日記 2007年 12月     



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2007年12月1日(土) 晴れ晴れ
タマ総料理長 ご生誕祭

 きょうから12月です。 今年も残りわずかとなりました。 こちらでは盛り上がる季節です。
 でも、ここは田舎です。 それなりに、ということになるのでしょうが、多少は盛り上がると思います。
 そんな盛り上がりを、今月お伝え出来ればと思います。


 きのうは、 タマ総料理長 のお誕生日でした。 ご自宅では、誕生日を行わないとのことです。 あたり前です、木漏れ日の溢(あふ)れる 「料亭たま」 で、誕生会などやったら、その料理を求めて、何百人集まるかわかりません。
 そこで、僭越(せんえつ)ながらも、私のところで行わせて頂くことにしました。 総料理長にお出しする料理です、そんな変なものは作れません。 アイリーンと悩みながら、メニューを考えます。 安くておいしいもの、う〜ん、ビーフンだ。 あと、春巻きと、豪華すぎる。
 タマ総料理長が、奥さんと子供さんを連れて、バスでやってきました。 手には、なんと生きたニワトリを2羽抱えています。 ニワトリを、そのままバスで運んできたというのですから驚きです。 ニワトリのバス賃は払ったのでしょうか。
 メニューが増えます。 フライドチキンも作らなければなりません。 ちょうどいい、ランディーが居るじゃありませんか、おいランディー、ニワトリを絞めてくれ! なに、おこぼれ、やるから早くしてくれよ。
 玄関先で総料理長と話をしていると、 平成の巨匠 hiroさん のご到着です。 サンダルは履いていますね。 この前、ここから家に帰ったときに、サンダルを履いていなかった、なんて言われましたからね。 きちんとチェックをしなくてはなりません。
 さあ、料理も出来上がってきて、盛り上がります。 喰う、飲む、喋るで時間が過ぎます。 あっという間に夕暮れ時です。 中間をとばすなよって、それほどの、時間の早さだったのです。 皆さんを送った後、もうダメです、ぐっすりとお休みさせて頂きました。





 巨匠のサンダルをチェックして、ビールを飲みながらバスを待ちます。 みなさんお疲れ様でした。 タマさん、お誕生日おめでとうございました。 楽しく過ごさせて頂きました。 ありがとうございます。
 さて、さて、きょうは、昼寝からですね。


2007年12月2日(日) 晴れ晴れ
てんこ盛りのスープ

 玄関先で、スナック菓子を食べながら、ビールなんかを飲んでいました。 さあ、パトロールの時間です。 裏庭に異常がないかの、定時のパトロールです。 裏庭をぐるりと見渡すと、別に異常はありません。
 食中毒で、死にぞこないだったリッキーが、ガラクタ直しの仕事に復帰しています。 折れたバナナの木に生っている、バナナもチェックしますが、別に盗まれた様子もありません。 よしよしと納得して、玄関先へと戻ります。
 玄関先に戻り、ビールをひと口、あれっ、なにか足りなくありませんか。 私のスナック菓子がありませんよ。 リビングを覗くとバカガキどもが、私のスナック菓子を、ボリボリと食べています。 頂戴くらい言って、持っていくのが筋でしょう。
 きのうは、土曜日で学校が休みです。 なんか、不自然な視線を感じていたのですが、まさか、スナック菓子をかっぱらう視線とは、誰が考えるでしょうか。 甘かったのです、スナック菓子は、ポケットに入れて、パトロールに出るのでした。
 返せと言っても、もう最後のひとつかみを取って、食べています。 そんなことをするのであれば、もっと大きなスナック菓子を買って、見せびらかせながら食べてやろうと思いましたが、ガキにぶん殴られて奪い取られるだけです。
 そうだ、部屋にキャンディがあるじゃないか。 キャンディでも舐めましょうと、部屋からキャンディの袋を持って出た途端、ガキの攻撃に遭い奪われてしまいました。 それを見ていた、おっかさんが、なんとかキャンディを取り戻してくれました。
 もう、袋の中身は、半分もありません。 おっかさんが、キープしておいてやるというので、キャンディを、おっかさんに預けましたが、どこへ行ってしまったのかキャンディ、それっきり戻ってこないキャンディです。


 
 楽しい晩飯の時間です。 おっ、サバの水煮缶ですか、まあいいでしょう、そして、このどんぶりのてんこ盛りのスープはなんですか。 もしかして、私が大事にしている、インスタント味噌汁ではありませんよね。
 そうだよって、アイリーンさまさま、ラーメンどんぶりにワンパックの味噌汁じゃ、味が薄くなるでしょう。 あっ、そうかって、ワザとやっているんじゃありませんか。 キャンディはと聞けば、おっかさんが、食べちゃったんじゃないと、どうなっているんですか。
 きょうも、悪の巣と化す日曜日、インスタント味噌汁は、自分で作らなくてはなりません。 
  

2007年12月3日(月) 晴れ晴れ
野獣の叫び

 きのうのおやつは、裏庭で採れたカモティン・カホイです。 芯のある芋です。 英語では、キャッサバですよね。 蒸かして、マーガリンなんかを付けて食べます。 芋ですから、当然お腹に溜まります。
 ガキどもは、どんぶりに1杯ずつくらいですか、ラニーは、大ナベに1杯ですね。 裏庭にタダで生っているものですから、好きなだけ食べて下さい。 マヨネーズを付ければ美味しいんじゃないのと言うと、アイリーンが、すかさず、もったいない! と。
 マーガリンのほうが、高いと思うのですが、まあいいでしょう。 味なんかどうでもいいのです、腹いっぱい食べられれば、みんなそれで満足なのです。 



 ビコールが、全長10メートルはあろうかという竹竿を、トライシクルに積んで帰ってきました。 よく、小路を曲がれたものです。 竹竿は1本だけです。 ということは、2本目をかっぱらっているときに、咎(とが)められでもしたのでしょう。
 帰るなり、竹の節を削り、半分に切っています。 だったら半分に切ってから、持ってくればよさそうなものですが、そこは、かっぱらって来るわけですから、早く現場を離れなければなりません。 いったい、何を作ろうというのでしょう。
 まさか、私のために、流しソーメンなんか、製作してくれるのでしょうか。 ふっと横を見ると、ビコールワイフの目が、異常です。 蛮刀を片手に、犬を押さえつけています。 ビコールが、なにか話し掛けています。
 恐らく、大事な犬だから、殺すなよとでも、言っているのでしょう。 ワイフの目が光ります。 なにぃ! この野郎、こんなことばかりしていて、金を稼いでこないなら、犬でも殺して売るしかないんだよ! と、ワイフの野獣の叫びです。
 蛮刀を振り上げるワイフです。 もう誰にも止められません。 すうーっと、蛮刀を振り下ろすワイフです。 ビコールも野獣だ! 間一髪、蛮刀を両手で白刃取り、するわけはありません、避(よ)けます。
 あまりにも壮絶な修羅場に、私は逃げようとしますが、しまった、屈伸運動を忘れたためか、ビールを飲み過ぎたためか、足がもつれて、たたらを踏みます。 なんとか、足を踏ん張り、後ろを見ると、おお、ビコールは無事だ。
 ビコールに怪我をされては、流しソーメンが食べられません。 竹を真っ二つに割って、流しソーメンをしてから、竹細工でもなんでもやってもらいたいと思います。



 きょうは、ガキどもも学校でいないし、のんびりと過ごさせてもらうことにします。 まずは、熱いコーヒーでも。    
  

2007年12月4日(火) くもり晴れ
大粒の貝

 高級スナック菓子、チチャロン・バブイ。 豚肉を乾燥させて、粉にして、スナック菓子に混ぜてあるそうです。 混ぜ具合の多い少ないで、値段が変わるのです。 私が、食べても、違いは分かりませんでした。
 写真の小さな袋のもので、6ペソ、15円ほどですか、普通のスナック菓子の倍の値段です。 高いので売れません、なので、田舎のサリサリには、チチャロン・バブイは売っていません。 市場で見かけるくらいです。
 酢に唐辛子を入れた、タレに付けて食べるわけですが、揚げ方が均一でないせいか、中には歯ごたえのある硬いものも混じっています。 商品が雑に出来ていて、値段が高いわけですから、めったに売れるものではないのでしょう。
 貝を売りに、おばさんが来ます。 カップ1杯15ペソだそうです。 川で とっつぁんが、いつも獲ってくる貝ですね。 味噌汁にするというので、カップ1杯を買ったみたいです。 貝だけでも、いいダシが出るのではないでしょうか。
 アイリーンの友達が、遊びに来ています。 これまた、いい体格をしていますね。 髪の毛の話をしているみたいです。 クリスマスだから、髪を切って、きれいにしようなんて話しているのでしょう。 ストレートパーマが、どうだこうだなんて言っています。
 その前に、その体形をストレートにしないと、すべてが始まらないような気がしますよ。 さあ、晩飯です。 おかずは、骨付きのフライドチキンと、ナスの煮っ転がしですか。 味噌汁は、どうしましたか。
 えっ、ナスの煮っ転がしみたいなのが、味噌汁だと仰いますか。 なるほど、底にスープが少々、ほんのりと味噌の香りも。 貝の むき身も入って、どれどれ、ひと口、ふた口と、もういいです。 はい、ごちそうさまでした。
 しかし、こんなものを喰って太れる、アイリーンのお友達が、うらやましい。 半熟の目玉焼きをご飯に載せて、醤油をたらして、掻き混ぜて食べたほうが、どれだけ美味いことか。 それを焼き海苔なんかで包(くる)んで食べれば、3杯は おかわり出来るでしょう。
 この前、食べたカニですが、ゆで汁はと聞けば、ブタの餌だそうです。 いいダシの出ている ゆで汁が、ブタの餌です。 それで、味噌汁でも作れば、絶品ですよね。 ブタも太るわけですね。



 私が寝る頃になると、とっつぁんが、酔っ払って帰ってきて、大声で歌います。 もう毎日が、クリスマスの とっつぁんです。 家の中で歌わないで、表で歌ってほしいものです。 ここにも、他人の迷惑 なんのそのという、1コマがあります。
 さて、きょうは、曇り空。 たまには、美味しい飯を喰いたいと思いますが、どうなりますか。 


2007年12月5日(水) 晴れ晴れ
即売会場

 きのう、玄関先でビールを飲んでいると、私も飲もうかななんて、めずらしくアイリーンが言います。 いいですよ、どうぞ飲んでください。 アイリーンが、近所の子分に命令をして、ウォッカと粉末ジュースを買ってこさせます。
 100円もあれば、ウォッカと粉末ジュース、それに氷を買ってお釣りがきます。 粉末ジュースを水で溶かして、ウォッカをドボドボと注ぎ、砕いた氷を入れれば、出来上がりです。 近所のおばさんが、臭いを嗅ぎつけてやってきます。
 しばらく飲んでいると、もう夕方です。 リッキーが、牛の解体即売をやっているという、情報を持ってきました。 ならば、買い付けに行くしかありません。 リッキーのトライシクルで、現場へ急行です。 なぜか、ビコールワイフも一緒です。
 現場の家に到着すると、肉の塊を、解体しています。 キロ200ペソだそうです。 トラックの荷台を見れば、仔牛もいます。 いいところを、わけてもらいますが、ビコールワイフは、臓物とか、足を選びます。
 買い付けも終わり、サイドカーの足もとに、肉を置いて帰ろうとすると、ワイフが、肉を踏むなよ なんて言います。 誰が、こんな気持ちの悪いものを、踏んだりするものか。 家に戻り、さっそく調理して食べてみます。
 ひと噛み、ふた噛み、5分噛みしても、肉は口の中にあります。 硬くて噛み切れません。 ゴムチューブを噛んでいるみたいです。 飲み込めませんから、ご飯も手付かずです。 見かねたアイリーンが、吐き出しなさいと言ってくれました。
 もっと小さい肉を食べなさいと言います。 小さい肉ですね、はい、と口に入れて噛みます。 噛みます、噛みますが、これも同じで、飲み込めません。 こんなもの喰えるか! ヤメヤメ、晩飯はお終いです。
 アタリメやビーフジャーキーよりも、硬くて噛めない肉です。 さすがに、根っからの現地人の とっつぁんも、硬いと言っていたそうです。 ひと晩、ふた晩と煮込まないと、軟らかくはならないのでしょう。



 きょうは、 タマさん の姪の方が、日本から来られているそうで、歓迎、お別れバーベキュー大会ですか、明日、帰られるそうですのでね。 短い滞在で、帰られるそうなので、タマさんも、大忙しではないのでしょうか。
 バーベキュー大会は、 バロイビーチのhiroさん のところで行われるそうですので、本日は、久しぶりに外出してきます。 この様子は、明日お伝えいたします。   


2007年12月6日(木) 晴れ晴れ
私の おにぎり

 きょう、 タマさん のところに遊びに来ていた、姪っ子さんが、帰国されます。 お気を付けてお帰り下さい。 ということで、きのうは、 バロイビーチのhiroさん の近所のビーチで、お別れのバーベキューパーティー大会でした。
 タマさんの、近所に住んでいる、 SATORUさん も、奥さんと参加されて、宴会は盛り上がります。 朝の10時から始まったわけですが、姪っ子さんが、マニラにお泊りということで、タマさん夫妻が、午後2時頃にマニラへ姪っ子さんを送ります。
 料理に、おにぎりがありました。 腹が減ったら食べようと、それはもう楽しみにしておりました。 お昼も過ぎたころ、お腹が空いたので、おにぎりを食べようとすると、誰が食べたのか、もうありません。 確保しておくのでした、大失敗です。
 料理長特製のトン汁が出されます。 アツアツの豆腐入りのトン汁です。 なのに飯がない! トン汁ライスを食い損ねてしまいました。 トン汁はうまかったですよ。 おかわりをもらって、2杯食べました。 おにぎりがあったら、4杯は、いっていたでしょう。
 頭数以上のおにぎりは、確かにあったのです。 誰か、おにぎりを3個食べた人がいる、そうしないと、なくなるわけがありません。 タマさん一家もマニラへ向かい、しばらく飲んでお開きとなります。
 SATORUさんが、スービック・ベイ内の銀行へ行くというので、銀行の近くのロイヤルという、食品デパートまで、乗せていってもらうことにしました。 SATORUさん、ありがとうございました。 そこで、SATORUさんともお別れです。
 ロイヤルで、少し買い物をして、オロンガポから、オンボロバスで帰宅の途につきました。





 家に戻ると、解体即売で買った、硬い牛肉が煮込んであります。 煮込んだというか、煮て、1日寝かせたものです。 食べてみると、肉がホロリと、口の中でとろけます。 んっ! これはいける。 カレーだ! アイリーン。
 あまり掻き混ぜないようにしろ、とけて肉の原型がなくなるぞ。 そうして出来上がったビーフカレーは、筆舌しがたい絶品でした。 そりゃあそうですよね、そのまま飲んでも美味しい、牛肉のスープで作ったカレーなのですから。
 それとも、おにぎりを食べていなかったので、空腹で美味しかったのでしょうか。 まあ、どちらでもいいのです。 美味しいカレーが、食べられたのですからね。
 そんなことで、きのうは、お集まりのみなさん、ありがとうございました。 少し飲みすぎましたね。 きょう、午前中は、お昼寝でもすることにします。 アイリーンは、おにぎり1個だけか、ふ〜ん、そう・・   


2007年12月7日(金) 晴れ晴れ
握ってやる!

 朝夕と涼しい日が続いています。 きのうは、昼間でも涼しいくらいでした。 涼しいといっても、シャツと半ズボンで過ごせるわけですから、今が1番いい季節なのかもしれません。 今朝も、いい風が吹いています。
 クリスマスも近いというのに、なんか盛り上がらない田舎街です。 表に出ない私ですから、外の盛り上がりが、分からないのかも知れません。 玄関先から、道路ばかりを眺めていても、道路上が盛り上がるわけもありませんよね。
 ビコール家の入り口に、新しい竹のテーブルが置いてあります。 売るのか、自分のところで使うのかは分かりませんが、竹細工の好きなビコールです。 好きというより、かっぱらってきた竹を、早く処分しなければならないのでしょう。
 テーブルの横に、水に浸した米があります。 稲刈りも終ったのでしょう、次の田植えに備えて、発芽させて苗にするのでしょうね。 3日も放っておくと、水が腐り、異様な臭いが襲ってきますので、早いところ片付けてほしいものです。
 きょうは、おにぎりを作って食べたいと思います。 バーベキューパーティーで、食べ損ねてしまったおにぎりです。 海苔はあります、梅干しもあります。 塩は、天然のあら塩でいいでしょう。 あとは、ご飯を上手く炊くだけです。
 おにぎりには、味噌汁と日本茶です、これもあります。 完璧に食材は揃っています。 ここまで揃った食材で、失敗は許されません。 飯炊きから、握りまで、私が指揮をします。 握りは、飯に合った力加減が重要ですので、私が、握ることにします。
 きょうの暇つぶしは、これで決まりです。 あとは、具をちょっと考えてですね。 アイリーンは、中身にきゅうりだの、玉子だのと、わけの分からないことを言っていますが、それもいいでしょう。 工夫次第でどうにでもなる、おにぎりです。



 きょうは、昼飯、晩飯とおにぎりの予定です。 1時間もあれば、出来上がるでしょう。 昼まで、まだ時間がありますので、ひと眠りしてから、行動を開始したいと思います。
 

2007年12月8日(土) 晴れ晴れ
秋の空

 空に浮かぶ雲は、うろこ雲でしょうか。 うろこ雲は、秋の雲です。 フィリピンも秋なのでしょうか、気持ちのいい気候が続いています。 一応きのう、おにぎりを作ると宣言いたしましたので、握ってみました。
 きのう朝10時に、アイリーンが、ご飯が炊けたからと部屋にきます。 まだ、朝の10時ですよ、飯炊きだけは早いんですよね。 じゃあ、作りますかということで、キッチンへと行きました。 まず、材料を用意しましょう。
 具に、梅干し、ツナマヨと、これでいいでしょう。 あと、海苔ですね。 ちょっと火であぶって、パリッとさせましょう。 アイリーンに、火であぶるようにと頼みます。 その間に、あら塩と水桶を用意してと思ったら、キャーという声。
 どうしましたかと、覗けば、海苔が燃えています。 やらせた私が、バカでした。 コンロの上に、海苔を載っけて火を点ければ、そりゃあ燃えてしまいます。 私がやりますから、桶に水を汲んでください。
 なんのための水と聞くので、ご飯が手にくっつかないようにするための水、と教えます。 準備も出来て、ご飯を持ってきてもらいます。 ご丁寧に、皿の上に、平盛りで持ってきます。 これじゃあ、むんずとつかめないじゃありませんか。
 ご飯茶碗に、飯を移して、まん中を指で押して、そこに具を入れます。 手に、水と塩を付けて、さあ、握ります。 形は三角、食べやすいように、ご飯は少なめ、握りの強さは、ご飯が軟らかめなので、ややソフトタッチで、ご飯粒を潰さないようにです。
 おにぎりに海苔を貼って、はい出来上がりです。 作っているそばから、学校を忘れた、カロイや、アディンが、おにぎりを持っていきます。 アイリーンも、味見だなんて、食べてしまいます。 結局、私が食べたのは3個だけでした。
 おにぎりの後は、お茶でも飲みましょうか。 お茶を頂戴アイリーン、と言うと、いま出来ると言います。 出来るって、お茶は、作るものじゃないだろう。 なんと、これまたご丁寧に、ナベで煮出しています。
 どういう化学変化があったのか、煮出したお茶は、茶色い色でした。 お茶だから、茶色でいいんですね、きっと。



 毎晩、夜中に帰ってきて、ひとり盛り上がる とっつぁんです。 うるさくて、寝られやしません。 きのうは、午前1時に帰ってきて、家の中で、大声で歌うものですから、起こされてしまいました。
 寝不足です。 きょうも、昼寝からです。 ガキどもは、学校が休みなので、部屋にカギを掛けて寝ることにします。  
 

2007年12月9日(日) 晴れ晴れ
木の実採り

 隣のサリサリに、ビールでも買いに行こうかなと、道路に出ました。 ビコールワイフのサリサリは、お金がないのでしょうか、ビールを仕入れていません。 でも、あれば悪いから、一応聞いてみることにします。
 ワイフのサリサリを見ると、あれっ、いつもと違う風景です。 ワイフ経営のカラオケ屋が、ペイントされているのです。 それも、真っ赤にです。 中にいる人間まで、真っ赤なシャツを着ています。 店全体が、赤提灯に見えるのは、私だけでしょうか。
 ワイフのサリサリには、ビールがないといいます。 ペイントするお金があったら、ビールでも仕入れればよさそうなものですが、そうしないのが、ワイフなのです。 隣のサリサリで、ビールを買って、玄関先で飲んでいました。
 すると、重そうな頭を引きずったガキが、バスから降りてやってきます。 おお、その頭はデッカチ君、娘ガキのお兄さんです。 はるばる、オロンガポからやって来たのか、まあ、頭でも見せてくれ。 やはりでかい、いよっ、このダルマ人間!



 夕方、とっつぁんの農場へ、木の実を採りに行くことになりました。 さやいんげんを大きくしたようなやつで、皮を剥くと、中にすっぱい実が入っています。 確か名前は、サンパーロとかいいましたか。 大木の枝に生っています。
 ケチ女房に近所のおばさん、それにガキどもを連れて、健康のために、道なき道を歩いて行くことにしました。 ラニーは、爆睡ですので、参加しません。 歩くこと10分で、農場に到着です。 さっそく使用人が、竹竿で木の実を叩き落します。
 いてっ、いててと、落ちてきた木の実が頭に当たります。 1番当たったのが、デッカチ君だったことは、言うまでもありません。 1番木の実を拾ったのが、ケチ女房であることも、言うまでもありません。
 たっぷりと、木の実を抱えて家に戻ります。 玄関先にはラニーが、まだか、まだかと待ち構えていました。 さあ、木の実パーティーの始まりです。 私は、ビールを飲みながら、眺めます。 1番食べたのが、ラニーであったことは、書くまでもありません。
 木の実も食べ終わり、晩飯です。 チャーハンだけですか、おかずもスープもありませんか。 いいでしょう、おいしい木の実を食べた後です。



 デッカチ君は、明日学校ですから、きょうオロンガポへ帰るのでしょう。 その前に、天敵ビコールワイフとの対決を期待していますが、何かデッカチ君が、悪さをしないと、対決にはなりません。
 そうだ、ワイフの次男坊アディンを呼びつけて、デッカチ君の目の前でキャンディを与えます。 当然取り上げるデッカチ君です。 アディンが、ワイフに助けを求めます。 激高したワイフは、ボコボコにデッカチ君を叩きのめすと、こんなストーリーでいきますか。
 なんて、暇だからロクなことを考えませんね。 きょうは、玄関先で、静かに事件を待ちましょう。 
  

2007年12月10日(月) くもり晴れ
お化粧セット

 きのうは、日曜で学校がお休みです。 ガキが、勢ぞろいします。 玄関先は、百花繚乱バカの花が咲き乱れます。 ベランダに干してある、マットレスに寝っ転がり、スナック菓子をボロボロこぼしながら食べる、デッカチ君。
 挙句には、マットレスや掛け敷きを、地面に落とすデッカチ君です。 安いスナック菓子も、みんなにあげずに、独り占めです。 1番大きなデッカチ君です。 こんな奴は、征伐しなければなりません。
 部屋に戻り、私の秘密のチョコレートやキャンディ、ポテトチップに粉ジュースなどを総動員します。 指をくわえて、デッカチ君を見ていたガキどもが、いっせいに集まってきます。 目を白黒させるデッカチ君です。
 顔をゆがめて、地団駄を踏むデッカチ君です。 そんなことをしたから、しょうがないのだデッカチ君。 安いスナック菓子を、ほれ、引き続き食べていなさい。 完全に、仲間はずれのデッカチ君です、早くオロンガポへ帰りなさい。
 海辺に住むランディーの長女の目が、いい具合に腫れています。 蚊に喰われたのでしょうか、タタリなのでしょうか、四谷怪談をダダで見せてくれます。 そういえば、お岩の妹の、カッパ少女が来ていません。
 どうして来ないのかと聞けば、娘ガキに、ハゲ、ハゲと言われたそうで、来るのが嫌になったそうなのです。 こうなれば、娘ガキも征伐しなければなりません。 悪すぎる、妖怪ラニーの息子に娘。 ガキの天敵、ビコールワイフに頼むしかないか。
 早いもので、デッカチ君のお帰りの時間です。 デッカチ君の荷物を調べるラニーです。 カバンの中に、香水やローションが入っています。 そういう趣味のあるデッカチ君なのです。 前に、ガキオカマと書きましたが、本物なのですね。





 朝方、雨が降っていましたが、雨も上がり、晴れてきました。 きょうも、午前中だけは、のんびりしたいと思います。
 

2007年12月11日(火) 晴れ晴れ
びっくり妖怪おこわ

 玄関先で飲んでいると、カゴを抱えたおばさんが、なにかを売りに来ます。 中を見ると、なんでしょう、私は初めて見る食べ物です。 形は、さつま揚げみたいです。 ひと口食べると、揚げたてなのでしょうか、アツアツです。
 味は、ほんのり甘く、もちもちとした食感で、皮はパリッとクリスビーです。 中身を見ると、黄色い塊が入っています。 バナナですね。 これは、バナナのお好み焼きでしょうね。 甘いのは、バナナの甘さだったのです。
 バナナの葉っぱの上に載せて売っているのも、これで納得できます。 1個5ペソだそうです。 4個ほど買って食べていると、ビコールワイフのサリサリから、釘を打つ音が聞こえてきます。 なにごとかと、サリサリに急行します。
 ついに解体かとサリサリを見れば、軒先にビニールの広告を打ちつけているのです。 広告ですから、もちろんタダです。 日除けにとでも考えたのでしょう。 きれいなお姉さんが写っている、シャンプーの広告です。
 しかし、ワイフのサリサリには、もちろんそのような商品は、置いてありません。 まあ、多少これで清潔なサリサリに見えるわけですから、それだけでもいいでしょう。 さて戻って、バナナのお好み焼きでもつまみましょうと、もうあるわけありませんよね。



 ワイフのサリサリから戻ると、もちろんバナナのお好み焼きなどありませんが、ケチ女房が、めずらしく機嫌よく、クラッカーにかじりついています。 ということは、私のお好み焼きは、ケチ女房が食べたのでしょうか。 ケチ女房なら笑って許しましょう。
 ケチ女房と入れ替わりに、どんぶり飯を抱えてラニーがきます。 なんと、もち米を炒め煮して蒸し上げた、おこわときましたか、恐れ入りますラニー様。 そういえば、裏庭で一生懸命、なにかを作っていたと思ったら、そういうことだったのですね。
 ちょっと食べさせてもらいましたが、なかなか上品な味に仕上がっていました。 私は、この おこわを、びっくり妖怪おこわと名付けたいと思います。 それほどの一品の中華おこわですが、きっと台湾人の恋人、チェンの直伝なのでしょう。
 ちょっと待って下さいよ、もち米って、まさか私のもち米じゃないでしょうね。 アイリーンに問いただすと、あなたのもち米よって、おいラニー、いいかげんにしてくれ!



 さて、きょうも気楽に1日を過ごしましょう。 寝たいときに寝て、飲みたくなったら飲むと、これでいいでしょう。 事件があれば、アイリーン警部が、叩き起こしてくれるでしょう。 さあ、本日も始まりです。
 

2007年12月12日(水) 晴れ晴れ
ささやかなプレゼント

 学校を休んでブラブラしている、ビコール家のバカ息子、カロイとアディンです。 鉄パイプを、庭の塀から飛び出している鉄筋にはめ込み、ポンプなんて言いながらこねくり回し、ポッキリ折っています。 
 家に居た、暇なリッキーに見つかります。 リッキーに2〜3発ぶん殴られるカロイです。 殴られ屋カロイでも、さすがにリッキーのパンチは痛いのか、顔をしかめます。 そんなバカばかりやっては、殴られているカロイとアディンです。
 玄関先で気持ちよく飲んでいると、ビコールワイフのサリサリに、近所のおばさんやガキ連中が集まっています。 なにをしているんだビコールワイフは と覗くと、驚いたことに、床屋をやっています。 
 床屋は、こちらではオカマの職業です。 なぜワイフが、髪のカットなど出来るのでしょう。 食えなくなったら、床屋でもやるつもりだったのでしょうか。 なるほど、ワイフが床屋をやっても、誰もが、いかついオカマだと思うでしょう。
 ワイフの床屋の値段を聞けば、20ペソだと言います。 でも、クリスマスだから、お金は頂かないのだそうです。 ワイフの、ささやかなプレゼントなのでしょう。 おい、ハポン(日本人)座れ! って、私も刈られるのですか。
 早く座れって、ハサミを振り回さないでくださいよ。 分かりました、座りますよ、座ればいいんでしょう。 お手柔らかにお願いしますよ。 あっ、手が滑ったなんて、頚動脈を切らないでくださいね。
 チョキチョキと軽快に、リズムに乗って切ります。 ワイフのごつい手が、器用に動きます。 時々、チクッと刃先が刺さりますが、まさか本気で刺すわけでもないでしょう。 そんなことで、10分程で、恐怖の散髪は終りました。
 先日、近所のおばさんが、カミソリを頂戴なんて来ました。 頭を剃る仕草をしています。 顔でも剃るんだろうと、カミソリをあげましたが、きのう、おばさんのガキを見ると、頭がツルンツルンです。 本当に頭を剃ったんですね。



 アイリーンもやってもらえばと言うと、オロンガポでセットするからお金頂戴って、余計なことを言うと、いつもこれですからね。 そうか、クリスマスは、みんな、きれいきれいで迎えるんですね。 恐怖の時間をありがとう、ビコールワイフ。
 頭を刈ったせいか、夜中寒くて起きてしまいました。 そんなわけで寝不足の本日は、昼寝から始めなければなりません。 
 

2007年12月13日(木) 晴れ晴れ
何をしに行ったのだ

 きのう昼寝をしていると、昼飯だと飯を部屋に運んできます。 時計を見れば、まだ10時半です。 なんで昼飯がこんなに早いんですかと聞けば、オロンガポに行くのだと言います。 しょうがありません、飯を半分食べて、見送ることにしました。
 お供は、海辺に住むランディーの長女、この前、蚊に上まぶたを喰われた、お岩です。 オロンガポへ行く目的は、ヘアーサロンでの髪の毛のセットだそうです。 早く出かけて、早く帰って来て下さい。 お土産は、マクドナルドのメガたまごをお願いしますね。
 さて、昼寝の続きでもと思ったら、リッキーの息子のルピンが、大声で泣き始めます。 腹筋と肺活量を目一杯に使った、断末魔のような泣き方です。 その泣き声を打ち消そうとラニーが、ステレオを大音量で掛けます。
 曲は、ディスコミュージックのハッスルです。 ドゥ・ザ・ハッスル! って、バカかお前ら、昼寝も出来やしません。 くそ暑い中、大音量のステレオと、チビガキの泣き声で、一気に部屋の温度も上がります。
 暑くて、部屋になど居られません。 こんなときはビールです。 冷たいビールで、喉をうるおしましょう。 隣のサリサリへ、ビールを買いに行く途中、ビコールワイフのカラオケ屋を見ると、赤いペイントの上に文字が書いてあります。
 なになに、コカ・コーラ、なるほどそういうことだったのか。 ワイフが、お金を出してまで、店などをペイントするはずがありません。 コーラの広告と引き換えに、カラオケ屋を塗って貰ったのですね。 
 昼間、定食屋で、夜、カラオケのお店なのですが、これじゃあ なんのお店か、分からないんじゃないですか。 まあいいですが、ビールを買いに急ぎましょう。 隣のサリサリでビールを買うと、なんとこれが生温いビールです。
 冷蔵庫に放り込んで、冷えるまで、ドゥ・ザ・ハッスルでも聞きながら待ちましょう。 広告ねぇ、と思いながら、塀にも、捨て看板なんかよく貼ってあるよなぁと思い、塀をチェックすると、ありましたね、捨て看板です。
 ビニールで出来ていて、四隅をホッチキスで留めてあります。 隣のサリサリの横の、私の家の塀です。 きっと隣のサリサリが、私の家に無断で貼り付けたものでしょう。 ビコールワイフに告げ口をして、とっちめて貰ったほうがいいのでしょうか。



 飲み疲れて寝ていると、夕方アイリーンが帰ってきました。 マクドナルドのメガたまごはと聞くと、なかったと言います。 それじゃなにを買ってきたのと見れば、ジョリビーのハンバーガー1個です。 なんだ、マックなんかに行かなかったのが、見え見えじゃないですか。
 あれっ、髪の毛をやってこなかったのですか、忙しかったと、そうですか。 それで本日、またオロンガポへ行くのですね、いいでしょう、人生一度きりです、オロンガポを楽しみなさい。 本当にきょうこそは、メガたまごかメガトマトをお願いしますよ。
 

2007年12月14日(金) 晴れ晴れ
騒音機材

 きのう、アイリーンが、ふたたびオロンガポへ行くと言います。 妹のラニーと一緒に出かけるのだそうです。 この2人じゃ、なにを頼んでも、買ってきてくれるわけがありません。 目的は、美容院での髪のセットです。
 マリカーが、連れて行ってと大泣きします。 チビガキ、ルピンが、腹筋と肺活量で泣くのに対して、マリカーは、腹式呼吸で泣きます。 要するに、どちらもやかましい、ということなのですが、1日3時間は泣かないと、気の済まないチビガキどもなのです。
 アイリーンとラニーを見送って、さて昼寝でもと思ったら、玄関先から大音量です。 玄関先を覗けばリッキーが、巨大スピーカーのメンテナンスをしています。 クリスマスも近いので、機材のレンタルでもあるのでしょう。
 曲は、ロックンロールです。 寝ているどころではありません。 寝られるわけがありません。 うるさい、と言うわけにもいきません。 こうなれば、飲むしかありません。 小銭を握りしめ、サリサリへとビールを買いに走ります。
 玄関先の大音量の中で、ビールを飲みます。 道往く人が、大音量に驚き、なにごとかと私を眺めます。 恥ずかしいじゃないか、リッキー! まるで私が、大音量で音楽をかけて、酔っ払っているように見られるじゃないか。
 エレキギターでも弾くかって、弾くわけないだろう! リッキーのケチ女房が、玄関先に出てきて、掃除でもするのかなと思ったら、ロックに合わせてモンキーダンスを踊り出します。 いいかげんにしろよ! ああ、恥ずかしい、早く酔っ払おう。



 夕方、大音量も気にならないくらいに酔っ払ったので、部屋でひと眠りしていると、アイリーンとラニーが、帰って来ました。 もちろん、お土産なんて、なにも買ってきません。 でも、美容院だけは行ってきたみたいです。
 さてきょうは、これから出かけなければなりません。 そろそろ時間ですので、本日は、そんなことで失礼します。 また明日。


2007年12月15日(土) 晴れ晴れ
ご報告

 きのうは、ゆかいな先輩達との飲み会でした。 本日、早朝から、私の家に遊びに来てくださる予定の方がおります。 間もなく到着されるのでしょう。 日記は、酔っていなければ、午後から書きたいと思っておりますので、ご了承下さい。
 つるつると、インスタントラーメンでも食べてから、活動したいと思います。
 

2007年12月16日(日) 晴れ晴れ
らんどさんの夜食

 おととい、いつも懇意にして下さる、スービック・ベイにお住まいの方のご自宅で、パーティーがありました。 普段こちらでは、いや日本でも口に出来ないような、超豪華な料理が目の前に並びます。 こうなると、早い者勝ちです。 言葉も忘れて、箸がぶつかります。
 集まったのは、日本から 「フィリピーナと結婚出来るのか」 のブログを書いている らんどさん、 総料理長のタマさん バロイビーチの巨匠 hiroさんカステリオスのSATORUさん と、みなさん気心の知れた方ばかりです。
 食べて飲んでの、いつもの宴会です。 らんどさんは、マニラ方面にお帰りの予定でしたが、一泊して、翌日私の家から近い、田んぼや畑を、将来のために視察していくことになりました。 らんどさんは、日本で農園をやっていて、将来はこちらでも、ということらしいです。
 らんどさんのために、残り物を夜食にと思い、包んでもらいました。 ホテルは、私の近所のホテルです。 帰りにタマさんに、車でホテルまで乗せていってもらいました。 ホテルに着き、そこで らんどさんとは、この日はお別れです。
 そのあとタマさんが、親切に私を自宅まで送って下さいました。 腹減ったなあ、とタマさん。 あっ、らんどさんにあげるはずだった、豪華料理を持ち帰っています。 まあいいや、これを食べましょうということで、おいしく頂いていました。
 なんか足りないなあ、なんだろう、まっ、いいか。 あっ、天麩羅がない! メインの天麩羅がありませんよ。 海苔巻きに伊達巻に鳥の唐揚げ、お好み焼きにイカフライは、お土産であります。 寿司は、全部食べ切ってなくなっていたのは覚えています。
 確か、天麩羅は残っていましたよ。 誰ですか、らんどさんの天麩羅を持ち帰った人は。 それとも、その場で全部食べてしまった、とでもいうのでしょうか。 まあ、らんどさんの夜食を持ち帰り、食べてしまった私です。 文句は言えません。
 次の日、きのうですね、らんどさんとタマさんが、バスで遊びに来てくれました。 田んぼや畑を見学して、昼頃帰られました。 らんどさんは、明日早朝に、日本へ帰られるそうです。 お気を付けてお戻り下さい。
 今回、お世話になりましたみなさん、ありがとうございます。 楽しい時間を過ごさせて頂きました。 また機会があれば、よろしくお願いいたします。



 天麩羅か・・ アイリーンに聞けば、最後の1本をアイリーンが食べたと言います。 そういうことね、恐れ入ります。 揚げ物が大好きなフィリピン人に、天麩羅などを出したらひとたまりもありません。 寿司など見向きもしません。
 天麩羅の残像を見るほど、私は酔っ払っていたのでしょう。 ご迷惑をお掛けしたかもしれませんが、ご勘弁下さい。
 さて、本日は日曜日です。 ガキどもとの戦いが待っています。 快晴の日曜日、暑い日になりそうです。    


2007年12月17日(月) 晴れ晴れ
究極、至高を越えた料理

 きのうの朝、アイリーンが、ブタを買ってくるといい、トライシクルに娘ガキを載せて出かけていきました。 豚肉でも買ってくるのだろう、と思っていたら、本物の仔豚をトライシクルに載せて帰ってきました。 
 とっつぁんの農場の小作人の飼っているブタが、子供を産んだのだそうです。 そのうちの、6匹を買い取ったそうです。 養豚をして、3ヶ月後には、売り払うそうです。 生後40日の仔豚です。 1匹、1,200ペソで買い付けたそうです。
 そんな仔豚を眺めていると、 料亭「たま」の総料理長 から電話です。 総料理長とおかみさんの、結婚2周年記念パーティーをやるので、来ませんかという電話です。 本当は、おかみさんと家族で、祝うつもりだったそうです。
 そこはほら、田舎に住むみなさんとは、身内みたいな関係ですから、すぐに嗅ぎつけられてしまいます。 水臭いぞタマちゃん、ということで、仲間が集まることになったそうです。 それならばと、私も参加させて頂くことにしました。
 さっそく、料亭「たま」へと向かいます。 喧騒から離れた、静寂な佇 (たたず) まいの料亭「たま」の庭先に立てば、芳醇な香りが漂ってきます。 なんとも芳 (かぐわ) しい香りが、周囲を包んでいます。
 玄関先でおかみさんが、出迎えてくれます。 表ではなんですからと、奥座敷へと通されます。 総料理長はいかがされました、と聞けば、奥で仕込みをしていますよとのご返事。 しばらくお茶を飲みながら、庭園を眺めていると、お仲間の方達も集まってきます。
 ちょっと遅れて、 巨匠のhiroさん も到着です。 お仲間も集まったところで、総料理長とおかみさんが、手間暇かけた料理を座敷に運び込みます。 そんなことで、始まった会食ですが、もちろん最後、私は、ぐでんぐでんです。 巨匠も、かなり飲んでいました。
 タマさん、奥さん、ご結婚2周年、おめでとうございます。 そして、おいしい料理をありがとうございました。 お集まりになりました、お仲間のみなさま、楽しい時間を過ごさせて頂きまして、感謝致しております。 ありがとうございました。



 毎日飲み続けですね。 きょうは、少し身体を休めようかなと思っていますが、なんとビコールの誕生日だ、などとほざきます。 そして明日が、ビコールワイフの誕生日だというのです。 ビーフンを作るから、お金を恵んでくれときましたか。
 恨まれてもしかたがないので、100ペソずつあげました。 これで、うまいビーフンを、喰いきれないほど作って振る舞って下さい。 仔豚はあげませんよ、楽しい誕生日になることを祈っています。 


2007年12月18日(火) 晴れ晴れ
40回目の誕生日

 きのうは、ビコールの誕生日でした。 もてなしの料理などありませんので、近所の人間など、誰も寄り付きません。 酒盛りでもしているのでしょうか、ポツンポツンと集まる、ガラの悪い男どもが、ビコールの家の中に消えていきます。
 せかくの誕生日に、食べるものが、何も無くてもかわいそうだということで、アイリーンが、ハンバーガーを多めに作り、ビコール家に差し入れます。 私が、1番大きなハンバーガーをパクついていると、アイリーンがスープを持ってきてくれました。
 スープマカロニとでもいうのでしょうか、スープの中にマカロニが入っています。 どれどれと、スープとマカロニを口に含みます。 なんか酸っぱくないか、誰が作ったのかと聞けば、ビコールワイフだと言います。
 おいアイリーン、勘弁して下さいよ! ワイフのゲテモノ料理は、食べないといっているでしょう。 なんでスープマカロニが、酸っぱいのですか。 3年前のマカロニじゃないんですか。 それとも、スープが、発酵でもしているのですか。
 これが、ビコールの誕生日のもてなしの料理でした。 口直しに、玄関先でビールでも飲みましょう。 ビールを飲んでいると、ビコール家から、フラフラと酔っ払いの男が出てきます。 私のほうを見て、ジンをくれと言っているみたいです。
 アイリーンが、話をすれば、なんでもこれから帰るので、ジンをお土産に、持って帰りたいとのことです。 バカ野郎か、こいつは、なんでお前なんかに、ジンなどを買ってやらなければならないのだ。 とっとと帰れ、このうすらバカ ですよね。
 娘ガキは、午後から学校がお休みです。 母親のラニーと、オロンガポへ買い物です。 ビコールの誕生日も忘れて、自分達だけ楽しめればいいと、着飾って出かけてしまいました。 誕生日のプレゼントなど、絶対に買ってくるはずもありません。
 きょうは、ビコールワイフの40回目の誕生日です。 似たもの夫婦というのか、誕生日まで1日違いのビコールとワイフです。 きょうは、どんなもてなしの料理が出るのでしょう。 ビーフンを作ると、私から巻き上げた100ペソは、どこに消えたのでしょう。



 きのうの夜、庭先に近所のガキどもが来て、クリスマスソングを歌います。 お金を貰いに来たのです。 お金をあげないと、朝まで歌っているバカガキどもですから、5ペソをやって追い返します。 クリスマスが終るまで続く、ストリートチルドレンごっこです。
 さて、きょうは、ビコールワイフのために、菓子パンの上に40本のマッチ棒を立てて、ラニーからのプレゼントだといって渡しましょう。 しょうがありません、オロンガポから、何も買ってこなかったのですから、私がフォローするしかありません。
 

2007年12月19日(水) 晴れ晴れ
アイタの涙

 きのうは、ビコールワイフの40回目の誕生日です。 朝から家に閉じこもり、出てこないワイフです。 誕生日なので、みんなに料理を、振る舞わなければなりません。 振る舞いの料理を求めて、たくさんの人でも、訪れると思ったのでしょうか。
 もちろん、料理など作りません。 家の中に隠れて、時をやり過ごすワイフです。 見ていれば、近所の人など一人も訪れません。 タカられまいと、身を隠すワイフです。 近所の人間だって、ワイフの家に行けば、逆にワイフにタカられると思っています。 
 お互いにけん制し合い、身動きのとれない、ヘビとカエルとナメクジのようなものです。 そんな静寂を破るかのように、アイタ(先住民族)が私の家に、物売りに来ました。 物は何かと見てみると、弓と矢です。
 ほんと、バカでしょう。 どこの世界に、一般家庭に弓矢を売って歩くバカがいるのだ。 いくらここが田舎でも、弓矢で狩りはしないだろう。 ようするに、物貰いに来たわけですよね。 なにが欲しいのだアイタ、シャンプーか。
 ビコールワイフが、家の中に閉じこもっていたからいいようなものの、ワイフに見つかったら、お前ら、ワイフの奴隷だぞ。 実際、以前ワイフのところに物貰いに来たアイタは、捕らえられて、奴隷として こき使われた事実があるのだぞ。
 まあいい、米でもあげようということで、3合ほどの米を持たせて、帰してやることにしました。 涙なんか見せなくていいのだアイタ、なにっ、その黄金に輝く涙は、目ヤニか。 汚いから早く弓矢を持って、帰ってくれ!
 アイリーンが、オロンガポへ買い物に行くと言います。 ビコールワイフの、誕生日のプレゼントでも買いに行くのかなと思ったら、クリスマスに集まる、ガキどものプレゼントを買いに行くのだと言います。 おいおい、ビコールワイフはどうなるのだ。
 そんなことで、ワイフは家に閉じこもりっきり、アイリーンが戻って来たのは、午後の10時過ぎ、私は酔いつぶれて寝てしまうという、なんとも楽しい、ビコールワイフの誕生日でした。



 今朝、散歩のついでだと言いながら、 カステリオスのタマさん が来て下さいました。 しかし、散歩でここまで来るかな。 まあ、身体にはいいことです。 いつものようにバカ話をして、散歩の続きだなんて言いながら、帰られました。
 きょうは、ビコールワイフも元気です。 クリスマスまで、あとわずかです、盛り上がらなければなりません。


2007年12月20日(木) 晴れ晴れ
使えない豚使い

 近所のおばさんが、豚使いを連れて、ブタの買い付けにやって来ました。 5ヶ月のブタが3匹いるのですが、全部お買い上げだそうです。 値段は、3匹で15,000ペソです。 なんでそんなに安く売るのだと、リッキーに食って掛かるアイリーン会計士です。
 アイリーン会計士の試算では、1匹6,000ペソ、3匹で20,000ペソになるそうです。 どういう計算でそうなるのかは、よくわかりません。 掛け算も間違えているような気もしますが、リッキーのブタです。 どうでもいいでしょう。
 豚使いが、豚小屋に入ります。 ブタに縄を掛けようとしたその瞬間、ブタは、豚使いを払いのけ、小屋の外に逃走します。 もっとちゃんとした豚使いを連れて来て下さいよ、おばさん。 ブタは、裏庭を暴れまわります。
 このくらいの大きさのブタになると、人間の力では、如何(いかん)とも仕様がありません。 しばらく、暴れさせておくしかありません。 アイタ(先住民族)の売りにきた、弓矢でも買っておくのでした。 と、そのうち、大人しくなり、草なんかを食べ始めるブタです。
 ケツを豚使いが、棒で叩き、豚小屋に誘導しようとしますが、ブタだって、ケツを叩かれたのでは、面白くありません。 また暴れ出します。 まったくブタの心を分かっていない豚使いです。 いつまでも、そんなことをやっていなさい。
 ブタが捕獲されるまで、玄関先で飲みながら待つことにします。 飲んでいると、頭にアルミの洗面器を載せた、魚売りがやって来ます。 洗面器には、手を振れずに、器用に歩いてきます。 どこで重心をとっているのでしょう。
 そんな魚を売っているより、そのパフォーマンスのほうが、お金になるのではないでしょうか。 思わずチップをあげたくなるような、見事なパフォーマンスです。 きっと、子供のころ殴られて、頭のてっぺんが陥没しているのでしょう。
 ブタも捕獲されて、やっとトライシクルに詰め込んだようです。 あれっ、1匹だけですか、疲れたから残り2匹は後日取りに来ると、そうですか、ご苦労様でした。 こんど豚使いは、違う人を連れてきて下さいね。



 きのう飲んでいると、ビコールワイフがやって来て、おい、ハポン(日本人)なんで誕生日だったのに、ケーキをくれないのだと言います。 言いがかりはやめてくれ、お前の誕生日だろう。 それにお前には、絶対ケーキなんて似合わないの。
 クリスマスには、ショートケーキの上に、40本の線香を立ててプレゼントしてやるから、それまで待っていなさい。 
 さて、きょうも家の周りをブラブラして、暇を潰すことにしましょうか。   


2007年12月21日(金) 晴れ晴れ
クリスマスモード

 きのうも、別にどこに出かけるわけではなく、玄関先でビールを飲んでいました。 アイリーンが、クリスマスに、近所のガキどもにあげるプレゼントを、袋詰めにしています。 袋といっても、模様のついた紙を切って作る、手作りの袋です。
 見ていれば、内職の袋貼りです。 しだいに苛立(いらだ)つアイリーンです。 いきなり、私にもお酒頂戴ときましたね。 はい、分かりました、ジンのジュース割りを、用意致します。 苛立つ女に反論でもしようものなら、玄関先がぶっ壊されてしまいます。
 隣のサリサリから、ジンといちごの粉末ジュースを買ってきて、ジンストロベリーを作ってやりました。 買い物から飲み物を出すまで、わずか3分の早業です。 まだ不満そうなので、スナック菓子を買いに走ります。
 スナック菓子を手に持って戻ると、おいおい、なんでラニーがいるんだよ。 スナック菓子が、ラニーの餌になってしまったことは、いうまでもありません。 ジンストロベリーで酔いも回り、機嫌もよくなるアイリーンでした。
 リッキーの息子のルピンが、マニラへ行き、妹のエンジェルとクリスマスを祝うそうです。 そうか、それはよかった。 それで、いつマニラへ行くの と聞けば、夜中の3時にリッキーと出かけるのだと言います。
 なんで夜中の3時なのだ、いやがらせか、だだのバカなのか。 マニラには、リッキーの愛人と、愛人の家族がいます。 ルピンとエンジェルは、その愛人との子供であることは、ご承知の通りです。
 本妻のケチ女房の気持ちも考えずに、ノコノコとクリスマスに愛人宅に行くリッキー、これをスットコドッコイと言わずして、なんと言うのでしょう。 本当に、夜中の3時に飯を食べて、出かけてしまった、リッキーとルピンの2人です。
 きょうからガキどもは、クリスマスで学校がお休みです。 クリスマスの立食パーティーが、学校であるので、アイリーンとケチ女房が、娘ガキを連れてお出かけです。 母親のラニーは、もちろん爆睡で行けません。
 昼に、立食の余りを、お土産に持ってくるからといいます。 そうですね、残飯が私とラニーの昼飯になるわけですね。 いいでしょう、楽しみにしていますよ。 ケチ女房には、たくさん食べさせてあげて下さい。 ヤケ食いは必要なことですから。



 花火も上がるようになり、少しは盛り上がってきた田舎のクリスマスです。 盛り上がれば、事件が起きます。 バカの棲(す)む田舎街です。 いつ突飛な出来事が起こってもおかしくありません。 巻き込まれないようにしなければなりません。
 きょうも快晴です。 どんな事件が起きるのか、逃げる準備をして、玄関先で張り込みです。 
 

2007年12月22日(土) 晴れ晴れ
残飯整理の公立小学校

 きのう、娘ガキのクリスマスパーティーが、ガキの通う私立の小学校でありました。 アイリーンとケチ女房が、付き添いで出かけます。 アイリーンが、私のカメラを持っていきました。 お昼頃戻ってきましたが、写真はみな、ピンボケでした。
 立食パーティーだったので、学校で出された残飯が私の昼飯です。 チキンカツみたいです。 まっ黒に揚げたチキンカツです。 とんかつのように、カットはしてあります。 ひと口食べると、噛み切れません。
 骨付きのフライドチキンでも切ったのか、骨まであります。 それより肉が硬い、とり肉なのに硬い、揚げすぎて軟らかさがなくなったのか、ニワトリの肉ではないのかは分かりませんが、硬すぎます。
 飯は、冷え冷えのボソボソ、おっかさんが、朝の9時に炊いたものだと言います。 鍋で炊きますから、保温などしていません、冷えるがままです。 野良犬だって、こんなおかずと飯は、食べないでしょう。
 こんなものを、立食パーティーで、うまいと食べているガキの味覚は、野良犬以下ということなのでしょう。 衣がサクッ、肉汁がジューというのではありません。 衣がガリッ、歯茎から血がジューとなるのですから、これはたまりません。
 はい、昼飯はお終い。 今度は、ビコールのバカ兄弟が通う、公立の小学校のパーティーだそうで、ワイフが出かける準備をしています。 この時間差から考えると、私立の残飯が、公立の立食パーティーに廻されるのでしょう。
 学校になんか通っていないバカ兄弟ですが、タダ飯のときには、家族全員で学校へ押しかけるのですね。 生命力は、野良犬以上です。 バカ兄弟のカロイとアディンは、フォークとスプーンが使えません。 すべて手づかみで食べます。
 このことを考えると、貧乏人の通う、公立の小学校のガキどもや親は、道徳やマナーなどというものを、一切持ち合わせていないのでしょうね。 おそらく、毎日学校に通っている、なんていうガキは、いないのでしょう。
 夕方、アイリーンが、娘ガキとオロンガポにお出かけです。 早く帰ってきて下さいね。


 
 夜遅く、アイリーンと娘ガキが、オロンガポから帰ってきました。 なにを買ってきたのと聞けば、ウサギを買ってきたと言います。 聞くんじゃありませんでした。 そんなものより、おいしいチキンカツでも買ってきて下さいよ。
 きょうは、ウサギでも眺めて過ごすことにします。   
   

2007年12月23日(日) 晴れ晴れ
ラニーのお皿はエベレスト

 喰らいます、メイドのおばさん。 昼間、時間は2時です。 酒でも飲もうかなと思い、ジンを取りに台所に行きました。 すると、メイドのおばさんが、なにかを作っているのでしょうか、皿の上に、山盛りのご飯が載っています。
 形は富士山です。 よく見ると、手を口に運んでいます。 ということは、飯を食べているのですね。 おかずはと見れば、煮付けた川魚をほぐして食べています。 ジンとコップを持って、玄関先にいきます。 おっと、水を忘れました。
 水を取りに、台所に戻ると、アイリーンとラニーがいます。 ご飯を皿に盛っています。 ということは、飯を食べるのですか。 昼に飯を食べたばかりなのに、また昼飯ですか。 ラニーの皿は、エベレストですね、アイリーンは、ピナツボときましたか。
 煮付けた魚は、とっつぁんが、川から獲って来たものだといいます。 小魚です。 身をほぐして、ご飯に煮汁をぶっかけて、ぐちゃぐちゃにして食べます。 猫も食べないような猫まんま、とでも表現するしかありません。
 酒を飲む前に、悪酔いをしてしまいます。 水を持って、玄関先へと行くことにします。 玄関先に行けばガキどもが、仔ウサギをいじめています。 娘ガキのいじめかたは、圧巻です。 耳を持って振り回すくらいは、あたり前です。
 手に持って、指なんかを噛まれると、コンクリートの床にウサギを叩きつけます。 こんなことをやらせていたら、ウサギは死んでしまいます。 クリスマスに、ウサギのバーベキューでは、ウサギの霊も浮かばれません。
 ここはアイリーン警部を呼んで、厳重注意をしてもらわなければなりません。 ところが、いくら呼んでも警部は来ません。 ラニーを呼んでも、来る気配はありません。 あっそうか、飯で口を使っているから、耳が聞こえないんだ。
 台所へ行き、なにをやっているんだお前らは、と一喝して、ぶん殴られないうちに、台所の片隅のニンジンをつかみ、玄関先へと戻ります。 娘ガキに、ニンジンを見せます。 なにそれとガキ、ウサギの好物だ、食べさせてみなさい。 えっ、ウッソ〜って、バカかお前は。
 そうして無事に仔ウサギは、カゴの中に戻され、ニンジンを食べることが出来ました。 アイリーンが、玄関先に小魚を持ってきて、どうしたのって、もういいんです。 小魚食べる? って、猫にやってみて、食べなかったから持ってきたのだろう。



 ビコールが、ポンチョを着て農機具の手入れをしています。 土を耕す道具ですよね。 水牛に曳かせるのかと聞くと、ワイフが、バカかトラクターで曳くのだと言います。 冗談で言っているのに、冗談が通じないワイフのバカです。
 こんな重いもの、水牛では曳けないことくらい、誰でも分かるでしょう。 まあ、バカは、相手にしないことにして、きょうは、クリスマス イブのイブです。 イブはイブニングのイブですね。 夜にでも盛り上がるのでしょうか。       


2007年12月24日(月) 晴れ晴れ
クリスマスの料理

 メリークリスマスですね。 きのうの夜は、向かいのカラオケ屋が休みだったので、ぐっすりと眠れました。 酔っ払って、ぐっすり眠れたのかもしれませんが、どちらでもいいでしょう。 それにしても、クリスマスの田舎は静かです。
 きのうのお昼、 カステリオスのタマさん の車に、 バロイビーチのhiroさん が同乗して、私の家に来て下さいました。 hiroさんの身の振り方が決まったとかで、今後のことについて、色々と話をしました。 最後はバカ話になるのですが。
 すっかり酔っ払って、そのために、ぐっすりと眠れたのかもしれません。 今朝起きて、クリスマスにはケーキを食べるのかとアイリーンに聞くと、あたり前でしょうと言います。 どこでケーキが売っているのかと聞けば、オロンガポだと言います。
 この田舎街では、日本のように、ケーキが店頭に並ぶなんていうことはありません。 なので、クリスマスにケーキを食べる家庭は、ほとんどないのではと思います。 オロンガポへケーキを買いに行くのと聞けば、そんな面倒くさいことは出来ないと、ごもっとも。
 きょうの、クリスマスのメニューは、ココナッツミルクにブラウンシュガーの甘いどろどろご飯と、ビーフン、それにパンだと言います。 全部、私の嫌いなものばかり、いやがらせのクリスマスの始まりですか。
 本年、最大のイベントに、どろどろの砂糖ご飯はないだろう。 それにパンってなんだよ、腹が膨れればいいってものでもないだろう。 普段より貧しい食事のクリスマス、理解も納得も出来ないクリスマスの、どこが楽しいというのでしょう。
 クリスマス定番のチキンはどうした、七面鳥はないのか、ちょっと山に入れば、野性のターキーくらい、いくらでもいるだろう。 なぜそういうものを、捕まえておかないのだビコール! 愛人に、鼻の下を伸ばしている場合じゃないぞリッキー!
 と、文句を言っても始まりません。 これが田舎のクリスマスなのです。



 はたしてクリスマスは盛り上がるのでしょうか、昼寝でもして、準備が出来るのを待つことにします。


2007年12月25日(火) 晴れ晴れ
サンタがやって来た

 きのうは、クリスマス、夜中の11時までは静かでした。 11時を過ぎた頃から、やっと花火が鳴り始めます。 そして、12時に、メリークリスマスの花火や爆竹です。 お金が無いので、花火も買えないのでしょう。 10分もすれば、静かな田舎街に戻ります。
 日付が変わるころ、ガキどもにプレゼントを配ります。 こんな夜中に起きているのは、娘ガキくらいなものです。 マニラから、リッキーの息子のルピンと、娘のエンジェルも来ていましたが、すでにご就寝です。
 リッキーは、トライシクルの屋根にアンプを積んで、エレキギターを持って、流しに出かけます。 近所の仲間が、マイクを片手に、お前らそれじゃあ、ストリートチルドレンの大人版じゃないのか。
 クリスマスなので、さぞ豪華な料理を食べたのだろうとお思いでしょうが、私の晩飯は、なぜかチャーハンと、イカの煮付けという、考えられないような取り合わせの料理でした。 なぜ、チャーハンに餃子と、素直に考えられないのでしょう。
 ガキどもには、ケーキの代わりに、食パンで玉子サンドを作って食べさせます。 ゆで卵2個を、甘いマヨネーズをこれでもかと入れて、薄めて掻き混ぜます。 ゆで卵2個で、20人前くらいの卵ペーストを作るのですから、驚きです。
 この暑い国では、サンタクロースは、ソリではやって来ません。 雪がないので、ソリは使えません。 じゃあ、何でやって来るのだとお思いでしょう。 それは、銀色の乗り物でやって来るのです。 証拠の写真も撮りました。
 お前、これアンテナだろうって、それを言ったらお終いですよ。 ロマンが、大事なのです。 チャーハンに餃子という、素直な気持ちが大切なのです。 この物体の窓から、手を振るサンタクロースを、私は見た気がします。





 きょうもクリスマスです。 朝から近所のガキが、おねだりに来ています。 飴玉と、多少のお小遣いで喜ぶガキどもです、かわいいものですよね。 年末ですから、少しは賑やかなほうがいいですか。
 きょうは、 バロイビーチ でパーティーの予定です。 お昼にでも出かけたいと思います。 
   

2007年12月26日(水) 晴れ晴れ
バロイで宴会

 きのうは、 バロイビーチ でクリスマスパーティーでした。 hiroさんの家から、歩いて2分くらいのビーチです。 hiroさんの就職祝いと、さよならパーティーでもあります。 考えれば、また正月に会うのですが、まあいいでしょう。
 いつも懇意にして下さる、長期滞在の先輩の方、 カステリオスの総料理長 のタマさん、前の日に、こちらに来られたという、強面 (こわもて) でおなじみの、渡辺謙さんも参加して、賑やかな宴会になりました。
 クリスマスなので、どこもお店は休みです。 料理は、総料理長の家のニワトリを絞めて、調理して出されました。 ハート型や星型のおにぎりもあります。 具は味噌ですね。 おいしく頂かさせてもらいました。
 治安のいい場所なのでしょう、金髪、茶髪、白髪のお姉さんが闊歩 (かっぽ) しています。 国際色豊かですが、白髪のお姉さんをよく見れば、クソババアだったことは、言うまでもありません。 そんな感じの国際的なビーチなのです。
 酔っ払いが仕事の、私と巨匠のhiroさんです。 巨匠は、最後の作品にでもなるのでしょうか、丹念にビデオの撮影をしていました。 はい、ビデオに撮るから、変なことは喋らないでって、1番変なことを喋っていたのは、もちろん酔っ払いの巨匠です。
 そんなこんなで、あっという間に時間は過ぎて、お開きです。 帰りは、タマさんにカステリオスまで送って頂きました。 いつもすみません、ありがとうございます。 お集まりになられた皆様には、心から感謝いたします。 ありがとうございました。



 本日、朝からオロンガポの怪人デッカチ君が、ビコール家の前で爆竹を鳴らしています。 正月過ぎまで居るであろう、デッカチ君です。 必ず、天敵ビコールワイフとの戦いがあるはずです。 それにしても、うるさい、うるさ過ぎる。
 爆竹が、腹に響きます。 バカガキどものバカ騒ぎに、ワイフが切れる前に、誰かが切れるでしょう。 根性があるのなら、爆竹で指でも吹き飛ばしてみろ、怪人デッカチ! 
 きょうは、ガキとの戦いになりそうです。 バカには、気違いを相手にさせなければなりません。 気違いといえば、隣にワイフが居るじゃありませんか。 20ペソもやれば、ガキどもを、こてんぱんにやっつけてくれるでしょう。
 無事に年を越せるのか、怪人デッカチ君、別名、オカマ少年です。
  

2007年12月27日(木) くもり
トレジャーハンター

 きのうの朝、アイリーンが、部屋を掃除するというので、玄関先へと追い出されました。 玄関先には、ガキどもがたむろしています。 うるさくてしょうがありません。 台所へ行き、ジンの水割りでも作り、飲むしかありません。
 ビコール家に生っていたバナナが、収穫されました。 ビコール家の次男のアディンが、茹でたてのアツアツのバナナを持ってきて、玄関先で食べています。 それを見ていた、デッカチ君が、俺によこせと、バナナの取り合いです。 
 つるんと滑って、バナナが下に落ちます。 すかさず拾って食べるデッカチ君です。 砂を払い、おいしそうに食べています。 バナナを取られたアディンは、テーブルに伏せて泣いています。 こんな猿以下のことをやっている、ガキどもです。
 バカを相手に飲んでいられませんので、掃除の終った部屋に戻り飲み直しです。 夕方まで飲んで、さてひと眠りしようかなと思ったら、北の州都、イバに住んでいる日本人の方が訪ねてきました。 フィリピン人の奥さんと、男性を連れています。
 そのフィリピン人の男性は、アイリーンのいとこです。 バターン半島へ行った帰りだそうで、通り道に私が住んでいるので、寄ってみようということになったそうです。 日本人の方は、お名前を、宝田さんにしましょう。
 山下大将の埋蔵した、金銀財宝の発掘に賭けている方です。 この10年で、3度ほど金塊を発見したそうですが、フィリピン人に持ち逃げされたりで、現在、裁判で係争中だそうです。 今回のバターンも、発掘の候補地だそうです。
 金銀財宝は、何箇所にも埋められたそうで、このサンフェリペの山にも、埋蔵されているとの話です。 私の住む北の街、ブトーランの川沿いには、間違いなくあるとも仰っていました。 大きな物では、100キロの金の延べ板もあると言います。
 宝田さんの、金銀財宝に賭ける話を、4〜5時間、写真なんかも拝見しながら聞いていました。 でも、出不精の私には、話しだけでじゅうぶんです。 地図や、金属探知機なんかを持って歩いていると、殺されることも多々ありますからね。
 宝田さんも、いやがらせがあり、家を移ったと言います。 一攫千金はいいのですが、ここはフィリピンです。 行動には、くれぐれも気を付けて頂きたいと思います。



 今朝もバカガキは、玄関先で賭けビンゴです。 健全さ というかけらもない、バカガキです。 こいつらが、将来のフィリピンを背負うのです。 なんの期待もしませんが、迷惑だけは勘弁してほしいものです。  
  

2007年12月28日(金) 晴れ晴れ
豆腐の味噌汁

 きのうは、ほとんど部屋の中で過ごしました。 玄関先は、ガキどもの巣になっていますので、ビールも、ひとり部屋の中で飲みます。 部屋にはカギを掛けて、ガキの乱入を防ぎます。 それでも、飴玉をよこせと、ドアを蹴たぐるバカガキどもです。
 日本では、きょうで御用納めという方が、多いのではないでしょうか。 年末、お正月と、食べ過ぎ飲み過ぎには、気を付けて下さい。 こちらは、硬い肉と、パサパサの冷ご飯で年を越します。 年越しそばに、お正月のお雑煮ですか、あるわけがありません。
 安酒を飲んでの、年末年始になるのでしょう。 3段重のおせちの横には、カニ鍋なんかが、グツグツと煮えています。 まずは一の重の、とこぶしの旨煮に箸をつけましょうか。 おお、熱燗にぴったりの味です。 
 二の重からは、合鴨のあぶり焼と味付松茸を頂きましょう。 ん〜、熱燗がすすむ。 三の重には、味付数の子が金色の輝きを放っています。 こはだの粟漬けもおいしそうですね。 おっと、カニ鍋も頂きましょう。 なんと贅沢な正月でしょう。
 さて、そんなものが、天から降ってくるわけではないし、現実にもどりましょう。 タホ〜と、豆腐売りが来ますよね。 コップ1杯5ペソで、黒蜜をかけて、ストローですすって食べるおやつです。 
 前から思っていたのですが、タホって、見た感じ絹ごし豆腐みたいなので、醤油と薬味で食べれば、これは冷奴でいけるのではないでしょうか。 タホを売りにきたら、買って試してみるしかありません。
 万が一、湯豆腐でも食べられるようであれば、お正月は豆腐尽くし、なんと豆腐の味噌汁まで飲めることになります。 きょうは、ネギと生姜を用意して、待つしかない、早く来い来いタホ売りの笑うセールスマン、ということになります。



 タホの声がしたら、表に飛び出すことにして、きょうも部屋に閉じこもります。 デパートもコンビニも、レストランもファーストフードもない田舎街です。 閉じこもるしかありません。 そして、ひとりで盛り上がるしかありません。
 さてと、ひと眠りしてから盛り上がりましょう。 
   

2007年12月29日(土) 晴れ晴れ
サリサリの上客

 年末だというのに、盛り上がらない田舎街です。 盛り上がるはずもありません。 みんな貧乏人です。 その日を暮らすのにやっとで、心の余裕などありません。 お祝い事など、出来るわけがありません。 盛り上がらない原因の1つです。
 みんな、無事に年など越せませんが、時がくれば、月日は替わります。 来年こそは、よい年にという、期待や希望などはありません。 年が明ければ、また1日を、だらだらと過ごすだけの日々が続くだけです。 盛り上がる要素のない、そんな田舎街です。
 そこそこの、収入もなければお金もない、仕事がないのですからあたり前です。 ご飯のおかずは、塩だけです。 バカにしてはいけません、日本のおにぎりだって、具がなければ、ご飯に塩だけなのですから。
 それを考えれば、私も、もっと質素な生活をしなければなりません。 そんなことを考えていると、バカガキ兄妹が、サリサリへとスナック菓子やジュースを買いに走ります。 1日中、サリサリを往復しています。
 近所のガキは、1日1回、ジュースでも買ってお小遣いがなくなるのでしょう。 バカガキ兄妹に、そんなに小遣いをやっているわけではありませんが、アイリーンの財布から、現金をかっぱらっては、サリサリに走っているのです。
 アイリーンも吠えますが、聞く耳を持つガキではありません。 マリカーが横にいても、スナック菓子の1つもあげるガキではありません。 マリカーには、私が、バカガキでは買えない、大袋のスナック菓子を買い与えます。
 優しいマリカーは、ちゃんとみんなに分け与えて食べます。 お兄ちゃんの、カロイとアディンにはもちろんですが、お菓子を貰えない、バカガキ兄妹にまで分け与えています。 マリカーが、お菓子の袋を差し出すと、ほとんどつかみ取るバカガキ兄妹です。
 そろそろ、ビコールワイフに出動してもらわなければなりません。 しかしどうした、大人しいビコールワイフです。 この年末、いよいよ借金で首が廻なくなったとでもいうのか、その怒りが、私は欲しいのです。



 きょうも、安酒でも飲んで、空でも眺めながら過ごしましょう。 アイリーンが、オロンガポへ出かけますか、年越しのそばでも、買ってくるように頼んでみましょうか。 あっ、忘れた、で帰ってくるのでしょうね。
 

2007年12月30日(日) 晴れ晴れ
ヘビに睨まれたカエル

 窓の外から、音楽が聞こえてきます。 何事かなと窓の外を見ようとすると、窓からビコールワイフが、顔を覗かせ、ハポン(日本人)写真だ、写真を撮れと言います。 なんだよ、私は、お前に使われているカメラマンじゃないぞ。
 チップでも欲しいから、そんなことを言っているのだろう。 窓の外を見ると、びっしりと車の渋滞です。 なんかのパレードですね。 それにしても、凄い車の数です。 下り車線を、1キロは、数珠繋ぎになっているでしょうか。
 他人の迷惑顧(かえり)みずというのでしょう。 パレードですので、当然ノロノロ運転です。 後続の車が、ハザードランプを点滅させながら、上り車線を追い越して行きます。 この年末の忙しい時期に、これですからね。
 やっと通り過ぎて、しばらくすると、Uターンでもしてきたのでしょうか、こんどは上り車線が大渋滞です。 いいかげんにしろよ、この大バカ暇野郎どもです。 これを見て、オロンガポへ行くはずだったアイリーンは、オロンガポ行きを断念しました。



 ビコールワイフも驚くほどの、大渋滞だったわけです。 さて、そのビコール家の入り口で遊ぶ、バカガキどもです。 なんか事件の予感がします。 調子づくガキども、おっと、デッカチ君が、マリカーを小突いた。
 コロンと転倒するマリカー。 よし、泣け! 泣くんだマリカーと思っていると、うぇ〜んと泣き始めます。 来るぞ来るぞビコールワイフが。 悪魔に魂を売り渡し、鬼の魂を買い取ったビコールワイフが、何事かと駆けつけます。
 マリカーを抱き起こし、デッカチ君を鋭い眼光で一睨(にら)みします。 どうしたデッカチ君、金縛りか、いや、危険だ、完全に瞳孔が開いている。 睨まれたショックで心臓麻痺でも起こしたのでしょう。 ピクリともしません。
 殴りかかろうと構えたワイフも、戦意喪失の相手を見ては、ぶん殴っても手が痛いだけです。 一喝して、その場を立ち去ります。 息を吹き返し、夢からさめたデッカチ君は、夢遊病者のようにフラフラです。
 1度目ですから、こんなものでしょう。 でも、もう後がありませんよデッカチ君。 ビコールワイフとて2度目となれば、戦意喪失であろうが、半殺しと全殺しの中間の、4分の3殺しはやるでしょう。 凶器は、こん棒と読んでいます。
 なぜ、凶器がこん棒だといえるのか と仰いますか。 それは私が、きょう、振りやすいこん棒を見つけて、ビコールワイフの入り口に置いておくのですから、当然、凶器はこん棒だ、ということになるわけです。



 きょうは、冷たいビールでも飲んで、大晦日イブを過ごしたいと思います。 明日がありますので、飲みすぎには、注意したいと思います。 


2007年12月31日(月) 晴れ晴れ
トロピカルな大晦日

 大晦日です。 今年最後の日ですね。 アイリーンとラニーは、今朝7時に、オロンガポへと買い物に出掛けてしまいました。 なにか買ってくるものは、と聞くので、そばと海苔を頼みました。 餅もと思いましたが、そこまでは覚えきれないでしょう。
 大晦日は、なにを食べて過ごすのかと聞けば、フルーツだと言います。 さすが南国の大晦日は、トロピカルですよね。 山盛りのフルーツが、部屋の中に置いてあります。 豪勢といえば豪勢ですが、私はやはり、そばで年を越したいものです。
 新年のお参りは、近くにお寺や神社があるのかな。 各家庭で、ブタを飼っては殺しているのですから、ブタを祭っているところはあるのかもしれません。 なければ、ほこらを作り、ブタ肉を生姜で炒めて皿に盛り、ロウソクでも立ててお祈りしましょう。
 ブタの生姜焼き、ポーク・ジンジャー(ポーク神社)に、新年の初詣をすればいいですか。 ブタは仏陀(ブッタ)です、なにも問題はないでしょう。 きょうは、カンカン照りのフィリピンです。 暑い年末になりそうです。



 今年1年お付き合い頂きまして、本当にありがとうございます。 無事に過ごせたのも、皆さまのご忠告やご指導があってのことと思っております。
 これからも、いろんな事があるかと思いますが、引き続き、ご指導やご指摘をして頂ければと思います。 つねに、謙虚な気持ちを忘れず、前向きに生きていきたいと思っています。
 日記をお読み下さっている方、私の家を訪れて頂いた方、掲示板に投稿して頂いた方、メールを下さった方、日本から品物を送って下さった方、これはありませんでしたね。 ありがとうございます。 来年も、よろしくお願い致します。
 それでは皆さま、よいお年をお迎え下さい。 皆さまのご発展を、心よりお祈りいたします。
  
 


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