、おっかさん、とサリサリを閉じます。　とっつぁんは、爆睡です。　ところでだ、もうビールがないぞ。

　店から持ってきて、少し飲んで寝ます。
　

　澄み切った空の土曜日。　学校は休みです。　ランディーの３兄弟も、家に来ます。　テレビを見ていいと、もちろんいいですよ。　付随するタリンは、入れません。　苦しそうに、朝飯を食べるとっつぁん。　あれだけ飲めばな。

　なにをしていたのだ、きのうは、と自分に問います。　店を閉じ、執務室で寝ていただけです。　夜中に起きて、主寝室を覗けば、アイリーンが寝ています。　そうだったな、誕生日でビーチに行ったのだな。　疲れたろう、ぐっすり眠りなさい。

　ネズミに餌をやってね、とアイリーン。　パン屑をちぎり、裏庭に行きます。　餌をやっていれば、なにを勘違いしたのかネミコ、私の親指を噛みます。　血だらけの右手です。　血を出すだけ絞り出し、消毒をします。　

　医者に行く、とアイリーン。　大丈夫だ、問題はない。　ネミコの世話は、やめますからね。


　

　２回目。　いくら、ネミコに齧られたとはいえ、ネミコを恨（うら）むことも出来ません。　そういえば、水がなかったなと、井戸水をやりに、ネミコのカゴに行きます。　カゴの中には、手を入れません。　カゴの上から、器に水を垂らします。

　パン屑は、食べ終えたようです。　水をやれば、おいしそうに、喉を鳴らし水を飲んでいます。　おや、顔まで洗っています。　以外ときれい好きなネズミなのですね。　お昼よ、とアイリーン。　喫煙室にいけば、餃子定食です。

　形は悪いですが、食べれば、うんッ、うまい。　フィリピンライスを、お替りして食べます。　おいしいなあ、アイリーンちゃん。　料理は、具材が２割、情熱が３割、心が４割なのよ、というアイリーン。　いいね、あとの１割はどこへいったのかな。

　昼飯も食べ、一眠りすれば夕方です。　また、何かがあるのでしょう。


　　

　雲ひとつないんじゃない、アイリーンちゃん、いい日曜だね。　きのうは、誕生日があったからな、もう疲れたよ。　朝ご飯を作るからね、とアイリーン。　ありがとう、とビールを飲みながら待ちます。

　シャワーをしている、アイリーン。　どこかへ行くのか、と訊けば、オロンガポに買い物だそうです。　さっそうと車に乗り込み、見送れば、オロンガポとは逆方向に車を走らせるアイリーン。　どこへ行くのだ、どこでもいいか。

　喫煙室のテーブルの上には、ハンバーガーが置いてあります。　私の、昼飯なのでしょう。　きのうの夜から、酒は解禁です。　今朝、冷凍庫に残った、１本のレッドホース、あとは数本のサンミゲルビールです。　ジンを飲めと、おっかさん、そこまではな。

　さてと、サンミゲルを数本飲んで、お昼寝です。


　　

　快晴の朝です。　だいたい今の時季、夜が明けるのが、６時過ぎごろです。　８時には、強い陽射し、９時には、紫外線対策をしないと、皮膚癌になってしまいます。　きのうは、午後から熱が出て、ダウンです。　ベッドに入り、横になるしかありません。

　寝ていれば、アイリーンが、買い物から帰ってきたようです。　なにか枕元で話しかけていますが、うつろな頭には、言葉は理解出来ません。　もう少し、寝かせてくれ、アイリーン。　愛しているから大丈夫だ、と訳の分からないことを言ったのでしょう。

　腹が空いたなあ、と起きれば、午後１１時、カラオケ屋はやっています。　まあ、みんな寝ているし、食べる時間でもないなと、水を飲んで腹を膨らませます。　よし、根性で朝まで寝るぞ、とベッドに横になります。　眠られぬ夜を過ごし、朝を迎えました。

　

　２回目。　病（や）み上がりで起きた今朝。　喫煙室室へと、足を運びます。　テーブルの上を見れば、これでもかという、小さなマンゴ。　椅子の下には、泥付きのシンカマス。　いつものことだ、まあ、それはそれでいい。

　食欲はありませんが、ビールは飲めます。　台所を覗けば、アイリーンが餃子を作っています。　出来たわよ餃子と、ありがとう、ラップをして置いておいてくれないか。　食べたくなったら、温め直して食べますからね。

　ジャラジャラ、とジャラの音。　表を見れば、カラオケの金勘定です。　５ペソコインが並びます。　カラオケがうるさくて、眠れない代償か。　それもいいのでしょう。　ところで、アイリーンちゃん、この小さいマンゴは何というのだ、スイートマンゴだと、本当か。

　さてと、スイートマンゴ定食でも食べてみますか。
　

　３回目。　午後から、暑くなってきました。　まずは、飯でも食べようかな、と餃子を温め直します。　アイリーンちゃん、盛り付けは、焼き面を上にするのですよ。　味も大切だけれど、見栄えも大事なのです。

　みんなで、オロンガポに行ってくる、というアイリーン。　店は、どうするのだ、と訊けば、カギを渡すから適当にやっておいてと、なんだ、適当だなあ。　おや、リッキーは居残りで、機械をいじっています。　おい、リッキー、店のカギは置いておくからな、適当にやってくれ。

　車に、シンカマス（カブのようなもの）を切り、つまみにと入れて、空のバスケットも詰め込みお出かけです。　方向はオロンガポ方面ですね。　帰りは何時になるのか、寝て待つしかありません。　みんながいないと、静かな日です。

　夕方起きれば、帰ってきているわけもありません。　小腹が空き、テーブルの上の、スイートマンゴを剥いてみます。　あれ、指で剥ける。　なんと、中身は完熟のイエローマンゴです。　トロリとした味が、舌を包みます。

　こんなマンゴもあるのですね。　食べてよかった。　ビールでも飲み、帰りを待ちます。

　
　　　　

　きのうも、午後から熱が出てダウンです。　早い時間に寝ますから、早い時間に起きます。　今朝、午前４時。　喫煙室のパソコンが、所定の位置にありません。　よく見れば、カメラのケーブルがなくなっています。

　これで、かっぱらわれたのは３本目です。　最後のケーブルです。　なくては、写真をロード出来ません。　まあいい、ビールを飲んで対処策を考えよう。　まあ、デッカチかタリンが持っていったのでしょう。

　早朝ですから、表には持ち出していないはずです。　捜さなければなりません。　アイリーン警部を起こし、事情を話します。　ローラー作戦で見つけてみせるわ、とアイリーン警部。　デッカチを容赦なく叩き起こすアイリーン。　いいローラー作戦だ。

　私のケーブルがなくなったのだ、お前か、持ち出したのは。　怒らせるなよ、本気なのだ。　えーん、僕じゃないよ、そこにあるでしょうって、お前じゃないか。　持ち出すなよ人のものは、ところで何時だデッカチ、時計がないんだよ。


　

　２回目。　暑い午後です。　ビールもなあ、腹が苦しくなるし、ジンでも飲むか、ということで、店からジンを持ってきます。　つまみよ、とアイリーン。　餃子を持ってきます。　私も食べていいと、５個中３個を食べてしまったアイリーンです。

　つまみと銘打ちながら、自分で食べたかったのだな、と理解するしかありません。　ちょっとフェイスブックを貸してと、いいですよ。　妹のラニーのフェイスブックを見ています。　ラニーは、デッカチとタリンの母親ですね。

　台湾人と再婚をして、いまは、子供も１人あります。　２人の子供を捨て去りの新しい生活、それが幸せならそれでいい。　デッカチの親権者は、別れた親父です。　それにしても、ここに住むか、デッカチ、親父も親父なのでしょう。

　タリンの寝室は、デッカチが占領しています。　タリンは、寝るところもなく、ダイニングのソファに寝るしかありません。　私の部屋には入れませんので、毎日そこです。　しょうがありません、泥棒のツケですよね。

　毎日喰えればいい、動物だな。


　　

　晴れてはいますが、雲は浮かんでいる朝です。　真っ白い薄雲なので、雨の心配はないのでしょう。　きのう、またとっつぁんが、大酔っ払いで帰ってきました。　絡 (から) まれてはかないません。　部屋のドアを、すべてロックします。　

　大声で歌う、とっつぁん。　人間の身体は、頑強に出来ているのだなと、認識させられます。　朝方まで、騒いでいたのでしょうか、朝、起きられるわけもないとっつぁん、リビングて寝ています。　死んでいるのか、おや、寝返りを打っています。

　キッチンに行けば、アイリーンが料理の下ごしらえをしています。　なんだ、でかい餃子の皮だな。　そんなに大きい餃子は、食べられませんよ。　違うの、春巻き (ルンピア) を作っているのよと、それなら納得だ。

　空を見れば、雲も消えています。　まだ朝は、清々 (すがすが) しいですね。　起きたか、とっつぁん、酔いは醒めていないな。　まあ、暴れていろ。


　 　　　　　　　

　２回目。　まだ料理を作っているアイリーン。　スパゲティを作っているのと、誰かの誕生日でもあるのか、と訊けば、デッカチの誕生日だそうです。　バカの誕生日か、それで、バカはいくつになるのだ、と訊けば、１６歳だそうです。

　そうか、１６か、悪さをして、刑務所に行くのは、何歳からだ、と訊きます。　１８歳からよと、そうか、あと２年だな。　まあ、まだ先は長い、務所行きの前祝に、祝ってあげればいい。　このまま、寄生するのなら、務所送りの計画は、立ててある私です。

　ひと言でいえば、心が腐っているのです。　オロンガポの家族とも、うまくいかない人間。　逃避なのですよね。　進む道、それは、刑務所なのです。　もう、日本人は、お金を持っていないのだよ、とアイリーンに言ったデッカチ。

　ありがたいお言葉。　まあ、誕生日を楽しめ。

　３回目。　昼寝をして、喫煙室に行けば、なんか凄いものが置いてあります。　瓶に漬けてあるのですね。　おい、アイリーン、これはなんなのだ、と訊けば、赤唐辛子と小玉ねぎとニンニクの酢漬けだそうです。

　どうやって食べるのだ、と訊けば、なんにでも合うのよと、そうだろうな、これだけの刺激物だ。　暑い国ならではの、一品なのでしょうね。　甘いもの、酸っぱいもの、辛いものが大好きなフィリピン人です。　気候が、そうさせているのでしょうか。

　狭い日本でも、関東と関西では、味が変わりますよね。　お蕎麦のつゆは、静岡あたりから変わると訊いたことがあります。　好き嫌いは誰にでもあります。　おいしいから食べろでは、通じないのですよね。

　それでも、世界に受け入れられていく日本料理、おいしいのでしょうね。　で、酢漬けを残して、どこへ行ったのアイリーンちゃん。


　

　いい季節になっているフィリピンです。　海に山へのシーズンなのでしょう。　私の住む街にも、近くに海があります。　サンフェリペビーチとアーチの看板があります。　車で、５分もかかりません。　砂浜は、左右の彼方まで続いています。　水平線は丸く見えます。

　そんなことを考え、サリサリにタバコを取りに行きます。　なんだ、玄関先に、泥だらけの電子オルガンが置いてあります。　洪水で、水浸しになったのですね。　オルガンの裏のカバーは、取り外してあります。　直すのだ、とリッキー。　どこで拾ってきたのだ、その泥オルガンは。

　しばらくすれば、電子オルガンの音です。　器用貧乏とは、よく言ったものです。　どんな音も、音楽も内蔵されている、電子オルガンです。　よかったなリッキー。　ひとりコンサートが出来るじゃないか。

　ピアノが弾けないと、そうか、誤魔化して弾いた振りをしていれば、オルガンが、なんとかしてくれるだろう。　クラッシックを奏 (かな) でる電子オルガン。　いい音色だ、起承転結という言葉があります。　音楽もそうですね。

　カメラを見れば、アイリーンが撮ったのか、きのうの、デッカチの誕生日の写真があります。　１枚だけアップします。　誰もお祝いに来ないから、せっかくの料理も、はけません。　人間、こうなってはお仕舞いなのです。
　　

　２回目。　執務室で寝ていれば、暑さで叩き起こされます。　クーラーだ、とスイッチをひねれば、反応がありません。　喫煙室に行き、扇風機を点けますが、通電していません。　停電なのですね。　暑くて、寝るわけにはいきません。　ビールでもとなります。

　そういえば、きのうの激辛酢漬けを味見しないとなりません。　スプーンを持ち、ゆっくりと蓋を開けます。　そっと、つゆをすくい、口に運びます。　あれッ、きのうと違う、酸っぱさがまろやかになっています。

　で、アイリーン博士、この、酢パイシーはいつまで持つのだ、と訊けば、腐るまでよと、そうだよな。　唐辛子も玉ねぎもニンニクも食べなさいって、私の身体が腐ってしまいますよ。　それにしても、１晩でまろやかになるものなのですね。

　裏庭へ行けば、逃げ出した仔豚が遊んでいます。　檻 (おり) の中の仔豚とは、体格が違います。　やさしく、人間の手で飼うしかないのでしょう。　ヒヨコも大きくなっています。　さて、唐辛子でも齧ってみますか。

　　

　南国の朝、陽が降ります。　きょうも快晴の１日です。　明日、日本は祭日ですね。　土曜日ですから、大抵の会社は、お休みなのでしょう。　月曜にでも振り替えてくれれば、連休になりますよね。　夏のフィリピン、訪れる方も多いのでしょう。

　こちらの田舎のビーチ、バレット付近の歓楽街です。　アイリーン博士に訊けば、このシーズン、海水浴場は、満杯だそうです。　ぶらりと訪れ、ホテルの予約などは、取れないそうです。　外人も行楽、日本人も行楽、そんな季節なのですね。
　
　ところで、なにをしているの、アイリーンちゃん。　見れば、キッチンで、魚を揚げています。　おいしそうだね、と言うしかありません。　あなた、なにか食べたのと、うん、ジンを食べている。　さて、そろそろアイリーンの頭が、噴火しますからね。

　まあいい、愛情だ、愛がなければ、怒りもしないのですよね。

　なんだ、また消えてしまった日記です。　要点だけを書き連ねますね。　まあ、きのう、私が、車庫出しに失敗して、車をぶつけたということ。　これは、酔っ払いの私が悪いのです。　もう１回運転させてと、許すわけもないアイリーンです。

　アイリーンとメイドは、買い物にでかけました。　罪滅ぼしにと、タマゴサンドを作ります。　切った耳は、マーガリンと油で炒め、砂糖の載ったお皿に盛ります。　水分が飛べば、カリカリの一品になります。　

　今朝、アイリーンが、喫煙室に来ます。　アイリーンちゃん、きょうの日記が全部消えちゃったのよ、と話します。　よかったね、よかったねと、踊って、います。　ありがとうアイリーンちゃん。　よかったんだな。

　２回目。　朝からジンの私です。　朝飯は食べたのでしょうが、憶えてもいません。　昼に、コーヒーを入れてもらい、パンケーキを食べます。　ちょっと出かけてくるわね、とアイリーン。　よし、私が車庫出しをしょうと、やめてよと、それもそうだな。

　表を見れば、ドライバーがいます。　バカ兄妹も整列しています。　行くわよ、とアイリーンちゃん、ちょっと待ってよ、行けば帰らないのだから、ゆで卵を２個だけ、お願いしますよ。　おかまいなしに出で行く、バカどもです。

　夕方、お腹が空いたなあ、と言っても、なにもありません、幻のゆで卵なのですね。

　カメラは、アイリーンが持って行きました。　腹を空かして、帰りを待ちます。
　

　今朝方、雨がトタン屋根を叩く音で起こされます。　しばらくすれば、雨の音も消えます。　空が白んだ頃、起きてみます。　曇り空です。　風もあり砂塵も舞っています。　日曜日です。　ランディー、一家や、ドライバーも来ています。

　どこかへ出かけるのでしょう。　と、見ていれば、２時間の時が過ぎます。　今朝は、オムレツとハッシュドポテトです。　そんなには食べられません、昼と併用します。　行けば帰ってこないアイリーン達です。　朝飯が昼飯となり、夕飯にもなるという、素敵な世界です。

　アイリーン達は、出かけました。　ドライバーの運転です。　どこに行くのか、知った事ではありません。　気を付けて行って来なさいね。　カメラを見れば、こんなこともあったんだと、アップします。　しょせんね。

　２回目。　昼寝をしていれば、帰ってきたアイリーン。　どこへ行っていたのだ、と訊 (き) けば、隣街だといいます。　早い帰りも、納得です。　いま、チキンカレーを作るからねと、アイリーン。　ズルはダメよ、ゲテモノの肉は入れないでね。　と私。

　ハッピーバレンタインと来る、ランディーの家族。　もう、そんな時期なのか。　喫煙室のテーブルを見れば、それなりの、パンケーキがあります。　確か、こちらのバレンタインは、女から男へのプレゼントです。　喰うか、パンケーキでも。
　
　少し寝て、また起きます。　パンケーキは、みんなに配りました。　夕方から、カラオケ屋は満席です。　客に挨拶をします。　夜も９時を過ぎたころ、冷凍庫のビールを見ます。　ありません、あと４〜５本です。　日曜日だ、どうでもいいだろう。

　５ケースは、ないとダメなんですがね。　２ケースしか仕入れていません。　酒のない酒屋です。　笑って下さいですよね。

　もう１１時、時間に、間に合うか２回目。　写真は後日です。
　
　　

　起きれば、きょうも曇り空。　きのう、深夜、冷凍庫を覗けば、サンミゲルビールしかありません。　それでも、夜中の２時まで、店はやっています。　ケチ女房が、店を仕切っています。　片付けを手伝い、店は終了です。

　今朝、そうだ、カレーに火を通さないといけません。　玄関先に、なんだこれはという、木があります。　メイドに訊けば、砂糖の木だと言います。　齧 (かじ) ればうまいのよと、竹を割ります。　しょうがない、齧ります。

　なんか、スジッぽくないか、甘さを楽しんだ後は、繊維を捨てるのだそうです。　確かに甘い、濃縮をされていない甘さだね。　きょうも、素晴らしい一品をありがとうございます。
　

　曇り空の朝です。　きょうは、バレンタインデーなのですね。　ハッピーバレンタイン、というアイリーンの朝の挨拶。　表の空気でも吸うかと、リビングに行けば、ビコールワイフが、ニワトリを抱えて入ってきます。

　悪い予感は、的中します。　ニワトリを両手に持ち、攻撃を仕掛ける、化け物です。　やめろ、目にでも、口ばしで突っつかれたら、大変なことになるぞ。　それでも、やめない鳥使いの化け物。　アイリーンが、玄関先から入ってきて、鶏代を払い収まります。

　裏庭で、ニワトリを絞める、アイリーンとメイド。　よく、そんなことが出来るなあ。　ところでアイリーン、ホワイトデーはあるのか、と訊きます。　なにそれ、とそっぽを向きます。　ないと、理解するしかありません。

　バレンタインデーの朝、鶏使いの化け物から始まるとは、運も尽きたのでしょうね。

　２回目。　午前中、雨も落ちてきましたので、晴れはしないのでしょう。　アイリーンが洗車をしています。　どこかへ行くのか、とアイリーンと訊けば、タリンの学校だそうです。　タリンが、学校で喧嘩をしたと言います。

　髪の毛の引っ張り合いで、タリンが勝ったと、勝たないわけもありません。　凶暴の血を引くタリンです。　始まったか、新しい１ページ。　謝ることはないぞ、アイリーン。　チャンピオンベルトを持ってきなさい。

　刻々と進む、バレンタインの料理。　チーフのリッキーが、調理場を仕切っています。　野菜を切るメイド、炒めはアイリーン、焼場にはケチ女房、見事な配置だ。　ところで、サリサリは、やっているのか、あらッ、おっかさんがいるのね。

　そろそろ、ベルトを貰いに行くかなと、アイリーン。　あるのか、髪の毛引っ張りベルトなど、どうでもですよね。
　

　きょうも早起きですが、きのうのバレンタインで、付き合いのお酒をだいぶ飲みました。　もらったチョコレートは、２個だけです。　どこかで見たなあ、ゴディバのチョコレート、そんな高級品は、こちらに、あるわけもありませんよね。

　オロンガポに行くのと、チャーハンを、テーブルに用意して出掛けたアイリーンです。　きのう、店に出て、客と挨拶をします。　メイドの友達も、数人来ていました。　メイドは、トンボイ (女男) です。

　その女友達と、握手をしようと、間違えて、お兄さんと言ってしまったバカな私です。　帽子を深く被られたのでは、男か女か分かりません。　あッははは、お姉さんねと、これで済みます。　挨拶をすれば、客も少しは飲んでくれますし、歌いもします。

　そうか、メイドはトンボイ (男勝りの女) なんだよな。　その友達も、また、それなりなのですよね。　いいバレンタインだ、楽しませてくれるね。　カラオケで賑わう夜でした。
　

　　　

　田舎の空は、きょうも晴れです。　老後、暖かい南国に移住でもと、考えている人も多いのではないでしょうか。　どういう移住かは、人それぞれです。　国を選ぶのもそうですね。　フィリピンのことについて、少し書いてみますね。

　日本人のご夫妻なら、コンドかリゾートの借家になるのでしょうか。　こちらの方と結婚され、あるいは彼女さんと住まわれるのなら、新居もいいかもしれません。　外国人は、土地を買えませんので、彼女さん名義か、レンタルとなります。

　土地を、フィリピン人名義で買い、上物もフィリピン人名義では、何かあれば、売られて雲隠れされてしまいますので、上物は、自分の名義にして下さいね。　単身での、移住であれば、繁華街、歓楽街で便利なところがいいのでしょうか。

　アイリーン博士に、色々アドバイスを頂き、書きました。　最後に、私の家を売るのと、泣くアイリーン、引っ叩かれるところでしたよ。
　

　２回目。　午後から雨が降り、雨が上がれば曇り空と、そしてまた雨。　不安定な天候です。　飲み過ぎたせいか、短く書いてきょうの日記とします。　写真は後日に掲載いたします。　アイリーンと、ケチ女房は、学校と役所に出掛けました。

　タリンの、ハゲにさせるほど、髪の毛を引きずり回した子供の、親に謝るためです。　喧嘩の原因は、口論、減らず口ですよね。　暴力は、よくありません。　そのうちアイリーン達が戻ってきます。　

　あなた、食べたの、とアイリーン。　うん、食べましたよ、と私。　きのうね、オロンガポから、いい薬を買ってきたのよ、とアイリーン。　何の薬なのだ、と訊きます。　飲んでみれば分かるわと。　酔っているから、薬はやめてね。　

　さて、何の薬なのか、飲んでみないと分かりませんよね。

　いい曇り空だ、アイリーンちゃん。　きょうの予定は、と訊けば、どこにも行かないあなたに、予定などないのよと、そうだよな。　だからね、アイリーンちゃんの予定だよ。　オロンガポよと、好きだなあ、オロンガポ。

　私の、朝ご飯は軽食。　アイリーンの朝ご飯は、たっぷりチャーハンに、魚のスープ。　食べないと、オロンガポに行けないのよと、それもそうだよな。　お土産の、ファーストフードは、たくさんだからね。　冷蔵庫に、いっぱいあります。

　玄関先の、闘鶏になるはずの、黒いヒヨコがいません。　アイリーン博士、ヒヨコはどうした、と訊けば、でかい猫が、きのう食べちゃったのよと、まあ、それはあるよな。　ところでアイリーン、媚薬（びやく）の正体はなんなのだ。

　ビタミン剤よと、その筋のビタミンだと言います。　そうか、楽しみだな、今晩は。

　２回目。　午後です。　曇り時々晴れという天気です。　蒸し暑い午後です。　あれッ、アイリーンちゃん、オロンガポに行かなかったの。　明日、行くのと、そうか、よかったね。　オロンガポは、田舎の都会だからねと、一服します。

　玄関先に出れば、アイリーンが、冷凍庫にビールを入れています。　まてよ、おかしいんじゃないアイリーンちゃん。　自分の好きな、フルーティビールだけを入れているんじゃない。　ま、どうでもいいかと、裏庭に行きます。

　久しぶりの裏庭ですが、なにも変わっていません。　豚もヒヨコも、それなりに育っています。　そうだ、バナナはどうしたと、上を見ます。　調理用バナナ（サギン）も大きくなっています。　キッチンに行けば、レモンジュースがボトルで置いてあります。

　喉が渇いたと、蓋を開け飲もうとすれば、メイドが飛んで来ます。　これは油なのよと、叱咤（しった）されます。　渇いた喉には、レモンジュースに見えるのです。　そういう色ですよね。　ビールでも飲みますかね。


　

　今朝起きて、喉が渇いたと冷凍庫を開けます。　空は曇り空です。　レッドホースビールが、１本もありません。　サンミゲルビールの２〜３本でも飲んで、ジンでも飲もう、ということになります。　朝の、くつろぎのひと時です。

　喫煙室の扇風機を回し、一服しながらビールを飲み、考えます。　こちらでの生活は、これでいいのでしょうけれど、日本にも、家族があるのですよね。　３０歳の時に、私を産んでくれたお袋。　妹は、東京で働いています。

　日本の家には、お袋１人で暮らしています。　私と、３０の歳の差ですから、８７歳ですよね。　近くに、養老院が出来るので、そこに入るかな、などと話していました。　亡父が、国家公務員でしたので、それなりの遺族年金は貰っています。

　何も、心配はないのですが、もう少し考えないといけません。

２回目。　午後です。　なんとなく晴れてきましたね。　午前中から、車でオロンガポに行ったアイリーン達。　何を買ってきてほしい、というアイリーン。　はい、練りからしでいいですよ。　おでんを煮込んでいるのでしょう。

　練りからしを買ってきて下さいね、と言ってから、３ヶ月、買って来ません。　売っていないというのですから、文句も言えません。　ちょっと待ってくれ、ハマグリがあったよな。　肉厚のやつだ。　なんだ、写真なのですね。
　
　また写真を、お借りしますね、ＭＴさん。　美味しいんでしょうね。　まったく、夕飯のない毎日です。　行けば帰ってきませんからね。　パソコン画面のハマグリを舐めて寝ます。　寝ていれば、帰ってきたかアイリーン。　ポテトフライを口に入れてくれます。　美味しいよ。

　まあ、いつもの朝です。　アイリーンちゃん、おでんの火を通しておいてね。　それで、マスタードは買ってきたの、と訊けば、そこにあるでしょうと。　確かにあります、トースト用のマスタード、見事だアイリーンちゃん。

　あのね、ワサビの粉があったよね。　それでいいですよ。　刺激は刺激ですからね。　少しして、おでんが煮えたわよ、とアイリーン。　おでんの汁でワサビを溶くかと台所に行きます。　あれッ、アイリーンちゃん、ワサビの粉は、と用意しておいた粉がありません。

　おでんの鍋に入れたのよと、素晴らしすぎるな。　まあいい、食べますよ、おでんを。　さすが、創作料理家のやることは、分かりません。　食べればおでんです。　そんなには、ワサビの粉は用意していませんでしたからね。　味の変化はありません。

　メイドの家、隣街ですが、そこへ行って、自転車を持ってくるからね、とアイリーン。　積めるのか車に自転車など、はいはい、行ってらっしゃいね。

　きょうも曇り空か、アイリーンちゃん。　ところで、きのう、湯豆腐を食べたよね。　いま、思い出すから、ちょっと待ってくれ。　記憶がよみがえります。　豆腐の賞味期限には、問題がありません。　醤油にネギと鰹節で、タレは作ります。

　おでんも温めるという、アイリーン。　ならば、豆腐をおでんの中で温めればいい。　ぐつぐつと煮立ったのでしょうか。　出来たわよ、と持ってきます。　いいな、アイリーンちゃん、おでん豆腐か。　おでん豆腐でもありませんよね。
　
　ポットからお湯を器に入れ、豆腐を移します。　完成だな、湯豆腐。　薬味もあります。　温めれば湯豆腐、冷めれば冷奴、なんと便利な食品なのだ、豆腐は。　美味いですね、湯豆腐は。　ビールが進みます。　なんだ、つまらない日記でした。
　

　２回目。　玄関先に出れば、きのう買ってあげた凧が、壊れています。　タコルピンに凧は、まだ早かったのでしょう。　なんで、バラバラに壊すのか、おもちゃを買ってあげても、３日と持ちません。　地面を這いずり回っただけの凧、いいお遊びだ。

　なんだ、マリカーがいたか。　新しい凧を買ってやる。　凧を飛ばしに車で行こう。　いい、オープンカーが手に入ったのだ、とＭＴさん、写真をお借りします。　いいだろうマリカー、天井が開くのだぞ。　そこから、凧を飛ばすのだ。
　
　しっかりつかまっていないと、凧と一緒に飛んでいくからな。　やめろマリカー、私の首に凧糸を繋ぐな。　気候のいいフィリピンです。　そんなオープンカーで走ったら、気持ちがいいのでしょうね。　　午後のおやつは、お芋です。　２種類ありますが、不味いのをくれるアイリーンです。

　この前か、フライドチキンを持ってきました。　皮のないから揚げ。　１番美味しい皮を食べたのでしょうね、裏返しても皮がありません。　クリスビーはどこへいったの、アイリーンちゃん、そういうチキンなのよと。　ま、それもあるよな。

　

　いい朝です。　玄関先に出れば、涼風が頬をなでます。　気持ちがいいな、１本だけビールを飲もうかなと、喫煙室に戻ります。　さてと、一服するかとテーブルを見れば、マンゴと、立派な竹づつみがあります。　

　マンゴはまだ分かります。　なんなのだ、この竹づつみは。　下手に開けて壊すわけにもいきません。　小動物など出てきたら、大変なことになります。　アイリーン、この箱なあに、と訊きます。　車のティッシュボックスよと、なんだそうか。

　なんか、背中が痒いんだよ、アイリーンちゃん。　あなた、何日シャワーしていないの、とアイリーン。　そういえば、そういうことだよね。　着たきりスズメ、なんていう言葉がありましたか、シャワーでもして、髭を当たります。

　シャワーをして、水でも飲むかと、ペットボトルを見ます。　なんかおかしくないか、水は、黄色い色だったか、小便を入れたのか、毒を盛ったのか、吐けアイリーン。


　

　２回目。　午後になれば、暑さも増します。　オロンガポに行くという、アイリーンです。　何をしに行くのだ、と訊けば、デッカチの学校にいくのだそうです。　ちょっと待てよ、デッカチには、親父に祖母がいるだろう。　なんで君が行くのだ。

　話を訊けば、親父と祖母に捨てられたのだそうです。　それで、ここに居るわけか。　いい迷惑だぞ。　追い出せ、そんなバカ野郎は。　両親に捨てられ、オロンガポのオンボロアパートも追い出され、住むところもなく、転がり込んできたか。

　ストリートチルドレンというのがあります。　乞食（差別用語）です。　兄妹でかっぱらいをして、お金頂戴、飯は食べ放題。　これでは、ストリート少年、少女です。　いいんですよ、私の部屋になど入っても、泥棒をしなければです。

　いまは、一切入れていません。　大型テレビに豪華な鏡台、ホットシャワー、ウォッシュレットの快適なトイレ、冷房に、大きなベッドと全てをなくすのです。　タリンは、ホテル並みの生活だったはずです。　泥棒根性が、私には許せません。　ただそれだけです。

　もうこんな時間ですか。　写真は、明日でいいですね。
　

　３６０度、雲ひとつない青い空。　暑くなるのでしょうね。　喫煙室にビールを持ち込み、一服しながら考えます。　お金の貯め方か、サラリーマンの私が貯められたくらいですから、これは簡単な問題です。

　まず、借金をしないことですよね。　ローンの金利ほど、バカバカしいものはありません。　逆に、金利を受け取ればいいのです。　私は、バブル期を経験しています。　その時の社内預金は、１２％でした。　

　１千万も預ければ、年１２０万の利息です。　その当時、ＯＬでも５００万くらいの預金は持っていました。　ところが、魔が差すというのか、ほとんどの同僚は、好景気に浮かれ、飲み歩き散財します。　バブル崩壊後は、借金だらけの同僚です。

　しょうがないですよね、無駄なお金は使ってはダメなのです。　そのころから、老後の貯えを考えていましたから、いわば、蟻とキリギリスなのです。　２回目に続きます。
　

　２回目。　借金をしない、ということは書きました。　じゃあ、どうやって貯めるのだと、使わないことです、とも書きました。　当たり前のことですよね。　出来れば、お金は貯まると思いますよ。　私が心配するのは、老後のことです。

　これも、計画なくしては、老後を送れません。　不景気の物価と共に、下がる年金です。　多少の貯えがないと、年金にも頼れません。　若いときに貧困をして、老後に優雅な生活をですかね。　いやでも、老後は来るのです。

　ここまで書けば、私の言っている意味はお分かりだと思います。　若い時に、節約生活で、こつこつと、お金を貯めるしかないのです。　いまの景気では、難しいと思いますが、景気は循環します。　いい時期も来ると思います。

　　

　天気もいいし、空気もいい田舎の朝。　表に出て、冷凍庫を開ければ、ビールが１本だけです。　レッドホースですよね。　サンミゲルはありますが、サンミゲルでは、いまいちなのです。　そのうち、ビール屋が来ます。

　仕入れを見ていれば、２ケースしか仕入れません。　まあ、週半ばですから、それもいいでしょう。　もう１本飲もうかなと、ビールを取りに行けば、ビールがないのよ、ジンを飲みなさい、とアイリーン。　仕入れないからないのだろう。

　隣のサリサリに行けば、惣菜にご飯の販売をしています。　いい姿勢だ。　おかずを見れば、鶏の煮付け、豚のレバーでしょうか、ビーフンはもちろん、デザートもどきまであります。　売れればいいのでしょうが、売れる訳もないでしょう。

　きのう、私がジンを飲んでいると、とっつぁんも飲みたいと、小瓶のジンをあげました。　酒癖の悪さでは、天下一品です。　暴れないわけがありません。　しばらくすれば、歌を歌い、なにを考えたのか、リビングでチンポを出し、小便を撒き散らします。

　笑うしかありません、朝１番で仕事に出たとっつぁんです。
　

　午前も４時です。　執務室で寝ていれば、なぜかアイリーンに叩き起こされてしまいました。　真っ暗闇です。　早寝早起きの私です。　丁度いい時間です。　パソコンを叩きます。　まあ、朝はジンから始まります。

　朝からジンか、と、そんなことはどうでもいいのです。　きのうからの続きだと思えば、いいではありませんか。　ところで、掲示板を見れば、あれッ、孝ちゃんさんと私の写真があります。　孝ちゃんさんは、カナダに移住されている方です。

　何年か昔の写真でしょう。　懐かしいですよね。　孝ちゃんさんと、私の写真をアップして、もう一眠りします。
　
　

　2回目。　起きれば午前も９時過ぎ、表を見れば、いい天気だ。　青空を眺めながら、隣のサリサリに行きます。　いいね、きょうも定食屋だね。　鍋を開け、中身を見せてもらいます。　さすがだね、スパゲティーのオンパレードだね。

　みんなが好きなスパゲティーです。　きょうは、売れるのでしょう。　で、冷凍庫を開ければ、ビールは空っぽ、２ケースの仕入れでは無理なのですよね。　また、ジンですか、それもいいでしょう。　飲めれば、なんでもいい私です。

　きのうですね。　お腹が空いたよと、アイリーンに言います。　台所に行けば、カボチャとナスを切ったものがあります。　素材があれば、天ぷらだアイリーン、簡単な料理です。　天つゆを用意して待ちます。　なんか違うけど、こういうことね、と食べるしかありません。　いい衣だね。

　　
　

　すっきりと晴れた空です。　きのうも、アイリーンは、オロンガポです。　カレーを作って置いていってくれました。　具は何かな、と訊けば、イカと野菜よ、といいます。　いいね、シーフードベジタブルカレーだね。

　イカバターは、その前に食べています。　夕食にカレーを食べますね。　早く行きなさい、オロンガポヘ。　昼からは、暑くて寝るしかありません。　執務室のクーラーを点け、寝ます。　起きれば、夕方です。

　アイリーンも帰ってきます。　美味しい、中華スープを作るからねと、酔った身体には、そのほうがいいですよね。　卵スープです。　見た目はいいのですが、しょっぱくないかアイリーンちゃん。　半分も飲んで、もういいやとなります。

　今朝、カレーに火を通します。　ぐつぐつと、具を見れば、イカはあります。　あれッ、小エビも入っています。　ところで、なんで、大根が入っているのだ。　すべてが分かりました。　おでんの残りでカレーを作ったのです。　まあいい、じゃが芋は入っている。

　創作料理の達人には参ります。　ミックスカレーとさせて頂きます。

　

　２回目。　アイリーンが、朝から、ビールを冷凍庫に入れています。　どうしたの、アイリーンちゃん、きょうは土曜日なのよと、そうか、まあ、詰め込めビールを。　飲んではダメよと。　ジンを飲みなさいと、優しいねアイリーンちゃん。

　あなた、何日シャワーをしていないのと、しばらくしていません、きょうしますから、洋服を用意しておいてね。　シャワーをして、洋服を着ます。　洋服といっても、短パンにＴシャツです。　なんか、きょうは、襟のあるＴシャツです。

　襟のあるＴシャツですから、ボタンがあります。　下のボタンを掛けようとすれば、おかしいなあ、女のＴシャツか、ボタンが逆で掛かりません。　おい、アイリーン、おかしいんじゃない、フィリピンのＴシャツはこうなのか。

　あなたも、底抜けのバカねえと、Ｔシャツを脱がされます。　裏表が逆なのよと、なるほど、そんなことだったのか。　だったら、表を上にして、置いておいて下さいね。　パンツも分からないけど、どうでもいいですよね。

　３回目。　喫煙室でパソコンを叩きます。　ネットには通じません。　土曜日ですから、暇なガキどもが、携帯をしているのでしょう。　私の電波は、携帯電話のスティックで拾っています。　表に出れば、速度は上がりますが、暑くて出られません。

　喫煙室の扇風機では、身体が冷えません。　アイリーンは、主寝室で寝ています。　入れば、なんだ涼しいなあ、クーラーマジックですよね。　暖房機能のないクーラー、暑いのですからこれでいいのです。　車にも、もちろん暖房などはありません。

　いま、何度なのと、アイリーンに訊きます。　３２度くらいよと、いいね、日本人には、暑いですよね。　アイリーンちゃん、一緒に寝てもいい。　涼しいのがいいよね。

　クーラーは必要だよね。

　写真は明日ですね。　文章だけです。　すみません。

　朝から、強烈な陽射しです。　表が、白（しら）んで見えます。　光の乱反射なのでしょう。　暑くなるのでしょうね。　きょうは、おっかさんの、６１歳の誕生日です。　台所では、リッキーチーフが、調理に当たっています。

　それなりのものが出来るのでしょう。　そういえば、きのう、ニワトリをさばいていましたね。　から揚げか、煮込みにでもするのでしょう。　何歳になっても、誕生日は祝うのですね。　日本では、考えられない事です。

　きのう、どこから持ってきたのか、カシューナッツがあります。　見れば、思い出しました。　２年前、キャプテン・サントさんに種を送ります、と言ったきりです。　去年は、地震などがあり、日本へ帰ったので、送れませんでした。

　もうすぐ、カソイ（カシューナッツ）の時期なので、炭とカンカラを用意してお待ち下さい。　送ったら、サントさんの掲示板に報告いたします。　ちょっと先かもしれません。　まあ、種は１年は持ちますから、落ち着いてからでも、煎（い）って食べて下さい。

　玄関先に出れば、車がありません。　また、どこかへ出掛けたか、アイリーンちゃん。


　

　２回目。　着々と進む、おっかさんの誕生日の準備。　でかい鍋に、スパゲティーを茹で上げます。　女子供の力では、無理です。　海辺のランディーが仕上げます。　出来上がりを見れば、見事だ、赤いだけのスパゲティー。　申し訳なさそうに、ウインナーの細切れが入っています。

　裏庭の、かまどに、ランディーの奥さんがいます。　ランディーの奥さんは、小学校の先生です。　先生ですから、私より数倍頭がいいのでしょう。　かまどで何をやっているの、と見れば、薪（まき）を焚き、何かを調理しています。

　何で薪なのかといえば、プロパンガスが無くなっただけです。　電熱器はありますが、火力はいまいちです。　ところで、何を作っているのだと、鍋の蓋を開けてもらいます。　お湯の沸騰ではないな、揚げ物かと中を覗けば、丸ごと１匹鶏を揚げています。

　切って揚げたほうが、効率がいいんじゃないのか。　そこは、小学校の先生です。　遠くを見ています。　そろそろ宴会です。　続きは明日です。

　きょうも紫外線が、メラニン色素を刺激します。　きのう、おっかさんの誕生日で、夕方から飲み始めます。　私は、昼から飲んでいますので、そんなには飲めません。　スパゲティーに鶏の丸ごとから揚げと、料理は出来てきます。

　ところでアイリーン、ケーキは買ってきたの、と訊けば、今から買いに行くのよといいます。　ケーキじゃなくて、アイスクリームを食べたいという、おっかさんらしいです。　これだけ暑ければ、アイスクリームだよね。

　大きなパックに入った、３色アイスを買ってきてあげなさい。　４色アイスを買ってくるのよ、といいます。　あるのか、４色なんて。　バニラ、ストロベリー、モカ、クリームだそうです。　クリームって何なのだ、と訊けば、粒チョコが入っているといいます。

　５色はないのか、もう１つ、ジンフレーバーが入っているやつだ。　まあいい、誕生日だからな。　それで、そのでかいアイスはいくらなのだ。　なにッ、３００日本円だと、目の玉が飛び出しました。　

　今朝、キッチンに行けば、すべてありません。　誕生日、おめでとうございました。


　　

　２回目。　朝から、とっつぁんが、大酔っ払いで帰ってきます。　いつものことですから、それはいいでしょう。　いい歌だ、とっつぁん。　よくそんな、でかい声が出るなあ。　考えれば、音の洪水に、騒音の世界です。　そのくらいの、声量は必要なのですよね。

　喫煙室でジンを飲んでいれば、アイリーンがオロンガポにいくね、といいます。　ママ（おっかさん）に、ゆで卵を作るように、言っておいたからね。　ありがとうと、ゆで卵が用意されます。　って塩で食べるだけですからね。

　何個のゆで卵かは、頭の中に入っている私です。　喫煙室のパソコンは、表に向いています。　当然、テーブルは背中側です。　誰かが入ってくれば、気付かないような私ではありません。　気配を察しして、テーブルを見ます。

　卵がなくなっています。　とっつぁんです。　でも、１個だけは残していったのですね。　そよぐ風に、タオルを巻いた乙女たち、食べますか、ゆで卵１個。

　

　朝も４時、ジープニーのエンジン音で目が覚めます。　何をやっているのだ、こんな朝早くから。　ターラックに行くのだ、といいます。　人が集まってきます。　何をしに行くのだ、とアイリーンに訊きます。　アイリーンとケチ女房は行きませんよ。

　ジープニーが、６００台も集まり、御祓（おはら）いをするらしいです。　ターラックは知りませんが、駐車場に６００台ものジープニーです。　田舎なのでしょうね。　リッキーも、ランディーも出掛けて行きました。　パパも行くかと、誰が行くか。

　きのう、カソイ（カシューナッツ）の実を持ってきた、農場の女。　肝心の種（カシューナッツ）は、すべて抜いてあります。　実は、フルーツです。　搾（しぼ）ってジュースにすれば飲めます。　ちょっと渋くて酸っぱいジュースです。

　実も種も美味しいカソイです。　実の料理方法は色々あります。

　２回目。　夜も明け、アイリーンが野菜サラダを持ってきてくれます。　サラダだけでも、なんだなあ。　頭の中には、茹でた白スバゲティーがあることは、分かっています。　フレンチだ、アイリーンちゃん。

　スパゲティーを出せ。　炒めるの、茹でるのと、すでに茹でたスパゲティーは完成品なのだ。　皿を用意しろ、油に塩と酢を皿に入れます。　スパゲティーも入れて、サラダも、投入します。　かき混ぜれば、フレンチの一品、　スパゲティーサラダです。

　キッチンのテーブルを見れば、夏みかんか、訳の分からないフルーツです。　まだ、熟れていないのよ、とアイリーン。　あと、２〜３日だからねと。　シャワーを浴びて、喫煙室に行けば、パソコンへの通信スティックがありません。

　リビングに行けば、デッカチがリッキーのパソコンに繋いでいます。　お前な、デッカチ、貸してくれと言えば、何日でも貸すのだぞ。　黙って持っていくなよ、この泥棒野郎。　もちろん、スティックは回収します。

　スティックも喫煙室には、置いておけませんね。

　今月も、きょうでお仕舞いです。　２月最後の日も、晴れのいい天気です。　きのう喫煙室で、調子よく酒を飲んでいれば、夕方、ピタッと、身体が酒を受け付けなくなります。　身体が、赤信号を出したのでしょう。

　身体の症状は、風邪です。　寝るしかありません。　コーヒーを飲んで、横になります。　なんか眠れません。　そうか、久しぶりにコーヒーなんか飲んだからですね。　午前も２時、ターラックに行ったジープニーが戻ってきました。

　それは遠い、山の中だったそうです。　今朝、アイリーンが、オロンガポへ集金に行くといいます。　みんなで乗っていった、アイリーンのジープニーは、レンタルでの貸し出しです。　７千ペソの集金ですから、ドライバーを呼び出し、車で行きます。

　私では、用心棒になりません。　今月も、ありがとうございました。