日記　2011年 5月　 　 　

　朝から、カタカタと地面が揺れ、起こされます。　小さい余震が続きます。　お袋も、日、祭日は病院が休みです。　こんなときには、酒盛りでもしましょう、お袋。　窓から外を見れば、散ったはずの桜が咲いています。

　この前と、同じような場所に咲いています。　地震に驚いた桜が、遅咲きにでもなったのでしょう。　庭を見れば、青い葉っぱが生っています。　まさかと思い、お袋になんの葉っぱだと訊けば、もみじの葉っぱだといいます。

　春なのに、もみじも見ることが出来ました。　しかし、本当にもみじなのかな。　ピンポーンと、建築屋がきました。　この前、見積もりを持ってきたのですが、あまりにも法外な値段なので、お袋が、きっぱりと断りました。

　壁の一面だけが、７０万だそうです。　笑うに笑えない金額です。　建築屋は、忙しいから３ヶ月待ちと言っていたのに、きょうは、ベランダを塗るからと言ったらしいです。　塗装の見積もりもなにも提示しないで、これでは頼めませんよね。
　
　　

　今朝は、強風で起こされました。　どなっているのか、日本はですよね。　お袋は、元気に病院へ出掛けました。　この強風のときに、根性ありますね。　帰ってくれば、食料を買い込んでいます。　祭日が続きますので、買って来たのでしょう。

　暖かくなれば、食中毒に注意しないといけません。　焼肉屋でユッケを食べて、食中（あた）りにより、子供が２人亡くなりました。　生食用の肉ではなかったと、知って出した店側です。　本当におそまつですね。

　そんなことで、肉はしっかり焼くなり、煮るなりして食べたほうがいいですよね。　そう、フィリピンのようにです。　行楽の季節で、福島のほうも、観光客は少し増えているようです。　連休が終われば、また閑古鳥なのでしょう。

　元凶の原発の問題が終わらないかぎりは、なんの解決にはなりません。　誰も行きませんよね、原発被災地になど。　福島産の農水産品などは、買う人もいないでしょう。　すべてが原発なのですよね。
　

　きょうは、暑くもなく寒くもなく、過ごしやすい日です。　日本では、どこにでもあるスーパーマーケットですが、フィリピンでは、大きな街に行かなければありません。　なあに、スーパーなどなくても、大自然があります。

　フィリピンに、私の仮設住宅がありますので、いざとなれば、お袋を連れて非難します。　ありがたいことに、アイリーンを始め、何の心配もないよ、と歓迎する兄弟達です。　困ったときには、助け合うという精神のフィリピン人です。

　異国の地で、外国人１人では生きられません。　その地に解け込み、そのファミリーに解け込めば、なんとかなります。　お金もありますが、それだけではありません。　心というものを、大事にしないといけませんよね。　その上での信頼なのですね。

　写真ですが、何をどういじったのか、ファイルが見つかりません。　少しお待ち下さい。
　

　きのうは、暖かい日で始まりました。　めずらしく余震もありません。　こんな日もあっていいのでしょう。　いや、これが普通なのですよね。　だましの日なのでしょうか、大地はピクリとも動きません。　エネルギーを、溜めてでもいるのでしょうか。

　天気もいいし、ビールでも買いに行くか、お袋。　タクシーを呼び、近所の安売りの酒屋に行きます。　配達もしてくれるのですが、近所ですから、タクシー代のほうが安いのです。　あまり飲むなよ、酒は逃げないんだからね、とお袋。

　午後から、日本人のお客様です。　掲示板にときどき投稿して下さる、マックさんです。　水戸納豆にせんべいのお土産、ありがとうございます。　楽しく話しをさせてもらいました。　また、近くに来ましたら寄って下さいね。

　きょうは、どんよりとした曇り空、風も吹いています。　桜も葉桜になりました。　春夏秋冬、喜怒哀楽の国ですよね。


　　

　２回目。　こどもの日ですね。　きょうは、亡父の誕生日です。　飲んで祝ってあげるしかありません。　ちなみにお袋は、４月１日、エイプリルフールの生まれです。　なるほどと、うなずけますよね。　前にも書きましたよね。

　妹は、１月１日の生まれです。　誰もが祝福する元旦です。　私ですか、私は、ただのさそり座の男です。　まあ、さそり座の女に、生まれないだけよかったとは思っています。　めでたい日に生まれる人は、いるものなのですね。

　めでたいはいいけれど、どこへ行ってしまったのだ、お袋。　表に行けば、地面を掘り返しています。　やめろ、お袋、地面には放射能があるのだぞ。　家の中に入っていろ、と言っても訊きません。　椿が咲きそうだとか、そんなことはどうでもいい。

　色も臭いも味も何もない、人間の五感では感じられない放射能です。　老人には、訳も分からない事態でしょう。　汚染された空気に土壌、だから早く家の中で、ビールでも飲んでいろ。

　フィリピンの夜。　あッ、そっちのほうの夜ではありませんよ。　昼間、重労働をするフィリピン人です。　仕事が終わり、わずかばかりの酒を飲めば、あとは寝るだけです。　コンビニもファミレスもない田舎なのです。

　街灯はないし、街の中は真っ暗になります。　飲み屋はやっていますが、飲めるほどの給料はもらえません。　たまの休みの前に、少し貯めたお金で、カラオケでもということになります。　クーラーなどはありませんし、省エネなんですね。

　自然に暮らす、暗くなったら寝る、腹が空いたら食べる、暑ければ汗をかく、寒ければ女房と温めあう、と人口は増えますよね。　助け合いで、家族みんながやっています。　貧困もありますが、冷蔵庫も買えません。　消費電力などはしれたものなのです。

　それでも、たびたびの停電ですからねフィリピンは。　日本はなんといい国なのでしょう。　昔、日本もそうでしたよね。　貧困はあたりまえ、冷房などあるわけもありません。　そんな中で育ったわけですから、異国でも不自由などはありません。

　行くか、買い物にでも、お袋。

　
　　　

　たまにアイリーンから電話がきます。　早く戻って来いとの電話です。　まだやることもありますので、簡単には戻れませんよね。　お袋に、早く帰って来い、と言っていたなどといえば、アイリーンが絞められますので、滅多なことは言えません。

　実際、やることはまだ残っています。　家を修理したりと、お金の絡む問題ですので、見積もりだけは、きちんと取ってからの話しになります。　全部でいくら掛るからと言えば、それ以上は払うお袋ではありません。　

　年金生活のお袋ですから、お金のありがたみは分かっています。　何が、この先あるかもしれません。　お金は、大切に使わないといけませんよね。　まだ、家に寝ていられるだけでも、いいのよと。　いいね楽天的で、そう生きなければいけません。

　さあ、そろそろ始まるだろうアイリーンと、お袋のバトルが楽しみです。　どちらも切れやすいですからね、考えれば原因は私にあるのです。　となると和解金ですか、お金で仲良しになるのなら、安いものですよね。
　

　ぽかぽかと暖かくなりました。　五月（さつき）晴れなのでしょう。　大型連休もきょうで終わり、明日からは、いつもの生活が始まります。　余震もだいぶ少なくなり、そろそろ私も家を直すために、一仕事しなくてはなりません。

　朝飯のおかずは、塩鮭と筋子です。　日本の味です。　飯を食べれば、病院で知り合った、おばあちゃんがいると言う、お袋です。　１人暮らしで、心配だから出掛けてくるね、と言います。　子供も孫もいるのですが、誰も来てくれないとのことです。

　こんな日本になってしまったのですね。　姥捨（うばす）て山でもありません。　なぜ、おばあちゃんの家に、駈け付けない子供たちなのか。　連休で遊ぶのはいいですが、おばあちゃんも連れて行きなさい。　やっと病院に通っているおばあちゃんです。

　１人暮らしの老人です。　家族が来れば、元気も出ますよね。　老人が老人を心配して、行くお袋です。　どうなっているのですかね、日本は。

　晴れた朝は、まだ冷え込みますね。　そんな朝、お袋と歯医者に行きます。　硬いせんべいをバリバリ食べていたら、奥歯が欠けてしまった、というお袋です。　私も、酒で歯がもろくなっていますので、歯医者に付き合います。
　
　お袋は、１本も虫歯はありません。　だから、げんこつせんべいでも、バリバリと噛めるわけですよね。　私ですか、私のもろい歯では、無理があります。　２〜３回は通わなければならない、歯医者になりそうです。　フィリピンで歯を抜かれるよりはいいでしょう。

　帰りには運動だと、スーパーまで歩き、買い物です。　フィリピンのバナナが売っている、とお袋。　安いですね、６本で９９円です。　海がどうなっているのか分かりませんので、水産物は買いません。　でも、美味しい食材や料理はあります。

　げんこつせんべいを食べられるお袋です。　まだまだ生きるのでしょうね。　
　
　　

　台風の影響なのでしょうか、風が強くなってきましたね。　フィリピンでは、凄い洪水らしいです。　今朝のテレビを見ていれば、川と化した道路で、泳いでいる人もいました。　アイリーンから電話があり、なにしてる、と訊かれれば、毒を吸っているというほかありません。

　こっちは大丈夫だから、お金だけ送ってね、ってなんなんだそれは。　そんなことより、私の仮設住宅は、しっかりと管理しておいてくれよ。　あなたは、もう帰ってこなくていいからね、と何を怒っているのだ。　私を愛しているのと、アイリーン。

　はいはい、愛していますよ。　うまいなあ、アイリーンちゃん、お金の取り方を熟知していますね。　アイリーンとて、もちろん冗談で言っているわけです。　マニラ近辺は、メラルコという電力会社です。　私のところは、ザメコ�Uですね。　ということは、�T、�Vもあるのでしょう。

　火力発電ですから、電力料金は高いです。　停電はいつもあります。　停電になればロウソクの生活です。　日本も楽観はできません。　何が幸せなのか、考える時なのかも知れませんよね。


　

　２回目。　テレビのニュースを見ていれば、動物園の猿だな、とお袋がいいます。　確かに、と私。　一時帰宅の住民を追いかけています。　ゴミ袋を１枚渡し、これに入れて持って来て下さいと。　ゴミ袋に入れるのはゴミだろう、とお袋。　いい読みだな。

　なにを持って帰りましたか、とバカな質問。　やめなさい、動物園ではないのですよ。　人の不幸は蜜の味ですか。　防護服を着てトイレはどうするのと、我慢出来なければ、垂れ流しだろう。　老人には耐えられない時間ですよね。

　怖いもの見たさは、誰にでもあります。　でも、情報はきちんと見なければなりません。　被災者の人権もあります。　でも、なにも、帰宅者の持ち帰ったものまで、見る必要があるのでしょうか。　被災者は動物園の動物ですか。

　きょうは、雨の１日になるようです。　気温も上がりませんが、寒くはありません。　寒いのは懐（ふところ）だけだと、みんな一緒ですよね。　心も大事ですが、お金がなければ、何も出来ません。　被災に遭った方は大変です。

　三代続けば末代続く、ということわざ。　創業して三代目で滅びる家が多いが、それを乗り切れれば、あとは続いていくという意味です。　三代目の家も、被災地には多いのでしょう。　道楽ならまだしも、天災ではしょうがありません。

　莫大なお金を掛けての、製造ラインの復旧です。　容易ではありません。　また苦労をするのか、というところが、被災者の心情でしょう。　毎日毎日、報道される現地の状況です。　ボランティアの芸能人、顔を売るには、格好の場と考えるのは、私だけでしょうか。

　ほとんどの国民は、無関心なのでしょう。　自分は幸せなのだと、そのひずみは、いずれ訪れます。　待っていて下さいね、ひずみがくるまで。

　　　　　　

　曇り空ですね。　梅雨が来て、過ぎれば真夏になります。　夏も終わるころ、お盆なのでしょう。　ということは、私はお盆までいるのでしょうか。　それもいいでしょう、こちらにいても、向こうにいても、暇なのですからね。

　上原美優（うえはらみゆ）さんという女性が自殺しましたね。　２４歳だそうです。　私は存じませんが、夢を与えるのが芸能人です。　夢を自（みずか）らの手で、摘むんだ美優さんです。　夢を見せるのが芸能人です。　情けないことですよね。

　ところで、お袋、エルニーニョってなんだ、と訊けば、なに、エロだと、ともういいお袋。　まったく、何を言っているのだ。　窓を開ければ、涼しい風が入ってきます。　放射能も入るのだよね、とお袋にいえば、誰の脳だと、もういい。

　美優さんは、種子島の貧乏アイドルとの報道ですね。　兄妹が１０人らしいです。　面倒を見るのは、美優さんなのだったのでしょう。　ならば私の命と引き換えに、保険金で、という思いもあったのでしょう。　追い込まれての自殺かもしれません。

　神様から借りた身体を、お金に替えるのはいけません。　保険金目当てだったのかは分かりませんが、自分で命を絶つのは、いけませんよね。
　　　　

　曇り空です。　放射能の雲が、空を覆（おお）っているのでしょうか。　はたまたその前兆なのか。　福島第１原発の１号機がメルトダウンという、最悪のシナリオとなってしまいました。　炉心燃料棒の溶融です。　悪いほうへと事態は進んでいます。

　自然の力に敵（かな）うわけもありません。　もう、炉心は壊れています。　それでも、水で冷やしているから大丈夫だと。　再度の爆発の懸念はあります。　なんと楽観的なのか。　爆発すれば、私のところも住めなくなるのでしょう。

　どこまで汚染が続くのか、未曾有の事態です。　どのみち廃炉なのですから、被害を少なくして、廃炉にしてほしいと思います。　やれやれ、疲れますよね。　まだまだ、情報は開示していないのでしょう。

　壊れた原発です。　最初から壊れていたのでしょう。　逃げる準備をしなければなりません。


　

　暑い日もあれば、涼しい日もあります。　風邪をひかないようにしないといけません。　フィリピンは、カンカンの真夏なのでしょう。　これから、台風の発生するシーズンです。　台風が来れば被害もそうとうなものです、注意しないといけません。

　缶酎杯を飲みたくなりました。　お袋と、ビールとタバコを買いに行くついでに、缶酎杯を買います。　ビールを持っては帰れません。　タクシーを待つ間に、アイスクリームを買い込むお袋です。　おかしいな、この前買ったばかりなのにな。

　アイスクリームを詰め込めば、こんどは駄菓子を買おうと、菓子売り場に行きます。　おい、お袋、タクシーも来るし、アイスクリームも溶けるぞ。　家に帰れば、テレビと話しています。　よかったね、テレビ電話があって。

　まあ、ビールでも飲んでアイスでも食べてくれ。
　　

　晴天の日曜日、ビールを飲んでいれば、お客さんが遊びに来ます。　東京から来て下さったそうです。　上場企業を定年退職されて、これからが第２の人生なのでしょうね。　自然が好きで、陽気な方です。

　そんなことで、ついつい飲みすぎ、きのうは、日記を書けませんでした。　今朝起きれば、歯医者だよ、とお袋。　二日酔いですよ、行きたくないなあ。　でも、行かなければ、なにも前に進みませんよね。

　なんか、飛び散っているような、放射能です。　関東地方でも、高濃度の放射能が観測されていると、福島や近県での被害では、最早なくなっています。　人智を超えた、神の火と言うならば、消すことも出来ませんよね。

　やめて、歯医者のお姉さん。　わずか１０センチに、お姉さんの顔が、甘い息が鼻をくすぐります。　人智を超えたスケベ心に、火を点けないで下さいね。　いいなあ、ナースは。

　

　きょうは、曇り空です。　もちろん、雲は見えます。　天気予報があるならば、放射能予報でも、やってもらいたいものです。　目には見えない、無味無臭のものですからね。　危ないから早く非難しろ、との警告くらいは必要でしょう。

　四季の日本に降る、毒の灰。　桜は咲き、農作物も育ちます。　その自然を一掃した、死の灰ですよね。　人体に影響が出るのも、そう遠くはないのかも知れません。　おじいちゃん、おばあちゃんは、なにも知らずに、表で作業をしています。

　なんの罪もありません。　だから、緻密（ちみつ）な避難勧告は必要だと思います。　窓は開けるな、洗濯物は家の中に干せと、どうなっているのですかね。
　　　　　　　

　起きれば、体調がよくありません。　ただの飲み過ぎでしょう。　食欲もなく、朝飯が食べられません。　時間が経たないと治らない二日酔いです。　お袋が、昼飯を買ってきてやると、病院へ出掛けました。

　リビングを見渡せば、日清のシーフードヌードルがあります。　昼はこれでいいかな。　フィリピンでは、ご飯のおかずにシーフードヌードルです。　ならば、私も、ラーメンライスで食べましょうか。　お袋が、病院から戻ってきます。

　弁当を買ってきたからと言います。　見れば、カツ丼にから揚げに餃子まであります。　二日酔いには、きびしい食べ物です。　弁当は、夕方食べることにして、カップ麺にお湯を入れます。　ご飯は、と訊けば、ありませんね。　いいでしょう、カップ麺だけで。

　飲んでいれば、体調もよくなるし、放射能も消毒されるでしょう。　お袋も、飲んで消毒しろよ。
　
　

　２回目。　夕方、つまみを食べて、飲んだら風呂です。　風呂場を覗けば、お袋が風呂掃除をしています。　風呂場には、バケツに入れた、飲料水を保存してあります。　ちょうどいいやお袋、飲料水も日にちが経っているので、取り替えましょう。

　バケツの水を、風呂に入れて、新しい飲料水を確保しておきます。　いつ、地震がくるのか分かりませんからね。　停電は我慢出来ますが、水だけはどうしようもありません。　日本は、まだ飲める水ですから、こまめに取り替え、飲み水だけは、確保しないといけませんよね。

　しかし、なんと水の重いことか。　フラフラの私には、２５リッターのバケツは、持ち上がりません。　お袋と２人での作業です。　老人１人の世帯であれば、なにも出来ません。　ひ弱な息子を持ったお袋です。
　
　感謝していますよ、馬鹿力のお袋に。　明日も、どこかへ行くのですか。　行くのでしょうね、運動だと言っていますからね。
　　　　

　夏、真っ盛りのフィリピンなのでしょう。　果物のシーズンでもあります。　くそッ、今頃は、みんなで美味しいフルーツを食べているのでしょうね。　何回か、パイナップルとかカットしましたが、買ったときが食べごろではないのです。

　切れば、硬くて切れません。　熟れていないのですね。　そんなときには、冷蔵庫に入れて、熟れるまで１週間待ちます。　買ってから、食べるまでに１週間です。　そんな、のんびりとした、フィリピンの田舎での生活です。

　群青（ぐんじょう）色の海に、ビールを持って行き、照りつける太陽に目を細め飲むビール。　雨季と乾季しかないフィリピンですが、寒さはありません。　同じ海に囲まれた、島国日本。　南国でもないのに、１年中フルーツや野菜が食べられます。

　梅雨が明ければ、暑い夏になりそうな日本です。

　
　　　　

　晴れれば気持ちのいい朝です。　きょうも晴れから始まる１日ですが、どうにも、体調がいまいちです。　何が原因かと考えます。　酒くらいでは、体調が悪くなるわけもありません。　すると、放射能か、いや、そんなこともないでしょう。

　別に、仮設住宅に住んでいるわけでもありません。　どこかにストレスがあるのでしょう。　すると何なのだ、ここは日本です。　日本に戻れば、刺身でした。　ところが、今回は１口も食べていません。　それなのでしょう。

　どこまで汚染している海か、誰にも分かりません。　回遊する魚です。　誰が安全と言えるでしょうか。　食べたいけど、食べられない鮮魚です。　そのうち、太平洋沿岸の汚染にも、愕然とするのでしょう。　なんとかしてくれ、さかなクン、と振ってみました。

　食べたいですよ、美味しい魚介類。　そうすれば、体調も戻るのかもしれません。

　

　アイリーンから電話があり、大丈夫か、と訊かれます。　まあ、なんとか生きている、と答えます。　そっちは元気か、と訊けば元気よと、馬鹿かと訊けば、馬鹿と言う。　こんなＣＭがありますね。　もうしばらく、日本にいるからね。
　
　車の後ろをぶつけちゃた、と言うアイリーン。　真っ直ぐ走って、後ろがぶつかるのか。　切り替えしか、車庫入れでぶつけたのでしょう。　バンパーをこすった程度らしいですから、気にすることもありません。

　生保会社からも電話です。　被災地の安否確認をしているそうです。　大丈夫ですよ、生きています、と答えます。　担当者は、上に安否の報告をしなければいけないそうなのですね。　大変ですよね、保険会社も。

　なんだよ、お袋。　きょうも、こってりとした物ばかりだな。

　いい風が吹いている、日曜日の朝。　天気予報では、午後から雨みたいです。　すると、暴風雨になるのでしょうか。　きのうは、握り寿司を食べていた、お袋です。　私が、刺身を食べないので、向こうで中（あた）ったと思っているようです。

　朝飯を食べれば、こんどはゆで卵か、お袋。　まあ、好きなだけ食べればいい。　児玉清さんが、胃ガンで亡くなりましたね。　お袋が、私も胃ガンじゃないのか、と言います。　食べ過ぎだろう、胃ガンじゃ食も細りますよね。

　それに、毎日病院へは行っていますので、心配はないでしょう。　まあ飲んでくれ、つまみはゆで卵でいいだろう。　風が鳴り、雨も降ってきました。　胃ガンなのだから、飲んだら昼寝でもして下さいね。

　なんだ、もう２時、間食はうどんか、それでは私も。

　　　　　

　曇り空から始まる、月曜日。　気温も上がりませんね。　なんだ、お袋、もう病院へ行くのか。　なんでも、バリウム検査を受けにいくのだと。　胃ガンだからな、行ってきなさい。　ビールを飲み、テレビを見ていると、そのうち帰ってきました。

　また、食い物を買い込んできています。　ということは、胃は何ともなかったのでしょう。　訊けば、きれいな胃だと言われたらしいです。　それで安心できれば、いいのですよね。　と、また大飯を喰らっています。　いいですね、健康で。

　５〜６月のフィリピンの夏は、日本で過ごし、寒くなる前にフィリピンに戻る。　そんな暮らしもあると、今回は、いい体験をさせてもらいました。　暑ければ、いいというわけでもありません。　適温がいいのですよね。

　もう少し、落ち着くまで、日本にはいなければなりません。
　

　きのうは、１日中、具合が悪く寝ていました。　このところの温度差の変化で、風邪をひいてしまったみたいです。　熱が出て、節々が痛ければ、寝ているしかありません。　なんか、筋肉も痛いような、掛け毛布が重いのかもしれません。

　横になっていると、ピタッと虫の音色が途絶えます。　そのあとには、地震がきます。　地震が終われば、また虫は鳴き始めます。　不思議なことです。　地震予知が出来ているのでしょうね。　ナマズみたいなものなのでしょう。

　今年の夏は、節電ですね。　今年どころか、何年かは続くのでしょう。　昔を思い出して、暮らすしかありません。　贅沢のしすぎなのですよね。　安全神話など、崩れ去った日本です。　１人ひとりが、意識をして、乗り切るしかありません。

　防護服でも買うか、お袋。　安いものですね、1,000円からありますよ。　ただし、使い捨てです。　買ったにしても、着て歩く勇気はありません。　なんだ、あの親子は、となりますよね。　さて、飲料水でも溜めて置きましょう。

　きょうは、暑くもなく寒くもなくて、清々（すがすが）しい１日になりそうです。　何もなければ、みんな、のんびりと暮らしているはずの、福島の田舎町です。　台風２号が発生し、日本に向かっています。　注意が必要です。

　病院から、お袋が帰ってきます。　きょうは、ラーメンだよ、とカップラーメンを取り出します。　まあ、ラーメンはラーメンです。　病院では、血液検査の結果が出たそうです。　悪いところはないとの診断らしいです。

　足がむくんでいるので、注射を打ってきたといいます。　あと何年くらい生きられると、病院長に訊いたら、まだまだ大丈夫と言われたといいます。　ヤブと言われている病院の院長ですから、信用はできません。

　以前にも書きましたが、私の血液検査を拒否した院長です。　理由は、私が外国に暮らしているため、麻薬でもやって、体調不良になったのだろうということです。　推測で判断してもらってはたまりません。　人を助けるのが、医者ではないのですか。
　
　そんなことをやっているから、今回の地震で病院が半壊になるのだ。　お袋が通っていますから、私が犯罪者では、大変なことになると思ってのことでしょう、と理解してはいます。
　

　　　　　

　フィリピンで発生した、台風２号。　台風情報 のまま進めば、日本を直撃です。　台風が上陸すれば、どこかで土砂崩れや、水害などが起きるのでしょう。　過度の地震により、地盤もゆるんでいると思います。
　
　どこかで、台風での災害が起これば、また、水や物資が不足するかもしれません。　災害に備えて、少しは準備しておきたいと思います。　なにはともあれ、何もないことを祈るだけです。　しかし、天災は待ったなしですね。

　山では、ウグイスが鳴いています。　春から夏へと、季節も巡（めぐ）ろうとしているのでしょうか。　季節の変わり目なのでしょう。　体調の悪い日本列島です。　熱でも出して、震えているのかもしれません。　季節が変わるまでの辛抱です。

　アイリーンからは、なんの連絡もありませんので、台風はフィリピンを離れたのでしょう。　病（や）める日本へ、一直線なのでしょう。　富士山だけは、いじめないで下さいね。　若い活火山ですから、きっかけがあれば、大噴火になります。

　考えれば、切りもありませんよね。
　　　　

　２回目。　曇り空の午後、薄暗くなってきました。　缶酎杯を、氷を入れたグラスに注ぎ飲みます。　飲まなければ、食欲はあります。　日本に戻ってからは、５キロ体重が増えています。　飲んで食えば太るのは、まだ健康だからでしょう。

　毎日、飲んでいるわけにもいきません。　せめて、家ぐらいは直さないといけません。　直すといっても、業者に任せないとなりません。　見積もりを依頼して、納得の値段でやり直しです。　余震で、家が倒れないくらいの、修繕でいいと思っています。

　あせっても、よい結果は出ませんからね、１つひとつやるしかありません。　ところで、お袋。　きょうの晩飯のおかずはなんなのだ、と訊けば、ほう、山芋にとんかつですか。　また、太ってしまいそうです。

　水戸黄門でも見たら、食べることにしましょう。　そして、風呂にでもと、いいですね日本は。

　朝は雨、でも午後からは、曇り空になりました。　窓を開ければ、気持ちのいい風が吹き込みます。　台風の影響は、まだありません。　食べるか、昼飯でも。　きょうは何なのだ、と訊けば、カルビ弁当に焼き鳥か。

　病院の近所のスーパーマーケットが１杯で、まいったと言うお袋です。　台風に備えての、買い溜めなのかもしれません。　みんな敏感になっているのですよね。　私のところは、水と米は用意してありますので、あわてる必要もありません。

　一汁一菜の食べ物があり、一献（いっこん）の酒があり、緑を眺められれば、それで私は十分に暮らせます。　大飯喰らいのお袋ですが、戦時中に生きた経験があります。　Ｂ２９の爆撃は凄かったのよ、食べ物もなくてね、と話していますから、何があっても生き抜けます。

　女は強いですね。　なるほど、尻に敷かれる男も多いです。　いいじゃありませんか、いざとなれば、男に頼るのが女なのですから。

　今朝、７時ごろ起きたのでしょうか。　お袋は、朝飯を作っています。　飯が出来るまで、テレビでも見ます。　炊飯器がピピーッとなり、飯が炊けます。　すると、パチンと停電です。　よかったなあ、飯が炊けたあとで。

　しかし、停電とはめずらしいことです。　フィリピン並みになってきましたね。　停電は４〜５分のことでした。　台風２号は、くの字型に進路を取り、日本を離れていきそうです。　余震のほうは、まだまだ続いています。

　朝、ビールを飲んでいると、お袋が、朝から飲む人がどこにいるの、と文句をいいます。　じゃあ、やめましょうと、台所にビールをぶち撒けます。　酒は気分で飲むものです。　文句を言われてまで飲む気もしません。

　家の修理の段取りがついたら、戻ろうかなフィリピンへ。

　台風２号は、温帯低気圧となり勢力は衰えたものの、強い風が吹き荒れています。　きょうは、家の修理の見積もりに、業者がきてくれました。　一通り、家を見てもらい、後日、見積もりの連絡待ちです。

　築３０年の家です、そう完璧には直せません。　料金次第ですよね。　あと、お墓もありましたね。　けっこう、墓石は崩れたそうです。　私のところのお墓は、なんともありませんでした。　鉄筋で補強してありますから、そう簡単には崩れません。

　きょうの仕事はお仕舞いです。　口やかましいお袋を１階において、２階の部屋へと上がります。　酒も飲めません、テレビも見れません。　しょうがないことになったなあ、日本での生活。　早くけりをつけて、逃げ出すしかないのかな。

　我慢してなど暮らせません、お袋のパワーには負けました。　撤退するしかありません。


　　

　毎日やることもないので、早寝することになります。　きのうは、午後の６時に床に入りました。　酒もテレビも何もありません。　うつらうつらしていると、誰かが部屋に来たようです。　なにやっているの、と妹の声です。

　ビールでも持ってきてやろうか、という、やさしいお言葉は、さすがに占い師です。　しかし、何で実家に来たのだろう。　お袋が、援護を呼んだのでしょうね。　言葉に甘えて、お酒を口にすれば、口やかましいお袋がいますので、楽しくは飲めません。

　お酒は断り、そのまま寝てしまいます。　今朝は、起きたのが午前１０時、リビングに下りれば、おにぎりが１個あります。　２階でおにぎりを食べて、そのまま昼寝です。　自分でも、よく寝られるなあ、と思うぐらい寝られます。

　夕方に目が覚めます。　晩飯を食べたら、きょうも早寝しましょう。

　今月も終わりましたね。　新しい月には、新しいことが待ち受けているのでしょう。　もうひと踏ん張り、しないといけません。