日記 2007年 5月     



トップへ    次の月へ    

2007年5月1日(火) 晴れ晴れ
真夏のサンアントニオ・ビーチ 第一部

 新しい月がまた始まりました。 先月同様なにも変わらない私です。 皆さんからは飲みすぎに気をつけろとのお叱りのメール、ありがたく思っております。 今月も楽しく暮らせればいい私です。 気張らずに流れのままにと思っております。
 今月もまた宜しくお願いいたします。


 きのうはY社長の潟Gイトジャパンの慰労会です。 パーティーでもいいのですが、お年を考えれば慰労会のほうがぴったりします、って心の広いY社長です、なんでもOKなのです。 
 Y社長のお話を少しさせて貰えば、この方は冗談の塊ですよ。 私なんかも日記でたまに冗談なんか書きますが、そんなものではありません。 なにを見ても、聞いても冗談で返しますからね、こちらも冗談で返せばいいのでしょうが、考えているうちに次の冗談がきますからね。
 だから、どこまで本気で冗談かわからない人なのです。 人を叱るなんてことはない人だと思います。 人付き合いのうまい人ですね。 社員の皆さんからもきっと好かれていると思います。 また部下の方も社長にへつらうことなどありません、和気あいあいなのです。 うらやましいことです。
 場所はオロンガポから北へ30分くらいのところの、前にもご紹介している、サンアントニオ・ビーチです。 さあご一行はビーチに到着です。







 楽しいですね、カラオケに合わせてみんなで踊りまくります。 いいんです、あたり前なのです。 恥ずかしくありませんからね、岩田部長! 私もその横で隠れて踊っておりました。 酔っ払って歌っている人がいるわけですから、踊る人がいてもあたりまえ、歌う人も気持ちがいいでしょう。
 宴も終わり、さて寝ようかなとホテルの部屋へ戻ると、焚き火か? いやいや、暑い中焚き火をするバカはおりません。 なんと、私の部屋の前で大量のゴミを燃やしているのです。 夜の寝ようというときにですよ。
 部屋に入れば、タオルも石鹸もトイレットペーパーもありません。 文句を言って持ってきてもらったことはあたり前ですが、客部屋の前でのゴミ焼却にはびっくりしてしまいました。 朝起きるとゴミは跡形もなくなって、きれいな更地があるだけです。 酔っ払って夢でも見たのでしょうか。



 さあ、本日、私の居候しているとっつぁんの農場に、カソイを求めて皆さんで出発です。 この様子は明日お伝えします。
 潟Gイトジャパン、Y社長ご一行、 歌手のhiroさんチーフのタマさん お疲れ様でした。 皆さん本日はゆっくりお休み下さい。 ありがとうございました。 


2007年5月2日(水) 晴れ晴れ
真夏のサンアントニオ・ビーチ 第二部

 サンアントニオ・ビーチで1泊した翌日、空は快晴です。 朝食を食べた後、私の居候するとっつぁんの農場へカソイ(カシューナッツ)を取りに出掛けました。 2台の車で出掛けたのですが、なぜか1台はジープニーになっていました。
 バロイビーチのhiroさん の仕事の都合で、1台はどうしても仕事に使わなければならなくなったのです。 代わりにジープニーをレンタルしたのだそうです。 ハイウェイに向かう途中、先導する カステリオスのタマさん 運転の車が、一方通行を逆走します。
 田舎の細道を右に左にですから、一方通行なんて分かりませんよね。 後続のジープニーのドライバーがクラクションで知らせます。 方向転換をして、無事ハイウェイに出て、一路サンフェリペの私の家へと向かいます。
 なにもない家ですが、ジュースを飲んで一服して、家の周りを見学してとっつぁんの農場へと向かいました。 真夏の炎天下です、暑い中皆さんご苦労様でした。 Y社長ご夫妻は、農場へは2回目の訪問になります。 社員の皆さんのため、いやとは言わない社長です。 
 農場にはとっつぁんがいて、カソイを煎ってくれました。 暑い中皆さんで、カシューナッツやマンゴを頂きました。 おいしく頂いてもらえたでしょうか、とっつぁんが皆さんに宜しくと申しておりました、ありがとうございました。







 Y社長と杉山さんは、しばらくフィリピンに滞在するそうです。 杉山さんの奥さんはY社長夫人の姉妹と伺いました。 杉山さんの奥さんも帰国されます。 残ったY社長と杉山さん、男2人でいろんなところを廻られるのでしょう。
 またお会いするときがあるかもしれません、そのときはまた宜しくお願いいたします。 今回もいろいろと皆さんありがとうございました。
 農場で皆さんとお別れをして、しばらくとっつぁんとそこでブランディを飲んでいました。 つまみに、さばの缶詰やヤキソバ、マンゴなどを食べていたら、急にお腹が痛くなったのでトイレを貸してくれと言いました。 そしたら、林の中でしろだって。
 しょうがない、トイレットペーパーを持って林の中で用を足しました。 おそらくトイレがないのではないかと思います。 アイリーンも林の中でしておりました。 さてお酒を飲みいい気分で家へ帰ると、また来てる ガキオカマ!
 きょうからまたやかましい日が始まるのでしょう。 早くバカを迎えに来てくれ、オロンガポのバカ親父! すごい迷惑なんだからな。
 

2007年5月3日(木) 晴れ晴れ
水平線と砂浜

 きのうの朝、リッキーが小鳥を捕まえて持ってきました。 素手で捕まえたそうです。 敏捷(びんしょう)な小鳥を、素手で捕まえようと思うリッキーもそうですが、まんまと捕まってしまう小鳥も間抜けです。 間抜け同士気が合ったのでしょうか。
 家の前のハイウェイがすごい渋滞をしています。 表に出て見てみると、選挙カーが車を連ねて時速20キロくらいのスピードで走っています。 後続の車はたまったものではありません。 渋滞ですから、追い越しをかけるわけにもいきません。 人の迷惑顧みずです。
 ガキどもがプールに行きたいとごねます。 この前行って閉まっていたプールですね。 やっていないだろうと言うと、アイリーンが水曜日だからやっているよ、と余計なことをいいます。 そういえば水曜日だけオープンするプールなのです。
 ビコールのトライシクルで出掛けてみました、はい見事に閉じています。 週に1日だけの営業で採算なんか取れるわけがないのだ。 あと3分も走ればビーチなのに、なんでプールなんだか、これまたわけがわかりません。 
 そんなことで、結局サンフェリペビーチで泳ぐことになりました。



 ビーチに到着が午後の5時です、曇り空でしたのでそんなには暑くありませんでした。 田舎のビーチ、真夏だというのに人影もまばらです。 水平線の端から端まで砂浜が続いています。 さっそくジンを取り出し1杯飲みます。
 兄妹ガキにアイリーンとおっかさんは、さっそく海で泳ぎます。 日が沈むまで2時間ありますから、のんびりと泳げます。 日が沈めばビコールが迎えに来ます。 ガキオカマはオロンガポまで泳いで帰ってほしいものです。
 おや! 遠くに見覚えのある山と島影。 なんだ、先日皆さんと行ったサンアントニオビーチの山と島じゃないか。 ここからサンアントニオまでは、車で20分と近いので見えるのでしょう。 晴れていればもっとはっきり見えると思います。
 沈む夕日も雲がじゃまをして見えませんでしたが、のどかなビーチで飲んで泳いで体を洗って、トイレも海の中で済ませて、いい1日でした。 農場の林の中の自然トイレもいいのですが、こちらは天然ウォシュレット付き水洗トイレですから快適です。





 この数日遊びすぎで、多少疲れが溜まりました。 ゆっくりと昼寝でもして体力を蓄えたいと思います。 きょうはどこにも行かない予定ですが、はたしてどうなりますか。
    

2007年5月4日(金) 晴れ晴れ
因果はめぐる

 きのうはアイリーンと娘ガキがオロンガポへ買い物に出掛けました。 午後の3時ごろですか、いきなり行くというので見送りました。 私の飲み代にと100ペソもくれました。 さっそくサリサリに酒を買いに行きました。
 ビールの大瓶2本とジンの小瓶1本、タバコ1箱につまみのスナックを買っておつりが10ペソもきました。 安いなぁと思いながら、玄関先で飲み始めました。 ガキオカマやチビガキがちょっかいをかけてきますが、完全無視で相手にしません。
 こづかいと食べ物しか頭にないガキどもです、そんなやつらを相手にするだけ疲れます。 ビコールのところのカロイとアディンは大人しいのですがね。 あたりまえですよね、悪さをすればワイフにぶん殴られるんだから悪さもできません。
 きのうは長男カロイが、アルミの洗面器で思いっきり頭を殴られていました。 だから洗面器がデコボコなのですね、これで理解できました。 庭先に新しいプラントを植えつけています、ナスだそうですが、ほんとうに好きですねこんなことばかりしています。





 オロンガポに行った2人は、待てど暮らせど帰ってきません。 晩飯はどうなっているんだと思っているうちに、酔っ払って寝てしまいました。 帰って来たのが夜の9時です。 私の分にとマックのビックマックを買ってきてくれました。
 ガキオカマなんか晩飯も食べずに待っていたのに、何も買ってきてもらえません。 えらい! アイリーン、それでいいのだ。 リッキー、ラニー、ケチ女房にも もちろんお土産なんてありません。 あたりまえだ、因果応酬なのだ。
 アイリーンは最近 私の飯しか作らないようになりました。 みんなはおかずも買わないし、調理もしないのですからあたり前です。 ガキどもは私の残飯を食べているような始末です。 飯ぐらい作ってやれよラニー! 君の子供だろう。
 べつに私が被害を被(こうむ)るのではないですから、どんどんアイリーンには、みんなにいやがらせをやって貰いたいと思います。 少しをケチってすべてを失うってことを教えてやって下さい。 面白くなりそうです。
 結局きのうは酒を全部飲みきれませんでした。 余ったジンはどこへ消えたのでしょう、リッキーが飲んでしまったのでしょうか。 まあ、それがお土産だリッキー。 きょうは昼飯を残さず食べてやるか、どうするんだ残飯のないガキどもは、まあ、ひもじい思いをするがいいさ。  


2007年5月5日(土) 晴れ晴れ
怒りの鉄拳

 ビコールが足で稲を脱穀しています。 脱穀した籾(もみ)はハイウェイに干しておきます。 稲わらは何かに使うのでしょう、脱穀したところに積んであります。 それを横目で見ていたガキオカマが、庭の掃除を始めました。
 ゴミを庭先に集めて、脱穀した稲わらをゴミの上に積みます。 さあ、火遊びの始まりです。 稲わらが乾燥しているせいか、勢いよく炎があがります。 ガキオカマは大満足です。 調子に乗って稲わらを次から次へと載っけて燃やします。 ビコール家の稲わらをです。
 ただで済むわけがありません。 そんなことも分からないバカオカマは、ますます調子に乗ります。 そしてついに天敵、ビコールワイフに見つかってしまいました。 あわれバカオカマ、ビコールワイフの怒りに触れてしまいました。
 言葉などいらない、突進するビコールワイフ、話し合いに持ち込もうとするバカオカマ。 バカに言葉などいらない、拳 (こぶし) がある、ボディから顔面へのコンビネーションパンチ、体重差がありすぎる、あわやダウンというときに、脱兎の如く逃げ出すガキオカマ。
 危機一髪、半殺しになるところを逃げ出し、家の中に隠れました。 興奮冷めやらぬビコールワイフはバカのあとを追います。 部屋中を探しますが、バカは部屋に内カギを掛けて隠れます。 なんとしても半殺しにしたいビコールワイフは、肩を怒らせラニーに食ってかかります。
 そんなバカガキなんかオロンガポへ帰せ、とでも言っているのでしょう。 同感、同感、もっとやれビコールワイフ、みんな応援しているぞ。 それにしてもワイフのパンチの正確さ、顔面に直撃だもんな。 考えてみればガキの顔がデカすぎるから当然か。
 きょうこそ半殺しにしてくれビコールワイフ、みんな期待しているぞ。





 ビコールが巨大ハエタタキで籾を集めています。 いつかそのハエタタキで、ガキオカマはぶん殴られるのでしょう。 きょうはどんな悪さをするのか今から楽しみです。 半殺しにされる前に、迎えに来るわけないか、オロンガポのバカ親父。
  

2007年5月6日(日) 晴れ晴れ
橋の下のキャンプ場

 きのうは井戸水を汲み上げるパイプが腐食したとかで、朝から新しい井戸を掘っています。 音がやかましいので、どっかでバーベキューでもしようということになりました。 さっそく荷物をまとめて出掛ける準備をします。
 マンゴの木の下でいいところがあると言うので行ってみました。 木の下は雑草が生え、とてもバーベキューの雰囲気ではありません。 前はきれいだったというのですが、とりあえずマンゴを袋にいっぱいもぎとってデザートを確保します。
 次に行ったのが、ハイウェイの橋の下です。 この前来て水浴びをしたところです。 まあいいんじゃないのということになり、バーベキューを始めました。 この辺一帯はとっつぁんの土地なので、なんの気兼ねもいりません。



 そのうち とっつぁんもやって来ますが、どこで飲んだのか、すでに酔っ払いです。 川のそばに穴を掘り始めました。 なんでも、湧いた水が飲めるのだそうです。 もちろん私は飲みはしませんが、とっつぁんは飲んでおりました。
 川を下ると、周りを水草におおわれた径20メートルくらいの池がありました。 足を入れると温かいではありませんか。 深さは30センチくらいです。 水はきれいです。 温泉ですよね。 太陽熱で温められたのでしょう。 1時間ほど温泉に浸(つ)かっていました。
 あとで聞くと、カラバウの水浴び場だと言うではありませんか。 先に言って下さいよ、まったく。 金網の上でとうもろこしを焼いていたら、とっつぁんがとうもろこしを直接炭火の中に入れます。 なんと2分で焼きあがるとうもろこしでした。
 ガキが4〜5センチの蟹なんかを取って、とっつぁんに渡します。 どうするのかと見ていると、足と甲羅をもぎ捨てて、そのまま口の中に入れてバリバリと食べています。 酔っ払っているからそんな食べ方をしているのでしょうか。



 焼きリンゴがあるのなら、焼きマンゴがあってもおかしくはありません。 さっそくマンゴを炭火の中で焼いてみました。 中身が軟らかくなったところで食べてみました。 おっ、焼きリンゴと遜色(そんしょく)ないんじゃないの。 ガキに与えると、不思議そうに食べていました。
 家に帰るとまだ井戸掘りをやっています。 生贄(いけにえ)のニワトリも用意してあります。 今朝見てみると、新しい井戸が完成しつつあります。 ニワトリは井戸に血をかけて清めたあと、みんなで酒のつまみに食べたそうです。



 向かいのサリサリが休みと思ったら、きょうは日曜なのですね。 日本の大型連休も、きょうで最終日ではないですか。 きょう1日ゆっくり休んで、明日から仕事に励んでください。 私は桃源郷でも探しにブラブラしたいと思います。    
  

2007年5月7日(月) 晴れ晴れ
砂のプール

 きのうは新しい井戸の工事です。 もちろん私がやるわけではありません。 新しい井戸の周りをブロックで囲い、砂を埋めて固めてセメントを流し込みます。 セメントを流し込む前に試運転をしなければなりません。 手動ポンプと電動ポンプの試運転です。
 問題なく稼動しますが、古いポンプとどこが違うんだって感じです。 ブロックの中に埋める砂は、裏庭を掘って調達します。 落とし穴でも掘っているのかなと思いましたがそうではありません。 ガキどもはその穴をプールにしようと水を入れ始めます。
 しかし砂地ですので、水など溜まるわけがありません。 それでも一生懸命水を入れるバカどもです。 さて、午後の3時、おやつの時間です。 アイリーンが職人2人におやつをやってもいいか、と聞きます。 あたりまえでしょうと答えて、なんでだと思いました。
 訳を聞けばリッキーのケチ女房が、もったいないから職人にお茶を出さないのだとか。 職人はリッキーの友達だろう、しっかりしてくれよケチ女房。 アイリーンにタバコ1箱とコーヒー、それにトーストを焼いて出させました。 喜ぶ職人です。
 わずかをケチって手抜き工事でもされたらどうするのだ、ケチもいいかげんにしろよです。 試しに私の作ったタバコを吸わせてみました。 この前タバコの葉っぱを乾かして作ったものです。 うまいうまいと吸っていました。 ほんとうかよ、きっとトーストのお礼の言葉なのでしょう。
 私も吸ってみましたが、こんなまずいものが吸えるかというのが感想です。 豚が2匹売れたみたいです。 檻(おり)に入れられて運び出されました。 仔豚じゃありませんよ、中豚です。 1匹4,000ペソとか言っていました、おこぼれはジンの1本でも頂戴できるのでしょうか。





 夕飯時に、私の食べ終わるのを待つ兄妹ガキ。 残ったおかずが目当てです。 酔っ払いの私はそんなには食えませんので、おかずは必ず残ります。 食事が終わって部屋に戻り、気になるのでキッチンに行ってみました。
 おお、食べている、私の残したおかずのメンチカツ。 ケチャップをつけて口の周りを真っ赤にして、うまいうまいと食べている。 なんか見てはいけないものを見てしまった、そんな感じです。 
 残飯は豚が食べるものとばかり思っていましたが、ガキどもが食べるのですね。 ということは、かわいそうじゃないの、仔豚君たち。     


2007年5月8日(火) くもり晴れ
濃縮オレンジジュース

 きのうは久しぶりの雨でした。 そんなに長い時間降っていたわけではないのですが、ひと雨降るとやはり涼しくなりますって、そんなわけはありません。 蒸し暑いだけでした。 残飯整理のガキどもは、雨の中水浴びをしてドブネズミのようになっています。
 井戸のポンプも土台のセメントが固まり、いよいよ完成です。 職人におやつをやったのかとアイリーンに聞くと、ケチ女房がまたやらないと言います。 しょうがないので、タバコ1箱とコーヒー、それにスナック菓子を出してやりました。 
 なぜかスナック菓子を食べません。 なんで食べないのとふたたびアイリーンに質問しました。 そしたら、歯がないので硬いお菓子は食べれないとのことです。 なるほど出したお菓子は豆の入った硬いものでした。 歯肉では噛めませんよね。
 玄関先で飲んでいたら、白人の女がやって来ました。 色白で髪の毛はブラウンです。 アイリーンが何かを買っています。 オレンジの濃縮ジュースみたいです。 なんなのそれと聞くと、ビタミンCの飲料みたいです。 1本280ペソだそうです。
 高い値段ですが、女って美しくなることにはお金を惜しまないってのはどこの国でも一緒ですね。 ましてやあこがれの色白の白人姉ちゃんが売りにくるのですから、私もあんなふうにビタミンCで白くなれるのかしら、なんて思ってついつい買ってしまうのでしょう。
 白人姉ちゃんの催眠商法というところですか、これには1本取られました。 



 ビコールワイフがめずらしくハロハロ(かき氷)を2つも買ってきました。 ウエイティングという数字当てギャンブルで、他人から集めたお金でハロハロを買ったのです。 いわゆるノミ行為なわけですが、のんだお金が当たったらどうするつもりなのだ。
 ハロハロは2つ、ビコールワイフが1つでしょう、3人のガキにはもう1つを3等分にして与えます。 思いやりもなにもないでしょう。 子供の大好きなハロハロを独り占めにするとは、またケチ女房と違った意味でのすごさがありますよね。
 きょうは曇り空、またひと雨降りそうですが、南の空は晴れています。 オロンガポあたりは快晴なのでしょうか、こちらは蒸し暑い1日になりそうです。



 曇りの日はどこかいい場所でもみつけて、バーベキューなんていいんじゃないですか。 決めた、きょうはバーベキューにしよう。 ガキどもも このところひもじい思いをしているからちょうどいいでしょう。 そうと決まれば準備、準備。
 おーい クソガキ、用意しろ! 


2007年5月9日(水) くもりくもり
リバーフード

 きのうは一日中、雨模様の曇り空でした。 気温もさほど上がらず、絶好の行楽日和です。 とは言っても、田舎に行楽地などありません。 近場でバーベキューでもして、暇をつぶすしかありません。 
 場所は、雨がパラついているので、雨のしのげる橋の下に決定。 お前いつも橋の下じゃないかって、雨だからいいのです。 さて、現場に着いてジンでも飲もうかなと思ったら、お酒を忘れてきたと言います。 勘弁して下さい、私のメインはお酒ですよ。 
 ガキどもに家までジンを取りに走らせて、さて、宴の始まりです。 炭を熾(おこ)してナスなんか焼いていると、とっつぁんが魚を獲る網を持ってやってきました。 川魚を獲るみたいで、ガキどもと川に入りしばらく魚を獲っていました。
 1時間ほどで、ポリバケツに半分くらいの川の幸が獲れました。 カニ、エビ、小魚、なまずなどがバケツの中で踊っています。 このエビが、酢の中に入れるとピョンピョン跳ねる、ジャンピングサラダのエビだそうです。
 カニは炭火の中に入れて、カリッと焼きます。 足と甲羅を捨てて身を食べますが、酒のつまみにピッタリです。 エビ、小魚、なまずは串に刺して焼いて食べました。 これもなかなかオツなお味で、おいしく頂きました。
 田舎の川のリバーフードを頂いたあとは、桃源郷を探しに探索に出てみました。





 私1人、橋の下から海のほうへ歩いていくと、先日見つけた天然温泉があります。 この日は日が照っていなかったせいか、温かくありませんでした。 海までは歩くと約1時間の道のりです。 道なき道を海へと向かい歩いてみました。
 道は細くなったり拓(ひら)けたりしています。 道の細いところでは、木の枝や草をかき分けて歩かなければなりません。 トゲトゲの枝なんかもあったりして、気を付けて歩かないとケガをします。 20分ほど歩くと池がありました。
 せっかく発見したのだから、中に入ってみることにしました。 2歩足を踏み入れると、もう膝まで水に浸かります。 これは深いと思い池の探索は断念しました。 私1人ですので、こんなところでなんかあっても誰も助けに来てくれません。 この日はこれで打ち止めました。 
 家へ戻ると、裏庭でエンジンの分解をしています。 この前リッキーが買ったトライシクルのエンジンです。 ヤマハ、ヤマハなんて説明して分解していましたが、今朝になっても組み立てられていません。 もう直らないと思います。



 台所のガスボンベがカラッポです。 調理出来ないので、きのうの夕飯はパンでした。 ガスがなくなっても誰も買おうとしません。 誰かが買うまで持久戦です。 みんなは裏庭で、薪(まき)で調理しています。 薪で調理するのが1番うまいとうそぶいております。
 そうなると、きょうの昼飯もどこかでバーベキューってことになりますか。 雨が降りそうだけれど、ビーチにでも行って昼飯を作ってみますか。 
 

2007年5月10日(木) くもりくもり
雨のビーチでバーベキュー

 きのうは、ここサンフェリペのビーチでバーベキューをしました。 台所のガスボンベがカラッポなのですから、表で調理をしなければなりません。 となれば、ビーチでバーベキューです。 この日も雨模様で、いつスコールが来るかヒヤヒヤものでした。
 海は波が高く荒れていました。 ガキどもはあぶないので海に入ろうとしません。 なんだよ、根性なし、荒れた海で泳いでみろ、溺れて死んだら立派な棺桶をプレゼントしてやるぞ。 波打ち際でピチピチチャプチャプって、それでも男かってオカマでしたよね。
 さて、バーベキューですが、豚肉とウインナーを焼くだけです。 ガキどもはもちろん手伝いなどしないので、出来たそばから私とアイリーンでパクパク食べます。 ここでも残った残飯をガキどもに与えます。 
 そのほかは芋とバナナとマンゴがあります。 芋は炭火に入れておけば焼き芋になってくれます。 バナナは今回実験のために持ってきました。 バナナを焼いてみようという試みです。 焼きバナナですね、はたしてうまく出来るのでしょうか。
 焼きバナナは キャプテン・サントさん の発案で、サントさんが最初に試すはずでしたが、お金がなくて買えなかったのでしょうか(冗談ですが)、実験は行なわなかったようです。 代わりに私が焼いてみましたので、その報告をいたします。 
 ごついバナナは3本で10ペソです。 小さいバナナはキロ30ペソです。 炭火の中に入れて直火で皮が真っ黒になるまで焼きました。 さあ試食です。 小さいバナナのほうは芋ですね、渋さもあります。 大きいほうは、酸味もほどよく、これは上品な味に仕上がっておりました。
 アイリーンとおっかさんはうまいと食べていました。 ガキどもは半信半疑で食べていました。 ミンダナオ出身のおっかさんは、故郷ミンダナオではよくバナナを焼いて食べたとのことなので、抵抗なく食べれたのでしょう。
 そんなことをしながら、夜の7時までビーチにいました。 普段の行ないがいいせいか、スコールはありませんでした。 酒を飲み、ごろんと寝っころがり、腹が空いたら食べて寝るというブタみたいな1日でした。





 今回の実験で、焼きバナナには焼きバナナに適したバナナがある、という結論に達しました。 小さいバナナも大きいバナナも、生で食べればそれほど味は変わらないのですが、焼けば硬くなり渋味を増す小さいバナナや、軟らかさと甘酸っぱさを増す大きいバナナと種類によって違います。
 まだまだ研究の余地はありますが、思いついたらまた挑戦してみたいと思います。
 きょうもこちらは曇り空ですが、気温は高めです。 台所のカラッポになったガスボンベは、アイリーンがお金を払い交換しました。 薪(まき)で料理した方がうまいと言っていたバカがいたよな、やってもらおうじゃないか、裏庭で飯を作れよな。 


2007年5月11日(金) 晴れ晴れ
氷屋の亭主

 きのう、裏庭でものすごいエンジン音がするではありませんか。 モクモクと排気ガスが私の部屋まで入ってきます。 また発電機でも修理しているのかと思い、裏庭に見に行ってみました。 するとなんと、壊れたバイクが直っているではありませんか。
 徹底的にバラして、絶対修復不可能と思っていましたが、組み立ててしまったのです。 偶然が重なってうまくいったとしか思えません。 しかし、細かいエンジン部品を無造作にタライにぶちまけて、ええぃ ままよ! と組み立てるのですから、運以外にありません。
 家の周りの水道管の取替え工事を行っているために、2〜3日断水状態が続いています。 どうやって水を確保するのかと思ったら、井戸の電動ポンプのホースを水道の蛇口に繋ぎ、家の中の管に水を逆流させるのです。
 けっこういい調子で水が他の蛇口から流れ出します。 シャワーなんかも大丈夫です。 それにしても表の水道管の取替え工事ですが、水を汲み出すのにバケツリレーとは恐れ入りました。 職人に頭を布ですっぽりと覆ったお兄さんはロン毛でした。
 お金がなくて床屋に行けないのか、売れないミュージシャンか、オカマか、そんなことはどうでもいいのですが、早く水道管の工事を終えてほしいものです。



 玄関先で飲んでいたら、氷を買いにおばさんが来ました。 ビニールに詰めた氷です、1リッターの水を氷らせて2ペソです。 アイリーンが冷凍庫に氷を取りに行きますが、なかなか戻ってきません。 そのうち、ちょっと来てと言います。
 どうしたのと冷凍庫を覗くと、なんと、氷やアイスキャンディをびっしり詰め込んであるため、すべてくっついて凍り付きどうにもなりません。 溶けるのを待つか、力で剥(は)ぎ取るかしかありません。 しかしお客さんはすでに待っています。
 ラニーにお客さんと世間話をしてもらい時間を稼ぎます。 冷凍庫との格闘が始まります。 試行錯誤して、やっと氷の塊を取り出しました。 8分目くらいに入れて氷らせれば何も問題はないのですが、欲たかりの仕事はいつもこうです。
 リッキーと整備士マローンがバイクの試運転がてら、畑からとうもろこしと豆を持ってきました。 裏庭でケチ女房がしちりんに薪を入れて料理の準備です。 本当に薪でやるのですね。 薪で調理したほうが美味しいというのは本当だったのでしょうか。
 それとも本物のケチなのでしょうか、北の魔境アブラ出身のケチ女房さんですから、考えは分かりません。
 


 きょうはそんなに暑くはありません。 またどこかに出掛けよう、なんてなるのでしょうか。 また橋の下か、暇が潰せればまぁいいですか。


2007年5月12日(土) くもりくもり
雷鳴水泳

 行って来ました橋の下。 きのうは農場からも人が集まり、にぎやかな宴でした。 いつものようにバーベキューをしていると、酔っ払いのとっつぁんがやって来てごろんと寝っころがります。 しばらくすると、農場の小作人が集まってきます。
 小作人には焼き芋をごちそうしてあげます。 飲んで酔っ払ってくると、また秘境探検がしたくなりました。 ビコールの長男カロイを道先案内にして出掛けますが、後ろを振り向くと小作人のガキどもがぞろぞろと付いてきます。
 これから秘境に足を踏み入れるというのに、全員裸足です。 裸族ならぬ裸足(らそく)です。 まぁ勝手にするがいいと思い、秘境に向かいました。 目標は秘境を通って海に到着することです。 途中私が発見した温泉に案内して、きたないガキどもの体を洗って貰います。
 さすが秘境、手付かずのマンゴの木があります。 たわわに実ったマンゴの実が眩しく輝いています。 でもちょっと待て、有刺鉄線で囲んであるぞ。 ガキどもはそんなことはおかまいなしです、有刺鉄線をくぐってマンゴの採り放題です。
 マンゴ採りをしているうちに私は疲れてしまい、本日はここまでということで橋の下に戻ることにしました。 橋の下に戻ると、リッキーとケチ女房がいます。 食べ物でもたかりに来たのでしょうか。 しかし、もうマンゴぐらいしか残っていません。
 すると突然、ドロドロドロと雷が鳴り、ズダダーンと近くに落ちます。 ものすごい豪雨が降り出します。 急に気温がググッと下がります。 寒さのために火を熾し暖をとります。 なかなか降り止まない雨に寒さも加わりお開きです。 よかった橋の下で。





 雨の中、けもの道を橋の上まで登りビコールのトライシクルを待ちます。 待てど暮らせど来ないトライシクルを待つよりも、私とガキどもは歩いて帰ることにしました。 歩いて10分もあれば家に着きます。 ハイウェイをずぶ濡れになって歩きます。
 家に着き裏庭でシャワーです。 おぉ冷えた体に井戸水シャワーが温かいと、とんでもない1日でした。 さて、きょうはどこへ行くのだろう。
   

2007年5月13日(日) 晴れ晴れ
弾むトライシクル

 明日は選挙の日です。 きのうは選挙に立候補している人の家で、ごちそうの振る舞いがあるということで、暇なので昼飯どきに訪ねてみました。 さぞや立派な家なんだろうなと思って行ってみると、これがまた小汚い家ではありませんか。
 アイリーンの友達でおばさん面をした人がいましたよね、その人の家です。 なるほど納得。 庭でニワトリやブタを絞め殺し、その場で料理します。 あぁ気持ち悪い。 2口3口頂いてすぐ帰ってきました。 調理の薪が悪いのか、煙が目にしみます。
 トライシクルはリッキーの運転です。 確か運転免許を持っていないと聞きましたが、案の定ヘタクソ。 なんどもエンストするし、田舎道に付き物の道路の段差では減速しないものだから、ドッカンドッカンとすごい衝撃です。 
 サイドカーの天井で頭を打つので、屈(かが)みこんで乗っていなければなりません。 口にはマウスピースをしないと舌を噛み切ってしまいます。 まるで飛行機の緊急着陸状態の姿勢で乗っていなければなりません。 あぁ恐ろしい。 
 家に戻り、口直しにインスタントラーメンを食べました。 そして玄関先で1人飲んでいました。 サリサリで1ペソのスナックを買い込んで飲んでいると、頂戴、頂戴とスナックはあっという間になくなります。 スナックのにおいでも嗅ぎつけたというのか、群がるハエみたいな連中です。



 午後から曇ってきて、また雷が鳴りだしました。 お決まりの、30分後には雨を降らすからねという、天のお言葉です。 きっかり30分後、豪雨となりました。 玄関先に吹きこむ雨に、一時部屋に避難します。 雨も上がって裏庭に行ってみました。
 久しぶりに仔豚を見ましたが、もう大きくなっています。 2匹足りないみたいだけど、まあ、いいでしょう。 そんなことで日は暮れました。 そして夜、部屋で本を読んでいると、キキィー、バキバキと表ですごい音がします。
 カメラを握りしめ表に跳び出すと、道路に黒山の人だかりです。 交通事故ですね。 トライシクルと乗用車です。 私の頭にはふとリッキーの顔が浮かびました。 それと棺桶と葬式のお金。 しかし、リッキーではありませんでした。 な〜んだ残念、寝よう、寝よう。



 きょうはきのうと打って変わって、抜けるような青空です。 暑くなるでしょう。 寒暖の差が激(はげ)しい昨今、もう季節の変わり目なのでしょうか。


2007年5月14日(月) 晴れ晴れ
SD(スーパーデフォルメ)人間

 きのうの朝、アイリーンとラニーが、オロンガポへ買いものに行くといいます。 僕もつれてってとガキオカマが言います。 ダメと言うと、ごねますデッカチ。 私には わかります。 デッカチはジョリビーで食事がしたいのです。 ただそれだけです。
 まあ、わがままですから、ごねかたも半端ではありません。 そんなわがままデッカチから逃(のが)れたいからラニーもオロンガポに行くのであって、デッカチが一緒に行くのであれば、買い物自体を中止するでしょう。
 わがままデッカチ、ガキオカマ。 うぇ〜んと泣きながらみんなに迷惑をかけます。 そのうち騒ぎを聞きつけて、ビコールワイフがぶん殴ってやろうかとやって来ます。 そんなことで、やっと買い物に行くことができたのです。
 フィリピンではバスケットボールが盛んです。 そのうちデッカチもバスケをやるのでしょう。 友達と楽しくバスケをしていると、まるでバスケットボールが2つあるように見えます。 1つはデッカチの頭です。 
 パスされたボールをつかんだと思ったら、デッカチの頭だった、ドリブルをしていたらデッカチの頭だったなんていうことになり、しだいにバスケ嫌いになるデッカチが目に浮かびます。 まあ、どうでもいいけど、早く帰れよなデッカチ、お前みたいに嫌われるガキもめずらしいぞ。



 さて、オロンガポから荷物を抱えて、アイリーンとラニーがバス停に降り立ちました。 ふだん荷物の運搬など絶対に手伝わないガキどもですが、食い物があるとみると我先にと駆けつけます。 食い意地の張ったガキどもです、勝手に運ばせます。
 きのうもまた午後から雷です、ひと雨きて気温が下がる前にシャワーを浴びることにしました。 シャワーを浴びていると、ものすごい雨が降ってきました。 シャワーを終えて外を見ると、雨の中、ガキどもがずぶ濡れで遊んでいます。
 ふたたびデッカチの一人舞台。 順番待ちをするガキどもはあきれ顔、ゆれるデッカチの頭を見ながら順番を待ちます。 オロンガポの奇形児を見ながら、私は酒を飲みます。 突然変異か神のいたずらか、奇形児デッカチ、2頭身オカマ。



 きょうは選挙の投票日じゃないですか。 これでやっと表も静かになるのでしょうか。 穏やかに晴れていますが、きょうもまた午後からはどうなるのか、毎日のように午後はスコールですから。
  

2007年5月15日(火) 晴れ晴れ
酒販禁止の投票日

 きのうは選挙の投票日なので、アイリーンの家族と投票所に行ってきました。 投票所はビコールの長男カロイの通う、小汚い学校です。 投票者は教室みたいなところで、指紋押捺をして投票用紙を受け取り投票します。 私は暑い中、外で待ちます。
 そのあと家に戻りさて酒でも飲もうかと思ったら、選挙だから酒の販売はしていないと言うのです。 なにぃ! なんだよそれ、それじゃ酒の買い置きはないのかと聞くと、ないとのことです。 前の日とこの日が酒を売ってはだめな日だと言います。
 前の日はたしか隣りのサリサリでビールを買ったぞと言うと、私に酒を売ったということで、この日は営業停止の処分に罰せられているというのです。 さっそく隣りのサリサリを見に行きました。 あれっ! 本当だ、閉まっている。 ごめんなさい、サリサリのあんちゃん。
 こういうことが分かっているんだったら酒ぐらい買っておけよ、前もって教えてくれよ、選挙が酒とどういう関係があるんだよ。 と怒っていると、偶然帰ってきたとっつぁんが、農場に酒があるといいます。 さすが、とっつぁん読みが深い。



 無免許リッキーのトライシクルで農場へ行って、マンゴをつまみに飲んでいました。 するとまた女子供が集まってきます。 そのうち小さな丸いくだものを、女の子がそばの木から採ってきてくれました。 なんの実なのと聞くと、グァバの実だそうです。
 丸ごと食べられるわけですが、グァバジュースとかあるので、ジューシーなのかなと思ったらそうでもないですね。 味にこれといって特徴があるわけでもなく、ほんのり甘酸っぱいていどの味です。 まん中につぶつぶの小さい種がたくさんあります。
 種も食べられるというので、がりがり噛んで食べていたら、アイリーンは種を捨てて周りの実だけを食べています。 そのほうがおいしいからだって、いいかげんにしなさ〜い。 そんなことで農場でしばらく飲み、遊んで帰って来ました。



 夕方、またスコールです。 向かいのカラオケ屋は営業していません。 お酒を売ってはだめな日なので、飲み屋も営業できないのですね。 おかげさまでぐっすり眠れました。
 きょうはtakaさんという方が、ここサンフェリペまで遊びに来て下さいます。 ビーチにでも行って、バーベキューでもしたいと思っています。 1泊されるそうなので、田舎でのんびりと過ごして頂ければと思います。


2007年5月16日(水) 晴れ晴れ
takaさん一家

 きのうはいつも掲示板に投稿して下さっている、takaさんがここサンフェリペに遊びにきてくれました。 奥さんとその姪の方と子供さんでいらっしゃいました。 アイリーンの弟ランディーの住む、ラワグビーチでバーベキューです。
 takaさんがぜひお会いしたいという、 カステリオスのタマさん バロイビーチのhiroさん も参加していただいて、にきやかな宴会になりました。 takaさんの到着が遅れたために、先に宴会を始めてしまった我々ですが、takaさん、ごめんなさい。
 酔っ払って話ははずみます。 いろんな話をしましたが酔っ払いの私には、何の話をしたのかあまり記憶にありません。 いつものことですが、楽しければ別にいいのです。 子供達は真昼間から海で泳ぐ無鉄砲さです。 あれ、タマさんも泳いでいる。
 あっという間に時は過ぎるのです。 楽しい時間は時の流れが速いですね。 ほんとうにあっという間です。 日が沈み、ぼちぼちとお開きです。 タマさん一家は先に帰ったのでしょうね。 hiroさんの車で家まで送ってもらいました。
 思い出した! このときタマさんはまだいました。 takaさんがお土産を引っ張り出して配っていたのです。 今朝みると、永谷園の松茸のお吸い物や、チャーハンの素、ほんだしに丸美屋の麻婆豆腐の素まで、その他いろいろと、ありがとうございます、takaさん。





 なんだかんだと、takaさんをホテルに送ったのが12時でした。 すでに私は酩酊状態です。 まっすぐ帰って、あたりまえですが、眠りに付きました。
 きょうはtakaさんをホテルに迎えに行って、とっつぁんの農場にカソイ(カシューナッツ)を食べに行く予定です。 天気は上々です。 さあ、楽しい1日が始まります。
 

2007年5月17日(木) 晴れ晴れ
takaさん お疲れ様でした

 takaさんとの2日目はカソイツアーです。 朝の10時にtakaさん一家の泊まるホテルに迎えに行きました。 それで一路とっつぁんの農場へと行きます。 カソイの木を見て、もいで食べてと楽しんで頂けたでしょうか。
 グァバやマンゴももちろん頂きました。 飲んで騒いでいるうちにもうお昼です。 私の家へ戻り昼食を食べてもらい、takaさんの撮ったビデオを鑑賞させて頂きました。 そしてホテルへとtakaさん一家をお送りしました。
 ホテルのシステムは、チェックインから24時間部屋を使用できます。 プール付きのホテルなので、プールにでもということになり、泳ぎ始めました。 一度泳いだが最後、みんなプールから出ようとしません。 帰りの時間は大丈夫なのでしょうか?






 
 夕方になってやっと帰り支度を始めます。 お疲れ様でした。 表でバスを待つのですがなかなか来ません、来たと思ったら満員とかでしばらく待つうちに日が暮れました。 やっと止まったバスは、列車でいえば各駅停車のバスです。 
 とりあえずオロンガポまで行って、そこで乗り換えることになります。 お疲れのところtakaさん一家には申し訳ありませんでした。 無事に着いたでしょうか、おそらく真夜中の到着だったと思います。 
 きょうは掲示板でお馴染みの、ナベ坊さんのお宅に遊びに行くそうです。 takaさん、お疲れ様でした、そしてありがとうございました。 ナベ坊さんと楽しい話をして過ごしてくださいね。
 それから駆けつけてくれた、 カステリオスのタマさん ご一家、 バロイビーチのhiroさん 、チンさん、本当にありがとうございました。 takaさんも皆さんにお礼を申しておりましたので、お伝えしておきます。
 きょうはtakaさんに頂いた焼酎、いいちこ でもチビリチビリやりながら暑さと戦いたいと思います。      


2007年5月18日(金) 晴れ晴れ
兄妹ガキの猿芝居

 なんか左の目の調子が悪いんですよね。 ビーチに行ったとき、藁(わら)が目に入ってそれから痛いような気もするし、突然痛くなったような気もするし、酔っ払ってばかりいるのでこれがまたはっきりしないんですよね。 目がゴロゴロして、少し充血しています。
 眩しい表を見ると、眼底がズキンと痛みます。 アイリーンに言わせると、ドライアイだろうとのことです。 3日で治ると言っています。 朝、6時にシャワーを浴びるとその日に治るそうです。 意味がわかりません。 2〜3日様子をみてみます。
 カモティン・カホイ(芯のある芋)の葉っぱが、陽射しを浴びると葉っぱを閉じて、陽射しが弱くなるともと通りに開くと、掲示板に YUTAKAさんから投稿があったのを思い出しました。 そこで観察してみることにしました。
 直射日光が当たる昼間、目が痛いのを我慢して葉っぱを写真に撮りました。 なるほど、私の目と一緒で閉じている。 あとは日が陰る夕方に葉っぱが開くのを待ちます。 玄関先で1杯やりながら時の過ぎるのを待ちます。
 そのうち、ビコールやとっつぁん、知らないじいさまが酒をたかりにきます。 とっつぁんはとうもろこしに生卵ライスがつまみです。 生卵をぶっかけたご飯に、醤油でもかけて食べるのかなと思ったら、なんとバゴオン(アミの塩辛)をかけるのですね。
 ハエがたかるから向こうで食べてくださいよとっつぁん と思っても、手づかみでうまそうに食べているので文句も言えません。 



 ガキオカマがオロンガポに帰ることになりました。 母親ラニーと妹ガキがオロンガポまで送ります。 出掛ける用意をして玄関先にガキどもが現れました。 生臭(なまぐさ)ライスを食べ終えた、酔っ払いのとっつぁんに絡(から)まれるガキどもです。
 家の前でバスを待ちます。 すでに私はガキどもの心を読んでおりました。 まずこんなに素直に帰るわけがないのです。 妹ガキも一緒です。 これはなにを意味するのかといえば、大好きなオロンガポのジョリビーで食事をすればガキどもはそれで満足なのです。
 あとは、得意のぐずりでまた戻ってくるという魂胆でしょう。 実際、今朝起きてみると兄妹ガキがいます。 きのうの夜、11時ごろ戻ってきたそうです。 ラニーは憤慨していたと言います。 やはりデッカチがぐずり、ジョリビーから戻ってきたみたいです。
 悪いでしょうデッカチ、出掛けるときこうなるよとアイリーンには言ったのですが、まあ、人様の子供ですから関係ありません。 さてカモティン・カホイの葉っぱですが、見ての通り、夕方葉っぱが開きました。 暑さ嫌いのカモティン・カホイの葉っぱでした。



 なんか目にいいものはないのかと聞くと、カラマンシー(カボスみたいな物)がいいと言います。 じゃあ水割りにカラマンシーを絞ってということになりますか、毎日飲んでいるのに、まっ、いいですか。
 

2007年5月19日(土) くもりくもり
秘境に死すとも

 きょうは昆虫のことを書こうと思っていたら、5月18日付の、 hiroさんのHP の日記にも写真と解説が載っていましたので、そちらも参考にして下さい。 
 きのうガキオカマとビコールの長男カロイが、秘境探検に出かけました。 といっても川で水遊びをするだけなのですが、帰って来るとペットボトルの中にたくさんの昆虫がいました。 なんなのかなと見せてもらうと、カナブンです。
 カナブンの背中の硬い羽をつまんで持ちます。 そして口でフゥーと息をかけると、カナブンは、内側の軟らかい羽をブーンと羽ばたきます。 ただそれが面白くて持ち帰ったのだと思いました。 するとこれを食べるのだと言います。
 フライにして食べるのだと言うのですが、だれが食えるかこんなものですよね。 カナブンはこちらではアバウと言うらしいです。 希望があればアバウツアーを企画いたします。 アバウの生態については こちらの動画 をご覧ください。



 さて、リッキーのトライシクルで買い物にでもということになりました。 ガキどもを連れて、サンフェリペのマーケットに買い物に行きました。 トライシクルがマーケットに着き、マーケットの駐車場に止めようとしたとき、バリバリバッキンと車輪が鳴ります。
 この、へたくそリッキー! 無免許リッキー! なんと駐車場の柱にサイドカーの車輪をぶつけて止まるではありませんか。 車輪のカバーが外れてカランコロンと転がります、恥ずかしいぜリッキー、駆けつけた仲間が笑っているじゃないか。
 タイヤを擦(こす)るくらいならまだわかるが、ぶつけたんじゃ話にならないだろう、運転免許を取ってくれよ、恐ろしくて乗れないぞ。 



 きょうは秘境温泉でカラバウと水浴びでもして疲れを癒し、さらなる奥地へと出向いてみようと思います。 いつ大蛇に噛まれるか、ワニに喰われるかは分かりませんが、そこに秘境がある限り探索は続けなければなりません。
 使命感に燃える私にもしなにかあったら、笑ってやって下さい。
 

2007年5月20日(日) 晴れ晴れ
デッカチ君さようなら

 きのう、さて秘境探検にでも出かけようかなと思っていたら、ガキオカマの親父がガキを迎えにきました。 急遽(きゅうきょ)、秘境探検は中止にして、玄関先でガキオカマのお別れパーティーを、盛大に行うことにしました。
 盛大に行うことでガキオカマの泣きっ面を見るのが、みんなの狙いです。 どうせ帰すのならば親父を酔っ払わせて、帰りたくないと言うガキオカマを引っ叩いてもらおうじゃないか。 そうでもしないと、みんなの腹の虫はおさまりません。
 みんなで和気あいあいと玄関先で楽しむなか、1人元気のないガキオカマ、それでいいのだ、泣け、悲しめ、悩め、苦しめ、そしてその悔(くや)しさをデカい頭に植え込めばいいのだ。 数々のお前の悪行、誰も忘れはしないぞデッカチ、伝説の2頭身。
 最後の最後にみんなにいじめられて帰るデッカチ。 妹ガキの悪の権化も、お前には敵(かな)わなかったらしく大人しくしていたくらいだ。 凄い衝撃、ディープインパクトとでもいうのだろうか、危うく家庭が崩壊されるところでした。



 ビコールが白牛を引っぱって帰ってきました。 親子の牛でしょうか、どちらも真っ白です。 なんのために牛を連れてきたのかと聞くと、食べるためだという明快な回答です。 そんなに大量の肉をどうやって食べるというのでしょう。
 まあ食べるというのだから食べるのでしょう。 牛は犬の解体場へと運ばれて繋がれています。 きょうはビコールの娘マリカーの誕生日です。 まさかそのための牛ではないでしょう。 マリカーだって、そんな牛よりはケーキのほうがいいに決まっています。
 最近、犬を絞め殺していないビコールです。 殺しの味が忘れられなくて牛を代用するのでしょうか。 犬でも牛でも殺して下さって結構ですが、毛を焼くのだけは勘弁してほしいと思います。 凄い臭いなんですから。



 きょうはビコール家のマリカーの誕生日です。 3才になるそうです。 ケーキと甘いスパゲティは、私からプレゼントしましょう。 ビコール家ではビーフンとマカロニサラダ、それに犬の肉の煮込みを振る舞うそうです。
 豪勢ですねぇ、ところでなぜ白牛ではなくて犬の肉なのでしょう。 まあなんでもいいのですが、ビコール家のお肉は食べないようにします。 よもやデッカチが戻って来るようなことはないとは思いますが、なぜか悪い予感がします。  
 

2007年5月21日(月) 晴れ晴れ
マリカー3才の誕生日

 きのうはビコールの娘、マリカーの3才の誕生日でした。 朝からリッキーとケチ女房は、裏庭でシャワーを浴びて体を清めています。 別にマリカーのためではありません、豚小屋の掃除で体が臭くなったので浴びているだけです。
 玄関先で飲んでいるとビコールワイフが、ケーキを買うからと私にお金を貰いに来ました。 じゃあということで150ペソあげました。 そうだ、裏庭の白牛親子はどうしたんだと見に行くと、元気に草を食べています。
 それならばとデカい葉っぱをもいで、親牛の鼻先にやってみました。 するとなにを怒ったのか、頭から私に突っ込んできます。 闘牛士でない私は、牛の頭突きを腹に受けました。 後退(あとじさ)りしたので大事には至りませんでしたが、なんというバカ牛。
 バカ牛に角があったら大変でしたよ、腹に穴が開いて、せっかく飲んだお酒が流れ出るところでした。 早く解体されてビコールに食べられてしまえばいいのだ。 その前に、竹竿でお前の頭を思いっ切り引っ叩いてやるからな、覚えとけよ。
 さてビコール家のマリカーの誕生日の料理が出来上がりました。 なんと、ヤキソバと甘く煮たご飯、おい、これだけかよ。 まあ貧乏一家です、しょうがありません。 それでもおいしくいただきました。 そろそろメインのケーキでもいただきますか。
 さあケーキの登場です。 みんなが楽しみにしているケーキです。 ビコールワイフが持ってきました。 おお! これがケーキかって、ふざけるんじゃねぇ、ただの食パンじゃないかよコレ。 金返せこのやろう!



 疲れました、私はすっかり酔っ払いです。 日も暮れないうちに寝てしまいました。 そのあとカレッサ(馬車)などに乗って楽しくやったみたいです。 カレッサの写真はアイリーンが撮ってくれました。 
 夜起きると、窓の外では飲み会をやっています。 腹が減ったのでスパゲティでも食べようかなと思ったら、作っていないとのことです。 マリカーの誕生日なのに、どいつもこいつもです。 外で一緒に飲もうと誘われますが、もう十分飲みました、たくさんです。



 結局、ケーキもスパゲティもない誕生日でした。 マリカーには後日、私がケーキをプレゼントします。 ビコールワイフにお金を渡した私がバカでした。 それと、牛の野郎、覚悟は出来ているんだろうな、きょうは竹竿で引っ叩いてやるからな。
  

2007年5月22日(火) くもり
もうすぐウキウキ雨期が来る

 きのう小憎らしい牛を引っ叩こうと思い裏庭に行くと、牛はいません。 遠くで牛の鳴き声がするのでそちらを見ると、なんと、向かいのサリサリの隣りに繋いであります。 草ぼうぼうで餌に不自由しないのですね。
 人通りの多いところですので、まさか竹竿を持って引っ叩きに行く訳にもいきません。 そんなわけであきらめたわけですが、夕方には裏庭に戻すのだろうと思ったら、そのまま、ビコールと長男カロイで農場に連れて行ってしまいました。 運のいい野郎というか、牛です。
 玄関先で飲んでいたら、つまみにとランカキャンディをもらいました。 つまみになんかならないのでガキにくれてやりましたが、1個1ペソで隣街のマーケットに売っているそうなので、まあどこにでも売っているものなのでしょう。
 リッキーがゴミを燃やしています。 すると5分も経たないうちにスコールです。 どこまでもついていないリッキーです。 チビガキは天然シャワーに大喜び、私は久しぶりの涼(りょう)を楽しみます。 きのうの夜中から今朝にかけても雨です。
 おそらくこのまま雨期に突入するのでしょう。 今朝は肌寒いくらいですが、そうなると水シャワーが辛(つら)くなります。 きのうも午後から、裏庭で井戸水シャワーを浴びましたが、井戸水って温度が一定だと聞いたことがあります。
 すると肌寒い日には、井戸水のほうがシャワーにはいいのかもしれません。 なんて言っておりますが、温水シャワーを買ってよ、ってなことになるのでしょうね。 臨(のぞ)むところだ温水シャワー器、1万円。 





 おとといの日曜日から、電波が悪いのかネットに接続できる時間が少なくなりました。 日中はほとんどダメです。 工事でもしているのでしょうか。 返信が遅れたり、ご迷惑をお掛けするかもしれませんが、ネット環境が復旧するまでご了承下さい。
 きょうはマリカーを連れて、誕生日のプレゼントでも買ってやりたいと思います。 さあ出掛けるよマリカー、水シャワーできれいきれいしなさい。
 

2007年5月23日(水) くもり
ロイヤル・スービック

 きのうの朝は凄い雨で、1日こんな感じかなと思っていたら晴れてきました。 それではとビコールの娘マリカーを連れて、先日の誕生日のプレゼントを買いに出掛けることにしました。 ちょうどアイリーンも買い物があったのでスービック・ベイへ行くことにしました。
 オロンガポには初めて行くマリカーです。 バスでの長旅といっても1時間ですが、したことのないマリカーです。 バスに酔ってゲロを吐いていました。 オロンガポのシティモールのジョリビーで昼食です。 マリカーはおいしそうにポテトフライを食べていました。
 そこからスービック・ベイのロイヤルという、おもに食料品を売っているデパートに行きました。 買い物カートを押しながら、私は缶ビールを飲み続けます。 マリカーと悪の権化は、あれも欲しい、これも欲しい、全部欲しいで大変です。 
 手当たり次第にお菓子や飲み物の封を切って食べ始めます。 はいはい、腹がくちくなるまで食べなさい、飲みなさい。 そんなことをしているガキは君たちだけですよ。 私も手当たり次第に缶ビールを飲んでいましたが、ガキと一緒ですかね。
 日本食材が置いてあります。 ちょっと値段を紹介しますと、カップヌードル、どん兵衛、やきそばUFOなどのカップ麺は70ペソ、インスタントラーメン5袋入り各種が160ペソ、ポカリスエットにお茶のペットボトルが120ペソ、カレールウ120ペソ。
 そのほか味噌、ソース、マヨネーズ、ほんだし、麺つゆ、なんとチューブに入った練りワサビまで売っていました。 さすがに納豆はありませんでしたが、豆腐はありましたよ。 韓国の食材も多数売っていました。 キムチなんかもありました。
 持ちきれないほどの食材を買ってしまい、とてもバスでは帰れなくなってしまいました。 しょうがないのでスービック・ベイからサンフェリペまでタクシーで帰ることにしました。 タクシー代が800ペソです。 なんだかんだであっという間に無くなってしまった1万円です。







 ロイヤルのおもちゃ売り場でカイト(凧)を買ってきました。 30ペソです、安いでしょう。 きのうは風が無かったので揚げられませんでした。 きょうはいまのところ雨です。 雨が止んで風が吹いてきたら凧を揚げます。
 何十年ぶりですかね凧揚げなんて、ロマンがありますね。 


2007年5月24日(木) 晴れ晴れ
一日中雨

 きのうはめずらしく1日中雨でした。 このところのジメジメした天気のせいか、庭にキノコが生えてきました。 真っ白い毒キノコです。 今朝見たら倍の数になっていました、すごい繁殖力ですね。 キノコの傘も開いてきました。
 雨ガッパを着たおじさんがマンゴを売りにきました。 そのへんで もいできたと分かる、雨に濡れたマンゴです。 10個買って11ペソ払いました。 1ペソはチップです。 雨の中のマンゴ売り、ご苦労様です。
 玄関先でジンを飲んでいたら、ハエも雨宿りをするのでしょうか、すごい数のハエが飛び交っています。 蚊取り線香を焚(た)いてみましたがハエには効かないみたいです。 なにげなくジンを見ると、おや、ラベルが変わったんじゃないですか。



 魚売りのおばさんもやって来ました。 おしゃれな自転車に子供を乗せて、パラソル傘を差してやって来ました。 何匹魚を売れば、そんなおしゃれな自転車が買えるのでしょうか。 よく見るとハカリがありますね、1匹いくらではないみたいです。
 おばさんの腰には、お金を入れるウエストポーチが巻かれています。 ポーチが心もち膨らんでいます。 身なりも貧しそうではありません、自転車は新品みたいです。 顔にも余裕がありますね。 これは道楽での魚売りなのでしょう。
 あまりにもハエがやかましいので、隣のビコールのカラオケ屋で飲むことにしました。 別に自分の部屋で飲んでもいいのですが、たまにはいいでしょう。 中に入ると太ったおばさんが1人店番をしています。 なんだよ、つまらねぇ、とビール1本で店を出ました。



 雨の夕方、裏庭で井戸水シャワーをしましたが、やはり冷たいですね、水は水です。 
 きょうは快晴です。 念願の凧揚げができるかもしれません。 電線や木のないところで揚げるのがいいですよね。 そうするとビーチがベストでしょう。 どこまで揚がるかわからないので、予備の糸を持って出掛けてみます。
 ついでにお弁当なんか持って、ピクニックということになりますか、きょうは。 なんか無風状態ですが、ビーチなら風が吹いているでしょう。 そんなことで、出掛けてきます。


2007年5月25日(金) 晴れくもり
プールで凧揚げ

 きのうはビーチに行って、凧揚げをやる予定だったのですが、ビーチへ行く途中にプールがあるんですよね。 寄ってみると、きのうもいつものように閉じていました。 管理人に泳ぎたいと言うと開けてくれたので、ビーチはやめてプールで過ごすことになりました。
 リッキーとケチ女房、アイリーンとラニー、娘ガキとチビガキで行きました。 デカいカソイの木の下でお弁当を食べます。 おかずは鳥の煮込みとビーフン、酒のつまみにゆで卵でも食べようかなと思ったら塩を忘れただって、これだもんな。
 敷地の中はだだっ広くて凧揚げもじゅうぶん出来ます。 みんなはプールで、私は凧揚げを始めます。 しかし風がありません。 たまに吹く風に乗せて凧を揚げますが、すぐに風が止み長続きしません。 しょうがないので私もプールで水浴びです。
 途中雨なんかパラついてきましたが、プールの中ですからべつに気にもなりません。 プールの周りには、いろんな植物、果物がありました。 パイナップルなんかも生っていました。 お客は私達だけです、貸し切り状態です。
 ちなみにプールを誕生日などで貸し切ると2,500ペソだそうですが、こんな貸し切り状態の暇なプールを貸し切るバカがいるのかということですね。 入場料が掛かるので、人数が多ければべつでしょうが。
 






 家に帰ってきてカレーを作りました。 食べるのは私とアイリーンだけです。 バカ連中は食べもしないで嫌いだと決めつけております。 あまったカレーを冷蔵庫に入れてありますので、きょうあたり味が馴染んでいい感じになると思います。
 きょうの昼飯、晩飯はカレーライスでいきたいと思います。 バカ連中はカレーの匂いが嫌いみたいですね。 だったらカレーの匂いを家中にこもらせていただきたいと思います。 クサヤの臭いのお返しです。
 猫マンマの原点カレーライス、私はルウとご飯を別々に食べるほうが好きです。 カレールウはS&Bのゴールデンカレー辛口、けっこう辛いです。
  

2007年5月26日(土) くもりくもり
憤怒のケチ女房

 夏も終わりでしょうか、庭のひまわりは枯れてしまいました。 雨も毎日のように続いています。 きのうは午後からずっと雨でした。 そんななか玄関先で1杯始めました。 さてつまみは、そうだ、昼に食べたカレーが残っているじゃないか。
 クラッカーとパンを用意して、カレーをつけて食べることにしました。 小皿にカレーをよそり持ってきてもらい、食べていたらすぐになくなります。 なんで小皿なのと思い、ナベごと持ってきてもらって中を見ると、あれれ、夕飯分に残しておいたカレーがほとんどなくなっているじゃありませんか。
 小皿2杯分くらいしかありません。 誰かが食べたのです。 あれだけ嫌いだと言っていたバカ連中の誰かがです。 試しにカレーをパンにはさみガキに食わせてみたところ、あれよあれよと完食して、おかわりにはまいってしまいました。
 冷めたカレーだったので、匂いがきつくなかったので食べられたのかもしれませんが、私の夕飯のおかずはどうなるのだ。 また夕飯前にでも、カレーを仕込まなければなりません。 しかし、黙って人のものを食べるのは、泥棒というのじゃないのか。



 アイリーンがあやしている赤ちゃんは、リッキーとその愛人の娘です。 息子ルピンも同じ愛人の子供です。 ケチ女房との間には子供はおりません。 だからリッキーとケチ女房の間には、いつも諍(いさか)いが絶えません。
 きのうも愛人の許(もと)へ娘を預けに行くというので、私も一緒について行きました。 愛人宅はすぐ近くです。 いつもリッキーは行き来しています。 そのたびにケチ女房と言い争いをしています。 誰が悪いって、リッキーが悪いに決まっています。
 ケチ女房がタイに出稼ぎに出ている間の、愛人との濃密な生活で出来た子供です。 ケチ女房にすれば面白くないでしょう。 ケチ女房はもう出稼ぎなどに行かず、子作りに励むと言っていますが、タイから帰って5ヶ月、いまだその兆候はありません。



 愛人宅から戻ってきたときには、もうすでに日も暮れていました。 それからカレーを作り、おいしくいただきました。 今朝はカレーとパンの朝食を食べようと思いますが、あるんだろうなカレー、さっそくチェックに台所へ。
 ありました、なんか少ないような気もしますが、昼飯まではカレーで大丈夫なだけの量はありました。
 話は変わりますが、おなじみの カステリオスのタマさん が、肝炎で入院されたそうです。 その前から風邪かな、熱があるとご本人のブログに書いておられましたが、肝炎だったみたいです。
 タマさん早く元気になって下さい、心よりお見舞い申し上げます。
 皆さんも季節の変わり目、お体にお気を付けてお過ごし下さい。    


2007年5月27日(日) 晴れくもり
サンマルセリーノ ホスピタル

 きのうは午後から カステリオスのタマさん が入院している病院へ、アイリーンとお見舞いに行ってきました。 病院の場所は、ここからオロンガポへ行く途中の中間地点、サンマルセリーノという街にあります。
 ここからバスで30分の距離ですので、遠くはありません。 通用口から中へ入ると、おや、点滴をぶら下げてタマさんが座っています。 奥さんや子供さんも一緒です。 私はてっきり病室で苦しんで寝いてるものとばかり思っていました。
 このぶんだと、点滴が外されれば退院できることでしょう。 あと2〜3日というところではないでしょうか。 病室は大部屋に入っているそうです。 お金がないから個室には入れないなんて冗談を言っていましたが、院内の環境は劣悪みたいです。 テング熱の患者やマラリヤの患者なんかが同室に入院しているとのことです。 また、トイレが汚くて、なんてことも言っていました。
 まあ、愚痴が言えるだけ元気でほっとしました。 バロイビーチのhiroさん もお見舞いに来られたみたいで、病院の様子やタマさんの容体などを詳しく フィリピン スービックへようこそ! の日記に書いていらっしゃるので覧下さい。 
 そんなわけで、回復に向かっているタマさんです。 早く退院して元気になっていただければと思います。
 家に戻り、曇り空の下、玄関先で1杯やり始めます。 このぶんだと、私は肝硬変で入院ということになるのでしょうか。 そんなことを思いながら飲んでいると、チビガキがライターを床にぶん投げます。 みごとにバラバラに壊れるライターでした。



 ビコールワイフが瓶や缶を集めている。 ついにバタ屋でも始めようというのか、熱心に集めています。 ビールはサリサリなどから買うときに、瓶代として一本につき1ペソ預けます。 なのでビール瓶を持っていけば お金にはなります。
 ついにそこまで落ちぶれたビコールワイフを横目に裏庭に行ってみると、子作りリッキーが、また訳の分からない物を作っています。 聞くのも億劫ですので、出来上がったら見せてもらうことにします。 暇でしょう、田舎の生活。



 きょうはスカッと晴れていますが、午後からどうなるのか、変わりやすい天気です。 玄関先で飲むだけですから、天気は関係ないですか。


2007年5月28日(月) くもりくもり
改造トライシクル

 ビコールの次男アディンが、ズボンのポケットからゴソゴソとなにかを取り出しています。 なにかなぁと思ったら、なんと生きた子猫です。 あたり前ですよね、死んだ子猫なんかポケットに入れているバカはおりません。 いよっ! マジシャン アディン、そんなことばかりやってろです。
 リッキーのトライシクルを見ると、ハンドルのところに風防が取り付けられていました。 おいおい時速30キロしか出ないトライシクルに風防もないだろう。 スピードメーターは壊れているので、私の体感スピードですが。
 派手な雨よけシートにはジョリビーの顔が、そんなもの売っているわけがないのだ。 そんなシートで走っていると、私はかっぱらいです、と背中に背負って走っているようなものじゃないのか。 コテコテに飾り付けて、そんなことばかりやってろ、無免許リッキー。
 裏庭のタバコの葉っぱを見にいったら、全部きれいにむしり取られています。 なんなんでしょう、わざわざタバコの葉っぱをむしり取らなくても、そのへんにいっぱい葉っぱがあるのですが、なぜかタバコの葉っぱなんですよね。 まあいい、そんなことばかりやってろ。



 小腹も空いたし、お好み焼きでも作って食べることにしました。 隠し味にバゴオン(アミの塩辛)を入れてくれというリクエストです。 お好み焼きですからお好みでいいわけですよね。 シーフード味にでも仕上がるのでしょうか。
 まあ味は兎も角、あっという間に完食しまして、もう一枚、こんどはピザを焼きます。 市販のピザですので、味が薄かろうとケチャップを上塗りして焼きました。 バゴオンは塗りませんよ。 これもあっという間に完食です。 
 酒のおつまみにと、ゆっくりなんか食べていられません。 早いもの勝ちですから、味わってなんてこともありません。 喰えればなんでもいいのです。 ということは、こんな面倒な調理などしないで、食パンの一斤でも与えればいいってことですよね。



 誰がタバコの葉っぱをむしったんだとアイリーンに聞いたところ、おっかさんがむしってタバコを作って自分で吸うのだと言います。 タバコまで自給自足とは恐れ入ります。 いま天日干しの段階だそうですが、買って下さいよタバコぐらい、1箱5ペソからあるじゃないですか。
 さて、まだまだ改良が加えられるリッキーのトライシクルです。 どこまで改良が加えられるのか楽しみです。 私の望みとしては、サイドカーを密閉してクーラーなんかを付けて欲しいと思います。 ついでにクーラーボックスにお酒なんかも用意していただければと、リッキーさん。
     

2007年5月29日(火) くもりくもり
アディンが1年生

 ビコールの次男アディンが、来月からピカピカの1年生で学校に行くそうです。 来月ちょうど誕生日なので、それではということでカバンでもプレゼントしましょうということになりました。 さっそくアディンを連れてオロンガポへ買い物に行くことにしました。
 ビコールの長男カロイと娘ガキも一緒です。 カロイとアディンはオロンガポは初めてです。 さあ、バスを待つためにビコールハウスの前に集合です。 あれれ、なんでこんなところにパン屋があるの。 ビコールワイフがパン屋を始めたみたいです。
 暑い中、冷房なしのバスの中、オロンガポ寸前でアディンがゲロを吐きます。 この前のマリカーと一緒です。 しょうがありません、バスになんか乗ったこともないのですから。 私の横の子供もゲロを吐きます。 勘弁してくれよゲロ攻めは。
 オロンガポに着き、シティモールの中にあるチョーキンというファーストフードのお店で昼食です。 フライドチキンとライスのセット、それにハロハロ(かき氷)を食べさせてやりました。 ふだん、手づかみで食べている2人です。 スプーンとフォークが使えません。
 アイリーンが見るに見兼ねて、チキンをほぐしてやります。 スプーンでご飯を食べることも出来ません。 なんとか最初はスプーンとフォークを使おうとしていましたが、結局手づかみで食べていました。 



 アイリーンが美容院に行っている間、ガキどもは2Fのゲームセンターで遊びます。 遊んでいるといきなりの停電です。 チョーキンで食べているときにも停電でした。 なんなんだよこの街は、私の田舎より停電が多い街です。 
 アディンのカバンとノートなどを買って、市場へ買い物に行きました。 ガキどもはうるさいし、落ち着いて買い物などできません。 夕飯でもと思ったのですが、こんなバカガキどもに食べさせることはないと思い、さっさと帰ってきました。
 これでアディンの誕生日は済みました。 もうガキどもと出かけることはしません、疲れるだけですね。 初めてのオロンガポに連れて行ったのだから、それでいいでしょう。



 それにしても中途半端じゃない街の汚さ、騒音、臭気、気遣いのない人々、ほんと、たまに行けば十分ですね。 近所をブラブラしていたほうがまだ楽しいですね。 汚さの中の人だかりにはうんざりします。
 きょうは田舎の空気を吸って、のんびりしたいと思います。 
 

2007年5月30日(水) 晴れ晴れ
ミス・カラバウ

 海辺に住むアイリーンの弟、ランディーの娘2人が遊びに来ました。 これでガキが7人、これだけ集まれば何も起きないわけがありません。 名前は忘れましたが、よく駄菓子屋で売っているストローで膨らます風船がありますよね。
 こちらではプラスチック・バルーンというみたいです。 膨らませた風船をビコールの娘マリカーが持っていました。 それを見たリッキーの息子ルピンは欲しくてしょうがありません。 当然取り合いの喧嘩になります。
 紐つきのラッパを振り回して襲いかかるルピンです。 運が悪くマリカーの額にラッパが直撃します。 あまりの痛さに号泣するマリカー、ヤバイと思ったルピンはラッパを振り回したために、指が痛いと嘘泣きでごまかそうとしています。
 こんなバカなことが延々と続く中、ラニーはオロンガポに逃亡してしまいました。 きっとアイリーンがオロンガポの美容院で髪をきれいにしてきたので、うらやましい、チッキショー、私もきれいにセットしてきてやるというところでしょうか。



 ビコールワイフがやってきて、ヘイ! ハポン(おい、日本人)、テレビでミス・ユニバースを見ていたら、日本人が王冠を手にしたぞと言います。 べつにそんなことには興味のない私です。 ああそう、サンキュー、ミス・カラバウ(水牛)と言ったら、ワイフの顔色が変わっていましたよ。
 これはぶん殴られるかもしれないと思った私は、ワイフのパン屋でパンでも買ってやって、ワイフのご機嫌を取るしかありません。 いったい、いくらなんだよ、そのマズそうなパンは。 なにぃ、全部買っても500ペソだと、安すぎる。
 ここで新しいツアー企画です。 ツアー名は、パン屋のパンを全部買って、ビコールワイフを驚かせてやろうツアーです。 えっ、ツアーの名前が長すぎますか。 冗談ですからなんでもいいのです。
 アイリーンがガキ大将みたいになっていますね。 いじめるガキを征伐しているのです。 次から次へと悪さをしますから、正義の味方は大変です。 私も竹棒でガキの尻をひっ叩くと、私には反撃してくるではありませんか、私もガキに舐められたものですね。
 最後はみんなで、裏庭の井戸水でシャワーです。 なぜかアイリーンは踊りだしています。 頭でもぶつけたのでしょうか。 それともそういう血なのでしょうか、なんにしても楽しいことはいいことです。



 停電です、パソコンの内臓バッテリーで書いています。 復旧したらすぐにアップいたします。 そんなわけですので、遅い時間の更新をご了承ください。
    

2007年5月31日(木) くもりくもり
マンゴで停電

 きのうは朝から晩まで停電でした。 理由は電線にかかる木の枝を切り取る作業をするためです。 作業を見ていると、クレーン車に人が乗って枝を切ります。 よく見るとマンゴの実をもいで喜んでいます。 そんなことをやっているから遅々として作業は進みません。
 犬がキャンキャンと鳴いて、うるさくてしょうがありません。 どうしたのかと思ったら、鉄檻の中に入れられています。 そこいら中にフンをするので、檻に閉じ込めたみたいです。 その横でビコールワイフが子供に折檻をしています。
 息子のカロイとアディンが売り物のパンを大量に食べたのです。 ジュースも13本飲み干したそうです。 それだけやれば、だれでも怒ります。 ボディにパンチを受け屈(かが)み込んだカロイの脳天にワイフのキックが炸裂します。 戦意喪失のカロイでした。



 改良に改良を重ねる、リッキーのオンボロトライシクル。 サイドカーの内部にスピーカーが取り付けてありました。 カーステレオといえばその通りですが、ちょっとデカくないか、スピーカー。 かなりやかましいと思いますよ。
 アイリーンが大事な話があるというので、パン屋横のカラオケ屋に話しに行きました。 どうやらビコールワイフが集めた、ギャンブルの賭け金を、ノミ行為によって搾取していたものが大当たりしたらしいのです。
 その払戻金のお金を貸してくれと、調子のいいことを言っているみたいなのです。 そんなことを言っていないで、大当たりした奴を半殺しにしてやれ、ビコールワイフ。 
 玉子売りがカラオケ屋にやってきました。 もちろんカラオケ屋では買うわけがありません。 アイリーンが家に玉子がないというので、30個ほど買っていました。 指をくわえて見ているビコールワイフの姿が、カラオケ屋の中にありました。



 今月もきょうでお終いです。 フィリピンの夏もお終いです。
 夏を無事に暮らせて一安心といったところでしょうか。
 来月も今までどおり平穏に暮らせればと思っております。
 ご声援、ご叱咤、またよろしくお願いいたします。
   



トップへ    次の月へ     
inserted by FC2 system